JP4911837B2 - オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂 - Google Patents

オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の重合処方によりその物性が改善されたオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール樹脂の製造方法に関し、特に塩化ビニルの懸濁重合用分散剤に用いた時、重合初期の反応時及び重合終了後の未反応塩化ビニルモノマー回収時のいずれの場合にも系の発泡が少なく、しかも嵩密度が高く、可塑剤吸収性がよく、残存モノマーが少なく、フィッシュアイの発生が少ないポリ塩化ビニルが製造できる特徴をもつオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポリビニルアルコール系樹脂は、塩化ビニルの懸濁重合用分散剤として広く利用されている。該分散剤としての用途においては、ポリビニルアルコールのケン化度範囲によりその使用目的や機能も異なり、ケン化度が70モル%以下のものは分散助剤として、ケン化度が70モル%を越えるのものは主分散剤として用いられるのが普通である。特に、ケン化度が70モル%以下の低ケン化度のポリビニルアルコールよりなる分散助剤は、それ単独で用いることは少なく主分散剤と併用されて、塩化ビニルの懸濁重合に用いられることが多く、粒子径、嵩密度、ポロシティー分布、可塑剤吸収性、脱モノマー性等の点で主分散剤単独使用よりも優れた性能のポリ塩化ビニルの製造に寄与する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ケン化度が70モル%以下のポリビニルアルコール系樹脂分散助剤は水に不溶であるため、懸濁重合に用いる時には粉体のまま、水分散液、あるいはアルコール含有水溶液として使用せざるを得ず、粉体の使用では微粉が飛散したり缶壁に付着する等の作業性の点で、又、水分散液の使用では該液の分散状態の安定化に多大の労力を必要とし、アルコール含有水溶液の場合は環境や衛生上の問題を生じることがあった。
かかる対策としてポリビニルアルコールにアミノ基、アンモニウム基、カルボキシル基、スルホン酸基等の変性基を導入して水に対する溶解性を向上させて、水溶液の状態で使用することが試みられたが、懸濁重合系内の条件、特にpHの変動により得られるポリ塩化ビニルの上記の物性が大きな変化を受け、一定品質のポリ塩化ビニルを安定して得ることが出来ないという新たな問題が発生することから本出願人は先に、変性基としてオキシアルキレン基を使用したポリビニルアルコール系樹脂(特開平9−1003010号公報)を提案し、その問題を解決したが、重合反応初期の発泡(ウェットフォーミング)や重合反応終了後の未反応モノマー回収時の発泡を防止して生産性を向上させるべく懸濁重合実施面での課題が残ることが判明した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、かかる事情に鑑みてオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂の構造とポリ塩化ビニルの物性との関連を種々検討し、その1つの要因として該ポリビニルアルコールの製造方法によってオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールの性能が大きく変化することに着目し研究を続けた結果、オキシアルキレン基含有モノマー及びビニルエステルモノマーを重合系に滴下しながら両者を共重合し、得られるオキシアルキレン基含有ビニルエステル系共重合体をケン化して製造されるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂が、上記の問題点を解決できることを見いだし本発明の完成に至った。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂中におけるオキシアルキレン基とは、下記の一般式(1)で表されるものである。
【0006】
Figure 0004911837
(但し、R1,R2は水素又はアルキル基、R3は水素、アルキル基、アルキルエステル基又はアルキルアミド基、nは2〜300、好ましくは5〜300の整数を示す。)
【0007】
上記の一般式(1)において、nの数即ち、オキシアルキレン基の平均鎖長は2〜300が好ましく、更には5〜300、特には5〜100である。平均鎖長が2未満では、本発明のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を水溶液状態で塩化ビニルの懸濁重合時に用いる場合、該水溶液が条件によっては増粘等の不安定な状態になることがあり、300を越えると該水溶液粘度が高くなり、反応缶への仕込等の作業性が悪くなり好ましくない。
かかるオキシアルキレン基として具体的には、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基等が挙げられる。
【0008】
オキシアルキレン基を有するモノマーとしては次の様なものが例示される。但し、本発明ではこれらのみに限定されるものではない。
[(メタ)アクリル酸エステル型]
下記の一般式(2)で示されるもので、具体的にはポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0009】
Figure 0004911837
(但し、Rは水素又はメチル基、Aはアルキレン基,置換アルキレン基,フェニレン基,置換フェニレン基のいずれか、mは0又は1以上の整数、R1,R2は水素又はアルキル基、R3、nは前記と同様。)
【0010】
[(メタ)アクリル酸アミド型]
下記の一般式(3)で示されるもので、具体的にはポリオキシエチレン(メタ)アクリル酸アミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリル酸アミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル等が挙げられる。
【0011】
Figure 0004911837
(但し、A、m、R、R1、R2、R3、nは前記と同様、R4は水素又は上記一般式(1)で示されるもの。)
【0012】
[(メタ)アリルアルコール型]
下記の一般式(4)で示されるもので、具体的にはポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等が挙げられる。
【0013】
Figure 0004911837
(但し、R、R1、R2、R3、nは前記と同様。)
【0014】
[ビニルエーテル型]
下記の一般式(5)で示されるもので、具体的にはポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル等が挙げられる。
【0015】
Figure 0004911837
(但し、A、R、R1、R2、R3、m、nは前記と同様。)
これらのオキシアルキレン基含有モノマーの中でも一般式(4)で示される(メタ)アリルアルコール型のものが好適に使用される。
【0016】
また、上記のモノマーと共重合するビニルエステルモノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、バーサティック酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリン酸ビニル等が単独又は併用で用いられるが、工業的には酢酸ビニルが好適である。
【0017】
本発明のポリビニルアルコール系樹脂は、前述した如きオキシアルキレン基含有モノマー、ビニルエステルモノマー以外の他の一般のモノマーを50モル%以下共存させても良い。これらのモノマーを次に例示する。
[エチレン性不飽和カルボン酸及びそのアルキルエステル等]
クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、イタコン酸メチル、イタコン酸エチル、ソルビン酸メチル、ソルビン酸エチル、マレイン酸モノアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル、オレイン酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル等が挙げられる。
【0018】
[飽和カルボン酸のアリルエステル]
ステアリン酸アリル、ラウリン酸アリル、ヤシ油脂肪酸アリル、オクチル酸アリル、酪酸アリル等。
[α−オレフィン]
エチレン、プロピレン、α−ヘキセン、α−オクテン、α−デセン、α−ドデセン、α−ヘキサデセン、α−オクタデセン等。
[エチレン性不飽和カルボン酸]
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸ならびにこれられのアルカリ金属塩、アンモニウム塩等。
【0019】
[アルキルビニルエーテル]
プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、テトラデシルビニルエーテル、ヘキサデシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等。
【0020】
[アルキルアリルエーテル]
プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテル、オクチルアリルエーテル、デシルアリルエーテル、ドデシルアリルエーテル、テトラデシルアリルエーテル、ヘキサデシルアリルエーテル、オクタデシルアリルエーテル等。
その他、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アリルスルホン酸塩、エチレン性不飽和スルホン酸塩、スチレン、塩化ビニルやアミノ基、アンモニウム基、カルボキシル基、スルホン酸基等を含有するチオール系の連鎖移動剤などの使用も可能である。
【0021】
本発明のポリビニルアルコール系樹脂を製造するには、上記のオキシアルキレン基含有モノマー及びビニルエステルモノマーを、滴下しながら両者を共重合してオキシアルキレン基含有ビニルエステル系共重合体をまず製造する。以下この方法について具体的に説明する。
【0022】
滴下仕込するそれぞれのモノマーは、全仕込量の30〜100重量%であることが、樹脂中のオキシアルキレン基の分布を小さくする点で利点があり、重合に当ってはメタノール、エタノールあるいはイソプロパノール等の重合溶媒、場合によっては更に該モノマーの一部を重合缶に仕込んでおき、これに各々のモノマーを滴下させながら触媒の存在下で反応を開始する。該モノマーは前記の溶媒に溶解した状態で仕込んでも差支えない。
【0023】
オキシアルキレン基含有モノマー、ビニルエステルモノマーの滴下仕込量が30重量%未満では、得られるオキシアルキレン基ポリビニルアルコール系樹脂を塩化ビニル用の懸濁重合用分散剤として使用する場合、ウエットフォーミングが発生したり、未反応塩化ビニルモノマーの回収時に発泡が起こる場合があり好ましくない。
尚、滴下するにあたっては、オキシアルキレン基含有モノマーとビニルエステルモノマーをそれぞれ別々に滴下してもよいし、両モノマーの混合物として滴下してもよいが、それぞれを別々に滴下する方が各モノマーの比率をコントロールできる点で好ましい。また、上記以外のモノマーの仕込み方法は特に限定はなく、ビニルエステルモノマーと混合して滴下仕込したり、一括仕込することができる。
【0024】
オキシアルキレン基含有モノマー及びビニルエステルモノマーの滴下モル比は、0.1/99.9〜10/90であることが好ましく、更には、0.5/99.5〜5/95である。かかるモル比のコントロールにより、最終的に0.1〜10モル%のオキシアルキレン基を含有するポリビニルアルコール系樹脂が得られる。オキシアルキレン基による変性量が0.1モル%未満では、懸濁重合用分散剤として用いた時の分散安定性が低下することがあり、10モル%を越えると、塩化ビニルの懸濁重合時や懸濁重合後の未反応塩化ビニルモノマー回収時に発泡することが多くなったり、懸濁重合の安定性が悪くなる傾向が現われ、又、得られたポリ塩化ビニルのポロシティー分布の均一性、脱モノマー性が低下することがあり好ましくない。
【0025】
共重合反応は、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの公知のラジカル重合触媒を用いて行われる。かかる触媒は通常アルコールに溶解して仕込まれ、例えばモノマーの初期仕込時に一括して仕込まれたり、モノマーの滴下仕込時開始前あるいは開始直後に一括仕込されたり、モノマー滴下仕込開始前あるいは開始直後に一部仕込まれ、滴下仕込中に残りを分割仕込みされる。又反応温度は40℃〜沸点程度の範囲から選択される。
滴下時間は特に限定されないが、4〜24時間である。また、必要に応じて滴下開始前に1〜120分の曝気工程、滴下終了後に未反応の残存するオキシアルキレン基含有モノマーやビニルエステルモノマーを重合させるため1〜120分程度の重合の追込工程を設けてもよい。
【0026】
かくして得られた共重合体は、次にケン化される。
ケン化度は特に制限なく、用途に応じて適宜選択されるが、通常は20〜99.9モル%、好ましくは35〜99モル%である。尚、本発明でいうケン化度はオキシアルキレン基含有ビニルエステル共重合体の酢酸ビニル成分が水酸基に変換される割合をモル%で示したものである。
【0027】
ケン化に当たっては、共重合体をアルコール、場合によってはベンゼン、酢酸メチル等に溶解しケン化触媒の存在下にケン化が行なわれる。アルコールとしてはメタノール、エタノール、ブタノール等が挙げられる。アルコール中の共重合体の濃度は20〜70重量%が好ましく、更には20〜50重量%の範囲から選ばれる。
【0028】
ケン化触媒としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触媒を用いることが好ましい。かかる触媒の使用量はビニルエステルモノマーに対して1〜100ミリモル%にすることが必要である。また、必要に応じて水をケン化反応系に加えることもできる。更に硫酸、塩酸等の酸触媒を用いてケン化反応を行うことも可能である。
【0029】
ケン化終了後は、ケン化度が70モル%を越える場合は、ポリビニルアルコール系樹脂がケン化溶媒中で分散しているので、粉末状で取得することもできるが、ケン化度が70モル%以下ではポリビニルアルコールが溶媒中に溶解しているので、工業的に粉末状で取得することは困難でそのまま液状として最終用途に用いられる。
【0030】
本発明のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂の粘度は特に制限されないが、該樹脂を完全ケン化して4重量%水溶液とした時の25℃での粘度が1〜20mPa・sが好ましく、更には2〜10mPa・sが有利である。
【0031】
本発明のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂は、特に塩化ビニル、その他塩化ビニリデン、スチレン、(メタ)アクリレート、酢酸ビニル等の各種ビニル化合物の懸濁重合用分散剤、増粘剤、コーティング剤、建材用バインダー、造粒用バインダー、接着剤、感圧接着剤、紙サイズ剤、紙コーティング剤、暫定塗料、親水性付与剤、塗料、顔料分散安定剤、記録媒体(感熱記録紙、インクジェット紙、OHP等)加工剤、フィルム、シート、繊維等の成形品として用いられる。
【0032】
本発明のポリビニルアルコール系樹脂を液状としての用途に適用する場合は、水あるいは含水アルコール等の媒体中にポリビニルアルコール系樹脂をその濃度が10〜50重量%の割合となるように分散又は溶解させた水性液が好ましく、該樹脂の割合が10重量%未満では、該水性液の放置安定性が低下し、逆に50重量%を越えると該水性液の流動性が著しく低下したり或いはゲル状となったりして好ましくない。
【0033】
かかる水性液を得る方法としては特に限定されず、ケン化終了時の水性液中のアルコールをスチーム等の吹き込みにより水に置換したり、ポリビニルアルコール系樹脂粉末を水中に投入し、必要に応じて加熱する方法等が挙げられる。
【0034】
上記の用途の中でも懸濁重合用の分散剤、特に塩化ビニルの分散助剤としての用途が重要であり、以下その用途について説明する。
分散助剤として用いる場合、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は70モル%以下、好ましくは60モル%以下、更に好ましくは30〜50モル%に調整され、かかるケン化度が70モル%を越えると分散助剤としての機能が損われ、脱モノマー性やポロシティー分布の均一性、可塑剤吸収性の点で不充分である。
懸濁重合を行う際には、常温又は加熱した水媒体に本発明のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂(好ましくは水溶液状態)と共に主分散剤を添加し、塩化ビニルを分散させて油溶性触媒の存在下で重合を行う。かかる主分散剤としては、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ゼラチン或いはポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子等が挙げられ、中でもケン化度70〜90モル%で、4重量%水溶液とした時の25℃での粘度が5〜200mPa・sのポリビニルアルコールが好適に用いられる。
【0035】
分散助剤は、塩化ビニル100重量部に対して0.01〜0.15重量部使用するのが好ましく、更には0.01〜0.06重量部、特には0.01〜0.04重量部が有利である。該分散助剤が0.01重量部未満では、重合時にモノマーの合一、再分散が不充分となり残存モノマーの除去性が低くなったり、ポリ塩化ビニルの可塑剤吸収速度が遅くなり、逆に0.15重量部を越えると懸濁重合が不安定となり粗粒子が生成して好ましくない。
主分散剤と分散助剤の使用量の重量比は90/10〜30/70の範囲とするのが好ましく、更には80/20〜50/50である。
該主分散剤及び分散助剤は、重合の初期に一括仕込みしても、又重合の途中で分割して仕込んでもよい。
【0036】
重合はリフラックスコンデンサー(RC)を装備した重合缶で徐熱しながら実施するのが好ましい。重合中は、RCの冷却水温度及び反応缶ジャケット温度を制御し、重合反応熱をRCと反応缶ジャケットで除熱する。
重合反応終了後は、例えば以下のような後処理がなされる。まず未反応塩化ビニルモノマーが回収される。該モノマー回収はポリ塩化ビニルスラリーの移送中あるいは移送後に行われる。より具体的に移送は通常反応缶の圧力より未反応塩化ビニルモノマー回収容器の圧力をより減圧下にして実施され、移送中あるいは移送後に未反応塩化ビニルモノマーは、反応缶や未反応塩化ビニルモノマー回収容器に接続したガスホルダーに回収される。脱モノマーされたポリ塩化ビニルスラリーは、更に脱水、乾燥され、ポリ塩化ビニル粒子を得る。
【0037】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
なお,実施例中「%」、「部」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
実施例1
重合缶にオキシエチレン基の平均鎖長(n)が10のポリオキシエチレンモノアリルエーテル2.1部と酢酸ビニル15部、メタノール75部を仕込み、還流状態になるまで昇温した後20分間還流させてから、アゾイソブチロニトリルを0.5モル%(対酢酸ビニル)仕込んだ。
次いで、30分重合させた後、表1に示す如く上記ポリオキシエチレンモノアリルエーテルの50%メタノール溶液23.9部(全仕込量の85%)と酢酸ビニル85部(全仕込量の85%)をそれぞれ別々に重合缶中へ15時間かけて、ポンプにより滴下仕込モル比2.5/97.5で仕込みながら重合反応を行い、滴下仕込終了後30分間反応を追込みオキシアルキレン基含有ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液を得た。
【0038】
次いで該液を連続脱モノマー塔で液中の残存モノマー量が0.06%になるまでモノマーを追いだし、メタノールを添加してポリ酢酸ビニル濃度を40%に調整してから、樹脂分に対して5%の水を加えて十分に撹拌し、8ミリモル%(対酢酸ビニル)の水酸化ナトリウムをメタノール溶液で加えて、ケン化(35℃で2時間)を行い、表2に示される如きポリオキシエチレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂(水/メタノール溶液)を得た。
【0039】
実施例2〜9
実施例1に準じて、表1に示す条件下で、表2に示す如きオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を製造した。
比較例1
実施例1で酢酸ビニルを初期一括仕込(初期の酢酸ビニルの仕込量15部を100部に変更)し、その後ポリオキシエチレンモノアリルエーテルの50%メタノール溶液を重合缶中へ滴下仕込し同様に反応を行い、ケン化して表2に示される如きポリオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を得た。
【0040】
比較例2
実施例1でポリオキシエチレンモノアリルエーテルを初期一括仕込(初期のポリオシエチレンモノアリルエーテルの仕込量2.1部を14部に変更)し、その後酢酸ビニルの50%メタノール溶液を重合缶中へ滴下仕込し同様に反応を行い、ケン化して表2に示される如きポリオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を得た。
【0041】
比較例3
実施例1で酢酸ビニルとポリオキシエチレンモノアリルエーテルを初期一括仕込(初期の酢酸ビニルの仕込量15部を100部に、ポリオシエチレンモノアリルエーテルの仕込量2.1部を14部に変更、メタノール75部を87部に変更)し、その後15.5時間反応させ、同様にケン化して表2に示される如きポリオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を得た。
【0042】
Figure 0004911837
尚、上記実施例2では粘度調整のため初期のメタノールの仕込量を65部、滴下時間を13時間に、実施例3では初期のメタノール仕込量を100部、滴下時間を12時間に、実施例8でケン化の時の水酸化ナトリウムの添加量を10ミリモル%に変更し、実施例9では初期のメタノール仕込量を50部に変更した。
【0043】
Figure 0004911837
【0044】
実施例10
上記実施例1で得られたポリビニルアルコール系樹脂の水/メタノール溶液からメタノールを完全に追いだし固形分濃度を40%の水溶液に調整して分散助剤とし、以下の要領で塩化ビニルの重合を行った。
【0045】
リフラックスコンデンサー(RC)を装備した1.5m3反応缶とRC内部を共に脱気した後、反応缶に塩化ビニル500部、脱気したイオン交換水500部を供給し、更に塩化ビニル100部に対して上記分散助剤を0.05部(固形分換算0.02部)及び主分散剤(ケン化度79モル%、4%水溶液粘度40mPa・sのポリビニルアルコール)0.08部をそれぞれ導入した。
重合缶内温度を57℃に昇温した後、重合開始剤としてジー2ーエチルヘキシル−オキシジカーボネート及びt−ブチルパーオキシネオカーボネートを各々塩化ビニル100部に対して0.03部仕込み、これと同時にRCを稼働させて、400rpmで撹拌しながら4時間重合を行ってポリ塩化ビニルを得た。
重合中は、RCの冷却水温度及び反応缶ジャケット温度を制御し、重合反応熱をRCと反応缶ジャケットで除熱した。
重合反応終了後、反応缶と同じ大きさの未反応モノマー回収容器にポリ塩化ビニルを移送した。かかる移送は反応缶の圧力より回収容器の圧力をより減圧下にして実施した。移送時に反応缶中に発泡はなく、移送は30分間未満で終了した。移送中と移送後に反応缶及び未反応モノマー回収容器に接続したガスホルダーに未反応モノマーを回収し、移送したポリ塩化ビニルスラリーは脱水、乾燥し、ポリ塩化ビニルを得た。
得られたポリ塩化ビニルについて後述の如き性能評価を行った。結果を表4に示す。
【0046】
実施例11〜18、比較例4〜6
上記実施例2〜9、比較例1〜3で得れらたオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂をそれぞれ分散助剤として、表3に示す主分散剤(ポリビニルアルコール)と組合わせて、実施例10に準じて塩化ビニルの懸濁重合を行って、得られたポリ塩化ビニルについて後述の如き性能評価を行い、結果を表4に示す。
Figure 0004911837
【0047】
Figure 0004911837
【0048】
<発泡性>
(1)ウエットフォーミング
重合開始1時間後の泡立ちの状況を重合缶側面の覗き窓より観察し、液面からの泡の高さを測定した。
評価基準は以下の通り。
A −−− 5cm未満
B −−− 5〜10cm未満
C −−− 10cm以上
【0049】
(2)ポリ塩化ビニル移送時間
重合終了後の未反応塩化ビニルモノマーを回収する時の発泡性を評価するため、回収容器にポリ塩化ビニルスラリーを移送する時間を測定した。即ち、発泡が激しい程該スラリーの移送に時間がかかる。
評価基準は以下の通り。
A −−− 30分未満
B −−− 30分〜1時間以内
C −−− 1時間を越える
<嵩密度>
JIS K 6721に準拠した。
【0050】
<可塑剤吸収性>
プラストグラフに接続されたプラネタリー型ミキサーに得られたポリ塩化ビニル60部とフタル酸ジ−2−エチルヘキシル40部の混合物を投入して、80℃で撹拌しながら各時間毎の混練トルクを測定し、混練トルクが低下するまでの経過時間を調べた。
評価基準は以下の通り。
A −−− 3分未満
B −−− 3〜5分未満
C −−− 5分以上
【0051】
<残存モノマー>
得られたポリ塩化ビニルの一定量をTHF(テトラヒドロフラン)に溶解させて、ガスクロマトグラフにより残存する塩化ビニルを定量した。
【0052】
<フィッシュアイ>
(A)得られたポリ塩化ビニル100部、トリメリック酸トリイソオクチル50部、ジオクチル錫ジラウレート3部及びステアリン酸亜鉛1部を155℃で4分間ロール練りして0.3mm厚のシートを作製し50mm×50mm当たりのフィッシュアイの数を測定した。評価基準は以下の通り。
A −−− 149個以下
B −−− 150〜499個
C −−− 500個以上
【0053】
(B)得られたポリ塩化ビニル100部、ジオクチルフタレート30部、アジピン酸系エステル可塑剤(三菱化学社製「ダイヤサイザーD409」)30部、鉛系粉末安定剤4.5部、カーボン0.15部を155℃で5分間ロール練りして0.3mm厚のシートを作製し50mm×50mm当たりのフィッシュアイの数を測定した。評価基準は以下の通り。
A −−− 0〜4個
B −−− 5〜19個
C −−− 20個以上
【0054】
【発明の効果】
本発明のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂は、オキシアルキレン基含有モノマー及びビニルエステルモノマーを重合系に滴下しながら両者を共重合し、得られるオキシアルキレン基含有ビニルエステル系共重合体をケン化して製造されるので、かかるポリビニルアルコール系樹脂を塩化ビニルの懸濁重合に供したときは、重合初期の反応時及び重合終了後の未反応塩化ビニルモノマー回収時のいずれの場合にも系の発泡が少なく、しかも嵩密度が高く、可塑剤吸収性がよく、残存モノマーが少なく、フィッシュアイの発生が少ないポリ塩化ビニルが製造でき、塩化ビニルの懸濁重合用の分散剤として大変有用性が高い。

Claims (3)

  1. オキシアルキレン基含有モノマー及びビニルエステルモノマーを、オキシアルキレン基含有モノマー/ビニルエステルモノマーのモル比が0.1/99.9〜10/90で重合系に滴下しながら両者を共重合し、得られるオキシアルキレン基含有ビニルエステル系共重合体をケン化ることを特徴とするオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法
  2. 滴下するオキシアルキレン基含有モノマーの量及びビニルエステルモノマーの量がいずれもそれぞれのモノマーの全仕込量の30〜100重量%であることを特徴とする請求項1記載のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法
  3. 塩化ビニルの懸濁重合用分散剤に用いることを特徴とする請求項1又は2記載のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法
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