JP3579183B2 - 密閉性容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は密閉性容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
密閉性容器として、例えば、ウェットティッシュ等を収納する蓋付きの容器があり、これらは、容器体の上端開口部を被覆して気密に装着したキャップの頂壁中央部に短筒状の口頚部を立設し、口頚部内の頂壁に十字切り溝形状をなす取り出し口を穿設し、また、口頚部に小キャップを着脱自在に嵌合させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらはその内部の気密性を要求され、そのため、小キャップも比較的密に嵌着させている。従って、開蓋に力が必要となり、手間が掛かるという取り扱い上の不便があった。
【0004】
本発明は上記した点に鑑み、閉蓋時の気密性を維持しつつ、その開閉も容易に行え、しかも構造が簡単で、その組付け操作も容易で、安価に製造できる優れた容器を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の容器は上記課題を解決するため、上端を開口した筒状の容器体2と、上記容器体上端開口を閉塞して嵌着固定したキャップ3とを備え、該キャップ3は、頂壁8中央部に凹設した主凹部9後端に蓋板取り付け用の第1補助凹部10を連設するとともに、主凹部9前方に押圧板押し込み用の第2補助凹部11を凹設し、且つ、主凹部9内に立設した筒部12内の頂壁に取り出し口13を穿設してなるキャップ本体4と、上記第1補助凹部10の底面に形成した前方へ下る段部の上段16に固定させた固定板部17前縁より上下に広がる突片18を突設し、且つ柔軟で弾力性に富む材質で形成した蓋板付勢部材5と、上記固定板部17上に固定した基板20前縁にヒンジ21を介して開閉可能に蓋板22後縁を連結するとともに、蓋板22基端部裏面を上記突片18の上部後面に当接係止して開蓋状態を維持させてなる蓋板部材6とからなり、上記突片18の弾発力に抗して蓋板22を閉じた際に、蓋板22裏面より突設した嵌合筒26がキャップ本体4の上記筒部12に嵌合した状態で係止されるとともに、蓋板22前縁より上記第2補助凹部11内上部に突設した押圧板部28の押し下げにより、上記筒部12及び嵌合筒26の係合が外れて開蓋する如く構成してなることを特徴とする密閉性容器として構成した。
【0006】
また、請求項2発明の容器は、上記基板20下面より突設した棒状部23下端を、上記固定板部17に貫設した透孔24を介して上記段部上段16に穿設した嵌合穴25内に嵌合固着させて上記固定板部17及び基板20をキャップ本体へ固定させてなる請求項1記載の密閉性容器として構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
本発明の容器1は、容器体2とキャップ3とを備えており、キャップ3は更に、キャップ本体4と、蓋板付勢部材5と、蓋板部材6とから構成している。
キャップ本体4は、容器体2の上端開口部外周に気密に嵌合させた周壁7上端縁より容器体2上端開口を閉塞する頂壁8を延設し、また、頂壁8中央部には主凹部9を凹設するとともに、主凹部9の後端部に蓋板取り付け用の第1補助凹部10を連設し、更に、主凹部の前方には押圧板押し込み用の第2補助凹部11を凹設している。また、主凹部9の中央部には筒部12を立設し、この筒部12内の頂壁に取り出し口13を穿設している。
【0008】
本実施例では、平面視円形状の主凹部9後端中央部に平面視矩形状の第1補助凹部10を連設している。また、第2補助凹部11は、主凹部9前方離間位置に凹設された平面視横長矩形状をなし、この第2補助凹部11と主凹部9間の頂壁を若干凹ませて、後述する押圧板の基端部が嵌合載置される凹み14を凹設している。また、上記筒部12は円筒状をなし、その前面上部に係合突起15を突設している。また、上記取り出し口13は、ウエットティッシュを取り出すための十字状の切り溝に形成している。
【0009】
蓋板付勢部材5は、柔軟で弾力性に富む材質で形成されたもので、例えばシリコンゴム等で形成される。また、上記第1補助凹部10の底面に形成した前方へ下る段部の上段16に固定させた固定板部17前縁より上下に広がる突片18を突設して構成している。本実施例では、矩形板状の固定板部17の前縁より上方前方へ傾斜上昇し、また、下方前方へ傾斜下降する突片18を突設し、そして、固定板部17の先端を段部上段16より前方へやや突出させて固定させ、突片18下端縁を段部下段19上に当接させてキャップ本体4に固定させている。固定板部17の固定は接着材等の適宜固定手段を採用できるが、後述する蓋板部材6により挟持固定するのが製造上の便利さ、耐久性の良さからみて好ましい。
【0010】
蓋板部材6は、上記固定板部17上に固定した基板20前縁にヒンジ21を介して開閉可能に蓋板22後縁を連結するとともに、蓋板22基端部裏面を上記突片18後面に当接係止して開蓋状態を維持させている。本実施例では、上記第1補助凹部10内後部に嵌合する矩形板状の基板20前端縁に薄肉に形成したヒンジ21を介して主凹部9の上端開口及び第1補助凹部10の上端開口前端部を略被覆する蓋板22を延設し、図4に示す如く、突片18により蓋板22の起立状態を維持させている。また、基板20下面より突設した棒状部23下端を、上記固定板部17に貫設した透孔24を介して段部上段16に穿設した嵌合穴25内に嵌合させ、嵌合孔25内に於いて融着或いは接着等の固着手段により固定させて上記固定板部17及び基板20をキャップ本体4へ固定している。
【0011】
また、蓋板22裏面より嵌合筒26を突設し、上記突片18の弾発力に抗して蓋板22を閉じた際に、その嵌合筒26がキャップ本体4の上記筒部12に嵌合した状態で係止される如く構成している。本実施例では、蓋板22裏面中央より突設した円筒状の嵌合筒26前部内面に上記係合突起15と係合する係止突起27を突設して構成している。
【0012】
また、蓋板22前縁より上記第2補助凹部11内上部に突設した押圧板部28の押し下げにより、上記筒部12及び嵌合筒26の係合が外れて開蓋する如く構成している。本実施例では、蓋板22の先端部にヒンジ29を介して押圧板部28の後端縁を連結するとともに、上記凹み14内に基端部を嵌合載置させて第2補助凹部11上端開口部に押し下げ可能に押圧板部28を臨ませている。
【0013】
そして、図5(a) の状態から押圧板部28を押し下げると凹み14の下面前端縁部を支点として押圧板部28基端部及び蓋板22前部が上方へ押し上げられ図5(b)に示す如く係合突起15と係止突起27との係合が外れ、次いで上記突片18の弾性復元力により開蓋し、開蓋状態を維持する如く構成している。
【0014】
尚、蓋板22と押圧板部28との境にヒンジ29を設けているが、このヒンジは必ずしも設けなくても係合解除は可能である。また、上記各部材は特にことわりのない限り合成樹脂により形成すると良い。
【0015】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明容器は、既述構成としたことにより、押圧板部を押し下げるという簡単な操作で蓋体の係止が外れ、しかも係止をはずずと蓋板付勢部材の作用で自動的に開蓋し、密閉性を得るために蓋板の嵌合筒を比較的密に嵌合させていても容易に開蓋することが出来る。
【0016】
また、蓋板付勢部材は比較的大きめの単純構造のため、従来蓋板の開蓋付勢に用いられるトーションバネの如き弾性部材と比較して組付け操作を容易に行えるという利点がある。
【0017】
また、蓋板付勢部材は固定された固定板部前縁より上下に広がる突片を突設しているので、その下端縁を頂壁上面に当接可能に構成しておけば、閉じた蓋板を開く際に突片上方の弾性復元力だけでなく、突片下方の弾性復元力も作用してより確実な開蓋を行える。
【0018】
また、蓋板付勢部材及び蓋板部材は各凹部内に収納させることができるため、キャップ上面を略平坦とすることが可能で、積み重ねを安定的に行える利点も兼ね備えている。
また、請求項2記載の発明では、上記効果に加え、蓋板付勢部材及び蓋板部材をキャップ本体に確実に固定できて、外れる虞が極めて少ないという効果を併せて発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】同実施例のキャップ本体を示す斜視図である。
【図3】同実施例の蓋板付勢部材を示す斜視図である。
【図4】同実施例の開蓋状態の要部縦断面図である。
【図5】同実施例の押圧板部の部分の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…キャップ,4…キャップ本体,5…蓋板付勢部材,
6…蓋板部材,8…頂壁,9…主凹部,10…第1補助凹部,
11…第2補助凹部,13…取り出し口,16…上段,17…固定板部,18…突片,
20…基板,21…ヒンジ,22…蓋板,23…棒状部,24…透孔,25…嵌合穴,
26…嵌合筒,28…押圧板部
Claims (2)
- 上端を開口した筒状の容器体2と、上記容器体上端開口を閉塞して嵌着固定したキャップ3とを備え、該キャップ3は、頂壁8中央部に凹設した主凹部9後端に蓋板取り付け用の第1補助凹部10を連設するとともに、主凹部9前方に押圧板押し込み用の第2補助凹部11を凹設し、且つ、主凹部9内に立設した筒部12内の頂壁に取り出し口13を穿設してなるキャップ本体4と、上記第1補助凹部10の底面に形成した前方へ下る段部の上段16に固定させた固定板部17前縁より上下に広がる突片18を突設し、且つ柔軟で弾力性に富む材質で形成した蓋板付勢部材5と、上記固定板部17上に固定した基板20前縁にヒンジ21を介して開閉可能に蓋板22後縁を連結するとともに、蓋板22基端部裏面を上記突片18の上部後面に当接係止して開蓋状態を維持させてなる蓋板部材6とからなり、上記突片18の弾発力に抗して蓋板22を閉じた際に、蓋板22裏面より突設した嵌合筒26がキャップ本体4の上記筒部12に嵌合した状態で係止されるとともに、蓋板22前縁より上記第2補助凹部11内上部に突設した押圧板部28の押し下げにより、上記筒部12及び嵌合筒26の係合が外れて開蓋する如く構成してなることを特徴とする密閉性容器。
- 上記基板20下面より突設した棒状部23下端を、上記固定板部17に貫設した透孔24を介して上記段部上段16に穿設した嵌合穴25内に嵌合固着させて上記固定板部17及び基板20をキャップ本体へ固定させてなる請求項1記載の密閉性容器。
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