JP3705840B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、流動性のある化粧料や揮発性化粧料を収納するのに好適な螺子蓋を用いた気密性に優れたコンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
気密性を必要とする化粧料をコンパクト容器内に気密に収納するには、自由に着脱できる螺子蓋を用いたねじ込み式の密閉手段が最も確実性が高く、かかる従来例として、実公昭61ー12895号公報の第二実施例として開示されものが知られている。
【0003】
図7に示すように、この従来のコンパクト容器は、容器本体51と蓋体52と中板53とが後部でヒンジ結合されたコンパクト容器であって、前記中板53の上面中央部に立設された化粧料の収容部54を形成する環状壁55の外周面に雄螺子56が設けられ、前記雄螺子56に螺合する雌螺子(図示略)を内周面に設けた螺子蓋57が前記環状壁55に螺着されてなるもので、化粧料の気密密閉は螺子蓋57のねじ込みでなされるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のコンパクト容器にあっては、螺子蓋57が自由に着脱できる操作性の良いねじ込み式であるので気密性は高く保たれるが、コンパクト容器の閉蓋時には螺子蓋57全体が蓋体52の中に収納される構成であるのでコンパクト容器が分厚くなり、デザインのうえで難点となっていた。
【0005】
また、化粧の為に取り外した螺子蓋57は、コンパクト容器の外に置かねばならず、誤って紛失したり落として螺子蓋57を汚してしまうことがあり、化粧中には邪魔な存在となっていた。
【0006】
更に、化粧料を使いきって新しい化粧皿に交換するときは、螺子蓋57を取り外して交換作業を行うので、誤って化粧料に手が触れたりして取り扱いが難しかった。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、螺子蓋を用いて気密性を確実にするとともに、薄形でデザイン的にもすぐれ、且つ取り扱い易いコンパクト容器にすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わるコンパクト容器は、上面を開口した収納凹所を有する容器本体と、天板に貫設された貫通孔を囲んで周方向に沿って前記天板下面に垂設された複数個の係止片を有し前記容器本体の後端に蝶着された蓋体と、ケース本体の基盤に立設された口頚部の外周に螺子蓋が螺合されて構成され前記収納凹所に着脱自在に装着されたカートリッジケースと、を具備してなるコンパクト容器において;前記螺子蓋の上部は前記貫通孔を貫通しているとともに前記螺子蓋の下部は前記各係止片によって構成された挟着機構に係着可能な寸法に前記貫通孔よりも拡径されて形成されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
本発明に係わるコンパクト容器にあっては、閉蓋時において、カートリッジケースの螺子蓋の上部が蓋体の貫通孔に貫通して収納され、コンパクト容器が薄形になる。
【0010】
また、螺子蓋を取り外し、螺子蓋下面を下に向けたまま、持ったその手で螺子蓋下部を蓋体内に垂設された係止片からなる挟着機構にはめ込んで係着させ、コンパクト容器内に一時保管する。
【0011】
更に、化粧料を交換するときは、カートリッジケースは施蓋されて化粧料は密閉されたまま、カートリッジケースごと交換する。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の好適な一実施例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1乃至図6は、本発明に係わるコンパクト容器の一実施例を示すもので、上面を開口した収納凹所1aを有する容器本体1と、この容器本体1の上面を覆い互いの後端部で蝶着された蓋体2と、ケース本体1の基盤4aに立設された口頚部4bの外周に螺子蓋5が螺合されて構成され前記収納凹所1aに着脱自在に装着されたカートリッジケース3と、からなり、これら主要部品はSAN、ABS、PP、PEなど汎用の合成樹脂材料を用いて形成されている。
【0014】
図3に示すように容器本体1は、平板状の底板1bの周縁から周壁1cが立設されて収納凹所1aが形成された扁平な楕円形の箱体からなり、前記周壁1cの前壁部外側には指かけ用の凹所1dが設けられ、前壁部内側にはフック1eが突設されているとともに、後壁部には蓋体2の蝶番脚2aが組み込まれた蝶番凹所1fが設けられ軸着されて蝶番形成されている。
【0015】
前記収納凹所1aは、パフ(図示せず)などの化粧用具の収納部とカートリッジケース3の収納部とに区画され、カートリッジケース3の収納部の前後周壁にはカートリッジケース3を係止する突起又は窪みからなる係止機構1gが設けられている。
【0016】
一方、蓋体2は、平板状の天板2bの周縁から周壁2cが垂設され前記容器本体1と相似した扁平な楕円形の箱体に形成されて容器本体1を覆合し、前記周壁2cの前壁部から容器本体1のフック1eに係合するフック2dが突設されているとともに、容器本体1の化粧用具の収納部が対応する天板2bの内面には化粧鏡が貼着され、カートリッジケース3の収納部が対応する天板2bには貫通孔2eが貫設されている。そして、この貫通孔2eを囲んで天板2b下面には周方向に沿って複数個の係止片2fが所定間隔を置いて弾性的に垂設されている。
【0017】
前記蓋体2の貫通孔2eは、カートリッジケース3の螺子蓋5の上部5aの外径とほぼ同径の寸法に貫設され、螺子蓋5の上部5aが嵌入されて螺子蓋5の天面5bが蓋体2の上面に露出しているもので、螺子蓋5を天板2bに貫通させることにより、カートリッジケース3をコンパクト容器内に収納しながら、コンパクト容器を薄形にするようになっている。
【0018】
また、前記各係止片2fは、貫通孔2eの外径寸法より拡径された螺子蓋5下部5cを挟着できるように貫通孔2e周辺に所定間隔を置いて配設されて挟着機構が構成され、取り外した螺子蓋5をその下面を下に向けたまま差し込んで挟着係止できるようにしたもので、コンパクト容器内に螺子蓋5を一時保管する為のものである。
【0019】
次に、化粧料Kが充填されたカートリッジケース3のケース本体4は、容器本体1の係止機構1gに係合する係止機構4cを有する裾壁4dを周設した馬蹄形の基盤4a上面に口頚部4bが立設され、この口頚部4bの外周には所定間隔を置いてリードの短い雄螺子4eが突設されてなり、容器本体1の収納凹所1aに着脱自在に装着されている。尚、図1中符号4fで示す化粧用具収納部側に開放された凹所は、ケース本体4を取り外す際の指かけ部である。
【0020】
また、螺子蓋5は、上部5aの下方に段部5eを介してフランジ状に拡径された下部5cからなる周壁が円形平板状の天板5d周縁から垂設されて形成され、この周壁の内面には雄螺子4eと螺合して雌螺子5gが螺設されているとともに、天板5dの内面にはパッキン7が貼着され、ケース本体4の口頚部4bに螺着して化粧料Kを液密に密閉している。
【0021】
以上のように構成された本実施例のコンパクト容器を使用するときは、図4に示す閉蓋状態にあるコンパクト容器の凹所1dに指を差し込み、蓋体2の天板2bに開口する貫通孔2eに露出したカートリッジケース3の螺子蓋5の天面5bを指で押しながら指を捻るように蓋体2を押し上げると、蓋体2は容易に開蓋する。従って、開蓋用の押し釦などを別個に用意装着する必要がなく、係止機構は極めて簡単になっている。
【0022】
そして、螺子蓋5を螺開して取り外し(図5参照)、取り外した螺子蓋5は化粧の邪魔にならないように、図6に示すように、螺子蓋5下面を下に向けたまま、持ったその手で螺子蓋5の下部5Cを蓋体2の内面に垂設されいてる係止片2fによって構成された挟着機構にはめ込んで係着させ、コンパクト容器内に一時的に保管する。
【0023】
従って、化粧中に取り外した螺子蓋5を誤って紛失したり、落として汚したりする心配がなく、化粧が終われば螺子蓋5を係止片2fから引き抜いて、持ったその手で口頚部4bに螺着し、通常のジャーを閉蓋する感覚で化粧料Kを気密に密閉することができる。
【0024】
そして、化粧料を使用し切って新しいカートリッジケース3と交換するときは、施蓋したケース本体4の凹所4fに指をかけて上方に引き抜き、用意した新しい施蓋したままのカートリッジケース3を容器本体1の収納凹所1aに押し込めば良い。
【0025】
また、カートリッジケース3の交換作業は、新旧のカートリッジケース3とも施蓋されたまま行われるので、交換作業中に揮発性化粧料等を空気に曝したり、化粧料で手指を汚すこともなく、また、コンパクト容器を何度も繰り返し使用しても、カートリッジケース3全体を交換していまうので、カートリッジケース3に付着した古い化粧料による汚れが残ることがなく衛生的である。
【0026】
【発明の効果】
本発明のコンパクト容器によれば、気密性の確実な螺子蓋を使用しながら蓋体の貫通孔に螺子蓋上部を貫通させて螺子蓋天面を露出するようにしたので、コンパクト容器を薄形の見映えの良いデザインにできる。
【0027】
また、取り外した螺子蓋はコンパクト容器の蓋体に係着して一時保管ができるようにしたので、取り外した螺子蓋が邪魔になることなく化粧に集中できるとともに、誤って螺子蓋を紛失したり落として汚したりする心配がない。
【0028】
更に、化粧料を交換するときは、化粧料は密閉されたままカートリッジケースごと交換するので、交換作業中に揮発性化粧料等を空気に曝したり、化粧料で手指を汚すこともなく、また、コンパクト容器を繰り返し使用しても、カートリッジケース3全体を交換してしまうので、カートリッジケースに付着した古い化粧料による汚れが残ることがなく衛生的である。
【0029】
そして、鏡だけを使用する為にコンパクト容器を開いてもカートリッジケースは閉蓋されたままであり、鏡の使用中に化粧料は余分に空気に曝される事がないので、化粧料の品質劣化を遅延または防止できる。
【0030】
また、開蓋用の押し釦を必要としない構成であるうえに、従来廃棄されてしまったリフィールケースをカートリッジケースとしてそのまま容器本体に装着して使用する構成としたので、容器本体に複雑な気密構造を形成する必要がなく、従って製造が簡単になって安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンパクト容器の実施例を示す断面図。
【図2】同実施例におけるカートリッジケースを収納した容器本体の平面図。
【図3】同実施例の一部を破断し開蓋状態を示す斜視図。
【図4】同実施例の斜視図。
【図5】同実施例の使用状態を示す斜視図。
【図6】同実施例の別の使用状態を示す斜視図。
【図7】従来の実施例の斜視図。
【符号の説明】
1 容器本体,1a 収納凹所,2 蓋体,2b 天板,2e 貫通孔,2f係止片,3 カートリッジケース,4 ケース本体,4a 基盤,4b 口頚部,5 螺子蓋,5a 上部,5c 下部,
Claims (1)
- 上面を開口した収納凹所を有する容器本体と、天板に貫設された貫通孔を囲んで周方向に沿って前記天板下面に垂設された複数個の係止片を有し前記容器本体の後端に蝶着された蓋体と、ケース本体の基盤に立設された口頚部の外周に螺子蓋が螺合されて構成され前記収納凹所に着脱自在に装着されたカートリッジケースと、を具備してなるコンパクト容器において;前記螺子蓋の上部は前記貫通孔を貫通しているとともに前記螺子蓋の下部は前記各係止片によって構成された挟着機構に係着可能な寸法に前記貫通孔よりも拡径されて形成されていることを特徴とするコンパクト容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05664695A JP3705840B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | コンパクト容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05664695A JP3705840B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | コンパクト容器 |
Publications (2)
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JPH08224119A JPH08224119A (ja) | 1996-09-03 |
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ID=13033121
Family Applications (1)
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JP05664695A Expired - Fee Related JP3705840B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | コンパクト容器 |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-02-21 JP JP05664695A patent/JP3705840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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