JPH0445606Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は化粧料容器に関するもので、より具体
的にはレフイル用化粧用を収納するに適した化粧
料容器に関するものである。

《従来の技術》 従来のレフイル用化粧料容器では容器体と蓋体
とが一体的に螺着され、この容器体の内部に化粧
料を充填した化粧皿が収納されていた。そして、
この化粧皿は容器体の内底面に粘着剤、両面テー
プ等にて接着されており、この化粧皿を他のコン
パクト容器等にレフイルのために移し替えるに
は、容器体の底面に形成された小孔よりヘアーピ
ン等を刺し込んで化粧皿を突き上げて取り出して
いた。

《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、このような従来のレフイル用化
粧料容器では、化粧皿をヘアーピン等で突き上げ
る際に突き出しすぎて化粧皿が容器体から飛び出
して落下することがあり、また通常、容器体は化
粧皿より僅かに大きな寸法となつているだけであ
るから、上記のような化粧皿の取出し操作性が悪
いものであつた。

本考案は上記のような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は化粧料を収納する容器体を、
そのままレフイル用容器として使用することので
きる化粧料容器を提供するにある。

《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本考案に係る化粧
料容器は化粧料を収納する容器部材と該容器部材
を閉蓋する蓋部材と該容器部材に対して該蓋部材
を開閉自在に連結するヒンジ部材との３部材から
構成され、該ヒンジ部材が該容器部材と該蓋部材
の何れか一方の部材の周壁部と着脱自在に嵌着す
る係合部と、他方の部材に形成された係合孔に挿
抜自在に係止される係合片と、該係合部と該係合
片との間に一体形成された折曲部とからなるので
ある。

《作用》 通常の状態ではヒンジ部材を介して蓋部材を容
器部材に対して開閉することができ、レフイル容
器として使用する時にはヒンジ部材を容器部材及
び蓋部材から取り外して、容器部材をそのまま他
のコンパクト容器に取付ければよい。

《実施例》 以下に本考案の好適な実施例について添附図面
を参照にして詳細に説明する。

第１図に示すように、本考案に係る化粧料容器
は、基本的に、容器部材１と、この容器部材１を
閉蓋する蓋部材２と、容器部材１に対して蓋部材
２を開閉自在に連結するヒンジ部材３とに３分割
される部材から構成されている。

容器部材１は、その内部に化粧料４を充填した
金皿５を収容し、この金皿５は容器部材１の内底
面に接着されている、また、容器部材１の下方外
周面には環状鍔６が一体形成され、この環状鍔６
の後方一部は切欠され、またその下方の一部には
容器部材１の底板を切欠いてその外部から内部へ
と連通する切欠孔７が形成されている。

蓋部材２の後方一部は、その上端が凹状に切欠
された第１の係合部８とされまたその下端が他の
部分よりも肉薄とされるとともに上方へ逆凹状と
なるように切欠された第２の係合部９となつてい
る。

ヒンジ部材３はヒンジ特性を有するポリプロピ
レンから形成され、上方の縦長コ字状係合部１０
と下端係合片１１とこれら両者の中間のヒンジ折
曲部１２とからなつている。縦長コ字状係合部１
０の上端下面には第１の係合突起１３が形成さ
れ、またその下端上面には第２の係合突起１４が
形成されている。また、ヒンジ部材３の下端係合
片１１の先端上面には第３の係合突起１５が形成
されている。

上記ヒンジ部材３の縦長コ字状係合部１０にお
ける第１及び第２の係合突起１３，１４はそれぞ
れ蓋部材２の第１及び第２の係合部８，９とスナ
ツプ係合され、縦長コ字状係合部１０は蓋部材２
の後方部に密着係止される。この状態にてヒンジ
部材３の下端係合片１１を容器部材１の切欠孔７
に挿入して押し込むと、その先端の第３の係合突
起１５が容器部材１の内周壁下端部と係止され、
ヒンジ部材３を強制的に引き抜かない限り、この
切欠孔７から離脱しないように係止される。

第２図は上記のようにヒンジ部材３を容器部材
１と蓋部材２に組付けて、蓋部材２を容器部材１
に対して閉じた状態を示している。そして、蓋部
材２を容器部材１に対して閉じた時に、蓋部材２
が閉止されるように、容器部材１の中間部、即ち
環状鍔６のやや上方に環状係合突起１６を設け、
また蓋部材２の前端部に閉止突起１７を形成する
ことである。尚、本実施例では蓋部材２を比較的
高く形成して、化粧料４の上にパフ１８を載置す
ることができるようにしている。

この第２図に示された化粧料容器では、蓋部材
２の閉止突起１７と容器部材１の環状係合突起１
６との係合を解いて蓋部材２を通常のコンパクト
容器のようにヒンジ部材３を介して開放し、所要
の場合にはパフ１８及び化粧料４を用いて化粧す
ることができる。

一方、化粧料４を収納した容器部材１を、他の
コンパクト容器に組付けるためのレフイル容器と
して使用する場合には、蓋部材２を解放した後に
ヒンジ部材３の下端係合片１１を容器部材１の切
欠孔７から強制的に引き抜いて容器部材１を他の
部材から独立した部材とし、これを他のコンパク
ト容器内に組付けてやればよい。

上記の容器部材１を他のコンパクト容器に組付
ける例について第３図及び第４図を参照にして簡
単に説明する。

第３図において環状の容器枠２０の後端に蓋体
２１が開閉自在に蝶着され、蓋体２１の内面には
鏡２２が接着されるとともにその前端から爪片２
３が垂下されている。そして、この爪片２３の内
面には第１の係止突片２４が設けられている。爪
片２３に対応して容器枠２０の前端部は凹状に切
欠され、この奥面には第２の係止突片２５が設け
られ、蓋体２１を閉じると爪片２３が容器枠２０
の凹状切欠部内に入り、第１の係止突片２４と第
２の係止突片２５が係合し蓋体２１が閉じられ
る。

容器枠２０の下方部には円周方向に所定の間隔
を置いて４個の弾性片２６が垂設され、この弾性
片２６の下端内側には係合突起２７が一体形成さ
れている。

上記のような容器枠２０の下端に容器部材１の
上端部を差し込み、この容器部材１を容器枠２０
に対して押し込むと、弾性片２６の係合突起２７
に容器部材１の環状係合突起１６がスナツプ係合
して一体化され、第４図の状態に組付けられ、以
後は一般的なコンパクトと同様に蓋体２１の開閉
操作によつて容器部材１内の化粧料を使用する。

尚、本考案は上記実施例以外に種々の変更が可
能であつて、例えば第１図及び第２図における容
器部材と蓋部材とを上下逆の位置関係にすること
がてきる。また、容器部材を第３図及び第４図に
示すように容器枠に嵌合する構造以外に、他のコ
ンパクト容器の有底容器本体内に上記容器部材を
両面接着テープ等によつて接着固定するようにし
てもよい。

《効果》 以上のように本考案に係る化粧料容器で蓋部材
を容器部材に対して開閉して内部の化粧料を使用
することができるだけでなく、容器部材１からヒ
ンジ部材３を簡単に取り外して蓋部材２と分離す
ることができ、しかも分離された容器部材１は蓋
部材を連結するための枢着ピンとかピン孔が無い
すつきりした形状となつているため、この容器部
材をそのまま他のコンパクト容器等に組付けるこ
とができ、レフイル用化粧料容器として好都合で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る化粧料容器を示す分解斜
視図、第２図は第１図に示した化粧料容器を組立
てた状態における縦断面図、第３図は本考案の化
粧料容器における容器部材を分離した後、これを
他の部材に組込んで他のコンパクト容器を構成す
る状態を示す分解斜視図、第４図は第３図のコン
パクトを組立てた状態における−線に沿つた
断面図である。 １……容器部材、２……蓋部材、３……ヒンジ
部材、８……第１の係合部、９……第２の係合
部、１１……下端係合片、１２……ヒンジ折曲
部、１３……第１の係合突起、１４……第２の係
合突起、１５……第３の係合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧料を収納する容器部材と該容器部材を閉蓋
   する蓋部材と該容器部材に対して該蓋部材を開閉
   自在に連結するヒンジ部材との３部材から構成さ
   れ、該ヒンジ部材が該容器部材と該蓋部材の何れ
   か一方の部材の周壁部と着脱自在に嵌着する係合
   部と、他方の部材に形成された係合孔に挿抜自在
   に係止される係合片と、該係合部と該係合片との
   間に一体形成された折曲部とからなることを特徴
   とする化粧料容器。