JP3577690B2 - 隅棟瓦 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の隅棟部に葺工される隅棟瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の隅棟部には、実公平7−21698号の隅棟瓦がある。その概要を、図10、図11に示しかつ説明する。図において、瓦屋根の隅棟部を構成する隅棟瓦A’は、隅棟部の勾配に対応して三角山状の直線的形態に本体B’を形成し、該本体B’における直線方向側の一端の頭部C’を前方へ三角状に延出し、かつ直線方向側の他端の尻部D’を有すること、及び前記本体B’の頂上に嵌合部E’を設け、かつこの本体B’の周辺が垂直端面F’となっている構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記構成の隅棟瓦A’は、本体B’の周辺に垂直端面F’を設けてなる。従って、図12(a)、(b)に示す如く、本体B’の雨水RW(流れ)が、この垂直端面F’を伝って真下に到り、他の隅棟瓦A’1(又は平板瓦T’)との葺き合せ面から毛細管現象で隅棟瓦A’の裏面A’3と他の隅棟瓦A’1(又は平板瓦T’)の表面A’2(T’2)に潜込むことが間々発生し、いわゆる誘水となる可能性が強い問題がある。
【0004】
また前記構成の隅棟瓦A’の嵌合部E’による他の隅棟瓦A’1との嵌合関係、又は図示しない隅棟瓦で、かつ前記嵌合部E’を備えない形状では、山形状の瓦本体の表面山形と他の隅棟瓦の瓦本体の裏面山形との嵌合関係、となる。従って、前記の嵌合関係が、隅棟瓦のズレ防止となる。しかしながら、前記の嵌合関係では、耐震、耐風に対して十分でなく、いわゆるズレ防止としては、改良の余地がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、雨水の潜込み防止を図りつつ、ズレ防止も同時に達成される隅棟瓦を提供する。
【0006】
請求項1の発明は、平行四辺形の両流れ表面を備えた偏平山形状の瓦本体と、この瓦本体に設けた、前垂れを有する截頭三角形状の頭部と、前記瓦本体の表面角部の三方向を囲繞する曲面段付部と、で構成された隅棟に葺設される隅棟瓦であって、前記前垂れの袖側裏面の係止爪を、前記曲面段付部の上隅角及び曲面に係合することで、上下方向の隣接する隅棟瓦の連係を図るとともに、前記曲面段付部の凹状の曲面により上昇力が付与された雨水を当該曲面段付部の外方に流下することを特徴とする構造である。
【0007】
本発明は葺設時の瓦ズレ及び棟筋の蛇行をカバーし、前記の潜込み防止等が達成される隅棟瓦を提供する。
【0008】
請求項2の発明は、平行四辺形の両流れ表面を備えた偏平山形状の瓦本体と、この瓦本体に設けた、前垂れを有する截頭三角形状の頭部と、前記瓦本体の表面角部の三方向を囲繞する曲面段付部と、前記瓦本体の頂上に設けた棟筋帯と、で構成された隅棟に葺設される隅棟瓦であって、前記前垂れの袖側裏面の係止爪を、前記曲面段付部の上隅角及び曲面に係合することで、上下方向の隣接する隅棟瓦の連係を図るとともに、
前記曲面段付部の凹状の曲面により上昇力が付与された雨水を当該曲面段付部の外方に流下することを特徴とする隅棟瓦である。
【0009】
また本発明は、隅棟瓦の隅棟方向の雨水の潜込み防止が達成される隅棟瓦を提供する。
【0010】
請求項3の発明は、瓦本体の尻側に水切り突条と水切り凹条を設ける構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の葺設の一例を説明する。屋根Rに平板瓦Tを順次葺設していき、通常は隅棟部又は棟部の葺設が行われる。そこで、本発明の隅棟部の葺設を図6〜図9を基に説明する。葺設の順序を図8を参照に説明すると、平板瓦Tが葺設された状態で、軒先の平板瓦Tに隅棟瓦を葺設すると、当該隅棟瓦の前垂れは平板瓦Tの前面T1に突出されるとともに、当該前垂れの袖側端面は、平板瓦Tの頭部前面T1に添接され、かつその曲面段付部の裏面は平板瓦Tの表面T2に添接される。このようにして、葺設された隅棟瓦には他の隅棟瓦が葺設されるが、図6〜図8に示す如く、隅棟瓦の曲面段付部の上隅角及び曲面に他の隅棟瓦の前垂れの係止爪が係止される構造である。従って、この係止される上隅角及び曲面と係止爪とによる係止構造によって、当該隅棟瓦と他の隅棟瓦との耐震、耐風のズレ防止(以下、ズレ防止とする。)に役立つ特徴がある。このズレ防止には、隅棟瓦の瓦本体の扁平山形状と、隅棟瓦の前垂れ頭側裏面の逆扁平山形状との嵌合関係も役立っている。前記上隅角及び曲面と係止爪との関係を前記各図イで、また扁平山形状と逆扁平山形状との関係を前記各図ロで、それぞれ示す。従って、在来の瓦本体の表面山形と裏面山形とによる嵌合関係によるズレ防止に比して、優れた効果が期待できる。
【0012】
次に曲面段付部の曲面と在来の垂直端面F’との相違を説明すると、本発明では、図9(a)、(b)に示す如く、曲面を有することから、この曲面で生成される上昇力が、雨水に付与される効果があって、当該雨水が矢印の如く、飛沫するが如く、上昇して曲面段付部の外方に流下することが想定できる。従って、雨水は立上端面を垂れることは少なく、いわゆる隅棟瓦と他の隅棟瓦との間における潜込み防止及び当該隅棟瓦と平板瓦との間における潜込み防止に役立つ特徴がある。しかしながら、従来の葺設では、図12(a)、(b)に示す垂直端面F’を伝って真下に到り、他の隅棟瓦A’1(又は平板瓦T’)との葺き合せ面から毛細管現象で隅棟瓦A’の裏面A’3と他の隅棟瓦A’1(又は平板瓦T’)の表面A’2(T’2)に潜込むことが間々発生する課題がある。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を説明する。
【0014】
本発明では、隅棟瓦A及び他の隅棟瓦A1は、次の構成となっている。尚、他の隅棟瓦A1は同じ構成であり隅棟瓦Aで説明する。
【0015】
隅棟瓦Aは、平行四辺形の両流れ表面111、111aを備えた扁平山形状の瓦本体1と、瓦本体1の截頭三角形状の頭部1aに設けた前垂れ2と、前記瓦本体1の表面角部の頭部1a、袖部1b、1c(表面角部の三方向とする。)に設けた曲面段付部3と、前記瓦本体1の頂上1eに設けた棟筋帯4と、で構成されている。図中1dは瓦本体1の尻部を示す。
【0016】
曲面段付部3は、図9に示す如く、上隅角311と、曲面312と、立上端面313及び裏面314と、で構成されており、当該曲面312を利用して雨水Xに飛沫力X1を付与する。また前垂れ2の袖側裏面2a、2aには係止爪211、211が設けられており、当該係止爪211、211は曲面段付部3の上隅角311と曲面312に係止される構成である。従って、ズレ防止の一部を担う。
【0017】
図中2bは前垂れ2の頭部1aの頭側裏面を示す。この頭側裏面2bは逆扁平山形状であり、瓦本体1の両流れ表面111、111aの扁平山形状に嵌合される。
【0018】
尚、瓦本体1の尻部1dには、水切り突条5と水切り凹条6とが設けられており、図9に示す二段の水切り効果が期待できる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、瓦本体の表面角部の三方向を囲繞する曲面段付部に、上隅角及び曲面を設ける構成である。従って、雨水の潜込み防止に役立つ効果がある。
【0020】
本発明は、前垂れの袖側裏面に係止爪を設け、この係止爪を曲面段付部の上隅角及び曲面に係止する構成である。従って、耐震・耐風に有益であり、いわゆるズレ防止に役立つ効果がある。
【0021】
本発明は、瓦本体の頂上に棟筋帯を設ける構成である。従って、葺設時の瓦のズレ及び棟筋の蛇行防止に役立つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体を示す表面斜視図である。
【図2】本発明の全体を示す裏面斜視図である。
【図3】本発明の平面図である。
【図4】本発明の裏面図である。
【図5】本発明の側面図である。
【図6】本発明の葺設状態を頭部より見た状態の正面図である。
【図7】本発明の葺設状態を尻部より見た状態の正面図である。
【図8】本発明の葺設状態の全体を示す縮尺斜視図である。
【図9】本発明の隅棟瓦の雨水の動きを示す拡大断面図であり、(a)は隅棟瓦と他の隅棟瓦との関係を示す。(b)は隅棟瓦と平板瓦との関係を示す。
【図10】従来の隅棟瓦の一例を示す平面図である。
【図11】従来の隅棟瓦の他の一例を示す平面図である。
【図12】従来の隅棟瓦の雨水の動きを示す拡大断面図であり、(a)は隅棟瓦と他の隅棟瓦との関係を示す。(b)は隅棟瓦と平板瓦との関係を示す。
【符号の説明】
A 隅棟瓦
A1 他の隅棟瓦
R 屋根
RW 雨水
T 平板瓦
T1 前面
T2 表面
1 瓦本体
1a 頭部
1b 袖部
1c 袖部
1d 尻部
1e 頂上
111 表面
111a 表面
2 前垂れ
2a 袖側裏面
2b 頭側裏面
211 係止爪
3 曲面段付部
311 上隅角
312 曲面
313 立上端面
314 裏面
4 棟筋帯
5 水切り突条
6 水切り凹条
A’ 隅棟瓦
A’1 他の隅棟瓦
A’2 表面
A’3 裏面
B’ 本体
C’ 頭部
D’ 尻部
E’ 嵌合部
F’ 垂直端面
T’ 平板瓦
T’2 表面
X 雨水
X1 飛沫力

Claims (3)

  1. 平行四辺形の両流れ表面を備えた偏平山形状の瓦本体と、この瓦本体に設けた、前垂れを有する截頭三角形状の頭部と、前記瓦本体の表面角部の三方向を囲繞する曲面段付部と、で構成された隅棟に葺設される隅棟瓦であって、
    前記前垂れの袖側裏面の係止爪を、前記曲面段付部の上隅角及び曲面に係合することで、上下方向の隣接する隅棟瓦の連係を図るとともに、前記曲面段付部の凹状の曲面により上昇力が付与された雨水を当該曲面段付部の外方に流下することを特徴とする隅棟瓦。
  2. 平行四辺形の両流れ表面を備えた偏平山形状の瓦本体と、この瓦本体に設けた、前垂れを有する截頭三角形状の頭部と、前記瓦本体の表面角部の三方向を囲繞する曲面段付部と、前記瓦本体の頂上に設けた棟筋帯と、で構成された隅棟に葺設される隅棟瓦であって、
    前記前垂れの袖側裏面の係止爪を、前記曲面段付部の上隅角及び曲面に係合することで、上下方向の隣接する隅棟瓦の連係を図るとともに、前記曲面段付部の凹状の曲面により上昇力が付与された雨水を当該曲面段付部の外方に流下することを特徴とする隅棟瓦。
  3. 上記の瓦本体の尻側に水切り突条と水切り凹条を設ける構成とした請求項1又は請求項2に記載の隅棟瓦。
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