JP2004132095A - 一体型防災瓦 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐風圧強度に優れた一体型防災瓦を提供する。
【解決手段】凹湾曲した平瓦部分に谷部21を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部22とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山23を一体に形成した一体型の瓦であって、前記桟山23の尻側端部に、上位置に葺かれる上方の瓦2Cの桟山頭部25が重ね合わされて組合される段差突出部24を形成している。段差突出部24に、その下部を切り欠いた形状の係止用切り欠き部24aを形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】凹湾曲した平瓦部分に谷部21を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部22とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山23を一体に形成した一体型の瓦であって、前記桟山23の尻側端部に、上位置に葺かれる上方の瓦2Cの桟山頭部25が重ね合わされて組合される段差突出部24を形成している。段差突出部24に、その下部を切り欠いた形状の係止用切り欠き部24aを形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、丸瓦と平瓦とを一体化した本葺形和瓦やS型瓦にような一体型瓦の耐風性能を改良した構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘土瓦において、台風など悪天候時の強風に耐える防災瓦の構造が提案されている。例えば、強風に吹き飛ばされないよう釘や特定の金具を用いて瓦を下地の桟木に固定したり、あるいは隣り合う瓦の間に、互いに組み合わさる凹凸部を設けて、風圧に対して互いに拘束しあって、強風に耐えるような構造上の工夫がなされている。
【0003】
【特許文献1】特開平2−210139号公報
凹凸部を設けて瓦を相互に組み合わせるものとして、図5に例示する構造が開示されている。図5は尻側上方から見た斜視図であり、瓦本体1のアンダラップ11側頭部分の隅角部には板面から沈んだアンダラップ側係合片11aが設けられ、オーバラップ部12側尻部の隅角部には、厚み方向に下半分を空間としたオーバラップ部側係合片12が設けられている。
【0004】
そして、このように構成した瓦を葺き上げると、前記沈んだアンダラップ側係合片11aが斜め下側に葺かれた瓦のオーバラップ部側係合片12の下の空間に差し込まれた状態に配置される。かくして、このアンダラップ側係合片11aの浮き上がろうとする動きがオーバラップ部側係合片12によって抑止され、強風に耐える構造が得られるのである。
【0005】
ところが、このようなアンダラップ側係合片11aとオーバラップ部側係合片12を利用するものでは、それぞれの係合片11a、12aの厚さの合計は、瓦本体1の厚さ以上に形成できないので、係合片11a、12a自体の機械的強度(特に衝撃強度、屈曲強度)が大きく設定できず、生産時の歩留まりや、葺き上げ施工時の破損率が大きいという問題があった。
【0006】
また、このような瓦では、強雨時に雨水が係合片11aを伝って係合片12a側に流入し、瓦に裏側に回りこみ雨漏れの原因となるおそれもあった。
このような問題は、通常の桟瓦の場合であるが、従来、本発明が対象とするような本葺形和瓦の丸瓦と平瓦とを一体化した一体型瓦においては、以上説明したような強風、強雨対策は全く考慮されていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、本葺形和瓦やS型瓦のような、丸瓦と平瓦とを一体化した一体型瓦を対象として、耐風圧強度に優れた一体型防災瓦を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、平瓦部分に谷部を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山を一体に形成した一体型防災瓦であって、該桟山の尻部に係止用切り欠き部を形成し、この一体型防災瓦を葺いたときに、桟山側に隣接する瓦の上に葺かれる斜め上方の瓦の頭部側隅部分が前記係止用切り欠き部に挿入されるようにしたことを特徴とする本発明の一体型防災瓦によって、解決することができる。
【0009】
また、本発明は、前記一体型防災瓦が本葺型和瓦であって、前記桟山の尻部に、上位置に葺かれる上方の瓦の桟山頭部が重ね合わせて組合される段差突出部を形成するとともに、その段差突出部に前記係止用切り欠き部を形成した形態の前記一体型防災瓦として好ましく具体化される。
【0010】
さらに、前記一体型防災瓦がS型瓦であって、上位置に葺かれる上方の瓦の桟山頭部が重ね合わされる前記桟山の尻部端部に前記係止用切り欠き部を形成した形態の前記した一体型防災瓦として好ましく具体化される。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一体型防災瓦に係る実施形態について、図1〜4を参照しながら説明する。
本発明の一体型防災瓦を図1に例示する本葺型和瓦について説明すると、この本葺型和瓦2は、凹湾曲した平瓦部分に谷部21を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部22とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山23を一体に形成した一体型の瓦であって、前記桟山23の尻側端部に、上位置に葺かれる上方の瓦(図3、4の本葺型和瓦2Cを参照)の桟山頭部25が重ね合わされて組合される段差突出部24を形成している。このような段差が設けられているので、上下の桟山は全体として略面一の状態に葺き上げられる。
【0012】
本発明の本葺型和瓦2タイプの一体型防災瓦の特徴とするところは、その上方の瓦の桟山頭部25が重ね合わされる段差突出部24に、その下部を切り欠いた形状の係止用切り欠き部24aを形成した点にある。
次いで、この係止用切り欠き部24aの構造を、瓦の葺き上げ手順を示す図2〜4を参照してさらに体的に説明する。
【0013】
この本葺型和瓦2を葺き上げるには、瓦2Bのアンダラップ部22の上に瓦2Aの桟山23を重ねて、横1列に瓦を並設する。次いで、瓦2C(この瓦2Cは、瓦2Aの桟山側に隣接する瓦2Bの上に葺かれる、瓦2Cから見て斜め上方に位置する瓦に相当する)を瓦2Bの上に重ねて位置する。この場合、図4に示すように、瓦2Cの桟山頭部25を下の瓦2Bの段差突出部24上に重ね合わせるとともに、瓦2Cの頭部側隅部分26が前記瓦2Aの係止用切り欠き部24aに挿入されるよう構成されているのである。
【0014】
本発明によれば、斜め上方に位置する瓦2Cは、その頭部側隅部分26が斜め下方に位置する瓦2Aの前記係止用切り欠き部24aに挿入されているうえ、対角線上に位置する尻側釘孔27に釘固定されているので、強風時に風圧であおられて斜め上方の瓦が浮き上がろうとしても、その係止用切り欠き部24aと固定用釘(図示せず)によって浮き上がりが確実に防止できるのである。なお、下方に位置する瓦2A、2B自体は、その尻部において釘孔27に釘固定されているのはいうまでもない。
【0015】
さらに、本発明の利点は、前記係止用切り欠き部24aを強度が発揮できる厚さ、形状に形成でき、かつ挿入される頭部側隅部分26を薄肉にする必要がない点にある。すなわち、従前技術で例示した構造(図5参照)ではアンダラップ側係合片11aとオーバラップ部側係合片12の厚さを平板部分の1/2の薄肉のものとしたが、本発明では、下の瓦2Bの段差突出部24上に重ね合わされる桟山頭部25の内側空間は、平瓦部分の厚さの3倍以上の高さを有するので、前記係止用切り欠き部24aと頭部側隅部分26との双方の厚さを少なくとも平瓦部分と同等の厚さに設定することができるから、製造歩留まりや強度の問題が完全に解消されるのである。
【0016】
なお、本発明の一体型防災瓦を本葺型和瓦を事例にして説明したが、本発明は、平瓦部分に谷部を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山を一体に形成した瓦、例えばS型瓦を含む一体型洋瓦にも適用される。この場合は、前記した本葺型和瓦のような上位置に葺かれる瓦の桟山頭部が組合される段差突出部24は必要でなく、上位置に葺かれる瓦の桟山頭部によって重ね合わされる桟山の尻部端部に、本葺型和瓦の場合と同様な形態で係止用切り欠き部を形成することにより、先の場合と同様な利点が得られるのである。
【0017】
以上説明した形態において、図1に示すように、アンダラップ部の頭部側隅部分26の回りに側辺から中央の方向に雨水を誘導する傾斜した凸条26aを形成しておくと、雨水が瓦の重ね合わせ部分から内部に侵入しにくくなるので、耐雨性能が向上し、屋根の葺き勾配を3寸勾配程度の緩勾配に設計できるなどの利点も得られる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の一体型防災瓦は、以上説明したように構成されているので、本葺形和瓦の丸瓦と平瓦とを一体化した一体型瓦を対象として、社寺仏閣用途において耐風圧強度に優れた一体型防災和瓦を提供できる。また、S型瓦のような洋風瓦にも対象が広がり、雨仕舞に優れ、屋根勾配を緩勾配に設計できるから、寺仏閣用途のみならず、大型建築物、一般和洋建築、個人住宅建築などに広範囲に利用することができるようになるという優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した一体型防災瓦として、実用的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す尻側上方から見た斜視図。
【図2】本発明の防災瓦の葺上げ手順を示す、尻側斜め上方から見た斜視図。
【図3】同じく葺上げ手順を示す、尻側斜め上方から見た斜視図。
【図4】同じく葺上げ手順を示す、尻側斜め上方から見た斜視図。
【図5】従来の防災瓦の尻側斜め上方から見た斜視図。
【符号の説明】
2 本葺型和瓦、2A、2B、2C 瓦、21 谷部、22 アンダラップ部、23 桟山、24 段差突出部、24a 係止用切り欠き部、25 桟山頭部、26 頭部側隅部分、27 釘孔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、丸瓦と平瓦とを一体化した本葺形和瓦やS型瓦にような一体型瓦の耐風性能を改良した構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘土瓦において、台風など悪天候時の強風に耐える防災瓦の構造が提案されている。例えば、強風に吹き飛ばされないよう釘や特定の金具を用いて瓦を下地の桟木に固定したり、あるいは隣り合う瓦の間に、互いに組み合わさる凹凸部を設けて、風圧に対して互いに拘束しあって、強風に耐えるような構造上の工夫がなされている。
【0003】
【特許文献1】特開平2−210139号公報
凹凸部を設けて瓦を相互に組み合わせるものとして、図5に例示する構造が開示されている。図5は尻側上方から見た斜視図であり、瓦本体1のアンダラップ11側頭部分の隅角部には板面から沈んだアンダラップ側係合片11aが設けられ、オーバラップ部12側尻部の隅角部には、厚み方向に下半分を空間としたオーバラップ部側係合片12が設けられている。
【0004】
そして、このように構成した瓦を葺き上げると、前記沈んだアンダラップ側係合片11aが斜め下側に葺かれた瓦のオーバラップ部側係合片12の下の空間に差し込まれた状態に配置される。かくして、このアンダラップ側係合片11aの浮き上がろうとする動きがオーバラップ部側係合片12によって抑止され、強風に耐える構造が得られるのである。
【0005】
ところが、このようなアンダラップ側係合片11aとオーバラップ部側係合片12を利用するものでは、それぞれの係合片11a、12aの厚さの合計は、瓦本体1の厚さ以上に形成できないので、係合片11a、12a自体の機械的強度(特に衝撃強度、屈曲強度)が大きく設定できず、生産時の歩留まりや、葺き上げ施工時の破損率が大きいという問題があった。
【0006】
また、このような瓦では、強雨時に雨水が係合片11aを伝って係合片12a側に流入し、瓦に裏側に回りこみ雨漏れの原因となるおそれもあった。
このような問題は、通常の桟瓦の場合であるが、従来、本発明が対象とするような本葺形和瓦の丸瓦と平瓦とを一体化した一体型瓦においては、以上説明したような強風、強雨対策は全く考慮されていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、本葺形和瓦やS型瓦のような、丸瓦と平瓦とを一体化した一体型瓦を対象として、耐風圧強度に優れた一体型防災瓦を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、平瓦部分に谷部を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山を一体に形成した一体型防災瓦であって、該桟山の尻部に係止用切り欠き部を形成し、この一体型防災瓦を葺いたときに、桟山側に隣接する瓦の上に葺かれる斜め上方の瓦の頭部側隅部分が前記係止用切り欠き部に挿入されるようにしたことを特徴とする本発明の一体型防災瓦によって、解決することができる。
【0009】
また、本発明は、前記一体型防災瓦が本葺型和瓦であって、前記桟山の尻部に、上位置に葺かれる上方の瓦の桟山頭部が重ね合わせて組合される段差突出部を形成するとともに、その段差突出部に前記係止用切り欠き部を形成した形態の前記一体型防災瓦として好ましく具体化される。
【0010】
さらに、前記一体型防災瓦がS型瓦であって、上位置に葺かれる上方の瓦の桟山頭部が重ね合わされる前記桟山の尻部端部に前記係止用切り欠き部を形成した形態の前記した一体型防災瓦として好ましく具体化される。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一体型防災瓦に係る実施形態について、図1〜4を参照しながら説明する。
本発明の一体型防災瓦を図1に例示する本葺型和瓦について説明すると、この本葺型和瓦2は、凹湾曲した平瓦部分に谷部21を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部22とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山23を一体に形成した一体型の瓦であって、前記桟山23の尻側端部に、上位置に葺かれる上方の瓦(図3、4の本葺型和瓦2Cを参照)の桟山頭部25が重ね合わされて組合される段差突出部24を形成している。このような段差が設けられているので、上下の桟山は全体として略面一の状態に葺き上げられる。
【0012】
本発明の本葺型和瓦2タイプの一体型防災瓦の特徴とするところは、その上方の瓦の桟山頭部25が重ね合わされる段差突出部24に、その下部を切り欠いた形状の係止用切り欠き部24aを形成した点にある。
次いで、この係止用切り欠き部24aの構造を、瓦の葺き上げ手順を示す図2〜4を参照してさらに体的に説明する。
【0013】
この本葺型和瓦2を葺き上げるには、瓦2Bのアンダラップ部22の上に瓦2Aの桟山23を重ねて、横1列に瓦を並設する。次いで、瓦2C(この瓦2Cは、瓦2Aの桟山側に隣接する瓦2Bの上に葺かれる、瓦2Cから見て斜め上方に位置する瓦に相当する)を瓦2Bの上に重ねて位置する。この場合、図4に示すように、瓦2Cの桟山頭部25を下の瓦2Bの段差突出部24上に重ね合わせるとともに、瓦2Cの頭部側隅部分26が前記瓦2Aの係止用切り欠き部24aに挿入されるよう構成されているのである。
【0014】
本発明によれば、斜め上方に位置する瓦2Cは、その頭部側隅部分26が斜め下方に位置する瓦2Aの前記係止用切り欠き部24aに挿入されているうえ、対角線上に位置する尻側釘孔27に釘固定されているので、強風時に風圧であおられて斜め上方の瓦が浮き上がろうとしても、その係止用切り欠き部24aと固定用釘(図示せず)によって浮き上がりが確実に防止できるのである。なお、下方に位置する瓦2A、2B自体は、その尻部において釘孔27に釘固定されているのはいうまでもない。
【0015】
さらに、本発明の利点は、前記係止用切り欠き部24aを強度が発揮できる厚さ、形状に形成でき、かつ挿入される頭部側隅部分26を薄肉にする必要がない点にある。すなわち、従前技術で例示した構造(図5参照)ではアンダラップ側係合片11aとオーバラップ部側係合片12の厚さを平板部分の1/2の薄肉のものとしたが、本発明では、下の瓦2Bの段差突出部24上に重ね合わされる桟山頭部25の内側空間は、平瓦部分の厚さの3倍以上の高さを有するので、前記係止用切り欠き部24aと頭部側隅部分26との双方の厚さを少なくとも平瓦部分と同等の厚さに設定することができるから、製造歩留まりや強度の問題が完全に解消されるのである。
【0016】
なお、本発明の一体型防災瓦を本葺型和瓦を事例にして説明したが、本発明は、平瓦部分に谷部を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山を一体に形成した瓦、例えばS型瓦を含む一体型洋瓦にも適用される。この場合は、前記した本葺型和瓦のような上位置に葺かれる瓦の桟山頭部が組合される段差突出部24は必要でなく、上位置に葺かれる瓦の桟山頭部によって重ね合わされる桟山の尻部端部に、本葺型和瓦の場合と同様な形態で係止用切り欠き部を形成することにより、先の場合と同様な利点が得られるのである。
【0017】
以上説明した形態において、図1に示すように、アンダラップ部の頭部側隅部分26の回りに側辺から中央の方向に雨水を誘導する傾斜した凸条26aを形成しておくと、雨水が瓦の重ね合わせ部分から内部に侵入しにくくなるので、耐雨性能が向上し、屋根の葺き勾配を3寸勾配程度の緩勾配に設計できるなどの利点も得られる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の一体型防災瓦は、以上説明したように構成されているので、本葺形和瓦の丸瓦と平瓦とを一体化した一体型瓦を対象として、社寺仏閣用途において耐風圧強度に優れた一体型防災和瓦を提供できる。また、S型瓦のような洋風瓦にも対象が広がり、雨仕舞に優れ、屋根勾配を緩勾配に設計できるから、寺仏閣用途のみならず、大型建築物、一般和洋建築、個人住宅建築などに広範囲に利用することができるようになるという優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した一体型防災瓦として、実用的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す尻側上方から見た斜視図。
【図2】本発明の防災瓦の葺上げ手順を示す、尻側斜め上方から見た斜視図。
【図3】同じく葺上げ手順を示す、尻側斜め上方から見た斜視図。
【図4】同じく葺上げ手順を示す、尻側斜め上方から見た斜視図。
【図5】従来の防災瓦の尻側斜め上方から見た斜視図。
【符号の説明】
2 本葺型和瓦、2A、2B、2C 瓦、21 谷部、22 アンダラップ部、23 桟山、24 段差突出部、24a 係止用切り欠き部、25 桟山頭部、26 頭部側隅部分、27 釘孔。
Claims (4)
- 平瓦部分に谷部を形成し、その一方の側辺をアンダラップ部とし、他方の側辺にオーバラップ部である桟山を一体に形成した一体型防災瓦であって、該桟山の尻部に係止用切り欠き部を形成し、この一体型防災瓦を葺いたときに、桟山側に隣接する瓦の上に葺かれる斜め上方の瓦の頭部側隅部分が前記係止用切り欠き部に挿入されるようにしたことを特徴とする一体型防災瓦。
- 前記一体型防災瓦が本葺型和瓦であって、前記桟山の尻部に、上位置に葺かれる上方の瓦の桟山頭部が重ね合わせて組合される段差突出部を形成するとともに、その段差突出部に前記係止用切り欠き部を形成した請求項1に記載の一体型防災瓦。
- 前記一体型防災瓦がS型瓦であって、上位置に葺かれる上方の瓦の桟山頭部が重ね合わされる前記桟山の尻部端部に前記係止用切り欠き部を形成した請求項1に記載の一体型防災瓦。
- 前記アンダラップ部の頭側に側辺から谷方向に雨水を誘導する傾斜した凸条を形成した請求項1または2または3に記載の一体型防災瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002299154A JP2004132095A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 一体型防災瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002299154A JP2004132095A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 一体型防災瓦 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004132095A true JP2004132095A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32288372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002299154A Pending JP2004132095A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 一体型防災瓦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004132095A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108708501A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-10-26 | 嘉泰屋面材料(肇庆)有限公司 | 一种传统仿古风格的一体式屋面瓦 |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002299154A patent/JP2004132095A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108708501A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-10-26 | 嘉泰屋面材料(肇庆)有限公司 | 一种传统仿古风格的一体式屋面瓦 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
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