JP2004124629A - 本平瓦 - Google Patents

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JP2004124629A JP2002293419A JP2002293419A JP2004124629A JP 2004124629 A JP2004124629 A JP 2004124629A JP 2002293419 A JP2002293419 A JP 2002293419A JP 2002293419 A JP2002293419 A JP 2002293419A JP 2004124629 A JP2004124629 A JP 2004124629A
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Toshio Amagi
天木 敏雄
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Abstract

【課題】従来の本葺き用の本平瓦は、瓦本体の一方端及び他方端に水返し突条及び丸瓦の一方端及び他方端に、それぞれ段付きを形成する構成である。従って、金型の製造に高度の技術が要求されること、コストの上昇と、手間を要すること等の改良点がある。また白地の製造及び焼成瓦(瓦)の製造の困難性と、手間と熟練が要求される場合が多いこと等の問題もある。そして、この段付きの欠損が発生し易いことが、最も大切な改良点である。
【構成】本発明は、瓦本体表面の一方端及び他方端に設けたス゛レ防止用の段付部を備える上面を平坦面とした水返し突条と、瓦本体表面に設けた段付きとでなる段付きの本平瓦で、各水返し突条の段付部の内側傾斜面に、一方端及び他方端の頭側に設けた袈裟切り状の外側傾斜面を衝止する構成の本平瓦である。従って、勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等が図れる。内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上が図れる。また金型、白地、瓦等の製作、及び取扱いの容易化、又は製造の簡略化が図れる。
【選択図】  図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は本平瓦(本葺き瓦の谷瓦)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、本葺き屋根の基本的な瓦(本葺き瓦とする)は、平板瓦(緩やかに湾曲した平瓦)と丸瓦との組合わせであり、対の平板瓦の葺き合せ隙間を丸瓦で塞ぐ構成であり、通常は葺土を使用する。しかし、近時、防震、防災からの本葺き瓦の連繋強化と、又は葺土の重さが屋根に与える影響、粘度低下(葺土の硬化による瓦の離間)による剥落等の問題を解消することが要望されている。その一つとして、本葺き瓦相互間の連繋強化がある。一例を説明すると、瓦本体の勾配方向(屋根の流れ方向)一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条のス゛レ防止用の段付部と、瓦本体の頭側端面の衝止による構成である。このス゛レ防止手段は、段付部と頭側端面の衝止によることから、勾配方向のス゛レ防止には有効である反面、棟方向(勾配方向と直交する方向)に関するス゛レ防止としては有効でない。殊に、1箇所の係止、又は衝止等の手段で、前記勾配、棟方向(両方向とする)に対してのス゛レ防止としては、改良の余地がある。
【0003】
そこで、本出願人は、1箇所の衝止手段で、両方向のス゛レ防止を図る構成を提案している。例えば、特開2001−132167の本平瓦がある(文献(1)とする)。この発明は、瓦本体の勾配方向の一方端及び他方端に、それぞれ設けた水返し突条の尻側にス゛レ防止用の段付部を形成し、段付部に瓦本体の頭側端面を係止する構成であり、この段付部と頭側端面との係止で、ス゛レ防止を図る構成を開示して、従来の改良点を明らかにしている。また特開2002−47763の本葺き屋根の破風構造と、この破風構造に使用する破風瓦及び掛巴瓦がある(文献(2)とする)。この発明は、丸瓦に嵌込み溝を形成し、この嵌込み溝に面戸瓦の端部を係止する構成であり、例えば、漆喰及び/又は葺土の省略を図ることを意図する。
【0004】
尚、従来、この種の本葺き瓦は、図14、図15に示す如く、瓦本体の一方端及び他方端に設けた段付形状の水返し突条に切欠きを形成し、この切欠き端面に頭側端面を衝止するとともに、瓦本体の表面に段付きを形成し、この段付きに丸瓦の一方端及び他方端に形成した段付きを葺き合せ整合する構成である。従って、瓦本体の水返し突条は、切欠きを形成した構成であり、また瓦本体と丸瓦の段付きは相似形である。これに関する文献として、特開平9−184245号の瓦がある(文献(3)とする)。この発明は、瓦本体の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条のス゛レ防止用の段付部と、瓦本体の頭側端面の衝止による構成である。この水返し突条は、異形であり、具体的には、極度の幅及び高さの大小で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記文献(1)、(2)の発明は、ス゛レ防止用の段付部と、頭側端面との係止構成である。従って、ス゛レ防止には効果がある。しかし、厳密に解釈すると、この一部の係止構成では、尻側における雨仕舞いに関する課題を残すことが考えられる。そして、強風雨時には、係止箇所からの雨水の侵入があり、例えば、雨水の瓦本体の裏面への回り込み、又は屋根地の濡れ等の問題が生ずる虞がある。また図14、図15の従来例においても、同様な問題があり、雨仕舞に関する課題がある。
【0006】
そして、文献(3)、又は図14、図15に示した構造の本平瓦では、瓦本体の一方端及び他方端に水返し突条及び丸瓦の一方端及び他方端に、それぞれ段付きを形成する構成である。従って、金型の製造に高度の技術が要求されること、コストの上昇と、手間を要すること等の改良点がある。また白地の製造及び焼成瓦(瓦)の製造の困難性と、手間と熟練が要求される場合が多いこと等の問題もある。そして、この段付きの欠損が発生し易いことが、最も大切な改良点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、瓦本体表面の水返し突条に設けたス゛レ防止用の段付部に、頭側を衝止する構成として、勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等を図ること、又は内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上を図ること、等を意図する。また金型、白地、瓦等の製作、及び取扱いの容易化、又は製造の簡略化等を図りつつ、段付きをなくして欠損発生の回避、不良品の発生回避を図ることを意図する。
【0008】
請求項1は、瓦本体表面の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条と、この各水返し突条の尻側に設けたス゛レ防止用の段付部と、前記瓦本体表面に設けた段付きとで構成される段付きの本平瓦であって、
前記各水返し突条の段付部には、瓦本体の中心に向って傾斜した内側傾斜面をそれぞれ設け、また前記一方端及び他方端の頭側には、前記内側傾斜面に衝止する袈裟切り状の外側傾斜面をそれぞれ設け、前記各水返し突条の上面を平坦面にそれぞれ形成し、また前記瓦本体裏面には横棧に当接する平坦部を設けたことを特徴とする本平瓦である。
【0009】
請求項2の発明は、瓦本体表面の水返し突条に設けたス゛レ防止用の段付部に、頭側を衝止するとともに、各水返し突条と瓦本体との連結部位には係止片突条兼水返し突条をそれぞれ設けた構成として、確実かつ強固な勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等を図ること、又は内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上を図ること、等を意図する。また各水返し突条の上面をそれぞれ平坦面とする構成であるので、金型、白地、瓦等の製作、及び取扱いの容易化、又は製造の簡略化等を図りつつ、段付きをなくして欠損発生の回避、不良品の発生回避を図ることを意図する。さらに係止片突条兼水返し突条による水返し効果を図ることを意図する。
【0010】
請求項2は、瓦本体表面の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条と、この各水返し突条の尻側に設けたス゛レ防止用の段付部と、前記瓦本体表面に設けた段付きとで構成される段付きの本平瓦であって、
前記各水返し突条の段付部に、瓦本体の中心に向ってそれぞれ設けた内側傾斜面と、また前記一方端及び他方端の頭側にそれぞれ設けた袈裟切り状の外側傾斜面と、前記各水返し突条の上面にそれぞれ設けた平坦面と、前記各水返し突条と瓦本体との連結部位にそれぞれ設けた係止片突条兼水返し突条と、前記瓦本体裏面には横棧に当接する平坦部を設けたことを特徴とする本平瓦である。
【0011】
請求項3の発明は、瓦本体表面の水返し突条に設けたス゛レ防止用の段付部に、頭側を衝止するとともに、各水返し突条と瓦本体との連結部位に突条をそれぞれ設け、この各突条に丸瓦の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた凹部を係止する構成として、勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等を図ること、又は内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上を図ること、等を意図する。
【0012】
請求項3は、請求項2に記載の突条に係止される凹部を、勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた丸瓦との組合せでなる本平瓦である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図3の例では、屋根地に固定された横棧に、瓦本体裏面の平坦部を当接するとともに、当該横棧に、瓦本体裏面の引掛けを引掛け、かつ屋根地又は横棧等(下地とする)に釘止めする。尚、横棧又は横棧凹平坦部材(図示せず)が設けられているときは、当該瓦本体の安定駒を衝止又は挿入する。この横棧及び/又は縦棧への係止等により、当該本平瓦は屋根地に確実かつ容易に葺き上げられる。即ち、当該本平瓦の勾配方向及び/又は桁方向のス゛レ防止に役立つ特徴がある。
【0014】
この葺設された当該本平瓦の瓦本体の一方端及び他方端に設けた各水返し突条(以下、水返し突条とする)の尻側には、ス゛レ防止用の段付部(内側傾斜面)が設けられているので、この段付部には、勾配方向に葺設される他の本平瓦の瓦本体の水返し突条の頭側(外側傾斜面)を係止するとともに、この瓦本体尻側に、他の本平瓦の瓦本体頭側を重ね合せて葺設した後、この他の瓦本体を釘止めする。この係止により本平瓦の勾配方向及び/又は他の本平瓦の桁方向のス゛レ防止に役立つ特徴がある。以上のような葺設に関する作業及び釘打ち作業を介して(例えば)勾配方向に、本平瓦を順次葺き上げる。
【0015】
この葺き上げられた瓦本体表面の段付きには、隣接して葺設される丸瓦の端側の段付きが当接されるように被せ葺きされる(葺き合される)とともに、この丸瓦を釘止め又は番線で結縛する。そして、少なくとも瓦本体の一方端及び他方端に設けた水返し突条は、丸瓦の瓦本体で被せ葺き(隠蔽)される。
【0016】
図4〜図6の例では、下地への葺き上げ、またス゛レ防止用の段付部と頭側の係止等は、前述図1〜図3の例に準ずる。この葺き上げられた瓦本体表面の段付きには、隣接して葺設される丸瓦の端側の段付きが当接されるように被せ葺きされるとともに、瓦本体表面に設けた係止片突条兼水返し突条には、丸瓦の凹部を嵌合(嵌込み)する。この係止及び嵌合を介して本平瓦と丸瓦との葺き上げが終了するので、この丸瓦を釘止め又は番線で結縛する。そして、少なくとも瓦本体の一方端及び他方端に設けた水返し突条は、丸瓦の瓦本体で被せ葺き(隠蔽)される。そして、この係止片突条兼水返し突条は、瓦本体表面の水返し効果と、水の流下ス ヒ゜ート゛の軽減化等に役立つ特徴がある。
【0017】
図7〜図9の例では、下地への葺き上げに関しては、前述図1〜図3の例に準ずる。そして、この葺設された当該本平瓦の瓦本体の一方端及び他方端に設けた水返し突条の尻側には、ス゛レ防止用の切欠き段付部(内側傾斜面)が設けられているので、この切欠き段付部には、勾配方向に葺設される他の本平瓦の瓦本体の水返し突条の切欠き頭側(外側傾斜面)を係止するとともに、この瓦本体尻側に、他の本平瓦の瓦本体頭側を重ね合せて葺設した後、この他の瓦本体を釘止めする。この係止により本平瓦の勾配方向及び/又は他の本平瓦の桁方向のス゛レ防止に役立つ特徴がある。以上のような葺設に関する作業及び釘打ち作業を介して(例えば)勾配方向に、本平瓦を順次葺き上げる。この葺き上げられた瓦本体表面の表面平坦部には、隣接して葺設される丸瓦の端側の直線部が当接されるように被せ葺きする(葺き合される)とともに、瓦本体表面に設けた係止片突条兼水返し突条には、丸瓦の凹部を嵌合(嵌込み)する。この係止及び嵌合を介して本平瓦と丸瓦との葺き上げが終了するので、この丸瓦を釘止め又は番線で結縛する。そして、少なくとも瓦本体の一方端及び他方端に設けた水返し突条は、丸瓦の瓦本体で被せ葺き(隠蔽)される。
【0018】
図10〜図12の例では、下地への葺き上げ、またス゛レ防止用の段付部と頭側の係止等は、前述図1〜図3の例に準ずる。この葺き上げられた瓦本体表面の表面平坦部には、隣接して葺設される丸瓦の端側の直線部が当接されるように被せ葺きされるとともに、瓦本体表面に設けた係止片突条兼水返し突条には、丸瓦の凹部を嵌合(嵌込み)する。この係止及び嵌合を介して本平瓦と丸瓦との葺き上げが終了するので、この丸瓦を釘止め又は番線で結縛する。そして、少なくとも瓦本体の一方端及び他方端に設けた水返し突条は、丸瓦の瓦本体で被せ葺き(隠蔽)される。
【0019】
尚、丸瓦の尻側には、段落し玉口平坦部を設ける構成もあり得る。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を説明する。
【0021】
図1〜図3の例では、1は略方形状の瓦本体で、この瓦本体1の瓦本体表面1aには段付き2を形成するとともに、瓦本体1の一方端200、及び他方端201には水返し突条3、4を設ける。この水返し突条3、4の尻側300、400にス゛レ防止用で内側傾斜面(傾斜面の形状は、平坦面、曲面、又は変形面等を含む)を有する段付部5、6を形成する。このス゛レ防止用の段付部5、6には、同じ構成である略方形状の他の瓦本体1’の水返し突条3’、4’の外側傾斜面(傾斜面の形状は、平坦面、曲面、又は変形面等を含む)を有する頭側301’、401’を係止する。この係止により、他の瓦本体1’の勾配方向A及び/又は瓦本体1、他の瓦本体1’の桁方向Bのス゛レ防止に役立つ特徴がある。尚、前記水返し突条3、4の上面は平坦面3−1、4−1とする(他の例も原則として同じ)。
【0022】
図中301、401は瓦本体1の水返し突条3、4の外側傾斜面(傾斜面の形状は、平坦面、曲面、又は変形面等を含む)を有する頭側を示す。尚、図中1’は他の瓦本体で、この他の瓦本体1’の瓦本体表面1a’には段付き2’を形成するとともに、瓦本体1’の一方端200’、及び他方端201’には水返し突条3’、4’を設ける。この水返し突条3’、4’の尻側300’、400’にス゛レ防止用で内側傾斜面(傾斜面の形状は、平坦面、曲面、又は変形面等を含む)を有する段付部5’、6’を形成する。
【0023】
図中7は段落し玉口平坦部を有する丸瓦で、この丸瓦7の一方端700、及び他方端701には、段付き8、9を設ける。そして、前記水返し突条4の段付き2には、丸瓦7の一方端700に設けた段付き8と、丸瓦7’の一方端701’に設けた段付き9’を当接する。図1では瓦本体1と、他の瓦本体1’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。また図3では丸瓦7と、他の丸瓦7’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。尚、図示しないが軒用の瓦本体、及び軒用の丸瓦には前垂れ、巴を設ける(以下同じ)。図中10は前記瓦本体1の瓦本体裏面1bの尻側に設けた平坦部で、この平坦部10を横棧、又は下地に添接する。図中1cは瓦本体1に設けた釘孔、1dは瓦本体1の尻側に設けた水返し突条を示す。
【0024】
図4〜図6の例では、1は略方形状の瓦本体で、この瓦本体1の瓦本体表面1aには段付き2を形成するとともに、瓦本体1の一方端200、及び他方端201には水返し突条3、4を設ける。そして、この瓦本体1の一方端200、及び他方端201に設けた水返し突条3、4より、係止片突条兼水返し突条11、12を設ける。また丸瓦7の一方端700、及び他方端701に設けた段付き8、9に、凹部13、14を設ける。そして、前記水返し突条4の係止片突条兼水返し突条12には、丸瓦7の一方端700に設けた段付き8の凹部13を嵌合する。また前記水返し突条3の係止片突条兼水返し突条11には、丸瓦7’の他方端701’に設けた段付き9’の凹部14’を嵌合する。図4では瓦本体1と、他の瓦本体1’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。また図6では丸瓦7と、他の丸瓦7’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。尚、他の構成は、図1〜図3の例に準ずる(以下同じ)。この係止片突条兼水返し突条11の長さ、幅等は一例であり、変更できる。
【0025】
図7〜図9の例では、1は略方形状の瓦本体で、この瓦本体1の瓦本体表面1aには段付き2を形成するとともに、瓦本体1の一方端200、及び他方端201には切欠き水返し突条30、40を設ける。また水返し突条30、40の内方(瓦本体側)に膨出した表面平坦部15、16をそれぞれ設ける。そして、この表面平坦部15、16より、係止片突条兼水返し突条110、120を設ける。また丸瓦70の直線部の一方端7000、及び他方端7001に、凹部13、14を設ける。そして、前記水返し突条40の係止片突条兼水返し突条120には、丸瓦70の一方端7000に設けた凹部13を嵌合する。また前記水返し突条30の係止片突条兼水返し突条110には、丸瓦70’の他方端7001’に設けた凹部14’を嵌合する。図7では瓦本体1と、他の瓦本体1’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。また図9では丸瓦70と、他の丸瓦70’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。図中30−1は水返し突条30の上面の平坦面を、また40−1は水返し突条40の上面の平坦面を、それぞれ示す。
【0026】
図10〜図12の例では、1は略方形状の瓦本体で、この瓦本体1の瓦本体表面1aには段付き2を形成するとともに、瓦本体1の一方端200、及び他方端201には水返し突条3、4を設ける。また水返し突条3、4の内方(瓦本体側)に膨出した表面平坦部15、16をそれぞれ設ける。そして、この表面平坦部15、16より、係止片突条兼水返し突条11、12を設ける。また丸瓦70の直線部の一方端7000、及び他方端7001に、凹部13、14を設ける。そして、前記水返し突条4の係止片突条兼水返し突条12には、丸瓦70の一方端7000に設けた凹部13を嵌合する。また前記水返し突条3の係止片突条兼水返し突条11には、丸瓦70’の他方端7001’に設けた凹部14’を嵌合する。図10では瓦本体1と、他の瓦本体1’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。また図12では丸瓦70と、他の丸瓦70’との同じ箇所は、タ゛ッシュをつけて説明した。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明は、瓦本体表面の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条と、各水返し突条の尻側に設けたス゛レ防止用の段付部と、瓦本体表面に設けた段付きとで構成される段付きの本平瓦であって、各水返し突条の段付部に、瓦本体の中心に向ってそれぞれ設けた内側傾斜面と、また一方端及び他方端の頭側にそれぞれ設けた袈裟切り状の外側傾斜面と、各水返し突条の上面にそれぞれ設けた平坦面と、瓦本体裏面に設けた平坦部とで構成される本平瓦である。従って、瓦本体表面の水返し突条に設けたス゛レ防止用の段付部に、頭側を衝止する構成として、勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等が図れること、又は内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上が図れること、等の特徴がある。また金型、白地、瓦等の製作、及び取扱いの容易化、又は製造の簡略化等を図りつつ、段付きをなくして欠損発生の回避、不良品の発生回避が図れる実益がある。
【0028】
請求項2の発明は、瓦本体表面の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条と、各水返し突条の尻側に設けたス゛レ防止用の段付部と、瓦本体表面に設けた段付きとで構成される段付きの本平瓦であって、各水返し突条の段付部に、瓦本体の中心に向ってそれぞれ設けた内側傾斜面と、また一方端及び他方端の頭側にそれぞれ設けた袈裟切り状の外側傾斜面と、各水返し突条の上面にそれぞれ設けた平坦面と、各水返し突条と瓦本体との連結部位にそれぞれ設けた係止片突条兼水返し突条と、瓦本体裏面に設けた平坦部とで構成される本平瓦である。従って、瓦本体表面の水返し突条に設けたス゛レ防止用の段付部に、頭側を衝止するとともに、各水返し突条と瓦本体との連結部位には係止片突条兼水返し突条をそれぞれ設けた構成として、確実かつ強固な勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等を図ること、又は内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上が図れること、等の特徴がある。また各水返し突条の上面をそれぞれ平坦面とする構成であるので、金型、白地、瓦等の製作、及び取扱いの容易化、又は製造の簡略化等を図りつつ、段付きをなくして欠損発生の回避、不良品の発生回避が図れる実益がある。さらに係止片突条兼水返し突条による水返し効果が図れる実益がある。
【0029】
請求項3の発明は、請求項2に記載の突条に係止される凹部を、勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた丸瓦との組合せでなる本平瓦である。従って、瓦本体表面の水返し突条に設けたス゛レ防止用の段付部に、頭側を衝止するとともに、各水返し突条と瓦本体との連結部位に突条をそれぞれ設け、この各突条に丸瓦の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた凹部を係止する構成として、勾配方向及び桁方向のス゛レ防止と、また屋根地の濡れ等の問題解消等が図れること、又は内外側傾斜面の衝止を介して雨仕舞いの向上が図れること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本平瓦の一方端及び他方端の水返し突条の尻側にス゛レ防止用の段付部を形成した一例を説明する斜視図である。
【図2】図1の裏面図である。
【図3】図1の本平瓦に使用する丸瓦の斜視図である。
【図4】本平瓦の一方端及び他方端の水返し突条の尻側にス゛レ防止用の段付部を形成した他の一例を説明する斜視図である。
【図5】図4の裏面図である。
【図6】図4の本平瓦に使用する丸瓦の斜視図である。
【図7】本平瓦の一方端及び他方端の水返し突条の尻側にス゛レ防止用の段付部を形成したさらに他の一例を説明する斜視図である。
【図8】図7の裏面図である。
【図9】図7の本平瓦に使用する丸瓦の斜視図である。
【図10】本平瓦の一方端及び他方端の水返し突条の尻側にス゛レ防止用の段付部を形成した別の一例を説明する斜視図である。
【図11】図10の裏面図である。
【図12】図10の本平瓦に使用する丸瓦の斜視図である。
【図13】図1の本平瓦及び丸瓦の葺設状態を示す縮尺斜視図である。
【図14】従来の本平瓦を説明する斜視図である。
【図15】従来の丸瓦を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1    瓦本体
1a   瓦本体表面
1b   瓦本体裏面
1c   釘孔
1d   水返し突条
2       段付き
200    一方端
201     他方端
201’    他方端
3    水返し突条
3−1   平坦面
30−1  平坦面
300   尻側
301   頭側
30   水返し突条
4       水返し突条
4−1   平坦面
40−1  平坦面
400     尻側
401   頭側
40      水返し突条
5       段付部
6     段付部
7    丸瓦
70   丸瓦
700   一方端
7000  一方端
701   他方端
7001  他方端
8    段付き
9    段付き
10      平坦部
11   係止片突条兼水返し突条
110   係止片突条兼水返し突条
12   係止片突条兼水返し突条
120   係止片突条兼水返し突条
13   凹部
14   凹部
15   表面平坦部
16   表面平坦部
1’   瓦本体
1a’   瓦本体表面
2’      段付き
200’    一方端
3’   水返し突条
300’    尻側
301’    頭側
4’   水返し突条
400’    尻側
401’    頭側
5’      段付部
6’    段付部
7’   丸瓦
70’   丸瓦
701’  他方端
7001’  他方端
9’   段付き
14’   凹部
A      勾配方向
B      桁方向

Claims (3)

  1. 瓦本体表面の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条と、この各水返し突条の尻側に設けたス゛レ防止用の段付部と、前記瓦本体表面に設けた段付きとで構成される段付きの本平瓦であって、
    前記各水返し突条の段付部には、瓦本体の中心に向って傾斜した内側傾斜面をそれぞれ設け、また前記一方端及び他方端の頭側には、前記内側傾斜面に衝止する袈裟切り状の外側傾斜面をそれぞれ設け、前記各水返し突条の上面を平坦面にそれぞれ形成し、また前記瓦本体裏面には横棧に当接する平坦部を設けたことを特徴とする本平瓦。
  2. 瓦本体表面の勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた水返し突条と、この各水返し突条の尻側に設けたス゛レ防止用の段付部と、前記瓦本体表面に設けた段付きとで構成される段付きの本平瓦であって、
    前記各水返し突条の段付部には、瓦本体の中心に向って傾斜した内側傾斜面をそれぞれ設け、また前記一方端及び他方端の頭側には、前記内側傾斜面に衝止する袈裟切り状の外側傾斜面をそれぞれ設け、前記各水返し突条の上面を平坦面にそれぞれ形成し、また前記各水返し突条と瓦本体との連結部位には係止片突条兼水返し突条をそれぞれ設け、さらに前記瓦本体裏面には横棧に当接する平坦部を設けたことを特徴とする本平瓦。
  3. 請求項2に記載の突条に係止される凹部を、勾配方向一方端及び他方端にそれぞれ設けた丸瓦との組合せでなる本平瓦。
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