JP3530841B2 - 屋根瓦 - Google Patents

屋根瓦

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JP3530841B2
JP3530841B2 JP2001333823A JP2001333823A JP3530841B2 JP 3530841 B2 JP3530841 B2 JP 3530841B2 JP 2001333823 A JP2001333823 A JP 2001333823A JP 2001333823 A JP2001333823 A JP 2001333823A JP 3530841 B2 JP3530841 B2 JP 3530841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根瓦に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、各端部を重ね合わせて敷設する
屋根瓦として、図9に示す屋根瓦21が従来から知られ
ている。この屋根瓦21は、全体として板状に形成され
た本体部22、立設片23、重ね合わせ部24,25が
一体的に形成されている。この場合、本体部22の上端
部側(敷設時に棟側に位置する端部)には、屋根瓦21
を固定するための釘等を貫通させる釘穴26が形成され
ている。立設片23は、本体部22における上端部側の
下面に立設され、敷設状態において、後述する瓦桟木の
一側面に当接して、屋根瓦21の位置決め部材として機
能する。また、重ね合わせ部24は、本体部22の左側
部に形成され、敷設状態において、その左側に位置する
他の屋根瓦21の重ね合わせ部25にはめ合わされるこ
とにより、他の屋根瓦21に連結する機能を有してい
る。重ね合わせ部25は、本体部22の右側部に形成さ
れ、敷設状態において、右側に位置する他の屋根瓦21
の重ね合わせ部24がはめ合わさせられることにより、
他の屋根瓦21を連結させる機能を有している。
【0003】次に、この屋根瓦21の敷設方法について
説明する。
【0004】図10,11に示すように、最初に、野地
板11の上面に、防水用の下地材12を敷設する。次い
で、屋根瓦21の位置決めおよび固定を目的とする瓦桟
木13を屋根瓦21の取付けピッチに合わせて下地材1
2上に配置した後に、釘等を用いて固定する。続いて、
屋根瓦21を敷設する。この場合、敷設すべき屋根瓦2
1に対して軒側に位置する他の屋根瓦21および左側に
位置する他の屋根瓦21が既に敷設されているものとす
る。まず、屋根瓦21の重ね合わせ部24を、左側に位
置する他の屋根瓦21の重ね合わせ部25にはめ合わせ
ながら、その下端部を軒側に位置する他の屋根瓦21に
おける上面の上端部に重ね合わせつつ、立設片23にお
ける軒側の側面を瓦桟木13の一側面に当接させて位置
決めする。続いて、屋根瓦21の上面側から、固定釘2
7を釘穴26を貫通させて、瓦桟木13および下地材1
2を介して屋根野地板11に打ち込むことによって屋根
瓦21を固定する。以下、同様にして、右側に隣接する
屋根瓦21を敷設し、その後に、他の屋根瓦21を順次
敷設する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の屋根
瓦21には、以下の問題点がある。すなわち、図10,
11に示すように、この屋根瓦21では、全体として板
状に形成されて軒側の下端部が、軒側に位置する他の屋
根瓦21の上面に重ね合わされる構造のため、屋根瓦2
1の下面と下地材12との間に大きな空間28が形成さ
れる。したがって、強風時には、屋根瓦21の下端部
と、軒側の他の屋根瓦21の上端部とが重なり合った箇
所に生じた隙間29を介して空間28に風が侵入する。
このため、その際に、屋根瓦21を上方に押し上げよう
とする力が作用する結果、この屋根瓦21には、強風時
に屋根から脱落するおそれがあるという問題点が存在す
る。
【0006】また、この屋根瓦21は、他の屋根瓦21
に重ね合わされて敷設される。したがって、図10に示
すように、敷設状態において、水平面と屋根瓦21の上
面とで形成される瓦勾配θ2は、水平面と野地板11の
表面とで形成される屋根勾配θ1と比べて緩やかな勾配
となる。この場合、降雨時において、屋根瓦21の上面
を伝わって自然流下する雨水の下面側への侵入を防止す
るためには、瓦勾配θ2を所定角度以上の急勾配に保つ
必要がある。しかし、上記したように、瓦勾配θ2が屋
根勾配θ1より緩やかになるため、この屋根瓦21に
は、屋根勾配θ1を上記の所定角度よりもさらに急勾配
にしなければならず、家屋の屋根を設計する際の自由度
を制約するという問題点もある。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、強風等に起因する脱落を防止し得る屋根瓦
を提供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の屋根瓦は、その下面の少なくとも四隅近傍
の部位が敷設対象面に接し全体として直方体状に形成さ
れた本体部を備え、当該本体部には、敷設時に軒側に位
置する一端面側の上面から上方に湾曲した状態で当該一
端面の前方に突出してその先端部の端面が平坦に形成さ
れると共に当該端面が前記上面の仮想延長面と面一とな
るように形成された湾曲部が形成されている。
【0009】請求項2記載の屋根瓦は、請求項1記載の
屋根瓦において、前記本体部の前記一端面側から当該一
端面に対向する他端面側に向かう溝が前記下面に形成さ
れている。
【0010】請求項3記載の屋根瓦は、請求項1または
2記載の屋根瓦において、前記本体部の前記一端面およ
び前記他端面を除く両側面側には、前記敷設時に当該両
側面側にそれぞれ位置する他の屋根瓦と互いにはめ合い
可能に構成された重ね合わせ部が形成されている。
【0011】請求項4記載の屋根瓦は、請求項1から3
のいずれかに記載の屋根瓦において、前記他端面側から
前記一端面側に向かうほど深くなる窪みが当該屋根亙の
上面に形成されている。
【0012】請求項5記載の屋根瓦は、請求項4記載の
屋根瓦において、前記窪みは前記湾曲部の上面に形成さ
れている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る屋根瓦の好適な実施の形態について説明する。
なお、従来例で説明した屋根構造と同一の構成要素につ
いては同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0014】最初に、屋根瓦1の構成について、図面を
参照して説明する。
【0015】この屋根瓦1は、隣接する他の屋根瓦1と
各端部を重ね合わせて家屋等の屋根に敷設可能に構成さ
れており、図1に示すように、本体部2に湾曲部4が一
体的に連結されている。
【0016】本体部2は、図1〜4に示すように、全体
として板状(直方体状)に形成され、その上面の上端部
(敷設状態において棟側に位置する端部)には、その上
面から上方に向けて立設片3が立設されている。この立
設片3は、雨水の浸入を阻止する機能を有しており、図
5に示すように、敷設時に軒側に位置する他の屋根瓦1
の湾曲部4が覆い被さった状態において、その湾曲部4
の下面(裏面)に接触しない程度の高さに形成されてい
る。また、本体部2の上面には、窪み8aが形成され、
この窪み8aは、本体部2の上端部から下端部(敷設状
態において軒側に位置する端部)に向かって深さを増す
ように形成され、図3に示すように、下端部側が本体部
2の下面に対して垂直となる縦断面形状に形成されてい
る。
【0017】また、本体部2は、その下面が全体として
平坦面に形成されると共に、その上端部から下端部に向
かって、矩形の横断面形状を有する溝7が形成されてい
る。また、下面は、少なくとも四隅近傍の部位が敷設対
象面としての下地材12に接するように構成されてい
る。具体的には、図2に示すように、その下面のうちの
後述する重ね合わせ部6が形成された2隅の部位A1,
A2と、重ね合わせ部5が形成された部位における中心
部寄りの2つの部位A3,A4が下地材12に接すると
共に下面の中央部における溝7部分を除く部位が下地材
12に接するように形成されている。さらに、図5に示
すように、本体部2における軒側の一端面10は、一例
として下面に対して垂直となるように形成され、敷設の
際に本体部2に対して軒側に位置する瓦桟木13の一側
面15に面的に当接する。この場合、本体部2の一端面
10は、下面に対して垂直でなくてもよく、瓦桟木13
の一側面15が傾斜を有するときには、その傾斜した一
側面15に面的にまたは線的に当接可能な面に形成する
ことができる。
【0018】湾曲部4は、本体部2における一端面10
側の下端部の上面から上方に湾曲した状態で一端面10
の前方に突出形成されている。この場合、本体部2の上
面と湾曲部4の基端部とは段差を生じさせることなく滑
らかな状態で連結されている。また、湾曲部4の先端部
における端面は、平坦に形成されると共にその端面が本
体部2の上面の仮想延長面と面一となるように形成され
ている。つまり、湾曲部4の先端部は、後述するよう
に、軒側に位置する他の屋根瓦1における本体部2の上
面に面的に当接するように形成されている。この場合、
湾曲部4の先端部は、図5に示した構成に限らず、用途
に応じて各種形状に形成することができるが、少なくと
も、軒側の他の屋根瓦1における本体部2の上面に面的
または線的に当接する構成を備えている。また、湾曲部
4は、図5に示すように、その下面(裏面)が、敷設状
態において、瓦桟木13および、軒側の他の屋根瓦1に
形成されている立設片3を跨ぐ程度に湾曲した滑らかな
曲面で形成されている。さらに、湾曲部4の上面には、
本体部2に形成された窪み8aと同様の形状を有する窪
み8b,8bが形成されており、これらの窪み8a,8
b,8bは、雪止めとして機能する。なお、本体部2に
形成された窪み8aは必ずしも必要とされない。つま
り、雪止め効果としては、より高い位置に形成された窪
みがより強いため、湾曲部4に形成された窪み8b,8
bだけでも十分である。ただし、屋根瓦1の軽量化を図
る観点およびデザイン面からは、窪み8aを形成するの
が好ましい。さらに、湾曲部4の基端部における幅方向
中央部には、敷設時に屋根瓦1を固定するための釘等を
貫通させる釘穴9が形成されている。
【0019】さらに、図2に示すように、本体部2の左
側部における下面側には、重ね合わせ部5が形成され、
図1に示すように、本体部2の右側部における上面側に
は、重ね合わせ部6が形成されている。この場合、重ね
合わせ部5は、底面から本体部2の下面までの深さが本
体部2の厚みの半分よりも深い幅広の溝状に形成され、
その端部に形成された縁部5aは、その上端面から本体
部2の上面までの厚みが本体部2の厚みの半分よりもや
や肉厚となるように形成されている。
【0020】一方、重ね合わせ部6は、図1に示すよう
に、底面から本体部2の上面までの深さが本体部2の厚
みの半分よりも深い幅広の溝状に形成され、その端部に
形成された縁部6aは、その上端面から本体部2の下面
までの厚みが本体部2の厚みの半分よりもやや肉厚とな
るように形成されている。この構成により、図6に示す
ように、屋根瓦1,1同士を重ね合わせた際には、同図
中央に位置する屋根瓦1の重ね合わせ部5における縁部
5aが同図左側に位置する他の屋根瓦1の重ね合わせ部
6における溝の底面に当接し、かつ他の屋根瓦1の重ね
合わせ部6における縁部6aが中央に位置する屋根瓦1
の重ね合わせ部5における溝の底面に当接する。これに
より、両屋根瓦1,1の重ね合わせ部5,6同士がはめ
合わされて、両屋根瓦1,1が互いに連結される。
【0021】次に、屋根瓦1の敷設方法について図面を
参照して説明する。
【0022】図5〜7に示すように、最初に、野地板1
1の上面に下地材12を敷設する。次いで、屋根瓦21
の取付けピッチに合わせて瓦桟木13を下地材12上に
配置した後に、釘等を用いて固定する。続いて、屋根瓦
1を敷設する。この場合、敷設すべき屋根瓦1に対して
軒側に位置する他の屋根瓦1および左側に位置する他の
屋根瓦1が既に敷設されているものとする。まず、屋根
瓦1の重ね合わせ部5を、左側に位置する他の屋根瓦1
の重ね合わせ部6にはめ合わせつつ、本体部2の一端面
10を瓦桟木13の一側面15に当接させて位置決めを
する。次に、湾曲部4の上面側から、固定釘14を釘穴
9を貫通させ、瓦桟木13および下地材12を介して屋
根野地板11に打ち込むことにより、屋根瓦1を固定さ
せる。この際には、湾曲部4の先端面と、軒側に位置す
る他の屋根瓦1の本体部2の上面とが互いに隙間なく当
接し合った状態となる。以下、同様にして、右側に隣接
する屋根瓦1を敷設し、その後に、他の屋根瓦1を順次
敷設する。
【0023】この敷設後の状態では、本体部2は、溝7
の部分を除いて下面全域が下地材12に密着する。この
ため、本体部2と下地材12との間に形成される空間
は、従来の屋根瓦21を敷設した際に形成される空間2
8と比較して格段に狭くなる。したがって、本体部2の
下面側への風の侵入を防止することができるため、屋根
瓦1を上方向に押し上げる圧力が発生しにくくなる結
果、風圧に起因する屋根瓦1の屋根からの捲れ上がりを
有効に回避することができ、これにより、屋根瓦1の屋
根からの脱落を回避することができる。
【0024】また、本体部2の下面と下地材12とが密
着するため、屋根瓦1の本体部2における上面と水平面
とで形成される勾配が、野地板11の上面の勾配と等し
くなる。したがって、従来の屋根瓦21とは異なり、屋
根瓦1の敷設に起因する設計上の制約がないため、その
分、家屋の屋根を自由に設計することができる。さら
に、屋根瓦1の湾曲部4の先端面が軒側の屋根瓦1にお
ける本体部2の上面に面的に当接している。したがっ
て、両屋根瓦1,1の重なり合う部分からの雨水の浸入
を有効に防止することができる。また、その重なり合っ
た部分から雨水が浸入した場合であっても、軒側の屋根
瓦1における本体部2の立設片3が、その雨水の下地材
12側への侵入を防止する。加えて、仮に雨水が下地材
12側に侵入した場合には、その雨水は、本体部2の下
面に形成されている溝7を伝わって自然流下する。ま
た、重ね合わせ部5,6が、左右にそれぞれ位置する他
の屋根瓦1,1の重ね合わせ部6,5と互いにはめ合わ
されて、縁部5aが他の屋根瓦1における重ね合わせ部
6の底面に当接し、他の屋根瓦1における重ね合わせ部
6の縁部6aが屋根瓦1における重ね合わせ部5の底面
に当接する。この結果、両屋根瓦1,1の重ね合わせ部
5,6同士を重ね合わせた部位の隙間から本体部2の下
面側への雨水の侵入を確実に防止することができる。し
たがって、雨水の侵入に起因する下地材12の劣化を有
効に防止することができるため、屋根の耐久性を向上さ
せることができる。
【0025】さらに、本体部2および湾曲部4の上面
に、上端部側から下端部側に向かうほど深くなる窪み8
a,8b,8bが形成されているため、積雪時には、屋
根瓦1に積もった雪が窪み8a,8b,8bの内部に入
り込んで、そこで雪止めされ、これにより、軒側への雪
の移動が制限される。したがって、屋根からの雪の落下
を有効に防止することができると共に窪み8a,8b,
8bを形成した分だけ屋根瓦1を軽量化することができ
る。また、デザイン的にも、窪み8a,8b,8bを形
成したことにより、屋根瓦1の美観を向上させることも
できる。加えて、湾曲部4の先端部と、軒側に位置する
他の屋根瓦1における本体部2の上面との重ね合わせに
起因する段差を十分に小さくすることができ、しかも、
重ね合わせ部5,6が左右に位置する他の屋根瓦1の重
ね合わせ部6,5とはめ合わされて各屋根瓦1,1の本
体部2,2における各上面同士の段差を極めて小さくす
ることができる結果、屋根全体の美観を向上させること
ができる。さらに、位置決めされた状態において、釘穴
9上に他の屋根瓦1が重ならないため、数多くの屋根瓦
1を位置決めした後に、まとめて釘打ち固定することが
できる結果、敷設作業の効率を格段に向上させることが
できる。
【0026】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限定されない。例えば、上記した本発明の実施の形
態に示した屋根瓦1では、湾曲部4の先端部が、敷設状
態において、軒側に位置する他の屋根瓦1の上面に面的
に接するように構成されているが、その先端部から垂下
する垂下片をその先端部に形成することにより、屋根の
最下段に使用する軒用の屋根瓦を構成することもでき
る。また、重ね合わせ部5の左端に垂下片を形成するこ
とにより、屋根の左端に使用可能な左袖用の屋根瓦を構
成することもできる。同様にして、重ね合わせ部6に垂
下片を形成することで、屋根の右端に使用可能な右袖用
の屋根瓦を構成することもできる。さらに、本発明の実
施の形態では、重ね合わせ部5を本体部2の左側に形成
して重ね合わせ部6を本体部2の右側に形成した例につ
いて説明したが、和風用または洋風用等の用途に応じ
て、重ね合わせ部5を本体部2の右側に形成して重ね合
わせ部6を本体部2の左側に形成することもできる。ま
た、本体部2および重ね合わせ部5,6の横断面が波形
状となるように構成することで、図8に示すように、全
体として湾曲した屋根瓦16を構成することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の屋根瓦に
よれば、その下面の少なくとも四隅近傍の部位が敷設対
象面に接し全体として直方体状に形成された本体部を備
え、本体部には、敷設時に軒側に位置する一端面側の上
面から上方に湾曲した状態で一端面の前方に突出してそ
の先端部の端面が平坦に形成されると共に端面が上面の
仮想延長面と面一となるように形成された湾曲部を形成
したことにより、本体部と下地材との間に形成される空
間を格段に狭くすることができるため、本体部の下面側
への風の侵入を防止することができる結果、風圧に起因
する屋根瓦の屋根から脱落を有効に回避することができ
る。また、屋根瓦の本体部における上面と水平面とで形
成される勾配を野地板の上面の勾配と等しくできるた
め、屋根瓦の敷設に起因する設計上の制約がない分、家
屋の屋根を自由に設計することができる。さらに、屋根
瓦の湾曲部の先端部の端面が軒側の屋根瓦における本体
部の上面に当接するため、両屋根瓦の重なり合う部分か
らの雨水の浸入を有効に防止することができる。
【0028】また、請求項2記載の屋根瓦によれば、本
体部の一端面側から他端面側に向かう溝を下面に形成し
たことにより、雨水が下地材側に侵入した場合であって
も、溝を伝わせて雨水を自然流下させることができるた
め、屋根の耐久性を向上させることができる。
【0029】また、請求項3記載の屋根瓦によれば、本
体部の一端面および他端面を除く両側面側に重ね合わせ
部を形成したことにより、本体部の下面側への雨水の侵
入を確実に防止することができるため、屋根の耐久性を
向上させることができる。
【0030】また、請求項4記載の屋根瓦によれば、他
端面側から一端面側に向かうほど深くなる窪みを屋根亙
の上面に形成したことにより、その窪みが雪止めとして
機能して屋根からの雪の落下を有効に防止することがで
きると共に窪みを形成した分だけ屋根瓦を軽量化するこ
とができる。
【0031】また、請求項5記載の屋根瓦によれば、窪
みを湾曲部の上面に形成したことにより、雪止め効果お
よび軽量化効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を上面側か
ら見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を下面側か
ら見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を図1にお
けるA−A線で切断した断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を図1にお
けるB−B線で切断した断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を敷設した
状態の縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を敷設した
状態の横断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る屋根瓦1を複数敷設
した状態の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る屋根瓦16を上
面側から見た斜視図である。
【図9】従来の屋根瓦21を上面側から見た斜視図であ
る。
【図10】従来の屋根瓦21を敷設した状態の縦断面図
である。
【図11】従来の屋根瓦21を複数敷設した状態の斜視
図である。
【符号の説明】
1 屋根瓦 2 本体部 4 湾曲部 5,6 重ね合わせ部 7 溝 8a,8b 窪み 10 一端面 12 下地材 13 瓦桟木 15 一側面 A1〜A4 部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−8643(JP,A) 特開 平8−209861(JP,A) 特開 昭63−210346(JP,A) 特開 平9−144222(JP,A) 実開 平3−20625(JP,U) 登録実用新案3003643(JP,U) 登録実用新案3028781(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/12 E04D 1/16 E04D 1/30 603

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その下面の少なくとも四隅近傍の部位が
    敷設対象面に接し全体として直方体状に形成された本体
    部を備え、当該本体部には、敷設時に軒側に位置する一
    端面側の上面から上方に湾曲した状態で当該一端面の前
    方に突出してその先端部の端面が平坦に形成されると共
    に当該端面が前記上面の仮想延長面と面一となるように
    形成された湾曲部が形成されている屋根瓦。
  2. 【請求項2】 前記本体部の前記一端面側から当該一端
    面に対向する他端面側に向かう溝が前記下面に形成され
    ている請求項1記載の屋根瓦。
  3. 【請求項3】 前記本体部の前記一端面および前記他端
    面を除く両側面側には、前記敷設時に当該両側面側にそ
    れぞれ位置する他の屋根瓦と互いにはめ合い可能に構成
    された重ね合わせ部が形成されている請求項1または2
    記載の屋根瓦。
  4. 【請求項4】 前記他端面側から前記一端面側に向かう
    ほど深くなる窪みが当該屋根亙の上面に形成されている
    請求項1から3のいずれかに記載の屋根瓦。
  5. 【請求項5】 前記窪みは前記湾曲部の上面に形成され
    ている請求項4記載の屋根瓦。
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3003643U (ja) 1994-04-27 1994-10-25 千田瓦工業株式会社
JP3028781U (ja) 1996-03-06 1996-09-13 野安製瓦株式会社 雪止め付き平板瓦

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