JP2767059B2 - 耐震面戸瓦による棟・壁際構造 - Google Patents

耐震面戸瓦による棟・壁際構造

Info

Publication number
JP2767059B2
JP2767059B2 JP9596889A JP9596889A JP2767059B2 JP 2767059 B2 JP2767059 B2 JP 2767059B2 JP 9596889 A JP9596889 A JP 9596889A JP 9596889 A JP9596889 A JP 9596889A JP 2767059 B2 JP2767059 B2 JP 2767059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
ridge
earthquake
wall
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9596889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02274949A (ja
Inventor
嘉人 釣場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWARA GIKEN JUGEN
Original Assignee
KAWARA GIKEN JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWARA GIKEN JUGEN filed Critical KAWARA GIKEN JUGEN
Priority to JP9596889A priority Critical patent/JP2767059B2/ja
Publication of JPH02274949A publication Critical patent/JPH02274949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2767059B2 publication Critical patent/JP2767059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、モルタル等の充填係止構造と支持部材へ
の係止構造とを備えた耐震面戸瓦、およびこれと支持台
座とによる耐震耐風棟部構造、または該耐震面戸瓦と壁
際支持材とによる耐震耐風壁際部構造に関する。
[従来の技術] 従来技術1は、実用出願昭和63年第54683号「隅棟面
戸瓦」によるもので、第10図(1),(2)にその基本
形状図を示すが、面戸部14の高さと下端形状が桟瓦Sの
働き面の差込部際線または桟山部側線を屋根勾配と桟瓦
の規格寸法に従ってそれぞれ規格的に分割した点を起点
として、屋根の勾配と桟瓦の戻り勾配に従って決まる隅
棟面戸際線上の位置において桟瓦表面に接するように形
成するものである。
従来技術2は、下部台座と上座瓦の組み合わせに関す
る特許公開昭和60年第138155号「台座瓦」によるもの
で、第11図(1)は隅棟部を主対象としたものである
が、棟列に下部台座瓦17を設置固定し、その突出部19上
の凹部21に左右別体の上部台座瓦23a,bの中央突条25a,b
を係留させるものであり、また第11図(2)は水平棟部
を主対象とした例で、下部台座瓦18の突出部20に左右一
体の上部台座瓦24をその裏側の凹部22が嵌合するよう載
設するものである。なお上記の構成で生じる嵌合間隙に
はシックイ26を充填して固定し、また上部台座瓦のそれ
ぞれの外側突条27,28は桟瓦S面を抑止する。
従来技術3は、モルタルを充填係止調整するのし瓦に
関する特許出願昭和63年第305009号「モルタル充填調整
のし瓦」によるもので、第12図(1),(2)に示すよ
うに、中央部には掛止突起を有する中間孔部29を、表両
側には掛止突条30を、連設端には掛止突起を有する端切
欠部31および下縁に掛止突起30と互いに係合する裏縁凹
部32を、それぞれ設けたもので、これによる棟瓦積層構
成は、モルタル8によって棟台を構設してその外側をシ
ックイ26で塗布仕上げし、この上に大面のし瓦Dのし瓦
Fを掛止突条30と上の瓦の裏縁凹部32とが嵌合掛止され
るよう、また中間孔部29と端切欠部31とが上下同じ位置
に揃うように積載して行き、モルタル8で連結固定する
ものである。
従来技術4は、第13図に示すように棟列に支持金具36
を間欠的に設置し、この上部に連続止め木37を載設し
て、対峙するのし瓦38は支持金具36との間を緊結線40に
よって連結し、冠Kは止め木37に釘止め等で固定して、
のし瓦38等の安定のために棟列内部には粘度9によって
台状部を形状するものである。
[発明が解決しようとする課題] 棟部構成においては、特に隅棟の場合面戸のし瓦の位
置が棟列の両側でずれるので左右別体にすることにな
り、安定性の確保が困難であった。また壁際部について
も、固定の信頼性と作業性に改善の余地があった。
従来技術1の課題は、隅棟部両側の左右別体の面戸の
し瓦同志を、突き合わせて接合固定する構造にはなって
いないことである。
従来技術2は、主に棟台座を利用する参考のための引
用ではあるが、左右に分離された別体形の上部台座瓦23
a,bの場合、下部台座瓦17に対するその固定の安定性に
やや欠けるものである。
従来技術3は、主として棟瓦上層部の耐震係止構造を
参考にするための引用で、この発明の面戸瓦または棟と
壁際の下部構造とは直接関係ないものである。
従来技術4の課題は、のし瓦38の固定が極めて不安定
なこと、また依然として粘土39を使用するために作業の
困難性および気象条件の制約を大きく受ける問題がある
ことである。
この発明は、以上の欠点を除きあるいは補って、連結
係止構造を備えた耐震面戸瓦と支持台座・支持材との組
み合わせ固定により安定性を高め、しかも簡易な作業性
をもって、耐震耐風性の極めて優れた棟部構造および壁
際部構造を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明が課題を解決するための第1手段は、面戸瓦
の平板部の面戸部寄りに凹溝を設けてその棟心側に係止
部を形成した構造の耐震面戸瓦を使用することである。
第2の手段は、棟部の構造であるが、棟列に積層棟瓦
を中心的に支持する連続梁状の支持台座を設置して屋根
基材に固定し、これに棟部用の耐震面戸瓦をその両側の
係止部によって裏側に形成される凹部に支持台座が嵌合
して面戸部下端が桟瓦の表を抑えるよう載設して、左右
の凹溝にモルタル充填し、耐震面戸瓦の左右および連接
方向を一体的に連結固定する棟部構造である。
第3の手段は、壁際部の構成であるが、壁際部の壁際
支持材に壁際部用の耐震面戸瓦を載設し、その上に支持
金具を装着してこれらを併せて釘止め固定し、耐震面戸
瓦の凹溝を主体にこれらの上にモルタルを充填載置し
て、壁際列方向を一体的に連結固定する壁際部構造であ
る。
[実施例] 以下、この発明を実施例の図面に基づいて説明する。
発明の実施例1は、隅棟に関する例である。先ず、こ
れに使用する左右別体の耐震面戸瓦E1,E2については、
第1図(1),(2),(3)に右隅面用を、および第
2図に左隅面用をそれぞれ示すように、基本的に面戸部
1と平板部2とからなる面戸瓦の平板部2の一部ないし
全部に凹溝3と、その棟心側に係止部5とをそれぞれ形
成している耐震面戸瓦である。なお、この面戸部1およ
び凹部3の裏側となる底部4等の底側形状は、従来技術
1に従って数種の規格的形状もしくはこれに倣った形状
にすることが望ましい。また、上記右左は屋根面の側か
らのもので、棟列の外側から見ていうものとは逆にな
る。
これによる隅棟瓦の葺設構成は、第3図に示すように
棟列に支持台座Bを設置して屋根基材11に釘9をもって
固定し、右左の耐震面戸瓦E1,E2を突き合わせその両側
の係止部5によって棟心側裏に形成される凹部7に支持
台座Bが嵌合し面戸部1下端が桟瓦Sの表面を抑えるよ
う載設して、両側の係止部5の上から係止金具33により
係止し釘10をもって支持台座Bに固定し、さらに凹溝3
を主体にモルタル8を載置充填して、両側および連接方
向を一体的に連結固定するものである。
なお、これらの上に積載する大面のし瓦D、のし瓦F
等の棟瓦構成は、従来技術3によって行うことが望まし
く、冠瓦Kは緊結線34をもって最頂部で緊結固定する。
発明の実施例2は、水平棟の場合である。ここに示す
のは第4図(1),(2)のとおり左右別体の耐震面戸
瓦2Eであるが、その面戸部1および底部4等底側形状が
1種類でよい点以外の基本構造は実施例1と同様であり
具体的説明は省略する。なお、本例で左右別体としたの
は、左右の桟瓦列のずれ調整自由度の点から有利という
見方にもよるもので、勿論この水平棟の場合は、同形の
ものを棟心側で合せて、つまり点対称形に左右一体に成
形し、必要に応じ分割してもよい訳である。
これによる水平棟瓦の葺設構成は、第5図に示すとお
り基本的に実施例1と同様であるので、具体的説明を省
略する。
なお、上記の棟部用支持台座は積層棟瓦の荷重を中心
的に支持して地震台風等に耐え得る外形が連続した基本
的に梁状をなすことが重要であって、その材質または固
定方法等に応じてはその断面構成を中空あるいは下部開
放型等にすることもできる訳だある。
発明の実施例3は水平壁際の場合であるが、この耐震
面戸瓦3Eの形状も第6図に示すように、通常壁際用では
水平棟幅程の幅が必要でないため平板部2の平坦部分を
除いてあること、および係止部に釘孔35を穿設してある
こと以外は、実施例2と基本的に同様であるので、その
他の具体的説明を省略する。
これによる水平壁際の構成は、第7図に示すように、
壁際支持材13に水平壁際用の耐震面戸瓦3Eを載設しその
上に支持金具12を装着してこれらを併せて釘孔35を介し
壁際支持材13に釘止め固定し、凹溝3を主体にこれらの
上にモルタル8を充填載置して、壁際列方向および上層
のし瓦間を一体的に連結固定するものである。
発明の実施例4は、斜め壁際の例で、第8図に示すよ
うにこの耐震面戸瓦4Eの形状は、面戸部1下端を桟瓦の
戻り勾配に対応じて直線的にしたことと、凹溝3および
底部4を上縁と並行にした点以外は実施例3と基本的に
同様である。
これによる斜め壁際の構成は、壁際支持材13に斜め壁
際用の耐震面戸瓦4Eを載設しその上に支持金具12を装着
してこれらを併せて釘止め固定し、凹溝3を主体にこれ
らの上にモルタル8を充填載置して、壁際列方向および
上層のし瓦間を一体的に連結固定するものである。
[作用] 上記の作用を整理すると次の通りとなる。
(1),棟列に設置する支持台座が、面戸瓦および積層
棟瓦を中核的に支持する。
(2),棟両側の面戸瓦は、凹溝と係止部とに跨がり係
止された固化モルタルで一体的に連結され、さらに上層
のし瓦との連結にも作用する。
(3),上記両側の連結固定は、係止金具を使用した支
持台座への釘止めによってさらに強化される。
(4),棟部では、面戸瓦の支持部が支持台座に係留
し、また両側の面戸瓦の裏面棟心側に形成される凹部が
支持台座に嵌合係止される。
(5),壁際部でも、面戸瓦列方向および上層のし瓦間
がモルタルで連結固定される。
(6),壁際支持材への係止金具を使用しての釘止め
も、棟部における支持台座に対する固定と同様である。
(7),以上の作業は、組み合わせ構造であるので特別
な熟練も要せず簡易迅速に遂行できる。
[発明の効果] この発明は、以上の作用により、面戸瓦間および各の
し瓦間の連結固定が簡易確実に行なわれ、しかも棟部の
支持台座または壁際部の支持材に確実に支持固定され
て、極めて高い耐震耐風性能と耐久性が得られる効果を
もたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図(1),(2),(3)は実施例1の右隅面用面
戸瓦の斜視図,a−a切断斜視図,b−b断面図、第2図は
同左隅面用面戸瓦の斜視図、第3図は同隅棟構成断面
図、第4図(1),(2)は実施例2の面戸瓦の斜視
図,c−c断面図、第5図は同水平棟構成断面図、第6図
は実施例3の面戸瓦の斜視図、第7図は同水平壁際構成
断面図、第8図は実施例4の面戸瓦の斜視図、第9図は
同斜め壁際構成断面図、第10図(1),(2)は従来技
術1の斜視図,同斜視図、第11図(1),(2)は従来
技術2の断面図,同断面図、第12図(1),(2)は従
来技術3の斜視図,同断面図、第13図は従来技術4の断
面図、である。 (主要部分の符号の説明) B:支持台座、D:大面のし瓦、E(E1,E2),2E,3E,4E:耐
震面戸瓦、F:のし瓦、K:冠瓦、S:桟瓦、1:面戸部、2:平
板部、3:凹溝、4:底部、5:係止部、6:面戸部、7:凹部、
8:モルタル、9:釘、10:釘、11:屋根基材、12:支持金
具、13:壁際支持材、14:面戸部、15:平板部、16:瓦稜
線、17:下部台座瓦、18:下部台座瓦、19:突出部、20:突
出部、21:凹部、22:凹部、23a,b:上部台座瓦、24:上部
台座瓦、25a,b:中央突条、26:シックイ、27:外側突条、
28:外側突条、29:中間孔部、30:掛止突条、31:端切欠
部、32:裏縁凹部、33:係止金具、34:緊結線、35:釘孔、
36:支持金具、37:止め木、38:のし瓦、39:粘土、40:緊
結線、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面戸部(1)と平板部(2)とからなる面
    戸瓦において、該面戸部(1)側の平板部(2)の一部
    ないし全部に凹溝(3)を設けてその棟心側に係止部
    (5)を形成することを特徴として、左右別体もしくは
    左右一体に成形した耐震面戸瓦。
  2. 【請求項2】棟部の構成において、棟列に積層棟瓦を中
    心的に支持する連続梁状をなす支持台座(B)を設置し
    て屋根基材(11)に固定し、これに棟部用の請求項1記
    載の耐震面戸瓦を載置し、該耐震面戸瓦をその両側の係
    止部(5)によって裏側に形成される凹部(7)に支持
    台座(B)が嵌合し面戸部(1)下端が桟瓦(S)の表
    を抑えるよう載設して、左右の凹溝(3)を主体にモル
    タル(8)を載置充填し、左右および連接方向を一体的
    に連結固定することを特徴とする耐震面戸瓦による棟部
    構造。
  3. 【請求項3】壁際部の構成において、壁際部用の請求項
    1記載の耐震面戸瓦を壁際支持材(13)に載設し、その
    上に支持金具(12)を装着してこれらを併せて釘止め固
    定し、凹溝(3)を主体にこれらの上にモルタル(8)
    を充填載置して、壁際列方向を一体的に連結固定するこ
    とを特徴とする耐震面戸瓦による壁際部構造。
JP9596889A 1989-04-15 1989-04-15 耐震面戸瓦による棟・壁際構造 Expired - Lifetime JP2767059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9596889A JP2767059B2 (ja) 1989-04-15 1989-04-15 耐震面戸瓦による棟・壁際構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9596889A JP2767059B2 (ja) 1989-04-15 1989-04-15 耐震面戸瓦による棟・壁際構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02274949A JPH02274949A (ja) 1990-11-09
JP2767059B2 true JP2767059B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=14151994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9596889A Expired - Lifetime JP2767059B2 (ja) 1989-04-15 1989-04-15 耐震面戸瓦による棟・壁際構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2767059B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6172791B2 (ja) * 2013-03-29 2017-08-02 パナソニック株式会社 棟面戸、およびこの棟面戸が取り付けられた屋根構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02274949A (ja) 1990-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6460311B1 (en) Fixture for boarding, and horizontal boarding method using the fixture
JPH0311344B2 (ja)
US5566517A (en) Architectural panel
JP2767059B2 (ja) 耐震面戸瓦による棟・壁際構造
JP2555772Y2 (ja) 建築板材の取付構造
JPH0135138B2 (ja)
JPH068557B2 (ja) タイルブロツクを用いた建物の外装壁
JPH0335781Y2 (ja)
JP3353235B2 (ja) 横葺き外装構造
JP2782067B2 (ja) 嵌合連結構造を備えた棟瓦
JPH063073Y2 (ja) 窯業系外装材の取り付け構造
JP2602609Y2 (ja) バルコニー用床パネル
JPS63265056A (ja) タイルブロック製屋根
JPH0352361Y2 (ja)
JP3061113B2 (ja) 断熱下地材とこれを使用した断熱外装構造
JP2811471B2 (ja) 耐震降り棟構造
JPH0312903Y2 (ja)
JPH0638975Y2 (ja) 屋根構造
JPH0648002Y2 (ja) バルコニの組立構造
JP2811478B2 (ja) 耐震換気棟瓦構造
JP2881451B2 (ja) 面戸と上座による棟台部・壁際台部構造
JP2538464Y2 (ja) 熨斗積み構造
JPH0481018B2 (ja)
JPH0210185Y2 (ja)
JP3530841B2 (ja) 屋根瓦