JP6172791B2 - 棟面戸、およびこの棟面戸が取り付けられた屋根構造 - Google Patents

棟面戸、およびこの棟面戸が取り付けられた屋根構造 Download PDF

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Description

本発明は、棟面戸およびこれが取り付けられた屋根構造に関する。
特許文献1には、従来の棟面戸(特許文献1では止面戸)が開示されている。この特許文献1記載の止面戸は、凹凸屋根材としての折板屋根の棟側の端部に取り付けられる。この止面戸は、折板屋根の谷部の形状に適合するような形状に形成されている。止面戸は、折板屋根の谷部に嵌め込まれるようにして取り付けられる。
特開2001−317164号公報
ところで、特許文献1記載の止面戸は、棟側の端部において、各谷部に1つずつ設けられている。つまり、止面戸は、棟側の端部において、屋根勾配方向に一つだけ設けられたものに過ぎない。このように、折板屋根の棟側の端部に設けられた止面戸が一つだけだと、止水性に問題が生じる可能性がある。
一方、止面戸を、棟部において、屋根勾配方向に2つ以上並設することも考えられるが、各谷部に止面戸を2つずつ取り付けるようにすると、施工者の作業性が低下するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業性を確保しながら、止水性を向上させることができる棟面戸およびこの棟面戸が取り付けられた屋根構造を提供することにある。
本発明の棟面戸は、凹部と凸部とが屋根勾配方向とは直角な方向に並設された凹凸屋根材の棟に取り付けられる棟面戸であって、前記凹部に嵌め込まれ屋根勾配方向とは直角な方向に並設された複数の面戸板部を備えており、前記複数の面戸板部の各々は、前記凹部に嵌め込まれる前面戸と、この前面戸の棟側に並設される後面戸と、前記前面戸と前記後面戸とを連結する連設部とを有し、前記棟面戸は、前記複数の面戸板部同士を連結する連結部を更に備え、前記連結部は、前記後面戸の上端から軒側に突出して前記凸部の上面に載設される接続部を有していることを特徴とする。
またこの棟面戸において、前記後面戸には、前記凹部に接する箇所にパッキンが設けられていることが好ましい。
またこの棟面戸において、前記連結部の前記凸部の上面に接する箇所にパッキンが設けられていることが好ましい。
またこの棟面戸において、前記前面戸の上端が前方に屈曲していることが好ましい。
本発明の屋根構造は、凹部と凸部とが屋根勾配方向とは直角な方向に並設された凹凸屋根材と、この凹凸屋根材の棟に取り付けられる棟面戸とを具備し、前記棟面戸は前記凹部に嵌め込まれ屋根勾配方向とは直角な方向に並設された複数の面戸板部を備え、前記複数の面戸板部の各々は、前記凹部に嵌め込まれる前面戸と、この前面戸の棟側に並設される後面戸と、前記前面戸と前記後面戸とを連結する連設部とを有しており、前記棟面戸は、前記複数の面戸板部同士を連結する連結部を更に備え、前記連結部は、前記後面戸の上端から軒側に突出して前記凸部の上面に載設される接続部を有し、前記後面戸と前記凹部との間にパッキンが設けられていることを特徴とする。
またこの屋根構造において、前記連結部と前記凸部との間にパッキンが設けられていることが好ましい。
本発明の棟面戸およびこの棟面戸が取り付けられた屋根構造によれば、前面戸と後面戸とが連設部によって連結されているため、施工者が面戸板部を凹部に嵌め込むだけで、屋根勾配方向に2重に面戸を設置することができる。
従って、本発明の棟面戸およびこの棟面戸が取り付けられた屋根構造によれば、作業性を確保しながら、止水性を向上させることができる。
実施形態1の棟面戸の前方から見た斜視図である。 実施形態1の棟面戸の後方から見た斜視図である。 実施形態1の棟面戸であり、(a)は側面図であり、(b)は斜め下方から見た斜視図である。 実施形態1の棟面戸を凹凸屋根材に取り付けた状態の斜視図である。 実施形態1の屋根構造の要部斜視図である。 実施形態1の棟包みを分解した斜視図である。 実施形態1の棟側端部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の屋根構造は、図5に示すように、屋根1と、棟面戸2と、棟包み5とを備えている。屋根1は切妻屋根により構成される。屋根1は、屋根下地11と、凹凸屋根材12とを備えている。
なお、屋根1は、切妻屋根でなくてもよい。屋根1は、例えば、寄棟屋根であってもよいし、片流れ屋根であってもよい。屋根1が片流れ屋根である場合には、屋根勾配方向の上流側端部が棟として、下流側端部が軒として定義される。
また、本実施形態において、屋根勾配方向に平行な方向は、前後方向として定義される。特に前後方向のうち、棟側(水上側)から軒側(水下側)に向かう方向は前方向とし、軒側から棟側に向かう方向を後方向として定義される。また、前後方向に直交する方向(軒に沿った方向)は、左右方向として定義される。また、前後方向及び左右方向の両方向に直交する方向(屋根面の法線方向)は、上下方向として定義される。
屋根下地11は、図7に示すように、凹凸屋根材12の下地を構成する。屋根下地11は、棟から軒に向かって下り傾斜している。屋根下地11は、例えば、垂木に野地板を敷設することで構成されている。なお、野地板の上面には、防水シートや遮熱シートが敷設されてもよい。
凹凸屋根材12は、屋根下地11上に敷設される。凹凸屋根材12は、図5に示すように、前後方向に長さを有し、左右方向に幅を有している。凹凸屋根材12の長さは、屋根1の前後方向の全長に亙った大きさに形成される。凹凸屋根材12は、左右方向に複数並設され、これにより屋根1を構成する。
凹凸屋根材12は、図5に示すように、凹部13と、凸部14とを備えている。凹部13と凸部14とは左右方向に繰り返し並設されている。凸部14は、上方に向かって突出し且つ下方に向かって開口する。凹部13は、下方に凹没しており、これにより、上方に向かって開口する。凸部14と凹部13とは、凹凸屋根材12の前後方向の全長に亙って設けられている。
なお、凸部14と凹部13とは、左右方向に交互に並んで形成される。このため、凸部14の側面は、隣接する凹部13の側面を兼ねる。
凸部14の内部には、図7に示すように、通気路15が設けられている。通気路15は、凸部14の下面と屋根下地11(本実施形態では野地板)の上面とにより構成されている。この通気路15は、軒側開口(図示せず)と、棟側開口16とを備えている。軒側開口と棟側開口16とは連通している。軒側開口は、軒先の下面に設けられており、軒先下方(つまり、軒下)に向かって開口している。棟側開口16は、棟包み5の内部に向かって開口している。
凹凸屋根材12は、例えば、ルーフデッキや、折板材等により構成される。凹凸屋根材12は、前後方向に直交した断面(左右方向に切断した断面)が、角波状となるように形成される。凹凸屋根材12は、例えば、鋼板等により構成された金属屋根である。
なお、凹凸屋根材12の断面形状は、断面丸波状に形成されてもよく、角波状に限定されない。凹凸屋根材12は、鋼板以外の金属板で構成されていてもよく、凹凸屋根材12の材質は金属に限定されない。
このような凹凸屋根材12の棟側の端部には、棟面戸2が取り付けられる。棟面戸2は、図1に示すように、面戸板部3と、連結部4とを備えている。
面戸板部3は、凹凸屋根材12の凹部13に嵌め込まれる。面戸板部3は、左右方向に複数設けられている。面戸板部3は、凹凸屋根材12の全ての凹部13に嵌め込まれている。なお、面戸板部3と凹部13とは、強固に嵌合したものであってもよいし、遊びを持って嵌め込まれたものであってもよい。面戸板部3は、後面戸31と、連設部32と、前面戸33とを備えている。後面戸31と連設部32と前面戸33とは、例えば、帯状の金属板を曲げ加工することで形成される。
後面戸31は、前面戸33よりも棟側に配置される。後面戸31は、上下方向に高さを有し、左右方向に幅を有している。後面戸31の外形は、凹部13(詳しくは、凹部13の上面)と略同じ形状に形成される。後面戸31は、凹部13内に棟面戸2が取り付けられると、凹部13の底面に当接し、当該底面に直交する。
連設部32は、後面戸31と前面戸33とを連結する。連設部32は、後面戸31の下端部から前方に向かって延出している。連設部32は、左右方向に幅を有し、前後方向に長さを有している。連設部32の幅は、凹部13の底面の左右方向の長さと略同寸に形成される。連設部32は、凹部13の底面に面状に当接する。なお、連設部32は、後面戸31の上下方向の中間に設けられていてもよく、つまり、凹部13の底面に当接していなくてもよい。
前面戸33は、連設部32の前方側の先端から上方に向かって延出している。前面戸33は、後面戸31に並設される。前面戸33は、縦片34と、折返し片35とを有している。縦片34は、連設部32に直交している。縦片34は、後面戸31に略平行となっている。折返し片35は、縦片34の上端から前斜め下方に向かって延出している。言い換えると、前面戸33の上端は軒側に屈曲している。縦片34と折返し片35とは、例えば、曲げ加工により形成される。
後面戸31の外周部には、図3に示すように、パッキン22が取り付けられている。パッキン22は、後面戸31の凹部13に接する箇所に被着されている。後面戸31に取り付けられたパッキン22は、背面視略U字状となるように配置されている。後面戸31の左右方向の縁部に取り付けられるパッキン22は、例えば、差込溝が設けられて、後面戸31の縁に差し込まれる。後面戸31の下側に取り付けられるパッキン22は、例えば、接着により取り付けられる。パッキン22は、例えば、ゴムやエラストマー等により構成されるが、材質は特に限定されない。
連結部4は、図2に示すように、複数の面戸板部3を左右方向に連結する。連結部4は、左右方向に長さを有している。連結部4は、接続部41と、トラップ44と、固定部42とを備えている。
接続部41は、面戸板部3同士を繋いでいる。接続部41は、前後方向に幅を有し、左右方向に長さを有している。接続部41は、その下面が凸部14の上面に、面状に当接した状態で載置される。固定部42は、接続部41の後端から後方に向かって延出している。固定部42は、接続部41と同一面上に位置している。固定部42は、接続部41と同様、その下面が凸部14の上面に、面状に当接した状態で載置される。固定部42には固着具挿通孔43が設けられている。この固定部42が凸部14の上面に当接した状態で、固着具挿通孔43に固着具が挿入されることにより、固定部42は凸部14の上面に固定される。
トラップ44は、接続部41の前端から上方に向かって延出している。トラップ44は、平面視で、後面戸31と前面戸33との間に配置される。トラップ44は、立壁部45と、折り返し部46とを備えている。
立壁部45は、接続部41の前端から上方に向かって延出している。立壁部45は、上下方向に高さを有し、左右方向に長さを有している。立壁部45の長さ方向は、面戸板部3の並設方向に平行となっている。また、立壁部45は、棟面戸2の左右方向の全長に亙って設けられている。折り返し部46は、立壁部45の上端から前斜め下方に向かって延出している。言い換えると、トラップ44の上端は、軒側に屈曲している。
接続部41の下面には、図3に示すように、パッキン22が取り付けられている。このパッキン22は、接続部41における凸部14の上面に接する箇所に取り付けられている。パッキン22は、例えば、接着により取り付けられる。パッキン22は、例えば、ゴムやエラストマー等により構成されるが、材質は特に限定されない。また、本実施形態のパッキン22は、接続部41に取り付けられたパッキンと、後面戸31に取り付けられたパッキンとが一体に形成されているが、これらは一体でなくてもよい。
このような構成の棟面戸2は、例えば、次のようにして凹凸屋根材12に取り付けられる。
施工者は、凹凸屋根材12を屋根下地11上に設置した後、図4に示すように、凹凸屋根材12の棟側の端部に棟面戸2を取り付ける。施工者は、棟面戸2の面戸板部3を凹部13内に嵌め入れ、連結部4の固定部42を凸部14の上面に載設する。この状態で施工者は、固定部42の固着具挿通孔43に固着具21を打入する。
施工者は、上述の棟面戸2を左右方向に並設し(本実施形態では2つ)、屋根1の左右方向の全長に亙って棟面戸2を設置する。
このように取り付けられた棟面戸2の上方には、図5に示すように、棟包み5が取り付けられる。
棟包み5は、凹凸屋根材12の棟を覆う部材である。棟包み5は、屋根1の棟の左右方向の全長に亙って設けられている。棟包み5は、第一棟包み51と、第二棟包み52とを備えている。第一棟包み51は、凹凸屋根材12の棟側の端部に固定されている。第二棟包み52は、屋根1の左右方向の一部に設けられている。第二棟包み52は、図6に示すように、下方に換気部6が設けられており、室内側空間の空気や通気路15を流通した空気を流出させることができるように構成されている。第二棟包み52は、第一棟包み51に対して着脱自在に形成されている。
第二棟包み52は、図7に示すように、包み部53と、垂下片54と、折曲片55とを備えている。包み部53は、換気部6を覆う部分である。垂下片54は、包み部53の前方側の先端から下方に向かって延出している。折曲片55は、垂下片54の下端から上斜め後方に向かって延出している。
換気部6は、図6に示すように、屋根下地11の棟側の端部に設けられている。換気部6は、棟側の端部において、左右方向の一部に設けられている。具体的に、換気部6は、左右方向の中央に設けられている。換気部6は、開口部61(例えば図4)と、覆い部材62とを備えている。開口部61は、屋根下地11を上下方向または鉛直方向に貫通する。これにより、換気部6は、屋根下地11より上方の空間と、屋根下地11より下方の空間(以下、室内側空間)とを連通させる。
覆い部材62は、開口部61を覆う。覆い部材62には、上下方向に貫通した複数の通気孔63と、上下方向に貫通した通線孔64とが設けられている。通気孔63及び通線孔64は、いずれも開口部61に連通する。このため、屋根下地11より上方の空間は、通気孔63や通線孔64を介して、屋内側空間と連通する。
この覆い部材62には、図7に示すように、後下トラップ65が設けられている。後下トラップ65は、上下方向に幅を有し、左右方向に長さを有している。後下トラップ65の上端は、前斜め下方に向かって屈曲している。後下トラップ65の上端と棟包み5との間には、一定の間隙が形成されている。
また、後下トラップ65の前方には、上トラップ66が設けられている。上トラップ66は、断面逆L字状をしている。上トラップ66は、左右方向に長さを有している。上トラップ66の下端と屋根下地11との間には一定の間隙が形成されている。
上トラップ66は、固定ブラケット67を介して取り付けられている。固定ブラケット67は、断面略クランク状に形成されている。固定ブラケット67は、屋根下地11に固着具を介して固定される。
第二棟包み52が設置されると、垂下片54の下端と凹凸屋根材12の上面との間には、換気用の間隙が形成される。この間隙は、通気路15を介して軒下に、また室内側空間に連通している。これにより、第二棟包み52と凹凸屋根材12との間の間隙を介して、室内側空間から上昇した空気や、軒側開口から流入して棟側から流出した空気が、外部に流出できるように構成されている。
また、凹凸屋根材12の上面には、機能パネル(図示せず)が設置される。機能パネルとしては、例えば、太陽電池パネルや、太陽光集熱パネルなどが挙げられる。機能パネルは、送電ケーブル等のケーブル7を備えている。このケーブル7は、前面戸33の上方、棟面戸2のトラップ44の上方、上トラップ66の下方、後下トラップ65の上方、通線孔64を通って、室内側空間に引き込まれる。
以上、説明したように、本実施形態の棟面戸2は、凹凸屋根材12の棟側の端部に取り付けられるものである。棟面戸2は、凹部13に嵌め込まれる面戸板部3を備えている。面戸板部3は、凹部13に嵌め込まれる前面戸33と、前面戸33の棟側に並設される後面戸31と、前面戸33と後面戸31とを連結する連設部32とを有している。
本実施形態の棟面戸2は、凹部13に嵌め込まれる前面戸33と後面戸31とが連設部32で一体に連結されているため、施工者は、一度の作業で、前面戸33と後面戸31とを一緒に嵌め込むことができる。これにより、施工者は、工数の増加を抑制しつつ、屋根勾配方向に二重の面戸33,31を棟部に設置することができる。この結果、本実施形態の棟面戸2によれば、作業性を確保しながら、止水性を向上させることができる。
また、本実施形態の後面戸31には、凹部13に接する箇所にパッキン22が設けられている。
このため、本実施形態の棟面戸2によれば、前面戸33と後面戸31との二重の防水ができるだけでなく、後面戸31から棟側への浸水を防ぐことができる。特に、凹凸屋根材12と棟面戸2との当接部分は、毛細管現象の作用により、雨水を引き込んでしまう可能性がある。これに対し、本実施形態の棟面戸2は、後面戸31と凹部13とが接する箇所にパッキン22が設けられているため、毛細管現象による雨水の引き込みも防ぐことができる。
また、本実施形態の棟面戸2は、連結部4を備えている。連結部4は、凸部14の上面に載設され、複数の面戸板部3同士を連結する。この連結部4における凸部14の上面に接する箇所には、パッキン22が設けられている。
このため、本実施形態の棟面戸2によれば、凸部14と連結部4との間からの浸水をも防ぐことができる。特に、本実施形態の連結部4にはトラップ44が設けられている。このため、トラップ44により遮った雨水は下方に流下して、凸部14と連結部4との間に流れる。このとき、凸部14と連結部4との間にパッキン22が設けられていないと、毛細管現象の作用により、雨水を引き込んでしまう可能性があるが、本実施形態の棟面戸2によれば、この浸水を防ぐことができる。
また、本実施形態の前面戸33は、上端が前方に屈曲している。
このため、本実施形態の棟面戸2によれば、前面戸33に雨水が付着した状態で、強風が吹いた場合であっても、前面戸33を伝って上昇する雨水が、当該前面戸33を乗り越えて棟部側に浸水するのを防ぐことができる。
また、本実施形態の屋根構造は、凹凸屋根材12と、この凹凸屋根材12の棟に取り付けられる棟面戸2とを具備している。棟面戸2は、凹部13に嵌め込まれる面戸板部3を備えている。この面戸板部3は、凹部13に嵌め込まれる前面戸33と、前面戸33の棟側に並設される後面戸31と、前面戸33と後面戸31とを連結する連設部32とを有している。本実施形態の屋根構造は、後面戸31と凹部13との間にパッキン22が設けられている。
このように、本実施形態の屋根構造は、前面戸33と、後面戸31とで二重の止水ができるだけでなく、後面戸31から棟側への浸水を防ぐことができる。特に、凹凸屋根材12と棟面戸2との当接部分は、毛細管現象の作用により、雨水を引き込んでしまう可能性がある。これに対し、本実施形態の棟面戸2は、後面戸31と凹部13とが接する箇所にパッキン22が設けられているため、毛細管現象による雨水の引き込みも防ぐことができる。
また、本実施形態の屋根構造は、棟面戸2が、凸部14の上面に載設され複数の面戸板部3を連結する連結部4を備えている。屋根構造は、連結部4と凸部14との間にパッキン22が設けられている。
このため、本実施形態の屋根構造によれば、凸部14と連結部4との間からの浸水をも防ぐことができる。
なお、本実施形態の屋根構造は、棟面戸2にパッキン22が取り付けられたものであったが、本発明の屋根構造は、凹凸屋根材22にパッキンを配設した上で、棟面戸2が取り付けられたものであってもよい。また、本実施形態のパッキン22は、線状のパッキンであったが、本発明のパッキンは、面状のパッキンであってもよい。
本発明は、前述の各実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
1 屋根
11 屋根下地
12 凹凸屋根材
13 凹部
14 凸部
2 棟面戸
22 パッキン
3 面戸板部
31 後面戸
32 連設部
33 前面戸
34 縦片
35 折返し片
4 連結部
41 接続部
42 固定部
44 トラップ
45 立壁部
46 折り返し部
5 棟包み
6 換気部
61 開口部

Claims (6)

  1. 凹部と凸部とが屋根勾配方向とは直角な方向に並設された凹凸屋根材の棟に取り付けられる棟面戸であって、
    前記凹部に嵌め込まれ屋根勾配方向とは直角な方向に並設された複数の面戸板部を備えており、
    前記複数の面戸板部の各々は、
    前記凹部に嵌め込まれる前面戸と、
    この前面戸の棟側に並設される後面戸と、
    前記前面戸と前記後面戸とを連結する連設部と
    を有し
    前記棟面戸は、前記複数の面戸板部同士を連結する連結部を更に備え、
    前記連結部は、前記後面戸の上端から軒側に突出して前記凸部の上面に載設される接続部を有している
    ことを特徴とする棟面戸。
  2. 前記後面戸には、前記凹部に接する箇所にパッキンが設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の棟面戸。
  3. 記連結部の前記凸部の上面に接する箇所にパッキンが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の棟面戸。
  4. 前記前面戸の上端が前方に屈曲している
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の棟面戸。
  5. 凹部と凸部とが屋根勾配方向とは直角な方向に並設された凹凸屋根材と、
    この凹凸屋根材の棟に取り付けられる棟面戸と
    を具備し、
    前記棟面戸は前記凹部に嵌め込まれ屋根勾配方向とは直角な方向に並設された複数の面戸板部を備え、
    前記複数の面戸板部の各々は、
    前記凹部に嵌め込まれる前面戸と、
    この前面戸の棟側に並設される後面戸と、
    前記前面戸と前記後面戸とを連結する連設部と
    を有しており、
    前記棟面戸は、前記複数の面戸板部同士を連結する連結部を更に備え、
    前記連結部は、前記後面戸の上端から軒側に突出して前記凸部の上面に載設される接続部を有し、
    前記後面戸と前記凹部との間にパッキンが設けられている
    ことを特徴とする屋根構造。
  6. 前記連結部と前記凸部との間にパッキンが設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の屋根構造。
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