JP6955929B2 - 屋根構造および建物 - Google Patents

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Description

この発明は、屋根構造および建物に関するものである。
例えば、戸建て住宅などの建物の屋根に対して、太陽電池パネルなどの電気機器を設置することが行われている(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。
屋根に電気機器を設置する場合、電気機器から延びる配線はその多くが屋根面に沿って取り回されている。
特開昭59−77253号公報 特開2002−332720号公報 特開2014−5707号公報 特開2016−138386号公報 特開平10−121688号公報
このような、屋根に電気機器を設置した建物では、電気機器から延びる配線の取り回しに手間がかかるという問題があった。また、配線の取り回しは、屋根の構造や屋根に対する電気機器の設置構造に依存したものとなっているため、定まった配線の取り回し構造が確立されておらず、個別化していた。
そして、例えば、予め電気機器を設置した屋根面材を建築現場で複数枚並べて屋根を構成するような建物の場合に、屋根面材間に設けられる防水ライン(の連続性)を妨げることなく配線を容易に取り回すことができる構造が求められる。なお、特許文献1および特許文献2は、太陽電池パネルを備えた屋根に関するものであるが、配線の取り回しについては不明となっている。特許文献3は、配線を屋内へ引き込む構造を備えているが、屋根面材間の配線の取り回しについては不明となっている。特許文献4および特許文献5のものは、配線を通すための専用の構造を備えているが、構造が複雑で見栄えが良くなかった。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、互いに隣接配置された複数枚の屋根面材と、該屋根面材の上面側に設置された電気機器と、隣接する前記屋根面材間に、前記屋根面材間の隙間を隔てて隣接する前記電気機器間に位置するように設置されて前記屋根面材間の前記隙間をカバーするカバー部と、該カバー部の一部ごと前記屋根面材の露出部分を覆う化粧材と、を備えた屋根構造において、前記カバー部に、前記電気機器から延びる配線を、前記電気機器が設置された前記屋根面材に対して隣接する前記屋根面材へと導く配線通過部を設けたことを特徴とする。また、上記屋根構造を備えた建物を特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、屋根面材間の防水ラインの連続性を維持・確保しつつ配線の取り回しを容易化できるようになる。
本実施の形態にかかる屋根構造の全体斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1の傾斜屋根部の部分拡大斜視図である。 図3のB−B線に沿った断面図である。 カバー部を取付けた後の状態を示す図4Aと同様の断面図である。 図4Aの変形例を示す断面図である。 傾斜屋根部における配線の取り回し状態を示す図である。 図5のC部分の拡大斜視図である。 図6のD部分を拡大した縦断面図である。 水上止水部材の取付け状態を示す部分拡大斜視図である。 カバー部材の部品図である。このうち、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のE部分の拡大図、(d)は(b)のF−F線に沿った断面図である。 水上止水部材の部品図である。このうち、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 係合部を係合させる状態を示す側面図である。 水上止水部材の係合部をコーキングする状態を示す斜視図である。 水上止水部材の配線通過部の裏面側をコーキングする状態を示す斜視図である。 図12Bの変形例を示す斜視図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図12Cは、この実施の形態およびその変形例を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1(および図2の断面図)は、戸建て住宅などの建物1を示すものである。この建物1は、建物本体2の上部に屋根3を備えている。屋根3は、複数の屋根部4〜8で構成されている。
上記した屋根3(の屋根部4〜8、例えば、屋根部6)の構造(屋根構造)は、図3(〜図4B)に示すように、互いに隣接配置された複数枚の屋根面材11と、屋根面材11の上面側に設置された電気機器12と、隣接する屋根面材11間に、屋根面材11間の隙間18を隔てて隣接する電気機器12間に位置するように設置されて屋根面材11間の隙間18をカバーするカバー部13と、カバー部13の一部ごと屋根面材11の露出部分を覆う化粧材14(図1、図2参照)と、を備えたものなどとなっている。
ここで、屋根面材11は、例えば、図4Aに示すように、屋根下地材15の上面に樹脂製のルーフィング材16を葺き、その上を下地鋼板17で覆ったもの(屋根パネル)などとされている。屋根面材11は、予め工場で製造される。そして、屋根面材11は、建築現場で屋根3に設置される。屋根面材11間には、所要の隙間18が形成される。
電気機器12は、太陽電池パネルなどとすることができる。電気機器12の大部分は、予め工場で屋根面材11に取付けられる。電気機器12は、少なくとも1つの屋根部4〜8に設置することができる。
カバー部13は、屋根面材11の側縁部に最も近い位置に設置された電気機器12の外側部間に設置される。
屋根面材11の露出部分は、電気機器12が設置されずに屋根面材11のみとなっている部分や、電気機器12と電気機器12との間から見える屋根面材11の部分などであり、例えば、屋根部4〜8の水上側や水下側の端縁部の位置などに形成される。化粧材14は、屋根部4〜8の端縁部に対して、カバー部13の端部などを覆うように設置される。
そして、以上のような基本的または全体的な構成に対し、この実施例は、以下のような構成を備えている。
(1)図5(〜図7)に示すように、カバー部13に、電気機器12から延びる配線21を、その電気機器12が設置された屋根面材11に対して隣接する屋根面材11へと導く配線通過部22を設ける。
ここで、図5に示すように、配線21は、電気機器12間を直列に接続するものとされている。配線21は、各屋根部4〜8に対して例えば、複数系統(例えば、二系統)に分けて設けることができる。そして、工場で屋根面材11に電気機器12を設置する際に、屋根面材11の各電気機器12から延びる配線21を予め直列に接続しておく。直列に接続された配線21は、屋根面材11の上面と電気機器12の下面側との間にできる空間にて取り回される。建築現場では、屋根部4〜8に屋根面材11を設置した後に、屋根面材11間の配線21の接続を行う。
この際、破線aで示すように、配線21どうしを配線通過部22が設けられていない状態で最短距離に接続すると、配線21の接続部分が外部からムキ出しになって外観品質が低下するおそれがあると共に、屋根面材11間に設けられる防水ラインの連続性が破壊されるおそれが生じる。
そこで、外観品質の低下を防止しつつ、防水ラインの連続性を維持・確保できるように配線通過部22を設けて、配線21の接続部分などを、配線通過部22を通して隣接する屋根面材11へと導き得るようにする。図6(図7)に示すように、配線通過部22は、カバー部13に部分的に設けられた、屋根面材11側または下方に凹む凹所などとすることができる。この凹所は、配線21の接続部分などをカバー部13と交差する方向へ導くものとされる。
特に、配線通過部22は、化粧材14で覆い隠される位置、例えば、カバー部13の端部の位置などに設けるのが好ましい。
(2)図1に示すように、屋根面材11は、一端が水下側となり、他端が水上側となるように、斜め上下方向へ傾斜配置された状態で横に並設されることで、傾斜屋根部31を構成するものとしても良い。
ここで、屋根3は、屋根部4を水平屋根部32とすると共に、屋根部5〜8を傾斜屋根部31としている。そして、矩形状の水平屋根部32の周囲を、台形状の傾斜屋根部31で取り囲むようにしている。台形状の傾斜屋根部31は、平面視矩形状の屋根面材11(矩形屋根面材11a)と、平面視三角形状の屋根面材11(三角屋根面材11b)とで構成されている。但し、屋根3の構成は、上記に限るものではない。
そして、上記した化粧材14は、水平屋根部32と傾斜屋根部31との境界部(棟部)に取付けられる。また、別の化粧材34が隣接する傾斜屋根部31間の境界部(下がり棟部)に取付けられる。
なお、図2では、化粧材14は、化粧材受金具35,36などを用いて、水平屋根部32と傾斜屋根部31との間に跨るように取付けられている。
(3)図1(図3)に示すように、カバー部13は、傾斜屋根部31の水下側から水上側へ向かって延びるようにしても良い。
ここで、カバー部13は、傾斜屋根部31における、平面視矩形状の屋根面材11(矩形屋根面材11a)間や、平面視矩形状の屋根面材11(矩形屋根面材11a)と平面視三角形状の屋根面材11(三角屋根面材11b)との間などに、電気機器12の表面にほぼ沿ってほぼ斜め上下方向に設置されている(傾斜状カバー部)。配線通過部22は、図5に示すように、少なくとも、同一系統の配線21が跨ぐ屋根面材11間のカバー部13に設けられる。例えば、平面視矩形状の屋根面材11と平面視三角形状の屋根面材11との間に設置されたカバー部13に対して配線通過部22を設けるようにする。なお、配線21が跨がない屋根面材11間のカバー部13については、配線通過部22は特に設ける必要がない。
(4)図8に示すように、カバー部13は、水上側に配線通過部22を有する水上止水部材41を備えても良い。
ここで、カバー部13は、図9に示すような長尺のカバー部材42で主に構成されている。そして、このカバー部材42の水上側に、図10に示すような水上止水部材41を別部材として設けるようにしている。
水上止水部材41は、電気機器12の表面とほぼ面一となるように設置される頂面部41aと、この頂面部41aの両側部から(図中下側)へ向けて延びる左右の側面部41bとを有するほぼU字断面のものとされる。そして、水上止水部材41は、水上側に配線通過部22となる段差状の凹所が設けられている。凹所は、配線21を数本まとめて通すことができる幅(上下方向長さ)および深さとなるように、頂面部41aの水上側部分が屋根面材11側(下側)へ向かって屈曲する縦面部22a(段部)と、縦面部の下端側から水上側へ向かって頂面部41aと平行に屈曲する横面部22b(段差面部)とで形成されている。横面部の両側部には、側面部41bよりも高さの低い側面部22cが屈曲形成されている。このような水上止水部材41の本体部分は、1枚の金属板を曲げることによって形成することができる。
一方、カバー部材42は、図3に示すように、隣接する屋根面材11の側縁部間の位置に、屋根面材11の側縁部に沿って、屋根面材11の側縁部とほぼ同じか若干短い長さで延びるものとされる。カバー部材42は、図4A(図4B)に示すように、電気機器12の表面とほぼ面一に設置される頂面部42aと、この頂面部42aの両側部から屋根面材11側(図中下側)へ向けて延びる左右の側面部42bとを有するほぼU字断面のものとされる。このようなカバー部材42の本体部分は、1枚の金属板を曲げることによって形成することができる。
カバー部材42の頂面部42aの屋根面材11側(図中下側)の面には、エプトシーラーブチル材などのような住宅用に使われる厚手の止水材42cが長手方向のほぼ全域に沿って連続して取付けられている。この止水材42cは、隣接する屋根面材11間の防水ラインを構成するものとなる。この止水材42cは、両面テープなどとされている。また、カバー部材42の水下側の端部近傍などには、図3(図9)に示すように、頂面部42aの表面に上記と同様の止水材42dなどを部分的に取付けるようにしても良い。
そして、カバー部13を取付けるために、図4A(図4B)に示すように、屋根面材11の下地鋼板17(の隣接する屋根面材11側)の側縁部には、隣接方向43の最も外側に位置する電気機器12の側面を隣接方向43の外側から覆う立上部17aを一体に設けている。立上部17aは、電気機器12の裏面とほぼ同じ高さかそれに近い高さなどとすることができる。そして、この立上部17aにカバー部材42を受けるための受金具44が取付けられている。
受金具44は、立上部17aの上端部に、カバー部材42の頂面部42aを下面側から受ける(または、止水材42cを貼り付ける)ための受部44aを有する部材とされる。受部44aは、頂面部42aと平行な面とされる。受金具44は、立上部17aにリベットなどの固定具45を用いて取付け固定される。受金具44は、隣接する屋根面材11における隣接方向43の外側に位置する電気機器12の側面間の距離が、例えば、電気機器12の取付枠部12aの厚み程度となる場合(即ち、距離が短い場合)には、立上部17aに当接配置可能な縦面部44bと、屋根面材11や下地鋼板17の面に当接配置可能な横面部44cとを有するほぼL字状のもの(アングル材)などとすることができる。
また、受金具44は、隣接する屋根面材11における隣接方向43の外側に位置する電気機器12の側面間の距離が、例えば、電気機器12の取付枠部12aの厚みなどよりも大きい場合(即ち、距離が長い場合)には、図4Cに示すように、屋根面材11の縁部に達するまで上記した縦面部44bと横面部44cとを交互に繰り返し形成したほぼ矩形波状のもの(波板)などを使うことができる。なお、受金具44を矩形波状とした場合には、これに合わせて幅広のカバー部材42や幅広の水上止水部材41(図12C参照)を用いるようにする。
そして、図8に示すように、カバー部材42の水上側の端部に、一部が重なるように水上止水部材41を上から設置して(または嵌着して)上からネジなどの固定具46で固定し、ネジの頭部をコーキング材64でコーキングして止水する。なお、下地鋼板17の立上部17aおよび受金具44は、配線通過部22と干渉しないように、カバー部材42とほぼ同じ長さにして、配線通過部22の下側には存在しないようにする。即ち、配線通過部22の下側に、立上部未形成部分や受金具非設置部分を設けるようにする。水上止水部材41は、最終的に化粧材14によって覆い隠すようにする。
(5)図11に示すように、水上止水部材41と、屋根面材11との間に、互いに係合可能な係合部51,52を有しても良い。
ここで、係合部51,52は、屋根面材11の水上側の端縁部に取付けた水上受鋼板53のL字状をした部分(係合部51)と、水上止水部材41の水上側の端部に設けたフック状の部分(係合部52)とによって構成されている。
水上受鋼板53は、屋根面材11の水上側の端縁部に沿って取付けられる部材である。水上受鋼板53の係合部51は、屋根面材11から立ち上がる縦面部51aと、縦面部51aの上縁部から水下側へ向かって屋根面材11と平行に延びる横面部51bとを有している。縦面部51aは、カバー部材42の頂面部42aなどとほぼ同じ高さとされる。水上受鋼板53の横面部51bは、配線21を通せる隙間を残して配線通過部22の上部を覆う長さとされる。
また、水上止水部材41は、水上側の端部に係合部52を備えており、係合部52は、水上受鋼板53の係合部51の内側に嵌まり込む縦面部52aと横面部52bとを有している。縦面部52aは、水上受鋼板53の縦面部51aよりも若干低く形成される。横面部52bは、水上受鋼板53の横面部51bよりも短く形成される。そして、水上止水部材41をほぼ縦向きにして、水上止水部材41の係合部52を、水上受鋼板53の係合部51内へ上から差し込み、水上止水部材41をカバー部材42の水上側の端部に被せるように回動することで、係合部51,52が係合されるようになっている。
(6)図12A(〜図12C)に示すように、水上止水部材41は、係合部52に止水材61を有しても良い。
ここで、止水材61は、係合部52の縦面部52aや横面部52bの外面側に取付けたエプトシーラーブチルなどのような住宅用に使われる止水用の部材を用いることができる。なお、水上止水部材41には、頂面部41aの内面や配線通過部22の内面などにもカバー部材42の止水材42cと同様の止水材41cを設けることができる(図12B)。止水材61や止水材41cは、両面テープなどで構成することができる。止水材61を取付けた場合には、係合部52は、止水材61の厚みなどの分だけ係合部51よりも小さめに形成する。
また、水上止水部材41を取付ける際には、係合部52の縦面部52aや横面部52b(の止水材61)の外面側や、配線通過部22の内面側(の止水材41c)などをコーキング材64でコーキングすることができる。
なお、図12Cに示すような幅広の水上止水部材41を、図4Cに示すような波板状の受金具44や幅広のカバー部材42に対して設置する場合についても、図12A、図12Bと同様にコーキングを行うことができる。
(7)図6に示すように、屋根面材11は、配線21を内外面間に貫通可能な配線貫通部71を有しても良い。
ここで、配線貫通部71は、配線21を小屋裏へ導き得るようにするために設けるものである。配線貫通部71は、例えば、平面視三角形状をした屋根面材11(三角屋根面材11b)における水上側に位置する角部に切欠部を設けることなどによって形成することができる。配線貫通部71は、化粧材14によって覆い隠される位置に、化粧材14で覆い隠せる大きさの範囲内で設けるようにする。
(8)そして、図1に示すように、建物1は、上記屋根構造を備えたものとしても良い。
ここで、建物1は、例えば、ユニット建物やその他の建物などとすることができる。ユニット建物は、予め工場で製造した複数の建物ユニット81を建築現場へ搬送して、建築現場で組み立てることで短期間のうちに構築できるようにしたものである。そして、建物ユニット81で構成した建物本体2の上部に上記した屋根構造を備えた屋根3を構築する。
屋根3は、例えば、建物本体2の上部に対し、図2に示すように、予め水平屋根部32を設けた屋根ユニット82を設置し、屋根ユニット82の上部と建物本体2の上縁部との間に屋根フレーム83を斜めに設置して、屋根フレーム83に屋根面材11を並設することで傾斜屋根部31を構築したものなどとすることができる。
水平屋根部32では、太陽電池パネルなどの電気機器12は、銜え金具84を用いて屋根面材11に固定されている。銜え金具84の周囲には、命綱固定金具85や防鳥鋼板86が適宜設置される。
また、傾斜屋根部31では、太陽電池パネルなどの電気機器12は、取付金具91を用いて屋根面材11に固定されている。そして、水平屋根部32の屋根面材11と傾斜屋根部31の屋根面材11との間には、上下方向の段差および水平方向の隙間が形成されており、この部分にルーフィング受水切92を取付けてルーフィング材で覆うことで止水を行うようにしている。化粧材14は、ルーフィング受水切92およびルーフィング材の上側に取付けられており、化粧材14と、ルーフィング受水切92およびルーフィング材との間にできる空間には、配線21を適宜配設できるようになっている。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
建物本体2の上に屋根3を設けることで建物1が構成されている。そして、屋根3は、複数の屋根部4〜8で構成されている。
この実施例の屋根3(の屋根部4〜8)の構造(屋根構造)を、複数枚の屋根面材11を互いに隣接配置した状態で、隣接する屋根面材11間に、屋根面材11間の隙間18を隔てて隣接する電気機器12間に位置するように、隙間18をカバーするカバー部13を設置すると共に、カバー部13の一部ごと屋根面材11の露出部分を化粧材14で覆ったものとしている。
このように、隣接する屋根面材11に設けられた電気機器12間の隙間18をカバー部13で覆うことによって、カバー部13で屋根構造の外観を見栄え良く整えることができる。また、カバー部13の一部ごと屋根面材11の露出部分を化粧材14で覆うことによって、化粧材14で屋根構造の外観を整えることができる。
そして、カバー部13を防水カバーとすることで、隣接する屋根面材11(の電気機器12)間にカバー部13にて防水ラインを構築することが可能になる。また、化粧材14を防水材とすることで、屋根面材11の露出部分を防水することが可能になる。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)隣接する屋根面材11に設けた電気機器12間に設置されたカバー部13に対して配線通過部22を設けるようにする。これにより、電気機器12から延びる配線21を、カバー部13の配線通過部22へ通すことで、配線21を外部から見えないようにしつつ、その電気機器12が設置された屋根面材11に対して隣接する屋根面材11へと導くことが可能になる。よって、配線21の屋根面材11から屋根面材11への取り回しが容易になると共に、配線21の外部露出による屋根構造の見栄えの低下を防止可能となる。また、防水カバーとしたカバー部13に配線21を通すための配線通過部22を予め設けておくことで、防水ラインの連続性を維持・確保しつつ配線通過部22を設けることが可能となる。この際、配線通過部22を、部分的な凹所とすることで、配線通過部22を構造が簡単なものとすることができると共に、配線21を外部から目立たないように凹所の内部へ収めることができる。特に、配線通過部22を、化粧材14で覆い隠される位置に設けることで、配線21をより有利に隣接する屋根面材11へと導くことが可能になる。
(効果2)複数枚の傾斜した屋根面材11を横に並設することで傾斜屋根部31を構成しても良い。これにより、上記したような、電気機器12から延びる配線21を、配線通過部22を通して隣接する屋根面材11へ導く構造を、傾斜屋根部31に対して適用することができるようになり、傾斜屋根部31における配線21の取り回しが容易になると共に、傾斜屋根部31における配線21の外部露出による傾斜屋根部31の見栄えの低下を防止することができる。また、防水カバーとしたカバー部13に配線通過部22を設けることで、傾斜屋根部31に対しても防水ラインの連続性を維持・確保しつつ配線通過部22を設けることが可能となる。
(効果3)カバー部13を傾斜屋根部31の水下側から水上側へ向かって延びるものとしても良い。これにより、屋根構造の外観を整えたり防水ラインを構築したりするためのカバー部13を、傾斜屋根部31の傾斜方向に沿って上下方向に設置することができ、カバー部13を傾斜屋根部31および傾斜屋根部31を構成する屋根面材11に適したものとすることができる。
(効果4)カバー部13は、その水上側に、配線通過部22を有する水上止水部材41を備えても良い。これにより、カバー部13の水上側の部分に水上止水部材41を取付けることで、カバー部13に容易且つ確実に配線通過部22を設定することができる。
この際、水上止水部材41をカバー部13の水上側に設置することで、配線通過部22の位置が傾斜屋根部31の最も高い位置となるため、防水を行う上で最も適した位置に配線通過部22を設置することができる。しかも、傾斜屋根部31の水上側には化粧材14が取付けられるので、配線通過部22を化粧材14で覆って防水することができる。
また、配線通過部22を有する水上止水部材41をカバー部13の他の部分(カバー部材42)と別に設けたことで、カバー部13の他の部分の構成を簡略化すると共に、水上止水部材41を、配線通過部22を設けるのに適した構造にすることができ、全体としてカバー部13を取扱いや施工や配線21の取り回しが容易で、防水性も確保し易いものにすることができる。
(効果5)水上止水部材41と屋根面材11との間に係合部51,52を設けても良い。これにより、係合部51,52にて、屋根面材11に水上止水部材41を係合させることで、水上止水部材41を簡単・確実に屋根面材11に設置することができるようになる。
(効果6)水上止水部材41は、係合部51,52に止水材61を有しても良い。これにより、水上止水部材41を、係合部51,52にて屋根面材11に係合するだけで、止水材61によって確実に係合部51,52の止水を行うことができるようになる。
(効果7)屋根面材11は、配線貫通部71を有しても良い。これにより、配線貫通部71を通して屋根面材11の内外面間に配線21を貫通配置することが可能となり、配線21の取り回しの自由度を増やすことができる。
(効果8)この実施例の建物1によれば、上記屋根構造を備えることによって、上記屋根構造と同様の作用効果を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 建物
3 屋根
11 屋根面材
12 電気機器
13 カバー部
14 化粧材
21 配線
22 配線通過部
31 傾斜屋根部
41 水上止水部材
51 係合部
52 係合部
61 止水材
71 配線貫通部

Claims (5)

  1. 互いに隣接配置された複数枚の屋根面材と、
    該屋根面材の上面側に設置された電気機器と、
    隣接する前記屋根面材間に、前記屋根面材間の隙間を隔てて隣接する前記電気機器間に位置するように設置されて前記屋根面材間の前記隙間をカバーするカバー部と、
    該カバー部の一部ごと前記屋根面材の露出部分を覆う化粧材と、を備えた屋根構造において、
    前記カバー部に、前記電気機器から延びる配線を、前記電気機器が設置された前記屋根面材に対して隣接する前記屋根面材へと導く配線通過部を設けたことを特徴とする屋根構造。
  2. 請求項1に記載の屋根構造において、
    前記屋根面材は、一端が水下側となり、他端が水上側となるように、斜め上下方向へ傾斜配置された状態で横に並設されることで、傾斜屋根部を構成しており、
    前記カバー部は、前記傾斜屋根部の水下側から水上側へ向かって延び、
    前記カバー部は、水上側に前記配線通過部を有する水上止水部材を備えていることを特徴とする屋根構造。
  3. 請求項に記載の屋根構造において、
    前記水上止水部材と、前記屋根面材との間に、互いに係合可能な係合部を有し、
    前記水上止水部材は、前記係合部に止水材を有していることを特徴とする屋根構造。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の屋根構造において、
    前記屋根面材は、前記配線を内外面間に貫通可能な配線貫通部を有していることを特徴とする屋根構造。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の屋根構造を備えたことを特徴とする建物。
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