JP2555772Y2 - 建築板材の取付構造 - Google Patents
建築板材の取付構造Info
- Publication number
- JP2555772Y2 JP2555772Y2 JP8501892U JP8501892U JP2555772Y2 JP 2555772 Y2 JP2555772 Y2 JP 2555772Y2 JP 8501892 U JP8501892 U JP 8501892U JP 8501892 U JP8501892 U JP 8501892U JP 2555772 Y2 JP2555772 Y2 JP 2555772Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dovetail groove
- wall
- plate material
- metal fitting
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は蟻溝付き建築板材を壁体
に取り付けた構造に関するものである。
に取り付けた構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】蟻溝付き建築板材を壁体に取り付ける従
来例として、該蟻溝付き建築板材の蟻溝と、壁体に設け
た蟻溝もしくは金具のレールとを、蟻溝と平行方向にス
ライドさせてかみ合わせる方法が行なわれている。この
方法における蟻溝付き建築板材の裏面蟻溝の形と、壁体
に設けた蟻溝もしくは金具のレールの形は、双方がかみ
合う形となっており、どちらか一方が凹、一方は凸形と
なっている。
来例として、該蟻溝付き建築板材の蟻溝と、壁体に設け
た蟻溝もしくは金具のレールとを、蟻溝と平行方向にス
ライドさせてかみ合わせる方法が行なわれている。この
方法における蟻溝付き建築板材の裏面蟻溝の形と、壁体
に設けた蟻溝もしくは金具のレールの形は、双方がかみ
合う形となっており、どちらか一方が凹、一方は凸形と
なっている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】蟻溝付き建築板材は通
常押出成形で製造されるため、製品の長手方向にしか蟻
溝を設けることができない。長尺の蟻溝付き建築板材を
壁体にスライドさせてかみ合わせることは難しく、現場
での施工は容易でない。また、蟻溝付き建築板材、壁体
側双方の蟻溝は精度が必要であり、製造上においても容
易ではない。
常押出成形で製造されるため、製品の長手方向にしか蟻
溝を設けることができない。長尺の蟻溝付き建築板材を
壁体にスライドさせてかみ合わせることは難しく、現場
での施工は容易でない。また、蟻溝付き建築板材、壁体
側双方の蟻溝は精度が必要であり、製造上においても容
易ではない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１の建築板材の取
付構造は、複数の蟻溝が平行に延設された蟻溝付き建築
板材を、該蟻溝が水平方向となるように壁体に取付金具
にて取り付けた構造において、該蟻溝付き建築板材の背
面蟻溝に第１の金具が固着され、壁体にも同様に水平方
向に蟻溝が設けられ、且つこの蟻溝に第２の金具が固着
されており、前記第１及び第２の金具同士が係合するこ
とにより建築板材が壁体に固定取り付けされている建築
板材の取付構造であって、該第１及び第２の金具の一方
は、上方に向って開く引掛穴を備え、他方は該引掛穴に
対し上方から差し込まれたフック部を備えていることを
特徴とするものである。
付構造は、複数の蟻溝が平行に延設された蟻溝付き建築
板材を、該蟻溝が水平方向となるように壁体に取付金具
にて取り付けた構造において、該蟻溝付き建築板材の背
面蟻溝に第１の金具が固着され、壁体にも同様に水平方
向に蟻溝が設けられ、且つこの蟻溝に第２の金具が固着
されており、前記第１及び第２の金具同士が係合するこ
とにより建築板材が壁体に固定取り付けされている建築
板材の取付構造であって、該第１及び第２の金具の一方
は、上方に向って開く引掛穴を備え、他方は該引掛穴に
対し上方から差し込まれたフック部を備えていることを
特徴とするものである。
【０００５】請求項２の建築板材の取付構造は、請求項
１において蟻溝を天地方向にしたものである。
１において蟻溝を天地方向にしたものである。
【０００６】なお、本考案において、建築板材とは、表
面仕上材であり、タイル、大型陶板などである。壁体
は、セメント建材などのパネルで構成される。
面仕上材であり、タイル、大型陶板などである。壁体
は、セメント建材などのパネルで構成される。
【０００７】
【作用】かかる本考案の蟻溝付き建築板材の取付構造に
よると、建築板材の蟻溝と平行方向のみならず直角方向
にも簡単に引っ掛けることができ、施工が著しく容易と
なる。さらに蟻溝付き建築板材、壁体側双方の蟻溝は精
度がさほど要求されず、製造上有利なうえ寸法誤差の吸
収が可能である。
よると、建築板材の蟻溝と平行方向のみならず直角方向
にも簡単に引っ掛けることができ、施工が著しく容易と
なる。さらに蟻溝付き建築板材、壁体側双方の蟻溝は精
度がさほど要求されず、製造上有利なうえ寸法誤差の吸
収が可能である。
【０００８】
【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は、蟻溝付き建築板材をその蟻溝が水平方向
となるようにして取り付けた構造を示す要部縦断面図、
第２，３図は金具３，６の斜視図である。また、第５図
はこの実施例構造の全体を示す側面図である。
る。第１図は、蟻溝付き建築板材をその蟻溝が水平方向
となるようにして取り付けた構造を示す要部縦断面図、
第２，３図は金具３，６の斜視図である。また、第５図
はこの実施例構造の全体を示す側面図である。
【０００９】壁体１は押出成形セメント板等で構成され
表面に複数の蟻溝２が水平方向に延設されている。この
蟻溝に沿って金具３をスライドさせて接着あるいはビス
等で固定する。この金具３の材質はステンレス３０４
鋼、あるいは溶融亜鉛メッキ鋼板等の耐候性に富んだも
のである事が好ましい。
表面に複数の蟻溝２が水平方向に延設されている。この
蟻溝に沿って金具３をスライドさせて接着あるいはビス
等で固定する。この金具３の材質はステンレス３０４
鋼、あるいは溶融亜鉛メッキ鋼板等の耐候性に富んだも
のである事が好ましい。
【００１０】蟻溝付き建築板材４は、裏面に複数の蟻溝
５を有しており、この蟻溝５が水平方向となるように設
置される。この蟻溝に沿って金具６をスライドさせて接
着あるいはビス等で固定する。
５を有しており、この蟻溝５が水平方向となるように設
置される。この蟻溝に沿って金具６をスライドさせて接
着あるいはビス等で固定する。
【００１１】この取付構造においては、金具３は舌片状
のフック部３ａが垂下姿勢となるように取り付けられ
る。金具６は引掛穴６ｂが上に向って開くように取り付
けられる。
のフック部３ａが垂下姿勢となるように取り付けられ
る。金具６は引掛穴６ｂが上に向って開くように取り付
けられる。
【００１２】金具３のフック部３ａを金具６の引掛穴６
ｂと係合させることにより、建築板材４を壁体１に固定
する。なお、壁体１と建築板材４は、壁体１の蟻溝２と
建築板材４の蟻溝５とが互いに向かい合って合致するよ
うに構成されている。また、壁体１と建築板材４とは、
双方の蟻溝でない凸部７ａ，７ｂの面同志が密着するよ
うに平坦面となっており、接着剤を併用した時の接着面
積を大きくとれるようになっている。
ｂと係合させることにより、建築板材４を壁体１に固定
する。なお、壁体１と建築板材４は、壁体１の蟻溝２と
建築板材４の蟻溝５とが互いに向かい合って合致するよ
うに構成されている。また、壁体１と建築板材４とは、
双方の蟻溝でない凸部７ａ，７ｂの面同志が密着するよ
うに平坦面となっており、接着剤を併用した時の接着面
積を大きくとれるようになっている。
【００１３】第４図は、蟻溝付き建築板材をその蟻溝が
天地方向となるようにして取り付けた構造を示す要部縦
断面図である。
天地方向となるようにして取り付けた構造を示す要部縦
断面図である。
【００１４】壁体８は押出成形セメント板等で構成され
表面に複数の蟻溝９が天地方向に延設されている。この
蟻溝に沿って金具３をスライドさせて接着あるいはビス
等で固定する。蟻溝付き建築板材１１は、裏面に複数の
蟻溝１２を有しておりこの蟻溝１２が天地方向となるよ
うに設置される。この蟻溝１２に沿って金具６をスライ
ドさせて接着あるいはビス等で固定する。金具３のフッ
ク部３ａを金具６の引掛穴６ｂと係合させることにより
建築板材１１を壁体８に固定する。壁体８と建築板材１
１とは、壁体８の蟻溝９と建築板材１１の蟻溝１２とが
互いに向かい合って合致するように構成されている。ま
た、壁体８と建築板材１１とは、双方の蟻溝でない凸部
１４ａ，１４ｂの面どうしが密着するように平坦面とな
っており、接着剤を併用した時の接着面積を大きくとれ
るようになっている。
表面に複数の蟻溝９が天地方向に延設されている。この
蟻溝に沿って金具３をスライドさせて接着あるいはビス
等で固定する。蟻溝付き建築板材１１は、裏面に複数の
蟻溝１２を有しておりこの蟻溝１２が天地方向となるよ
うに設置される。この蟻溝１２に沿って金具６をスライ
ドさせて接着あるいはビス等で固定する。金具３のフッ
ク部３ａを金具６の引掛穴６ｂと係合させることにより
建築板材１１を壁体８に固定する。壁体８と建築板材１
１とは、壁体８の蟻溝９と建築板材１１の蟻溝１２とが
互いに向かい合って合致するように構成されている。ま
た、壁体８と建築板材１１とは、双方の蟻溝でない凸部
１４ａ，１４ｂの面どうしが密着するように平坦面とな
っており、接着剤を併用した時の接着面積を大きくとれ
るようになっている。
【００１５】上記実施例では金具３が壁体側に配置さ
れ、金具６が建築板材側に配置されているが、逆に金具
３を建築板材側とし、金具６を壁体側に設けてもかまわ
ない。
れ、金具６が建築板材側に配置されているが、逆に金具
３を建築板材側とし、金具６を壁体側に設けてもかまわ
ない。
【００１６】本考案構造によると、壁体と建築板材とが
近接配置されるため、両者間の間隙に接着剤を介在させ
て両者を一層強固に接合することも可能である。第６図
はその一例を示す側面図であり、壁体１と建築板材４と
が接着剤１５で接着されている。図示はしないが、壁体
８と建築板材１１とも同様に接着しても良いことは明ら
かである。
近接配置されるため、両者間の間隙に接着剤を介在させ
て両者を一層強固に接合することも可能である。第６図
はその一例を示す側面図であり、壁体１と建築板材４と
が接着剤１５で接着されている。図示はしないが、壁体
８と建築板材１１とも同様に接着しても良いことは明ら
かである。
【００１７】
【考案の効果】以上の通り、本考案の蟻溝付き建築板材
の取付構造にあっては、建築板材の蟻溝と平行方向のみ
ならず直角方向にも金具を簡単に引っ掛けることがで
き、施工が著しく容易となる。また、金具を後付けでき
るため蟻溝付き建築板材、壁体側双方の蟻溝は精度がさ
ほど要求されず、製造上有利なうえ寸法誤差の吸収が可
能である。従って、本考案によれば工場における建築板
材の製造が容易になると共に、蟻溝付き建築板材の現場
施工がきわめて簡単であり、容易に取り付けることが可
能となる。
の取付構造にあっては、建築板材の蟻溝と平行方向のみ
ならず直角方向にも金具を簡単に引っ掛けることがで
き、施工が著しく容易となる。また、金具を後付けでき
るため蟻溝付き建築板材、壁体側双方の蟻溝は精度がさ
ほど要求されず、製造上有利なうえ寸法誤差の吸収が可
能である。従って、本考案によれば工場における建築板
材の製造が容易になると共に、蟻溝付き建築板材の現場
施工がきわめて簡単であり、容易に取り付けることが可
能となる。
【００１８】本考案構造にあっては、蟻溝中に金具があ
るため、蟻溝に金具が引っかかり脱落の危険がなく、さ
らには壁体と建築板材の隙間が少ないため、接着剤によ
り両者をより強固に接合できる。
るため、蟻溝に金具が引っかかり脱落の危険がなく、さ
らには壁体と建築板材の隙間が少ないため、接着剤によ
り両者をより強固に接合できる。
【図１】蟻溝付き建築板材を蟻溝が水平方向となるよう
に取り付けた実施例構造を示す要部縦断面図である。
に取り付けた実施例構造を示す要部縦断面図である。
【図２】金具３の斜視図である。
【図３】金具６の斜視図である。
【図４】蟻溝付き建築板材を蟻溝が天地方向となるよう
に取り付けた実施例構造を示す要部縦断面図である。
に取り付けた実施例構造を示す要部縦断面図である。
【図５】壁体に蟻溝付建築用板材を取り付けた側面図で
ある。
ある。
【図６】壁体に蟻溝付建築用板材を接着剤を併用して取
り付けた側面図である。
り付けた側面図である。
１，８ 壁体 ２，９ 壁体の蟻溝 ３，６ 金具 ３ａ フック部 ６ｂ 引掛穴 ４，１１ 蟻溝付き建築板材 ５，１２ 蟻溝 ７，１４ 凸部 １５ 接着剤
Claims (2)
- 【請求項１】 複数の蟻溝が平行に延設された蟻溝付き
建築板材を、該蟻溝が水平方向となるように壁体に取付
金具にて取り付けた構造において、 該蟻溝付き建築板材の背面蟻溝に第１の金具が固着さ
れ、壁体にも同様に水平方向に蟻溝が設けられ、且つこ
の蟻溝に第２の金具が固着されており、前記第１及び第
２の金具同士が係合することにより建築板材が壁体に固
定取り付けされている建築板材の取付構造であって、 該第１及び第２の金具の一方は、上方に向って開く引掛
穴を備え、他方は該引掛穴に対し上方から差し込まれた
フック部を備えていることを特徴とする建築板材の取付
構造。 - 【請求項２】 複数の蟻溝が平行に延設された蟻溝付き
建築板材を、該蟻溝が天地方向となるように壁体に取付
金具にて取り付けた構造において、 該蟻溝付き建築板材の背面蟻溝に第１の金具が固着さ
れ、壁体にも同様に天地方向に蟻溝が設けられ、且つこ
の蟻溝に第２の金具が固着されており、前記第１及び第
２の金具同士が係合することにより建築板材が壁体に固
定取り付けされている建築板材の取付構造であって、 該第１及び第２の金具の一方は、上方に向って開く引掛
穴を備え、他方は該引掛穴に対し上方から差し込まれた
フック部を備えていることを特徴とする建築板材の取付
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8501892U JP2555772Y2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 建築板材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8501892U JP2555772Y2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 建築板材の取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647468U JPH0647468U (ja) | 1994-06-28 |
| JP2555772Y2 true JP2555772Y2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=13846999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8501892U Expired - Lifetime JP2555772Y2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 建築板材の取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2555772Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08260666A (ja) * | 1995-03-24 | 1996-10-08 | Taihei:Kk | 取付金具を有するタイル状物および該タイル状物を用いた壁材 |
| JP4404430B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2010-01-27 | 新熊取谷石材株式会社 | 建築物装飾材の取付方法および該取付装置 |
| JP4410706B2 (ja) * | 2005-03-07 | 2010-02-03 | 永大産業株式会社 | 建材の組み合わせ |
| JP2006307619A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Kg Paltec Co Ltd | パネルの取付装置 |
| JP6837227B2 (ja) * | 2016-11-21 | 2021-03-03 | 越井木材工業株式会社 | セット金具及び金具付パネル |
| CN106930499B (zh) * | 2017-04-27 | 2022-12-06 | 苏州天地彩钢制造有限公司 | 一种墙板固定卡槽结构 |
| CN110424665A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-11-08 | 北新集团建材股份有限公司 | 一种墙体装饰板组件及墙体装饰板安装方法 |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP8501892U patent/JP2555772Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0647468U (ja) | 1994-06-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970708 |