JP2811478B2 - 耐震換気棟瓦構造 - Google Patents
耐震換気棟瓦構造Info
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- JP2811478B2 JP2811478B2 JP26777289A JP26777289A JP2811478B2 JP 2811478 B2 JP2811478 B2 JP 2811478B2 JP 26777289 A JP26777289 A JP 26777289A JP 26777289 A JP26777289 A JP 26777289A JP 2811478 B2 JP2811478 B2 JP 2811478B2
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- ridge
- pedestal
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、棟列に通気溝を備えた台座を固定し、こ
れにモルタル充填係止と台座への支持構造とを有し、か
つ通気溝を備えた面戸瓦を載設固定することによる、換
気機能とともに耐震性能をも備えた棟部構造に関する。
れにモルタル充填係止と台座への支持構造とを有し、か
つ通気溝を備えた面戸瓦を載設固定することによる、換
気機能とともに耐震性能をも備えた棟部構造に関する。
[従来の技術] 従来技術1は、実公昭64−4974号「棟瓦の積載構造」
によるもので、第5図(1),(2)に示すように、面
戸瓦17の長手方向両側端には突条18を設け、連接端には
一段低い段差19とその中央に切り欠き20を設けて、この
面戸瓦17の上にのし瓦22と丸瓦23とを積載する棟構造
で、該切り欠き20の連接によって形成される通孔21から
該段差19を経て棟外に換気されるものである。
によるもので、第5図(1),(2)に示すように、面
戸瓦17の長手方向両側端には突条18を設け、連接端には
一段低い段差19とその中央に切り欠き20を設けて、この
面戸瓦17の上にのし瓦22と丸瓦23とを積載する棟構造
で、該切り欠き20の連接によって形成される通孔21から
該段差19を経て棟外に換気されるものである。
従来技術2は、実開昭64−174715号「棟瓦の積層装
置」によるもので、第6図(1),(2)に示すよう
に、面戸瓦24の連接端の中央には切欠部27、棟心に沿っ
て換気溝25、長手方向の中央にはこれと直交して換気溝
26をそれぞれ設けて、この面戸瓦24の上にのし瓦29、丸
瓦30を積載構成する棟構造で、該切欠部27の連接によっ
て形成される換気口28から該換気溝25・該換気溝26を経
て棟瓦層外へ換気されるものである。
置」によるもので、第6図(1),(2)に示すよう
に、面戸瓦24の連接端の中央には切欠部27、棟心に沿っ
て換気溝25、長手方向の中央にはこれと直交して換気溝
26をそれぞれ設けて、この面戸瓦24の上にのし瓦29、丸
瓦30を積載構成する棟構造で、該切欠部27の連接によっ
て形成される換気口28から該換気溝25・該換気溝26を経
て棟瓦層外へ換気されるものである。
従来技術3は、特願平1−95968号「耐震面戸瓦によ
る棟・壁際構造」によるもので、第7図(1),
(2),(3)に示すように、棟列に棟台座31を固定
し、この上に棟心側に係止部33とその外側に凹溝34を設
けた耐震面戸瓦32を載設して係止金具35で係止し釘止め
固定し、凹溝34にはモルタル36を充填し連結固定するも
のである。
る棟・壁際構造」によるもので、第7図(1),
(2),(3)に示すように、棟列に棟台座31を固定
し、この上に棟心側に係止部33とその外側に凹溝34を設
けた耐震面戸瓦32を載設して係止金具35で係止し釘止め
固定し、凹溝34にはモルタル36を充填し連結固定するも
のである。
[発明が解決しょうとする課題] 棟瓦構成においては、特に隅棟の場合面戸部の位置が
棟列の両側でずれるので面戸瓦は左右別体の分離形にす
ることになり、換気とともに安定性の確保をすることが
困難であった。
棟列の両側でずれるので面戸瓦は左右別体の分離形にす
ることになり、換気とともに安定性の確保をすることが
困難であった。
従来技術1および従来技術2の課題は全く共通で、面
戸瓦に耐震構造が組み込まれておらず、特に上記のよう
に左右に分割することを前提にしていないことである。
戸瓦に耐震構造が組み込まれておらず、特に上記のよう
に左右に分割することを前提にしていないことである。
従来技術3は、棟台座と面戸瓦の耐震係止構造を利用
するための引用である。
するための引用である。
この発明は、以上の欠点を補いまた利用してこれに換
気構造を組み込んで、耐震耐風性能とともに換気機能の
優れた棟構造を得ることを目的とする。
気構造を組み込んで、耐震耐風性能とともに換気機能の
優れた棟構造を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明が上記課題を解決するための手段は、棟列に
梁状で通気溝を設けた台座を敷設固定し、これに凹溝と
係止部とを形成した耐震面戸瓦を載設固定し、その上に
モルタルを充填しながら各種棟のし瓦を積載固定して耐
震換気棟瓦層を構成するものである。以下、実施例の図
面に基づいて説明する。
梁状で通気溝を設けた台座を敷設固定し、これに凹溝と
係止部とを形成した耐震面戸瓦を載設固定し、その上に
モルタルを充填しながら各種棟のし瓦を積載固定して耐
震換気棟瓦層を構成するものである。以下、実施例の図
面に基づいて説明する。
[実施例] 実施例1は、第1図(1),(2)に示すように先ず
棟列に固定する梁状の台座Bは、底部の棟心に沿って通
気溝1を設け、さらにこれに直交し連通する通気溝2を
底部両側に適宜間隔で設けた構造のもので、また棟心に
はボルト孔16を穿設する。
棟列に固定する梁状の台座Bは、底部の棟心に沿って通
気溝1を設け、さらにこれに直交し連通する通気溝2を
底部両側に適宜間隔で設けた構造のもので、また棟心に
はボルト孔16を穿設する。
次に、上記台座Bに載置する面戸瓦Mは第2図に示す
ように左右別体もしくは左右を分割可能な一体に成形し
それを分割したもので、面戸部3と平板部4とからな
り、平板部4の一部に凹溝5とその棟心側に係止部6と
をそれぞれ形成して、連接端に端切欠部9を設け、外側
上端には突条7を設けてその中間の一部を切欠いだ形で
通気溝10を形成した構造とするものである。
ように左右別体もしくは左右を分割可能な一体に成形し
それを分割したもので、面戸部3と平板部4とからな
り、平板部4の一部に凹溝5とその棟心側に係止部6と
をそれぞれ形成して、連接端に端切欠部9を設け、外側
上端には突条7を設けてその中間の一部を切欠いだ形で
通気溝10を形成した構造とするものである。
棟瓦構成においては、第3図および第4図に示すよう
に棟列に上記台座Bを設置して棟木12にボルト11で固定
し、台座B上に上記面戸瓦Mの係止部6を載設してこれ
を係止金具13で係止し釘14で止め付けして、左右の凹溝
5にモルタル15を充填し、左右の面戸瓦Mを一体的に連
結固定して、これらの上に大面のし瓦D、のし瓦E、冠
瓦Kを積載して耐震性の換気機能を備えた棟瓦層を構成
するものである。棟瓦層内の換気経路は、第4図に換気
経路37をもって示す。
に棟列に上記台座Bを設置して棟木12にボルト11で固定
し、台座B上に上記面戸瓦Mの係止部6を載設してこれ
を係止金具13で係止し釘14で止め付けして、左右の凹溝
5にモルタル15を充填し、左右の面戸瓦Mを一体的に連
結固定して、これらの上に大面のし瓦D、のし瓦E、冠
瓦Kを積載して耐震性の換気機能を備えた棟瓦層を構成
するものである。棟瓦層内の換気経路は、第4図に換気
経路37をもって示す。
[作用] 上記の作用を整理すると次の通りとなる。
(1),屋根裏部からの暖気は、台座の通気溝から面戸
瓦の通気溝を経て棟瓦外へ排出される。
瓦の通気溝を経て棟瓦外へ排出される。
(2),台座は、棟木にボルトでしっかりと固定され
る。
る。
(3),面戸瓦は、その係止部が台座に係止金具をもっ
て固定され、さらに凹溝と係止部とに充填されたモルタ
ルで一体的に連結され、さらに上層のし瓦との連結にも
作用する。
て固定され、さらに凹溝と係止部とに充填されたモルタ
ルで一体的に連結され、さらに上層のし瓦との連結にも
作用する。
(4),以上の作業は、組み合わせ構造であるので特別
な熟練も要せず簡易迅速に遂行できる。
な熟練も要せず簡易迅速に遂行できる。
[発明の効果] この発明は、以上の作用により、台座および面戸瓦の
通気溝を経て換気は充分に行なわれ、かつ台座・面戸
瓦、および各のし瓦間の連結固定も確実容易にできて棟
部の耐震耐風性能が高く充分な耐久性が得られるという
効果をもたらす。
通気溝を経て換気は充分に行なわれ、かつ台座・面戸
瓦、および各のし瓦間の連結固定も確実容易にできて棟
部の耐震耐風性能が高く充分な耐久性が得られるという
効果をもたらす。
第1図(1),(2)は実施例1の台座斜視図,同要部
a−a断面図、第2図は同面戸瓦斜視図、第3図は同棟
瓦側面図、第4図は同棟瓦横断面図、第5図(1),
(2)は従来技術1の棟瓦分解斜視図,同横断面図、第
6図(1),(2)は従来技術2の棟瓦分解斜視図,同
横断面図、第7図(1),(2),(3)は従来技術3
の面戸瓦斜視図,同面戸瓦斜視図,同棟瓦横断面図であ
る。 (主要部分の符号の説明) B:台座、D:大面のし瓦、E:のし瓦、K:冠瓦、M:面戸瓦、
S:桟瓦、1:通気溝、2:通気溝、3:面戸部、4:平板部、5:
凹溝、6:係止部、7:突条、8:切欠部、9:端切欠部、10:
通気溝、11:ボルト、12:棟木、13:支持金具、14:釘、1
5:モルタル、16:ボルト孔、17:面戸瓦、18:突条、19:段
差、20:切り欠き、21:通孔、22:のし瓦、23:丸瓦、24:
面戸瓦、25:換気溝、26:換気溝、27:切欠部、28:換気
口、29:のし瓦、30:丸瓦、31:棟台座、32:耐震面戸瓦、
33:係止部、34:凹溝、35:係止金具、36:モルタル、37:
換気経路、
a−a断面図、第2図は同面戸瓦斜視図、第3図は同棟
瓦側面図、第4図は同棟瓦横断面図、第5図(1),
(2)は従来技術1の棟瓦分解斜視図,同横断面図、第
6図(1),(2)は従来技術2の棟瓦分解斜視図,同
横断面図、第7図(1),(2),(3)は従来技術3
の面戸瓦斜視図,同面戸瓦斜視図,同棟瓦横断面図であ
る。 (主要部分の符号の説明) B:台座、D:大面のし瓦、E:のし瓦、K:冠瓦、M:面戸瓦、
S:桟瓦、1:通気溝、2:通気溝、3:面戸部、4:平板部、5:
凹溝、6:係止部、7:突条、8:切欠部、9:端切欠部、10:
通気溝、11:ボルト、12:棟木、13:支持金具、14:釘、1
5:モルタル、16:ボルト孔、17:面戸瓦、18:突条、19:段
差、20:切り欠き、21:通孔、22:のし瓦、23:丸瓦、24:
面戸瓦、25:換気溝、26:換気溝、27:切欠部、28:換気
口、29:のし瓦、30:丸瓦、31:棟台座、32:耐震面戸瓦、
33:係止部、34:凹溝、35:係止金具、36:モルタル、37:
換気経路、
Claims (3)
- 【請求項1】梁状の棟台座において、底部の棟心に沿っ
て通気溝(1)、およびこれに直交して底部両側に通じ
る通気溝(2)を適宜間隔で、それぞれ設けてなる台座
(B)。 - 【請求項2】面戸部(3)と平板部(4)からなり、さ
らに平板部(4)一部に凹溝(5)とその棟心側に係止
部(6)とをそれぞれ形成してなる、左右別体もしくは
左右を一体に成形した耐震面戸瓦において、連接端に端
切欠部(9)を設け、外側上端には突条(7)を設けて
その中間の一部を切欠いだ形で通気溝(10)を形成した
ことからなる面戸瓦(M)。 - 【請求項3】棟瓦構成において、棟列に請求項1記載の
台座(B)を設置して棟木(12)にボルト(11)で固定
し、該台座(B)上に請求項2記載の面戸瓦(M)の係
止部(6)を載設してこれを係止金具(13)で係止し釘
(14)で止め付けして、左右の凹溝5にモルタル15を載
置充填して左右および連接方向を一体的に連結固定し、
これらの上に大面のし瓦(D)、のし瓦(E)、冠瓦
(K)を積載固定して構成することを特徴とする耐震換
気棟瓦構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26777289A JP2811478B2 (ja) | 1989-10-14 | 1989-10-14 | 耐震換気棟瓦構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26777289A JP2811478B2 (ja) | 1989-10-14 | 1989-10-14 | 耐震換気棟瓦構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03129045A JPH03129045A (ja) | 1991-06-03 |
JP2811478B2 true JP2811478B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=17449375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26777289A Expired - Lifetime JP2811478B2 (ja) | 1989-10-14 | 1989-10-14 | 耐震換気棟瓦構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811478B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100964747B1 (ko) * | 2008-12-26 | 2010-06-21 | 김석겸 | 큐브용 전개판 |
-
1989
- 1989-10-14 JP JP26777289A patent/JP2811478B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03129045A (ja) | 1991-06-03 |
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