JP2003239480A - 屋根の棟構成部材 - Google Patents

屋根の棟構成部材

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JP2003239480A JP2002037968A JP2002037968A JP2003239480A JP 2003239480 A JP2003239480 A JP 2003239480A JP 2002037968 A JP2002037968 A JP 2002037968A JP 2002037968 A JP2002037968 A JP 2002037968A JP 2003239480 A JP2003239480 A JP 2003239480A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな外力が加わっても崩れない構造で、屋
根裏内への雨水の進入を防止しつつ、この屋根裏内の換
気を行なえる構造を得る。 【解決手段】 断面が下側に開口したコ字形である基部
12と、この基部12の下端縁から屋根の傾斜に対応し
て傾斜する状態で連続する1対の取付板部13、13と
を有する下側部材10を設ける。上記基部12の上端部
に設けた連結板部16の複数個所に、長孔17を形成す
る。上記基部12に上側部材11を、上記各長孔17の
外端側開口の上方を覆う状態で外嵌する。この上側部材
11の上部に設けた屋根板部29の下側に、外部と通じ
る状態で形成した複数の排気通路39、39内と、上記
各長孔17とを連通させる。上記上側部材11に固定し
た1対の抑え部材25、25により、上記各取付板部1
3、13の上側に設ける屋根瓦20、20の上面を抑え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根の棟を構成
する為の棟構成部材に関し、この屋根の上面を葺いた、
瓦等の屋根葺き部材が、地震や台風等でも崩れたり吹き
飛んだりしない様にすると共に、屋根裏内に雨水が進入
するのを防止しつつ、この屋根裏内を換気する為に利用
する。
【0002】
【従来の技術】従来の屋根の棟は、図12に示す様に、
裏面に突部1、1を形成した複数の棟瓦2、2と、1個
の頂上瓦3とを使用して構築していた。即ち、従来の切
妻屋根の棟は、野地板4の上面に、請求項に記載した屋
根葺き部材である屋根瓦5、5を載せた状態で、棟部の
両側で最上段の屋根瓦5、5の上側に複数ずつの棟瓦
2、2を重ね合わせ、各棟瓦2、2の内側の空隙をしっ
くい6で埋め、最上部に半円筒状の頂上瓦3を載せてい
る。そして、この状態で、この頂上瓦3と上記各棟瓦
2、2とに設けた通孔7、8に針金9を通し、上記頂上
瓦3の外部でこの針金9をねじり合わせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に従来の屋根
の棟は、棟部の両側に分かれて設けた複数の棟瓦2、2
と、最上部に設けた頂上瓦3とを、しっくい6を主とし
て固めている為、大きな地震が発生した場合や台風等の
強風時に崩れて、棟瓦2や頂上瓦3等が人の頭上に落下
する危険があった。又、屋根裏内を換気する事ができな
い為、この屋根裏内の湿度が高くなり、内部結露が発生
し易かった。内部結露が発生した場合には、この屋根裏
内に露出する木材が腐ったり、害虫が発生する原因とな
る。本発明の屋根の棟構成部材は、この様な不都合を解
消すべく発明したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根の棟構成部
材は、下側部材と上側部材とを備える。そして、このう
ちの下側部材は、1対の側壁部と、これら1対の側壁部
同士を連結する連結部と、これら各側壁部の下端縁から
連続して屋根の傾斜に対応して傾斜する状態で設けられ
た1対の取付板部と、上記各側壁部と上記連結部とのう
ちの少なくとも一方の一部に設けられて、これら各側壁
部と連結部とから成る基部の内外を連通させる排気通路
とを有する。又、上記上側部材は、上記下側部材の上部
にこの排気通路の外端側開口の上方を覆う状態で設けら
れる。そして、上記基部の内部に進入した空気を上記排
気通路を通じて外部に排出自在とすると共に、上記上側
部材又はこの上側部材に支持した部材により、瓦、スレ
ート等の屋根葺き部材のうちで上記各取付板部の上側に
設置した部分の上面を抑え、この屋根葺き部材が屋根面
から離れる方向に変位するのを阻止する。
【0005】又、請求項2に記載した屋根の棟構成部材
の場合、上記上側部材が、上記下側部材を構成する1対
の側壁部に嵌合した1対の第二側壁部と、これら両第二
側壁部の上方にこの上方部分を覆う状態で設けられた屋
根板部と、この屋根板部の下側に設けられた第二排気通
路と、上記各第二側壁部に固定された抑え部材とを備え
たものである。そして、上記第二排気通路と上記下側部
材を構成する排気通路とを連通させると共に、上記抑え
部材により、上記屋根葺き部材の上面を抑え付ける。
【0006】又、請求項3に記載した屋根の棟構成部材
の場合、上記上側部材の屋根板部に瓦を使用している。
【0007】
【作用】上述の様に構成する本発明の屋根の棟構成部材
の場合、しっくい等の比較的脆い材料を使用せずに済む
為、地震等により比較的大きな外力が加わった場合で
も、構成部材が崩れ落ちる事がなく、安全である。又、
1対の側壁部及び連結部から成る基部の内部に屋根裏内
から進入した空気を、上記各側壁部と連結部とのうちの
少なくとも一方に設けた排気通路を通じて、外部に排出
できる。しかも、この排気通路の上方を、上側部材によ
り覆っている為、上記基部内に雨水が入り込むのを防止
できる。従って、屋根裏内に雨水が進入するのを防止し
つつ、この屋根裏内を換気できる。
【0008】又、請求項2に記載した屋根の棟構成部材
によれば、同じ構造の部材を使用して、取付板部の上面
と抑え部材の下面との間隔を容易に変える事ができる。
この為、瓦等の屋根葺き部材の厚さや形状の違いに拘ら
ず、この屋根葺き部材の上面を抑え付ける構造を容易に
実現でき、部品の共通化によるコスト低減を図れる。
又、請求項3に記載した屋根の棟構成部材によれば、上
側部材の屋根板部と、瓦屋根の他の部分を葺いている瓦
との間での意匠上の統一を図れて、屋根面の体裁を良好
にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜11は、本発明の実施の形
態の1例を示している。尚、本発明の屋根の棟構成部材
は、隅棟と大棟との何れにも使用できる。但し、以下の
説明は、隅棟に使用する場合を例にして、屋根の上下位
置の説明を行なう。本発明の屋根の棟構成部材は、下側
部材10と、上側部材11とを備える。そして、使用時
に、複数の棟構成部材を直列に組み合わせる事により、
棟を構成する。本発明の棟構成部材のうち、下側部材1
0は、合成樹脂又は金属板により造った基部12及び1
対の取付板部13、13と、それぞれがウレタンフォー
ム等の弾性を有するスポンジ状(多孔質状)である1対
の抑え部材14、14とを備える。このうちの基部12
の断面形状は、下側が開口したコ字形としている。即
ち、互いにほぼ平行に、それぞれ上下方向に設けた1対
の側壁部15、15と、これら1対の側壁部15、15
の上端縁同士を結合した、請求項1に記載した連結部で
ある連結板部16とにより、上記基部12を構成してい
る。又、この連結板部16の長さ方向複数個所(図示の
例の場合は4個所)に、長孔17、17(図5、6、1
0)を形成している。本例の場合、これら各長孔17、
17が、請求項1及び請求項2に記載した排気通路に相
当する。
【0010】又、上記各取付板部13、13は、上記各
側壁部15、15の下端縁から、屋根の傾斜に対応して
傾斜する状態で連結している。そして、本例の場合に
は、これら各取付板部13、13の長さ方向一端部(図
1、5の奥側端部、図6の手前側端部)を、上記基部1
2の長さ方向一端縁(図1、5の奥側端縁、図6の手前
側端縁)よりも突出させて、突板部18としている。
又、上記各抑え部材14、14は、上記各側壁部15、
15の外側面の下端寄り部分に、この外側面のほぼ全長
に亙り結合固定している。尚、本例の場合には、上記各
取付板部13、13の上面を、図3に詳示する様に、段
付状に形成している。但し、これら各取付板部13、1
3の上面は、単なる平面でも良い。
【0011】更に、上記基部12の長さ方向両端面のう
ち、使用時に下側となる一端面(図1、2、5の手前側
端面)の内周縁寄り部分に、コ字形の凸部22を形成し
ている。これに対して、上記基部12の長さ方向両端面
のうち、使用時に上側となる他端面(図1、2、5の裏
側端面、図6の手前側端面)の内周縁寄り部分にコ字形
の凹部23を形成している。使用時に複数の下側部材1
0同士を直列に組み合わせる場合には、1個の下側部材
10に設けた凸部22又は凹部23を、この下側部材1
0の長さ方向に隣り合う別の下側部材10に設けた凹部
23又は凸部22に凹凸係合(印籠嵌合)させる事によ
り、隣り合う1対の下側部材10の間部分を通じて内側
に、雨水が進入するのを防止する。
【0012】一方、前記上側部材11は、アルミニウム
合金等の金属により造った本体部分24と、それぞれが
ウレタンフォーム等の弾性を有するスポンジ状(多孔質
状)である1対の第二抑え板部25、25とを備える。
このうちの本体部分24は、1対の第二側壁部26、2
6と、連結部27と、1対の傾斜板部28、28と、屋
根板部29とを備える。このうちの1対の第二側壁部2
6、26は、互いに平行に、それぞれ上下方向に設けて
いる。そして、これら各第二側壁部26、26の上端縁
部に、断面三角形の肩部34、34を設けている。又、
上記連結部27は、上記各肩部34、34の上端縁同士
を連結しており、その上面を傘形に、両側に傾斜させて
いる。そして、上記各第二側壁部26、26の内側面同
士の自由状態での間隔を、上記下側部材10を構成する
1対の側壁部15、15の外側面同士の間隔とほぼ同じ
か、僅かに小さくしている。
【0013】尚、本例の場合には、上記各第二側壁部2
6、26の内側面に、図4に示す様に、複数の山形の凸
部30、30を、それぞれこれら各第二側壁部26の全
長に亙り形成している。これら各凸部30、30の側面
のうち、上側に向いた側面は、上記各第二側壁部26の
高さ方向(図4の上下方向)に対しほぼ直交する仮想平
面上に位置させている。これに対して、上記各凸部3
0、30の側面のうち、下側に向いた側面は、上記各第
二側壁部26の高さ方向に対し傾斜させている。そし
て、これに伴い、前記下側部材10を構成する各側壁部
15の外側面に、同図に示す様に、複数の断面V字形の
凹部31、31を、それぞれこれら各側壁部15の全長
に亙り形成している。これら各凹部31、31の側面の
うち、下側に向いた側面は、上記各側壁部15の高さ方
向(図4の上下方向)に対しほぼ直交する仮想平面上に
位置させている。又、上記各凹部31、31の側面のう
ち、上側に向いた側面は、上記各第二側壁部26の内側
面に設けた各凸部30、30の下側面に合わせて傾斜さ
せている。これらの構成により、上記各側壁部15に設
けた各凹部31、31と上記各第二側壁部26に設けた
各凹部30、30とを凹凸係合自在としている。又、凹
凸係合した状態で、上記上側部材11が上記下側部材1
0に対し上方に変位し、係合状態が不用意に外れるのを
防止する。又、前記連結部27の長さ方向複数個所(図
示の例の場合は4個所)で、上記下側部材10の連結板
部16に設けた各長孔17、17と整合する位置に、そ
れぞれ第二長孔32、32(図8〜10)を形成してい
る。
【0014】前記1対の傾斜板部28、28は、前記各
肩部34、34の上側面である、傾斜面33、33の下
端縁部から、この上側面と同方向に突出する状態で形成
している。又、上記連結部27と各肩部33、33と各
傾斜板部28、28との上面の長さ方向両端部と、同じ
く長さ方向中間部で上記各第二長孔17、17の間に位
置する部分とにヘ字形の突部35、35を、それぞれ上
記各部27、33、28の幅方向全長に亙り、上方に突
出する状態で形成している。
【0015】又、前記屋根板部29は、断面略ヘ字形に
形成しており、上記各突部35、35の上側面同士の間
に掛け渡す状態で結合固定している。そして、この屋根
板部29の下端縁で上記各突部35、35の下端縁より
も下方に突出した部分を、庇部36、36としている。
又、上記屋根板部29の頂部で、上記連結部27に設け
た各第二長孔32、32に整合する複数個所(図示の例
の場合は4個所)に、後述する木ねじ37(図10)を
挿通する為の通孔38、38を形成している。そして、
上記屋根板部29の下面と、上記連結部27及び各肩部
34、34及び各傾斜板部28、28の上面との間部分
で、上記各突部35、35により互いに仕切られた空間
部分を、複数の排気通路39、39としている。本例の
場合、これら各排気通路39、39が、請求項2に記載
した第二排気通路に相当する。又、上記各庇部36、3
6は、上記各排気通路39、39の下端開口部と対向す
る状態で設けており、強風時に、横方向に雨が吹き付け
た場合でも、これら各排気通路39、39内に下端部か
ら雨水が進入するのを防止する役目を果たす。又、前記
1対の第二抑え部材25、25は、前記各第二側壁部2
6、26の外側面の高さ方向中間部に、この外側面のほ
ぼ全長に亙り結合固定している。本例の場合には、これ
ら各第二抑え部材25、25が、請求項2に記載した抑
え部材に相当する。
【0016】尚、本例の場合には、前記下側部材10を
構成する各側壁部15、15の内側面の上下方向中間部
で、長さ方向複数個所同士を、補強リブ21により連結
している。これら各補強リブ21は、使用時に、屋根の
傾斜角度に応じて上記各取付板部13、13の傾斜角度
を変化させた場合でも、上記各側壁部15、15同士の
間隔が変化するのを防止する。そして、前記上側部材1
1に設けた各第二側壁部26、26を上記各側壁部1
5、15に嵌合できなくなるのを防止する。
【0017】上述の様に構成する本発明の屋根の棟構成
部材の使用時には、図10に示す様に、隅棟部分に設け
た隅木40の長さ方向複数個所、又はこの隅木40の両
側に設けた野地板4、4の上端縁部に開口41を形成し
た状態で、これら各野地板4、4の上面複数個所でこの
開口41から外れた部分に、支持金具42を固定する。
これら各支持金具42は、図11に詳示する様に、取付
部材43と、この取付部材43に支持した受部材44と
を備える。このうち、取付部材43は、断面コ字形の基
部45と、この基部45の下端縁から屋根の傾斜に対応
して傾斜する状態で連続した1対の取付板部46、46
とを備える。又、上記基部45を構成する1対の側壁部
47、47のうち、一方(図11の左方)の側壁部47
の一部に、U字形の切れ目を形成すると共に、この切れ
目の内側部分を内側に折り曲げる事により、支持板部4
8を設けている。そして、上記基部45を構成し、上記
1対の側壁部47、47の上端縁同士を連結した連結板
部49の中間部に通孔50を形成すると共に、上記支持
板部48の中間部でこの通孔50と対向する位置に、第
二通孔51を形成している。
【0018】又、上記受部材44は、断面コ字形の受け
腕部52と、この受け腕部52を構成する底板部53に
その基端部を結合した螺子杆54とを備える。そして、
この螺子杆54の先端寄り部分を、上記取付部材43に
設けた通孔50及び第二通孔51にねじ込んでいる。こ
の様な支持金具42は、上記取付板部43を構成する連
結板部49の上面からの上記螺子杆54の突出長さを変
える事により、その高さを調節自在である。
【0019】上述の様な支持金具42は、上記各取付板
部43に挿通した木ねじにより、前記各野地板4、4の
上端部複数個所に固定する。そして、上記各支持金具4
2に設けた受け腕部52に、木の角材の如き連結材55
を掛け渡した状態で、これら受け腕部52と連結材55
とを、木ねじにより結合固定する。次いで、上側部材1
1と分離した複数の下側部材10を、野地板4、4の上
面上端部に、上記各支持金具42を跨ぐと共に、長さ方
向に互いに連結した状態で載置する。そして、これら各
取付板部13、13を、上記各野地板4、4の上面と一
致する様に傾斜させる。この場合、長さ方向に隣り合う
1対の下側部材10のうち、下側に位置する下側部材1
0の各取付板部13、13の長さ方向一端部に設けた突
板部18の上面に、上側に位置する下側部材10の各取
付板部13、13の長さ方向他端部(図1、2、5、1
0の手前側端部)を重ね合わせる。又、隣り合う1対の
下側部材10同士で、基部12の長さ方向一端面に設け
た凸部22と、同じく長さ方向他端面に設けた凹部23
とを凹凸係合させる。又、隣り合う1対の下側部材10
を構成する基部12の互いに対向する端面同士を突き合
わせる。尚、自由状態での上記各取付板部13、13の
傾斜角度と上記各野地板4、4の傾斜角度が多少相違し
ていても、上記下側部材10の各部を弾性変形させる事
により、これら各部の傾斜角度を一致させる。従って、
隅棟と大棟とで同種の下側部材を使用できる。
【0020】屋根面上に上記下側部材10を載置したな
らば、次いで、上記各取付板部13、13の上面に瓦桟
19、19を載置する。そして、上記下側部材10と連
結材55との位置合わせを行ないつつ、上記各瓦桟1
9、19を、上記各取付板部13、13を介して上記野
地板4、4に釘で打ち付ける事により、上記下側部材1
0を、上記各瓦桟19、19と共に上記野地板4、4に
固定する。又、これら各野地板4、4の上面で上記各取
付板部13、13から外れた部分にも、別途瓦桟を釘打
ち固定する。そして、上記各下側部材10を構成する各
取付板部13、13と野地板4、4との上面に、複数の
屋根瓦20、20を、下側から順に葺き詰めて、最上段
に設ける屋根瓦20、20を、上記各取付板部13、1
3上の瓦桟19、19に係合させる。尚、この最上段の
屋根瓦20、20の側面で、下側部材19の基部12の
両側面と対向する部分は、予め斜めに切断しておく。そ
してこの切断した縁を、この基部12に固定した抑え部
材14、14の外側面に押し付ける。大棟の場合には、
各屋根瓦の上端縁を抑え部材14、14の側面に押し付
ける。
【0021】次いで、上記各下側部材10を構成する1
対の側壁部15、15の外側に、上側部材11に設けた
1対の第二側壁部26、26を外嵌する。そして、上記
上側部材11に固定した第二抑え部材25、25の下面
を、上記最上段の屋根瓦20、20の上面に押し付け
る。次いで、上記上側部材11の屋根板部29に設けた
各通孔28に挿通した、複数の木ねじ37の下端部を、
上記連結材55の上面にねじ込む事により、上記上側部
材11を前記隅木40に固定する。尚、上記上側部材1
1を上記連結材55に固定する為に、上記木ねじ37以
外に、釘等を使用する事もできる。
【0022】上述の様に構成する本発明の屋根の棟構成
部材によれば、しっくい等の比較的脆い材料を使用せず
に済む為、地震等により比較的大きな外力が加わった場
合でも、構成部材が崩れ落ちる事がなく、安全である。
又、最上段の屋根瓦20、20の落下防止も効果的に行
なえる。又、隅木40等に設けた開口41から、下側部
材10を構成する基部12の内部に屋根裏内から進入し
た空気を、この基部12を構成する連結板部16に設け
た各長孔17、17と、上側部材11に設けた各第二長
孔32、32及び各排気通路39、39とを通じて、外
部に排出できる。しかも、上記各長孔17、17の外端
開口の上方を上側部材11により覆っている為、雨水が
これら各長孔17、17の外端開口から上記基部12内
に入り込むのを防止できる。従って、屋根裏内に雨水が
進入するのを防止しつつ、この屋根裏内を換気できる。
又、本例の場合には、上記各排気通路39、39を、そ
れぞれの外端開口が内端開口よりも下側に位置する様に
傾斜させている為、これら各排気通路39、39を通じ
て上記基部12内に雨水が進入するのを、より効果的に
防止できる。
【0023】更に、本例の場合には、上記上側部材11
に、上記下側部材10を構成する1対の側壁部15、1
5に外嵌する1対の第二側壁部26、26を設けている
為、同じ構造の部材を使用して、各取付板部13、13
の上面と各第二抑え部材25、25の下面との間隔を容
易に変える事ができる。この為、屋根瓦20、20の厚
さや形状の違いに拘らず、この屋根瓦20、20が崩れ
るのを防止できる構造を容易に実現でき、部品の共通化
によるコスト低減を図れる。即ち、本例の場合には、同
じ構造のまま、屋根瓦20として、図示の様な平瓦に限
らず、波瓦等、種々の構造のものを使用できる。
【0024】尚、本例の場合とは別に、上側部材の屋根
板部に瓦を使用する事もできる。例えば、上側部材を、
頂上瓦と、この頂上瓦の下面の両側に間欠的に固定した
複数の抑え部材とにより構成できる。そして、下側部材
10を構成する各側壁部15、15の一部に排気通路を
形成すると共に、この下側部材10の上端に上記頂上瓦
を、上記各抑え部材により上記排気通路の外端側開口部
を塞がない様に固定する。又、これら各第二抑え部材に
より、最上段に設けた屋根瓦20の上方への変位を規制
する。この様な構造の場合には、上側部材の一部を構成
する頂上瓦に、従来から屋根に使用している瓦を使用で
きる為、意匠上の統一を図れる他、この瓦との共通化に
よるコスト低減を図れる。尚、この場合、頂上瓦は、断
面ヘ字形や、断面円弧形等、種々の形状を有するものを
使用できる。
【0025】又、本例の場合には、支持金具42により
野地板4、4に固定した連結材55に上側部材11を固
定しているが、本発明は、この様な構造に限定するもの
ではない。例えば、下側部材10に設けた1対の側壁部
15、15の外側面と、上側部材11に設けた1対の第
二側壁部26、26の内側面との係合により、この上側
部材11が上記下側部材10に対し上方に不用意に変位
するのを確実に防止できるのであれば、上記支持金具4
2及び連結材55や、上記上側部材11をこの連結材5
5に固定する為のタッピングねじ37等を省略できる。
逆に、野地板4、4に上側部材11を固定する場合に
は、上記各側壁部15、15の外側面と各第二側壁部2
6、26の内側面とを、必ずしも係合させる必要はな
い。但し、本例の様に、これら両側面同士を係合させる
場合には、棟の構築作業の容易化を図れる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、地震等により比較的大きな外力が加わって
も崩れない構造で、屋根裏内への雨水の進入を防止しつ
つ、この屋根裏内の換気を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す斜視図。
【図2】同じく正面図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】同じくB部拡大図。
【図5】棟構成部材の分解斜視図。
【図6】下側部材のみを取り出して図5と反対側から見
た斜視図。
【図7】図6のC−C断面図。
【図8】上側部材を、図5のD−D部分で切断して示す
斜視図。
【図9】同じく図5の下方から見た図。
【図10】棟構成部材の使用状態を説明する為の断面
図。
【図11】支持金具の斜視図。
【図12】従来構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 突部 2 棟瓦 3 頂上瓦 4 野地板 5 屋根瓦 6 しっくい 7 通孔 8 通孔 9 針金 10 下側部材 11 上側部材 12 基部 13 取付板部 14 抑え部材 15 側壁部 16 連結板部 17 長孔 18 突板部 19 瓦桟 20 屋根瓦 21 補強リブ 22 凸部 23 凹部 24 本体部分 25 第二抑え板部 26 第二側壁部 27 連結部 28 傾斜板部 29 屋根板部 30 凸部 31 凹部 32 第二長孔 33 傾斜面 34 肩部 35 突部 36 庇部 37 木ねじ 38 通孔 39 排気通路 40 隅木 41 開口 42 支持金具 43 取付部材 44 受部材 45 基部 46 取付板部 47 側壁部 48 支持板部 49 連結板部 50 通孔 51 第二通孔 52 受け腕部 53 底板部 54 螺子杆 55 連結材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の側壁部と、これら1対の側壁部同
    士を連結する連結部と、これら各側壁部の下端縁から連
    続して屋根の傾斜に対応して傾斜する状態で設けられた
    1対の取付板部と、上記各側壁部と上記連結部とのうち
    の少なくとも一方の一部に設けられて、これら各側壁部
    と連結部とから成る基部の内外を連通させる排気通路と
    を有する下側部材と、この下側部材の上部にこの排気通
    路の外端側開口の上方を覆う状態で設けられる上側部材
    とを備え、上記基部の内部に進入した空気を上記排気通
    路を通じて外部に排出自在とすると共に、上記上側部材
    又はこの上側部材に支持した部材により、屋根を葺いた
    屋根葺き部材のうちで上記各取付板部の上側に設置した
    部分の上面を抑え、この屋根葺き部材が屋根面から離れ
    る方向に変位するのを阻止する屋根の棟構成部材。
  2. 【請求項2】 上側部材が、下側部材を構成する1対の
    側壁部に嵌合する1対の第二側壁部と、これら両第二側
    壁部の上方にこの上方部分を覆う状態で設けられた屋根
    板部と、この屋根板部の下側に設けられた第二排気通路
    と、上記各第二側壁部に支持された抑え部材とを備えた
    ものであり、上記第二排気通路と上記下側部材を構成す
    る排気通路とを連通させると共に、上記抑え部材により
    屋根葺き部材の上端部上面を抑え付ける、請求項1に記
    載した屋根の棟構成部材。
  3. 【請求項3】 上側部材の屋根板部に瓦を使用した、請
    求項2に記載した屋根の棟構成部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007332536A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Yoshio Ito 棟瓦換気支持用具
US7485034B2 (en) 2004-12-06 2009-02-03 Cor-A-Vent, Inc. Vent for tile roofs
CN106612642A (zh) * 2016-09-23 2017-05-10 东北农业大学 水田筑埂机羽片式筑埂器

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