JPH0139301Y2 - - Google Patents

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JPH0139301Y2
JPH0139301Y2 JP1983087044U JP8704483U JPH0139301Y2 JP H0139301 Y2 JPH0139301 Y2 JP H0139301Y2 JP 1983087044 U JP1983087044 U JP 1983087044U JP 8704483 U JP8704483 U JP 8704483U JP H0139301 Y2 JPH0139301 Y2 JP H0139301Y2
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water return
plate
inclined plate
rainwater
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JP1983087044U
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は二階或は三階建て等の建築物における
下側階層の屋根と上側階層の外壁との接続箇所に
取付ける雨押え具に関するものである。
〔従来の技術〕
下側階層の屋根と上側階層の外壁との接続箇所
に取付ける従来の雨押え具としては、例えば外壁
板の下端に水切板を垂下するとともに、垂直壁の
下部に取付壁を連設した壁水切板の垂直壁上部を
水切板の内方へ対向配備し、両水切板間には、何
れか一方の水切板に相手側へ向けて突出する水平
突条を形成したものが公知である(実開昭53−
25123号公報)。
また、接続部分のカバー部材と係合部材との間
に、2個の空間を設けるようにしたものが、例え
ば、実公昭55−19774号公報や実公昭55−3225号
公報で公知である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記した従来の雨押え具は、施
工時から短時間の間は一方の水切板に形成した水
平突条の先端が他方の水切板に当接しているの
で、下方から浸入してくる雨水を有効に阻止する
機能を発揮するが、長期間経過すると外側に被せ
た水切板の反りやこの水切板を止着している釘の
緩み等により水平突条の先端と他方の水切板との
間に〓間が生じる。このため、台風等の強い風雨
時には、水平突条の先端と他方の水切板との間に
生じた〓間から雨水が浸入してしまう。
なお、水平突条に近い部分に釘を打つなどして
外側の水切板を内側の水切板に圧接することは、
釘の貫通孔から雨水が浸入してしまうので到底で
きない。このため、外側に被せる水切板は上端部
分を釘等により止着して下端部分を内側の水切板
に押圧せざるをえない。
また、単に、係合部分に2個の空間を設けて
も、台風等のときに強度が不足して雨水の浸入を
許したり、毛細管現象による浸入を招くだけであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記に鑑み提案されたもので、傾斜下
端に係止部を、傾斜上端に受止部を形成し、該受
止部の上端及び高さの途中に上側水返し片及び下
側水返し片を夫々前向きに延設した傾斜板と、止
着部の下端から延設した接続片の先端に嵌着部を
下向きに形成し、該嵌着部の高さの途中に突片
を、下端に延長片を夫々後方に向けて延設した止
水板とからなり、該止水板の突片と延長片との間
に傾斜板の下側水返し片を位置させた状態で、止
水板の嵌着部を傾斜板の受止部に被せて、延長片
と下側水返し片との間、下側水返し片と突片との
間、突片と上側水返し片との間に、3層の空〓を
蛇行状に形成したものである。
〔作用〕
長期間経過して延長片の後端と傾斜板の外面と
の間、下側水返し片の先端と止水板の内面との間
に〓間が生じたとしても、下側水返し片が延長片
の後端の〓間から浸入してくる雨水を最も下側に
位置する下層空〓内に押え、次に、突片が下側水
返し片の先端の〓間から浸入くる雨水を下から2
番目の中層空〓内に押える。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
する。
本考案の雨押え具1は、長尺な傾斜板2と長尺
な止水板3とからなり、上記傾斜板2の傾斜下端
には折返し状に係止部4を形成し、傾斜上端に受
止部5を形成する。この傾斜板2は、例えばアル
ミニウムを押し出すことにより一体成形する。
上記係止部4は、傾斜板2の傾斜下端に下向き
に接続片6を延設し、該接続片6の先端を傾斜板
2の下面にほぼ平行になるように係止片7を形成
したものである。また、受止部5は、傾斜板2の
傾斜上端に直立状の固定片8を延設し、該固定片
8の高さの途中及び上端に下側水返し片9及び上
側水返し片10を夫々前向きに延設したものであ
る。
一方、止水板3は、止着部11の下端に接続片
13を斜め下方に向けて延設するとともに、該接
続片13の傾斜下端に嵌着部12を下向きに延設
した段状であつて、止着部11の上端には水返し
片14を折返し状に設け、嵌着部12の高さの途
中には突片19を後向きに突出させ、下端には後
向きに水平な延長片15を延設し、この延長片1
5の後端に上向きの折返し片16を形成してあ
る。
上記した本考案の雨押え具1である傾斜板2と
止水板3とにより下側階層の屋根aと上側階層の
外壁bとの接続部分を雨仕舞いするには、外壁b
の躯体b′に受止部5を当てがい、固定片8の両水
返し片9,10間から躯体b′に釘17を打ち込ん
で傾斜板2を固定する。この状態では傾斜板2が
屋根aと外壁bとの接続部分を覆い、係止部4が
屋根aの屋根板a′に上から臨み、受止部5が外壁
bの躯体b′に固定される。
次に、止水板3の嵌着部12を傾斜板2の受止
部5の表面に当てがつて延長片15を下側水返し
片9の下方に、突片19を下側水返し片9の上方
に位置させ、即ち止水板3の突片19と延長片1
5との間に傾斜板2の下側水返し片9を位置さ
せ、この状態で止着部11を躯体b′の表面に当て
がつて釘18を打ち込めば止水板3は外壁bの下
方に固定することができる。
この状態では傾斜板2の受止部5と止水板3の
嵌着部12とが係合するので、屋根と外壁との接
続部分を十分に覆うことができる。また、延長片
15と下側水返し片9との間、該下側水返し片9
と突片19との間、該突片19と上側水返し片1
0との間に、下層空〓、中層空〓、上層空〓が
夫々形成される。即ち、傾斜板2と止水板3との
係合部分に3層の空〓が積み重なり、かつ蛇行状
に形成される。
なお、モルタル、金属板、木板などによる外壁
bは止水板3を躯体に固定した後に施工すればよ
い。
したがつて、本考案の雨押え具1は、傾斜板2
の受止部5の上下の水返し片9,10と、止水板
3の嵌着部12の内面とが強固に密着すると共
に、嵌着部12の下端に設けた延長片15の後端
の折返し片16と受止部5の固定片8の外面とが
密着するため、止水板3の延長片15の下側に雨
水が吹き付けられても、雨水が傾斜板2及び止水
板3の室内側の壁面、天井に浸入することを阻止
することができる。そして、仮に折返し片16と
固定片8の密着部分から雨水が浸入しても、下側
の水返し片9と突片19と上側の水返し片10と
が存在し、更には延長片15の先端が下層空〓の
一端に位置すると共に下側水返し片9の先端が当
該下層空〓の他端に位置しているので、仮にこの
下層空〓内に雨水が浸入してもこの雨水が下側水
返し片9の先端を通過して上方の中層空〓内に入
ることは極めて稀である。また、万一下側水返し
片9の先端を通過して雨水が上方の中層空〓内に
浸入したとしても、この雨水が更に上方の上層空
〓内に浸入するには当該中層空〓の他端に位置す
る突片19の先端を通過しなければならないの
で、上方の上層空〓内に浸入することは殆どな
い。また、受止部5と嵌着部12との対向間隔に
は3層の空間部分があるので、雨水が毛細管現象
により室内側に染み込むことがない。したがつ
て、台風等の強い風雨時であつても、雨水が3層
の空隙内を蛇行して上昇することはなく、室内側
の壁面や天井への雨水の浸入を確実に阻止でき
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、下側階層
の屋根と上側階層の外壁の接続部分に極めて簡単
に取付けることができるばかりでなく、傾斜板の
受止部と止水板の嵌着部の係合状態が強固に密着
して屋根と外壁の接続部分を十分に覆うため雨仕
舞いが極めて良好である。
また、長期間経過して傾斜板の受止部と止水板
の嵌着部の係合状態が緩んで下側水返し片の先端
と嵌着部の内面との間等に〓間が生じ、仮に延長
片の先端の〓間から雨水が浸入したとしても、延
長片の先端が下層空〓の一端に位置する一方、下
側水返し片の先端が当該下層空〓の他端に位置し
ているので、延長片の先端の〓間から浸入した雨
水は当該下層空〓内を一端から他端まで流れてか
ら上方の中層空〓内に入ることは極めて稀であ
る。また、万一下側水返し片の先端を通過して雨
水が中層空〓内に浸入したとしても、この雨水が
更に上方の上層空〓内に浸入するには当該中層空
〓の他端に位置する突片の先端を通過しなければ
ならないので、上方の上層空〓内に浸入すること
は殆どない。また、上記した受止部と嵌着部との
対向間隔に形成した3層の空〓部分は、雨水が毛
細管現象により室内側に染み込むことを有効に阻
止する。
このように、本考案によれば、雨水が3層の空
〓内を蛇行して上昇することはなく、したがつ
て、室内側の壁面や天井への雨水の浸入を長期間
に亘つて確実に阻止することができる。特に、台
風等の強い風雨時には外側の止水板が強風に吹か
れて受止部の下側水返し片の先端と嵌着部の内面
との間等に〓間が生じる場合があるが、この状態
においても3層の空〓が本考案では前記しように
蛇行状となつているので、雨水の浸入を確実に阻
止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は一部欠截した斜視図、第2図は施工状態の断面
図である。 図中、1は雨押え具、2は傾斜板、3は止水
板、4は係止部、5は受止部、9は下側水返し
片、10は上側水返し片、11は止着部、12は
嵌着部、15は延長片、19は突片である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 傾斜下端に係止部を、傾斜上端に受止部を形成
    し、該受止部の上端及び高さの途中に上側水返し
    片及び下側水返し片を夫々前向きに延設した傾斜
    板と、 止着部の下端から延設した接続片の先端に嵌着
    部を下向きに形成し、該嵌着部の高さの途中に突
    片を、下端に延長片を夫々後方に向けて延設した
    止水板とからなり、 該止水板の突片と延長片との間に傾斜板の下側
    水返し片を位置させた状態で、止水板の嵌着部を
    傾斜板の受止部に被せて、延長片と下側水返し片
    との間、下側水返し片と突片との間、突片と上側
    水返し片との間に、3層の空〓を蛇行状に形成し
    てなる雨押え具。
JP8704483U 1983-06-09 1983-06-09 雨押え具 Granted JPS59192529U (ja)

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JP8704483U JPS59192529U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 雨押え具

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JP8704483U JPS59192529U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 雨押え具

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JPS59192529U JPS59192529U (ja) 1984-12-20
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JP3999339B2 (ja) * 1998-03-27 2007-10-31 ミサワホーム株式会社 組立壁パネルの固定構造及びその取付方法

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