JP3028781U - 雪止め付き平板瓦 - Google Patents
雪止め付き平板瓦Info
- Publication number
- JP3028781U JP3028781U JP1996002436U JP243696U JP3028781U JP 3028781 U JP3028781 U JP 3028781U JP 1996002436 U JP1996002436 U JP 1996002436U JP 243696 U JP243696 U JP 243696U JP 3028781 U JP3028781 U JP 3028781U
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- snow
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保管や運搬に都合の良い雪止め付き平板瓦1
0,30を提供すること。 【解決手段】 雪止め片22,32を平坦な山部12の
頭側端部の湾曲面12aとほぼ同じ湾曲形状及び高さに
したので、雪止め片22,32の無い平板瓦と同じよう
に積み重ねることができ、また屋根に敷いた平板瓦1
0,30を下から見たとき雪止め片22,32と平坦な
山部12の頭側端部の湾曲面12aとの見分けがつか
ず、屋根の美観を損なわない。また、雪止め片22,3
2に雨水を導く導水路を設けることで、雪止め片22,
32に溜まったゴミを雨水で流し落とし、雪止め片2
2,32にゴミが溜まって雪止め機能が低下したり、美
観を損なうのを防止する。
0,30を提供すること。 【解決手段】 雪止め片22,32を平坦な山部12の
頭側端部の湾曲面12aとほぼ同じ湾曲形状及び高さに
したので、雪止め片22,32の無い平板瓦と同じよう
に積み重ねることができ、また屋根に敷いた平板瓦1
0,30を下から見たとき雪止め片22,32と平坦な
山部12の頭側端部の湾曲面12aとの見分けがつか
ず、屋根の美観を損なわない。また、雪止め片22,3
2に雨水を導く導水路を設けることで、雪止め片22,
32に溜まったゴミを雨水で流し落とし、雪止め片2
2,32にゴミが溜まって雪止め機能が低下したり、美
観を損なうのを防止する。
Description
【0001】
本考案は雪止め付き平板瓦の改良に関するものである。
【0002】
屋根瓦の一形式として、屋根に積もった雪が急に軒先に落下するのを防ぐため 、瓦本体の頭部側中間部に雪止め用の凸片を設けたものが実用に供されている。 また、平板瓦の一形式として、実開昭64−57222号公報には平坦な瓦本 体の一側に段差面を連設し、横方向には隣接する瓦の段差面を瓦本体の他側に差 し込んで2枚の瓦を重ね合わせ、縦方向には瓦本体の頭側中間部が下段の2枚の 瓦の重合部に重なるように敷設する平板瓦が記載されている。
【0003】
上記した従来の平板瓦に雪止め用の凸片を設けた場合、凸片が邪魔になるので 、多数の瓦を積み重ねることができない。このため、保管や運搬に甚だ不便であ る。 また、雪止め用の凸片が目立つため、屋根の美観が損なわれる。 さらに、雪止め用の凸片にゴミが溜まり、雪止めの機能が低下したり、美観を 損なうことがある。 本考案はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、第1の目的は保管や運 搬に都合の良い雪止め付き平板瓦を提供することにある。 第2の目的は雪止め機能の低下を防ぐとともに、屋根の美観を損なわない雪止 め付き平板瓦を提供することにある。 第3の目的は瓦本体裏側へ雨水が侵入するのを効果的に防止できる雪止め付き 平板瓦を提供することにある。 第4の目的は屋根に敷いたときずれ難い雪止め付き平板瓦を提供することにあ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の考案は、瓦本体をその表面積の大部分を占める平坦な谷部と この谷部の一側に連なり谷部に比べ幅の狭い平坦な山部及び前記谷部の他側に連 なる段差面から構成し、横方向には隣接する瓦の段差面を山部に差し込んで2枚 の瓦を重ね合わせ、縦方向には瓦本体の頭側中間部が下段の2枚の瓦の重合部に 重なるように敷設する平板瓦であって、前記平坦な山部の頭側端部に前記瓦本体 の頭側端縁に垂設した水垂れに連接する湾曲面を形成し、かつ前記平坦な谷部の 頭側中間部に前記湾曲面とほぼ同じ湾曲形状及び高さを有し前記水垂れに連接す る雪止め片を突設したことを特徴とする。 請求項2に記載の考案は請求項1に記載の雪止め付き平板瓦において、前記平 坦な谷部に前記平坦な山部より低く、かつ頭側端部を前記雪止め片に向けて先細 りに形成した隆起面を設け、該先細りの端部で前記雪止め片に雨水を導く導水路 を形成したことを特徴とする。 請求項3に記載の考案は請求項1に記載の雪止め付き平板瓦において、前記平 坦な谷部に前記平坦な山部より低い隆起面を二つ並列に設け、両隆起面で前記雪 止め片に雨水を導く導水路を区画形成したことを特徴とする。 請求項4に記載の考案は請求項1,2,叉は3に記載の平板瓦において、前記 平坦な山部の尻側寄りに該山部を横断する凹部を形成し、前記水垂れの中間部に 該凹部に係合する切欠を形成したことを特徴とする。 請求項5に記載の考案は請求項1,2叉は3に記載の雪止め付き平板瓦におい て、前記平坦な山部の側端に水返しを突設するとともに該水返しの内側に排水溝 を形成し、かつ前記谷部の段差面側の縁に水返しを突設したことを特徴とする。
【0005】
請求項1に記載の考案によれば、雪止め片が平坦な山部の頭側端部の湾曲面と ほぼ同じ湾曲形状及び高さを有するので、雪止め片の無い平板瓦と同じように積 み重ねることができる。このため、保管や運搬だけでなく、葺設作業も容易であ る。従って、屋根全体に雪止め付き平板瓦を葺設することで、より雪止め機能を 果たすことができる。 また、屋根に敷いた平板瓦を下から見たとき雪止め片と平坦な山部の湾曲面の 見分けがつかないので、雪止め片が目立たず、従って、屋根の美観を損なわない 。 請求項2叉は請求項3に記載の考案によれば、雪止め片に雨水を導く導水路を 設けたので、雪止め片に溜まったゴミを雨水で流し落とすことができる。このた め、雪止め片にゴミが溜まって雪止め機能が低下したり、美観を損なうのを防止 できる。 請求項4に記載の考案によれば、山部に設けた凹部に水垂れの中間部に設けた 切欠を係合することにより、山部に段差面を差し込んで重ね合わせた2枚の瓦と 、この2枚の瓦の重合部に重なる上段の瓦が互いに連結されるので、地震や台風 による瓦のずれを効果的に防止できる。 請求項5に記載の考案によれば、山部に水返しと排水溝を設け、かつ谷部の段 差面側の縁に水返しを設けたので、山側に流れる雨水を山部で遮るだけでなく、 山部を乗り越えた雨水を水返しで堰止め、排水溝を伝って下流へ流すことができ る。また、段差面側へ流れる雨水を谷部の側縁に設けた水返しで堰止めて山部と 段差面との重合部に侵入するのを防止できる。これにより、山部と段差面との重 合部に雨水が侵入するのを効果的に阻止して雨漏りを防止できる。
【0006】
以下に本考案を図面に基づき説明するに、図1ないし図3には本考案の第1実 施形態に係る雪止め付き平板瓦10が示されている。当該平板瓦10の本体はそ の表面積の大部分を占める平坦な谷部11と、表面積が谷部11の約1/5程度 の幅の狭い平坦な山部12を谷部11の一側に連設し、谷部11の他側に段差面 13を連設した構成を備えている。 谷部11の段差面13側の縁及び尻側10aの端縁にはそれぞれ水返し14, 15が突設され、尻側10aの水返し15に近接して二箇所に釘穴16が形成さ れている。谷部11の中央には縦方向に延びる平坦な隆起面17が設けられてい る。この隆起面17の高さは平坦な山部12より若干低く設けられている。また 、隆起面17の頭側の端部17aは先細りに形成されている。 山部12の尻側10a寄りには山部12を横断するように凹部18が形成され ている。一方、谷部11の側縁に設けた水返し14にも凹部18と同じ位置に凹 部19が形成されている。 また、谷部11と山部12の頭側10bの端縁には水垂れ20が垂設され、水 垂れ20の中間部には切欠21が形成されている。
【0007】 山部12の頭側端部には水垂れ20に連接する湾曲面12aが形成されている 。一方、谷部11の頭側中間部にこの湾曲面12aとほぼ同じ湾曲形状及び高さ を有する雪止め片22が突設されている。この雪止め片22の頭側端縁は水垂れ 20に連接し、尻側端縁は隆起面17の先細の端部17aに対向し、端部17a の両側のテーパ面17bによって雨水を雪止め片22に導く導水路(図2矢印A 参照)が形成されている。 段差面13の表面は谷部11の表面より若干低く、長さは谷部11より短く設 定されている。また、段差面13の側縁及び尻側の端縁にそれぞれ突状23,2 4が設けられている。 瓦本体10の裏面の尻側10a端縁には桟掛け部25が二箇所に突設されてい る。また、山部12の裏面と谷部11の裏面の間には図6に示すように、山部1 2の裏面が谷部11の裏面より上に位置するように段差が設けられている。
【0008】 本実施形態に係る平板瓦10は以上の構成を有し、図4ないし図6に当該平板 瓦10の施工の手順を示す。まず、図4に示すように平板瓦10Aの山部12に 平板瓦10Bの段差面13を差し込んで2枚の平板瓦10A,10Bの山部12 と段差面13を重ね合わせ、つぎに、図5に示すように、重ね合わせた2枚の瓦 10A,10Bに上段の瓦10Cを重ねる。このとき図6に示すように、上段の 瓦10Cの水垂れ20に形成した切欠21を下段の瓦10Aの山部12の凹部1 8及び瓦10Bの谷部11の側縁に設けた凹部19に係合させる。
【0009】 しかして本実施形態に係る雪止め付き平板瓦10によれば、以下に列挙するよ うな利点がある。 雪止め片22が平坦な山部12の頭側端部の湾曲面12aとほぼ同じ湾曲形状 及び高さを有するので、雪止め片22の無い平板瓦と同じように積み重ねること ができる。このため、保管や運搬だけでなく、葺設作業も容易である。従って、 屋根全体に雪止め付き平板瓦10を葺設することで、より雪止め機能を果たすこ とができる。 また、屋根に敷いた平板瓦10を下から見たとき雪止め片22と平坦な山部1 2の湾曲面12aの見分けがつかないので、雪止め片22が目立たず、従って、 屋根の美観を損なわない。 隆起面17の先細の端部17aで雪止め片22に雨水を導く導水路を形成した ので、雪止め片22に溜まったゴミを雨水で流し落とすことができる。このため 、雪止め片22にゴミが溜まって雪止め機能が低下したり、美観を損なうのを防 止できる。 山部12に設けた凹部18に水垂れ20の中間部に設けた切欠21を係合する ことにより、山部12に段差面13を差し込んで重ね合わせた2枚の瓦10A, 10Bと、この2枚の瓦10A,10Bの重合部に重なる上段の瓦10Cが互い に連結されるので、地震や台風による瓦のずれを効果的に防止できる。
【0010】 つぎに、本考案の第2実施形態に係る雪止め付き平板瓦30を図7に示すに、 当該平板瓦30の平坦な谷部11には二つの隆起面31が並列に設けられ、両隆 起面31によって雪止め片32に雨水を導く導水路が形成されている。これら二 つの隆起面31の高さは平坦な山部12より低く設けられている。また、雪止め 片32は第1実施形態に係る平板瓦10の雪止め片22に比べると幅は広いもの の、雪止め片22と同様に、山部12の湾曲面12aと同じ湾曲形状及び高さを 備えている。 また、平坦な山部12の側端に水返し33を突設するとともに該水返し33の 内側に排水溝34を形成している。 なお、本実施形態に係る雪止め付き平板瓦30の他の構成は前述した第1実施 形態に係る平板瓦10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し て説明を省略する。
【0011】 本実施形態に係る平板瓦30によれば、平板瓦10と同様に雪止め片32の無 い平板瓦と同じように積み重ねることができ、また屋根の美観を損なうこともな い。加えて、山部12に水返し33と排水溝34を設けたので、強風により山側 へ流れる雨水を山部12で遮るだけでなく、山部12を乗り越えた雨水を水返し 33で堰止め、排水溝34を伝って下流へ流すことができる。また、段差面側へ 流れる雨水を谷部11の側縁に設けた水返し14で堰止めて山部12と段差面1 3との重合部に侵入するのを防止できる。これにより、山部12と段差面13の 重合部に雨水が侵入するのを効果的に阻止して雨漏りを防止できる。
【図1】 本考案の第1実施例に係る雪止め付き平板瓦
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】 同平板瓦を示す平面図である。
【図3】 同平板瓦を示す正面図である。
【図4】 同平板瓦の施工方法を説明する平面図であ
る。
る。
【図5】 同平板瓦の施工方法を説明する平面図であ
る。
る。
【図6】 図5の6−6線から切断した断面図である。
【図7】 本考案の第2実施形態に係る雪止め付き平板
瓦を示す斜視図である。
瓦を示す斜視図である。
10,10A,10B,10C…雪止め付き平板瓦、1
0a…尻側、10b…頭側、11…谷部、12…山部、
12a…湾曲部、13…段差面、14…水返し、15…
水返し、16…釘穴、17…隆起面、18…凹部、19
…凹部、20…水垂れ、21…切欠、22…雪止め片、
23,24…突状、25…桟掛部、30…雪止め付き平
板瓦、31…隆起面、32…雪止め片、33…水返し、
34…排水溝。
0a…尻側、10b…頭側、11…谷部、12…山部、
12a…湾曲部、13…段差面、14…水返し、15…
水返し、16…釘穴、17…隆起面、18…凹部、19
…凹部、20…水垂れ、21…切欠、22…雪止め片、
23,24…突状、25…桟掛部、30…雪止め付き平
板瓦、31…隆起面、32…雪止め片、33…水返し、
34…排水溝。
Claims (5)
- 【請求項1】 瓦本体をその表面積の大部分を占める平
坦な谷部とこの谷部の一側に連なり谷部に比べ幅の狭い
平坦な山部及び前記谷部の他側に連なる段差面から構成
し、横方向には隣接する瓦の段差面を山部に差し込んで
2枚の瓦を重ね合わせ、縦方向には瓦本体の頭側中間部
が下段の2枚の瓦の重合部に重なるように敷設する平板
瓦であって、前記平坦な山部の頭側端部に前記瓦本体の
頭側端縁に垂設した水垂れに連接する湾曲面を形成し、
かつ前記平坦な谷部の頭側中間部に前記湾曲面とほぼ同
じ湾曲形状及び高さを有し前記水垂れに連接する雪止め
片を突設したことを特徴とする雪止め付き平板瓦。 - 【請求項2】 前記平坦な谷部に前記平坦な山部より低
く、かつ頭側端部を前記雪止め片に向けて先細りに形成
した隆起面を設け、該先細りの端部で前記雪止め片に雨
水を導く導水路を形成したことを特徴とする請求項1に
記載の雪止め付き平板瓦。 - 【請求項3】 前記平坦な谷部に前記平坦な山部より低
い隆起面を二つ並列に設け、両隆起面で前記雪止め片に
雨水を導く導水路を区画形成したことを特徴とする請求
項1に記載の雪止め付き平板瓦。 - 【請求項4】 前記平坦な山部の尻側寄りに該山部を横
断する凹部を形成し、前記水垂れの中間部に該凹部に係
合する切欠を形成したことを特徴とする請求項1,2,
叉は3に記載の平板瓦。 - 【請求項5】 前記平坦な山部の側端に水返しを突設す
るとともに該水返しの内側に排水溝を形成し、かつ前記
谷部の段差面側の縁に水返しを突設したことを特徴とす
る請求項1,2叉は3に記載の雪止め付き平板瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996002436U JP3028781U (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 雪止め付き平板瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996002436U JP3028781U (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 雪止め付き平板瓦 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3028781U true JP3028781U (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=43163837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996002436U Expired - Lifetime JP3028781U (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 雪止め付き平板瓦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028781U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3530841B2 (ja) | 2001-10-31 | 2004-05-24 | 藤田瓦商会株式会社 | 屋根瓦 |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP1996002436U patent/JP3028781U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3530841B2 (ja) | 2001-10-31 | 2004-05-24 | 藤田瓦商会株式会社 | 屋根瓦 |
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