JP2007154596A - けらば板金及び屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨水が瓦側側部にある固定金物に降りかかることを防止し、その固定金物の品質低下を抑制できるけらば板金を得る。
【解決手段】本体部22の上面部22cに樋溝24を形成した。これにより、雨水は樋溝24内を軒先に向かって流れるため、樋溝24を形成する壁面によって、本体部22の妻側側部22a又は瓦側側部22bに雨水が流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することを防げる。その結果、前記雨水が妻側側部22a及び瓦側側部22bの各部分に存在する固定釘9に降りかかることを防げるため、これらの固定釘9の品質低下を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、けらば板金及びそのけらば板金を用いた屋根構造に関する。
切妻屋根を有する建物では、切妻屋根の妻側端部(けらば部)に、けらば瓦の代わりにけらば板金が設けられる場合がある。このけらば板金は、化粧破風カバーやけらば包み等とも呼ばれ、雨水の侵入防止、美観維持の観点から設けられるものである。
このけらば板金として、従来、図7に示すけらば部材51が提案されている(特許文献1参照)。このけらば部材51は板金製であり、登木52の上面に固定された受け桟53の上面及び側面に沿って折り曲げ形成された本体部54を備えている。本体部54の上面は瓦側に形成された平面部55と、同平面部55から妻側に向かって高くなる傾斜部56とで形成されている。また、本体部54の妻側は受け桟53の妻側側面に沿って登木52の下端部まで延設され、これにより垂下片57が形成されている。他方、瓦側では、受け桟53の瓦側側面上で折り曲げ形成された後、瓦58の上面に被さるまで延設され、これにより瓦上面被覆片59が形成されている。かかるけらば部材51は、受け桟53の妻側側面及び瓦側側面において固定釘60で受け桟53に固定されている。
ところで、一般的なけらば板金では、前記けらば部材51の本体部54の上面に相当する部分が平面部55のみで構成されている。前記けらば部材51が、そのような一般的構成ではなく本体部54の上面に傾斜部56を形成したのは、次のような理由による。すなわち、本体部54の上面が平面部55のみであると、その平面部55上を軒に向かって流れる雨水が妻側(破風木側)に飛散して破風木61の耐久性を損なうといった問題を解決するためである。
しかしながら、上記けらば部材51の構成では、雨水の飛散防止とは別に新たな問題点を引き起こすことになる。すなわち、傾斜部56から平面部55に向かって流れる雨水が、その傾斜を流れる際に本体部54の瓦側側面まで流れてしまうことが考えられる。また、傾斜部56から合流した雨水とともに平面部55上を軒先に向かって雨水が流れる際に、その流れる途中で本体部54の瓦側側面に流れてしまうことも考えられる。すると、本体部54の瓦側側面に流れた雨水はその側面に存在する固定釘60に降りかかるため、それが固定釘60の錆びの原因となって、固定釘60の品質低下を引き起こしてしまう。
特開平9−221881号公報
本発明は、瓦側側部にある固定金物に本体部の上面部から雨水が降りかかることを防止し、その固定金物の品質低下を抑制できるけらば板金、及びそのけらば板金を用いた屋根構造を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果、より踏み込んだ具体的手段等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されない。
(イ)切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材(登木6)の妻側側面、上面及び瓦側側面に被せられる本体部(本体部22,32)を備え、その本体部の瓦側側部(瓦側側部22b,32b)で固定金物(固定釘9)により前記角材に固定されるけらば板金において、
前記本体部は前記角材の上面と当接する平坦部(樋溝24,34の底部24a,34a)を有しており、その平坦部上面の瓦側端部に、その上面から上方に突出する瓦側突出部(瓦側突出部26)を形成した。
この構成によれば、瓦側突出部によって、本体部の平坦部上面を軒先に向かって流れる雨水が瓦側側部に流れ落ちることを防止できる。また、前記雨水が瓦側に飛散することもこの瓦側突出部によって防止できる。その結果、前記雨水が瓦側側部にある固定金物に降りかかることを防げるため、その固定金物の品質低下を抑制できる。
(ロ)切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材(登木6)の妻側側面、上面及び瓦側側面に被せられる本体部(本体部22,32)を備え、その本体部の妻側側部(妻側側部22a,32a)及び瓦側側部(瓦側側部22b,32b)の各部分で固定金物(固定釘9)により前記角材に固定されるけらば板金において、
前記本体部は前記角材の上面と当接する平坦部(樋溝24,34の底部24a,34a)を有しており、その平坦部上面の妻側及び瓦側の両端部に、その上面から上方に突出する妻側突出部(妻側突出部25)及び瓦側突出部(瓦側突出部26)を形成し、この両突出部とその間の平坦部とで樋溝(樋溝24,34)を形成したことを特徴とするけらば板金。
この構成によれば、瓦側突出部だけでなく、妻側端部にも妻側突出部を設けている。このため、本体部の平坦部上面を軒先に向かって雨水が流れる際に、瓦側突出部によって上記(イ)の作用効果が得られるのはもとより、妻側突出部により、雨水が本体部の妻側側部に流れ落ちたり、妻側に飛散することも防止できる。その結果、前記雨水が妻側側部の固定金物に降りかかることを防げるため、その固定金物の品質低下を抑制することもできる。また、妻側側部に雨垂れ汚れが付着してその美観を低下させる等、雨水の飛散が及ぼす悪影響を排除することもできる。
上記構成(イ)及び(ロ)における好適例を以下に示す。
前記妻側突出部及び前記瓦側突出部を、それぞれ屋根の傾斜方向に沿って同方向の略全体にわたり形成し、軒側先端を開放することが好ましい。これにより、屋根の傾斜方向全体にわたって上記作用効果が得られるからである。そして、樋溝を形成した構成では、その樋溝の軒側先端を開放することが好ましい。これにより、本体部の平坦部上面を流れる雨水はその樋溝により軒先まで流れ、その後、軒樋を通じて排出することが可能となる。
屋根の傾斜方向と直交する方向で、かつ屋根面に沿った方向における前記平坦部の幅を、その方向における本体部の幅の略全体を占めるように形成することが好ましい。この構成では、前記樋溝が前記方向における本体部の幅の略全体を占める程度に広く形成される。これは、前記方向における妻側及び瓦側の両突出部の幅が狭くなることを意味する。そして、このように両突出部の幅は狭ければ、その上面に雨水が溜まることはほとんどなくなる。これにより、妻側突出部及び瓦側突出部の上面に溜まった雨水が妻側側部又は瓦側側部に流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することを防止できる。
前記妻側突出部又は前記瓦側突出部の上面を、前記樋溝側に向かって低くなるように傾斜させることが好ましい。この構成によれば、妻側突出部及び瓦側突出部の上面に雨水が溜まったとしても、その雨水は両突出部の上面の傾斜によって樋溝内に流れ落ちる。このため、両突出部の上面に溜まった雨水が本体部の瓦側側部又は妻側側部に流れ落ちたり、妻側又は瓦側へ飛散することを防止できる。
(ハ)切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材(登木6)の妻側側面、上面及び瓦側側面に被せられる本体部(本体部22,32)を備え、その本体部の妻側側部(妻側側部22a,32a)及び瓦側側部(瓦側側部22b,32b)の各部分で固定金物(固定釘9)により前記角材に固定されるけらば板金において、
前記本体部をその上面部(上面部22c,32c)が前記角材への取付時に同角材の上面から離間して上方に張り出すように形成し、その本体部の上面部には屋根の傾斜方向に沿って延びる樋溝(樋溝24,34)を形成したこと。
この構成によれば、雨水は樋溝内を軒先に向かって流れるため、その雨水が流れる途中で本体部の妻側側部や瓦側側部に流れ落ちたり、妻側や瓦側に飛散することが防止される。その結果、前記雨水が妻側側部及び瓦側側部の各部分に存在する固定金物に降りかかることを防げるため、これらの固定金物の品質低下を抑制できる。また、妻側側部に雨垂れ汚れが付着してその美観を低下させる等、雨水の飛散が及ぼす悪影響も少なくできる。
この構成(ハ)における好適例を以下に示す。
前記樋溝の底部を前記角材の上面と平行となるように形成することが好ましい。これにより、角材にけらば板金を取り付ける際、樋溝の底部は角材の上面と平行な状態でその角材の上面と当接することになる。その結果、けらば板金が角材に未だ固定されていない状態でもけらば板金の設置状態を安定させることができ、けらば板金の固定作業も容易となる。
前記樋溝を屋根の傾斜方向の略全体にわたり形成し、軒側先端を開放した構成とすることが好ましい。これにより、樋溝を流れる雨水は軒先まで流れた後、軒樋を通じて排出することが可能となる。
屋根の傾斜方向と直交する方向で、かつ屋根面に沿った方向における前記樋溝の幅が、その方向における本体部の幅の略全体を占めるように形成することが好ましい。これにより、前記方向における上面部の幅が狭くなる。そして、このように上面部の幅が狭ければ、そこに雨水が溜まることはほとんどなくなる。その結果、上面部に雨水が溜まり、それが妻側側部又は瓦側側部に流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することを防止できる。
前記本体部の上面部を樋溝側に向かって低くなるように傾斜させることが好ましい。これにより、上面部に雨水が溜まったとしても、その雨水は上面部の傾斜によって樋溝内に流れ落ちる。その結果、上面部に溜まった雨水が本体部の瓦側側部又は妻側側部に流れ落ちたり、妻側又は瓦側へ飛散することを防止できる。
上記構成(ロ)及び(ハ)における好適例を以下に示す。
前記本体部の軒側前面にはその前面を塞ぐ閉塞カバー(閉塞カバー29,39)を設け、この閉塞カバーには、前記樋溝を軒側で開放する開放部(切欠部29a,39a)を形成することが好ましい。この構成によれば、閉塞カバーにより、けらば板金の軒側前面からけらば板金の内部に雨水が浸入することを防止できる。また、閉塞カバーには開放部が形成されていることから、樋溝を流れてきた雨水をその開放部から流出させることが可能となる。そして、閉塞カバーの下方まで軒樋(軒樋13)を延設してその流出した雨水を軒樋で捕捉するように構成すれば、軒樋を通してその流出した雨水を排出することができる。
上記の通り、好適例を含めて説明した構成(イ)乃至(ハ)のけらば板金を、切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材(登木6)に固定すれば、住宅にとって好適な屋根構造が得られる。
なお、けらば板金を角材に固定する構成については、両者の間に防水シート(ゴムアスファルト系ルーフィング8)等を介在させる場合も含むものとする。この場合、構成(イ)及び(ロ)における平坦部は、防水シートを介して角材の上面と当接することになる。
また、けらば板金は、それ以外に化粧破風カバー、けらば包み、けらば部材など様々な呼称を有するが、本明細書においては、けらば板金に統一するものとする。
[第1実施形態]
以下、発明を具体化した一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はけらば板金の施工状態を示す断面図(図2のA−A線断面図)、図2はけらば板金の施工状態を示す斜視図、図3は本実施の形態のけらば板金を示す斜視図である。
切妻屋根を有する建物において、切妻屋根の妻側端部(以下、けらば部という。)には、図1及び図2に示すように、けらば板金21が設けられている。
まず、けらば板金21がけらば部に施工された状態について説明する。図1に示すように、棟から軒に掛け渡された屋根パネルフレーム1の上面には野地板2が敷設されている。野地板2の上には瓦3が葺設されている。屋根パネルフレーム1と野地板2の妻側には、破風木4が固定されている。破風木4の妻側には、防水対策及び美観維持の観点から、化粧破風5が設けられている。破風木4の上面には屋根勾配に沿って登木6が設けられ、妻側にずらした位置で固定されている。このため、登木6より瓦側には破風木4の上面が現われている。登木6の瓦側側面には捨て水切り7が配設されている。捨て水切り7は断面略L字状に折り曲げ形成され、一片が登木6の瓦側側面に、他片が破風木4の上面及び野地板2の上面に設けられている。そして、登木6の瓦側側面に設けられる一片の上端部は、瓦側に向けて鋭角をなすように折り曲げ形成されている。また、野地板2及び破風木4の上面に設けられる他片の瓦側端部は、前記瓦3に向けて鋭角をなすように折り曲げ形成されている。
なお、登木6の妻側及び瓦側の各側面並びに上面、登木6より瓦側に現われている破風木4の上面、及び野地板2の上面はそれら全体にわたってゴムアスファルト系ルーフィング8が敷設されており、これにより屋根の防水対策が施されている。
そして、前記登木6に、薄板鋼板等で形成されたけらば板金21が配設される。図3にも示すように、けらば板金21は、屋根の傾斜方向、換言すれば登木6の延びる方向(なお、長手方向という場合はこの方向をいうものとする。)に沿って長尺状に形成されている。そして、このけらば板金21には、登木6の妻側側面全体、瓦側側面の上部及び上面全体を包み込むように、本体部22が折り曲げ形成されている。
本体部22の妻側側部22aは、登木6の妻側側面と平行となるように形成されている。本体部22を登木6に取り付ければ、妻側側部22aによって登木6の妻側側面が覆われることになる。本体部22の妻側側部22aは、瓦側側部22bの内面を登木6に当接させたときに、登木6の妻側側面よりも妻側に張り出すように形成されている。このため、本体部22を登木6に取り付けると、本体部22の妻側側部22aは登木6の妻側側面から離間した状態となる。また、本体部22の妻側側部22aには、屋根の傾斜方向に沿って延びる取付用溝23が形成されている。取付用溝23は、その底部23aが登木6の妻側側面と平行に形成され、本体部22を登木6に取り付けると底部23aが登木6と当接する深さを有している。
本体部の瓦側側部22bは、登木6の瓦側側面と平行となるように形成されている。そして、瓦側側部22bの上下幅は前記妻側側部22aのそれよりも短く形成されている。このため、本体部22を登木6に取り付ければ、瓦側側部22bによって登木6の瓦側側面の上部が覆われることになる。
次に、本体部22の上面部22cは、本体部22が登木6に取り付けられた際に、登木6の上面から上方に張り出すように形成されている。また、上面部22cは瓦側から妻側に向かって高くなるように傾斜して形成されている。そして、本体部22を登木6に取り付ければ、上面部22cによって登木6の上面が覆われることになる。その上面部22cには、同上面部22cの傾斜方向の略中央部に、長手方向に沿って延びる樋溝24が形成されている。樋溝24は軒側先端で開放されている。また、樋溝24はその底部24aが登木6の上面と平行に形成されるとともに、上面部22cにおいて傾斜の最も低い部分である、瓦側の折り曲げ部分よりも低い位置に底部24aが位置するように形成されている。
ここで、本実施の形態では、前記樋溝24の底部24aが平坦部となっている。また、樋溝24の底部24aを基準とする見方をすれば、その妻側端部に妻側突出部25が、瓦側端部に瓦側突出部26が形成されているといえる(図3参照)。また、樋溝24はこの両突出部25,26と底部24aによって形成されているといえる。そして、妻側突出部25及び瓦側突出部26の各上面は、瓦側から妻側に向かって高くなるような傾斜面となっている。
本体部22の妻側は、登木6の下に配置されている化粧破風5の上部に至るまで延長され、これにより垂下片27が形成されている。垂下片27の下端部は内側に向けて直角に折り曲げ形成されている。他方、瓦側側部22bの下端部には、その下端部が瓦側に折り曲げ形成されて斜め下方に若干傾斜する瓦上面被覆片28が設けられている。瓦上面被覆片28は瓦3の上面に被さる程度の幅を有している。また、瓦上面被覆片28の先端部は前記瓦3に向けて鋭角をなすように折り曲げ形成されている。
そして、けらば板金21が登木6に取り付けられると、取付用溝23の底部23a、樋溝24の底部24a及び本体部22の瓦側側部22bが、ゴムアスファルト系ルーフィング8を介して登木6に当接した状態となる。本体部22の妻側側部22a及び上面部22cは、それぞれ登木6の妻側側面及び上面から離間した状態となる。そして、本体部22の妻側側部22a、瓦側側部22b及び上面部22cにより、登木6の妻側側面全体、瓦側側面の上部及び上面がそれぞれ覆われた状態となる。また、垂下片27によって化粧破風5の上部も覆われた状態となる。さらに、瓦上面被覆片28により瓦3の妻側の一部が覆われるとともに、瓦上面被覆片28の先端が瓦3の上面と当接した状態となる。かかる状態で、けらば板金21は、取付用溝23の底部23a及び本体部22の瓦側側部22bにおいて、固定釘9により登木6に固定される。
上記の如く登木6に固定されたけらば板金21には、図2に示すように、その軒側先端に、薄板鋼板等で形成された閉塞カバー29が設けられている。閉塞カバー29は、全体として略方形状に形成され、本体部22及び垂下片27の長手方向と直交する断面形状と同様の形状を有している。このため、閉塞カバー29には樋溝24の断面形状と同様の形状をなす開放部としての切欠部29aが形成されている。そして、この閉塞カバー29によりけらば板金21の軒側前面が塞がれ、これにより軒側前面からけらば板金21内への雨水の浸入が防止される。
以上のように構成されたけらば板金21においては、雨水は樋溝24内を軒先に向かって流れる。上面部22cのうちの樋溝24より妻側(妻側突出部25の上面)に溜まった雨水は、その上面部22cの傾斜により、樋溝24内に流れ落ちる。そして、樋溝24を形成する壁面(妻側突出部25及び瓦側突出部26)によって、雨水が軒先に向かって流れる途中で本体部22の妻側側部22a又は瓦側側部22bに流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することが防止される。このようにして軒先まで流れてきた雨水は、閉塞カバー29の切欠部29cから同カバー29の表面を流れ落ちる。軒先には、鼻隠11に設けられた軒樋受金具12により軒樋13が支持されており、閉塞カバー29の表面を流れ落ちた雨水はこの軒樋13に集められ、排出される。
なお、このけらば板金21では、上面部22cのうちの樋溝24より瓦側(瓦側突出部26の上面)が、瓦側に向けて低くなるように傾斜しているため、その部分に溜まった雨水は瓦側側部22bに流れ落ちることになる。かかる構成であっても、瓦側側部22bに流れ落ちる雨水としては当該部分に溜まったものに限定されるため、従来技術よりも固定釘9の品質低下は抑制できる。
[第2実施形態]
以下、発明を具体化した別の実施の形態を図面に基づいて説明する。図4はけらば板金の施工状態を示す断面図(図5のB−B線断面図)、図5はけらば板金の施工状態を示す斜視図、図6は本実施の形態のけらば板金を示す斜視図である。なお、以下では第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施の形態のけらば板金31も登木6に配設される。そして、図5及び図6に示すように、けらば板金31は、屋根の傾斜方向に沿って長尺状に形成されている。けらば板金31には、登木6の瓦側側面の上部、妻側側面及び上面を包み込むように、本体部32が折り曲げ形成されている。
本体部32の妻側側部32a及び瓦側側部32bは、第1実施形態における本体部22の妻側側部22a及び瓦側側部22bと同様の構成を備え、取付用溝33、垂下片37及び瓦上面被覆片38を有している。
一方、本体部32の上面部32cは、図4に示すように、本体部32が登木6に取り付けられた際に、登木6の上面から上方に張り出すように形成されている。また、上面部32cは長手方向と直交する断面において、登木6の上面と平行となるように形成されている。その上面部32cには、長手方向に沿って延びる樋溝34が形成されている。樋溝34は、長手方向と直交する方向において、その幅が登木6よりも広く、かつ上面部32cの略全体にわたる程度に広く形成されている。また、樋溝34は軒側先端で開放されている。さらに、樋溝34はその底部34aが登木6の上面と平行となるように形成されている。
ここで、本実施の形態では、前記樋溝34の底部34aが平坦部となっている。また、樋溝34の底部34aを基準とする見方をすれば、その妻側端部に妻側突出部35が、瓦側端部に瓦側突出部36が形成されているといえる(図6参照)。また、樋溝34はこの両突出部35,36と底部34aによって形成されているといえる。そして、妻側突出部35及び瓦側突出部36の各上面は、登木6の上面と平行な面となっている。
そして、けらば板金31が登木6に取り付けられると、上記第1実施形態におけるけらば板金21と同様の状態となり、かかる状態で、けらば板金31は、取付用溝33の底部33a及び本体部32の瓦側側部32bにおいて、固定釘9により登木6に固定される。また、本実施の形態のけらば板金31にも、その軒側先端に閉塞カバー39が溶着され、軒先からけらば板金31内への雨水の浸入が防止される。
以上のように構成されたけらば板金31においては、雨水は樋溝34内を軒先に向かって流れる。樋溝34が上面部32cの略全体にわたって広く形成されているため、雨水が上面部32cに溜まることはほとんどなく、雨水のほとんどはこの樋溝34を流れることになる。そして、樋溝34を形成する壁面(妻側突出部35及び瓦側突出部36)によって、雨水が軒先に向かって流れる途中で本体部32の妻側側部32a又は瓦側側部32bに流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することが防止される。このようにして軒先まで流れてきた雨水は、閉塞カバー39の切欠部39aから同カバー39の表面を流れ落ちる。この雨水は軒樋13に集められて排出される。
[各実施の形態の効果]
上記の如く構成されたけらば板金21,31によれば、以下の優れた効果が得られる。
第1及び第2実施形態では、本体部22,32の上面部22c,32cに樋溝24,34を形成した。これにより、雨水は樋溝24,34内を軒先に向かって流れるため、樋溝24,34を形成する壁面により、流れる途中で本体部22,32の妻側側部22a,32a又は瓦側側部22b,32bに流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することを防げる。その結果、前記雨水が妻側側部22a,32a及び瓦側側部22b,32bの各部分に存在する固定釘9に降りかかることを防げるため、これらの固定釘9の品質低下を抑制できる。また、妻側側部22a,32aに雨垂れ汚れが付着してその美観を低下させる等、雨水の飛散が及ぼす悪影響も少なくできる。それに加え、溝加工したことによって上面部22c,32cの強度を向上させることもできる。
なお、上記構成について樋溝24の底部24aを基準とした見方をすれば、その底部24aの妻側端部に妻側突出部25,35を形成すると共に、瓦側端部に瓦側突出部26,36を形成し、それらによって樋溝24を形成したといえる。したがって、この両突出部25,35,26,36により、上記効果が得られるともいえる。
第1及び第2実施形態では、樋溝24の底部24aを登木6の上面と平行となるように形成した。これにより、登木6にけらば板金21を取り付ける際、樋溝24の底部24aは登木6の上面と平行な状態でその上面と当接することになる。その結果、けらば板金21が登木6に未だ固定されていない状態でもけらば板金21の設置状態を安定させることができ、けらば板金21の固定作業も容易となる。
第1実施形態では、上面部22cのうちの樋溝24より妻側(妻側突出部25の上面)を樋溝24側に向かって低くなるように傾斜させた。これにより、その部分に溜まった雨水は上面部22cの傾斜によって樋溝24内に流れ落ちる。その結果、当該部分に溜まった雨水が本体部22の妻側側部22a又は瓦側側部22bに流れ落ちたり、妻側又は瓦側へ飛散することを防止できる。
第2実施形態では、屋根の傾斜方向と直交する方向で、かつ屋根面に沿った方向における樋溝34(樋溝34の底部34a)の幅が、同方向における本体部32の幅の略全体を占めるように形成した。これにより、前記方向における上面部32cの幅が狭くなるため、そこに雨水が溜まることはほとんどなく、雨水のほとんどはこの樋溝34を流れる。その結果、上面部32cに溜まった雨水が妻側側部32a又は瓦側側部32bに流れ落ちたり、妻側又は瓦側に飛散することを防止できる。
[その他の実施形態]
なお、実施の形態は上記した内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
第1及び第2実施形態では、本体部22,32の上面部22c,32cに溝24,34を形成したが、溝24,34とするのではなく、底部24a,34aの瓦側端部に瓦側突出部26,36のみを形成した構成としてもよい。かかる構成でも、本体部22,32上を軒先に向かって流れる雨水が瓦側側部22bに流れ落ちたり、瓦側に飛散することを防止でき、瓦側側部22b,32bの固定釘9の品質低下を抑制できる。もっとも、この構成では妻側側部22aに流れ落ちたり、妻側に飛散することは防止できないため、上記両実施形態のように溝24,34を形成するほうが好ましい。
第1及び第2の実施形態では、けらば板金21,31を登木6に固定する構成としたが、それに限定されず、登木6の上面に別の角材を設け、その角材にけらば板金21,31を固定する構成としてもよい。
第1及び第2実施形態では、固定金物として固定釘9を用いたが、それに限定されるものではなく、ネジやステープルなどであってもよい。
第1実施形態では、本体部22の上面部22c(妻側突出部25及び瓦側突出部26の上面)を、瓦側から妻側に向かって高くなるように傾斜して形成したが、その構成に限定されない。例えば、樋溝24側に向かって低くなるように傾斜させてもよい。この構成によれば、上面部22cに雨水が溜まっても、その雨水は上面部22cの傾斜によって樋溝24内に流れ落ちる。その結果、上面部22cに溜まった雨水が本体部22の妻側側部22a又は瓦側側部22bに流れ落ちたり、妻側又は瓦側へ飛散することを防止できる。また、水平としたり、断面円弧状としたりする構成でもよい。そして、このことは第2の実施形態における本体部32の上面部32c(妻側突出部35及び瓦側突出部36の上面)についても同様である。
第1実施形態のけらば板金の施工状態を示す断面図(図2のA−A線断面図)。 第1実施形態のけらば板金の施工状態を示す斜視図。 第1実施形態のけらば板金を示す斜視図。 第2実施形態のけらば板金の施工状態を示す断面図(図5のB−B線断面図)。 第2実施形態のけらば板金の施工状態を示す斜視図。 第2実施形態のけらば板金を示す斜視図。 従来のけらば部材の施工状態を示す断面図。
符号の説明
6…角材としての登木、9…固定金物としての固定釘、21,31…けらば板金、22,32…本体部、22a,32a…妻側側部、22b,32b…瓦側側部、22c,32c…上面部、24,34…樋溝、24a,34a…平坦部としての底部、25,35…妻側突出部、26,36…瓦側突出部、29,39…閉塞カバー、29a,39a…開放部としての切欠部。

Claims (8)

  1. 切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材の妻側側面、上面及び瓦側側面に被せられる本体部を備え、その本体部の瓦側側部で固定金物により前記角材に固定されるけらば板金において、
    前記本体部は前記角材の上面と当接する平坦部を有しており、その平坦部上面の瓦側端部に、その上面から上方に突出する瓦側突出部を形成したことを特徴とするけらば板金。
  2. 切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材の妻側側面、上面及び瓦側側面に被せられる本体部を備え、その本体部の妻側側部及び瓦側側部の各部分で固定金物により前記角材に固定されるけらば板金において、
    前記本体部は前記角材の上面と当接する平坦部を有しており、その平坦部上面の妻側及び瓦側の両端部に、その上面から上方に突出する妻側突出部及び瓦側突出部を形成し、この両突出部とその間の平坦部上面とで樋溝を形成したことを特徴とするけらば板金。
  3. 屋根の傾斜方向と直交する方向で、かつ屋根面に沿った方向における前記平坦部の幅が、その方向における平坦部の幅の略全体を占めるように形成したことを特徴とする請求項2に記載のけらば板金。
  4. 前記妻側突出部又は前記瓦側突出部の上面を、前記樋溝側に向かって低くなるように傾斜させたことを特徴とする請求項2又は3に記載のけらば板金。
  5. 切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材の妻側側面、上面及び瓦側側面に被せられる本体部を備え、その本体部の妻側側部及び瓦側側部の各部分で固定金物により前記角材に固定されるけらば板金において、
    前記本体部をその上面部が前記角材への取付時に同角材の上面から離間して上方に張り出すように形成し、その本体部の上面部には屋根の傾斜方向に沿って延びる樋溝を形成したことを特徴とするけらば板金。
  6. 前記樋溝の底部を前記角材の上面と平行となるように形成したことを特徴とする請求項5に記載のけらば板金。
  7. 前記本体部の軒側前面にはその前面を塞ぐ閉塞カバーを設け、この閉塞カバーには、前記樋溝を軒側で開放する開放部を形成したことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載のけらば板金。
  8. 切妻屋根の妻側端部で屋根の傾斜方向に延設された角材に、請求項1乃至7のいずれかに記載のけらば板金を固定した屋根構造。
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