JP4059755B2 - ケラバ部材 - Google Patents

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、横葺きの屋根材のけらば納めに用いられる部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術について、図6(ア)(イ)と図7とにより説明する。いずれも、けらば端部からの雨だれを防ぐことを目的としたものである。
図6(ア)(イ)は、特開2002−97767号公報に記載されているケラバカバー1に関するものである。(ア)のケラバカバー1には、平面部11と、平面部11のけらば側が折り下げられた側面部14と、側面部14の下縁が内側方向に折り曲げられた折り曲げ部15とが形成されている。平面部11において、側面部14と反対側は折り下げられて側壁部18が形成されており、側壁部18の下縁は内側方向に折り曲げられている。そして、平面部11の軒側が折り下げられて折り下げ部16が形成されている。このようなケラバカバー1の側壁部18が面板部31上に位置するように、屋根材3のけらば側に載せられて固定されている。
(イ)は、ケラバカバー1と止水板1aとの組み合わせから成っている。ケラバカバー1には、平面部11と、平面部11のけらば側が折り下げられた側面部14と、側面部14の下縁が内側方向に折り曲げられた折り曲げ部15とが形成されている。平面部11の軒側は折り下げられて、折り下げ部16となっている。そして、ケラバカバー1の平面部11よりも突出する高さを有する側壁部18が形成されている止水板1aと組み合わせて、けらばを納めている。ケラバカバー1と止水板1aとは、止水板1aの下縁とケラバカバー1の折り曲げ部15とを組み合わせて接続し、止水板1aの側面をケラバカバー1の側面部14に止着具4で固定して行う。
【0003】
図7は、ケラバカバー1と下縁材6との組み合わせから成っている。ケラバカバー1には、平面部11と、平面部11のけらば側が、けらば端部に向かって高くなるように形成された斜面部12と、斜面部12が折り下げられた側面部14と、側面部14の下縁が内側方向に折り曲げられた折り曲げ部15とが形成されている。下縁材6には、平面部11よりも高く立ち上げられている面が形成されており、これを屋根の軒先端部に設置し、止着具4で固定部材Bに固定する。この下縁材6と、ケラバカバー1とが組み合わせられている。このように、軒先端部に下縁材6を設置することで壁を作り、平面部11を流れて来る雨をせき止めて屋根材3側へ流し、さらに樋Cへ導くことを目的としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−97767号公報(図1)
【特許文献2】
特開2002−97767号公報(図3)
【特許文献3】
特開平8−232417号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図6(ア)に示した従来技術は、けらば側への雨だれを防ぐことを目的としているが、平面部を流れる雨が、けらば側へ垂れてしまった。また、(イ)に示した従来技術は、止水板の側壁部が上方に突出しているため、側壁部が強風により曲がったり、止水板が外れたりするおそれがあった。
図7に示した従来技術は、平面部よりも突出している下縁材が雪の重みで曲がったり外れたりするおそれがあった。また、平面部は、波板である縦葺きの屋根材に添って段差のないように形成されているため、棟側から勢いよく流れてくる雨が屋根材側へ行かず、下縁材を乗り越えてしまって樋に入らないおそれもあった。
さらに、いずれの場合にも、軒棟方向のケラバカバー同士の接続に関する説明はされていない。そのうえ、雨水については、側壁部や下縁材で受け止めて、ケラバカバー内へ浸入させないことを主眼としており、浸入した分の排出については触れていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のケラバ部材は、ケラバカバーと捨板とから成っている。
ケラバカバーには、平面部が形成されており、平面部の左右方向において、一側には、端部に向かって高くなるように斜めに立ち上げられた斜面部が形成されており、その端縁が折り下げられて側面部が形成されており、側面部の下縁が内側方向に略直角に折り曲げられた第一折り曲げ部と、それを立ち上げた第二折り曲げ部とから成る折り曲げ部が形成されており、折り曲げ部には爪部分が形成されている。この爪部分は、下の段に取り付けられているケラバカバーの折り曲げ部に折り曲げることができる幅と長さを有している。一方、平面部の他側には、内側方向に折り返された接続部が形成されている。
また、平面部の軒側は折り下げられて折り下げ部が形成されており、前記側面部において、取り付けられたときに軒側となる側が延出されてから内側方向に折り曲げられて正面部が形成されており、該正面部の上位は斜面部と折り下げ部と側面部とを塞ぐ面である斜面閉塞部分となっており、下位は帯状部分となっている。
捨板には、捨板平面部と、捨板平面部の左右の片側か、もしくは両側が捨板平面部の表面側に折り曲げられて形成された捨板接続部とが設けられている。そして、捨板平面部の軒側が折り下げられて下がり部となっており、捨板平面部の棟側が立ち上げられて立ち上げ部となっている。
このような構成のケラバカバーの接続部と、捨板の捨板接続部とを組み合わせて横葺きの屋根材のけらばを施工する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のケラバ部材は、ケラバカバーと捨板とから成っており、ケラバカバーの接続部と、捨板の捨板接続部とを組み合わせて横葺きの屋根材のけらばを施工するが、ケラバカバーと捨板には次のような実施の形態がある。
ケラバカバーには、平面部と、平面部の左右方向において、一側から端部に向かって高くなるように斜めに立ち上げられた斜面部とが形成されている。平面部において、取り付けられたときに軒側となる側は、折り下げられて折り下げ部となっており、平面部において斜面部と反対側は、内側方向に折り返されて接続部となっている。
また、斜面部の端縁が折り下げられて側面部が形成されており、側面部において、取り付けられたときに軒側となる側が延出されてから内側方向に折り曲げられて正面部が形成されている。正面部の上位は斜面部と折り下げ部と側面部とを塞ぐ面である斜面閉塞部分となっており、下位は帯状部分となっている。
さらに、側面部の下縁が内側方向に折り曲げられて、折り曲げ部が形成されている。折り曲げ部は、側面部の下縁を内側方向に略直角に折り曲げた第一折り曲げ部と、それを立ち上げた第二折り曲げ部とから成っており、側面部と折り曲げ部とにより、上方に開口した箱形をしている。
そのうえ、折り曲げ部には爪部分が形成されている。爪部分は、第一折り曲げ部の軒側において、一部を延出させることで形成されている。そして、その爪部分が折り曲げられる第二折り曲げ部の棟側は切り欠かれている。爪部分は、下の段に取り付けられているケラバカバーの第一折り曲げ部に折り曲げて用いる。
捨板には、捨板平面部と、捨板平面部の左右両側が、捨板平面部の表面側に折り曲げられて形成された捨板接続部とが設けられている。また、捨板平面部の一側であって、取り付けられたときに軒側となる方が折り下げられて下がり部となっている。一方、捨板平面部の他側であって、取り付けられたときに棟側となる方が立ち上げられて立ち上げ部となっている。
このような構成のケラバカバーの接続部と、捨板の一方の捨板接続部とを組み合わせて横葺きの屋根材のけらばを施工する。このとき、屋根材の面板部と組み合わせられている側の捨板接続部と、ケラバカバーの接続部とが組み合わせられる。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例について、図面をもとに説明する。図1は、本発明のケラバ部材のうちケラバカバー1の実施例の説明図であり、図2は、そのケラバカバー1と捨板2とを用いた施工状態の説明図であり、図3は軒側方向から見た場合の説明図であり、図4は爪部分15aに関する説明図である。
【0009】
まず、図1から図4に基づいて説明するが、はじめに、ケラバカバー1の実施例について説明する。このケラバカバー1は、1枚の金属板を折り曲げて形成したものである。そして、平面部11と、平面部11の左右方向において、平面部11の一側から端部に向かって高くなるように斜めに立ち上げられた斜面部12とが形成されている。
平面部11において、取り付けられたときに軒側となる側は、折り下げられて折り下げ部16となっており、折り下げ部16は内側方向に折り曲げられて、挿入部13が形成されている。折り下げ部16の高さは、後述する横葺きの屋根材3の軒側である係合部32の高さに合わせてある。平面部11において斜面部12と反対側は、内側方向に折り返されて接続部19となっている。
また、斜面部12の端縁が折り下げられて側面部14が形成されており、側面部14において、取り付けられたときに軒側となる側が延出されてから内側方向に折り曲げられて正面部17が形成されている。正面部17の上位は、斜面部12と折り下げ部16と側面部14との間を塞ぐ面である斜面閉塞部分17aとなっており、下位は、重厚感が感じられるように、軒側から見たときに縦長帯状の面を形成した帯状部分17bとなっている。このような帯状部分17bが形成されているため、本実施例のケラバカバー1の斜面部12の幅は、帯状部分17bの幅分だけ、軒側が広く棟側が狭くなっている。
【0010】
さらに、側面部14の下縁が内側方向に折り曲げられて、折り曲げ部15が形成されている。本実施例の折り曲げ部15は、側面部14の下縁を内側方向に略直角に折り曲げた第一折り曲げ部15bと、それを立ち上げた第二折り曲げ部15cとから成っており、側面部14と折り曲げ部15とにより、上方に開口した箱形をしている。曲げ工程はふえるが、下方にコシが出るため、ケラバカバー1の強度が増す。
そのうえ、図4に詳細に示した通り、折り曲げ部15には爪部分15aが形成されている。本実施例の爪部分15aは、第一折り曲げ部15bの軒側において、一部を延出させることで形成されている。そして、その爪部分15aが折り曲げられる第二折り曲げ部15cの棟側は切り欠かれている。
【0011】
次に、捨板2の実施例について説明する。図2と図3に示した捨板2は、1枚の金属板を折り曲げて形成されている。
捨板平面部22と、捨板平面部22の左右両側が、捨板平面部22の表面側に折り曲げられて形成された捨板接続部23・23とが設けられている。また、捨板平面部22の一側であって、取り付けられたときに軒側となる方が折り下げられて下がり部21となっている。一方、捨板平面部22の他側であって、取り付けられたときに棟側となる方が立ち上げられて立ち上げ部24となっている。
本実施例の捨板2は、図2に示した屋根材3の左右の接続に用いられる捨板の軒側と棟側とを設計変更したものである。このため、捨板接続部23・23が左右両側に形成されている。
しかし、捨板平面部22の左右の一側を捨板平面部22の表面側に折り曲げて捨板接続部23を形成し、捨板平面部22の左右の他側を捨板平面部22の表面側に折り曲げて雨返し部を形成した捨板2でもよい。この場合には、図2の場合とは異なり、左右対称でなくてもよい。雨返し部は、捨板平面部22を流れる雨が、屋根の内部に入るのを防ぐことができる幅と高さであればよい。
【0012】
続いて、これまで述べた構成のケラバカバー1と捨板2とを用いた、横葺きの屋根材3のけらば納めについて説明する。その屋根材3は図2に示した通り、面板部31と、面板部31の軒側を折り下げてから内側方向に折り曲げた係合部32と、面板部31の棟側に形成された係止部33とを有している。そして、本実施例の場合には、裏面側に断熱材34が取り付けられている。このような屋根材3が、係止部33に止着具を打ち込んで下地材5に固定されており、係止部33に係合部32を組み合わせ、左右方向は、捨板を介して、屋根材3・3同士を接続して施工されている。
この屋根材3のけらば側は、まっすぐに切断されており、その屋根材3の下側に捨板2を差し込んで、一方の捨板接続部23と面板部31とを組み合わせておく。そして、ケラバカバー1を、捨板接続部23と面板部31との間に、軒側から棟側に向かって差し込み、捨板接続部23と接続部19とを組み合わせる。このとき、屋根材3の係合部32の下側に、ケラバカバー1の挿入部13がはめられる。
【0013】
それと比較して、図6(ア)(イ)に示した従来技術は、屋根材3の表面を横走りしてけらばに垂れる雨を、側壁部18で受け止めて軒側に排出することを主眼としている。また、図7に示した従来技術も、ケラバカバー1の平面部11を流れる雨がけらばに垂れるのを斜面部12により防ぐとともに、軒先に設置した下縁材6で受け止めて屋根材3から樋Cに導くことを主眼としている。
それに比べて本発明の場合には、ケラバカバー1と捨板2とを組み合わせている。このため、横葺きの屋根材3の面板部31とケラバカバー1の接続部19との隙間から万一雨水が浸入したとしても、捨板2の捨板平面部22へ流れる。そして、下がり部21を伝わり、下の段に施工されている屋根材3の面板部31へと流れ、滞留せずに一段ごとに軒側へ排出されるのである。このように、けらば側からの雨だれを斜面部12によって防ぐばかりでなく、排水についても考慮している。
また、図6(ア)のように、平面部11から折り下げられた側壁部18の下縁が内側方向に折り曲げられていて、単にそこが屋根材3の上に載っているものに比べ、本発明のケラバカバー1は、捨板2の捨板接続部23を介して屋根材3との一体感が保てるし、上方へ持ち上がるのを防ぐこともできる。
斜面部12は、平面部11から連なって形成されている。このため、雨水がけらばに垂れるのを防ぐという目的と、平面部11が裏面側に折り返された接続部19によって捨板2と組み合わせられて雨水が下段側に排出されるとともに、捨板2を介して屋根材3との一体感が保てるという目的とを達成することができるとも言える。
【0014】
これまで述べた実施例のケラバカバー1の施工は、下の段から順に行う。このとき、図4に示した通り、上の段に取り付けられているケラバカバー1の爪部分15aを、下の段に取り付けられているケラバカバー1の第一折り曲げ部15bに折り曲げる。このとき、下面側から包み込むようになる。
本実施例の場合には、軒側から見て、側方に突出している正面部17が形成されているため、重厚感のある意匠となっている。しかも、側面部14がしなうのを防ぐことができるし、下方も、第一折り曲げ部15bと第二折り曲げ部15cとから成る折り曲げ部15となっているため、いっそう剛性が出る。
また、爪部分15aにより、下段側と上段側に取り付けられたケラバカバー1・1同士の一体感が保てる。しかも、下段のケラバカバー1の側面部14と、上段のケラバカバー1の正面部17との間に隙間が生じにくい。さらに、万一、ケラバカバー1が軒側に向かってずれるようなことがあっても、上段に取り付けられているケラバカバー1の爪部分15aが、下段に取り付けられているケラバカバー1の第二折り曲げ部15cに当たって止まり、下がることがない。
そのうえ、上の段に取り付けられているケラバカバー1に形成されている爪部分15aが、下の段に取り付けられているケラバカバー1の第一折り曲げ部15bの上に折り曲げられていることにより、下側から見上げたときに爪部分15aが見えて美観を損ねることもない。
尚、ケラバカバー1の側面部14の棟側であって、上の段に取り付けられるケラバカバー1の側面部14で隠れる箇所に止着具を打ち込んで、けらば端部に設置されている下地材に固定するとよい。このことにより、左右方向のガタつきが押さえられ、確実な固定ができる。
【0016】
これまで述べた通り、本発明によれば、斜面部12が形成されていることにより、横葺きの屋根材3の面板部31を横走りした雨がけらばへ垂れるのを防ぐことができる。また、屋根材3とケラバカバー1との隙間から、横走りした雨が浸入したとしても、捨板2の捨板平面部22と下がり部21とを通って下段側に排出される。
さらに、爪部分15aが形成されていることにより、下段に取り付けられているケラバカバー1と、上段に取り付けられているケラバカバー1との一体感が保てる。
図1から図に示したものは実施例であり、これまで述べた機能を満たしていれば、ケラバカバー1と捨板2とから成るケラバ部材の設計や意匠に変更を加えることが可能である。本発明のケラバ部材が用いられる横葺きの屋根材3も、他の形状でもよい。
【0017】
【発明の効果】
図6(ア)に示した従来技術は、けらば側への雨だれを防ぐことを目的としているが、平面部を流れる雨が、けらば側へ垂れてしまった。また、(イ)に示した従来技術は、止水板の側壁部が上方に突出しているため、側壁部が強風により曲がったり、止水板が外れたりするおそれがあった。
しかし、本発明のケラバ部材によれば、ケラバカバーの端部は直立しているのではなく平面部から連なる斜面部となっているため、けらば側へ雨が垂れにくいし、曲がったり外れたりすることもない。
図7に示した従来技術は、平面部よりも突出している下縁材が雪の重みで曲がったり外れたりするおそれがあった。また、平面部は、波板である縦葺きの屋根材に添って段差のないように形成されているため、棟側から勢いよく流れてくる雨が屋根材側へ行かず、下縁材を乗り越えてしまって樋に入らないおそれもあった。
しかし、本発明のケラバ部材によれば、軒側まで流れてくる雨水を受け止めるのではなく一段ごとに下段に流すので、部材が変形することがないし、流れの勢いが増してしまうこともない。
さらに、いずれの従来技術の場合にも、軒棟方向に接続するケラバカバー同士の接続に関する説明はなかったが、本発明によれば、ケラバカバーに爪部分が形成されていることにより、下段に取り付けられているケラバカバーと上段に取り付けられているケラバカバーとの一体感が保てる。
そのうえ、雨水については、いずれの従来技術の場合にも、側壁部や下縁材で受け止めてケラバカバー内へ浸入させないことを主眼としており、浸入した分の排出については触れていないが、本発明の場合には、雨水がケラバカバーと屋根材との間から浸入しても、捨板を用いて一段ごとに排出することができる。
これらに加えて、軒側から見て、側方に突出している正面部が形成されているため、重厚感のある意匠となっている。しかも、側面部がしなうのを防ぐことができる。下方も、第一折り曲げ部と第二折り曲げ部とから成る折り曲げ部となっているため、いっそう剛性が出る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケラバ部材のうちケラバカバー1の実施例の説明図である。
【図2】 図1に示したケラバカバー1と捨板2とを用いた施工状態の説明図である。
【図3】 本発明に係るケラバ部材の軒側方向から見た場合の説明図である。
【図4】 爪部分15aに関する説明図である。
【図5】 (ア)(イ)は、従来技術の説明図である。
【図6】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ケラバカバー
1a 止水板
11 平面部
12 斜面部
13 挿入部
14 側面部
15 折り曲げ部
15a 爪部分
15b 第一折り曲げ部
15c 第二折り曲げ部
16 折り下げ部
17 正面部
17a 斜面閉塞部分
17b 帯状部分
18 側壁部
19 接続部
2 捨板
21 下がり部
22 捨板平面部
23 捨板接続部
24 立ち上げ部
3 屋根材
31 面板部
32 係合部
33 係止部
4 止着具
5 下地材
6 下縁材
B 固定部材
C 樋

Claims (1)

  1. ケラバカバーには、
    平面部が形成されており、
    平面部の左右の一側には、
    端部に向かって高くなるように斜めに立ち上げられた斜面部が形成されており、
    その端縁が折り下げられて側面部が形成されており、
    側面部の下縁が内側方向に略直角に折り曲げられた第一折り曲げ部と、それを立ち上げた第二折り曲げ部とから成る折り曲げ部が形成されており、
    折り曲げ部には爪部分が形成されており、
    平面部の他側には、
    内側方向に折り返された接続部が形成されており、
    平面部の軒側は折り下げられて折り下げ部が形成されており、
    前記側面部において、取り付けられたときに軒側となる側が延出されてから内側方向に折り曲げられて正面部が形成されており、
    該正面部の上位は斜面部と折り下げ部と側面部とを塞ぐ面である斜面閉塞部分となっており、下位は帯状部分となっており、
    捨板には、
    捨板平面部と、
    捨板平面部の左右の少なくとも一側が表面側に折り曲げられて形成された捨板接続部とが設けられており、
    捨板平面部の軒側が折り下げられて下がり部となっており、
    捨板平面部の棟側が立ち上げられて立ち上げ部となっており、
    前記ケラバカバーの接続部と、
    捨板の捨板接続部とが組み合わせられて成るケラバ部材。
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