JP2551418Y2 - 横葺屋根板間の間隙閉鎖装置 - Google Patents

横葺屋根板間の間隙閉鎖装置

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JP2551418Y2
JP2551418Y2 JP4473393U JP4473393U JP2551418Y2 JP 2551418 Y2 JP2551418 Y2 JP 2551418Y2 JP 4473393 U JP4473393 U JP 4473393U JP 4473393 U JP4473393 U JP 4473393U JP 2551418 Y2 JP2551418 Y2 JP 2551418Y2
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重治 河野
哲矢 樋口
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株式会社淀川製鋼所
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、横葺屋根板間の間隙を
捨板を用いて閉鎖する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、独立捨板を用い
る工法と、独立捨板の数枚分の長さをもつ連続捨板を用
いる工法の二通りがある。独立捨板を用いる工法は、例
えば、実開昭63−25721号公報に開示されている
ように左右に隣接する屋根板の端縁どうし間の裏面側
に、1枚の屋根板の幅(屋根流れ方向長さ)とほぼ同一
長さの独立捨板を敷設することにより、前記屋根板の端
縁どうし間の間隙から浸入する雨水はその独立捨板上を
流して前記屋根板のすぐ下方の屋根板の外表面上に流し
出すようにしている。
【0003】連続捨板を用いる工法は、例えば、特開平
4−124357号公報に開示されているように左右に
隣接する屋根板の端縁どうし間の裏面側に、1枚の屋根
板の幅の数倍の長さをもつ連続捨板(通し捨板)を軒先
から棟方向にわたって数枚連続状に敷設することによ
り、前記屋根板の端縁どうし間の間隙から浸入する雨水
はその連続捨板上を流して軒先へ排出するようにしてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、独立捨板を用
いる上記した従来の工法では、独立捨板の横幅方向両端
に水返し部を設けているが、屋根板の裏面側に配置され
る関係上その水返し部の高さに制限があり、激しい雨降
り時には雨水が水返し部から溢れ出て屋根裏や屋内に浸
入したり、漏れることがある。また独立捨板上の雨水が
下方の屋根板の外表面上に出ないでその独立捨板の裏面
を伝って屋根裏や屋内に浸入することがある。
【0005】また、連続捨板を用いる工法では、独立捨
板の場合のように左右に隣接する屋根板の端縁どうし間
の間隙から浸入する雨水をその都度独立捨板のすぐ下方
の屋根板の外表面にすぐに排水するものではなくて、棟
から軒先の全長にわたって各々の屋根板の端縁どうし間
の間隙から浸入する雨水を集水して一斉に軒先に向けて
流すものである。このため、激しい雨降り時にはその連
続捨板上を流れる水量が平常より著しく増加する現象が
生じ、その幅方向両端の水返し部から溢れ出て屋根裏や
屋内に浸入しやすい。
【0006】本考案の目的は、左右に隣接する屋根板の
端縁どうし間の裏面側に独立捨板と連続捨板を二重に敷
設することにより、独立捨板のみ、あるいは連続捨板の
みによる欠点を補いながら屋根裏や屋内への雨水浸入防
止効果を高める点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、図示例のよう
に、左右に隣接する屋根板1の端縁どうし間の裏面側に
独立捨板5を敷設した横葺屋根板間の間隙閉鎖装置を前
提とする。そのうえで、本考案は独立捨板5の裏面側
に、独立捨板5の幅よりも広幅の連続捨板6を、独立捨
板5が連続捨板6の中に納まる状態で棟側から軒先側に
向けて敷設したものである。
【0008】
【作用】屋根板1の端縁どうし間の間隙から浸入する雨
水は、独立捨板5上を流れてすぐ下方の屋根板1の外表
面上に排出する。このとき独立捨板5上の雨水が下方の
屋根板1の外表面上に出ることなく、独立捨板5の横幅
方向両端から溢れ出たり、あるいはその独立捨板5の裏
面側を伝うことがあるが、この場合それらの溢れ水や雨
滴は連続捨板6上で受けて軒先側へ排出される。
【0009】また、屋根板1の端縁どうし間の間隙から
浸入する雨水の大部分は、独立捨板5上を流れてそのす
ぐ下方の屋根板1の外表面側へ流し出されるので、激し
い降雨の際にも連続捨板6上に流れる水量を減少でき、
連続捨板6から水が溢れ出るのを無くすることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本案装置の横断正面図、図2は横葺屋根の
平面図、図3は図2におけるA−A線の概略断面図、図
4は図3における一部拡大断面図、図5は屋根葺き途上
の状態を示す斜視図である。図2は一文字葺を示してお
り、その鋼板など金属製の屋根板1は、図1および図4
に示すように、その裏面側に発泡ポリエチレンフォーム
など防水性、断熱性に優れる弾性シート2を貼り合わせ
ており、その上端に外向きに曲げた上係合部3を、その
下端に内向きに曲げた下係合部4をそれぞれ有し、下方
の屋根板1の上係合部3に上方の屋根板1の下係合部4
を係合させて軒先から棟に向けて順次葺いて行く。
【0011】このさい、左右に隣接する屋根板1の端縁
どうし間の間隙を閉鎖するために鋼板など金属製の独立
捨板5と連続捨板6を用いる。図4および図5におい
て、独立捨板5は屋根板1の幅(屋根の流れ方向長さ)
と同一か、それよりも少し長い長さに形成される。この
独立捨板5はこれの幅方向両端に水返し部5a・5bを
有し、その下端には、これがセットされる屋根板1の下
係合部4に内嵌しかつ下方の屋根板1の上係合部3に外
嵌する断面形状をもつ内向きの下係合部7を有する。更
に独立捨板5は、図1に示すごとくその表面上の左右幅
方向中央より少し一側寄りには断面「ヨ」の字形状の差
込プレート9をリベットなど止具8で固着し、該差込プ
レート9の上方に対応する箇所には止水片10を固着し
ている。止水片10の内面にはゴムなど防水材11を貼
り合わせている。
【0012】図1および図5において、連続捨板6は、
少なくとも独立捨板5の長さの二倍以上の長さを持ち、
かつ独立捨板5の幅xよりも広幅Xに形成されている。
この連続捨板6の幅方向中間の数カ所には雨水をその長
さ方向に案内するためのリブ12を設け、幅方向両端に
は水返し部13を設けている。
【0013】連続捨板6は、野地板14の上に敷設した
アスファルトルーフィングなどの防水シート15の上に
屋根板1を葺く前に、左右に隣接する屋根板1の端縁ど
うし間の裏面側に相当する防水シート15の上に配置す
る。この連続捨板6はその数枚を軒先から棟にわたって
連続状に配置するが、この場合、下方の連続捨板6の上
端の上に上方の連続捨板6の下端を重ね合わせる。
【0014】次に独立捨板5の取付け施工順を説明す
る。まず、図5に示すように左右に隣接する屋根板1の
うち、その一方の屋根板1の端縁に独立捨板5上の差込
プレート9の下段側の溝部9aを差込むとともに、前記
屋根板1の下係合部4に独立捨板5の下係合部7を内嵌
させる。これにより独立捨板5がこれの表面上の左右一
側半部を屋根板1の裏面側に重ね合うように屋根板1に
予めセットされる。次いで、この独立捨板5を備えた屋
根板1は、独立捨板5が前記連続捨板6の上方に幅方向
中心を合わせて位置するよう下方の屋根板1の上方に葺
く。
【0015】次いで、左右に隣接する屋根板1のうち他
方の屋根板1の端縁に、図1および図5に示すように独
立捨板5とは分離しているが前記差込プレート9と同じ
断面形状をもつ差込プレート16の下段側の溝部16a
を差込んだうえで、この屋根板1を前記屋根板1の端縁
と所定間隙をおいて隣接するよう独立捨板5の表面上に
置いて下方の屋根板1の上方に葺く(図1参照)。隣接
する屋根板1の端縁どうし間の間隙は屋根板1の熱伸縮
を吸収するためである。なお、各屋根板1は、常套手段
通り、吊子17を使って金属製たるき19に固定する。
すなわち、図5に示すように吊子17の一端を屋根板1
の上係合部3に引っ掛け、他端を金属製たるき19に止
具18で止め付ける。
【0016】次いで、屋根板1の端縁どうし間の表面側
には化粧カバー20を差し込む。この化粧カバー20の
差込みに際しては、図1に示すように上記差込プレート
9・16の各溝部9a・16aの上に更に溝部9b・1
6bを設けておいて、化粧カバー20の幅方向両端に設
けた折返片20aを前記溝部9b・16bに差し込む。
そのほか、化粧カバー20の折返片20a・20bは差
込プレート9・16の各溝部9a・16a内の屋根板1
の端縁の上側に差し込むこともよい。その場合は当然の
ことながら差込プレート9・16には上段側の溝部9b
・16bを設ける必要がなくなる。最後に、図5に示す
止水片10の先端を屋根板1の上係合部3に沿って曲
げ、押え込む(図4参照)。この繰り返しで屋根板1を
葺き上げて行く。
【0017】このように左右に隣接する屋根板1の端縁
どうし間の裏面側に独立捨板5と連続捨板6を二重に敷
設することにより、屋根板1の端縁どうし間の間隙から
浸入する雨水は独立捨板5上を流れてすぐ下方の屋根板
1の外表面上に排出される。このとき独立捨板5の横幅
方向両端部から溢れ出る雨水は連続捨板6上で受けて軒
先側へ排出される。軒先部では連続捨板6の下端側が軒
先唐草(図示せず)の上に載置され、該軒先唐草上の連
続捨板6の下端側の左右の水返し部13が外方へ折り戻
されて、前記軒先唐草上を左右いずれかの方向へ雨水が
流れて軒先唐草の下側に設けられた捨水切あるいは左右
のケラバ部から排水するようにしている。屋根板1の端
縁どうし間の間隙から浸入する雨水の大部分は、独立捨
板5上を流れて下方の屋根板1の外表面側へ流し出され
るので、激しい降雨の際にも連続捨板6上に流れる水量
をできる限り少なくすることができ、この減水量は連続
捨板6のみを敷設する従来のものに比べて著しい。した
がって連続捨板6の左右両端の水返し部13から水が溢
れ出るのを無くすることができる。また、軒先側から吹
き上げる風圧による雨水の浸入は止水片10によって阻
止できる。
【0018】上記実施例では、左右の差込プレート9・
16のうちその一方を予め独立捨板5の上に固着してい
るが、これに代えて左右の差込プレート6・16共に独
立捨板5から分離するタイプのものを用い、その両方を
屋根板1の端縁に差込み後独立捨板5の上に置くように
するものであってもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案によれば、左右に隣接する屋根板
1の端縁どうし間の裏面側に独立捨板5を敷設し、その
うえで独立捨板5の裏面側に、独立捨板5の幅よりも広
幅の連続捨板6を、独立捨板5が連続捨板6の中に納ま
る状態で棟側から軒先側に向けて敷設した。したがっ
て、激しい降雨の際に独立捨板5の横幅方向両端から溢
れ出たり、あるいは独立捨板5の裏面側を伝う溢れ水や
雨滴は、連続捨板6上で受けて軒先側へ排水される。ま
た、屋根板1の端縁どうし間の間隙から浸入する雨水の
大部分は、まず独立捨板5上を流れてそのすぐ下方の屋
根板1の外表面側へ流し出されるので、その分だけ連続
捨板6上に流れる水量を減少でき、連続捨板6から水が
溢れ出るのを無くすることができる。こうした独立捨板
5と連続捨板6の協働作用より屋根板1の端縁どうし間
の間隙から浸入する雨水が屋根裏や屋内に浸入したり、
漏れるのをよく防止でき、雨仕舞い効果を著しく高める
ことができる。更に、たとえ独立捨板5が長年使用に伴
い腐食して穴があくようなことがあっても、その穴から
漏れる水は連続捨板6に受けられて屋根裏や屋内へ浸入
するのを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の横断正面図である。
【図2】横葺屋根の平面図である。
【図3】図2におけるA−A線の概略断面図である。
【図4】図3における一部拡大断面図である。
【図5】屋根葺き途上の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 屋根板 5 独立捨板 6 連続捨板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に隣接する屋根板1の端縁どうし間
    の裏面側に独立捨板5を敷設した横葺屋根板間の間隙閉
    鎖装置において、 独立捨板5の裏面側に、独立捨板5の幅よりも広幅の連
    続捨板6を、独立捨板5が連続捨板6の中に納まる状態
    で棟側から軒先側に向けて敷設してあることを特徴とす
    る横葺屋根板間の間隙閉鎖装置。
JP4473393U 1993-07-22 1993-07-22 横葺屋根板間の間隙閉鎖装置 Expired - Fee Related JP2551418Y2 (ja)

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