JPH024181Y2 - - Google Patents

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JPH024181Y2
JPH024181Y2 JP1982015874U JP1587482U JPH024181Y2 JP H024181 Y2 JPH024181 Y2 JP H024181Y2 JP 1982015874 U JP1982015874 U JP 1982015874U JP 1587482 U JP1587482 U JP 1587482U JP H024181 Y2 JPH024181 Y2 JP H024181Y2
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tile
tiles
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JP1982015874U
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、屋根瓦に係り、詳しくは屋根瓦の重
なり部分への雨水の浸入を阻止した屋根瓦の構造
に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、屋根瓦は、その表面の後尻及び平側端に
水切り用突条が設けられ、またその裏面の小口及
び山側端に垂れが設けられ、これら突条及び垂れ
により雨水の溯上を防止していた。しかし、該従
来瓦は、台風時のように大雨と風が伴なう場合、
流れ落ちる雨水が風の影響で瓦の重なり部分に滞
留し、更に垂れと瓦表面の隙間から風がジエツト
気流状になつて水切り用突条に吹き抜け、該気流
によつて雨水が突条を溯上して雨漏りを生じてい
た。
そこで、特公昭46−20550号公報、実開昭56−
124120号公報及び実開昭56−135028号公報に示さ
れるように、瓦表面に堤防様の突条を形成し、瓦
を葺いた際、上方の瓦の水切り用垂れとの隙間を
塞ぐように構成し、瓦重なり部分への風雨の浸入
を防止した屋根瓦が堤案されている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、該屋根瓦は、瓦表面に沿つて溯上する
雨水に対しては堤防様突条が有効に作用するが、
上側の瓦から水切り用垂れを伝わつて流下する雨
水に対しては、堤防様突条が該雨水を瓦重なり部
分に導く案内片となり、該重なり部分に浸入した
雨水が瓦裏面を伝わつて又は上側の瓦から流下す
る雨水の勢いにより水切り用突条を越えて、かえ
つて雨漏りを生じることがあつた。
そこで、本考案は、瓦の表面に沿つて溯上する
雨水に対して瓦重なり部分への雨水の浸入を有効
に防止するものでありながら、上側の瓦から水切
り用垂れに伝わつて流下する雨水に対しても、浸
入を有効に防止することを目的とするものであ
る。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案は、上記事情に鑑みなされたものであつ
り、瓦表面に、瓦を葺いた際、上側の瓦の水切り
用垂れに当接又は近接しかつ該垂れに対して瓦の
内側に位置するように堤防様の突条を形成し、更
に水切り用垂れの外側面に、瓦外側に突出して堤
防様突条にかぶさるようにひさし状部を形成する
ことを特徴とするものである。
(ホ) 作用 上述構成に基づき、台風時等、風により瓦表面
に沿つて溯上する雨水は、堤防様突条に遮ぎら
れ、瓦の重なり部分に浸入することが阻止され
る。また、小雨時等、上側の瓦から水切り用垂れ
に伝わつて流下する雨水は、ひさし状部から下側
の瓦における堤防様突条の瓦内側に導かれる。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本考案による実施例を説
明するが、まず本考案の基礎となる屋根瓦につい
て第1図ないし第5図に沿つて説明する。
屋根瓦詳しくは和型焼瓦1の表面Aには、第1
図ないし第3図に示すように、その後尻1a及び
平側端1bにおいてそれぞれ上方に突出する水切
り用突条2,3が形成されており、またこれら突
条の内方にはそれぞれ突条2,3に隣接して凹溝
5,6が形成されている。そして、これら凹溝
5,6の内方に隣接してそれぞれ所定高さよりな
る堤防様の突条7,9が上方に突出して形成され
ており、後尻部の堤防様突条7には瓦1の谷部分
1c近傍において3個の水抜き用の切れ目7a…
が形成されていると共に、平側部の堤防様突条9
には所定間隔毎に斜め下方に傾斜している水抜き
用の切れ目9a…が形成されている。一方、瓦1
の裏面Bには小口1d及び山側端1eにおいて下
方に垂下している水切り用垂れ10,11が形成
されており、また小口部垂れ10に平行して所定
間隔内方に大きく突出しているV字状の突条12
が形成されており、更に該突条12から凹溝14
を隔てた内方には小口側が垂直面になつている横
リブ13が形成されている。また、瓦1の裏面B
における後尻1a部には所定間隔離れて1対の安
定用爪15,15が形成されており、瓦1を葺い
た際に、これら安定用爪15,15及び後尻1a
の谷部に形成された平担面がルーフイング17に
当接して瓦を安定支持する。更に、裏面Bにおけ
る中間部には所定間隔離れて1対の突起19,1
9が形成されており、瓦を葺いた際にこれら突起
19がルーフイング17に当接して瓦を支持す
る。また、これら突起19,19の中間部におけ
る小口側は平坦面20になつており、キズリを用
いる場合突起19,19がキズリ後面に引掛ると
共に、該キズリ上に平坦面20が当接して瓦を支
持する。なお、符号21は瓦固定用の釘孔22を
有する陸部、23,25は切欠き、26は山側端
の垂れに平行して配設されている凹溝である。ま
た、27…は瓦小口1dにおける所定箇所に突出
して形成された小突起であり、瓦を葺いた際、堤
防様突条7の切れ目7aに係合し、切れ目7a
を、その下部分を除いて塞ぐものである(第4図
点線参照)。
そして、第4図に示すように、小口部垂れ10
の前面10aはなだらかな斜面になつており、ま
た後尻部の堤防様突条7の後面7aもなだらかな
斜面になつており、瓦を葺いた際、垂れ前面10
aと突条後面7aとは当接するか、又は焼瓦に起
因する瓦のネジレにより、僅かな間隔を隔てて対
面する。また、後尻部の水切り用突条2はその頂
部内側に膨出するオーバーハング部2aを有して
いると共に、その頂部にV字状の水切り用溝28
を有している。
そして、下側の瓦1′の後尻部水切り用突条2
の後面に上側の瓦1の横リブ13の前面が当接
し、かつ横位置にて隣接する瓦の平側端水切り用
突条3を凹溝26に位置するようにして、順次瓦
が葺かれており、この際、下側の瓦1′の水切り
用突条2は凹溝14に位置し、かつ上側の瓦の小
口部垂れ10及びV字状の突条12並びに横の瓦
の山側端垂れ11は堤防用の突条7,9と水切り
用突条2,3の間の凹溝5,6に受入れられる。
以上のような構成よりなるので、台風等の強風
を伴つた大雨の場合、風は第4図に矢印Wで示す
ように、堤防様の突条7及び上の瓦1の小口外側
面に沿つて吹き上げられるが、下の瓦1′上の雨
水は堤防様の突条7に遮られ、突条7を越えて垂
れ10との隙間cから凹溝5部分に浸入すること
はなく、かつ上の瓦1から流下する雨水は、大雨
に基づき流下する流速が速く、更に矢印W方向の
風の流れにより隙間cの入口部分は負圧になつて
いるため、雨水は勢いよく堤防様突条7に流れて
下側の瓦1′に流下してゆき、垂れ10に伝わつ
て隙間cから浸入することは少い。しかし、小雨
時又は中雨時には、雨水の流下する勢いが少な
く、水切り用垂れ10に伝わつて重なり部分に浸
入する。上述したものでは、V字状突条12及び
オーバハング部2aを有する水切り用突条2によ
りルーフイング17に浸入しにくい構成にはなつ
ているが、垂れ10に伝わつて重なり部分に進入
した雨水は、表面張力により瓦裏面を伝わつて溯
上し、また瓦表面を流下する雨水の速度に基づき
水切り用突条2を越えて、ルーフイング17に浸
入して雨漏りを生じることもある。
また、第5図に示すように、年月の経過と共
に、隙間c及び凹溝5部分に埃Hが堆積して固ま
る。すると、埃Hは隙間cを完全にシールし、重
なり部分への雨水及び風の浸入を完全に防止す
る。
なお、上記説明は、瓦の上下の重なり部分につ
いて述べたが、瓦の横方向の重なり部分も、堤防
様の突条9により同様に雨漏りが阻止される。特
に、台風時は、流下する雨水と風の影響により、
雨水が津波状になり、上の瓦と横の瓦との接合部
分(第1図におけるZ部分)から浸入することが
多いが、該Z部分は、連続する堤防状の突起7,
9により、確実に雨水の浸入を阻止する。
また、第1図に鎖線で示すように、切れ目7a
部分に上方に突出して壁29を形成し、風の影響
により雨水が切れ目7aから瓦の重なり部分に浸
入することを防止してもよい。
次に、本考案の実施例について、第6図に基づ
き説明する。
本実施例では、小雨時にも水切り用垂れ10に
伝わつて瓦の重なり部分に雨水が浸入することを
防ぐため、瓦の小口1aの外側面に、瓦外側に突
出するひさし状部30を形成している。そして、
瓦を葺いた際、該ひさし状部30は下側の1′の
堤防様突条7の上に被さり、かつ該ひさし状部3
0の前端30aは堤防様突条7の上面前端7bよ
り僅かに前方に突出している。なお、図中31は
ひさし状部30の下面に形成された水切り用の凹
溝、32はV字状突条12に付設して形成された
水切り用の小突条である。
従つて、小雨時において、瓦1の表面に伝わつ
て流下する雨水は、ひさし状部30の前端30a
から堤防様突条7の前端7bに伝わり、下側の瓦
1′に流下する。また、ひさし状部30に伝わつ
て水切り用垂れ10の方へ流れようとする雨水も
凹溝31により表面張力を断ち切られ、堤防様突
条7から下側の瓦1′の表面に流下する。
また、第7図ないし第9図に基づき、本考案を
平形洋瓦いわゆるフランス瓦に適用した実施例に
ついて説明する。
フランス瓦35においても、その後尻35aに
水切り用突条2が形成されており、またその小口
35dに水切り用垂れ10が形成されており、そ
して水切り用突条2の所定間隔内方には堤防様の
突条7が形成されている。また、垂れ10部分に
伝わつてきた雨水を堤防様突条7に流下するため
のひさし状部36が水切り用垂れ10の前面に設
けられている。なお、図中、37は桟木、39…
は水切り用凹溝、40桟木37に引掛ると共にル
ーフイング17に当接して瓦35を支持する突条
である。また、本実施例によるフランス瓦35
は、和型焼瓦1と同様に、直線的に整列して(千
鳥状でない)葺くので、瓦の干渉を防止するため
の切欠き23,25が形成されている。
なお、本考案は、上述実施例に限らず、陶器
瓦、セメント瓦及び石綿瓦等のあらゆる材質の屋
根瓦に適用でき、更に和型、S型、スパニツシユ
型及びフラツト型等のあらゆる形状の屋根瓦に適
用することができる。
(ト) 考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、瓦1,
35の表面Aに堤防様の突条7,9を形成し、更
に該突条7,9を、瓦を葺いた際、上側の瓦の垂
れ10,11に当接又は近接しかつ該垂れに対し
て瓦の内側に位置するように配置したので、堤防
様突条7により、風雨の瓦の重なり部分への浸入
を阻止し、雨漏りを防止することができるもので
ありながら、水切り用垂れ10の外側面に、瓦外
側に突出して堤防様突条7にかぶさるようにひさ
し状部30,36を形成したので、垂れを伝わつ
て流下する雨水も堤防様突条7の瓦内側に排出で
き、台風等の大雨時にかぎらず小雨又は中雨時に
も確実に瓦重なり部分への雨水の浸入を阻止し
て、雨漏りを確実に防止することができる。ま
た、生産・焼成時等に起因して瓦にネジレが生じ
ても、瓦を葺いた後に下から屋根をみる場合、堤
防様突条7によりネジレに基づく隙間が見えない
ため、瓦のネジレが目立つことがなく、かつ雨漏
りも防止できるので、少々のネジレ瓦もそのまま
用いることができると共に、瓦のズレを防止で
き、屋根工事の施工を容易化することができ、更
に瓦の重なり部分を減らして単位当りの瓦の枚数
を減少できることと相俟つて、屋根工事の大幅な
コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基礎となる和型焼瓦を示す平
面図、第2図はその正面図、第3図はその縦断面
図、第4図は第3図の部分拡大図、第5図はその
経年変化した状態を示す断面図である。そして、
第6図は本考案による実施例を示す断面図、第7
図は本考案を実施したフランス瓦を示す平面図、
第8図はその正面図、第9図はその側面図であ
る。 1,1′,35……屋根瓦、2,3……水切り
用突条、10,11……水切り用垂れ、7,9…
…堤防様突条、30,36……ひさし状部、A…
…表面、B……裏面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 瓦を葺いた際、重なり部分の下側に位置する瓦
    端部に水切り用突条を有し、かつ重なり部分上側
    に位置する瓦端部に水切り用垂れを有する屋根瓦
    において、 瓦表面に、瓦を葺いた際、上側の瓦の水切り用
    垂れに当接又は近接しかつ該垂れに対して瓦の内
    側に位置するように堤防様の突条を形成し、更に
    前記水切り用垂れの外側面に、瓦外側に突出して
    前記堤防様突条にかぶさるようにひさし状部を形
    成してなる屋根瓦。
JP1587482U 1982-02-09 1982-02-09 屋根瓦 Granted JPS58120314U (ja)

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JP1587482U JPS58120314U (ja) 1982-02-09 1982-02-09 屋根瓦

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JPS58120314U JPS58120314U (ja) 1983-08-16
JPH024181Y2 true JPH024181Y2 (ja) 1990-01-31

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