JPH0412174Y2 - - Google Patents

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JPH0412174Y2
JPH0412174Y2 JP1984185853U JP18585384U JPH0412174Y2 JP H0412174 Y2 JPH0412174 Y2 JP H0412174Y2 JP 1984185853 U JP1984185853 U JP 1984185853U JP 18585384 U JP18585384 U JP 18585384U JP H0412174 Y2 JPH0412174 Y2 JP H0412174Y2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、瓦等の屋根材の下に敷かれる耐水製
のシートからなる屋根下地材に係り、詳しくはそ
の表面に形成される突部形状に関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、屋根下地材は、ピツチ等の瀝青物質を
厚紙に含浸させたシート、又は合成樹脂、ゴム、
繊維、そしてこれらの複合品シートからなり、か
つその表面が平滑な面からなつている。従つて、
瓦引掛け用の桟木及び瓦自体を固定するため、釘
を打込むと、該釘打ち部分の下地材が窪み状に変
形され、瓦の隙間から侵入した雨水が桟木に塞き
止められて溜り、更に窪み部分に流れて釘孔から
容易に屋根裏に侵入し、雨漏りの原因になつてい
た。
そこで、下地材表面に、屋根の勾配方向に沿つ
て複数本の突条を突設するか(特開昭58−123956
号公報参照)、又は点状の盛り上げ部を形成して
(実開昭58−89515号公報参照)、桟木を下地表面
から浮かして固定できるように構成し、瓦隙間か
ら侵入した雨水が桟木に塞き止められて溜ること
を防止した屋根下地材が案出されている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、上述線状又は点状の突起部を形成した
屋根下地材は、桟木を固定する際に該突起部に釘
を打込んで、該釘孔からの漏流雨水の浸入を防止
できるが、瓦自体を釘により固定する際、該釘孔
部分をすべて突起部に位置させることは不可能で
あり、前述平滑面からなる屋根下地材と同様に、
突起部に位置しない釘孔部分は窪み状になり、該
窪み部に雨水が流れ込んで釘孔から屋根裏に侵入
し、雨漏りを生じている。特に、勾配方向に形成
されている突条からなるものは、該突条の間に形
成される凹溝に沿つて漏流雨水が合流・流下する
ため、該凹溝に瓦固定用の釘孔が位置すると、該
合流した大量の漏流雨水が該釘孔から侵入し、雨
漏りの原因になつている。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案は、上述問題点を解消することを目的と
するものであつて、屋根下地材の表面に、屋根勾
配の下方に向かつて開拡すると共に上方が左右に
振り分ける頂部となつている山形形状からなる突
条部を多数形成し、かつこれら突条部を、上方に
位置する山形形状の裾部から流下する雨水が下方
に位置する頂部に導かれるように、千鳥状に配置
したことを特徴とするものである。
(ホ) 作用 上述構成に基づき、瓦の隙間から侵入した雨水
は山形状突条部により左右に振り分けられ、下方
に流れる程分散されてその一筋当りの水量が少な
くなると共に、屋根下地材のほとんどの面積は屋
根勾配下方に向かつて拡開された山形状突条部の
勾配(傘)下位置になり、従つて瓦固定用に任意
に打つた釘孔もほとんど、雨水の流下しない突条
部下位置に位置する。これにより、瓦固定用釘孔
に雨水が流れ込む確率を大幅に減少すると共に、
例え該釘孔が雨水流れ筋に位置していても、その
一筋当りの水量は極めて少ない。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本考案による実施例につ
いて説明する。
屋根下地材1は、第3図に示すように、巻いて
保管・運搬できるように横方向に長い可撓性シー
トからなり、かつその上面には略々前面に亘り、
本考案に係る突条部2,3が模様のように多数形
成されていると共に、その一側端部1a及び上端
部1bに重ね代用に所定巾の平滑面が形成されて
いる。
そして、突条部2は、第1図及び第2図に示す
ように、屋根勾配の下方に向かつて開拡すると共
に上方が円弧状の頂部2bとなつている山形形状
からなり、かつ屋根勾配の上方方向において、隣
接する列の突条部2が該列の突条部2の間に位置
するように千鳥状に配置されている。更に、山形
突条部2の横方向に揃つた列の間には1対の縦方
向に延びる突条部3が多数形成されており、該1
対の線状突条部3は山形突条部2の開拡した裾部
2a,2a間の下方位置、即ち山形突条部2によ
り漏流雨水が防波堤様に遮ぎられる傘下位置で、
かつ垂木上に位置するように所定ピツチに配置さ
れている。また、第4図に示すように、屋根下地
材1はピツチ等の瀝青物質を厚板に含浸させたシ
ートからなり、また突条部2,3は、ピツチを主
成分としてパルプ屑、砂等を混合したものからな
ると共に、高さが約2mmで、かつ上方よりローラ
で押つぶされることに基づき、下幅が約3mmで上
幅が3.5mm等からなる先太形状からなる。
本実施例は以上のような構成からなるので、屋
根下地材1はその一側端部1a及び上端部1bが
重ねられて野地板上に敷きつめられる。そして、
該下地材1上に、所定ピツチ毎に横方向に延びる
桟木5がタツカー等により釘止めされるが、該桟
木5が第1図鎖線で示すように、線状突条部3上
に位置した場合は、垂木と整合している1対の線
状突条部3の間に釘6を打込み、また桟木5が山
形突条部2上に位置した場合は、該突条部2の内
側即ち裾部2a,2aと円弧頂部2bで囲まれた
部分に釘6を打込む。このようにして、いずれの
場合も、桟木5は突条部2又は3上に位置し、下
地材1の表面から所定隙間浮かせた状態で固定さ
れる。また、陶器瓦はその引掛け爪を桟木5に引
掛けて、屋根下地材1上に順次葺かれるが、その
際瓦頭部の釘孔から野地板に抜けるように釘が打
込まれる。該釘孔は屋根勾配又は瓦の位置、更に
風当り等の状況により、釘打ちピツチが異なり、
横方向任意の箇所にて打付けられるが、屋根下地
材1は下方に向かつて開拡している山形突条部2
により、そのほとんどの面積が漏流雨水の流れな
い該突条部2の傘下位置にあり、従つて該釘孔が
漏流雨水の流下通路に位置する確率は極めて少な
い。
この状態で、瓦の隙間から雨水が侵入すると、
例えば第1図A位置部分から下地材1上に侵入す
ると、該漏流雨水はその表面張力により勾配に沿
つて筋状に流れる。そして、鎖線矢印に示すよう
に、山形突起部2に当たると、該突条部2の頂部
分2bにより左右に振り分けられ、更に該突条部
2の裾部2aに沿つて下方に流下する。更に、該
左右に振り分け・分散された漏流雨水は千鳥状に
配置された下段の突条部2により更に左右に振り
分けられ、下方に流れる程分散されてその一筋当
りの水量が少なくなつていく。なおこの際、桟木
5は突条部2又は3により浮き上がつた状態で固
定されているため、漏流雨水は桟木5に塞止めら
れることなく流下し、また桟木固定用の釘孔6は
1対の線状突条部3の間又は山形突条部2に囲ま
れた位置にあり、例え下地材1が窪状に変形して
いても、釘孔6部分に漏流雨水が導かれることは
なく、該釘孔6から野地板部分に侵入することは
ない。また、例えば漏流雨水の流れが速くても、
突条部3は先太形状になつているため、突条部3
を越えて流れることはなく、更に突条部2はピツ
チ等からなる粗い表面からなつているため、該突
条部2に沿つて漏れる際、水滴として該突条部表
面に徐々に付着していき、先に述べた雨水流が分
散されていくことと相俟つて、雨水流は下方に行
く程極めて微量になる。これにより、例え、瓦固
定用の釘孔が雨水の流下通路に位置していたとし
ても、その流量は微量になつており、該釘孔から
侵入するパワーをなくしており、また例え下地材
1から侵入したとしても、野地板に浸透するだけ
で、屋内に雨漏りを生ずる程の量にはならない。
また、石綿材からなる屋根瓦等、桟木を用いずに
直接屋根下地材1上に瓦を葺く場合は、瓦裏面の
かなりの部分(約20%)が下地材1上に密着して
いるため、瓦裏面の空気の流れが妨げられて、結
露が生じやすく、早期に下地材1の防水効果がな
くなつてしまうと共に、野地板及び垂木を早期に
朽ちさせてしまうことがあるが、該石綿瓦は必ず
山形突条部2上に位置して釘止めされるので、瓦
裏面との間に隙間ができ、空気を流通して結露及
びむれを防止できる。更にこの際、突条部2,3
は模様状に多数形成されているため、1枚の石綿
瓦を多数個(約30個)の突条部2,3で支えて、
踏割れを生じることも防止できる。
第5図は一部変更した実施例を示すものであ
り、山形突条部2の頂部2bが鋭角状に形成され
ており、また線状突条部3が1本の線からなりか
つ幅広に形成されている。従つて、桟木が線状突
条部3上に位置する場合は、該突条部3上に釘打
込むか、又はその近傍に釘を打込む。
また、第6図は更に変更した実施例を示すもの
であり、山形突条部2の裾部端2cを外側に向け
て変向している。従つて、該変向部2cにより、
漏流雨水が外側方向に導かれ、山形突条部2の傘
下方向に雨水が流れ込むことを確実に防止し得
る。
また、第7図は更に他の実施例を示すものであ
り、山形突条部2が頂部2bと裾部2aとに分離
され、その間に隙間cが形成されている。従つ
て、該隙間cにより、石綿瓦の場合の空気の逃げ
道が形成され、更に空気の流通を良好にすること
ができる。
ついで、第8図に沿つて、本考案に係る屋根下
地材1の製造方法について説明する。
屋根下地材1は従来の製造方法と同様な方法に
て、厚紙に瀝青物質を含浸させて成形される。そ
して、その連続する最終段階部分において、上ロ
ーラ7a及び下ローラ7bからなるローラ対7の
間を通される。この際、下ローラ7bは滑らかな
表面からなるが、上ローラ7aには山形突条部2
及び線状突条部3に対応する、山形凹溝部9及び
線状凹溝部10が多数形成されている。そして、
該上ローラ7aには溶けた状態のピツチ及びパル
プ屑、砂等の混合物が付着するように供給されて
おり、ローラ7aの回転に伴つて下地材1に接触
する際、凹溝部9,10内に入つているピツチ混
合物が下地材1に転移、接着され、山形突条部2
及び線状突条部3が下地材1上に連続して形成さ
れる。
なお、上述実施例は、横方向に延びる突条部2
の列の間に線状突条部3を配置したが、突条部2
の列間隔をつめて配置し、線状突条部3をなくす
ようにしてもよく、また山形突条部3の形状も、
上述実施例に限らず、半円形等の他の形状でもよ
いことは勿論である。また、突条部2,3の形成
は、ローラによる転接によらなくとも、裏面から
の押出し等の他の方法でもよいことは勿論であ
る。更に、該屋根下地材1は、壁下地材としても
用いることができる。
(ト) 考案の効果 以上説明したように、本考案によると、屋根下
地材1の表面に、屋根勾配の下方に向かつて開拡
すると共に上方が左右に振り分ける頂部2bとな
つている山形形状からなる突条部2を千鳥状に多
数形成したので、桟木5により漏流雨水が塞止め
られて溜ることはなく、また漏流雨水は千鳥状に
配置された山形突条部2により分散され、その一
筋当りの水量を少なくでき、更に桟木固定用の釘
孔6は突条部2の傘下位置にあつて該釘孔から雨
水が侵入することを防止できることは勿論、瓦固
定用の釘孔も漏流雨水経路に位置する確率を極め
て小さくすることができ、これらが相俟つて、屋
根からの雨漏りをなくすことができる。また、屋
根下地材1上に直接石綿瓦等を葺いた場合でも、
瓦裏面の空気の流通を確保して、結露及びむれを
防止して下地材1及び野地板、垂木等の屋根材が
早期に腐食することを防止し、屋根の寿命を向上
することできる。更に、屋根下地材1は多数の条
部2が形成されているので、これら突条部2は滑
り止めとして機能し、屋根工事の際に職人が滑落
して死亡又は大怪我をする等の事故を防止するこ
とができる。また、瀝青物質を厚紙に含浸させた
シート上、瀝青物質を主成分とする突条部2を転
接して屋根下地材1を形成すると、従来の製造方
法とほとんどかわることはなく、最終段階のロー
ラ7aに突条部2に対応する凹溝部9を形成する
だけで、極めて簡単にかつ連続的に製造でき、屋
根下地材1を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る屋根下地材を示す一部拡
大平面図、第2図は第2図−線による断面
図、第3図は屋根下地材を示す全体平面図、第4
図は突条部を示す拡大断面図、第5図は一部変更
した実施例を示す屋根下地材の平面図、第6図は
更に一部変更した山形突条部を示す平面図、第7
図は更に他の実施例による山形突条部を示す平面
図、第8図は屋根下地材の製造方法を示す斜視図
である。 1……屋根下地材、2……山形突条部、2a…
…裾部、2a……頂部、3……線状突条部、5…
…桟木。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 野地板上に敷きつめられると共にその表面か
    ら野地板に釘が打ち込まれてなる屋根下地材に
    おいて、 該屋根下地材の表面に、屋根勾配の下方に向
    かつて開拡すると共に上方が左右に振り分ける
    頂部となつている山形形状からなる突条部を多
    数形成し、かつこれら突条部を、上方に位置す
    る山形形状の裾部から流下する雨水が下方に位
    置する頂部に導かれるように、千鳥状に配置し
    たことを特徴とする、屋根下地材。 (2) 前記屋根下地材が瀝青物質を厚紙に含浸させ
    たシートからなり、かつ該シート上に、瀝青物
    質を主成分とする前記突条部を転接して形成し
    てなる、特許請求の範囲第1項記載の屋根下地
    材。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4815518B1 (ja) * 1969-08-20 1973-05-15
JPS507057U (ja) * 1973-05-17 1975-01-24

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4815518U (ja) * 1971-07-01 1973-02-21

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