JPH1088751A - 屋 根 - Google Patents

屋 根

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Publication number
JPH1088751A
JPH1088751A JP26013196A JP26013196A JPH1088751A JP H1088751 A JPH1088751 A JP H1088751A JP 26013196 A JP26013196 A JP 26013196A JP 26013196 A JP26013196 A JP 26013196A JP H1088751 A JPH1088751 A JP H1088751A
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JP
Japan
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roof
piece
valley
shingle
corrugated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26013196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hirai
孝 平井
Keisuke Hirai
啓資 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RITSUTOU ROLL KAKO KK
Hirai Engineering Corp
Original Assignee
RITSUTOU ROLL KAKO KK
Hirai Engineering Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by RITSUTOU ROLL KAKO KK, Hirai Engineering Corp filed Critical RITSUTOU ROLL KAKO KK
Priority to JP26013196A priority Critical patent/JPH1088751A/ja
Publication of JPH1088751A publication Critical patent/JPH1088751A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連接される屋根板端部が保護され、雨水を集
めて流す屋根の提供。 【解決手段】 棟Aに平行に長尺屋根板1を並設した傾
斜屋根体Bを棟Aの方向が交差するように連接し、この
連接部Cに沿ってその谷間に谷用捨板2を配設し、屋根
板1の谷用捨板2に臨む端部に沿って谷部材3を嵌合す
る。屋根板1の雨水が谷用捨板2の中央に向って流れ、
雨水を谷用捨板2により棟から軒に向って排水する。谷
部材3を屋根板1端部に沿って嵌合し、谷部材3が屋根
板1端部を被覆して保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】左右に隣接する屋根板の側端部上面間に
キャップを架設し、左右に隣接する屋根板の側縁部間の
裏面に多数の排水溝を有する捨板を設けると共に、左右
に隣接する屋根板の側端部上面とキャップとの間に断面
波形の防水板を設け、捨板の多数の排水溝の間に水返し
壁を形成し、キャップの後縁に断面略円弧状の回動湾曲
部を形成し、キャップの前縁に係止突条を有する湾曲部
を形成した屋根が特願平7−349826号として提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、棟に
平行に長尺屋根板を並設した傾斜屋根体を棟の方向が交
差するように連接した屋根において、屋根板の雨水が谷
用捨板の中央に向って流れ、雨水が谷用捨板により棟か
ら軒に向って排水され、谷部材を屋根板端部に沿って嵌
合するだけで、谷部材が屋根板端部を被覆して保護し、
屋根板端部の美観を高めると共に取付け作業に手数を要
すことなく、部品点数が少なくなり、製造コストの低減
化を図ることが可能な屋根を提供することにある。
【0004】また、請求項2記載のものでは、谷部材の
垂下防水壁の下端が谷用捨板の上面に密着して雨水の内
部への浸入を谷部材の垂下防水壁により防止し、谷部材
の波形係合片が屋根板の上部に重合して谷部材の波形係
合片の底部が屋根板の上面に密着されると共に、谷部材
の波形係合片の溝が水の表面張力防止空間を形成し、雨
水の表面張力に基づく毛細管現象による外部からの浸入
が谷部材の波形係合片の表面張力防止空間により防止さ
れ、谷部材の波形防水壁が屋根板の下部に重合して複数
の排水溝が形成されていて、谷部材の波形係合片に浸入
した屋根板の雨水による万一の漏洩水が屋根板と波形防
水壁との間に浸入しても、漏洩水を谷部材の波形防水壁
の複数の排水溝により棟から軒に向って排水し、更に谷
部材の波形防水壁の複数の排水溝の間の水返し片の先端
が屋根板の下面に密着し、漏洩水の内部への浸入を谷部
材の波形防水壁の水返し片により遮断して防止すること
が可能な屋根が提供できる。
【0005】さらに、請求項3記載のものでは、谷部材
を屋根板に嵌合すると共に、その取付片を屋根板の端部
取付部に固定するのみで、取付け作業を手数を要さずに
簡単に行える屋根が提供できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根は、棟に平
行に長尺屋根板を並設した傾斜屋根体を棟の方向が交差
するように連接し、この連接部に沿ってその谷間に谷用
捨板を配設し、前記屋根板の前記谷用捨板に臨む端部に
沿って谷部材を嵌合したことを特徴とする。
【0007】また、前記谷部材が垂下防水壁を有すると
共に、前記垂下防水壁の上端に前記屋根板の上面に係合
する波形係合片が形成され、前記垂下防水壁に前記屋根
板下部に係合する複数の排水溝を有する波形防水壁が形
成され、前記波形防水壁の複数の排水溝の間に前記屋根
板の下面に密着する水返し片が形成されるようにすると
よい。
【0008】さらに、前記谷部材の後端寄りの上部に取
付片が形成されると共に、前記屋根板の後縁寄りの上部
に取付部が形成され、前記屋根板の取付部に前記谷部材
の取付片が固定されるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1において、棟Aに平行に長尺屋根板1
を並設した傾斜屋根体Bが棟Aの方向が交差するように
連接されている。なお、これら傾斜屋根体Bに対して角
棟A´を介して別の傾斜屋根体B´が連接されて寄せ棟
造りとされており、軒先には軒先屋根板1´が配置され
ている。
【0011】屋根板1,1の連接部Cの谷間の屋根下地
D上には、図2及び図3に示すように、谷用捨板2が配
設されている。
【0012】屋根板1の谷用捨板2に臨む端部1aに沿
って、図3に示すように、防水化粧用の谷部材3が設け
られ、谷部材3には内面に水切用突条31、外面に水切
垂下片32を備えた垂下防水壁4が形成されると共に、
谷部材3の垂下防水壁4の上端には屋根板1の上面に係
合する波形係合片5が形成され、谷部材3の垂下防水壁
4には屋根板1の下部に臨んで複数の排水溝6を有する
波形防水壁7が形成され、谷部材3の波形防水壁7の複
数の排水溝6の間には屋根板1の下面に密着する水返し
片8が形成され、谷部材3の波形防水壁7の後端寄りの
上部には、図6に示すように、取付片9が形成されてい
る。
【0013】屋根板1の後縁寄りの上部には、図6に示
すように、取付部となる断面略円弧状の中空湾曲部10
が形成され、屋根板1の中空湾曲部10には谷部材3の
取付片9が固定されるようになっている。
【0014】屋根板1の前縁には、図4に示すように、
下方に向って屈曲した水切垂下片11が形成されると共
に、屋根板1の水切垂下片11の下端寄りの内側面に
は、図5及び図6に示すように、後方に向って突出した
突条12が形成されている。
【0015】屋根板1の前縁寄りの下面には、図6に示
すように、下方に向って垂下した垂下壁13が形成され
ると共に、屋根板1の垂下壁13の下端には後方に向っ
て張出した支持片14が形成され、屋根板1の下面と垂
下壁13の支持片14との間には後方に向って開口する
嵌合凹部15が形成されている。
【0016】屋根板1の前縁寄りの垂下壁13のやや後
方の下面には下方に向って垂下した垂下壁16が形成さ
れると共に、屋根板1の垂下壁16の下端には前方に向
って張出した係合片17が形成され、屋根板1の垂下壁
16の中央付近の内側には後方に向って張出した支持片
18が形成されている。
【0017】屋根板1の後縁寄りの上部には中空湾曲部
10が形成されると共に、屋根板1の中空湾曲部10に
はタッピングホール19が形成されている。
【0018】屋根板1の中空湾曲部10の上部には前方
及び後方に張出した水平防水壁20が形成されると共
に、屋根板1の水平防水壁20の上面には前後に間隔を
置いて互いに平行な上方に向って突出した複数の凸条2
1がそれぞれ形成され、屋根板1の水平防水壁20の複
数の凸条21の間には凹溝22が形成され、屋根板1の
水平防水壁20の後縁には凸条21と平行な上方に向っ
て立上がった立上がり片23が形成されている。
【0019】屋根板1の後縁には下方に向って垂下した
垂下壁24が形成されると共に、屋根板1の垂下壁24
の下端には前方及び後方に向って張出した支持片25及
び固定片26がそれぞれ形成され、屋根板1の下面と垂
下壁24の支持片25との間には前方に向って開口する
嵌合凹部27が形成され、屋根板1の垂下壁24の固定
片26には固定用長孔28が設けられている。
【0020】また、屋根板1の内、最も軒寄りに配置さ
れる軒先屋根板1´は、図7及び図8に示すように、水
切垂下片11の突条12に代えて、水切垂下片11の下
端寄りの内側面に後方に向って張出した係止フィン29
を有し、軒先屋根板1´の他の部分の構造はその後方に
敷設される屋根板1と同様のため、同一部位に同一符号
を付して説明を省略する。
【0021】屋根板1,1の端部1a,1aの間の下部
には、図3に示すように、互いに反対方向に向って傾斜
した谷用捨板2が配置され、谷用捨板2の両側縁には斜
め上方に向って折返した水返し片30,30がそれぞれ
形成されている。
【0022】屋根板1の端部1aに沿って、図2に示す
ように、谷部材3が配置され、谷部材3には、図3に示
すように、垂下防水壁4が形成されると共に、谷部材3
の垂下防水壁4の下端寄りの内側面には側方に向って突
出した突条31が形成され、図4及び図5に示すよう
に、谷部材3の垂下防水壁4は上下方向の高さが一端か
ら他端に向って徐々に低くなっている。
【0023】谷部材3の垂下防水壁4の上端の外側に
は、図3及び図4に示すように、下方に向って屈曲した
水切垂下片32が形成され、図5及び図6に示すよう
に、谷部材3の水切垂下片32は上下方向の高さが一端
から他端に向って徐々に低くなっている。
【0024】谷部材3の垂下防水壁4の上端の内側に
は、図3に示すように、側方に向って張出した波形係合
片5が形成されると共に、谷部材3の垂下防水壁4の上
端と下端との中間付近の内側面には側方に向って張出し
た波形防水壁7が形成され、谷部材3の波形防水壁7の
上部には複数の排水溝6がそれぞれ形成され、谷部材3
の波形防水壁7には複数の排水溝6の間に斜め上方に向
って突出した複数の水返し片8がそれぞれ形成されてい
る。
【0025】谷部材3の波形防水壁7の一端と内側縁と
の角部には、図6に示すように、切欠部33が形成され
ると共に、谷部材3の波形防水壁7の他端と内側縁との
角部には切欠部34が形成されている。
【0026】谷部材3の波形防水壁7の他端寄りの外側
縁の上部には、図4及び図5に示すように、上方に向っ
て立上がった取付片9が形成され、谷部材3の波形防水
壁7の取付片9には、図6に示すように、屋根板1の中
空湾曲部10のタッピングホール19と連通する透孔3
5が設けられている。
【0027】そして、図5及び図6に示すように、屋根
板1の垂下壁13及び支持片14の端部は谷部材3の波
形防水壁7の一端寄りの重合幅に相当する長さだけ予め
切除され、屋根板1の垂下壁16,係合片17及び支持
片18の端部は谷部材3の波形防水壁7の重合幅に相当
する長さだけ予め切除され、屋根板1の垂下壁24,支
持片25及び固定片26の端部は谷部材3の波形防水壁
7の他端寄りの重合幅に相当する長さだけ予め切除され
ている。
【0028】屋根板1の垂下壁13,支持片14,垂下
壁16,係合片17,支持片18,垂下壁24,支持片
25及び固定片26の側端部を切り欠く際に、図9に示
すような接続部切欠用のガイドゲージ47を用いると、
正確なサイズで簡単迅速に切欠くことができて失敗が無
く便利である。
【0029】ガイドゲージ47は、屋根板1の勾配方向
の長さに相当する長さと均一の幅を有する平板より成
り、その後端が下方に屈曲されて位置決め垂下片48が
形成されている。
【0030】また、ガイドゲージ47の一側縁の前端部
において、屋根板1の垂下壁13及び支持片14と合致
する位置に谷部材3の波形防水壁7の切欠部33の部分
の波形防水壁7の挿入幅と同幅の第1切除部49、屋根
板1の垂下壁16,係合片17及び支持片18と合致す
る位置に谷部材3の波形防水壁7の挿入幅と同幅の第2
切除部50がそれぞれ形成される。
【0031】さらに、ガイドゲージ47の一側縁の後端
部において、屋根板1の垂下壁24,支持片25及び固
定片26と合致する位置に谷部材3の波形防水壁7の切
欠部34の部分の波形防水壁7の挿入幅と同幅の第3切
除部51が形成される。
【0032】ガイドゲージ47は次のように使用され
る。
【0033】まず、図10に示すように、屋根板1の側
端部裏面にガイドゲージ47の一側部を、その側縁と屋
根板1の側縁とを揃えて重ね、位置決め垂下片48を屋
根板1の固定片26の後端に引っ掛けて位置決めする。
そして、屋根板1の垂下壁13及び支持片14が第1切
除部49の内側に露出する部分、屋根板1の垂下壁1
6,係合片17及び支持片18が第2切除部50の内側
に露出する部分、屋根板1の垂下壁24,支持片25及
び固定片26が第3切除部51の内側に露出する部分を
それぞれ切除して図6に示すような屋根板1を得る。
【0034】谷部材3の屋根板1の端部1aに対する取
付けは、まず、図3に示すように、谷部材3の波形係合
片5と波形防水壁7との間に屋根板1の端部1aを挿入
し、図5及び図6に示すように、屋根板1の下面と垂下
壁13の支持片14との間の嵌合凹部15に谷部材3の
波形防水壁7の内側縁寄りの一端部を嵌め込むと共に、
屋根板1の下面と垂下壁24の支持片25との間の嵌合
凹部27に谷部材3の波形防水壁7の内側縁寄りの他端
部を嵌め込んだ後、谷部材3の波形防水壁7の取付片9
を屋根板1の中空湾曲部10の端面に当接し、谷部材3
の波形防水壁7の取付片9の透孔35にねじ等の固定金
具36を挿通し、屋根板1の中空湾曲部10のタッピン
グホール19に固定金具36のねじ部37を捩じ込むこ
とにより、図4及び図5に示すように、谷部材3の波形
防水壁7の取付片9を屋根板1の中空湾曲部10に固定
金具36により固定し、谷部材3が屋根板1の端部1a
に対して取付けられる。
【0035】屋根板1の端部1aの上部には、図3に示
すように、谷部材3の波形係合片5が重合され、屋根板
1の上面には谷部材3の波形係合片5の底部が密着さ
れ、谷部材3の波形係合片5の溝によりラビリンスを構
成して水の表面張力防止空間38が形成され、水の表面
張力に基づく毛細管現象による外部からの浸入水が谷部
材3の波形係合片5の表面張力防止空間38により完璧
に遮蔽される。
【0036】また、屋根板1の嵌合凹部15及び嵌合凹
部27には、図5に示すように、谷部材3の波形防水壁
7の内側縁寄りの一端部及び他端部がそれぞれ嵌め込ま
れ、屋根板1の端部1aの下部には、図3に示すよう
に、谷部材3の波形防水壁7が重合され、屋根板1の下
面には谷部材3の波形防水壁7の複数の水返し片8の先
端が密着されている。
【0037】屋根下地Dの軒寄り端部には、図7に示す
ように、屋根板1の取付け位置の基準部材となる軒先支
持部材39が配設され、軒先支持部材39には、図8に
示すように、屋根下地Dの軒端面を閉塞する化粧面を有
する垂直壁40が形成されると共に、軒先支持部材39
の垂直壁40の上端には前方及び後方に向って張出した
フランジ41が形成され、軒先支持部材39の垂直壁4
0の上端と下端との中間付近の内側面には後方に向って
張出した取付片42が形成されている。
【0038】屋根板1は次のように屋根下地D上に前後
方向に敷設される。
【0039】まず、棟Aの方向が交差する傾斜屋根の連
接部Cの屋根下地D上に、連接部Cに沿って谷用捨板2
を配設する。
【0040】次に、前記のようにして屋根板1,軒先屋
根板1´の端部に谷部材3を取付ける。
【0041】一方の傾斜屋根において、谷用捨板2を覆
って軒先支持部材39の垂直壁40を屋根下地Dの軒端
面に当接すると共に、軒先支持部材39の取付片42を
屋根下地Dの軒寄り端部の上面に当接し、図8に示すよ
うに、軒先支持部材39の垂直壁40及び取付片42を
固定金具43及び固定金具44により屋根下地Dの軒端
面及び軒寄り端部の上面にそれぞれ固定する。
【0042】次いで、谷部材3を取付けた軒先屋根板1
´を軒先支持部材39の上方を覆うように配置し、軒先
屋根板1´の水切垂下片11の係止フィン29を軒先支
持部材39のフランジ41の前縁寄りの下面に係止し、
軒先屋根板1´の垂下壁13の支持片14を軒先支持部
材39のフランジ41の上面に当接し、軒先屋根板1´
の垂下壁16の係合片17を軒先支持部材39のフラン
ジ41の後縁寄りの下面に係止し、軒先屋根板1´の垂
下壁24の支持片25及び固定片26を屋根下地Dの上
面に当接し、図8に示すように、軒先屋根板1´の垂下
壁24の固定片26を固定用長孔28を利用して固定金
具45により屋根下地Dに固定し、軒先屋根板1´が屋
根下地Dに対して取付けられる。
【0043】次に、谷部材3を取付けた屋根板1の垂下
壁13の支持片14を軒先屋根板1´の水平防水壁20
の複数の凸条21の上部に当接すると共に、屋根板1の
垂下壁16を軒先屋根板1´の水平防水壁20の立上が
り片23に当接し、屋根板1の垂下壁16の係合片17
を軒先屋根板1´の水平防水壁20の後縁寄りの下面に
係止し、屋根板1の垂下壁24の支持片25及び固定片
26を屋根下地Dの上面に当接し、図8に示すように、
屋根板1の垂下壁24の固定片26を固定用長孔28を
利用して固定金具45により屋根下地Dに固定し、軒先
屋根板1´の後方に隣接する屋根板1が屋根下地Dに対
して取付けられる。
【0044】その後、屋根板1の垂下壁13の支持片1
4を軒先屋根板1´の後方に隣接する屋根板1の水平防
水壁20の複数の凸条21の上部に当接すると共に、屋
根板1の垂下壁16を軒先屋根板1´の後方に隣接する
屋根板1の水平防水壁20の立上がり片23に当接し、
屋根板1の垂下壁16の係合片17を軒先屋根板1´の
後方に隣接する屋根板1の水平防水壁20の後縁寄りの
下面に係止し、屋根板1の垂下壁24の支持片25及び
固定片26を屋根下地Dの上面に当接し、図8に示すよ
うに、屋根板1の垂下壁24の固定片26を固定用長孔
28を利用して固定金具45により屋根下地Dに固定
し、屋根板1が屋根下地Dに対して取付けられる。
【0045】これを順次繰り返して屋根板1を軒から棟
に向って葺き上げ、図12に示すように、一方の傾斜屋
根の屋根葺きを完了する。
【0046】その後、谷部材3が前記一方の傾斜屋根の
谷部材3に対向するようにして同様の手順で他方の傾斜
屋根の屋根葺きを行う。
【0047】したがって、図11に示すように、軒先屋
根板1´及び屋根板1の水平防水壁20の複数の凸条2
1の先端がその上方の屋根板1の垂下壁13の支持片1
4に密着され、軒先屋根板1´及び屋根板1の水平防水
壁20の複数の凸条21の間の凹溝22によりラビリン
スを構成して水の表面張力防止空間46が形成され、水
の表面張力に基づく毛細管現象による外部からの浸入水
が軒先屋根板1´及び屋根板1の水平防水壁20の表面
張力防止空間46により完璧に遮蔽される。
【0048】軒先支持部材39は垂直壁40及び取付片
42が固定金具43及び固定金具44により屋根下地D
の軒端面及び軒寄り端部の上面の2箇所に固定されると
共に、軒先屋根板1´が水切垂下片11の係止フィン2
9及び垂下壁16の係合片17の2箇所で軒先支持部材
39のフランジ41に係止され、軒先屋根板1´の垂下
壁24の固定片26が固定金具45により屋根下地Dに
固定されているので、風圧に対する屋根の軒部分の強度
が非常に大きくなり、このため屋根が強風に吹き上げら
れて破損する心配がなく、耐風圧構造が構成される。
【0049】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0050】まず、屋根板1の水切垂下片11は雨水を
前方に隣接する屋根板1の上面に流し、雨水が屋根板1
の上面を棟から軒に向って流れる。
【0051】また、谷部材3の水切垂下片32は雨水を
谷用捨板2の上面の中央に流し、雨水が谷用捨板2の上
面の中央を棟から軒に向って流れる。
【0052】さらに、谷部材3の垂下防水壁4の下端が
谷用捨板2の上面に密着し、谷部材3の垂下防水壁4が
雨水の内部への浸入を防止し、谷部材3の垂下防水壁4
の突条31が水の表面張力を防止する。
【0053】雨水が谷用捨板2の上面と谷部材3の垂下
防水壁4の下端との間を通って内部に浸入すると、谷用
捨板2の水返し片30が内部に浸入した雨水の側方への
流れを遮断し、雨水を谷用捨板2の水返し片30により
中央に向って返す。
【0054】また、谷部材3の波形係合片5を屋根板1
の端部1aの上部に重合すると、谷部材3の波形係合片
5の底部が屋根板1の上面に密着し、谷部材3の波形係
合片5が屋根板1の上部に重合し、谷部材3の波形係合
片5の溝により水の表面張力防止空間38を形成し、谷
部材3の波形係合片5の表面張力防止空間38が雨水の
表面張力に基づく毛細管現象による外部からの浸入を防
止する。
【0055】さらに、谷部材3の波形防水壁7を屋根板
1の端部1aの下部に重合すると、万一の漏洩水が屋根
板1と谷部材3の波形防水壁7との間に浸入しても、谷
部材3の波形防水壁7の複数の排水溝6が漏洩水を棟か
ら軒に向って排水し、谷部材3の波形防水壁7の複数の
排水溝6の間の水返し片8の先端が屋根板1の下面に密
着し、谷部材3の波形防水壁7の水返し片8が漏洩水の
内部への浸入を遮断して防止する。
【0056】また、屋根板1の垂下壁13の支持片14
を前方に隣接する屋根板1の水平防水壁20の複数の凸
条21の上部に当接すると、屋根板1の水平防水壁20
の複数の凸条21の先端が後方に隣接する屋根板1の垂
下壁13の支持片14に密着し、屋根板1の水平防水壁
20の複数の凸条21の間の凹溝22により水の表面張
力防止空間46を形成し、屋根板1の水平防水壁20の
表面張力防止空間46が雨水の表面張力に基づく毛細管
現象による外部からの浸入を防止する。
【0057】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の屋根は、
棟に平行に長尺屋根板を並設した傾斜屋根体を棟の方向
が交差するように連接した屋根において、屋根板の雨水
が谷用捨板の中央に向って流れ、雨水が谷用捨板により
棟から軒に向って排水され、谷部材を屋根板端部に沿っ
て嵌合するだけで、谷部材が屋根板端部を被覆して保護
し、屋根板端部の美観を高めると共に取付け作業に手数
を要すことなく、部品点数が少なくなり、製造コストの
低減化を図ることが可能となる。
【0058】また、請求項2記載のものでは、谷部材の
垂下防水壁の下端が谷用捨板の上面に密着して雨水の内
部への浸入を谷部材の垂下防水壁により防止し、谷部材
の波形係合片が屋根板の上部に重合して谷部材の波形係
合片の底部が屋根板の上面に密着されると共に、谷部材
の波形係合片の溝が水の表面張力防止空間を形成し、雨
水の表面張力に基づく毛細管現象による外部からの浸入
が谷部材の波形係合片の表面張力防止空間により防止さ
れ、谷部材の波形防水壁が屋根板の下部に重合して複数
の排水溝が形成されていて、谷部材の波形係合片に浸入
した屋根板の雨水による万一の漏洩水が屋根板と波形防
水壁との間に浸入しても、漏洩水を谷部材の波形防水壁
の複数の排水溝により棟から軒に向って排水し、更に谷
部材の波形防水壁の複数の排水溝の間の水返し片の先端
が屋根板の下面に密着し、漏洩水の内部への浸入を谷部
材の波形防水壁の水返し片により遮断して防止すること
が可能となる。
【0059】さらに、請求項3記載のものでは、谷部材
を屋根板に嵌合すると共に、その取付片を屋根板の端部
取付部に固定するのみで、取付け作業を手数を要さずに
簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す屋根の斜視図
【図2】図1の要部拡大斜視図
【図3】図2の要部拡大断面図
【図4】谷部材の屋根板に対する取付け状態を示す要部
拡大斜視図
【図5】図4の下部後方から見た要部斜視図
【図6】図5の分解斜視図
【図7】屋根板の軒先屋根板に対する敷設前の要部斜視
【図8】図2の要部拡大側面図
【図9】ガイドゲージの斜視図
【図10】屋根板切断説明用斜視図
【図11】図8の要部拡大側面図
【図12】一方の屋根の施工後を示す要部斜視図
【符号の説明】
1 屋根板 1´ 軒先屋根板 1a 端部 2 谷用捨板 3 谷部材 4 垂下防水壁 5 波形係合片 6 排水溝 7 波形防水壁 8 水返し片 9 取付片 10 中空湾曲部 11 水切垂下片 12 突条 13 垂下壁 14 支持片 15 嵌合凹部 16 垂下壁 17 係合片 18 支持片 19 タッピングホール 20 水平防水壁 21 凸条 22 凹溝 23 立上がり片 24 垂下壁 25 支持片 26 固定片 27 嵌合凹部 28 固定用長孔 29 係止フィン 30 水返し片 31 突条 32 水切垂下片 33 切欠部 34 切欠部 35 透孔 36 固定金具 37 ねじ部 38 表面張力防止空間 39 軒先支持部材 40 垂直壁 41 フランジ 42 取付片 43 固定金具 44 固定金具 45 固定金具 46 表面張力防止空間 47 ガイドゲージ 48 位置決め垂下片 49 第1切除部 50 第2切除部 51 第3切除部 A 棟 A´ 角棟 B,B´ 傾斜屋根体 C 連接部 D 屋根下地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟に平行に長尺屋根板を並設した傾斜屋
    根体を棟の方向が交差するように連接し、この連接部に
    沿ってその谷間に谷用捨板を配設し、前記屋根板の前記
    谷用捨板に臨む端部に沿って谷部材を嵌合したことを特
    徴とする屋根。
  2. 【請求項2】 前記谷部材が垂下防水壁を有すると共
    に、前記垂下防水壁の上端に前記屋根板の上面に係合す
    る波形係合片が形成され、前記垂下防水壁に前記屋根板
    下部に係合する複数の排水溝を有する波形防水壁が形成
    され、前記波形防水壁の複数の排水溝の間に前記屋根板
    の下面に密着する水返し片が形成された請求項1記載の
    屋根。
  3. 【請求項3】 前記谷部材の後端寄りの上部に取付片が
    形成されると共に、前記屋根板の後縁寄りの上部に取付
    部が形成され、前記屋根板の取付部に前記谷部材の取付
    片が固定されたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の屋根。
JP26013196A 1996-09-10 1996-09-10 屋 根 Withdrawn JPH1088751A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9804232B2 (en) 2015-07-10 2017-10-31 Yaw-Der Hwang Protective sleeve structure for proximity sensor
CN113202237A (zh) * 2021-06-09 2021-08-03 鼎华创应急装备技术(深圳)有限公司 一种屋面排水结构

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9804232B2 (en) 2015-07-10 2017-10-31 Yaw-Der Hwang Protective sleeve structure for proximity sensor
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