JP3502309B2 - 屋根瓦 - Google Patents

屋根瓦

Info

Publication number
JP3502309B2
JP3502309B2 JP26072799A JP26072799A JP3502309B2 JP 3502309 B2 JP3502309 B2 JP 3502309B2 JP 26072799 A JP26072799 A JP 26072799A JP 26072799 A JP26072799 A JP 26072799A JP 3502309 B2 JP3502309 B2 JP 3502309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
roof tile
engaging portion
engaging
tile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26072799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001132170A (ja
Inventor
秋則 宮園
春雄 松永
Original Assignee
株式会社宮園製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社宮園製作所 filed Critical 株式会社宮園製作所
Priority to JP26072799A priority Critical patent/JP3502309B2/ja
Publication of JP2001132170A publication Critical patent/JP2001132170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3502309B2 publication Critical patent/JP3502309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根面に
葺上げられる平板瓦、桟瓦等の屋根瓦において、とく
に、風等によって吹き上げられたり、飛散したりするこ
とを防止する屋根瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屋根瓦にあって、風等に
よって吹き上げられたり、飛散したりすることを防止す
るために、種々の手段が講じられている。例えば、瓦自
体を屋根の桟木に釘等により固定する手段、瓦の流れ方
向に対してその尻部の端部を特殊な構造の係止金具を用
いて桟木等に固定する手段、また、図19に示すよう
に、瓦WAの桁行き方向の差込み側の側縁をクランク状
に曲折した係止金具Kを用いて桟木等に釘等にて固定す
る手段などが採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の各手段にあっては、それぞれ単一の瓦のみを屋
根の桟木等に固定するものであるから、他の瓦とは葺上
げ状態そのままとなるため、露出される瓦の頭部側が固
定されず、依然として該瓦の頭部側が風等によって吹き
上げられる(浮き上がる)という自体を生起するもので
あった。また、瓦自体を釘等により固定する手段や特殊
な構造の係止金具を用いて固定する手段にあっては、瓦
の葺上げに際していちいち別の工具等を用いて行なわな
ければならず、その作業が非常に面倒かつ煩わしいもの
となっており、とくに、特殊な構造の係止金具を用いて
固定する手段や瓦WAの差込み側の側縁をクランク状に
曲折した係止金具Kにより固定する手段にあっては、そ
の瓦どうしの葺合わせ面(部位)に係止金具を使用する
ため、その葺上げ後の瓦の水の流れを阻害することにな
り、雨漏れ等の原因にもなっており、いずれにしても、
満足な対策手段とは言い難いものであった。
【0004】そこで、本発明は、上記した従来の問題点
に鑑み、瓦の葺上げに際し、その葺上げの重なり状態
(葺合わせ面)に対応してその瓦どうしを係合すること
によって、風等によって吹き上げられたり、飛散したり
することを未然に防止することができる屋根瓦を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、屋根の桁行き方向において
桟側の側縁が先に葺上げられる瓦の差込み側の側縁上面
に、差込み側の側縁が次に葺上げられる瓦の桟側の側縁
下面にそれぞれ重合され、さらに屋根の流れ方向におい
て頭部が先に葺上げられる瓦の尻部上面にかつ尻部が次
に葺上げられる瓦の頭部下面にそれぞれ重合されるとと
もに上位における瓦どうしの桁行き方向の重合部位が下
位の瓦の幅方向ほぼ中央部位に位置するように千鳥葺き
状に葺上げられる屋根瓦であって、該屋根瓦を構成する
瓦本体の頭部桟側の側縁における重合部位の内方寄り下
面には、少なくとも該側縁外方側を開放した切欠き溝状
の第1の係合部を形成し、瓦本体の尻部における上位の
瓦との重合部位の上面ほぼ中央部には、該上位の瓦に形
成された前記第1の係合部と係脱可能な第2の係合部を
形出し、この第1の係合部と第2の係合部とは、瓦の葺
上げに際し、当該瓦の第2の係合部と上位の瓦の第1の
係合部との係合により上方への抜脱を阻止する対の凹凸
係合状態となしたことを要旨とするものである。
【0006】 この構成によれば、瓦本体頭部の桟側の
側縁における重合部位の内方寄り下面に形出した第1の
係合部と、瓦本体の尻部における上面ほぼ中央部に形出
した第2の係合部とを係合することができる。このこと
は、平板瓦における千鳥葺きに簡単に対応するものであ
り、瓦の葺上げの重なり状態(葺合わせ面)と相まっ
て、当該葺上げられる瓦どうしを一層強固に結合するこ
とができ、屋根面に露出される瓦の頭部側の風等による
吹き上げや浮き上がりが可及的に阻止でき、これによっ
て瓦全体の飛散を未然に防止することを一層向上するも
のである。
【0007】 請求項2の発明は、請求項1に発明にお
いて、第1の係合部と第2の係合部とを瓦本体の瓦素地
と一体に形成してなるを要旨とするものである。
【0008】 この構成によれば、第1及び第2の係合
部におけ凹凸係合部位を簡易に成形できる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
したがって説明する。さて、図1〜図4に示す第1の実
施の形態における屋根瓦としての平板瓦1Aの場合につ
いて説明する。図において、本実施の形態における平板
瓦1Aは、その瓦本体2が全体として通常の構成を採用
するものであり、所定の肉厚に形成され、その上面のほ
ぼ全体には尻部2a及び左右の側縁(桟側及び差込み
側)2b,2c側の平面部を残しかつ頭部2d側を開放
した所定の深さの凹状瓦面3が形成されている。
【0014】瓦本体2の一方の側縁2bは葺上げ時に隣
接する瓦の差込み側の側縁2cの上部に重ねられる桟側
の側縁となすようにその下面側が所定の重合わせ凹部と
して形成され、他方の側縁2cは葺上げ時に隣接する瓦
の桟側の側縁2bの下部に重ねられる差込み側の側縁と
なすようにその上面側が所定の重合わせ段部として形成
され、また、頭部2dは前記差込み側の側縁2c残した
全域に下方に向けてほぼ円弧状に所定の長さ垂れ下がっ
た垂部4が形出されている。
【0015】そして、瓦本体2の頭部2dと差込み側の
側縁2cとの隅部は所定の大きさの頭部切込み部5が切
り欠き形成され、尻部2aの下部ほぼ両側にはほぼ三角
形状の引掛け部6が形出されている。
【0016】前記瓦本体2の頭部2dと桟側の側縁2b
との隅部下部には該頭部2dの垂部4とほぼ同様の肉厚
でかつ一体状に該桟側の側縁2bに沿って膨出垂部7が
形出されていて、この膨出垂部7にはほぼ横U字状の切
欠き溝8a及びその下部片を係合片8bとなした第1の
係合部8が形成されている。
【0017】また、瓦本体2の尻部2a側の中央部にお
いて、前記凹状瓦面3の上面には該尻部2aの平面部と
同一高さの膨出部9が一体状に形成されていて、この膨
出部9には、前記第1の係合部8における係合片8bが
係脱可能なほぼ横U字状の切欠き溝10a及びその下部
片を該第1の係合部8における切欠き溝8aに係脱可能
な係合片10bとなした第2の係合部10が形成されて
いる。
【0018】なお、第1及び第2の係合部8,10の切
欠き溝8a,10aは、それぞれ瓦の流れ方向に形成さ
れ、該流れ方向に沿ってその係合片8b,10bが係脱
するように構成されているとともに、図4(a)に示す
ように、瓦全体のプレス成形後の次工程において所望の
工具等により図中斜線で示すように切欠き形成するもの
である。また、第1及び第2の係合部8,10は、とも
に葺上げ時に瓦の重合わせ部位に位置するように形成さ
れるものである。
【0019】上述のように構成された第1の実施の形態
における平板瓦1Aによる千鳥葺きの場合について説明
すると、図1及び図5(a)(b)に示すように、葺上
げられた一枚の平板瓦1Aに対し、その桁行き方向に
は、当該平板瓦1Aの桟側の側縁2bが隣接する平板瓦
の差込み側の側縁2cの上部に重合わされ、当該平板瓦
1Aの差込み側の側縁2cには隣接する平板瓦の桟側の
側縁2bが上部から重合わされ、以下、順次同様にして
桁行き方向に葺上げられる。(図1参照)
【0020】そして、流れ方向には、当該平板瓦1Aの
尻部2a側のほほ半分には次の平板瓦の頭部2d側のほ
ぼ半分が重合わせられ、他の半分には該次の平板瓦の桁
行き方向に隣接する次の平板瓦の頭部2d側のほぼ半分
が重合わせられ、この状態、すなわち、当該平板瓦1A
の尻部2a側に2枚の平板瓦の頭部2d側が重合わせら
れようにして、順次葺上げられるものである。(図1参
照)
【0021】なお、各平板瓦1Aは従前の平板瓦と同様
に、その引掛け部5が屋根の野地板11に組付けられた
桟木12に対して引掛けてその流れ方向の位置が決めら
れるものである。(図5参照)
【0022】そして、上述のように、平板瓦1Aを流れ
方向に葺上げていくに際し、図5(b)に示すように、
当該平板瓦1Aの第1の係合部8が先に葺上げられた平
板瓦1Aの第2の係合部10に対して係合され、その頭
部2d側が先に葺上げられた平板瓦1Aの尻部2a側に
結合される。一方、当該平板瓦1Aの第2の係合部10
には次に葺上げられる平板瓦1Aの第1の係合部8が係
合され、該次に葺上げられる平板瓦1Aの頭部2dが当
該平板瓦1Aの尻部2a側に結合される。
【0023】このようにして、各平板瓦1Aをその第1
及び第2の係合部8,10の係合により順次結合状態で
葺上げるものであり、その係合作業は、図5(b)に示
すように、葺上げる平板瓦を先に葺上げた平板瓦に対し
て頭部2d側から流れ方向に沿って移動させて、その第
1及び第2係合部8,10における係合片8b,10b
をそれぞれ切欠き溝8a,10aに係合することによっ
て行うものであり、この係合状態は、上方には抜脱しな
い係合状態となっている。(図6参照)
【0024】上記のようにして、各平板瓦1Aは、流れ
方向に対してそれぞれ頭部2dと尻部2aとの重合わせ
部位において互いに結合され、桁行き方向に対しては、
桟側の側縁2bと差込み側の側縁2cとが上下に重合わ
せられることになり、全体として互いに関連した結合状
態(葺上げ状態)を得ることができる。
【0025】これによって、各平板瓦1Aの頭部2dが
先の各平板瓦1Aの尻部2aに確実に結合され、平板瓦
1Aの頭部2dが風等により吹き上げられることや浮き
上がることを可及的に阻止できるものであり、とくに、
平板瓦における千鳥葺きに簡単に対応するものであり、
瓦の葺上げの重なり状態(葺合わせ面)と相まって、当
該葺上げられる瓦どうしを一層強固に結合することがで
き、風等による瓦全体の飛散を未然に防止することがで
きるものである。
【0026】なお、第2の係合部10は、次に葺上げら
れる平板瓦1Aの頭部切込み部5に位置されるため、そ
の葺上げの重合わせには何ら支障を及ぼすものではな
い。
【0027】次に、前記第1の実施の形態における第2
の係合部10の二つの別例を図7〜図10について説明
すると、図7及び図8に示す別例は、凹状瓦面3内の上
面に既存の瓦を釘止めするために形成した釘孔を有する
2つの膨出部15,15に対し、瓦の葺上げに際し、こ
の2つの膨出部15,15にわたって平板状の曲折した
係合片16を釘着等して取付け、該係合片16と凹状瓦
面3内の上面とで第1の係合部8が係脱する切欠き溝1
7を形成した第2の係合部10の構造としてもよく、ま
た、図9及び図10に示す別例は、凹状瓦面3内の上面
に既存の瓦を釘止めするために形成した釘孔を有する一
つの膨出部15Aに対し、瓦の葺上げに際し、この膨出
部15Aに前記第1の実施の形態よりも幅狭の平板状の
曲折した係合片16Aを釘着等して取付け、該係合片1
6Aと凹状瓦面3内の上面とで第1の係合部8が係脱す
る切欠き溝17を形成した第2の係合部10の構造とし
てもよく、両実施の形態におけるその係脱状態は図11
(a)(b)に示すように、前述した第1の実施の形態
と同様にして行うものである。
【0028】この場合、第2の係合部10の形成を容易
にするとともに、比較的強度に富む構造とすることがで
きる。また、第1の係合部8を前述した第1の実施の形
態における位置よりずらした場合に対してもその切欠き
溝17,17を広く形成することができるため、その係
合状態に簡単に対応することができる。
【0029】
【0030】次に、第2の実施の形態について、図12
〜図17を参照して説明すると、この場合は、第1の係
合部8を、瓦本体2の頭部2d側における桟側の側縁下
面において、他の瓦との重合部位より内方寄りに形成
し、第2の係合部10を、凹状瓦面3内の上面に既存の
瓦を釘止めするために形成した釘孔を有する一つの膨出
部15Aに釘着されるほぼコ字状に曲折した係合片20
により構成したものである。
【0031】すなわち、図12、13に示すように、瓦
本体2の頭部2d側における桟側の側縁2b下面におい
て、他の瓦との重合部位(重合わせ凹部)より内方寄り
には、該重合部位(重合わせ凹部)に向かって膨出部2
1が形出され、この膨出部21には瓦の流れ方向の両端
及び重合わせ凹部側を開放したほぼ横U字状の切欠き溝
22及びその下部片を係合片23となした第1の係合部
8が所定の長さ形成されている。この場合、切欠き溝2
2の成形にあっては、瓦全体のプレス成形後の次工程に
おいて所望の工具等により切欠き形成するものである。
【0032】また、凹状瓦面3内の上面のほぼ中央部か
ら差込み側の側縁2c寄りの既存の瓦を釘止めするため
に形成した釘孔を有する一つの膨出部15Aには図1
2、14に示すように、瓦の葺上げに際し、第2の係合
部10を構成する断面コ字状に曲折した係合片20が釘
着されている。すなわち、この係合片20は幅広の下部
片を取付け部20aとし、上方の曲折片を係合片20b
としてその係合片20bと取付け部20aとの間で瓦の
流れ方向の両端及び差込み側の側縁2cを開放した切欠
き溝20cを形成して第2の係合部10が形成されてい
る。
【0033】そして、その余の構成は前述した第1の実
施の形態と同様であるので、図中同一部材については同
符号を付してその説明を省略する。
【0034】したがって、この第2の実施の形態におい
ては、図12、15、16、17に示すように、前述し
た第1の実施の形態と同様に平板瓦1Aによる千鳥葺き
を行うものであり、この場合の第1及び係合部8,10
の係合状態にあっては、葺上げる平板瓦を先に葺上げた
平板瓦に対して頭部2d側から流れ方向に沿って移動さ
せて、その第1及び第2の係合部8,10における係合
片23,20bをそれぞれ切欠き溝22,10cに係合
することによって行うか、或いは葺上げる平板瓦を先に
葺上げた平板瓦に対して桟側の側縁2b側から桁行き方
向に沿って移動させて、その第1及び第2の係合部8,
10における係合片23,20bをそれぞれ切欠き溝2
2,10cに係合することによって行うものであり、こ
の係合状態は、上方には抜脱しない係合状態となってい
る。(図16、17参照)
【0035】このように、本第2の実施の形態にあって
は、第1の実施の形態と同様に、平板瓦1Aを流れ方向
に対してそれぞれ頭部2dと尻部2aとの重合わせ部位
において互いに結合され、桁行き方向に対しては、桟側
の側縁2bと差込み側の側縁2cとが上下に重合わせら
れることになり、全体として互いに関連した結合状態
(葺上げ状態)を得ることができる。
【0036】これによって、各平板瓦1Aの頭部2dが
先の各平板瓦1Aの尻部2aに確実に結合され、平板瓦
1Aの頭部2dが風等により吹き上げられることや浮き
上がることを可及的に阻止できるものであり、とくに、
平板瓦における千鳥葺きに簡単に対応するとともに、瓦
の葺上げの重なり状態(葺合わせ面)と相まって、当該
葺上げられる瓦どうしを一層強固に結合することがで
き、風等による瓦全体の飛散を未然に防止することがで
きるものである。
【0037】なお、上述した本第2の実施の形態におい
ては、第2の係合部10について断面コ字状に曲折した
係合片20を主体として構成したが、図18に示すよう
にクランク状に曲折した係合片20を主体として構成し
てもよく、この場合は係合片20自体の形成を簡易にす
ることができる。
【0038】また、瓦本体の流れ方向にリブを有する平
板瓦においては、該リブを利用してそのリブに第1の係
合部8に相当する切欠き溝を直接的に形成し、この切欠
き溝に第2の係合部10における係合片を係合する構成
とすることができるものである。
【0039】そして、上述した本第2の実施の形態にお
いては、第2の係合部10を膨出部15Aに対し瓦本体
2と別体の係合片20を主体として構成したが、前述し
た第1の実施の形態において説明した図1〜図6に示す
構造の場合と同様に、第2の係合部10を図19に示す
ように瓦本体2と一体に瓦素地から形成してもよく、こ
の場合も前述した第1の実施の形態において説明したと
同様に瓦全体のプレス成形後の次工程において所望の工
具等により係合片20bを残して切欠き溝20cに相当
する部位を切欠き形成するものであり、その余の構成に
ついては図17に示す構成と同様であるので図中同符号
を付してその説明を省略する。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明においては、瓦本体頭部
の桟側の側縁における重合部位の内方寄り下面に形出し
た第1の係合部と、瓦本体の尻部における上面ほぼ中央
部に形出した第2の係合部とを係合することができる。
このことは、平板瓦における千鳥葺きに簡単に対応する
ものであり、瓦の葺上げの重なり状態(葺合わせ面)と
相まって、当該葺上げられる瓦どうしを一層強固に結合
することができ、屋根面に露出される瓦の頭部側の風等
による吹き上げや浮き上がりが可及的に阻止でき、これ
によって瓦全体の飛散を未然に防止することを一層向上
することができる。
【0041】 請求項2の発明においては、第1及び第
2の係合部におけ凹凸係合部位を簡易に成形できる。
【0042】
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す平板瓦をその葺上げ状
態とともに説明する平面図である。
【図2】図1のP矢視図である。
【図3】平板瓦の側面図である。
【図4】(a)(b)は平板瓦における第1及び第2の
係止部の成形状態を示す説明図である。
【図5】(a)(b)は平板瓦の葺上げ状態を示す説明
図である。
【図6】第1の係合部と第2の係止部との係合状態を示
す拡大側面図である。
【図7】第2の係止部の別例を示す平面図である。
【図8】同じく、第2の係止部の別例を示す側断面図で
ある。
【図9】第2の係止部の別例を示す平面図である。
【図10】同じく、第2の係止部の別例を示す側断面図
である。
【図11】(a)(b)は別例の第2の係止部と第1の
係合部との係合状態を示す拡大側面図である。
【図12】第2の実施の形態を示す平板瓦を示す平面図
である。
【図13】図12のX−X線断面図である。
【図14】図12のY−Y線断面図である。
【図15】第2の実施の形態における平板瓦の葺上げ状
態を説明する平面図である。
【図16】第2の実施の形態における第1の係止部と第
2の係合部との係合状態を示す横面図である。
【図17】第2の実施の形態における第1の係止部と第
2の係合部との係合状態を示す拡大横面図である。
【図18】第2の実施の形態における第2の係合部の別
例を示す拡大横面図である。
【図19】第2の実施の形態における第2の係合部を瓦
本体と一体に形成した例を示す拡大横面図である。
【図20】従来の係止金具を示す説明図である。
【符号の説明】
1A 平板瓦 2 瓦本体 2a 尻部 2b 桟側の側縁 2c 差込み側の側縁 2d 頭部 8 第1の係合部 8a、22 切欠き溝 8b、23 係合片 10 第2の係合部 10a、20c 切欠き溝 10b、20b 係合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−222746(JP,A) 特開2001−40821(JP,A) 実開 平2−60122(JP,U) 実開 平4−39214(JP,U) 実開 平2−56229(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/34 E04D 1/12 E04D 1/16 E04D 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の桁行き方向において桟側の側縁が
    先に葺上げられる瓦の差込み側の側縁上面に、差込み側
    の側縁が次に葺上げられる瓦の桟側の側縁下面にそれぞ
    れ重合され、さらに屋根の流れ方向において頭部が先に
    葺上げられる瓦の尻部上面にかつ尻部が次に葺上げられ
    る瓦の頭部下面にそれぞれ重合されるとともに上位にお
    ける瓦どうしの桁行き方向の重合部位が下位の瓦の幅方
    向ほぼ中央部位に位置するように千鳥葺き状に葺上げら
    れる屋根瓦であって、 該屋根瓦を構成する瓦本体の頭部桟側の側縁における重
    合部位の内方寄り下面には、少なくとも該側縁外方側を
    開放した切欠き溝状の第1の係合部を形成し、瓦本体の
    尻部における上位の瓦との重合部位の上面ほぼ中央部に
    は、該上位の瓦に形成された前記第1の係合部と係脱可
    能な第2の係合部を形出し、この第1の係合部と第2の
    係合部とは、瓦の葺上げに際し、当該瓦の第2の係合部
    と上位の瓦の第1の係合部との係合により上方への抜脱
    を阻止する対の凹凸係合状態となしたことを特徴とする
    屋根瓦。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屋根瓦であって、第1の
    係合部と第2の係合部とを瓦本体の瓦素地と一体に形成
    してなるを特徴とする屋根瓦。
JP26072799A 1999-08-04 1999-09-14 屋根瓦 Expired - Lifetime JP3502309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26072799A JP3502309B2 (ja) 1999-08-04 1999-09-14 屋根瓦

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22168799 1999-08-04
JP11-221687 1999-08-04
JP11-225719 1999-08-09
JP22571999 1999-08-09
JP11-237431 1999-08-24
JP23743199 1999-08-24
JP26072799A JP3502309B2 (ja) 1999-08-04 1999-09-14 屋根瓦

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001132170A JP2001132170A (ja) 2001-05-15
JP3502309B2 true JP3502309B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=27477014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26072799A Expired - Lifetime JP3502309B2 (ja) 1999-08-04 1999-09-14 屋根瓦

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3502309B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101287459B1 (ko) 2013-04-26 2013-07-19 전남대학교산학협력단 한옥형 조립기와 및 상기 조립기와로 설치된 기와지붕

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001132170A (ja) 2001-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5644886A (en) Roofing
JP3502309B2 (ja) 屋根瓦
JP3549791B2 (ja) 屋根瓦の浮き上がり防止装置
JP4482300B2 (ja) 千鳥葺き平板瓦
JP6437625B1 (ja) デッキプレート及びデッキプレートの製造方法
JP3492957B2 (ja)
JP3041448U (ja) 棟 瓦
JP2004124629A (ja) 本平瓦
JPH09111957A (ja) 平板瓦用の隅棟瓦
JP4090359B2 (ja) 耐風瓦およびその葺き上げ方法
JP2952189B2 (ja) 平板瓦
JPH0310257Y2 (ja)
JP2574706Y2 (ja) 耐風瓦
JP3079769U (ja) 縦葺き金属屋根板
JPH0310253Y2 (ja)
JP3329784B2 (ja) 耐風平板瓦およびその瓦葺き方法
JP2000054570A (ja) 谷納め構造
JP3813761B2 (ja) 屋根瓦
JP3526024B2 (ja) 耐風性を改善した平板瓦及びこれを葺く工法ならびにこの工法に使用する止具
JP3100906B2 (ja) 本葺型の平瓦
JP3986010B2 (ja) 本葺き屋根の平瓦
JP3431502B2 (ja) 屋根瓦とその敷設構造
JP3047571U (ja) 建物の屋根構造
JPH0743310Y2 (ja) 屋根材
JP3008405U (ja) 桟 瓦

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3502309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term