JP2611856B2 - 瓦屋根における棟部の施工方法 - Google Patents

瓦屋根における棟部の施工方法

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巌 榊原
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碧南特殊機械株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は、耐震性、耐風性、雨仕舞いに優れた棟部の
施工を簡易にする瓦屋根における棟部の施工方法に関す
るものである。
従来の技術 従来、第5図に示す様に、瓦屋根の棟部aは両傾斜面
の頂部に配置された桟瓦bに対し通常安定良く載置する
ために、葺土c等を介して少なくとも3段以上の熨斗瓦
dを積み上げすると共に、該熨斗瓦d上にも同様にして
冠瓦eを被冠して施工しているも、かかる葺土充填作業
は面倒であって手間を要し、又充填された葺土cが長年
の使用で雨水が侵入して侵食され崩壊することにより、
充分なる結合状態を維持することが出来なくなると共
に、重心が高いため地震等にて容易に棟部の形態を崩し
て雨漏りが生じると共に、外観上の体裁が悪化する欠点
を有していた。
発明が解決しようとする課題 本発明は葺土充填作業を無くして施工性の向上を図
り、棟部を低くして耐震性、耐風性、雨仕舞いを向上さ
せると共に、和型の桟瓦を使用して洋風建築物に調和さ
せる瓦屋根における棟部の施工方法を提供せんとするも
のである。
〔発明の構成〕
課題を解決するための手段 本発明は上記従来技術に基づく、耐震、耐風、雨仕舞
い等の課題に鑑み、棟木に打ち込む釘により固定される
冠瓦で以て熨斗瓦の固定を強固なものにすると共に、棟
部の高さを低くし耐震性、耐風性、雨仕舞いに優れたも
のとなすことを要旨とする瓦屋根における棟部の施工方
法を提供して上記課題を解消せんとしたものである。
そして、先ず第一施工方法として、矩形板状の基体の
両側方に夫々載置部、重合部を形成すると共に、尻側裏
面に引掛けを形成する熨斗瓦を棟部の桟木に引掛けを係
止させて棟部両傾斜面の屋根面の上方に葺設される和型
の桟瓦上に重合し、かかる熨斗瓦上に冠瓦の両下端を載
置させて被冠し、しかる後冠瓦を棟木に打ち込む釘又は
緊結線により固定するのである。
又、第二施工方法として、矩形板状の基体の両側方に
夫々載置部、重合部を形成すると共に、尻側裏面に引掛
けを形成し、且つ基体表面に突起を突設する熨斗瓦を棟
部の桟木に引掛けを係止させて棟部両傾斜面の屋根面の
上方に葺設される和型の桟瓦上に重合し、かかる熨斗瓦
上に冠瓦の両下端を載置させると共に、突起に当接させ
て被冠し、しかる後冠瓦を棟木に打ち込む釘又は緊結線
により固定するのである。
作 用 本発明にあっては、棟木に打ち込む釘又は緊結線にて
固定される冠瓦より、熨斗瓦を下方に押圧固定するので
ある。
かかる状態にあっては、引掛けにて熨斗瓦の下方への
ズレが規制されると共に、熨斗瓦の突起に冠瓦の下端を
係止させていることにより、熨斗瓦と冠瓦とを一体的に
強固に固定するのである。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1は本発明に係る瓦屋根における棟部2を構成する熨
斗瓦であり、該熨斗瓦1は矩形板状の基体3の一側方の
下部に、該基体3表面より段落状にして載置部4を延出
形成すると共に、該載置部4に水返し5を突設し、又基
体2の他側方の上部に載置部4上に重合すると共に、棟
部2における桁行方向への葺設時、各熨斗瓦1表面が面
一となる重合部6を基体3裏面より段落状にして延出形
成し、更に基体3の尻側裏面には一対の引掛け7、7aを
突設している。
又、第二実施例については、基体3の表面適宜位置に
突起8、8aを突設している。
次に本発明に係る瓦屋根における棟部の施工方法につ
いて説明すると、 第1図に示す様に、熨斗瓦1を棟部2の両傾斜面の屋
根面9、9aの上方に葺設する湾曲形状の和型の桟瓦10、
10a上に、熨斗瓦1を所定重ね代Xを以て該熨斗瓦1相
互の載置部4と重合部6を重合させると共に、桟木11、
11aに引掛け7、7aを当接係止させて重合し下方へのズ
レを規制して桁行方向へ葺設し、そして断面半円筒状、
断面三角状等の適宜形状に形成する冠瓦12の下端を熨斗
瓦1の表面に当接載置させて桁行方向へ連結させて棟部
2の最頂部を被冠し、しかる後冠瓦12の釘穴に釘13を貫
通させて棟木14に打ち込み固定するか、又は棟木14に釘
13を介して結着する緊結線15にて固定するのである。
又、第2図に示す様に、熨斗瓦1表面に突起8、8aを
有する場合にあっては、かかる突起8、8aに冠瓦12の下
端を当接させて係止し上記と同様に固定するのである。
又、断面L字状に面戸瓦16を形成し、桟瓦10、10aと
熨斗瓦1とにより形成される略半月状の間隙に対し、桟
瓦10、10aの尻側に配設してかかる間隙を閉鎖してい
る。
〔発明の効果〕
要するに本発明は、矩形板状の基体3の両側方に夫々
載置部4、重合部6を形成すると共に、尻側裏面に引掛
け7、7aを形成する熨斗瓦1を棟部2の桟木11、11aに
引掛け7、7aを係止させて棟部2両傾斜面の屋根面9、
9aの上方に葺設される和型の桟瓦10、10a上に重合し、
かかる熨斗瓦1上に冠瓦12の両下端を載置させて被冠
し、かかる後冠瓦12を棟木14に打ち込む釘13又は緊結線
15により固定したので、棟部2に打ち込みする釘13又は
緊結線15にて固定される冠瓦12により、該冠瓦12の下方
に葺設する熨斗瓦1を桟瓦10、10a上に一体的に押圧固
定出来、従来の葺土による固定に比し、その作業性を著
しく向上することが出来ると共に、葺土を使用しないた
め葺土の崩れによって発生していた崩壊が全く無くな
り、耐震性、耐風性、雨仕舞いに優れた棟部2を構築す
ることが出来、又熨斗瓦1と桟瓦10、10aとの重ね代X
が大きいため流れ方向の地割の調整が容易となり、而も
雨水の侵入に対しても有効的と成り、又棟部2は熨斗瓦
1と冠瓦12との2段構成であることにより、棟部2を低
くして洋風建築物として調和させることが出来ると共
に、一般的な洋風建築物に調和した平板瓦を使用するこ
と無く、和型の桟瓦を使用しても何ら洋風建築物の美観
を損なうことが無い棟部2と成すことが出来る。
又、矩形板状の基体3の両側方に夫々載置部4、重合
部6を形成すると共に、尻側裏面に引掛け7、7aを形成
し、且つ基体3表面に突起8、8aを突設する熨斗瓦1を
棟部2の桟木11、11aに引掛け7、7aを係止させて棟部
2両傾斜面の屋根面9、9aの上方に葺設される和型の桟
瓦10、10a上に重合し、かかる熨斗瓦1上に冠瓦12の両
下端を載置させると共に、突起8、8aに当接させて被冠
し、しかる後冠瓦12を棟木14に打ち込む釘13又は緊結線
15により固定したので、上記と同様な効果を奏すると共
に、熨斗瓦1の突起8、8aに冠瓦12の下端を当接させた
ことにより、更に熨斗瓦1と冠瓦12とを一体的に強固に
固定することが出来る等その実用的効果甚だ大なるもの
である。
【図面の簡単な説明】 図は本発明の一実施例を示すものにして、 第1図は本発明に係る瓦屋根における棟部の断面図、第
2図は同上他の実施例の断面図、第3図は棟部を構成す
る熨斗瓦の斜視図、第4図は同上他の実施例の斜視図、
第5図は従来の棟部の断面図である。 2棟部、3基体、4載置部 6重合部、7、7a引掛け、8、8a突起 9、9a屋根面、10、10a桟瓦、11、11a桟木 12冠瓦、13釘、14棟木 15緊結線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形板状の基体の両側方に夫々載置部、重
    合部を形成すると共に、尻側裏面に引掛けを形成する熨
    斗瓦を棟部の桟木に引掛けを係止させて棟部両傾斜面の
    屋根面の上方に葺設される和型の桟瓦上に重合し、かか
    る熨斗瓦上に冠瓦の両下端を載置させて被冠し、しかる
    後冠瓦を棟木に打ち込む釘又は緊結線により固定したこ
    とを特徴とする屋根における棟部の施工方法。
  2. 【請求項2】矩形板状の基体の両側方に夫々載置部、重
    合部を形成すると共に、尻側裏面に引掛けを形成し、且
    つ基体表面に突起を突設する熨斗瓦を棟部の桟木に引掛
    けを係止させて棟部両傾斜面の屋根面の上方に葺設され
    る和型の桟瓦上に重合し、かかる熨斗瓦上に冠瓦の両下
    端を載置させると共に、突起に当接させて被冠し、しか
    る後冠瓦を棟木に打ち込む釘又は緊結線により固定した
    ことを特徴とする瓦屋根における棟部の施工方法。
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