JP2502279Y2 - 瓦およびその固定構造 - Google Patents

瓦およびその固定構造

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JP2502279Y2
JP2502279Y2 JP3881190U JP3881190U JP2502279Y2 JP 2502279 Y2 JP2502279 Y2 JP 2502279Y2 JP 3881190 U JP3881190 U JP 3881190U JP 3881190 U JP3881190 U JP 3881190U JP 2502279 Y2 JP2502279 Y2 JP 2502279Y2
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tile
roof
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ridge
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満雄 門脇
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Sekisui Chemical Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、瓦およびその固定構造に関する。
(従来の技術) 従来の瓦1は、第4図に示すように、瓦本体2の棟側
辺3に沿う縁部に適宜の間隔で複数個の釘孔4,4がその
表面から裏面にかけて貫通され、さらに、瓦本体2の右
側辺5に沿う表面縁部には瓦本体2の表面よりも若干低
い表面台状部6Hが形成され、また、左側辺7に沿う裏面
縁部には瓦本体2の裏面よりも若干高い裏面台状部6R
形成されており、これらの表面台状部6Hおよび裏面台状
部6Rは同一水平面上に位置するようになっている。
そして、表面台状部6Hには、棟側辺3から軒側辺8に
かけて第一流水通路91と、第二流水通路92が平行に並ん
で形成されている。また、裏面台状部6Rには、前記第一
流水通路91および第二流水通路92に対応する第一凸条部
101および第二凸条部102が盛り上がり状に平行に並んで
形成されており、瓦1は全体として平板状に形成されて
いる。
このように構成される瓦1を葺く状態を3枚の同じ形
の瓦(A〜C)を例にとって第5図を参照して説明す
る。なお、以下において、瓦1を区別して各部を説明す
るときは、前述の符号の前にA〜Cの符号をつけること
にする。
この種の瓦1で屋根を葺く場合、一の瓦A1を左下に配
置し、その瓦本体A2に形成された釘孔A4,A4に釘を挿通
して図示しない野地板に固定する。次いで、この一の瓦
A1における表面台状部A6Hに、この瓦A1の右隣に並べら
れる他の瓦B1における裏面台状部B6Rを載せ、一の瓦A1
における表面台状部A6Hに形成された2本の流水通路A
91,A92に、他の瓦B1における裏面台状部B6Rに形成され
た2本の凸条部B101,B102を嵌合させる。この状態にお
いて、これらの瓦A1,B1の表面は略面一となる。この
後、瓦B1をその瓦本体B2に形成された釘孔B4,B4に釘を
挿通して固定する。
さらに、一の瓦A1の上隣に並べられる他の瓦C1をその
軒側辺C8に沿う裏面縁部が一の瓦A1を固定している釘
(釘孔A4)を覆うように配置し、瓦C1をその瓦本体C2に
形成された釘孔C4,C4に釘を挿通して固定する。
このように、左隣および下隣に配置された瓦と一部重
合して右方向に順次配置される。
一方、瓦は粘土、セメント、金属などを原料として製
造されており、これらの瓦によって屋根を葺いた場合、
それらの総重量が家屋の躯体に常時作用することにな
る。したがって、家屋に作用する負荷を軽減させるた
め、瓦の軽量化が推進されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、屋根を葺く場合には、前述したように、一
の瓦の棟側辺に沿う縁部を固定した後、この一の瓦の上
隣に配置される瓦を、その軒側辺に沿う裏面縁部が一の
瓦の釘孔を覆うように重合して載せ、この重合した上隣
の瓦の棟側辺に沿う縁部を固定するようになっている関
係上、一の瓦の上隣に重合する瓦の軒側辺に沿う縁部を
屋根に固定することはできない。このため、前述した瓦
の軽量化とあいまって、風の強い地域においては瓦のガ
タツキが生じたり、強風によって瓦が捲り上げられる事
故が発生することがあった。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたもので、
瓦の軒側辺に沿う縁部も合わせて固定するようにして強
風下であっても瓦の浮き上がりなどを防止できるように
した瓦を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の瓦は、瓦本体の棟側辺縁部に複数個の釘孔が
形成されるとともに、その右側辺に沿う表面縁部には流
水通路を有する表面台状部を形成し、一方、その左側辺
に沿う裏面縁部には前記表面台状部と同一平面上に位置
するとともに、前記流水通路に嵌合可能な凸条部を有す
る裏面台状部を形成してなり、さらに、前記軒側辺に沿
う裏面縁部には断面L字状に折曲された係合突片を設け
たことを特徴とするものである。
また、本考案の瓦の固定構造は、一の瓦の棟側辺に沿
う表面縁部の上方に臨んで庇状に突出する係止片を有す
る固定金具を該一の瓦の棟側辺に沿って野地板上に固定
し、この固定金具の係止片と、前記一の瓦の上方に配置
された他の瓦の軒側辺に沿う裏面縁部に断面L字状に折
曲された係合突片が係合されたことを特徴とするもので
ある。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
本考案に係わる瓦10は第1図に示されており、この瓦
10は、第4図に示した瓦1と同様に、瓦本体2の棟側辺
3に沿う縁部に複数個の釘孔4,4が貫通され、その右側
辺5に沿う表面縁部に第一流水通路91および第二流水通
路92を有する表面台状部6Hが形成され、また、左側辺7
に沿う裏面縁部に第一流水通路91および第二流水通路92
に嵌合可能な第一凸条部101および第二凸条部102を有す
る裏面台状部6Rが形成されている。
また、瓦本体2の軒側辺8に沿う裏面縁部には、棟側
辺3方向に折り返して断面L字状に折曲された係合突片
11を設けている。
このように構成される瓦10を葺く状態を3枚の同じ形
の瓦(A〜C)を例にとって第2図を参照して説明す
る。なお、以下において、瓦10を区別して各部を説明す
るときは、前述の符号の前にA〜Cの符号をつけること
にする。
この種の瓦10で屋根を葺く場合、一の瓦A10を左下に
配置し、その瓦本体A2に形成された釘孔A4,A4に釘を挿
通して野地板20(第3図参照)に固定する。この後、瓦
本体A2の棟側辺A3に沿って固定金具30を野地板20に釘止
め固定する。この固定金具30は、前述の係合突片11とこ
の瓦本体2の軒側辺8に沿う裏面縁部とで形成される間
隙Xに嵌入係止可能な係止片31と、野地板20に釘止めさ
れる固定片32とよりなり、全体として断面略Z字状に形
成されている。そして、この固定金具30を瓦本体2の棟
側辺3に沿って配置し、その固定片32を野地板20に釘止
め固定すると、その係止片31は瓦本体2の棟側辺3に沿
う表面縁部の上方に臨んで庇状に突出するようになって
いる。
次いで、この一の瓦A10における表面台状部A6Hに、こ
の瓦A10の右隣に並べられる他の瓦B10における裏面台状
部B6Rを載せ、一の瓦A10における表面台状部A6Hに形成
された2本の流水通路A91,9A2に、他の瓦B10における裏
面台状部B6Rに形成された2本の凸条部B101,B102を嵌合
させる。この状態において、これらの瓦A10,B10の表面
は略面一となる。この後、瓦B10をその瓦本体B2に形成
された釘孔B4,B4に釘を挿通して固定する。そして、瓦A
10の場合と同様に、瓦B10の棟側片B3に沿って固定金具3
0の固定片32を野地板20に固定する。
さらに、一の瓦A10の上隣に並べられる他の瓦C10をそ
の裏面の一部が一の瓦A10の表面上に位置するように載
せ、瓦本体C2をその棟側辺C3方向に引き上げる。この結
果、他の瓦C10の軒側辺C8に沿う裏面縁部に設けられた
係合突片C11が一の瓦A10を固定している釘(釘孔A4)を
覆うと同時に、固定金具30の係止片31と瓦A10の棟側辺A
3に沿う表面縁部とで形成される間隙Yに嵌入係止され
る(第3図参照)。この状態で、再び瓦C10をその瓦本
体C2に形成された釘孔C4,C4に釘を挿通して固定する。
このように、左隣および下隣に配置された瓦と一部重
合して順次配置される。
したがって、各瓦10は釘によってその棟側辺3に沿う
縁部が固定されるとともに、固定金具30を介してその軒
側辺8に沿う縁部が固定されることになる。
なお、本実施例においては、流水通路を2本設け、製
造上の誤差などによって雨水が野地板に回り込む確率を
より減少させたものを示したが、場合によっては1本で
もよい。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、瓦の軒側辺に沿う裏面
縁部に係合突片を設けたことにより、固定金具の係止片
に嵌入係止させることが可能となり、瓦の棟側辺の縁部
とともにその軒側辺の縁部を固定することができ、強風
下であっても瓦は強固に固定され、瓦の浮き上がりなど
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の瓦の実施例を例示するもので、第1図は
本考案の瓦の斜視図、第2図は同瓦を葺いた状態を示す
斜視図、第3図は同瓦を葺いた状態を示す断面図、第4
図は従来の瓦を示す斜視図、第5図は同瓦を葺いた状態
を示す斜視図である。 1……瓦、2……瓦本体 3……棟側辺、4……釘孔 5……右側辺、6H……表面台状部 6R……裏面台状部、7……左側辺 8……軒側辺 9,91,92……流水通路 10,101,102……凸状部 11……係合突片、20……野地板 30……固定金具

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】瓦本体の棟側辺縁部に複数個の釘孔が形成
    されるとともに、その右側辺に沿う表面縁部には流水通
    路を有する表面台状部を形成し、一方、その左側辺に沿
    う裏面縁部には前記表面台状部と同一平面上に位置する
    とともに、前記流水通路に嵌合可能な凸条部を有する裏
    面台状部を形成してなり、さらに、前記軒側辺に沿う裏
    面縁部には断面L字状に折曲された係合突片を設けたこ
    とを特徴とする瓦。
  2. 【請求項2】一の瓦の棟側辺に沿う表面縁部の上方に臨
    んで庇状に突出する係止片を有する固定金具を該一の瓦
    の棟側辺に沿って野地板上に固定し、この固定金具の係
    止片と、前記一の瓦の上方に配置された他の瓦の軒側辺
    に沿う裏面縁部に断面L字状に折曲された係合突片が係
    合されたことを特徴とする瓦の固定構造。
JP3881190U 1990-04-10 1990-04-10 瓦およびその固定構造 Expired - Lifetime JP2502279Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101608076B1 (ko) * 2015-05-08 2016-03-31 주식회사 대동요업 걸림 기능을 가지는 부와

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101608076B1 (ko) * 2015-05-08 2016-03-31 주식회사 대동요업 걸림 기능을 가지는 부와

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JPH03129621U (ja) 1991-12-26

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