JP3038023B2 - 屋根パネル及びその取付け構造 - Google Patents

屋根パネル及びその取付け構造

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JP3038023B2
JP3038023B2 JP2405515A JP40551590A JP3038023B2 JP 3038023 B2 JP3038023 B2 JP 3038023B2 JP 2405515 A JP2405515 A JP 2405515A JP 40551590 A JP40551590 A JP 40551590A JP 3038023 B2 JP3038023 B2 JP 3038023B2
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充宏 山田
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント系の屋根パネ
ル及びその取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屋根パネルは平板状であ
り、屋根パネルの棟側端部で屋根下地に釘打ち固定さ
れ、この上に上位の屋根パネルの軒先側端部が重ねられ
て施工されている。又、水切り処理のために釘打ち部を
突状に形成している屋根パネルも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来にあっては、急勾
配の屋根では簡単に施工ができないという問題があっ
た。又、釘打ち凸部を有する屋根パネルにあっては運搬
とか在庫に際して釘打ち凸部が邪魔になって積み重ねる
ことができないという問題があった。本発明は上記事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、運搬や在庫に際して積み重ねておくことができ、
又、急勾配の屋根でも簡単に施工することができる屋根
パネル及びその取付け構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根パネルは、
セメント系のパネル本体1の、係止金具5が取付けられ
棟側端部の表面側に上方に突出する釘打ち凸部2を設
けると共にこの釘打ち凸部2に対応する裏面側に、積み
重ねた時に釘打ち凸部2に被嵌される凹部3を設け、パ
ネル本体1の軒先側端部に他の屋根パネルAの釘打ち凸
部2が被嵌される縦部4aと他の屋根パネルAに取付け
られた係止金具5が係止される棟方向に突出した横部4
bとを有する断面略逆L字状の係止凹部4を設けて成る
ものである。また本発明の屋根パネルの取付け構造は、
セメント系のパネル本体1の棟側端部の表面側に上方に
突出する釘打ち凸部2を設けると共に軒先側端部の裏面
側に軒棟方向で棟側端部に軒先側端部が重ねられた時に
釘打ち凸部2に縦部4aが被嵌され横部4bが棟方向に
突出した断面略逆L字状の係止凹部4を形成して屋根パ
ネルAを構成し、軒棟方向で下位の屋根パネルA1を釘
打ち凸部2から屋根下地7に釘6を打入することにより
固定し、この下位の屋根パネルA1の釘打ち凸部2に上
位の屋根パネルA2の係止凹部4の縦部4aを被嵌させ
ると共に下位の屋根パネルA1の棟側端部に取付けた係
止金具5を上位の屋根パネルA2の係止凹部4の横部4
bに係止させて成るものであり、この構成により上記課
題が解決されたものである。
【0005】
【作用】パネル本体1の棟側端部の表面側に上方に突出
する釘打ち凸部2を設けると共に裏面側に積み重ねた時
に釘打ち凸部2に被嵌される凹部3を設けているので、
屋根パネルAの運搬とか在庫に際して積み重ねても釘打
ち凸部2に凹部3が被嵌されて支障がないものであり、
又、軒棟方向で下位の屋根パネルA1を釘打ち凸部2か
ら屋根下地7に釘6を打入することにより固定し、下位
の屋根パネルA1 の釘打ち凸部2に上位の屋根パネルA
2 の係止凹部4の縦部4aを被嵌させると共に下位の屋
根パネルA1 の棟側端部に取付けた係止金具5を上位の
屋根パネルA2 の係止凹部4の横部4bに係止させてい
るので、急勾配の屋根であっても簡単に施工できるもの
である。
【0006】
【実施例】屋根パネルAはセメント系であり、パネル本
体1の棟側端部の表面側には上方に突出する釘打ち凸部
2が設けられている。この釘打ち凸部2には所定箇所に
挿通孔8が穿孔されている。又、パネル本体1の棟側端
部の裏面側には釘打ち凸部2に対応させて凹部3が設け
られている。釘打ち凸部2の幅w1 及び高さtはそれぞ
れ凹部3の幅w2 及び深さdよりも小さく、図2に示す
ように運搬とか倉庫に保管しておくときには釘打ち凸部
2に凹部3が被嵌され、上下の屋根パネルAを密着さ
せ、又、ずれることなく積み上げることができる。又、
パネル本体1の軒先側端部の裏面側には、施工に際して
軒棟方向で棟側端部に軒先側端部が重ねられた時に釘打
ち凸部2に被嵌される係止凹部4が形成されている。係
止凹部4は釘打ち凸部2に被嵌される縦部4aと棟方向
に突出した横部4bとからなる断面逆L字状に形成され
ている。
【0007】而して、この屋根パネルAは以下のように
して施工される。図3に示すように軒棟方向で、最下位
の屋根パネルA1 の棟側端部に釘打ち凸部2と凹部3を
介して係止金具5の本体5aを取り付けてその係止片5
bを棟側に突出させると共釘打ち凸部2の挿通孔8から
釘9を屋根下地7に打入して固定し、次いで上位の屋根
パネルA2 の軒先側端部を屋根パネルA1 の棟側端部に
重ね、この屋根パネルA2 の棟側端部に釘打ち凸部2と
凹部3を介して係止金具5を取り付けてその係止片5b
を棟側に突出させると共に釘打ち凸部2の挿通孔8から
釘9を屋根下地7に打入して固定する。このようにして
順次屋根パネルAを葺設して屋根を構築する。又、図4
に示すように屋根パネルAの釘打ち凸部2にL字状の本
体5aを取付けて係止片5bを棟側に突出させてもよ
い。この場合、図5に示すように軒先にも係止金具5を
固着して屋根パネルA1 の係止凹部4の横部4bに係止
片5bを係止させて最下位の屋根パネルA1 を確実に固
定して、より安定した施工が可能となるようにしてもよ
い。更に、図6に示すように本体5aが屋根パネルAの
棟先側端部の裏面の屋根下地7にまで到る係止金具5を
使用してもよい。
【0008】
【発明の効果】本発明の屋根パネルにあっては、パネル
本体の、係止金具が取付けられる棟側端部の表面側に上
方に突出する釘打ち凸部を設けると共にこの釘打ち凸部
に対応する裏面側に、積み重ねた時に釘打ち凸部に被嵌
される凹部を設け、パネル本体の棟側端部に他の屋根パ
ネルの釘打ち凸部が被嵌される縦部と他の屋根パネルに
取付けられた係止金具が係止される棟方向に突出した横
部とを有する断面略逆L字状の係止凹部を設けているの
で、釘打ち凸部から雨水が浸入することがなく、水切り
処理ができるのはもちろんのこと、屋根パネルの運搬と
か在庫に際して屋根パネルを上下に付き重ねても上の屋
根パネルの釘打ち凸部に下の屋根パネルの凹部が被嵌さ
れ、屋根パネル同士を密着させて、しかも位置ずれする
ことなく積み重ねることができるものであり、また、屋
根パネルの取り付け施工にあたって、軒棟方向で下位の
屋根パネルを釘打ち凸部から屋根下地に釘を打入するこ
とにより固定し、下位の屋根パネルの釘打ち凸部に上位
の屋根パネルの係止凹部の縦部を被嵌させると共に下位
の屋根パネルの棟側端部に取付けた係止金具を上位の屋
根パネルの係止凹部の横部に係止させることができ、釘
打ち凸部が存在していても、係止凹部の縦部を被嵌させ
ることにより、施工に支障がないものであり、しかも急
勾配の屋根であっても簡単に施工することができるもの
である。又、本発明の屋根パネルの取り付け構造にあっ
ては、セメント系のパネル本体の棟側端部の表面側に上
方に突出する釘打ち凸部を設けると共に軒先側端部の裏
面側に軒棟方向で棟側端部に軒先側端部が重ねられた時
に釘打ち凸部に縦部が被嵌され横部が棟方向に突出した
断面略逆L字状の係止凹部を係止して屋根パネルを構成
し、軒棟方向で下位の屋根パネルを釘打ち凸部から屋根
下地に釘を打入することにより固定し、下位の屋根パネ
ルの釘打ち凸部に上位の屋根パネルの係止凹部の縦部を
被嵌させると共に下位の屋根パネルの棟側端部に取付け
た係止金具を上位の屋根パネルの係止凹部の横部に係止
させているので、釘打ち凸部が存在していても、係止凹
部の縦部を被嵌させることにより、施工に支障がないも
のであり、しかも急勾配の屋根であっても簡単に施工で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根パネルの一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】同上の作用を示す断面図である。
【図3】本発明の屋根パネルの取付け構造の一実施例を
示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 屋根パネル 1 パネル本体 2 釘打ち凸部 3 凹部 4 係止凹部 4a 縦部 4b 横部 5 係止金具 5a 本体 5b 係止片 6 釘 7 屋根下地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント系のパネル本体の、係止金具が
    取付けられる棟側端部の表面側に上方に突出する釘打ち
    凸部を設けると共にこの釘打ち凸部に対応する裏面側
    に、積み重ねた時に釘打ち凸部に被嵌される凹部を設
    、パネル本体の軒先側端部に他の屋根パネルの釘打ち
    凸部が被嵌される縦部と他の屋根パネルに取付けられた
    係止金具が係止される棟方向に突出した横部とを有する
    断面略逆L字状の係止凹部を設けて成ることを特徴とす
    る屋根パネル。
  2. 【請求項2】セメント系のパネル本体の棟側端部の表面
    側に上方に突出する釘打ち凸部を設けると共に軒先側端
    部の裏面側に軒棟方向で棟側端部に軒先側端部が重ねら
    れた時に釘打ち凸部に縦部が被嵌され横部が棟方向に突
    出した断面略逆L字状の係止凹部を形成して屋根パネル
    を構成し、軒棟方向で下位の屋根パネルを釘打ち凸部か
    ら屋根下地に釘を打入することにより固定し、この下位
    の屋根パネルの釘打ち凸部に上位の屋根パネルの係止凹
    部の縦部を被嵌させると共に下位の屋根パネルの棟側端
    部に取付けた係止金具を上位の屋根パネルの係止凹部の
    横部に係止させて成ることを特徴とする屋根パネルの取
    付け構造。
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