JPH0425849Y2 - - Google Patents

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JPH0425849Y2
JPH0425849Y2 JP1985195741U JP19574185U JPH0425849Y2 JP H0425849 Y2 JPH0425849 Y2 JP H0425849Y2 JP 1985195741 U JP1985195741 U JP 1985195741U JP 19574185 U JP19574185 U JP 19574185U JP H0425849 Y2 JPH0425849 Y2 JP H0425849Y2
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tile
roof
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flat
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は瓦に関するものであり、屋根の勾配
方向に沿つて簡単に真直ぐに美しく葺くことがで
き、かつ強風や地震等によつてずれたりしない瓦
を提供するものである。
[従来技術とその問題点] 従来、瓦を屋根に葺く場合には、ふき土を盛
り、その上に瓦を据えていた。しかし、このよう
にして瓦を、屋根の勾配方向および勾配方向と直
角な横方向に真直ぐに据えていくことは非常に困
難で、熟練を要した。また、このようにして葺か
れた瓦は、ふき土および瓦相互の押えによつて保
持されているだけであるため、地震や強風等によ
つてがたつき、屋根の勾配方向や横方向に大きく
ずれて隙間が生じ、雨漏りを起こしたり、屋根か
らずれ落ちたりするというおそれがあつた。
このため、従来の瓦においても、第8図に示す
ように、屋根1に載置されるやや下方に彎曲した
平瓦部10の底面後端部に、三角形状の係止突起
12を設け、この係止突起12を、第9図に示す
ように、屋根1の横方向に配設された横瓦桟3に
係止させて瓦を横方向に並べるようにすると共
に、瓦が屋根1の勾配方向にずれ落ちるのを防止
するようにしていた。
しかし、このような瓦においても、依然として
屋根の勾配方向に沿つて真直ぐに葺くことは困難
であつて熟練を要し、また、地震や強風等によつ
て瓦ががたつき、屋根の横方向にずれて雨漏りを
起こしたり、屋根からずれ落ちたりするというお
それが依然として存在した。
[問題点を解決するための手段] この考案は、従来の瓦における上記のような欠
点を解決するため、瓦を以下に示すように構成し
たのである。
すなわち、この考案の瓦は、中央部がやや下方
に彎曲した平瓦部10を有する瓦であつて、特に
屋根1の勾配方向に配設された縦瓦桟2を嵌入さ
せる嵌込み凹部11を、瓦葺設状態において横隣
の瓦の下になる前記平瓦部10の側端部における
底面後端部に形成し、この嵌込み凹部11に縦瓦
桟2を嵌入させて瓦を縦瓦桟2に係止させるよう
にしたものである。
このように縦瓦桟2を嵌入させる嵌込み凹部1
1は、所要間隔を介して下方に突設された一対の
挟持片11aを下方に突設し、縦瓦桟2をこれら
挟持片11a間を嵌込み凹部11として形成する
のがよい。この場合、前記の挟持片11aを屋根
1の横方向に配設された横瓦桟3に係止させるこ
とができる。
[作用] このように構成された瓦を屋根1の勾配方向に
葺く場合、平瓦部10の一側端部におけるの底面
後端部に設けられた嵌込み凹部11を、屋根1の
勾配方向に配設された縦瓦桟2に嵌め合せるよう
にして、かつこの平瓦部10の側端部の上に横に
隣接する瓦を重ねるようにして順々に葺いていく
と、この縦瓦桟2に沿つて瓦が屋根1の勾配方向
に真直ぐ葺かれるようになり、かつこの縦瓦桟2
への嵌合によつて横ずれが抑制されるようにな
る。
特に、本考案の瓦は、瓦葺設状態において横隣
の瓦の下になる平瓦部10の側端部における底面
後端部に嵌込み凹部11を形成しているので、こ
の平瓦部10の一側端部が前記嵌込み凹部11の
嵌合により縦瓦桟11に支持され、一方、これと
は反対側の瓦側端部は隣接する瓦の平瓦部10
の、前記のように支持される側端部の上に載置さ
れて支持される。
そのため、瓦は、中央部で下方への凹状をなす
ように彎曲しているものであつても、その中央部
が尾根面よりやや浮いたようになつて両側端部で
支持されることとなり、従つて中央部底面が屋根
面に当接する場合のような揺動のおそれがなく、
また隣接する瓦との重ね合せ部に隙間が生じるお
それもない。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。
第1図および第2図に示す瓦Aは、中央が若干
下方に彎曲した比較的平坦な平瓦部10を有し、
その一側縁に上方に彎曲した丸瓦部20が連設さ
れ、この丸瓦部20の後部に段落しされた玉口部
21が形成されている。
そして、この瓦Aにおける平瓦部10の側端
部、特に図のように瓦葺設状態において横隣の瓦
の下になる平瓦部10の側端部の底面後端部に
は、屋根1の勾配方向に配設された縦瓦桟2を嵌
入させる嵌込み凹部11が形成されている。この
実施例では、このような嵌込み凹部11を形成す
るにあたり、平瓦部10の側端部における底面後
端部に、所要間隔を介して一対の挟持片11aを
下方に突設すると共に、これらの挟持片11a間
に、屋根1の勾配方向、すなわち瓦A前後方向に
伸びた凹溝11bを形成している。そして一対の
挟持片11aと凹溝11bとによつて形成された
嵌込み凹部11に、縦瓦桟2が嵌入されるようす
ると共に、一対の挟持片11aが屋根1の横方向
に沿つて配設された横瓦桟3に係止されるように
している。
さらに、この実施例では、丸瓦部20側におけ
る平瓦部10の底面後端部に、横瓦桟3に係止さ
せる係止突起12が下方に突出されているが、上
記のように、この瓦Aは挟持片11aによつて横
瓦桟3に係止されるため、あえて係止突起12を
設ける必要はない。
また、この実施例に示す瓦Aにおいては、丸瓦
部20と反対側に位置する平瓦部10の他側縁か
ら後縁に水返し14が立設されており、この後縁
の水返し14から前方に膨出された突部15に、
平瓦部10上面から嵌込み凹部11に貫通する釘
孔13が設けられている。そして、この平瓦部1
0の底面前部には、第2図に示すように、膨出凹
部16を有する収容溝17が幅方向に凹設されて
おり、この瓦Aを勾配方向に葺いたときには、前
の瓦Aにおける後縁の水返し14および突部14
が、この収容溝17に嵌まり込むようになつてい
る。
次に、この瓦Aを、野地板4の上に複数の縦瓦
桟2が勾配方向に配設された第3図に示すような
屋根1に葺く場合には、第4図に示すように、平
瓦部10における一側端部の底面後端部に設けら
れた嵌込み凹部11を上記縦瓦桟2に嵌合させ、
釘孔13を通して釘5を、平瓦部10の上面から
縦瓦桟2に打込み、ずれないように瓦Aを縦瓦桟
2に固定させるのである。
そして、この瓦Aを屋根1の勾配方向に葺くに
は、前の瓦Aの玉口部21の上に、後の瓦Aの丸
瓦部20前部が被さるようにして後の瓦Aを前の
瓦Aの上に重ね、上記の場合と同様にして、この
後の瓦Aを縦瓦桟2に固定し、これを順々に繰返
して瓦Aを、屋根1の勾配方向に葺いていくので
ある。
また、この瓦Aを屋根1の横方向に葺く場合に
は、上記のように縦瓦桟2に固定された瓦Aの平
瓦部10の上に、丸瓦部20が載るようにして隣
の瓦Aを重ね、この隣の瓦Aを、上記の瓦Aの場
合と同様にして隣の縦瓦桟2に固定し、これを
順々に繰り返して瓦Aを、屋根1の横方向に葺い
ていくのである。
このようにして葺くと、平瓦部10の一側端部
が縦瓦桟11に支持され、反対側の瓦側端部は隣
接する瓦Aの側端部上に載置されるため、瓦A
は、中央部で下方への彎曲状をなしているにも拘
らず、その中央部が尾根面よりやや浮いたように
なつて両側端部の2点で支持されることとなる。
従つて中央部底面が屋根面に当接する場合のよう
な揺動のおそれがなく、一層安定性がよくなり、
横に隣接する瓦との重ね合せ部に隙間が生じるお
それもない。
また、第5図に示すように、野地板4の上に屋
根1の横方向に複数の横瓦桟3が配設され、さら
に、これらの横瓦桟3の上に複数の縦瓦桟2が勾
配方向に配設されてなる屋根1に、前記の瓦Aを
葺く場合には、第6図に示すように、平瓦部10
の底面後部に設けられた嵌込み凹部11を縦瓦桟
2に嵌合させると共にその一対の挟持片11aお
よび係止突起12を横瓦桟3に係止させ、瓦Aを
ずれないように縦横の瓦桟2,3に係止させるの
である。この場合にも、瓦Aは、両側端部で支持
されて、揺動等のおそれがなく安定性よく葺設す
ることができる。
さらに、前記の場合と同様に、釘孔13を通し
て釘5を、平瓦部10の上面から縦瓦桟2に打込
み、瓦Aを縦瓦桟2に固定させると、瓦Aが一層
ずれないようになる。なお、瓦Aを屋根1の横方
向および勾配方向に葺いていく場合は、挟持片1
1aおよび係止突起12を横瓦桟3に係止させな
がら前記の場合と同様にして葺いていくようにな
つている。
なお、ここでは、平瓦部10の一側縁に丸瓦部
20が連結された瓦Aについて説明したが、この
考案に係る瓦は、このようなものに限られず、例
えば、第7図に示すような丸瓦部に代る桟山部を
有する桟瓦B等の瓦にも利用できるものである。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案に係る瓦は、そ
の平瓦部における側端部の底部に設けた嵌込み凹
部を縦瓦桟に嵌合させながら瓦を屋根の勾配方向
および横方向に順々に葺いていくようになつてい
るので、この縦瓦桟に沿つて屋根の勾配方向に真
直ぐに葺くことができ、熟練を要さずとも、簡単
に瓦を屋根の勾配方向に美しく葺き上げることが
できる。また、強風や地震等によるがたつきや横
ずれが抑制され、従来のように、瓦が屋根の横方
向にずれて雨漏りを起こしたり、屋根からずれ落
ちたりするということもなくなる。
特に、本考案の瓦によれば、瓦葺設状態におい
て横隣の瓦の下になる平瓦部の側端部が、嵌込み
凹部の嵌合により縦瓦桟に支持され、一方、これ
とは反対側の瓦側端部は隣接する瓦の平瓦部の上
に載接して支持されるため、瓦は、中央部がやや
下方へ彎曲しているものであつても、その中央部
が尾根面よりやや浮いたようになつて両側端部で
支持されることとなる。従つて地震や強風によつ
ても、中央部底面が屋根面に当接する場合のよう
な揺動のおそれがなく、一層安定性よく保持さ
れ、また隣接する瓦との重ね合せ部に隙間が生じ
るおそれもなく、きわめて体裁良好なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る瓦の背面側
の斜視図、第2図は同実施例に係る瓦を裏返した
状態の斜視図、第3図は縦瓦桟が勾配方向に配設
された屋根の一部を示す斜視図、第4図は第3図
の屋根に同実施例の瓦を葺いた状態を示す斜視
図、第5図は縦横の瓦桟が配設された屋根の一部
を示す斜視図、第6図は第5図の屋根に同実施例
の瓦を葺いた状態を示す斜視図、第7図は変更例
に係る桟瓦の斜視図、第8図は従来の瓦の斜視
図、第9図は従来の瓦を屋根の勾配方向に葺いた
状態を示す断面図である。 符号の説明、1……屋根、2……縦瓦桟、3…
…横瓦桟、10……平瓦部、11……嵌込み凹
部、11a……挟持片、12……係止突起、13
……釘孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中央部がやや下方に彎曲した平瓦部10を有
    する瓦であつて、屋根1の勾配方向に配設され
    た縦瓦桟2を嵌入させる嵌込み凹部11が、瓦
    葺設状態において横隣の瓦の下になる前記平瓦
    部10の側端部における底面後端部に形成され
    てなることを特徴とする瓦。 2 前記嵌込み凹部11が、所要間隔を介して下
    方に突設された一対の挟持片11aよつて形成
    されたことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の瓦。
JP1985195741U 1985-12-18 1985-12-18 Expired JPH0425849Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985195741U JPH0425849Y2 (ja) 1985-12-18 1985-12-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985195741U JPH0425849Y2 (ja) 1985-12-18 1985-12-18

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JPS62101911U JPS62101911U (ja) 1987-06-29
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JPS62194352A (ja) * 1986-02-17 1987-08-26 石野瓦工業株式会社 瓦の葺設方法

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JPS515218B2 (ja) * 1974-02-16 1976-02-18

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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