JP4421775B2 - 屋根貫通建物部分用の雨押さえ部材および雨押さえ枠 - Google Patents

Description

【０００１】
（技術分野）
本発明は、少なくとも部分的に屋根構造の下に位置決めするための第１輪郭体壁および屋根に隣接する屋根貫通建物部分の側辺に沿って位置決めするための第２の直立した輪郭体壁から成る前記屋根貫通建物部分に沿って風雨遮断接続を行なう雨押さえ枠のための雨押さえ部材に関する。
【０００２】
（発明の背景）
この型の相互に重なり合っている雨押さえ部材から部分的に構成される雨押さえ枠は、例えば、煙突、壁等の屋根貫通建物部分の雨押さえのためにアメリカ合衆国特許第４９５１４３１号およびスエーデン特許公告第４１６０７２号から知られている。
【０００３】
本発明は、とくに、ピッチすなわち傾斜のある屋根で、とくに平らな屋根、例えば、スレートの屋根における、しかし、また、例えば、煙突、通気立て坑等のごとき他の型の屋根貫通建物部分に適合され得る、屋根窓の枠構造の風雨遮断取り付けのために当該型の改良された雨押さえ枠を提供することを目途としている。
【０００４】
かかる傾斜のある屋根に屋根窓を取り付けるとき、屋根の傾斜と平行に窓枠の側辺に対して当接のＬ−輪郭体の形の相互に重なり合う枠部材を使用することがドイツ連邦共和国特許公告第２１４２７３３号から知られている。この公知の設計において、Ｌ−輪郭体の直立の平行壁は、枠側辺上の直ぐ上にある被覆部材との風雨遮断接続のために、フックおよび／またはビーズ形状の係合手段を備えた別個の挿入輪郭体が、それぞれ、Ｌ−輪郭体の直立輪郭体壁および直ぐ上にある被覆部材との密封接続のために必要とされるように、比較的低い高さを有している。
【０００５】
それにより、直立輪郭体壁を通して駆動されかつ枠側辺部材かつ多分屋根構造自体への水の侵入の連続する危険を生起するかも知れないネジまたは釘によって、主として木材からなっている枠側辺部材への他の方法では必要なＬ−輪郭体の直立壁への固定を回避することが可能であるけれども、構成が複雑でかつより効果となりそして取り付けが特別な、別個の挿入輪郭体のために難しくなる。
【０００６】
この背景に関して、本発明の目的は、簡単な方法において幾つかの個々の部材が部分的に重なり合っている関係において、連続枠部材の形成のためにその相対的な移動を阻止するように重なり合っている部材の相互の錠止により互いの延長部において接続されるような方法において設計され、かつ同時に製造が簡単でかつ取扱いが容易でそして屋根貫通建物部分へ固定するためのネジ、釘等の固着部材の使用なしに建物所定位置に取り付けることができる雨押さえ部材を提供することにある。
【０００７】
（発明の開示）
この目的を達成するために、本発明による雨押さえ部材は、直立の輪郭体壁が部材間の長手方向移動を阻止するために雨押さえ枠内で重なり合っている、長手方向に移動された隣接部材の直立の輪郭体壁中の対応する外形に係合するための外形を備え、そして前記隣接する部材に対して前記部材を錠止するための一体の錠止手段を備えており、前記錠止手段が部材の少なくとも１端で突出している錠止フラップからなっており、前記錠止フラップが手での変形によって錠止位置に屈曲可能になっていることを特徴としている。
【０００８】
この雨押さえ部材の実施例において、輪郭体は、それ自体イギリス特許第２１８９２７５号から知られているような、直立輪郭体壁の比較的密接に詰められた折り目または波形を備えたプリーツまたは波形が続いている、シート状雨押さえ材料、例えば、アルミニウムシート材料の打ち抜きによって製造され得る。取り付け場所で、Ｌ−形状輪郭体は相互の重なり合いにより互いの延長部において容易にかつ迅速に接続され、そして２つの隣接する部材の重なり合っている部分は、好都合には、突出している、相互に屈曲可能な錠止フラップとして設計され得る錠止手段によって相互に錠止される。
【０００９】
このような雨押さえ部材の好都合な実施例は、従属の請求項２〜６に記載されている。
【００１０】
そのうえ、本発明は、とくにピッチすなわち傾斜のある屋根において、隣接している屋根構造への屋根貫通建物部分の風雨遮断接続を行なうための雨押さえ枠に関し、この雨押さえ枠が屋根貫通建物部分の側辺に沿って位置決めするための風雨遮断材料からなっている屋根貫通建物部分に接続された枠部材からなり、前記側辺が屋根構造に面して、それにより屋根のピッチすなわち傾斜に対して直交方向には延びていない屋根貫通建物部材の側辺に沿って位置決めするための枠部材は上記で説明されたような相互の重なり合いにより互いの延長部において位置決めされた雨押さえ部材からなっている。
【００１１】
本発明によれば、かかる雨押さえ枠は、屋根のピッチすなわち傾斜に対して直交して延びている屋根貫通建物部分の側辺に対して位置決めするために、前記雨押さえ枠が延長部全体において前記側辺に対して当接のための貫通枠部材、各隣接する側辺枠部材において上方の雨押さえ部材に重なり合わすためのフード状部材として設計されている屋根貫通建物部分の上側に対して位置決めするための枠部材を備えていることを特徴としている。
【００１２】
上述した利点に加えて、この側辺枠部材の設計は、屋根のピッチすなわち傾斜に対して直交する屋根貫通建物部分の側辺に対して位置決めするための貫通枠部材、例えば、屋根窓用の枠の頂部および底部部材の密封接続を可能にする。
【００１３】
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【００１４】
（発明を実施するための最良の形態）
屋根窓の枠構造の風雨遮断接続用雨押さえ枠の図１に示した実施例において、前記枠構造はスレート５からなる屋根構造用の枠頂部部材１および枠底部部材２および枠側辺部材３および枠側辺部材４からなっており、雨押さえ枠は延長部全体において枠底部部材２に対して位置決めされるような貫通する底部部材６を備えている。
【００１５】
枠側辺部材３および枠側辺部材４に対して取り付けるために、雨押さえ枠は、図２により明瞭に示されるように、屋根構造と平行であってかつ少なくとも部分的にスレート５の下に挿入され得る輪郭体壁８と、例えば、比較的、密接して詰められた等距離の折り目１０を有するプリーツの形で示されるような、横断プリーツを備えた直立の輪郭体壁９からなるＬ−輪郭体の形の雨押さえ部材７からなる側辺枠部材を備えている。
【００１６】
本発明によれば、直立輪郭体９は、さらに、少なくとも一端において、相互の重なり合いの下の互いの延長部における雨押さえ部材７の位置決め後、隣接の雨押さえ部材７の重なり合う部分の錠止のために手で屈曲され得る、好ましくは、突出している錠止フラップ１１の形の錠止手段を備えている。
【００１７】
錠止フラップ１１は、図２に示した屈曲されない位置において、直立輪郭体壁９のある平面で、それから突出しており、錠止フラップ１１は、直立壁９と同一の外形および、例えば、２ないし６のプリーツの折り目１０からなる幅を備えている。このようにして、雨押さえ部材の重なり合っている部分の有効な錠止は、複数の雨押さえ部材から構成された側辺枠部材が、枠側辺部材３および４に、ネジ、釘等によって固定されることなしに枠側辺部材３および４に対して密接当接に保持されるように得られている。
【００１８】
枠側辺部材３および４に対して順次に延長して雨押さえ部材７を取り付けた後、雨押さえ枠は、図示のごとく、各側辺枠部材における上方の雨押さえ部材７と部分的に重なり合うフード状形状を有する、貫通する頂部部材１２によって仕上げられる。
【００１９】
図２に示したように、屋根構造の下に位置決めされるようになされた雨押さえ部材７の輪郭体壁８は、好ましくは、雨押さえ部材７が材料の無駄なしにシート材料から製造され得るように、錠止フラップ１１と同一の大きさおよび形状の隅部凹所１６を備えることができる。
【００２０】
図２に示した実施例において、雨押さえ部材７は２つの錠止フラップ１１を備えかつそれに対応して、輪郭体壁８は２つの隅部凹所１６を備えている。この方法において雨押さえ部材７の同一の設計が屋根の傾斜に対して直交しない屋根貫通建物部分のすべての側辺で使用されることができ、そして水排出に関連して正しい重なり合いが図３から見られるように隣接する部材間で得られ、図３は煙突１７の形の屋根貫通建物部分の１側辺に対して取り付けるための側辺枠部材を設けるために屈曲された錠止位置において錠止フラップ１１ａおよび１１ｂを備えた２つの隣接する部材７間の重なり合いを示している。
【００２１】
そのうえさらに、長手方向溝１４が任意に輪郭体壁８に設けられることが可能で、この溝１４には屋根構造の下側に対して密封するための密封部材が配置されることができ、そして輪郭体壁８は、さらに、直ぐ下にある屋根構造を補強するように雨押さえ部材を固定するのに使用するための予め作られた釘穴１５を有してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による雨押さえ部材からなる側辺枠部材を備える雨押さえ枠の実施例を示す斜視図である。
【図２】 本発明による雨押さえ部材の実施例を示す図である。
【図３】 スレートの屋根被覆に関連して煙突の形の屋根貫通建物部分の１側辺に沿って取り付けられた図２に示した雨押さえ部材からなる側辺枠部材の例を示す図である。
【符号の説明】
１ …枠頂部部材（屋根貫通建物部分）
２ …枠底部部材（屋根貫通建物部分）
３ …枠側辺部材（屋根貫通建物部分）
４ …枠側辺部材（屋根貫通建物部分）
５ …スレート
６ …底部部材
７ …雨押さえ部材
８ …屋根と平行な輪郭体壁（第１の輪郭体壁）
９ …直立の輪郭体壁（第２の輪郭体壁）
１０…折り目
１１…錠止フラップ
１２…頂部部材
１４…長手方向溝
１５…釘穴
１６…隅部凹所
１７…煙突
２４…屋根貫通建物部分

Claims (7)

1. 屋根貫通建物部分に沿って風雨遮断接続を行なう雨押さえ枠のための雨押さえ部材であって、
   少なくとも部分的に屋根構造の下に位置決めするための第１輪郭体壁と、屋根構造に隣接する屋根貫通建物部分の側辺に沿って位置決めするための第２の直立した輪郭体壁と、から成り、
   前記第２の直立した輪郭体壁は、前記雨押さえ枠において重なり合う長手方向に隣接する別の雨押さえ部材の第２の直立した輪郭体壁の対応する外形に係合する外形と、隣接する別の雨押さえ部材に対して前記雨押さえ部材を錠止するための一体の錠止手段と、を備えることにより前記雨押さえ部材間の長手方向移動を阻止し、
   前記錠止手段が前記雨押さえ部材の少なくとも一端において突出している錠止フラップからなっており、前記錠止フラップの相互の変形によって錠止位置に屈曲可能であることを特徴とする雨押さえ枠のための雨押さえ部材。
2. 前記外形が、密接して詰められた折り目または波形を有するプリーツまたは波形からなることを特徴とする請求項１に記載の雨押さえ枠のための雨押さえ部材。
3. 前記錠止フラップを両端に備えていることを特徴とする請求項１または２に記載の雨押さえ枠のための雨押さえ部材。
4. 各錠止フラップと同一の前記雨押さえ部材の端部において、前記錠止フラップと同一の大きさおよび形状を有する隅部凹所が設けられることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の雨押さえ枠のための雨押さえ部材。
5. 前記第１輪郭体壁には、前記屋根構造の下側に当接している密封部材を受容するために長手方向溝が設けられていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の雨押さえ枠のための雨押さえ部材。
6. 前記第１輪郭体壁は、直ぐ下にある屋根構造に固定するための予め作られた釘穴を備えていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の雨押さえ枠のための雨押さえ部材。
7. 傾斜のある屋根において、隣接する屋根構造へ屋根貫通建物部分の風雨遮断接続を行なうための風雨遮断接続用雨押さえ枠であって、
   前記雨押さえ枠は、前記屋根貫通建物部分の枠頂部部材、枠底部部材および枠側辺部材に沿って位置決めされるように相互に接続される風雨遮断材料の枠部材および請求項１〜６のいずれか１項に記載の雨押さえ部材を備え、
   前記雨押さえ部材は、前記屋根構造の傾斜方向とは直交しない方向に延びる前記屋根貫通建物部分の枠側辺部材に沿った位置決めのために相互の重なり合いにより互いの延長部において位置決めされ、
   前記枠部材は、前記屋根構造の傾斜方向と直交して延びる前記屋根貫通建物部分の枠頂部部材および枠底部部材に対する位置決めのための頂部部材と底部部材とからなり、
   前記底部部材は、前記屋根貫通建物部分の枠底部部材に対する位置決めのためにその延長部全体に対して前記枠底部部材に当接し、
   前記頂部部材は、前記屋根貫通建物部分の枠頂部部材に対する位置決めのために隣接する上方の前記雨押さえ部材に重なるフード状部材として設計されていることを特徴とする風雨遮断接続用雨押さえ枠。

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