JP4002177B2 - 屋根用桟瓦 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は屋根用桟瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋根用桟瓦の一形式として、特開2002−54271号公報には、図に示すように、瓦本体aが山部bと谷部cから成る断面波形を有し、桟部dと尻部eとの角隅部裏面に桟側係止部fを形成し、差込部gと頭部hとの角隅部に差込側切欠部iを形成し、該差込側切欠部iの中に差込側係止片jを成形した屋根用桟瓦が開示されている。
この屋根用桟瓦aは桟部dと尻部eの角隅部に斜め上段の瓦aの差込側切欠部iを遊嵌し、下段の瓦aの桟側係止部fの下に斜め上段の瓦aの差込側係止片jを潜り込ませるように葺設する。こうすることで、上段の瓦aの角隅部を斜め下段の瓦の角隅部で押さえ付けて強風による瓦aのめくり上がりを防止するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に屋根用桟瓦の尻側の端部の表面には釉薬が施されていない部分があり、未施有部分には釘孔や水返しが設けられている。瓦は葺設するとき未施釉部分や釘孔、水返し等が表れないように上段の瓦の頭部側で覆い隠す必要がある。下段の瓦の未施釉部分が隠れるように上段の瓦を葺設したとき上段の瓦の、見付けといわれる頭部側端面が下段の瓦表面上に形成するラインは葺き合わせライン又は施工ラインと言われている。
図5に上記従来の屋根用桟瓦aの葺き合わせラインkを示す。葺き合わせラインkは瓦1aの桟部dと尻部eの角隅部の尻側端部が斜め上段の瓦2aの差込側切欠部iの端面に当接するように瓦2aを葺設したときの頭部側端面と一致するように設定されている。頭部側端面が葺き合わせラインkと一致するように葺設すれば、上段の瓦2aの頭部hによってちょうど真下の瓦1aの未施釉部分や釘孔、水返しが覆われる。しかしながら、瓦aの昇り足調整を行うべく、例えば瓦2aに対して上段の瓦3aを、瓦2aの桟部dと尻部eの角隅部の桟側係止部fから差込側係止片jが外れないように限度まで上方へずらすと、瓦3aの頭部端面によって形成されるラインmの位置が葺き合わせラインkより尻側へずれ、上段の瓦3aの頭部hで下段の瓦2aの未施釉部分を覆い隠すことができない。このように、従来の屋根用桟瓦は昇り足調整範囲が非常に狭いため、施工が甚だ不便である。
また、従来の屋根用桟瓦aでは差込部gを流れ下った雨水が差込側係止片jに伝わり、そこから瓦aの裏側へ侵入するおそれがある。
本発明はかかる問題点に鑑み、昇り足調整範囲が広く、また雨水の瓦裏側への侵入を防ぐことのできる屋根用桟瓦を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、瓦本体が山部と谷部から成る断面波形を有し、桟部と尻部との角隅部裏面に桟側凹部を形成し、差込部と頭部との角隅部に差込側切欠部を形成すると共に該差込側切欠部の中に差込側係止片を成形し、桟部と尻部の角隅部に斜め上段の瓦の差込側切欠部を遊嵌し、桟側凹部の下に斜め上段の瓦の差込側係止片を潜り入れるよう葺設する屋根用桟瓦であって、桟部と尻部の角隅部の尻側端面に斜め上段の瓦の差込側切欠部の端面を当接するように葺設したとき、斜め上段の瓦の頭側端面が瓦の葺き合わせラインより下方に位置し、かつ桟側凹部の尻側端部が斜め上段の瓦の差込側係止片の頭側端部に重なるように葺設したとき、斜め上段の頭側端面が瓦の葺き合わせラインにほぼ整列するように構成し、
前記差込側係止片の側縁に、差込側端部に凸設した水返しに沿って補助水返しを凸設し、
差込部の頭部側端部表面の差込側角隅部に差込部表面を伝って流れる雨水を差込側係止片へと導くため差込部端部に凸設した水返しから差込側谷部の差込側の側縁へと下り傾斜する略三角形の傾斜面を形成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】
請求項1に記載の屋根用桟瓦によれば、上段の瓦を、下段の瓦の桟部と尻部の角隅部の尻側端面に差込側切欠部の端面が当接する位置と、下段の瓦の桟側凹部の尻側端部が差込側係止片の頭側端部に重なる位置の間にあるように葺設すれば上段の瓦の頭部によって下段の瓦の葺き合わせラインから尻側の部分を覆い隠すことができるので、瓦の差込側係止片の縦寸法分が瓦の昇り足調整可能範囲となる。このため、昇り足調整範囲が広く、瓦の葺設作業が容易になる。
また、差込側係止片の端部に水返しを凸設するとともに差込部の頭部側端部表面の差込側角隅部に差込部表面を伝って流れる雨水を差込側係止片へと導くため差込部端部に凸設した水返しから差込側谷部の差込側の側縁へと下り傾斜する略三角形の傾斜面を形成したので、係止片を伝って雨水が瓦の裏側に侵入するのを防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1は本発明の一実施形態に係る屋根用桟瓦10の表面を示す斜視図、図2は同屋根用桟瓦の裏面を示す斜視図である。当該桟瓦10は逆椀型の山部11と平坦な谷部12を連ねた波形の断面形状を有し、桟部13と尻部14との角隅部の裏側に平坦な桟側凹部15が形成され、角隅部の表面には桟側凹部15の厚みを増して補強するため凸湾曲部16が成形されている。
【0007】
桟瓦10の谷部12に平坦な差込部17が上向きに反り返るように連設されている。差込部17の側縁から尻部14の側縁にかけては連続して水返し18,19が突設されている。瓦本体10の差込部17と頭部20の角隅部には差込側切欠部21が形成され、差込部17の頭部側端面に平坦な差込側係止片22が連設され、切欠部21中に突出している。差込部17の頭部側端部表面の差込側角隅部には差込部17表面を伝って流れ下る雨水を差込側係止片22へと導くため水返し18に連なる略三角形の傾斜面23が形成されている。この傾斜面23は図1に示されるように水返し18から差込側谷部12の差込側の側縁へと下り傾斜している。また、差込側係止片22の側縁には雨水が瓦本体10の裏側へ侵入するのを防止するため水返し18に沿って水返し24が凸設されている。
【0008】
瓦本体10の差込側谷部12の側縁にも瓦本体表面から雨水が差込部17へ流れ込むのを防止するため水返し25が凸設されている。また、両谷部12の尻側よりに雨水の尻側への流れを阻止するため横溝26が形成されている。瓦10本体表面は頭部20端部からほぼこの横溝26までの領域に釉薬が施され、横溝26から尻側の部分は未施釉部分となっているので、この横溝26が瓦10の葺き合わせラインを兼ねている。そして、山部11の未施釉部分の頂部と桟側谷部に釘孔27が形成されている。瓦10本体裏面の尻側端部には桟木に瓦10を掛止するための爪28が2本凸設されている。
【0009】
本実施形態に係る屋根用桟瓦10の構造は以上の通りであって、該桟瓦10を葺設するには、図3に模式的に示すように、まず瓦10Aの桟部13と尻部14の角隅部に斜め上段の瓦10Bの差込側切欠部21を遊嵌し、瓦10Aの桟側凹部15の下に瓦10Bの差込側係止片22を潜り込ませる。そして、瓦10Bの横に瓦10(図示略)を頭部20端面が整列するように並べて瓦10Aの未施釉部分をこの瓦10(図示略)で覆い隠す。同様にして瓦10Bの斜め上段に瓦10Cを葺設する。このように葺設することで、瓦10Aの角隅部で瓦10Bの角隅部が押さえられ、瓦10Bで瓦10Cが押さえられるので、強風による瓦10のめくり上がりを防止できる。
【0010】
図3において、瓦10Bは瓦10Aに対し、差込側切欠部22の端面(差込部17の頭側端面)が瓦10Aの角隅部の尻側端面に当接するように葺設されている。このときの瓦10Bの横に並べる瓦10の頭部20端面の描くラインを図に2点鎖線nで示す。ラインnは瓦10Aの葺き合わせラインに相当する横溝26から所定寸法だけ頭部20側に寄った位置にある。一方、瓦10Cは瓦10Bに対し、瓦10Bの桟側凹部15の尻側端部が瓦10Cの差込側係止片22の頭側端部から外れない限界の位置に葺設されている。このときの瓦10Cの横に並べる瓦10の頭部20端面の描くラインを2点鎖線pで示す。ラインpは瓦10Bの横溝26にほぼ整列する位置にある。
【0011】
図3に示すように、瓦10A未施釉部分が瓦10Bの頭部20で覆い隠され、瓦10Bの未施釉部分が瓦10Cの頭部20で覆い隠される。従って、瓦10の差込側係止片22の縦寸法分が瓦10の昇り足調整可能範囲となるので、昇り足調整範囲が広く、瓦10の葺設作業が容易になる。
また、差込側係止片22の端部に水返し24を凸設したので、係止片22を伝って雨水が瓦10の裏側に侵入するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る屋根用桟瓦の表面を示す斜視図である。
【図2】同屋根用桟瓦の裏面を示す斜視図である。
【図3】同屋根用桟瓦の葺設方法を示す説明図である。
【図4】従来の屋根用桟瓦を示す斜視図である。
【図5】従来の屋根用桟瓦の葺設方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10…屋根用桟瓦、11…山部、12…谷部、13…桟部、14…尻部、15…桟側凹部、17…差込部、20…頭部、21…差込側切欠部、22…差込側係止片、24…水返し、26…横溝(葺き合わせらライン)。

Claims (1)

  1. 瓦本体が山部と谷部から成る断面波形を有し、桟部と尻部との角隅部裏面に桟側凹部を形成し、差込部と頭部との角隅部に差込側切欠部を形成すると共に該差込側切欠部の中に差込側係止片を成形し、桟部と尻部の角隅部に斜め上段の瓦の差込側切欠部を遊嵌し、桟側凹部の下に斜め上段の瓦の差込側係止片を潜り入れるよう葺設する屋根用桟瓦であって、桟部と尻部の角隅部の尻側端面に斜め上段の瓦の差込側切欠部の端面を当接するように葺設したとき、斜め上段の瓦の頭側端面が瓦の葺き合わせラインより下方に位置し、かつ桟側凹部の尻側端部が斜め上段の瓦の差込側係止片の頭側端部に重なるように葺設したとき、斜め上段の頭側端面が瓦の葺き合わせラインにほぼ整列するように構成し、
    前記差込側係止片の側縁に、差込側端部に凸設した水返しに沿って補助水返しを凸設し、
    差込部の頭部側端部表面の差込側角隅部に差込部表面を伝って流れる雨水を差込側係止片へと導くため差込部側端部に凸設した水返しから差込側谷部の差込側の側縁へと下り傾斜する略三角形の傾斜面を形成したことを特徴とする屋根用桟瓦。
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