JP3575155B2 - ジェットルームにおける緯入れ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、緯入れ用メインノズルからの流体噴射によって緯入れされた緯糸をスレイ上の筬によって筬打ちするジェットルームにおける緯入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
織機の高速化あるいは織布の織幅の幅拡化に伴って緯糸の飛走速度の高速化が必要となる。そのため、緯入れ用メインノズルにおける推進力を増強する必要があるが、推進力の増強の1つの対策としては緯入れ用メインノズルの加速管を長くする対策がある。加速管が長いほど緯入れ用メインノズルにおける推進力が増強される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のジェットルームにおける緯入れ装置では、筬打ちのための揺動を行なうスレイ上の緯糸飛走通路の方向と緯入れ用メインノズルの噴射方向とを常に一致させるために緯入れ用メインノズルがスレイ上に装着されている。緯入れ用メインノズルの加速管の増長は緯入れ用メインノズル全体の増長をもたらすが、緯入れ用メインノズルが長くなるほどスレイ上における緯入れ用メインノズルの支持スペースが余分に必要となる。緯入れ用メインノズルのための支持スペースの増大はスレイの長大化を意味するが、スレイの長大化は高速の筬打ち揺動運動に必要な強度確保のための剛性アップを必要する。剛性アップは重量増をもたらすが、スレイの重量増は織機の高速化の上で不利である。
【0004】
本発明はジェットルームの高速化の上で有利な緯入れ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために請求項1の発明では、筬打ちのための揺動を行なうスレイから緯入れ用メインノズルを分離し、スレイ上の緯糸飛走通路の入口側に向けて緯入れ用メインノズルの噴射方向を合わせるように緯入れ用メインノズルの先端部をスレイに同期して揺動運動させた。また、緯入れ用メインノズルをスレイの揺動方向へ揺動可能に揺動自在連結手段で支持し、緯入れ用メインノズルの先端部をスレイに接続し、スレイの揺動によって緯入れ用メインノズルを前記揺動自在連結手段の連結部位を中心として揺動させるようにした。
【0006】
請求項1の発明によれば、緯入れ用メインノズルを分離したスレイ上には緯入れ用メインノズルを支持するための支持スペースが不要となり、この不要分だけスレイが短小化する。従って、スレイが軽量になり、ジェットルームの一層の高速化が可能となる。
【0008】
また、緯入れ用メインノズルは揺動自在連結手段の連結部位を中心として首振り運動を行なうが、この首振り運動の駆動力はスレイの揺動運動から得る。従って、緯入れ用メインノズルを専用の駆動機構によって同期揺動する必要がなく、機構が複雑化することはない。
【0009】
請求項2の発明では、前記揺動自在連結手段をスレイの揺動方向の概略中間位置に配置し、スレイが前記中間位置にある場合には緯入れ用メインノズルの噴射方向が緯糸飛走通路の方向に一致するようにした。
【0010】
緯糸の緯入れはスレイが最後退位置と前記中間位置との間にあるときに行われる。筬の前面に溝形状の緯糸飛走通路を形成した変形筬の使用の場合には、緯糸が緯入れされるときには緯入れ用メインノズルが溝形状の緯糸飛走通路の奥壁面側あるいは緯糸飛走通路と同じ方向に緯糸を射出する。従って、緯糸が溝形状の緯糸飛走通路の開口側から飛び出すことはない。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1又は請求項2における緯入れ用メインノズルの後側にタンデムノズルを不動状態に配設し、前記揺動自在連結手段の連結部位を緯入れ用メインノズルの緯糸導入口に近づけると共に、タンデムノズルの噴射方向を緯入れ用メインノズルの緯糸導入口に向けた。
【0012】
首振り運動を行なう緯入れ用メインノズルの緯糸導入口のタンデムノズルの噴射口に対する相対変位が少ない。従って、緯入れ用メインノズルの緯糸導入口を指向するタンデムノズルから射出される緯糸は緯入れ用メインノズル内に円滑に導入される。
【0013】
請求項4の発明では、請求項1又は請求項2における緯入れ用メインノズルの後側にタンデムノズルを緯入れ用メインノズルに対して直列状態かつ相対変位不能に配設した。
【0014】
タンデムノズルと緯入れ用メインノズルとは直列状態かつ相対変位不能であるため、タンデムノズルは緯入れ用メインノズルの緯糸導入口を指向すると共に、両ノズルの噴射方向が一致する。従って、タンデムノズルから緯入れ用メインノズルの緯糸導入口に対して射出される緯糸は緯入れ用メインノズル内に円滑に導入される。
【0015】
請求項5の発明では、緯入れ用メインノズル及びタンデムノズルを一体的にスレイの揺動方向へ揺動可能にタンデムノズル側で揺動自在連結手段によって支持し、緯入れ用メインノズルの先端部をスレイに接続し、スレイの揺動によって緯入れ用メインノズル及びタンデムノズルを前記揺動自在連結手段の連結部位を中心として揺動させるようにした。
【0016】
請求項5の発明によれば、タンデムノズル及び緯入れ用メインノズルが一体的にタンデムノズル側を中心にして揺動する。タンデムノズルは緯入れ用メインノズルの緯糸導入口を指向すると共に、両ノズルの噴射方向が一致する。従って、タンデムノズルから緯入れ用メインノズルの緯糸導入口に対して射出される緯糸は緯入れ用メインノズル内に円滑に導入される。
【0017】
請求項6に記載の発明では、緯入れ用メインノズルへの流体供給を制御するための電磁開閉弁を緯入れ用メインノズル上の揺動の最も少ない部位に取り付けた。
【0018】
緯入れ用メインノズル上に電磁開閉弁を取り付けることにより、電磁開閉弁から緯入れ用メインノズルに至る流体供給経路が最小となる。従って、緯入れ用メインノズルにおける流体噴射圧特性が従来より良くなり、流体消費量も低減する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0020】
11は織機の一方のサイドフレームであり、サイドフレーム11と他方のサイドフレーム(図示略)との間にはロッキングシャフト12が回動可能に支持されている。ロッキングシャフト12上にはスレイ13がスレイソード14を介して支持されており、スレイ13上には変形筬15が立設されている。ロッキングシャフト12の下部側にはカウンタウェイト16が取り付けられている。カウンタウェイト16はロッキングシャフト12回りの回転アンバランスを解消するためのものである。サイドフレーム11内にはカムレバー軸17及びカム軸18が回転可能に収容されている。カムレバー軸17にはカムレバー19が止着されており、カム軸18にはダブルカム20が止着されている。カムレバー軸17は駆動軸21に連結されており、カムレバー軸17はロッキングシャフト12に連結されている。駆動軸21は一方向に回転し、カムレバー19はダブルカム20の回転に伴って揺動する。この揺動によりロッキングシャフト12が往復回動し、スレイ13が筬打ちのための揺動を行なう。
【0021】
サイドフレーム11の側面に支持ブラケット22が取り付けられている。支持ブラケット22には緯入れ用メインノズル23及びタンデムノズル24が設置されている。緯入れ用メインノズル23のノズル本体231の下部には被支持ロッド26が止着されており、被支持ロッド26の下端には球面部261が一体形成されている。支持ブラケット22上には支持座25が止着されており、球面部261が支持座25に相対回転可能に嵌合して支持されている。被支持ロッド26、球面部261及び支持座25は揺動自在連結手段を構成し、緯入れ用メインノズル23は球面部261と支持座25との嵌合連結部位を中心にして揺動自在である。
【0022】
緯入れ用メインノズル23の加速管232の先端はスレイ13の端部の上面までとどいている。スレイ13の端部の上面には支持具27が取り付けられている。支持具27は、スレイ13の上面に止着されたリング状の枠体271と、枠体271の孔内に回転自在に収容されたリング状のボール体272とからなる。加速管232の先端部はボール体272にスライド可能に嵌入されており、加速管232は枠体271に対して相対傾動自在である。加速管232の先端の高さ位置は変形筬15の前面に形成された溝形状の緯糸飛走通路151の高さ位置に合わせてある。
【0023】
タンデムノズル24は支持ブラケット22に不動状態に取り付けられており、その加速管241は緯入れ用メインノズル23の緯糸導入口233を向いている。タンデムノズル24は緯入れ用メインノズル23から射出される緯糸Yの推進を補助する。
【0024】
緯入れ用メインノズル23のノズル本体231上及びタンデムノズル24のノズル本体242上には電磁開閉弁28,29が取り付けられている。電磁開閉弁28は緯入れ用メインノズル23への圧縮空気の供給を制御し、電磁開閉弁29はタンデムノズル24への圧縮空気の供給を制御する。
【0025】
図2(a)に示す状態ではスレイ13は最後退位置にあり、図2(c)に示す状態ではスレイ13は最前進位置にある。図2(b)に示す状態ではスレイ13は最後退位置と最前進位置との中間位置にある。スレイ13の揺動に伴って支持具27が一体的に織機の前後方向に往復動し、支持具27を介してスレイ13に接続された緯入れ用メインノズル23が球面部261と支持座25との嵌合連結部位を中心にして首振り揺動する。この揺動はスレイ13の揺動に完全に同期しており、図2(a)〜図2(b)に示すように緯入れ用メインノズル23の加速管232が緯糸飛走通路151の入口152を常に指向する。
【0026】
支持座25は、スレイ13の最後退位置と最前進位置との間の揺動領域における中間位置に対して緯入れ方向に見て対応する位置に設置してある。従って、図2(b)示すように緯入れ用メインノズル23の加速管232の向き、即ち緯入れ用メインノズル23の噴射方向が緯糸飛走通路151の方向に一致する。
【0027】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1)緯入れ用メインノズル23を載せないスレイ13上には緯入れ用メインノズル23を支持するための支持スペースが不要となり、この不要分だけスレイ13が従来よりも短かくできる。従って、スレイ13が軽量になり、ジェットルームの高速化の上で有利である。
(2)スレイ13が軽量になるため、ロッキングシャフト12回りの回転アンバンランスを解消するためのカウンタウェイト16を軽くすることができる。スレイ13及びカウンタウェイト16の軽量化はロッキングシャフト12回りの慣性モーメントの低減をもたらし、ジェットルームの一層の高速化が可能となる。
(3)緯入れ用メインノズル23は支持座25、被支持ロッド26及び球面部261からなる揺動自在連結手段の連結部位を中心として首振り運動を行なうが、この首振り運動の駆動力はスレイ13の揺動運動から得る。従って、緯入れ用メインノズル23を専用の駆動機構によって同期揺動する必要がなく、機構が複雑になることはない。
(4)緯糸Yの緯入れは、スレイ13が図2(b)の中間位置から図2(a)の最後退位置に後退してから再び図2(b)の中間位置に揺動配置される間に行われる。緯糸Yが緯入れされるときには緯入れ用メインノズル23の加速管232が溝形状の緯糸飛走通路151の奥壁面側あるいは緯糸飛走通路151と同じ方向に緯糸Yを射出する。即ち、緯入れが行われている間は緯入れ用メインノズル23の加速管232は緯糸飛走通路151の奥壁面側又は緯糸飛走通路151と同じ方向を向く。従って、緯糸Yが溝形状の緯糸飛走通路151の開口側から飛び出すことはない。
(5)支持座25、被支持ロッド26及び球面部261からなる揺動自在連結手段の嵌合連結部位を緯入れ用メインノズル23の緯糸導入口233に近づけたため、緯入れ用メインノズル23の首振り揺動に伴う緯糸導入口233の変動量は少ない。従って、緯入れ用メインノズル23の緯糸導入口233に向けられたタンデムノズル24の加速管241の先端と緯入れ用メインノズル23の緯糸導入口233との間の相対変位は僅かである。そのため、緯入れ用メインノズル23の緯糸導入口233を指向してタンデムノズルから射出される緯糸Yは緯入れ用メインノズル23内に円滑に導入される。緯入れ用メインノズル23内への緯糸Yの円滑な導入は良好な緯入れに必要である。
(6)緯入れ用メインノズル23のノズル本体231は緯入れ用メインノズル23上の揺動の最も少ない部位である。高速で大きな揺動を行なう部材に電磁開閉弁を取り付けた場合、内部に可動機構を持つ電磁開閉弁が本来の機能を発揮できなくなるおそれがある。本実施の形態のような揺動の最も少ない部位に電磁開閉弁28を取り付けた場合には、電磁開閉弁28の機能不良のおそれはない。緯入れ用メインノズル23上に電磁開閉弁28を取り付けることにより、電磁開閉弁28から緯入れ用メインノズル23に至る流体供給経路が最小となる。従って、緯入れ用メインノズル23における流体噴射圧特性(特に、噴射圧の立ち上がり及び立ち下がりの特性)が従来より良くなり、流体消費量も低減する。
【0028】
なお、第1の実施の形態では嵌合連結部位を備えた揺動自在連結手段を用いたが、嵌合以外の連結部位を備えた揺動自在連結手段、例えば第1の実施の形態における支持ブラケット22のような固定部位に結合された捩じれ可能なばね部材で緯入れ用メインノズルを支持するようにしてもよい。この場合、前記固定部位とばね部材との結合部位が揺動自在連結手段の連結部位となる。
【0029】
次に、図3の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態では、カムレバー軸17がサイドフレーム11の外側方に延出されており、緯入れ用メインノズル23がスタンド30を介してカムレバー軸17上に取り付けられている。カムレバー軸17の回転中心軸線から加速管232までの距離は、ロッキングシャフト12の回転中心軸線から緯糸飛走通路151までの距離と同じにしてある。従って、緯入れ用メインノズル23の噴射方向は緯糸飛走通路151の方向と一致する。
【0030】
第2の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1)緯入れ用メインノズル23をスレイ13に載せないため、スレイ13が軽量になり、ジェットルームの高速化の上で有利である。
(2)加速管232の向きが緯糸飛走通路151の方向と常に一致しているため、安定した緯入れが行われる。
【0031】
次に、図4の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態では、カムレバー軸17がサイドフレーム11の外側方に延出されており、緯入れ用メインノズル23及びタンデムノズル24がブラケット31を介してカムレバー軸17に取り付けられている。緯入れ用メインノズル23の加速管234は折曲形状にしてある。カムレバー軸17の回転中心軸線から加速管234の先端までの距離は、ロッキングシャフト12の回転中心軸線から緯糸飛走通路151までの距離と同じにしてある。従って、緯入れ用メインノズル23の噴射方向は緯糸飛走通路151の方向と一致する。タンデムノズル24の加速管241はカムレバー軸17の回転中心軸線上にあり、緯入れ用メインノズル23の緯糸導入口233もカムレバー軸17の回転中心軸線上にある。従って、タンデムノズル24の加速管241は緯糸導入口233を常に指向しており、かつタンデムノズル24の噴射方向は不動である。
【0032】
第3の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1)緯入れ用メインノズル23をスレイ13に載せないため、スレイ13が軽量になり、ジェットルームの高速化の上で有利である。
(2)緯入れ用メインノズル23については加速管234のみが揺動するため、緯入れ用メインノズル23を動かすための動力が最少となる。
(3)緯入れ用メインノズル23の噴射方向が緯糸飛走通路151の方向と常に一致しているため、安定した緯入れが行われる。
(4)タンデムノズル24の加速管241及び緯入れ用メインノズル23のノズル本体231が揺動しないため、緯入れ用メインノズル23とタンデムノズル24との間の緯糸Yの経路が変化しない。緯入れ用メインノズル23とタンデムノズル24と間の緯糸Yの経路の不変性は緯入れ用メインノズル23内への緯糸の円滑な導入の上で有利である。
【0033】
次に、図5及び図6の第4の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態では、緯入れ用メインノズル23及びタンデムノズル24が台32上に取り付けられており、台32は球面部261を備えた被支持ロッド26を介して支持ブラケット22上の支持座25に支持されている。支持座25、被支持ロッド26及び球面部261からなる揺動自在連結手段はタンデムノズル24のノズル本体242の直下に配置されている。図6(a)ではスレイ13が最後退位置にあり、図6(b)ではスレイ13が最前進位置にある。
【0034】
第4の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1)緯入れ用メインノズル23をスレイ13に載せないため、スレイ13が軽量になり、ジェットルームの高速化の上で有利である。
(2)タンデムノズル24と緯入れ用メインノズル23とが直列状態かつ相対変位不能であるため、タンデムノズル24の噴射方向が緯入れ用メインノズル23の噴射方向と常に一致し、緯糸推進力が最も大きくなる。
(3)揺動自在連結手段がタンデムノズル24側に配置されているため、台32の揺動角が最も小さくなる。台32の揺動角が小さいほどその揺動は円滑になる。
【0035】
前記した実施の形態から把握できる請求項記載以外の発明について以下にその効果と共に記載する。
(1)請求項1において、緯入れ用メインノズルのノズル本体をロッキングシャフトの回転中心軸線の延長線上に配置したジョットルームにおける緯入れ装置。
【0036】
緯入れ用メインノズルについては加速管のみが揺動するため、緯入れ用メインノズルを動かすための動力が最少となる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、スレイから緯入れ用メインノズルを分離し、スレイ上の緯糸飛走通路の入口側に向けて緯入れ用メインノズルの噴射方向を合わせるように緯入れ用メインノズルをスレイの揺動運動に同期させたので、ジェットルームの高速化の上で有利なスレイの軽量化を図り得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図2】(a)はスレイが最後退位置にある状態を示す平面図。(b)はスレイが中間位置にある状態を示す平面図。(c)はスレイが最前進位置にある状態を示す平面図。
【図3】第2の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図4】第3の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図5】第4の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図6】(a)はスレイが最後退位置にある状態を示す平面図。(b)はスレイが最前進位置にある状態を示す平面図。
【符号の説明】
12…ロッキングシャフト、13…スレイ、23…緯入れ用メインノズル、231…ノズル本体、232,234…加速管、233…緯糸導入口、24…タンデムノズル、25…揺動自在連結手段を構成する支持座、26…揺動自在連結手段を構成する被支持ロッド、261…揺動自在連結手段を構成する球面部、27…緯入れ用メインノズルをスレイに接続する支持具、28…電磁開閉弁。
Claims (6)
- 緯入れ用メインノズルからの流体噴射によって緯入れされた緯糸をスレイ上の筬によって筬打ちするジェットルームにおいて、
筬打ちのための揺動を行なうスレイから緯入れ用メインノズルを分離し、スレイ上の緯糸飛走通路の入口側に向けて緯入れ用メインノズルの噴射方向を合わせるように緯入れ用メインノズルの先端部をスレイに同期して揺動運動させ、
前記緯入れ用メインノズルをスレイの揺動方向へ揺動可能に揺動自在連結手段で支持し、緯入れ用メインノズルの先端部をスレイに接続し、スレイの揺動によって緯入れ用メインノズルを前記揺動自在連結手段の連結部位を中心として揺動させるようにしたジェットルームにおける緯入れ装置。 - 前記揺動自在連結手段はスレイの揺動方向の概略中間位置に配置されており、スレイが前記中間位置にある場合には緯入れ用メインノズルの噴射方向が緯糸飛走通路の方向に一致するようにした請求項1に記載のジェットルームにおける緯入れ装置。
- 緯入れ用メインノズルの後側にタンデムノズルを不動状態に配設し、前記揺動自在連結手段の連結部位を緯入れ用メインノズルの緯糸導入口に近づけると共に、タンデムノズルの噴射方向を緯入れ用メインノズルの緯糸導入口に向けた請求項1又は請求項2に記載のジェットルームにおける緯入れ装置。
- 緯入れ用メインノズルの後側にタンデムノズルを緯入れ用メインノズルに対して直列状態かつ相対変位不能に配設した請求項1又は請求項2に記載のジェットルームにおける緯入れ装置。
- 緯入れ用メインノズル及びタンデムノズルを一体的にスレイの揺動方向へ揺動可能にタンデムノズル側で揺動自在連結手段によって支持し、緯入れ用メインノズルの先端部をスレイに接続し、スレイの揺動によって緯入れ用メインノズル及びタンデムノズルを前記揺動自在連結手段の連結部位を中心として揺動させるようにした請求項4に記載のジェットルームにおける緯入れ装置。
- 緯入れ用メインノズルへの流体供給を制御するための電磁開閉弁を緯入れ用メインノズル上の揺動の最も少ない部位に取り付けた請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯入れ装置。
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