JPH01172098A - Ｖ／ｓｔｏｌ機用尾翼兼推力偏向ベーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はＶ／５ＴＯＬ機用尾翼兼推カ偏向ベーンに係り
、特に高速飛行時には尾翼を機体の外側へ張出すととも
に低速飛行時に尾翼をジェットエンジンからの排気流中
に挿入できるようにしたＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼兼推力偏
向ベーン〔従来の技術〕 Ｖ／５ＴＯＬ機が低速飛行またはポパリング飛行をする
際、通常の空カ蛇面が効果を失って機体が不安定になる
ため、リアクションジェットまたは推力偏向ベーンによ
る機体の姿勢制御が行われる（特開昭５７−１３４３９
６号、特公昭５５−２６０３８号公報参照）。

リアクションジェットによる機体の姿勢制御方式は、機
首、足部、翼端に取付けられたノズルがらガスまたは空
気を噴出させ、推力、方向、および噴出時間を調節する
ことにより、機体の姿勢を制御する方式である。

また、推力偏向ベーンによる機体の制御方式は、ジェッ
トエンジンの排気流中に設けられたベーンにより排気を
偏向し、それによって得られるモーメントの調節により
機体の姿勢を制御する方式である（特開昭５９−１４１
７５３号、特開昭６０−２３７１４７号公報参照） 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述したリアクションジェット方式によ
れば、機体全体の外形を大きく変えることなく、また、
高速飛行時における機体の抵抗を増加させることもなく
、機体の姿勢制御が可能であるが、抽気能力が不足がち
でコントロールパワーか不足するという問題があった。

また、推力偏向ベーン方式によれば、コントロールパワ
ーが大きく線形に制御力を変化させることができ制御が
比較的楽な反面、可動部が多く機構が複雑となって重量
か増大し、さらに、排気流中にベーンがあるので高速飛
行時における機体の抵抗が増加するという問題かあった
。

そこで、本発明の目的は上記従来の機体の姿勢制御方式
が有する問題点を解消し、高速飛行時には推力偏向ベー
ンによる抵抗の増加を防ぎ、低速飛行時には尾翼をジェ
ットエンジンからの排気流中に挿入して機体の姿勢制御
力を確保できるようにしたＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼兼推力
偏向ベーンことにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、機体の後部に尾
翼を備え、ジェットエンジンからの排気を排気通路を通
して排気するようにしたＶ／５ＴＯＬ機において、上記
尾翼と機体とは機体の側方空間とジェットエンジンから
排出される排気流との間を選択的に動かす尾翼偏向装置
を介して連結され、高速飛行時には尾翼を機体の外側に
張出せるとともに、低速飛行時には尾翼をジェットエン
ジンからの排気流中に入込ませるとともに尾翼の翼面が
ジェットエンジンからの排気流の方向に対して傾斜する
ように設定し、排気流を下方に偏向するようにしたこと
を特徴とするものである。

〔実施例〕

以下本発明によるＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼兼推力偏向ベー
ンを図面を参照して説明する。

第１図において、符号１はジェットエンジンのハウジン
グを示しており、このハウジング１内にはジェットエン
ジン２が組込まれ、このジェットエンジン２の出口側の
通路は横断面が漸次減少するノズル３となっており、こ
のノズル３より後方へ排気流４が噴出される。

上記ハウジング１の両側には一対のブラケット５．５が
ほぼ平行にハウジングの側面に対して固着され、このブ
ラケット５の後端には尾翼偏向装置６を構成するランナ
ボス７を介して尾翼８が取付けられている。この尾翼８
は、タービン軸９と平行な旋回軸１０およびこの旋回軸
１０に直交する揺動軸１１の回りをそれぞれ単独または
組合わせて回動できるようになっている。すなわち、ラ
ンナボス７はブラケット５に対して旋回軸１０まわりに
回動できるとともに、ランナボス７の上で尾翼８が揺動
軸１１回りに回動できる。ランナボスフおよび尾翼８を
回動させるアクチエータ装置は図示を省略しているが、
サーボモータと歯車機構を組合わせた各種の装置を使用
することができる。

このような本発明の一実施例によれば、高速飛行時に、
第１図に示したように、尾翼８．８を機体の外側に張出
して使用し、一方、低速飛行時には、第２図に示したよ
うに、尾翼８．８を排気流４内に入込ませて使用し、機
体の安定を計る必要があるときには、尾翼８のみを揺動
軸１１回りに動かして尾翼８の翼面を排気流４に対して
所定の角度を付けて、排気流を下方へ偏向させることが
できる。

本発明の他の実施例によれば、尾翼偏向装置６をユニバ
ーサルジヨイント１２によって構成することも出来る。

第３図および第４図はこのような実施例を概略的に示し
たものであり、尾翼８．８は、中心０廻りを水平面内て
揺動できるとともに、上下の方向にあおり運動でき、第
３図は尾翼８が機体の外側へ張出した状態を示し、第４
図は尾翼８．８が内側へ寄せられて縁部を付合わせ、か
つ排気流４の中に入込んだ状態を示している。

第５図はユニバーサルジヨイント１２の具体的な一例を
示したものであり、機体側のブラケ・ソト５には第１の
コ字枠１４が固着される一方、尾翼８には第２のコ字枠
１５が９０度の位相差をおいて配置され、両者の間は十
字状に組合わされた第１および第２のロッド１６．１７
によって連結されている。そして、第１０ツド１６の一
方の先端と尾翼８とは水平動アクチエータ１８が組込ま
れ、第２０ツド１７の一方の先端とブラケット５とは垂
直動アクチエータ１９によって連結されている。

このような実施例によれば、水平動アクチエータ１８を
駆動することにより、第２０ツド１７廻りに水平面内で
第２コ字枠１５を揺動させることができるから、コ字枠
１５と一体の尾翼８を水平面内に第３図と第４図に示し
た２つの位置の間で動かすことができる。また、第４図
に示した排気流中に尾翼８．８がある状態で、垂直動ア
クチエータ１９を駆動することにより、第２コ字枠１５
＝　　７　− が第１０ツド１６廻りに揺動させることができ、これに
伴って尾翼８を排気流４中で上下に動かすことができる
。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、尾翼
偏向装置を設けることにより、尾翼を水平面内と垂直面
内で動かすことが出来るようしたから、高速飛行時には
尾翼を機体の外側へ張出すことができ、迎え角を変化さ
せて機体の安定制御ができ、偏向ベーンによる抵抗増も
皆無となり、重量を軽減してパワーアップを計ることが
できる。

また、低速飛行時あるいはホバリング飛行時に排気流中
に尾翼を位置させて排気流を下方へ偏向させて機体の姿
勢を制御することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼兼推力偏向
ベーンによる高速飛行状態を示した平面図、第２図は同
低速飛行状態を示した平面図、第３図は本発明の他の実
施例による高速飛行状態を示した平面図、第４図は同低
速飛行状態を示した平面図、第５図はユニバーサルジヨ
イントの一実施例を示した斜視図である。 １・・・ハウジング、２・・・ジェットエンジン、５・
・・ブラケット、６・・・尾翼偏向装置、８・・・尾翼
、９・・・タービン軸、１０・・・旋回軸、１１・・・
揺動軸、１２・・・ツユニバーサルジョイント 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、機体の後部に尾翼を備え、ジェットエンジンからの
   排気を排気通路を通して排気するようにしたＶ／ＳＴＯ
   Ｌ機において、上記尾翼と機体とは機体の側方空間とジ
   ェットエンジンから排出される排気流との間を選択的に
   動かす尾翼偏向装置を介して連結され、高速飛行時には
   尾翼を機体の外側に張出せるとともに、低速飛行時には
   尾翼をジェットエンジンからの排気流中に入込ませると
   ともに尾翼の翼面がジェットエンジンからの排気流の方
   向に対して傾斜するように設定し、排気流を下方に偏向
   するようにしたことを特徴とするＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼
   兼推力偏向ベーン。 ２、上記尾翼偏向装置は、ジェットエンジンのハウジン
   グに対して固定されたブラッケットと、このブラケット
   に対してタービン軸と平行な旋回軸まわりを回動できる
   ように取付けられたベーンボスと、このベーンボスに対
   して上記旋回軸と直交する揺動軸まわりに回動可能に取
   付けられた尾翼とから構成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼兼推
   力偏向ベーン。 ３、上記尾翼偏向装置は、ユニバーサルジョイントであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のＶ／Ｓ
   ＴＯＬ機用尾翼兼推力偏向ベーン。 ４、上記ユニバーサルジョイントは、機体側に取付けら
   れた第１のコ字枠と、尾翼側に取付けられた第２のコ字
   枠と、両者を接続する十字状の第１および第２ロッドと
   、第１ロッドの一方の端と尾翼側とに組込まれ伸縮可能
   な水平動アクチエータと、上記第２ロッドの一方の端と
   機体側とに組込まれ伸縮可能な垂直動アクチエータとか
   ら構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第３
   項記載のＶ／ＳＴＯＬ機用尾翼兼推力偏向ベーン。