JP2548397B2 - 回転翼航空機のテイル装置 - Google Patents

回転翼航空機のテイル装置

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JP2548397B2 JP1247845A JP24784589A JP2548397B2 JP 2548397 B2 JP2548397 B2 JP 2548397B2 JP 1247845 A JP1247845 A JP 1247845A JP 24784589 A JP24784589 A JP 24784589A JP 2548397 B2 JP2548397 B2 JP 2548397B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はおおい隠されたプロペラテイルダクトの改良
に係り、特に回転翼航空機のリングテイル装置に関す
る。
(従来の技術) たとえば、シングルロータの複合ヘリコプターでは、
固定翼は高速前進飛行時にはロータの負荷をなくすよう
に上げられる。プロペラテイルダクト内に設けた回転プ
ロペラは、回転翼航空機の方位角や飛行姿勢を制御する
ために設けられており、プロペラからのスリップ流がプ
ロペラテイルダクトから排出される方向を制御し、メイ
ンリフティングロータによって発生するトルクに反作用
する横方向を向くスラストを確立しかつ航空機の偏揺れ
制御を行う。
本発明の出願人は、プロペラを有するダクトの種々の
形態、可動または固定面がテイルプロペラからのスリッ
プ流の方向および偏位を制御することについてのリング
テイル装置の種々の発明を所有している。典型的なリン
グテイル装置としては、アメリカ特許第3,138,349号、
アメリカ特許第3,222,012号、アメリカ特許第3,241,791
号およびアメリカ特許第3,260,482号がある。これら特
許に開示されているリングテイル装置は、前方を向くプ
ロペラを備えた環状ダクトを有し、前方飛行の推力、低
速飛行またはホバリングのロータのアンチトルクおよび
偏揺れ制御を行うようにしている。
これら従来技術では、環状ダクトのプロペラより後方
の位置に垂直軸を中心に回動するように垂直方向に延び
る方向舵装置を装着しており、ダクト長手軸を横切る方
向舵の角度または偏位角度、偏位時の方向舵面のキャン
バーがダクトの後方からでるプロペラスリップ流の方向
を制御し、すべての飛行状態に応じて横方向のアンチト
ルク力および方位角方向の制御力を提供する。
アメリカ特許第3,260,482号に開示されているリング
テイル装置では、垂直方向に延びる複数の多角断面のベ
ーン装置をダクトのプロペラの後方で垂直軸の回りを回
転するように装着している。このベーン装置の各々のダ
クトの軸に一致する中立位置とダクト軸を横切る方向に
延びる偏位位置との間の回動角は、ダクトからでる偏位
されたプロペラスリップ流の量を制御し、ロータトルク
に反作用するに必要な推力や航空機の方位角方向を制御
するに必要な推力を作り出す。またベルクランク装置に
よって支持されたダクト壁の一側の内側ダクト面のセグ
メントは、ダクト内面の凹部内の引き戻し位置とダクト
壁から内方に間隔を置いた延長位置との間で一体運動を
する。この延長位置では、セグメントはプロペラスリッ
プ流の通路内でダクト後縁の前方でダクトの内部を横切
るように角度をもって突き出す。
(発明の目的および効果) 本発明は、装置取付け重量を軽くして巡航飛行時の抗
力を小さくするとともにアンチトルク推進力を増しかつ
長手方向および偏揺れ制御効率を向上する回転翼航空機
のテイル装置および回転翼航空機を提供することを目的
とする。
本発明の回転翼航空機のテイル装置は、先端部と後端
部および側壁を有する環状ダクトと、この環状ダクトの
内部に同心的に配置され使用時にスリップ流を生じさせ
る可変ピッチプロペラと、スリップ流を環状ダクトの後
端部の後方において横方向に反らすための反らせ手段と
を備え、上記可変ピッチプロペラは、反らせ手段の前方
に回転自在に配置され、上記反らせ手段は、環状ダクト
の一方の側壁の外周に沿って部分的に延在し環状ダクト
から垂直軸線回りに枢転自在に支持された複数の弧状エ
ルボセグメントであって、すべての弧状エルボセグメン
トが環状ダクトの一方の側壁と一致して相互に重なり合
う位置にある後退位置とエルボセグメントが環状ダクト
の長手方向軸線に対して横方向の斜めに整列した列とし
て延在し環状ダクトの一方の側壁の後方横方向延長部を
形成する相互に隣接して並列する位置にある延長位置と
の間を枢転する複数の弧状エルボセグメントと、上記エ
レボセグメントを上記後退位置と上記延長位置との間を
枢転させるエルボセグメント枢転手段と、上記環状ダク
トの内部の可変ピッチプロペラの後方で垂直方向に延在
し環状ダクトから垂直軸線回りに枢転自在に支持された
長手方向に細長い方向舵であって、この方向舵は、方向
舵面の翼弦が環状ダクトの長手方向軸線と一致する中立
位置と、方向舵面の翼弦が環状ダクト内部に横方向に、
エルボセグメントの延長位置において占める位置の前方
に離間関係に延在する完全に反らされた位置を含む方向
舵面の翼弦が環状ダクトの長手方向軸線を横切って延び
る反らされた位置との間を枢転する長手方向に細長い方
向舵と、上記方向舵の方向舵面を上記中立位置と上記反
らされた位置との間を移動させる方向舵面移動手段と、
上記エルボセグメント枢転手段と上記方向舵面移動手段
とを相互連結して、方向舵の方向舵面を完全に反らされ
た位置の方向および完全に反らされた位置から離れるよ
うに動かし、同時にエルボセグメントを延長位置の方向
および延長位置から離れるように動かすように枢転させ
る枢転手段とを有することを特徴とする。
本発明の好ましい実施例では、エルボセグメントは、
高速前方飛行中の後退位置にある時に互いに重なり合っ
て、エルボセグメントの外側部分により環状ダクトの一
方の側壁の外側面部分を形成する。低速飛行またはホバ
リング飛行では、エルボセグメントは、互いに垂直軸の
まわりを回動し、互いに後方にスライドしてセグメント
が互いに隣り合う縁部で重なり合う延長位置に動かされ
る。この延長位置では、セグメントはダクトの長手軸を
横切って斜め方向に曲がった形状となり、ダクトの内壁
の一方の側壁の連続した後方に延びる延長部を形成す
る。このダクトの内壁の内部で、プロペラスリップ流は
ダクトおよび航空機の長手方向軸線に対してほぼ直交す
る方向にスムーズに反らされる。
この特徴は、タンデム状に配置されかつ枢着された複
数の方向舵部材を組み合わせることで改良される。上記
複数の方向舵部材は、上記特許に開示されたリングテイ
ル装置のダクト内部に枢着されて方向舵を構成し、ダク
トプロペラからのスリップ流によって生じる方向および
横方向の推力を効率よく制御する。特に本発明は、アメ
リカ特許第3260482号に開示されている抗力を減らし、
並列配置された方向舵ベーンによる影響を減らしかつ内
方に突き出るベーンによって生じるシュラウド内部の乱
れを減らすようにしたリングテイル装置と比べて偏位さ
れたプロペラスリップ流の推力効率を増加する。
また、本発明は航空機をホバリングモードとした時
に、プロペラスリップ流が実質的に90度で最小の乱れで
スムーズに偏位するようにした滑らかな曲面で延長し得
るダクト排出チヤンネルを備えた回転翼航空機を提供す
るを目的とする。
本発明の回転翼航空機は、環状ダクトと、この環状ダ
クトの内部に同心的に回転自在に配置された可変ピッチ
プロペラと、この可変ピッチプロペラの後方に設けられ
可変ピッチプロペラの長手方向軸線に対して横方向に可
変ピッチプロペラのスリップ流を選択的に反らすための
反らし手段と、パイロット作動片揺れ制御装置を含む飛
行方向制御装置と、プロペラピッチ制御手段と、パイロ
ット作動片揺れ制御装置とプロペラピッチ制御手段とを
相互に連結してパイロット作動片揺れ制御装置の作動度
に比例してプロペラピッチを変更するためのプロペラス
リップ流反らせ制御手段とを有する回転翼航空機におい
て、プロペラスリップ流反らせ手段は、環状ダクトの一
方の側壁の外周に沿って部分的に延在し環状ダクトから
垂直軸線回りに枢転自在に支持された複数の弧状エルボ
セグメントであって、弧状エルボセグメントが環状ダク
トの一方の側壁と一致して相互に重なり合う位置にある
後退位置とエルボセグメントが環状ダクトの長手方向軸
線に対して横方向の斜めに整列した列として延在し環状
ダクトの一方の側壁の後方横方向延長部を形成する相互
に隣接して並列する位置にある延長位置との間を枢転す
る複数の弧状エルボセグメントと、プロペラスリップ流
反らせ制御手段によって作動されエルボセグメントを上
記後退位置と上記延長位置との間を枢転させるエルボセ
グメント枢転手段とを有することを特徴とする。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面につき説明する。
第1図は複合回転翼航空機10を示し、この複合回転翼
航空機10のシングルロータ11は、胴体12に取付けられて
いてエンジン13によって作動する。複合回転翼航空機10
の固定翼14は、胴体12の両側から延びるように固定され
ている。この種の複合回転翼航空機10は、シングルロー
タ11の無負荷状態で、高速飛行における上昇を行う。上
記シングルロータ11は、航空機を低速で上昇したりホバ
リング状態にするために設けられている。
複合回転翼航空機10のリングテイル構造部のテイル部
15は、垂直スタビライザー17および水平スタビライザー
18によって支持された環状ダクト16と、この環状ダクト
16内に設けられエンジン13によって作動される可変ピッ
チプロペラ19を有する。環状ダクト16内の可変ピッチプ
ロペラ19の下流側には、垂直方向に延びる方向舵ベーン
装置20が垂直軸を中心に回転自在に設けられている。こ
の方向舵ベーン装置20の最後尾の部分は、第1図に示す
複合回転翼航空機10が前方に高速飛行する状態では環状
ダクト16の後方に延びている。
上記方向舵ベーン装置20は、第3図および第4図に示
すように、多数の方向舵ベーン部分21、22、23、24を有
する。これら方向舵ベーン部分21、22、23、24は、第8
図に示すように、枢軸連結部25、26、27によってタンデ
ム状に互いに連結されている。主方向舵ベーン部分22
は、両端を環状ダクト16の上側壁部および下側壁部に枢
着したトルク管28の垂直方向に延びる軸線の回りを回転
するように支持されている。隣り合う方向舵ベーン部分
の連結(図示せず)は、アメリカ特許第3260482号に開
示されているベーンと同様である。主方向舵ベーン部分
22がトルク管28の軸線の回りを回動する時、主方向舵ベ
ーン部分22は、第3図に示す方向舵ベーン部分21、22、
23、24が胴体12の長手方向軸線に沿った一線上に位置す
る方向舵ベーンの中立位置から両側に回動する。第7図
ないし第9図に示す最大キヤンバの完全に反らされた位
置では、方向舵ベーン装置20は、環状ダクト16の内部を
前方に横切る方向に延びかつ環状ダクト16の延長部35の
弓形形状に沿った形状をなす。方向舵ベーン装置20のノ
ーズの中間部および主方向舵ベーン部分21、22は、プロ
ペラハブ整形部30の線29に沿って切り欠かれている。上
記プロペラハブ整形部30は、後方水平スタビライザ31に
よって支持されている。この後方水平スタビライザ31は
環状ダクト16の内部を可変ピッチプロペラ19の後方から
水平スタビライザ18の後端位置18aまで延びている。
上記環状ダクト16の一方の側壁32は他方の側壁33より
長くなっており、本発明のリングテイル形状によって反
らされたプロペラスリップ流を収容する。環状ダクト16
の長い側壁32には、多数のセグメントからなる延長自在
のダクトエルボーセグメント35を収容する凹部34が形成
されている。ダクトエルボーセグメント35は環状ダクト
16の長い側壁32の外壁を形成している。上記ダクトエル
ボーセグメント35は、好ましい実施例においては、外側
セグメント36、中間セグメント37、内側セグメント38の
3つの互いに重なり合う弧状エルボセグメントからな
り、これら外側セグメント36、中間セグメント37、内側
セグメント38の3つのセグメントは上端部および下端部
で枢着され、互いにスライドする関係で垂直方向に延び
る方向舵ベーントルク管28の回りを回転し、互いに重な
り合い環状ダクト16の長い側壁32の外壁を形成するよう
に位置する後退位置と環状ダクト壁の後方で環状ダクト
の内部を斜めの方向でかつ環状ダクト16の長手方向軸線
を横切る方向に延びる環状ダクトの連続した弓形形状の
延長部を形成する部分的に重なり合う延長位置との間を
動く。方向舵ベーン装置20のベーン部分21、22、23、24
は、第8図に示すように、環状ダクトの内側の弓形すな
わち貝殻状に偏位したベーン形状を形成するように互い
に枢着される。環状ダクトの後方延長部は、延長位置に
ある外側セグメント36、中間セグメント37、内側セグメ
ント38によって形成される。この延長位置では、なだら
かな弓形チャンネルが形成され、この弓形チャンネルを
通るプロペラスリップ流は、ほぼ90度の角度で乱流と抵
抗が最少になるように片寄る流れとなる。
アメリカ特許第3260482号のリングテイル形状は、上
方および下方に枢動し、昇降舵組立体がダクトの内部を
水平方向に延びて、航空機のピッチモーメントをなす。
本発明の好ましい形状では、昇降舵組立体は、2つの昇
降舵面を有している。2つの昇降舵面の内の一方の昇降
舵面は固定水平軸の回りを回転するように枢動支持され
た通常のハーフ昇降舵面39であり、プロペラシュラウド
からダクト16の内部の短い側壁33までダクト内部の半分
を横切って延びるように水平スタビライザ部材31の後側
を上下動する。2つの昇降舵面の内の他方の昇降舵面
は、内端で支持された水平可動昇降舵面40であり、垂直
方向に延びる方向舵ベーントルク管28の回りで水平面内
で回転し、後退位置と延長位置との間で枢動する時に、
エルボーセグメント35のセグメントとともに、エルボー
セグメント35に沿って水平運動をする。可動昇降舵40の
垂直回転軸線は、方向舵ベーントルク管28の軸線でなく
ともよい。可動昇降舵40の外端に設けたピン41は、外側
エルボーセグメントの上昇部36aに枢着され、中間セグ
メント37のスロット42および内側セグメント38のスロッ
ト43を通ってダクト凹部34の後縁に設けたスロット44に
延びている。可動昇降舵40の内側端部は、可動昇降舵40
の外端に設けたピン41のラインに沿った水平軸線の回り
で可動昇降舵40を上昇回転および下降回転させるように
枢動支持されている。外側エルボーセグメント36の前端
には、第6図に示すように内側に延びるフィンガー45が
形成されている。中間エルボーセグメント37の後端に
は、外側に延びるフィンガー46が設けられ、中間エルボ
ーセグメント37の前端には、T形フィンガー47が設けら
れている。内側エルボーセグメント38の後端には、外側
に延びるフィンガー48が設けられ、内側エルボーセグメ
ント38の前端には、T形フィンガー49が設けられてい
る。第6図から明らかなように、外側エルボーセグメン
ト36の引き戻された位置からの回転は、後方スライド動
作を伴ってフィンガー45、T形フィンガー47、T形フィ
ンガー49およびフィンガー48の連続した接触により行な
われ、すべてのエルボーセグメントを後退位置から延長
位置に動かす。フィンガー45、T形フィンガー47、T形
フィンガー49の連続した接触は、外側エルボーセグメン
ト36の前進運動によりエルボーセグメントを回転させか
つ延びた位置から後退位置にスライドさせる。ダクト16
の頂部後面および底部後面には、トリムタブ50が設けら
れており、付加的なピッチ力を形成する。この付加的な
ピッチ力は2つの可動昇降舵面39、40によって形成され
るが、これらは本発明とは関係がない。ダクト16の環状
をなす前縁に沿って延長し得る羽根板51がダクト16に装
着されている。この羽根板51は、固定翼航空機の翼前縁
における羽根板である。低速な飛行状態では、第8図お
よび第9図に示すように、羽根板51の延長部は、羽根板
51とダクト16との間のチャンネルを形成し、ダクトを流
れる空気流の空気力学的効果を改良しかつ空気流の乱れ
を最小にする。
アメリカ特許3309937号およびアメリカ特許第3138349
号に説明されているように、回転翼航空機のリングテイ
ル構造は、好ましくは回転翼航空機がホバリングまたは
低速で飛行している時と、高速で巡航している時では、
パイロットの運転制御は異なった度合いで行われるよう
になっている。回転翼航空機がホバリング状態である時
には、リングテイル構造は、プロペラスリップ流の偏位
を最大にするように位置され、かつパイロットの方向舵
ペダルの動作で、偏位されたプロペラスリップ流の度合
いに応じてテイルプロペラのピッチの制御を行う。偏位
プロペラスリップ流はロータトルクの反作用に等しいか
それより大きい片揺れ制御を行う。リングテイルの方向
舵ベーンの位置は実質的には方向舵ペダルの動作に影響
を受けない。高速で巡航している時には、ロータは無負
荷状態にあり、航空機の上昇はほとんど固定翼による。
リングデイルの構造体は、ロータトルクの反作用でスリ
ップ流の片寄りがないかほとんどないように位置され
る。パイロットの方向舵ペダルの動作は、前進方向の飛
行において片揺れ制御を行うに十分な過程に方向舵ベー
ンを中立位置に置くように制御するだけである。またパ
イロットの方向舵ペダルの動作は、航空機を前方向に飛
行するように推進させるための推力を形成せず、高速に
するためにエンジンの出力を最大にあげるまでを吸収で
きるピッチ範囲内にある。
複合回転翼航空機のパイロットの制御は、第12図に示
すように操作杆59で通常の方法で行うが、この操作杆59
はロータピッチ制御機構60、方向舵39、40を動かす作動
装置63、エルロン(補助翼)またはフラップ62を動かす
作動装置61に連結されており、これらの装置全部は航空
機を通常の方法でピッチおよびロール制御するために用
いられている。低速飛行およびホバリングまたは高速巡
航飛行に適したテイルプロペラのハイピッチセッティン
グまたはローピッチセッティングの度合いを確立するパ
イロットの制御は、パイロットの集合ピッチコントロー
ルレバー58に設けたプロペラピッチコントロール警告ス
イッチ57のセッティングによって行われる。高速巡航飛
行に対しては、ピッチ警告スイッチ57が高速ピッチレン
ジにセットされ、テイルプロペラが高速前方飛行を保つ
ためのエンジンフルパワーの大部分の割合を負担する。
低速飛行およびホバリングに対しては、ピッチ警告スイ
ッチ57が低速ピッチレンジにセットされ、ロータトルク
の釣り合いに必要な程度の偏向スリップ流れを形成しか
つ低速での航空機の偏揺れを制御する。方向舵、昇降舵
の制御面およびエルボーセグメントの運動は、通常のパ
イロットの制限を越えた力を要求され、これら可動部材
のための作動力が液圧または電気機械的作動装置によっ
て与えられる。方向舵ベーン装置20の方向舵ベーントル
ク管28に連結された方向舵ベーン作動装置52および外側
エルボーセグメント36に連結されたエルボー組立体枢転
装置53は、パイロットの方向舵ペダル55(パイロット作
動片揺れ制御装置)から主要コントロールミキシングユ
ニット(プロペラスリップ流反らせ制御手段)54を介し
てテイルプロペラピッチ作動装置56および飛行状態を確
立するプロペラピッチ警告スイッチ57を作動させる。上
記主要コントロールキミシングユニット54は、パイロッ
トの方向舵ペダル55の運動によって発生する方向舵ペダ
ル運動信号の入力およびを、プロペラピッチ警告スイッ
チ57からの飛行状態のセッティングから受ける低速また
は高速の信号を受け、テイルプロペラピッチ作動装置56
に信号を発する。方向舵ベーン作動装置52およびエルボ
ー組立体枢転装置53は、プロペラ19のピッチ、方向舵ベ
ーン装置20の位置およびエルボー組立体35の位置を確立
し、ロータトルクに釣り合うために要求されるプロペラ
スリップ流れ速度、プロペラスリップの偏位の度合いを
決めかつプロペラピッチ警告スイッチ57からの飛行状態
のセッティングに対する航空機の所望の方位角の方向を
維持する。ホバリングのためのプロペラピッチ警告スイ
ッチ57のローピッチセッティングや低速飛行では、主要
コントロールミキシングユニット54からでる信号で、方
向舵ベーン装置20を第7図ないし第9図に示す最も偏位
した位置に配置する。方向舵ペダル55を動かすと、主要
コントロールミキシングユニット54からでる信号で、テ
イロプロペラをロータトルクの反作用する所要度合いの
偏位スリップ流スラストとし偏揺れをコクトロールす
る。高速巡航飛行状態に進めるためには、プロペラピッ
チ警告スイッチ57は、プロペラピッチが高速レンジにな
るように作動し、主要コントロールミキシングユニット
54からでる信号で、セグメントされたエルボー装置を延
ばした位置から引き戻し、方向舵ベーン装置20を中立位
置に動かし、同時にプロペラピッチに加ええられる方向
舵ペダルの運動の影響を除々に取り除こうとするととも
に、偏揺れコクトロールを行うための中立位置に対して
方向舵ベーン装置20の位置を制御するように方向舵ペダ
ルの運動を行う。主要コントロールミキシングユニット
54の設計は、本発明に関係するものではなく、同等の装
置はアメリカ特許第3309937号明細書に開示されてい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるテイル装置を備えたヘリコプター
の斜視図、第2図は第1図のヘリコプターに設けたテイ
ル装置の前方高速飛行状態を示す図、第3図は第2図の
3−3線に沿った断面図、第4図は第2図の4−4線に
沿った断面図、第5図は第3図の5−5線に沿った断面
図、第6図は引き戻し位置にあるマルチセグメント延長
エルボーの第3図の頂部拡大図、第7図はホバリング飛
行状態にあるテイル組み立て体の後面図、第8図は第7
図の8−8線に沿った断面図、第9図は第7図の9−9
線に沿った断面図、第10図は第3図の11−11線に沿った
部分的な垂直断面図、第11図はテイル組み立て体の分解
斜視図、第12図は航空機の飛行制御システムを示すダイ
アグラム図である。 11……シングルロータ11、12……胴体12、14……固定
翼、15……テイル部、16……環状ダクト、17……垂直ス
タビライザー、18……水平スタビライザー、19……可変
ピッチプロペラ、20……方向舵装置、21、22、23、24…
…ベーン部分、25、26、27……枢軸連結部、28……トル
ク管、34……凹部、35……ダクトエルボーセグメント、
36……外側セグメント、37……中間セグメント、38……
内側セグメント。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部と後端部および側壁(32,33)を有
    する環状ダクト(16)と、この環状ダクトの内部に同心
    的に配置され使用時にスリップ流を生じさせる可変ピッ
    チプロペラ(19)と、スリップ流を環状ダクトの後端部
    の後方において横方向に反らすための反らせ手段とを備
    え、上記可変ピッチプロペラは、反らせ手段の前方に回
    転自在に配置され、上記反らせ手段は、環状ダクト(1
    6)の一方の側壁(32)の外周に沿って部分的に延在し
    環状ダクト(16)から垂直軸線回りに枢転自在に支持さ
    れた複数の弧状エルボセグメント(36,37,38)であっ
    て、すべての弧状エルボセグメント(36,37,38)が環状
    ダクトの一方の側壁と一致して相互に重なり合う位置に
    ある後退位置とエルボセグメント(36,37,38)が環状ダ
    クト(16)の長手方向軸線に対して横方向の斜めに整列
    した列として延在し環状ダクトの一方の側壁の後方横方
    向延長部を形成する相互に隣接して並列する位置にある
    延長位置との間を枢転する複数の弧状エルボセグメント
    (36,37,38)と、上記エルボセグメントを上記後退位置
    と上記延長位置との間を枢転させるエルボセグメント枢
    転手段(53)と、上記環状ダクトの内部の可変ピッチプ
    ロペラ(19)の後方で垂直方向に延在し環状ダクト(1
    6)から垂直軸線回りに枢転自在に支持された長手方向
    に細長い方向舵(20)であって、この方向舵(20)は、
    方向舵面の翼弦が環状ダクトの長手方向軸線と一致する
    中立位置と、方向舵面の翼弦が環状ダクト内部に横方向
    に、エルボセグメント(36、37、38)の延長位置におい
    て占める位置の前方に離間関係に延在する完全に反らさ
    れた位置を含む方向舵面の翼弦が環状ダクトの長手方向
    軸線を横切って延びる反らされた位置との間を枢転する
    長手方向に細長い方向舵(20)と、上記方向舵(20)の
    方向舵面を上記中立位置と上記反らされた位置との間を
    移動させる方向舵面移動手段(52)と、上記エルボセグ
    メント枢転手段(53)と上記方向舵面移動手段(52)と
    を相互連結して、方向舵(20)の方向舵面を完全に反ら
    された位置の方向および完全に反らされた位置から離れ
    るように動かし、同時にエルボセグメント(36、37、3
    8)を延長位置の方向および延長位置から離れるように
    動かすように枢転させる枢転手段(54)とを有すること
    を特徴とする回転翼航空機のテイル装置。
  2. 【請求項2】環状ダクトの一方の側壁(32)の内面が連
    続的で、側壁(32)の外面に環状ダクトの後端部の前方
    に延在する凹部(34)が設けられ、上記凹部はエルボセ
    グメント(36、37、38)を後退位置において収容する形
    状であることを特徴とする特徴とする請求項1に記載の
    回転翼航空機のテイル装置。
  3. 【請求項3】凹部(34)は、エルボセグメント(35)が
    後退位置にある時にエルボセグメント(36)の外側部分
    が環状ダクト(16)の外側面部分をなすように形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の回転翼航空機
    のテイル装置。
  4. 【請求項4】方向舵(20)は、タンデム配置された複数
    の隣接する方向舵部材(21、22、23、24)と、各方向舵
    部材を隣接する方向舵部材を枢着する手段(25、26、2
    7)と、方向舵部材に連結され複数の方向舵部材が方向
    舵面の中立位置と反らされた位置との間を移動する際に
    隣接する方向舵部材を枢着手段回りに作動角度回転させ
    る連結手段とを有することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の回転翼航空機のテイル装置。
  5. 【請求項5】方向舵部材(21、22、23、24)のうちの前
    方方向舵部材(22)を環状ダクト(16)から支持し、前
    方方向舵部材(22)の方向舵面の中立位置と反らされた
    位置との間の運動に際して前方方向舵部材(22)を環状
    ダクト内部において横方向に回転させる枢転手段と、方
    向舵部材を相互に連結し前方方向部材(22)の前方方向
    舵部材支持手段回りの回転運動に際して隣接する方向舵
    部材の間に差動角度回転をなし、完全に反らされた位置
    にある方向舵部材の反りが延長位置におけるエルボセグ
    メントのなす環状ダクトの側壁の延長の曲率と対称的に
    なるようにする相互連結手段とを有することを特徴とす
    る請求項4に記載の回転翼航空機のテイル装置。
  6. 【請求項6】水平面においてエルボセグメント支持軸線
    (28)回りに回転するように内端を枢転自在に支持され
    た水平方向に延びる昇降舵(40)を有し、この昇降舵
    (40)の外端をエルボセグメントの1つに連結し、昇降
    舵面の枢転と同時にエルボセグメント(36、37、38)の
    後退位置と延長位置との間の運動を生じるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の回
    転翼航空機のテイル装置。
  7. 【請求項7】環状ダクトと、この環状ダクトの内部に同
    心的に回転自在に配置された可変ピッチプロペラ(19)
    と、この可変ピッチプロペラ(19)の後方に設けられ可
    変ピッチプロペラの長手方向軸線に対して横方向に可変
    ピッチプロペラのスリップ流を選択的に反らすための反
    らし手段(20、35)と、パイロット作動片揺れ制御装置
    (55)を含む飛行方向制御装置と、プロペラピッチ制御
    手段(56)と、パイロット作動片揺れ制御装置(55)と
    プロペラピッチ制御手段(56)とを相互に連結してパイ
    ロット作動片揺れ制御装置(55)の作動度に比例してプ
    ロペラピッチを変更するためのプロペラスリップ流反ら
    せ制御手段(54)とを有する回転翼航空機において、プ
    ロペラスリップ流反らせ手段は、環状ダクト(16)の一
    方の側壁の外周に沿って部分的に延在し環状ダクト(1
    6)から垂直軸線回りに枢転自在に支持された複数の弧
    状エルボセグメント(36,37,38)であって、弧状エルボ
    セグメントが環状ダクトの一方の側壁と一致して相互に
    重なり合う位置にある後退位置とエルボセグメントが環
    状ダクトの長手方向軸線に対して横方向の斜めに整列し
    た列として延在し環状ダクトの一方の側壁の後方横方向
    延長部を形成する相互に隣接して並列する位置にある延
    長位置との間を枢転する複数の弧状エルボセグメント
    (36,37,38)と、プロペラスリップ流反らせ制御手段
    (54)によって作動されエルボセグメント(36,37,38)
    を上記後退位置と上記延長位置との間を枢転させるエル
    ボセグメント枢転手段(53)とを有することを特徴とす
    る回転翼航空機。
  8. 【請求項8】環状ダクトの一方の側壁(32)の内面が連
    続的であり、この側壁の外面に環状ダクト後端部の前方
    に延在する凹部(34)を有し、この凹部はエルボセグメ
    ント(36、37、38)を後退位置において収容する形状で
    あることを特徴とする請求項7に記載の回転翼航空機。
  9. 【請求項9】凹部(34)は、エルボセグメント(35)が
    後退位置にある時にエルボセグメント(36)の外側部分
    が環状ダクト(16)の外面部分をなすように形成されて
    いることを特徴とする請求項8に記載の回転翼航空機。
  10. 【請求項10】スリップ流反らせ手段が、環状ダクト内
    部に垂直に可変ピッチプロペラ(19)の後方に延在する
    長手方向に細長い方向舵(20)であって、この方向舵の
    舵面の翼弦が環状ダクトの長手方向軸線と一致する中立
    位置と、方向舵の舵円の翼弦がエルボセグメント(36、
    37、38)の延長位置において占める位置の前方に離間し
    て環状ダクトの長手方向軸線に対して横方向に延在する
    完全に反らされた位置を含めて方向舵の舵面の翼弦が環
    状ダクトの内部に横方向に延在する反らされた位置との
    間を枢転するように環状ダクト(16)から枢転自在に支
    持された長手方向に細長い方向舵(20)と、方向舵の舵
    面を中立位置と反らされた位置との間を移動させる方向
    舵面移動手段(52)とを有し、プロペラスリップ反らせ
    制御手段(54)がエルボセグメント枢転手段(53)と方
    向舵面移動手段(52)とを相互連結して、方向舵面を完
    全に反らされた位置方向および完全に反らされた位置か
    ら離れる方向に動かし同時にエルボセグメント(36、3
    7、38)を延長位置の方向および延長位置から離れる方
    向に枢転させることを特徴とする請求項7ないし9のい
    ずれかに記載の回転翼航空機。
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