JP7453115B2 - 織機 - Google Patents

織機 Download PDF

Info

Publication number
JP7453115B2
JP7453115B2 JP2020165233A JP2020165233A JP7453115B2 JP 7453115 B2 JP7453115 B2 JP 7453115B2 JP 2020165233 A JP2020165233 A JP 2020165233A JP 2020165233 A JP2020165233 A JP 2020165233A JP 7453115 B2 JP7453115 B2 JP 7453115B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
shaft
loom
frame
side frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020165233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022057132A (ja
Inventor
啓一 名木
大吾 山岸
公一 田村
和也 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority to JP2020165233A priority Critical patent/JP7453115B2/ja
Priority to KR1020210111525A priority patent/KR20220044098A/ko
Priority to US17/410,525 priority patent/US11649573B2/en
Priority to CN202122061341.8U priority patent/CN215481564U/zh
Priority to EP21193830.3A priority patent/EP3978668B1/en
Priority to CN202111005370.0A priority patent/CN114318634A/zh
Priority to TW110132168A priority patent/TW202214926A/zh
Publication of JP2022057132A publication Critical patent/JP2022057132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7453115B2 publication Critical patent/JP7453115B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C9/00Healds; Heald frames
    • D03C9/06Heald frames
    • D03C9/0608Construction of frame parts
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D49/00Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
    • D03D49/02Construction of loom framework
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D49/00Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
    • D03D49/02Construction of loom framework
    • D03D49/027Arrangements or means for noise reduction
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C9/00Healds; Heald frames
    • D03C9/02Healds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/14Apparatus for threading warp stop-motion droppers, healds, or reeds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Description

本発明は、一対のサイドフレームを含む織機フレーム及び各サイドフレームに取り付けられて綜絖枠の上下動を案内する綜絖枠ガイドを備え、両サイドフレームの間に架設されるロッキング軸、主軸、服巻ロールが支持軸を介して各サイドフレームに支持されている織機であって、支持軸が少なくともサイドフレームの内側壁に設けられた支持部に嵌装された軸受を介して支持される織機に関する。
一般的な織機は、例えば特許文献1に開示されているように、織機フレームにおける一対のサイドフレームの間に架設されたロッキング軸(ロッキングシャフト)及び主軸(駆動軸)を有している。そして、そのロッキング軸及び主軸は、各サイドフレームにおいてそのサイドフレームの内側壁及び外側壁のそれぞれに対し軸受を介して支持された支持軸に連結されることで、両サイドフレーム間に設けられている。
また、織機は、製織された織布を織布密度に応じた速度で巻取ビーム側へ送る巻取り機構を備えており、その巻取り機構は、一対のサイドフレームの間に架設された服巻ロールを備えている。因みに、その服巻ロールも、前記のようなかたちで各サイドフレームに支持された支持軸に連結されることで、両サイドフレーム間に設けられた状態となっているのが一般的である。
さらに、織機は、開口装置における綜絖枠の上下動を案内するための一対の綜絖枠ガイドを備えている。そして、その綜絖枠ガイドは、各サイドフレームに支持されるかたちで織機上に設けられている。
なお、織機は、製織する織物の織幅を基準としてその仕様が定められている。そして、織機に搭載される綜絖枠は、その織機において製織し得る最大の織幅に応じた幅のものとなっている。また、その織機においては、綜絖枠は、前記のように一対の綜絖枠ガイドによって上下動を案内されるが、その各綜絖枠ガイドは、対応するサイドフレームに取り付けられたブラケット等によって支持されている。
そのため、その一対の綜絖枠ガイドの間隔は、織機の幅方向における両ブラケットの位置によって画定される。したがって、そのブラケットが取り付けられる両サイドフレームの間隔は、その各サイドフレームに対しブラケットを介して支持される一対の綜絖枠ガイドが綜絖枠を前記のように案内し得る間隔で配置された状態となるように設定される。すなわち、織機フレームにおける一対のサイドフレームの間隔は、そのブラケットが取り付けられる位置(経糸方向における綜絖枠ガイドを支持する位置)の間隔が前記のような綜絖枠ガイドの配置を実現するようなものとされており、綜絖枠の幅を踏まえたそのブラケットが取り付けられる位置の間隔を基準として定められている。
因みに、多くの織機では、そのブラケットは、サイドフレームの内側面に対し取り付けられている。すなわち、サイドフレームにおけるブラケットが取り付けられる位置は、その内側面となっている。また、その内側面は、若干の凹凸はあるものの、概ね平面状に形成されている。
特開平9ー228193号公報
そのような織機においては、両サイドフレームの間に架設されている長尺の軸部材である前記したロッキング軸、主軸及び服巻ロールが製織に伴って振動することが知られている。
具体的には、筬を支持するロッキング軸は、その製織中の筬打ち動作に伴い、筬が織布の織前を叩く筬打ちの衝撃を受け、それによって振動する。また、そのロッキング軸は、リンク機構等の運動変換機構を介して主軸と連結されており、主軸が回転駆動されることによって揺動駆動されるものである。したがって、前記のようにロッキング軸が筬打ち動作に伴って振動することにより、そのロッキング軸と運動変換機構を介して連結された主軸も振動する。
また、服巻ロールは、前述のように製織された織布を巻取ビーム側へ送るべく、織布が巻き掛けられたかたちで設けられているものであり、また、その織布は、織前において経糸ビームから送り出された経糸と連続している。そして、その織布は、前記のように筬が織前を叩くことによる衝撃を受けると共に、製織に伴う経糸の張力変動により織前を前後方向に変位させようとする力を受ける。それに伴い、周期的な力が織布を介して服巻ロールに対し作用するため、それによって服巻ロールも振動する。
そして、それらの軸部材は、前記のように織機フレームにおける一対のサイドフレームに対し架設されるかたちで設けられている。したがって、それらの軸部材が前記のように振動することで、両サイドフレーム、延いては織機フレーム全体が、振動することとなる。特に、近年の織機の高速化に伴い、その振動はより激しいものとなる。そして、そのように織機フレームが激しく振動することで、騒音の問題や、製織に悪影響を及ぼすといった問題が発生する場合がある。
以上のような従来の織機に鑑み、本発明は、前記のような両サイドフレームの間に架設されるロッキング軸、主軸、服巻ロールが支持軸を介して各サイドフレームに支持されている織機において、前記のような問題の発生を可及的に抑えることのできる織機を提供することを目的とする。
本発明は、一対のサイドフレームを含む織機フレーム及び各サイドフレームに取り付けられて綜絖枠の上下動を案内する綜絖枠ガイドを備え、両サイドフレームの間に架設されるロッキング軸、主軸、服巻ロールが支持軸を介して各サイドフレームに支持されている織機であって、支持軸が少なくともサイドフレームの内側壁に設けられた支持部に嵌装された軸受を介して支持される織機を前提とする。
その上で、本発明は、少なくとも一方のサイドフレームの内側壁は、織機の幅方向に関し、内側壁における内側面のうちの経糸方向における綜絖枠ガイドを支持する部分の位置を基準位置とした上で、少なくとも1つの支持部が軸受の支持位置の内側端を基準位置よりも織機フレームにおける内側に位置させたオフセット支持部であるように形成されていることを特徴とする。
また、そのような本発明による織機において、オフセット支持部は、軸受の支持位置が基準位置よりも織機フレームにおける内側に位置するように形成されたものであってもよい。さらに、その織機は、ロッキング軸及び/又は主軸に連結される支持軸を支持する支持部がオフセット支持部であるように構成されたものであってもよい。
本発明によれば、前記のような両サイドフレームの間に架設される各前記軸部材が支持軸を介して各サイドフレームの内側壁に設けられた支持部に支持される織機において、少なくとも1つの前記支持部が、その前記支持部に嵌装される軸受の支持位置の内側端を前記した基準位置よりも織機フレームにおける内側に位置させたオフセット支持部であるように形成された構成とされる。そして、そのように構成された織機によれば、製織に伴い発生する織機フレーム全体の振動がより抑えられたものとなるため、騒音や製織に悪影響を及ぼすといった問題の発生を可及的に抑えることができる。
より詳しくは、織機における一対のサイドフレームの間隔は、前述のように各綜絖枠ガイドに対応するブラケットが取り付けられる位置の間隔を基準として定められている。その上で、本発明によれば、そのように間隔が定められる一対のサイドフレームのうちの少なくとも一方において、少なくとも1つの前記支持部が前記したオフセット支持部であるように形成される。それにより、その前記オフセット支持部における軸受の支持位置は、前記幅方向において、前記支持部の内側端が前記基準位置とほぼ同じ位置の従来の織機(サイドフレーム)の構成(従来構成)と比べ、内側に位置することとなる。
それにより、そのオフセット取付部において支持される支持軸の前記軸部材側の端部(連結端)の位置は、前記従来構成と比べ、より内側に位置することとなる。したがって、少なくとも一方がそのように設けられる一対の連結端の間隔は、前記従来構成の場合と比べて小さくなる。その結果、そのように設けられる一対の支持軸間に架設される前記軸部材は、その長さ寸法(軸線方向の寸法)が前記従来構成の場合よりも小さくなる。そして、そのように長さ寸法が小さくなることで、その前記軸部材は、より撓みにくいものとなり、前述のような筬打ち運動に伴う衝撃や経糸の張力変動に伴う力を受けても、それによって発生する振動は、前記従来構成と比べて振幅が小さいものとなる。
また、前記支持部が前記オフセット支持部であるように形成されたサイドフレームは、その内側壁における少なくとも前記オフセット支持部とされる部分が内側に突出するように形成されたものとなる。それにより、そのサイドフレームは、内側壁が概ね平面状に形成された前記従来構成の場合と比べて、剛性が増し、耐震性が向上されたものとなる。
このように、本発明によれば、サイドフレームの振動の起震源となるロッキング軸、主軸及び服巻ロールといった前記軸部材のうちの少なくとも1つが、前記従来構成と比べ、製織中の振動が振幅の小さいものとなるように構成されており、さらに、サイドフレーム自体が、前記のように耐震性を向上されたものとなっている。それにより、製織中の両サイドフレームの振動が、前記従来構成と比べて抑えられたものとなる。したがって、織機フレーム全体に発生する振動がより抑えられたものとなり、騒音や製織に悪影響を及ぼすといった問題の発生が可及的に抑えられる。
また、本発明の織機において、前記支持部が前記オフセット支持部であるように形成されたサイドフレームは、前記支持位置が前記基準位置よりも織機フレームにおける内側に位置するように前記オフセット支持部が形成されたものとすることで、より剛性が増し、前記した耐震性の向上をより効果的に図られたものとなる。それにより、織機フレーム全体に発生する振動がより効果的に抑えられ、騒音や製織に悪影響を及ぼすといった問題の発生がより効果的に抑えられる。
詳しくは、前記のようにサイドフレームを前記オフセット支持部が形成されたものとすることで、そのサイドフレームは、剛性が増して耐震性が向上されたものとなる。その上で、その突出量がより大きいほど、サイドフレームは、その内側壁における前記幅方向に延びる壁部分が大きくなり、剛性がより増して耐震性が更に向上される。そこで、その突出量を大きくする、特に、サイドフレームにおける前記オフセット支持部を、前記支持位置が前記基準位置よりも前記内側に位置するように形成することで、前記支持位置の内側端が前記基準位置よりも内側に位置する場合であっても前記支持位置が前記基準位置と重複する場合(内側壁におけるオフセット支持部とされる部分と前記基準位置を含む部分とが重複する場合)と比べ、そのサイドフレームは、より剛性が増したものとなって前記した耐震性の向上をより効果的に図られたものとなる。そして、その結果として、織機フレーム全体に発生する振動がより効果的に抑えられたものとなり、騒音や製織に悪影響を及ぼすといった問題の発生がより効果的に抑えられる。
さらに、本発明の織機において、前記オフセット支持部が、各前記軸部材のうちのロッキング軸及び/又は主軸を支持する支持軸のための前記支持部であるようにすることで、製織に伴う織機フレーム全体の振動をより効果的に抑えることができる。
詳しくは、前述のように両サイドフレーム間に架設された各軸部材は製織中に振動するが、その中でもロッキング軸は、筬打ち運動に伴う衝撃を受けて最も激しく振動する。そこで、ロッキング軸を支持する支持軸のための前記支持部、及び/又はそのロッキング軸に対し運動変換機構により機械的に連結される主軸を支持する支持軸のための前記支持部を前記オフセット支持部とすることで、そのように機械的に連結された2本の軸部材の少なくとも一方の製織中における振動が前記のようにより抑えられることとなり、両サイドフレームの振動がより効果的に抑えられることとなる。
本発明が適用される織機のフレームの上面図である。 図1のA-A断面図である。 図1の織機のフレームの部分拡大斜視図である。 図1の織機のフレームの部分拡大断面図である。 図1の織機のフレームの部分拡大断面図である。
以下では、図1~図5に基づき、本発明が適用された織機のフレームの一実施形態(本実施例)について説明する。
織機において、フレーム1は、一対のサイドフレーム2、2を主体とし、その両サイドフレーム2、2が4本の梁材3a、3b、3c、3dで連結された構成となっている。なお、各サイドフレーム2は、内部に空間を有する筐体形状に形成されている。そして、両サイドフレーム2、2は、その幅方向(厚さ方向=織機の幅方向)において対向した状態で、梁材3a、3b、3c、3dによって連結されている。
また、織機においては、その前後方向における一方において、両サイドフレーム2、2に支持されるかたちで、経糸Tを送り出すための経糸ビーム6が備えられている。さらに、その織機の前記前後方向における他方側には、製織された織布を巻き取るための巻取ビーム8が、両サイドフレーム2、2に支持されるかたちで備えられている。
さらに、織機は、開口装置における綜絖枠11の上下動を案内するための一対の綜絖枠ガイド12、12を備えている。その各綜絖枠ガイド12は、対応するサイドフレーム2に取り付けられたブラケット14によって支持されるかたちで織機上に設けられている。そして、そのブラケット14は、対応するサイドフレーム2に対し、そのサイドフレーム2の内側壁27に固定されるかたちで取り付けられている。
なお、各ブラケット14は、フレームに対し取り付けられる板状の支持板14aと、支持板14aの一方の端面から突出するように支持板14aに取り付けられた支持シャフト14bとから成っている。そして、各ブラケット14は、支持シャフト14bがサイドフレーム2の上面よりも上方に位置すると共に、支持シャフト14bが織機の内側(以下、単に「内側」と言う。)を向くようなかたちで、前記のようにサイドフレーム2の内側壁27に固定されている。但し、その取り付け位置は、前記前後方向に関しては、支持シャフト14bがサイドフレーム2の略中央となっている。
そして、各綜絖枠ガイド12は、そのブラケット14における支持シャフト14bの先端部に取り付けられるかたちで、そのブラケット14を介して対応するサイドフレーム2に支持されている。したがって、前記幅方向におけるサイドフレーム2と綜絖枠ガイド12との位置関係は、サイドフレーム2の内側壁27における内側面9から略ブラケット14分だけ綜絖枠ガイド12が離間するようなものとなっている。
その綜絖枠ガイド12は、前記のようにサイドフレーム2に支持された状態において、上下方向(鉛直方向)に間隔を空けて設けられた状態となる2つの案内部12bを有している。また、その各案内部12bは、その織機に備えられる複数枚の綜絖枠11の上下動を案内するための複数の案内溝を有している。そして、その織機においては、各綜絖枠11は、その両側部が一対の綜絖枠ガイド12、12の案内溝に案内されて設けられた状態となる。
このように、各綜絖枠ガイド12における案内溝の位置が、その織機における各サイドフレーム2の側において、綜絖枠11を案内する位置となる。そして、その案内位置は、前記のようなサイドフレーム2と綜絖枠ガイド12との位置関係から、サイドフレーム2(内側面9)の位置によって画定される。したがって、そのサイドフレーム2の内側面9におけるブラケット14を取り付ける部分(面)が、その案内位置を画定する基準面10となっており、その基準面10の前記幅方向における位置が前記案内位置を画定するための基準となる位置(基準位置)となる。
因みに、織機においては、製織する織物Wの織幅を基準としてその仕様が定められている。そして、その織機に搭載される綜絖枠11は、その織機の仕様(製織し得る最大の織幅)に応じた幅のものとなっている。したがって、そのような綜絖枠11を案内すべく設けられた一対の綜絖枠ガイド12、12を支持する一対のサイドフレーム2、2の間隔は、その綜絖枠11の幅、及び前記したサイドフレーム2と綜絖枠ガイド12との位置関係を踏まえたものとして設定される。そして、そのように間隔が設定される一対のサイドフレーム2、2に含まれる一対の前記した基準面10、10の間隔も、そのサイドフレーム2、2の間隔に応じて画定される。
その上で、その一対のサイドフレーム2、2を連結する前記4本の梁材について、そのうちの2本の梁材3a、3bが前記前後方向における巻取りビーム側8に配置される巻取り側の梁材(巻取り側梁材3a、3b)として設けられており、残りの2本の梁材3c、3dが前記前後方向における経糸ビーム6側に配置される送出し側の梁材(送出し側梁材3c、3d)として設けられている。巻取り側梁材3a、3bは、上下方向に互いに位置を異ならせて配置されており、上側の梁材3aが所謂フロントトップステーであり、下側の梁材3bが所謂フロントボトムステーである。また、送出し側梁材3c、3dも、上下方向に互いに位置を異ならせて配置されており、上側の梁材3cが所謂リアトップステーであり、下側の梁材3dが所謂リアボトムステーである。
なお、フロントトップステー3a及びリアトップステー3cは、その両端部に形成されたフランジを有している。また、そのフランジには、固定のためのボルトが挿通される貫通孔が複数形成されている。そして、フロントトップステー3a及びリアトップステー3cは、各フランジの貫通孔に挿通された固定用ボルトが対応するサイドフレーム2の内側面9に開口するように形成された貫通孔に挿通され、その固定用ボルトにナットが螺合されることで、各サイドフレーム2(内側面9)に対し固定されている。このように、フロントトップステー3a及びリアトップステー3cは、各サイドフレーム2の内側面9に固定されることで、両サイドフレーム2、2を連結している。
また、フロントボトムステー3b及びリアボトムステー3dは、断面形状が略コの字型の梁材であり、その両端部に端部を塞ぐように形成された端壁を有している。また、その端壁には、固定のためのボルトが挿入される貫通孔が複数形成されている。そして、フロントボトムステー3b及びリアボトムステー3dは、各端壁の貫通孔に挿通された固定用ボルトが対応するサイドフレーム2の内側面9に開口するように形成された貫通孔に挿通され、その固定用ボルトにナットが螺合されることで、各サイドフレーム2(内側面9)に対し固定されている。このように、フロントボトムステー3b及びリアボトムステー3dは、各サイドフレーム2の内側面9に固定されることで、両サイドフレーム2、2を連結している。
織機における主軸16は、フロントトップステー3aと平行な方向、すなわち、織機の幅方向(以下、単に「幅方向」と言う。)と平行を成す向きで、両サイドフレーム2、2間に架設されるかたちで設けられている。なお、その主軸16の支持位置は、前記前後方向に関しては、フロントトップステー3aとブラケット14(綜絖枠ガイド12)との間の位置となっており、上下方向に関しては、その上端(上縁)がフロントトップステー3aの下面の近傍となるような位置となっている。
また、織機は、筬5を揺動駆動する筬打ち機構を備えている。そして、その筬打ち機構においては、筬5は、複数のスレーソード等を介してロッキング軸4に支持されている。その上で、そのロッキング軸4は、前記幅方向と平行を成す向きで、両サイドフレーム2、2間に架設されるかたちで設けられている。なお、そのロッキング軸4の支持位置は、前記前後方向に関しては、前述の主軸16とほぼ同じ位置となっており、上下方向に関しては、主軸16に対する上方であってフロントトップステー3aと重複する位置となっている。
さらに、その織機は、製織された織布Wを織布密度に応じた速度で巻取りビーム8側へ送る巻取機構を備えている。そして、その巻取機構は、服巻ロール15、及び押圧機構(図示せず)によって服巻ロール15に押圧されるように設けられた複数のプレスロール35、35を含んでいる。その上で、その服巻ロール15は、前記幅方向と平行を成す向きで、両サイドフレーム2、2間に架設されるかたちで設けられている。なお、その服巻ロール15の支持位置は、前記前後方向に関しては、フロントトップステー3aに対し前記した主軸16とは反対側の位置となっており、上下方向に関しては、フロントトップステー3aと重複する位置となっている。
そして、前述のように両サイドフレームの間に架設される主軸16、ロッキング軸4及び服巻ロール15の各軸部材は、支持軸16a、4a、15aを介して各サイドフレーム2、2に支持されている。したがって、織機は、各前記軸部材に対応する支持軸16a、4a、15aを有しており、各支持軸16a、4a、15aは、両サイドフレーム2、2のそれぞれにおいて、対応する(支持する)軸部材が前述のような配置となるような位置において、各サイドフレーム2に支持されるかたちで織機において設けられている。
そのような各支持軸16a、4a、15aについて、主軸16を支持するための支持軸16a、16a及びロッキング軸4を支持するための支持軸4a、4aは、軸線方向における寸法(長さ寸法)がサイドフレームの厚さ(幅方向の寸法)よりも大きい軸として形成されている。そして、各支持軸16a、4aは、前記幅方向と平行を成す向きで、サイドフレーム2の内側壁27及び外側壁28に対し軸受22a、22b、22d、22eを介して回転可能に支持されている。但し、各支持軸16a、4aは、そのようにサイドフレーム2に支持された状態において、その一端側の端部を内側壁27から前記内側へ向けて突出させるようなかたちで設けられている。
その上で、両サイドフレーム2、2のそれぞれに設けられた一対の支持軸16a、16aの前記一端側の端部に対しその両端部において連結されることで、主軸16は、両サイドフレーム2、2間に架設されたかたちとなっている。したがって、各支持軸16aにおける前記一端側の端部が、その支持軸16aにおける主軸16に対する連結端16cとなっている。同様に、一対の支持軸4a、4aの前記一端側の端部(連結端4c)に対しその両端部において連結されることで、ロッキング軸4は、両サイドフレーム2、2間に架設されたかたちとなっている。
そして、織機においては、ロッキング軸4は、回転駆動される主軸16(支持軸16a)によって往復揺動駆動されるようになっている。そこで、支持軸16aは、サイドフレーム2内において、回転運動を揺動運動に変換する運動変換機構(図示略)を介し、支持軸4aに対し機械的に連結されている。すなわち、ロッキング軸4を支持する支持軸4aと主軸16を支持する支持軸16aとは、運動変換機構により機械的に連結されている。なおその運動変換機構は、例えば、クランク機構やカム機構である。
また、服巻ロール15を支持するための支持軸15a、15aは、その一端にフランジ15bを有する軸部材として形成されている。そして、その各支持軸15aは、前記幅方向と平行を成す向きであってフランジ15bが設けられている前記一端が前記内側となる向きで、サイドフレーム2の内側壁27に対し軸受22cを介して回転可能に支持されている。また、その支持軸15aにおけるフランジ15bには、服巻ロール15を連結するための固定用ボルト15cが挿通される貫通孔が複数形成されている。
その上で、両サイドフレーム2、2のそれぞれに設けられた一対の支持軸15a、15aに対しその両端部において連結されることで、服巻ロール15は、両サイドフレーム2、2間に架設されたかたちとなっている。なお、一対の支持軸15a、15aに対する服巻ロール15の連結は、各フランジ15bの前記貫通孔に挿通された固定用ボルト15cが服巻ロール15の端面に開口するように形成された対応する雌ネジ孔に螺装されることで行われている。したがって、フランジ15bは、その支持軸15aにおける服巻ロール15に対する連結端となっている。
以上のような織機において、本発明では一対のサイドフレームの両方又は一方における前記した各支持軸16a、4a、15aの支持位置となる内側壁27の部分である支持部のうちの少なくとも1つが、その支持部に対応する支持軸を支持するために配置される軸受の支持位置の内側端を前述の基準位置よりも前記内側に位置させたオフセット支持部であるように形成される。そして、本実施例は、両サイドフレーム2、2における各前記支持部の全てをオフセット支持部17とした例である。そのような本実施例の織機について、詳しくは、以下の通りである。
各サイドフレーム2においては、前述のように各支持軸16a、4a、15aが前記内側に突出するようなかたちで支持されている。したがって、各サイドフレーム2の内側壁27には、その各支持軸16a、4a、15aの突出を許容する貫通孔23a、23b、23cが形成されている。その上で、その各サイドフレーム2における内側壁27は、前記幅方向に見たときのその貫通孔23a、23b、23cを含む範囲が、基準面10を含む内側壁27の部分に対し、突出するように形成されている。すなわち、サイドフレーム2は、そのような範囲において基準面10に対し突出する突出部17を有している。なお、内側壁27の厚さ寸法(肉厚)は略一様となっており、基準面10を含む部分の厚さ寸法と突出部17における貫通孔23a、23b、23cが形成された部分の厚さ寸法とは略同じとなっている。
なお、主軸16、ロッキング軸4及び服巻ロール15のフロントトップステー3aに対する支持位置は、前述のような位置となっている。したがって、前記幅方向に見たときの支持軸16a、4a、15aが設けられる位置(すなわち、貫通孔23a、23b、23cが形成される位置)を含む範囲(突出部17の範囲)は、サイドフレーム2に対するフロントトップステー3aが取り付けられる位置を含んでいる。
また、その突出部17は、その基準面10(基準位置)からの突出量が内側壁27の厚さ寸法よりも大きい量となっている。そして、突出部17は、前記範囲における周囲の部分がその突出量に応じた大きさで織機フレームの幅方向に延びる壁部分29として形成されたものとなっている。
その上で、各支持軸16a、4a、15aを支持するための軸受22a、22b、22cは、軸受ホルダ19、20、21を介して各サイドフレーム2に対し取り付けられている。なお、その各軸受ホルダ19、20、21について、それらの構成はいずれも同じであるため、以下では、支持軸16aを支持するための軸受ホルダ19を例に説明する。
図4に示すように、その軸受ホルダ19は、貫通孔19cを有する円筒形状の嵌挿部19aを主体として構成されている。また、その軸受ホルダ19は、嵌挿部19aの軸線方向における一端側に形成されたフランジ部19bを有している。そして、軸受22aは、その嵌挿部19aにおける貫通孔19c内に収容されるかたちで、軸受ホルダ19内に設けられる。したがって、その嵌挿部19aにおける貫通孔19cの内径は、軸受22aを嵌装した状態で収容できるような大きさとなっている。また、その貫通孔19cの前記軸線方向における寸法は、軸受22aの幅寸法(厚さ寸法)よりも大きくなっている。
但し、その貫通孔19cは、前記一端側の端部において、その内径が小さくなるように形成されている。すなわち、貫通孔19cは、軸受22aを収容する部分(収容部分)と、その収容部分に対する前記一端側の小径の部分(小径部分)とで形成されている。したがって、嵌挿部19aは、その一端側の端部に、その貫通孔19cにおける前記小径部分が形成された端部壁19eを有している。そして、その端部壁19eに形成される貫通孔19cの前記小径部分の内径は、支持軸16aにおける軸受22aに支持される部分の外径と略一致する大きさとなっている。その上で、貫通孔19cにおける前記収容部分は、その前記軸線方向における長さ寸法が軸受22aの厚さ寸法よりも大きいものとなっている。そして、軸受22aは、貫通孔19cにおける前記収容部分に嵌挿されると共に、その一方の端面を端部壁19eに当接させた状態で、軸受ホルダ19内に収容される。
また、フランジ部19bは、前記のように嵌挿部19aの前記一端側に形成されており、前記した嵌挿部19aにおける端部壁19eの厚さ寸法よりも大きい厚さ寸法を有している。そして、そのフランジ部19bの厚さ寸法は、軸受ホルダ19(嵌挿部19a)の軸線方向の寸法との差が内側壁27の厚さ寸法と略同じとなるような寸法となっている。そして、そのフランジ部19bには、軸受ホルダ19をサイドフレーム2(突出部17)に固定するためのボルト25が挿通される貫通孔が複数形成されている。
その上で、軸受ホルダ19は、前記のように軸受22aを収容した状態で、その嵌挿部19aにおいて貫通孔23aに嵌挿されるかたちで、サイドフレーム2に対し固定される。したがって、貫通孔23aは、その内径が嵌挿部19aの外径に応じた大きさであるように形成されている。また、そのサイドフレーム2に対する軸受ホルダ19の固定は、フランジ部19bの前記貫通孔に挿通された固定用ボルト25が対応する突出部17の内側面9に開口するように形成された雌ネジ孔に螺装されることで行われている。
このように、本実施例の織機においては、主軸16が各支持軸16aを介して各サイドフレーム2に支持されており、その各支持軸16aは、貫通孔23aに嵌装されるかたちでサイドフレーム2に固定された軸受ホルダ19及びその軸受ホルダ19に収容された軸受22aを介して支持されている。したがって、その織機においては、その貫通孔23aが形成されている部分が、サイドフレーム2の内側壁27における主軸16のための支持軸16aの支持部となっている。
その上で、内側壁27においては、その貫通孔23aが突出部17に形成されており、また、前記のように構成された軸受ホルダ19においては、収容される軸受22aの内側端(軸受22aの支持位置の内側端であって端部壁19eの軸受22a側の端面)の位置が、突出部17の内側面9よりも前記内側に位置するようになっている。したがって、そのような軸受ホルダ19を介して支持軸16aを支持する部分である内側壁27における前記支持部は、本発明で言うオフセット支持部に相当する。
さらに、本実施例の織機においては、前記基準位置に対する突出部17の突出量が前述のように内側壁27の厚さ寸法よりも大きい量となっている。したがって、突出部17における両側面のうちのサイドフレーム2の内側面を向く側面の位置は、前記幅方向に関し、前記基準位置よりも前記内側となっている。その上で、その突出部17に取り付けられる軸受ホルダ19は、そのフランジ部19bの厚さ寸法と軸受ホルダ19の軸線方向の寸法との差が内側壁27の厚さ寸法と略同じであるようなものとなっている。言い換えれば、軸受ホルダ19におけるフランジ部19bを除く部分の軸線方向における寸法は、内側壁27の厚さ寸法と略同じとなっている。
それにより、軸受ホルダ19におけるフランジ部19b側とは反対側の端縁の位置は、前記幅方向に関し、突出部17における前記した内側を向く側面の位置と同じとなっている。そして、軸受22aがそのような軸受ホルダ19に対し収容されるかたちで支持されていることから、その軸受22aの支持位置は、その全てが前記基準位置よりも前記内側となっている。
なお、以上では、主軸16のための支持軸16aの支持について説明したが、本実施例の織機においては、図5に示すように、ロッキング軸4のための各支持軸4a及び服巻ロール15のための各支持軸15aも、前述のように軸受ホルダ19と同じ構成の軸受ホルダ20、21を介して各サイドフレーム2に取り付けられている。そして、その各軸受ホルダ20は、サイドフレーム2の内側壁27に形成された貫通孔23bに嵌挿されるかたちでサイドフレーム2に対し固定されており、各軸受ホルダ21は、内側壁27に形成された貫通孔23cに嵌挿されるかたちでサイドフレーム2に対し固定されている。したがって、その内側壁27における貫通孔23bが形成されている部分が支持軸4aのための支持部となっており、貫通孔23cが形成されている部分が支持軸15aのための支持部となっている。
その上で、その貫通孔23b及び貫通孔23cも、貫通孔23aと同様に、サイドフレーム2の内側壁27における突出部17に形成されている。したがって、前記した内側壁27における支持軸4aのための支持部及び支持軸15aのための支持部も、本発明で言うオフセット支持部に相当する。そして、支持軸4aが軸受ホルダ20に収容された軸受22bに支持され、支持軸15aが軸受ホルダ21に収容された軸受22cに支持されるが、その各軸受22b、軸受22cの支持位置も、前述の軸受ホルダ19に収容される軸受22aの場合と同様に、その全てが前記基準位置よりも前記内側となっている。
また、本実施例の織機においては、主軸16のための支持軸16a及びロッキング軸4のための支持軸4aは、以上で説明したかたちでサイドフレーム2の内側壁27において支持されているが、外側壁28においても支持されている。そこで、各サイドフレーム2における外側壁28には、支持軸16aを支持する軸受22dを配置するための貫通孔23d及び支持軸4aを支持する軸受22eを配置するための貫通孔23eが形成されている。
そして、そのそれぞれの貫通孔23d、23eには、その軸受22d、22eを支持するための軸受ホルダ30、31が取り付けられている。なお、その各軸受ホルダ30、31は、前述した軸受ホルダ19等と同じ構成のものであり、外側壁28(貫通孔23d、23e)に対する取り付けも、軸受ホルダ19等と同じとなっている。その上で、軸受22dは、軸受ホルダ30に収容されるかたちで各サイドフレーム2の貫通孔23dに取り付けられており、また、軸受22eは、軸受ホルダ31に収容されるかたちで各サイドフレーム2の貫通孔23eに取り付けられている。そして、各サイドフレーム2の外側壁28において、支持軸16aが軸受22dに支持されており、支持軸4aが軸受22eに支持されている。
以上のように、本実施例の織機においては、両サイドフレーム2、2における内側壁に設けられる各前記支持部の全てが前記のようなオフセット支持部であるように形成されており、各前記支持部に配置されている軸受22a、22b、22cの内側端の位置が、前記基準位置よりも前記内側となっている。それにより、各支持軸16a、4a、15aにおける連結端16c、4c、15bの位置は、各前記支持部における軸受の内側端の位置が前記基準位置とほぼ同じ位置である従来の織機の構成(従来構成)と比べ、より前記内側となっている。したがって、各一対の連結端16c、16c、4c、4c、15b、15bの間隔は、前記従来構成の場合と比べて小さくなっている。その結果として、対応する一対の支持軸間に架設される各軸部材16、4、15は、その長さ寸法が前記従来構成の場合よりも小さいものとなっており、より撓みにくいものとなっている。したがって、製織中に各軸部材16、4、15に発生する振動は、前記従来構成の場合と比べて振幅の小さいものとなる。
また、各サイドフレーム2は、その内側壁27における突出部17とされる部分が基準面10に対し突出するように形成されたものとなっており、その突出部17における周囲の部分が前記幅方向の壁部分29として形成されたものとなっている。それにより、各サイドフレーム2は、サイドフレームの内側壁が概ね平面状に形成されている前記従来構成の場合と比べて、サイドフレーム2自体の耐震性が向上されたものとなっている。
このように、本実施例では、サイドフレーム2の振動の起震源となる各軸部材16、4、15の全てが、前記従来構成の場合と比べ、製織中の振動がより振幅の小さいものとなるように構成されると共に、各サイドフレーム2自体が前記のように耐震性を向上されたものとなっている。したがって、そのような織機によれば、前記従来構成の場合と比べて、製織中の織機フレーム全体に発生する振動がより抑えられたものとなっており、騒音や製織に悪影響を及ぼすといった問題の発生が可及的に抑えられている。
特に、その織機は、製織中において筬打ち運動の影響で激しく振動するロッキング軸4、及びそのロッキング軸4に対し機械的に連結されている主軸16について、そのロッキング軸4のための支持軸4a、及び主軸16のための支持軸16aのそれぞれの支持部が前記のようにオフセット支持部であるように形成されているので、製織に伴う織機フレーム全体の振動がより効果的に抑えられるものとなっている。
また、その織機においては、前述のように、各オフセット支持部における軸受22a、22b、22cの支持位置は、その全てが前記基準位置よりも前記内側となっている。それにより、各サイドフレーム2は、前記の壁部分29がより大きいものとなっており、より剛性が増して前記した耐震性の向上をより効果的に図られたものとなっている。
以上では、本発明の織機の一実施例について説明したが、本発明による織機は、前記実施例に限定されるものではなく、以下のような変形した例でも実施が可能である。
(1)オフセット支持部について、前記実施例の織機では、オフセット支持部であるように形成された各前記支持部における軸受22a、22b、22cの支持位置は、その全てが前記基準位置よりも前記内側の位置となっている。しかし、本発明の織機においては、そのオフセット支持部は、少なくとも前記支持位置の内側端を前記基準位置よりも前記内側に位置させるように形成されていれば良い。すなわち、オフセット支持部は、その軸受の支持位置が前記幅方向において基準面10(前記基準位置)と重複するように形成されたものであっても良い。
例えば、前記実施例のように構成されたサイドフレームにおいて、突出部17を、その前記基準位置からの突出量が内側壁27の厚さ寸法よりも大きい量となるように形成することに代えて、前記突出量が内側壁27の厚さ寸法よりも小さい量となるように形成すれば良い。その場合、各軸受ホルダ19、20、21が前記実施例と同じ構成のものであれば、各軸受22a、22b、22cの支持位置は、前記幅方向において前記基準位置と重複する位置となる。
また、前記実施例では、3つの前記支持部の全てがオフセット支持部であるように各サイドフレームが構成されている。その上で、その各前記支持部が設けられる突出部17は、その内側面9が平坦面であるように、その全体に亘って前記突出量が同じであるように形成されている。それにより、各前記支持部の前記幅方向における位置は、全て同じとなっている。そして、その結果として、各支持部による各軸受の支持位置も、前記幅方向において同じ位置となっている。しかし、本発明による織機においては、複数の前記支持部がオフセット支持部であるように設けられる場合に、その一部の前記支持部(支持位置)が他の前記支持部(支持位置)と位置が異なるように設けられていても良い。
例えば、前記実施例のように3つの前記支持部の全てがオフセット支持部である場合において、ロッキング軸4(支持軸4a)のための前記支持部となる貫通孔23bの形成されている部分を含む一部がそれ以外の部分よりも前記突出量が大きくなっているように突出部が形成されたものとしても良い。その場合、各軸受ホルダ19、20、21が前記実施例と同じ構成のものであれば、ロッキング軸4(支持軸4a)のための前記支持部における軸受22bの支持位置は、他の軸部材16、15(支持軸16a、15a)のための前記支持部における軸受の支持位置とは異なる位置(前記内側の位置)となる。
(2)また、前記実施例では、3つの前記支持部の全てがオフセット支持部であるように各サイドフレームが構成されている織機において、各サイドフレームの内側壁27における突出部17とされる部分が各前記支持部となる部分の全てを含む範囲に亘るものとなるように形成されている。すなわち、前記実施例の織機では、単一の突出部17にオフセット支持部であるように設けられた各前記支持部の全てが含まれるように各サイドフレームが形成されている。しかし、本発明の織機においては、複数の前記支持部がオフセット支持部であるように設けられる場合において、その一部の前記支持部が他の前記支持部の設けられる突出部とは別に形成された突出部に設けられていても良いし、各前記支持部(オフセット支持部)がそれぞれに対応させて形成された別々の突出部に設けられていても良い。
例えば、前記実施例のように3つの前記支持部の全てがオフセット支持部である場合において、フロントトップステー3aよりも綜絖枠11側に位置する主軸16(支持軸16a)及びロッキング軸4(支持軸4a)のための各前記支持部が形成される突出部と、フロントトップステー3aに対し巻取り側に位置する服巻ロール15(支持軸15a)のための前記支持部が形成される突出部とを、連続しない別々の突出部として形成しても良い。
(3)前記実施例では、前記支持部がオフセット支持部とされる軸部材(以下、「対象軸部材」と言う)について、3つの軸部材の全てがその前記対象軸部材となっている。そして、各サイドフレームは、3つの前記支持部の全てがオフセット支持部であるように突出部が内側壁に設けられたものとなっている。しかし、本発明の織機は、3つの軸部材のうちの1つ又は2つが前記対象軸部材とされるものであっても良く、その場合、各サイドフレームは、各前記対象軸部材のための前記支持部がオフセット支持部であるように構成されたものとなる。すなわち、各サイドフレームは、内側壁27における3つの前記支持部となる部分のうちの前記対象軸部材のための前記支持部を含む範囲の部分が突出部であるように形成されていても良い。
(4)前記実施例では、3つの軸部材のそれぞれのための両方の前記支持部がオフセット支持部であるように、両サイドフレーム2、2は、その内側壁27における各前記支持部を含む範囲が突出部であるように形成されている。すなわち、両サイドフレーム2、2は、前記対象軸部材のための両方の前記支持部がオフセット支持部となるように、その内側壁に突出部が形成されたものとなっている。しかし、本発明の織機においては、前記対象軸部材のための両方の前記支持部のうちの一方のみがオフセット支持部であっても従来の織機と比べて振動抑制の効果が得られることから、サイドフレームは、前記対象軸部材のための一方の前記支持部のみがオフセット支持部となるようなかたちで、その内側壁に突出部が形成されたものであっても良い。
但し、複数の軸部材を前記対象軸部材とする場合においては、全ての前記対象軸部材のための前記支持部が同じように形成されるのには限らない。例えば、2つの軸部材を前記対象軸部材とする場合において、一方の前記対象軸部材については、そのための前記支持部が両方ともオフセット支持部であり、他方の前記対象軸部材については、そのための前記支持部の一方のみがオフセット支持部であるようにされていても良い。また、複数の前記対象軸部材のための前記支持部が一方のみにおいてオフセット支持部であるようにされる場合においても、そのオフセット支持部とされる前記支持部は、全てが同じサイドフレームにおける前記支持部であるのには限らない。
なお、本発明は、以上で説明したいずれの実施形態にも限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜に変更可能である。
1 フレーム
2 サイドフレーム
3a フロントトップステー
3b フロントボトムステー
3c リアトップステー
3d リアボトムステー
4 ロッキング軸
4a 支持軸
4c 連結端
5 筬
6 経糸ビーム
7 ビームサポート
8 巻取ビーム
9 内側面
10 基準面
11 綜絖枠
12 綜絖枠ガイド
12b 案内部
14 ブラケット
15 服巻ロール
15a 支持軸
15b フランジ
15c 固定用ボルト
16 主軸
16a 支持軸
16c 連結端
17 突出部
19 軸受ホルダ
19a 嵌挿部
19b フランジ部
19c 貫通孔
19e 端部壁
20 軸受ホルダ
20a 嵌挿部
20b フランジ部
20c 貫通孔
20e 端部壁
21 軸受ホルダ
22a 軸受
22b 軸受
22c 軸受
22d 軸受
22e 軸受
23a 貫通孔
23b 貫通孔
23c 貫通孔
23d 貫通孔
23e 貫通孔
25 ボルト
27 内側壁
28 外側壁
29 壁部分
30 軸受ホルダ
31 軸受ホルダ
35 プレスロール
T 経糸
W 織布
B 織幅方向(幅方向)
E 経糸方向(前後方向)
F 送出し側
G 巻取り側

Claims (3)

  1. 一対のサイドフレームを含む織機フレーム及び各前記サイドフレームに取り付けられて綜絖枠の上下動を案内する綜絖枠ガイドを備え、両前記サイドフレームの間に架設されるロッキング軸、主軸、服巻ロールが支持軸を介して各前記サイドフレームに支持されている織機であって、前記支持軸が少なくとも前記サイドフレームの内側壁に設けられた支持部に嵌装された軸受を介して支持される織機において、
    少なくとも一方の前記サイドフレームの前記内側壁は、織機の幅方向に関し、前記内側壁における内側面のうちの経糸方向における前記綜絖枠ガイドを支持する部分の位置を基準位置とした上で、少なくとも1つの前記支持部が前記軸受の支持位置の内側端を前記基準位置よりも前記織機フレームにおける内側に位置させたオフセット支持部であるように形成されている
    ことを特徴とする織機。
  2. 前記支持位置は、前記基準位置よりも前記内側に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の織機。
  3. 前記オフセット支持部は、前記ロッキング軸及び/又は前記主軸に連結される前記支持軸を支持する前記支持部である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の織機。
JP2020165233A 2020-09-30 2020-09-30 織機 Active JP7453115B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020165233A JP7453115B2 (ja) 2020-09-30 2020-09-30 織機
US17/410,525 US11649573B2 (en) 2020-09-30 2021-08-24 Loom
KR1020210111525A KR20220044098A (ko) 2020-09-30 2021-08-24 직기
EP21193830.3A EP3978668B1 (en) 2020-09-30 2021-08-30 Loom
CN202122061341.8U CN215481564U (zh) 2020-09-30 2021-08-30 织机
CN202111005370.0A CN114318634A (zh) 2020-09-30 2021-08-30 织机
TW110132168A TW202214926A (zh) 2020-09-30 2021-08-31 織機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020165233A JP7453115B2 (ja) 2020-09-30 2020-09-30 織機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022057132A JP2022057132A (ja) 2022-04-11
JP7453115B2 true JP7453115B2 (ja) 2024-03-19

Family

ID=77543412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020165233A Active JP7453115B2 (ja) 2020-09-30 2020-09-30 織機

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11649573B2 (ja)
EP (1) EP3978668B1 (ja)
JP (1) JP7453115B2 (ja)
KR (1) KR20220044098A (ja)
CN (2) CN215481564U (ja)
TW (1) TW202214926A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7477372B2 (ja) * 2020-06-04 2024-05-01 津田駒工業株式会社 織機
JP7384747B2 (ja) * 2020-06-04 2023-11-21 津田駒工業株式会社 織機
JP7401397B2 (ja) * 2020-06-04 2023-12-19 津田駒工業株式会社 織機
JP2022173636A (ja) * 2021-05-10 2022-11-22 津田駒工業株式会社 織機の耳糸開口装置
JP2023057445A (ja) * 2021-10-11 2023-04-21 津田駒工業株式会社 織機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004204418A (ja) 2002-10-30 2004-07-22 Tsudakoma Corp 織機のフレーム構造

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US644322A (en) * 1897-06-22 1900-02-27 Philipp Goldschmidt Lease mechanism.
US669394A (en) * 1900-10-23 1901-03-05 Draper Co Drawing-in frame.
US1191112A (en) * 1908-03-09 1916-07-11 Barber Colman Co Warp-drawing machine.
US1342896A (en) * 1917-07-30 1920-06-08 Barber Colman Co Machine for operating upon warps
US2048974A (en) * 1933-04-05 1936-07-28 Julius W Smith Means for preparing thread lease
US2705022A (en) * 1951-09-27 1955-03-29 Picanol Jaime Weaving loom frames and reinforcing cross-members therefor
US2911012A (en) * 1954-12-17 1959-11-03 Rueti Ag Maschf Variable-depth loom
US2835276A (en) * 1955-03-31 1958-05-20 Yvonne B Hunt Loom frames
JPS62133150A (ja) 1985-12-03 1987-06-16 株式会社豊田自動織機製作所 織機
BE1008415A6 (nl) * 1994-06-15 1996-05-07 Picanol Nv Weefmachine met kapsels.
JP3575155B2 (ja) 1996-02-27 2004-10-13 株式会社豊田自動織機 ジェットルームにおける緯入れ装置
JP3538137B2 (ja) * 2000-10-23 2004-06-14 津田駒工業株式会社 織機における開口装置
CN100338282C (zh) 2002-10-30 2007-09-19 津田驹工业株式会社 织机的机架结构

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004204418A (ja) 2002-10-30 2004-07-22 Tsudakoma Corp 織機のフレーム構造

Also Published As

Publication number Publication date
TW202214926A (zh) 2022-04-16
EP3978668A1 (en) 2022-04-06
EP3978668B1 (en) 2023-06-21
KR20220044098A (ko) 2022-04-06
JP2022057132A (ja) 2022-04-11
CN215481564U (zh) 2022-01-11
CN114318634A (zh) 2022-04-12
US11649573B2 (en) 2023-05-16
US20220098765A1 (en) 2022-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7453115B2 (ja) 織機
KR20220044097A (ko) 직기의 프레임
US20210332508A1 (en) Frame structure of loom
JP6277006B2 (ja) 織機における経糸屈曲装置
JP5778544B2 (ja) 織機の張力検出装置
JP4840735B2 (ja) パイル織機におけるパイル経糸張力調整装置
CN215906334U (zh) 织机
CN115305622A (zh) 织机
TW202221242A (zh) 織機的曲柄式驅動裝置
JP5106957B2 (ja) 織機の綜絖枠の振動防止装置
JP7159770B2 (ja) 織機の余剰経糸整理バー支持装置
JP5519958B2 (ja) 織機の開口装置
JP2023057445A (ja) 織機
JP2022173058A (ja) 織機
JP2009293151A (ja) 織機のテンションロール支持機構
TW202244346A (zh) 織機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7453115

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150