JP2915046B2 - 流体噴射式織機のよこ糸グリッパ制御装置 - Google Patents
流体噴射式織機のよこ糸グリッパ制御装置Info
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- JP2915046B2 JP2915046B2 JP3353290A JP3353290A JP2915046B2 JP 2915046 B2 JP2915046 B2 JP 2915046B2 JP 3353290 A JP3353290 A JP 3353290A JP 3353290 A JP3353290 A JP 3353290A JP 2915046 B2 JP2915046 B2 JP 2915046B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体噴射式織機のよこ糸グリッパを制御す
る装置の改良に関する。
る装置の改良に関する。
実開昭61−55084号公報は、よこ糸の到達側で、よこ
糸の先端を一対のよこ糸把持部材により保持することを
開示している。よこ入れ後によこ糸の先端がよこ糸把持
部材によって積極的に保持されると、よこ入れ状態が安
定する他、その後の筬打ち時によこ糸張力が均一化する
ため、品質の良い織布が製織できる。
糸の先端を一対のよこ糸把持部材により保持することを
開示している。よこ入れ後によこ糸の先端がよこ糸把持
部材によって積極的に保持されると、よこ入れ状態が安
定する他、その後の筬打ち時によこ糸張力が均一化する
ため、品質の良い織布が製織できる。
上記従来技術で、基本的な実施例のよこ糸把持部材
は、カム機構によって駆動されるようになっている。ま
た、他の実施例で、よこ糸把持部材は、ソレノイドなど
の操作器によって駆動されるようにしてもよいと記載さ
れている。ソレノイドのような操作器が採用されたとし
ても、よこ糸把持部材の動作時期は、織機の回転角で規
制されるタイミング信号に同期することになるため、運
転中に不変である。
は、カム機構によって駆動されるようになっている。ま
た、他の実施例で、よこ糸把持部材は、ソレノイドなど
の操作器によって駆動されるようにしてもよいと記載さ
れている。ソレノイドのような操作器が採用されたとし
ても、よこ糸把持部材の動作時期は、織機の回転角で規
制されるタイミング信号に同期することになるため、運
転中に不変である。
このように、従来技術によると、クランパの動作時期
は、実際のよこ糸の飛走状態と無関係に、織機のタイミ
ング信号に基づいて設定される。したがって、織機の運
転中に、よこ糸の飛走状態が変化し、よこ糸の到達時期
がばらつけば、よこ糸が緩んだ状態でよこ糸把持部材に
よって保持されることがあり、そのまま筬打ちされる
と、織布に横方向の緩みが入ってしまう。すなわち、よ
こ糸は、反給糸側の織り端へ到達した後、いったん大き
く伸び、次にその反動で縮み、その後伸び縮みを繰り返
しながら、一定のよこ入れ長さに収束する。上記のよう
に、織機のタイミング信号に同期してよこ糸把持部材の
動作時期を決定する形式では、よこ糸の到達時期がばら
つくことにより、たまたまよこ糸の先端が縮んだときに
よこ糸把持部材によって保持されると、このときよこ糸
が緩んだ状態で把持されているので、織布に横方向の緩
みが入り、これが織り品質に悪影響を及ぼす。
は、実際のよこ糸の飛走状態と無関係に、織機のタイミ
ング信号に基づいて設定される。したがって、織機の運
転中に、よこ糸の飛走状態が変化し、よこ糸の到達時期
がばらつけば、よこ糸が緩んだ状態でよこ糸把持部材に
よって保持されることがあり、そのまま筬打ちされる
と、織布に横方向の緩みが入ってしまう。すなわち、よ
こ糸は、反給糸側の織り端へ到達した後、いったん大き
く伸び、次にその反動で縮み、その後伸び縮みを繰り返
しながら、一定のよこ入れ長さに収束する。上記のよう
に、織機のタイミング信号に同期してよこ糸把持部材の
動作時期を決定する形式では、よこ糸の到達時期がばら
つくことにより、たまたまよこ糸の先端が縮んだときに
よこ糸把持部材によって保持されると、このときよこ糸
が緩んだ状態で把持されているので、織布に横方向の緩
みが入り、これが織り品質に悪影響を及ぼす。
したがって、本発明の目的は、よこ糸到達側でよこ入
れ後のよこ糸の先端を一対のグリッパで把持するに際
し、その動作タイミングを実際のよこ糸の到達時期に応
じて決定し、よこ糸の張力を均一化し、緩みのない織布
を製織できるようにすることである。
れ後のよこ糸の先端を一対のグリッパで把持するに際
し、その動作タイミングを実際のよこ糸の到達時期に応
じて決定し、よこ糸の張力を均一化し、緩みのない織布
を製織できるようにすることである。
上記目的の下に、本発明は、よこ糸の到達側に一対の
クランパを配置するとともに、よこ糸到達側の所定位置
に糸センサを配置し、この糸センサを遅延期間付加回路
を介し駆動手段に接続し、この駆動手段で上記グリッパ
の操作部を駆動できるようにしている。
クランパを配置するとともに、よこ糸到達側の所定位置
に糸センサを配置し、この糸センサを遅延期間付加回路
を介し駆動手段に接続し、この駆動手段で上記グリッパ
の操作部を駆動できるようにしている。
よこ入れ時に、糸センサは、よこ糸の先端を検出して
糸検出信号を出力し、これを遅延期間付加回路に送り込
む。遅延期間付加回路は、所定の遅れ期間後に、動作指
令信号を駆動手段に送り込む。そこで、駆動手段は、電
気操作式のグリッパの操作器を駆動し、よこ入れ後のよ
こ糸の先端を一対のグリッパの間で保持し、よこ糸を伸
びた状態で、一定の張力の下に保持し、筬打ちタイミン
グの近くで解放状態とする。これによって、よこ入れ後
のよこ糸の不安定な状態がなくなり、よこ糸の張力が安
定化するため、緩みのない良品質の織布が製織できる。
糸検出信号を出力し、これを遅延期間付加回路に送り込
む。遅延期間付加回路は、所定の遅れ期間後に、動作指
令信号を駆動手段に送り込む。そこで、駆動手段は、電
気操作式のグリッパの操作器を駆動し、よこ入れ後のよ
こ糸の先端を一対のグリッパの間で保持し、よこ糸を伸
びた状態で、一定の張力の下に保持し、筬打ちタイミン
グの近くで解放状態とする。これによって、よこ入れ後
のよこ糸の不安定な状態がなくなり、よこ糸の張力が安
定化するため、緩みのない良品質の織布が製織できる。
第1図は、流体噴射式織機1のよこ入れ部分と、本発
明のよこ糸グリッパ制御装置2の構成を示している。
明のよこ糸グリッパ制御装置2の構成を示している。
よこ糸3は、糸つなぎ状態の給糸パッケージ4から供
給され、例えば静止ドラム式の測長貯留装置5に導かれ
る。測長貯留装置5は、静止状態のドラム6の外周で、
係止ピン7によってよこ糸3を係止しながら、回転ヤー
ンガイド8の回転運動によって測長しながらよこ入れタ
イミングまで貯留していく。よこ入れタイミングで係止
ピン7のソレノイド9が係止ピン7をドラム6の外周面
から後退させると、ドラム6上でよこ糸3が解舒状態と
なる。このとき、よこ入れ用のメインノズル10は、たて
糸11の開口12に向けて流体を噴射し、よこ糸3を開口12
の中によこ入れする。この間に、複数のよこ入れ用のサ
ブノズル13は、よこ糸3の飛走経路に沿って、よこ入れ
方向の流体を例えばリレー噴射の状態で噴射し、飛走中
のよこ糸3を加勢している。よこ入れ後のよこ糸3の先
端は飛走路形成用ガイド付の筬14の到達側の近くで、筬
14と一体のストレッチノズル15によって正面側から背面
側に屈曲し、さらに、筬14と一体の吸引ノズル16の吸引
空気流によって、その内部に引き込まれ、その位置で一
対のグリッパ17によって保持される。この状態で、筬14
はメインノズル10、ストレッチノズル15、吸引ノズル16
およびグリッパ17とともに後退位置から織り前18の位置
まで前進して筬打ちし、よこ入れ後のよこ糸3をたて糸
11と交錯させ、織布19として織り上げていく。
給され、例えば静止ドラム式の測長貯留装置5に導かれ
る。測長貯留装置5は、静止状態のドラム6の外周で、
係止ピン7によってよこ糸3を係止しながら、回転ヤー
ンガイド8の回転運動によって測長しながらよこ入れタ
イミングまで貯留していく。よこ入れタイミングで係止
ピン7のソレノイド9が係止ピン7をドラム6の外周面
から後退させると、ドラム6上でよこ糸3が解舒状態と
なる。このとき、よこ入れ用のメインノズル10は、たて
糸11の開口12に向けて流体を噴射し、よこ糸3を開口12
の中によこ入れする。この間に、複数のよこ入れ用のサ
ブノズル13は、よこ糸3の飛走経路に沿って、よこ入れ
方向の流体を例えばリレー噴射の状態で噴射し、飛走中
のよこ糸3を加勢している。よこ入れ後のよこ糸3の先
端は飛走路形成用ガイド付の筬14の到達側の近くで、筬
14と一体のストレッチノズル15によって正面側から背面
側に屈曲し、さらに、筬14と一体の吸引ノズル16の吸引
空気流によって、その内部に引き込まれ、その位置で一
対のグリッパ17によって保持される。この状態で、筬14
はメインノズル10、ストレッチノズル15、吸引ノズル16
およびグリッパ17とともに後退位置から織り前18の位置
まで前進して筬打ちし、よこ入れ後のよこ糸3をたて糸
11と交錯させ、織布19として織り上げていく。
ここで回転ヤーンガイド8の駆動用モータ21の駆動回
路22、メインノズル10の電磁バルブ23、サブノズル13の
電磁バルブ24および係止ピン7のソレノイド9はよこ入
れ制御装置20によって、所定の動作タイミングで制御さ
れる。よこ入れ制御装置20は、これらの動作時期を織機
の主軸25に連結されたエンコーダ26の角度信号から割り
出し、所定の動作タイミングで動作させる。
路22、メインノズル10の電磁バルブ23、サブノズル13の
電磁バルブ24および係止ピン7のソレノイド9はよこ入
れ制御装置20によって、所定の動作タイミングで制御さ
れる。よこ入れ制御装置20は、これらの動作時期を織機
の主軸25に連結されたエンコーダ26の角度信号から割り
出し、所定の動作タイミングで動作させる。
また、上記一対のクランパ17のうちの可動側の部分の
操作器27、ストレッチノズル15の電磁バルブ28は、よこ
糸グリッパ制御装置2内の駆動制御部30によって操作さ
れる。この駆動制御部30は、第2図に示すように、入力
側でエンコーダ26および糸センサ29に接続されており、
内部で遅延期間付加回路31、32、フリップフロップ33、
34、ドライバ35、36、比較器37、38および設定器39、40
によって組み立てられている。ここで、フリップフロッ
プ33およびドライバ35は、操作器27の駆動手段を構成し
ている。
操作器27、ストレッチノズル15の電磁バルブ28は、よこ
糸グリッパ制御装置2内の駆動制御部30によって操作さ
れる。この駆動制御部30は、第2図に示すように、入力
側でエンコーダ26および糸センサ29に接続されており、
内部で遅延期間付加回路31、32、フリップフロップ33、
34、ドライバ35、36、比較器37、38および設定器39、40
によって組み立てられている。ここで、フリップフロッ
プ33およびドライバ35は、操作器27の駆動手段を構成し
ている。
上記糸センサ29は、グリッパ17を所定の時期に動作さ
せるために、操作器27の動作遅れ時間を見込んで、よこ
糸3の先端の最終到達位置よりもやや上流側に設けられ
ており、第3図のように、よこ糸3のよこ入れ時に、そ
の位置でよこ糸3の先端を検出し、“H"レベルの糸検出
信号を発生し、この糸検出信号を遅延期間付加回路31、
32に送り込む。これらの遅延期間付加回路31、32は、予
め適当な遅れ時間t1、t2に設定されており、上記の糸検
出信号を入力とし、糸検出信号の発生時点から所定の遅
れ時間t1、t2後に、動作指令信号を発生し、対応のフリ
ップフロップ33および34をそれぞれセット状態およびリ
セット状態に設定する。フリップフロップ33、34のセッ
トによって、その出力はドライバ35、36で駆動信号とな
って、操作器27および電磁バルブ28を所定のタイミング
で動作させる。すなわち、グリッパの操作器27は、糸セ
ンサ29からの信号を受けた後に、遅れ時間t1の経過後
に、一対のグリッパ17を接近させることによって、それ
らの間でよこ入れ後のよこ糸3の先端を把持し、所定の
張力を与える。一方、比較器38は、糸検出信号発生前
に、ストレッチノズル15の噴射開始タイミングで、フリ
ップフロップ34をセット状態とするため、ドライバ36
は、その動作時点から、ストレッチノズル15に噴射動作
を開始させ、糸検出信号の発生時点から、遅れ時間t2の
経過後に動作指令信号が出力されフリップフロップ34を
リセット状態とするため、ストレッチノズル15は、噴射
動作を終了させる。やがて、グリッパ17の解放タイミン
グに達したとき、比較器37は、フリップフロップ33をリ
セット状態にすることによって、把持動作を終了させ
る。もちろん、ストレッチノズル15の開始タイミング、
グリッパ17の解放タイミングは、それぞれ設定器40、39
によって予め適切なタイミングに設定されている。この
解放タイミングは、織機の回転角と同期するため、よこ
糸3の実際の飛走状態と対応していない。しかし、噴射
動作の終了タイミングや把持動作の開始タイミングと同
様によこ糸3の動作に対応させて1回のよこ入れ毎に変
化するよう設定することもできる。
せるために、操作器27の動作遅れ時間を見込んで、よこ
糸3の先端の最終到達位置よりもやや上流側に設けられ
ており、第3図のように、よこ糸3のよこ入れ時に、そ
の位置でよこ糸3の先端を検出し、“H"レベルの糸検出
信号を発生し、この糸検出信号を遅延期間付加回路31、
32に送り込む。これらの遅延期間付加回路31、32は、予
め適当な遅れ時間t1、t2に設定されており、上記の糸検
出信号を入力とし、糸検出信号の発生時点から所定の遅
れ時間t1、t2後に、動作指令信号を発生し、対応のフリ
ップフロップ33および34をそれぞれセット状態およびリ
セット状態に設定する。フリップフロップ33、34のセッ
トによって、その出力はドライバ35、36で駆動信号とな
って、操作器27および電磁バルブ28を所定のタイミング
で動作させる。すなわち、グリッパの操作器27は、糸セ
ンサ29からの信号を受けた後に、遅れ時間t1の経過後
に、一対のグリッパ17を接近させることによって、それ
らの間でよこ入れ後のよこ糸3の先端を把持し、所定の
張力を与える。一方、比較器38は、糸検出信号発生前
に、ストレッチノズル15の噴射開始タイミングで、フリ
ップフロップ34をセット状態とするため、ドライバ36
は、その動作時点から、ストレッチノズル15に噴射動作
を開始させ、糸検出信号の発生時点から、遅れ時間t2の
経過後に動作指令信号が出力されフリップフロップ34を
リセット状態とするため、ストレッチノズル15は、噴射
動作を終了させる。やがて、グリッパ17の解放タイミン
グに達したとき、比較器37は、フリップフロップ33をリ
セット状態にすることによって、把持動作を終了させ
る。もちろん、ストレッチノズル15の開始タイミング、
グリッパ17の解放タイミングは、それぞれ設定器40、39
によって予め適切なタイミングに設定されている。この
解放タイミングは、織機の回転角と同期するため、よこ
糸3の実際の飛走状態と対応していない。しかし、噴射
動作の終了タイミングや把持動作の開始タイミングと同
様によこ糸3の動作に対応させて1回のよこ入れ毎に変
化するよう設定することもできる。
このようにして、ストレッチノズル15および一対のグ
リッパ17は、所定のタイミングで噴射動作および把持動
作を1回のよこ入れ毎に繰り返していく。しかも、これ
らの噴射動作期間および把持動作の期間は、1回のよこ
入れ毎によこ糸3の実際の飛走状態に応じて適切なタイ
ミングに設定されていく。
リッパ17は、所定のタイミングで噴射動作および把持動
作を1回のよこ入れ毎に繰り返していく。しかも、これ
らの噴射動作期間および把持動作の期間は、1回のよこ
入れ毎によこ糸3の実際の飛走状態に応じて適切なタイ
ミングに設定されていく。
第4図ないし第7図は、グリッパ17の具体的な構成を
示している。
示している。
まず、第4図および第5図のものは、L字形の吸引ノ
ズル16の屈曲部分の円錐状凹部分で固定側のグリッパ17
を構成し、これに対し進退可能な噴射ノズル42の円錐面
部分で、可動側のグリッパ17を形成している。そして、
この噴射ノズル42と一体のプランジャ43は、中空体によ
って構成されており、復動型の操作器27として、ケーシ
ング41内の励磁コイル44、45によって駆動されるように
なっている。なお、中空のプランジャ43のストローク
は、励磁コイル44、45の間に介在するストッパ兼用の磁
性体46によって規制されている。
ズル16の屈曲部分の円錐状凹部分で固定側のグリッパ17
を構成し、これに対し進退可能な噴射ノズル42の円錐面
部分で、可動側のグリッパ17を形成している。そして、
この噴射ノズル42と一体のプランジャ43は、中空体によ
って構成されており、復動型の操作器27として、ケーシ
ング41内の励磁コイル44、45によって駆動されるように
なっている。なお、中空のプランジャ43のストローク
は、励磁コイル44、45の間に介在するストッパ兼用の磁
性体46によって規制されている。
よこ糸3の先端の引き込み時に、圧縮空気は、操作器
27の上端部分の入口ポート47から入り、上昇中の噴射ノ
ズル42の内部を通し、吸引ノズル16の出口側に向けて噴
射される。これによって、よこ糸3の先端は、噴射空気
流とともに、吸引ノズル16の内部に入り込む。このと
き、噴射ノズル42は、励磁コイル44によって引き上げら
れている。フリップフロップ33の“H"レベルに対応し
て、励磁コイル44の励磁に代わって、励磁コイル45が励
磁されると、噴射ノズル42が前進し、下降するため、一
対のグリッパ17は、互いに接し、それらの間でよこ入れ
後のよこ糸3の先端を把持する。これと前後して、筬14
は、前進することによって筬打ち運動を行う。このよう
な吸い込み式の吸引ノズル16では、ストレッチノズル15
が必要に応じて設けられる。
27の上端部分の入口ポート47から入り、上昇中の噴射ノ
ズル42の内部を通し、吸引ノズル16の出口側に向けて噴
射される。これによって、よこ糸3の先端は、噴射空気
流とともに、吸引ノズル16の内部に入り込む。このと
き、噴射ノズル42は、励磁コイル44によって引き上げら
れている。フリップフロップ33の“H"レベルに対応し
て、励磁コイル44の励磁に代わって、励磁コイル45が励
磁されると、噴射ノズル42が前進し、下降するため、一
対のグリッパ17は、互いに接し、それらの間でよこ入れ
後のよこ糸3の先端を把持する。これと前後して、筬14
は、前進することによって筬打ち運動を行う。このよう
な吸い込み式の吸引ノズル16では、ストレッチノズル15
が必要に応じて設けられる。
次に、第6図および第7図のものは、吸引ノズル16の
途中に、固定側のグリッパ17に対して、プランジャ51と
一体で可動側のグリッパ17を接離可能な状態で配置し、
ケーシング48の一部で吸引ノズル16を形成する例であ
る。
途中に、固定側のグリッパ17に対して、プランジャ51と
一体で可動側のグリッパ17を接離可能な状態で配置し、
ケーシング48の一部で吸引ノズル16を形成する例であ
る。
よこ糸3の引き込み時に、入口ポート49から圧縮空気
が供給され、噴射ノズル50から噴射されるため、吸引ノ
ズル16の内部に引き込み方向の空気流が発生しており、
これによってよこ入れ後のよこ糸3の先端が吸引ノズル
16の内部に引き込まれる。この引き込み時に、可動側の
グリッパ17は、上方の励磁コイル44によって引き上げら
れている。このあと、励磁コイル44に代わって励磁コイ
ル45が励磁されると、可動側のグリッパ17は、固定側の
グリッパ17に接し、両者の間で、よこ入れ後のよこ糸3
の先端を保持する。この前後に、前記と同様に、筬14
は、前進しながら、筬打ち運動を行う。
が供給され、噴射ノズル50から噴射されるため、吸引ノ
ズル16の内部に引き込み方向の空気流が発生しており、
これによってよこ入れ後のよこ糸3の先端が吸引ノズル
16の内部に引き込まれる。この引き込み時に、可動側の
グリッパ17は、上方の励磁コイル44によって引き上げら
れている。このあと、励磁コイル44に代わって励磁コイ
ル45が励磁されると、可動側のグリッパ17は、固定側の
グリッパ17に接し、両者の間で、よこ入れ後のよこ糸3
の先端を保持する。この前後に、前記と同様に、筬14
は、前進しながら、筬打ち運動を行う。
これらの実施例の場合、固定側のグリッパ17に対し可
動側のグリッパ17が接したとき吸引ノズル16内が閉じ、
噴射ノズル42の噴射動作が実質的に作用しなくなるた
め、その噴射終了タイミングの制御にばらつきがあって
も、実質的な不都合はない。
動側のグリッパ17が接したとき吸引ノズル16内が閉じ、
噴射ノズル42の噴射動作が実質的に作用しなくなるた
め、その噴射終了タイミングの制御にばらつきがあって
も、実質的な不都合はない。
糸センサ29は、よこ入れ成否判定用のよこ入れフィー
ラを使用することもできる。しかし、操作器27には動作
遅れ時間があるため、グリッパ17を所定の時期に把持状
態にしておくためには、少なくともグリッパ17の動作遅
れ時間分よりも前に動作指令信号を出力することが必要
である。
ラを使用することもできる。しかし、操作器27には動作
遅れ時間があるため、グリッパ17を所定の時期に把持状
態にしておくためには、少なくともグリッパ17の動作遅
れ時間分よりも前に動作指令信号を出力することが必要
である。
以上の条件が満たされれば、糸センサ29の配置位置
は、吸引ノズル16の後端部でもよい。なお、グリッパ17
を把持状態にする時期は、よこ糸3が到達して伸びきっ
た状態になるような時期に設定することが好ましいが、
場合によっては、一旦伸びきった後に、若干縮んだ状態
で把持されるように設定してもよい。というのは、筬打
ちの際に、よこ入れ側のよこ糸は測長貯留装置上で係止
ピン等によって拘束されているので、糸種によっては、
筬の前進にともなってよこ糸が緊張し糸切れが発生する
こともあるからである。また、一対のグリッパ17は、筬
14の前方でよこ糸3の飛走経路延長上に配置することも
できる。さらに、遅れ時間t1は、ゼロを含み、また遅れ
時間に代えて遅延期間付加回路31内で主軸25の回転量つ
まりエンコーダ26のパルス数を所定数だけ計数すること
で設定してもよい。
は、吸引ノズル16の後端部でもよい。なお、グリッパ17
を把持状態にする時期は、よこ糸3が到達して伸びきっ
た状態になるような時期に設定することが好ましいが、
場合によっては、一旦伸びきった後に、若干縮んだ状態
で把持されるように設定してもよい。というのは、筬打
ちの際に、よこ入れ側のよこ糸は測長貯留装置上で係止
ピン等によって拘束されているので、糸種によっては、
筬の前進にともなってよこ糸が緊張し糸切れが発生する
こともあるからである。また、一対のグリッパ17は、筬
14の前方でよこ糸3の飛走経路延長上に配置することも
できる。さらに、遅れ時間t1は、ゼロを含み、また遅れ
時間に代えて遅延期間付加回路31内で主軸25の回転量つ
まりエンコーダ26のパルス数を所定数だけ計数すること
で設定してもよい。
また、よこ糸3が到達して緊張した状態で一対のグリ
ッパ17によって把持されれば、気流を用いなくてもよこ
糸3を緊張状態で保持することが可能であるため、スト
レッチノズル15や吸引ノズル16などは、必ずしも必要な
要素ではない。一対のグリッパ17の他、ストレッチノズ
ル15が備えられているとき、グリッパ17の動作時期と同
様に、ストレッチノズル15の噴射終了時期が飛走状態に
合わせて制御されれば、不要な噴射をなくすることがで
き、よこ糸の吹き切れがなくなり、織機の稼動率が向上
し、エアー消費量を少なくすることができる。
ッパ17によって把持されれば、気流を用いなくてもよこ
糸3を緊張状態で保持することが可能であるため、スト
レッチノズル15や吸引ノズル16などは、必ずしも必要な
要素ではない。一対のグリッパ17の他、ストレッチノズ
ル15が備えられているとき、グリッパ17の動作時期と同
様に、ストレッチノズル15の噴射終了時期が飛走状態に
合わせて制御されれば、不要な噴射をなくすることがで
き、よこ糸の吹き切れがなくなり、織機の稼動率が向上
し、エアー消費量を少なくすることができる。
グリッパ17の動作時期またはストレッチノズル15の噴
射終了時期をたて糸開口の閉口間際になるように設定し
ておけば、よこ糸の目標到達時期をぎりぎりのところま
で遅らせることが可能になり、1サイクル中でよこ入れ
期間を可能な限り長く確保できる。これによって、よこ
入れ圧力を低くすることが可能になり、よこ糸の毛羽立
ちや吹き切れ、係止ピン掛かりによる拘束切れを防止で
きるので、織機の稼動率が向上し、またその回転数が高
く設定できることにもなる。
射終了時期をたて糸開口の閉口間際になるように設定し
ておけば、よこ糸の目標到達時期をぎりぎりのところま
で遅らせることが可能になり、1サイクル中でよこ入れ
期間を可能な限り長く確保できる。これによって、よこ
入れ圧力を低くすることが可能になり、よこ糸の毛羽立
ちや吹き切れ、係止ピン掛かりによる拘束切れを防止で
きるので、織機の稼動率が向上し、またその回転数が高
く設定できることにもなる。
本発明では、次の特有の効果が得られる。
よこ糸の到達側で、よこ糸の先端が検出され、よこ糸
の実際の飛走状態に合わせてグリッパの動作開始時期が
制御されるため、よこ糸の到達時期にばらつきがあって
も、よこ糸を一様に伸びた状態でつかむことができ、よ
こ入れが安定し、しかも織布に緩みが生じない。
の実際の飛走状態に合わせてグリッパの動作開始時期が
制御されるため、よこ糸の到達時期にばらつきがあって
も、よこ糸を一様に伸びた状態でつかむことができ、よ
こ入れが安定し、しかも織布に緩みが生じない。
第1図は流体噴射式織機の概略的な平面図、第2図はよ
こ糸グリッパ制御装置のブロック線図、第3図はグリッ
パおよびストレッチノズルの動作タイムチャート図、第
4図はグリッパの具体例の垂直断面図、第5図は要部の
拡大断面図、第6図は他の実施例のグリッパの垂直断面
図、第7図は要部の拡大平面図である。 1……流体噴射式織機、2……よこ糸グリッパ制御装
置、3……よこ糸、5……測長貯留装置、10……メイン
ノズル、12……開口、15……ストレッチノズル、16……
吸引ノズル、17……グリッパ、20……よこ入れ制御装
置、27……操作器、28……電磁バルブ、29……糸セン
サ、30……駆動制御部、31、32……遅延期間付加回路、
33、34……フリップフロップ、35、36……ドライバ、3
7、38……比較器。
こ糸グリッパ制御装置のブロック線図、第3図はグリッ
パおよびストレッチノズルの動作タイムチャート図、第
4図はグリッパの具体例の垂直断面図、第5図は要部の
拡大断面図、第6図は他の実施例のグリッパの垂直断面
図、第7図は要部の拡大平面図である。 1……流体噴射式織機、2……よこ糸グリッパ制御装
置、3……よこ糸、5……測長貯留装置、10……メイン
ノズル、12……開口、15……ストレッチノズル、16……
吸引ノズル、17……グリッパ、20……よこ入れ制御装
置、27……操作器、28……電磁バルブ、29……糸セン
サ、30……駆動制御部、31、32……遅延期間付加回路、
33、34……フリップフロップ、35、36……ドライバ、3
7、38……比較器。
Claims (1)
- 【請求項1】よこ糸を噴射流体によってたて糸開口中に
よこ入れする流体噴射式織機(1)において、よこ糸の
到達側でよこ入れ後のよこ糸の先端を把持する一対のグ
リッパ(17)と、よこ糸到達側の所定位置でよこ入れ時
によこ糸の先端を検出する糸センサ(29)と、この糸セ
ンサからの糸検出信号を入力とし糸検出信号の発生時点
から所定の遅れ期間後に動作指令信号を出力する遅延期
間付加回路(31)と、この遅延期間付加回路からの動作
指令信号の発生時点から解放タイミングまでの期間で上
記グリッパの操作器(27)を駆動する駆動手段(33、3
5)とからなることを特徴とする流体噴射式織機のよこ
糸グリッパ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353290A JP2915046B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 流体噴射式織機のよこ糸グリッパ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353290A JP2915046B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 流体噴射式織機のよこ糸グリッパ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03241038A JPH03241038A (ja) | 1991-10-28 |
JP2915046B2 true JP2915046B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=12389162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353290A Expired - Lifetime JP2915046B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 流体噴射式織機のよこ糸グリッパ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2915046B2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP3353290A patent/JP2915046B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03241038A (ja) | 1991-10-28 |
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