JP3573342B2 - 精算機および改札機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新幹線と在来線の乗り換え口等、異なる路線の乗り換え口に自動改札機を設置して、正しい乗車か否かを判定するための自動改札システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄道の改札口には自動改札機が導入されているが、新幹線と在来線の乗換え口には自動改札が設置されておらず、もし乗換え口に自動改札機を設置しても1人の乗客がこの改札機に入力できる切符は1枚だけである。
鉄道改札システムの近年の動向では、不正乗車を防止するために、「乗車の記録のない乗車券での下車は認めない」という傾向がある。走行距離の短い私鉄であれば、これで問題はないが、全国どこからでも乗車、下車のできるJRにおいては、この規則をそのまま適用するのは困難がある。例えば、東京近辺に住む人が関西方面へ出張し、帰りに東海道新幹線で、東京まで乗車し、そこから在来線に乗り換えて、自分の最寄りの駅で定期券で下車しようとした場合、その定期券には乗車の記録がない。乗車の記録がないから下車を認めない、という規則をそのまま適用すれば、正しい乗車をした乗客にも不正乗車の疑いをかけてしまう、という問題があった。
従って、その乗客が在来線の定期券を持っていても、下車駅で不正乗車の疑いにより自動改札を通過できないこともあった。このことは、JR、私鉄等の異なる路線相互間を乗り換える場合にも、同じ問題が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、新幹線と在来線の乗り換え口に自動改札機を設置した場合、新幹線から在来線に乗り換える時、新幹線の乗車券と特急券の2枚を乗換え口の自動改札機に入力できないという問題があった。また、乗車券と特急券の2枚を入力できたとしても、その乗客が定期券で在来線の駅で下車する時、定期券に乗車の印が記録されていないので、正しい乗車をしているにもかかわらず、下車駅でその定期券に乗車の記録がないために不正乗車の疑いをかけられる等の問題があった。
そこで、本発明の目的は、このように従来の課題を解決し、異なる鉄道路線間に自動改札機を設置して、正しい乗車をした乗客に不正乗車の疑いをかけることなく、乗客から正しい運賃を徴収することが可能な自動改札システムおよび方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の自動改札システムでは、自動改札機に乗客の接近を検知するセンサ1ともう少し乗客が進んだ時に検知するセンサ2を設け、センサ1がONになってからセンサ2がONになるまで乗客の乗車券、定期券等を受け付け、それらを読取る手段、読んだ内容をテーブルに記憶する手段、入力された特急券、乗車券が有効か否か判断する手段、それらの乗車券と定期券の区間が連続しているか否かを判断する手段、定期券に乗車の印を記録する手段を設ける。
具体的には、新幹線から在来線へ乗換える時、乗客は乗換え口に設置した自動改札機に、新幹線から下車するための特急券、新幹線と在来線の両方に乗車出来る乗車券、さらに在来線から下車するときに使用する定期券を入力することにより、自動改札機は特急券、乗車券が有効であれば、ゲートを開け、新幹線からの下車を認め、乗車券と定期券の区間が連続していれば、その定期券に定期券で乗車、下車可能な駅からの乗車であることを書き込む。乗客は定期券で下車可能な駅ならば、乗車の印があるので下車可能となる。
【0005】
以下に、本発明の実施態様を記載する。
(1)第1の路線から第2の路線に乗り換える場合に通過する自動改札システムにおいて、第1の路線を下車するために必要な第1の券種が入力されれば、第1の券種は有効か否か判定し、有効であると判定すれば該自動改札システムのゲートを開けて通過を許可する。
(2)第2の路線から第1の路線に乗り換える場合に、乗客が有している複数枚の乗車券の区間が連続していない場合は、乗客がそれらの乗車券を精算機に入力し、不足分を該精算機に入金し、該精算機は第2の路線を乗車できる乗車券を回収し、精算券には乗客が入力した乗車券が連続した区間になる情報を書き込んで発券する。
(3)第2の路線から第1の路線に乗り換える場合に通過する自動改札システムにおいて、上記(2)の精算機から発券された第1の券種が入力されれば、乗車券の判定においては、乗客の通過を認める。
(4)第2の路線から第1の路線に乗り換える場合に通過する自動改札システムにおいて、上記(2)の精算券と第1の券種が入力されれば、該精算券と該第1の券種の乗車券の区間が連続しているか否かを判定し、区間が連続しており、かつ該装置が設置してある駅がその区間に含まれていれば、乗客の通過を認める。
(5)第2の券種と第3の券種の区間が連続していない場合で、乗客が該第3の券種を使用して下車する時は、精算機に第2の券種と第3の券種を入力して差額を精算して下車する。
【0006】
(6)第2の券種と第3の券種の区間が連続していない場合で、乗客が該第3の券種を使用して下車する時は、精算機に第2の券種と第3の券種を入力して差額を精算し、該精算機は第3の券種に下車を認める記録をし、この第3の券種が入力されれば下車を認める。
(7)第2の券種と第3の券種の区間が連続していない場合で、乗客が精算機に第2の券種と第3の券種を入力して差額を精算し、該精算機は下車を認める券種を発券し、この券種が入力されれば下車を認める。
(8)在来線の駅に設置された自動改札システムにおいて、普通乗車券と定期乗車券の2枚、または普通乗車券か定期乗車券のいずれか1枚と新幹線用または特急回数券のあわせて2枚を入力された場合に、
(a)それら2枚の乗車区間が連続していれば、乗車時には定期券、新幹線用回数券、特急回数券には乗車することが認められている駅名を記録し、下車時には下車を認め、
(b)それら2枚の乗車区間が連続していなければ、乗車も下車も認めない。
(9)第1の路線から第2の路線に乗り換える場合に通過する自動改札システムにおいて、第1の路線を下車するために必要な第1の券種だけが入力された場合は、該自動改札装置のゲートを閉じて通過を許可せず、該第1の券種と第2の路線に乗車するために必要な第2の券種が入力されれば、該第1の券種も該第2の券種も有効か否か判定し、すべての券種が有効であると判定すれば該自動改札システムのゲートを開けて通過を許可する。
(10)上記(1)の機能を実行する第1のモードと上記(2)の機能を実行する第2のモードを有し、ハードウェア的またはソフトウェア的にこれら2つのモードのうち1つを設定し、そのモードで稼動する。
【0007】
(11)第2の路線から第1の路線に乗り換える場合に通過する自動改札システムにおいて、乗車券が1枚だけ入力された場合は、乗車券に乗車の印が記録してあるか否かをチェックし、該印がある場合は該乗車券は有効、該印がなければ該乗車券は無効、と判断する。
(12)第2の路線から第1の路線に乗り換える場合に通過する自動改札システムにおいて、第1の路線に乗車するために必要な第1の券種と、第3の券種が入力された場合は、それらの券で乗車できる区間が連続しているか否かを判定し、区間が連続しており、該装置が設置してある駅がその区間に含まれていて、かつ第1の券種が有効であれば、乗客の通過を認める。
(13)第2の路線から第1の路線に乗り換える場合に、乗客が有している複数枚の乗車券の区間が連続していない場合は、乗客がそれらの乗車券を精算機に入力し、不足分を該精算機に入金し、該精算機は第2の路線を乗車できる乗車券を回収、精算券を発券し、第1の路線に乗車することのできる券種には、乗車の印を記録する。
(14)第1の券種とは特急券、急行券、グリーン券、寝台券、新幹線用回数券、特急用回数券の中のいずれか1枚、または特急券、急行券、グリーン券、寝台券の中のいずれか1枚と乗車券のあわせて2枚であることとする。
(15)第2の券種とは乗車券、または新幹線用の回数券であることとする。
(16)第3の券種とは普通乗車券、回数乗車券または定期乗車券のいずれかであることとする。
(17)乗客が有する切符、回数券、定期乗車券の入力を受け付ける自動改札システムにおいて、乗客が接近したことを感知する第1のセンサとそこから進行方向に進んだ方向に乗客が接近したことを感知する第2のセンサを設け、第1のセンサ出力と第2のセンサ出力に従って、乗客の入力した前記券種を読み、書きする。
(18)定期乗車券とは、磁気、または非接触ICカードで作成されたこととする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
実施例の説明をする前に、本明細書で使用する用語を次のように定義する。
乗車・・・・・自動改札機を通って、入場すること
下車・・・・・自動改札機を通って、退場すること
乗車駅・・・・実際に乗車した駅
下車駅・・・・実際に下車した駅
所定乗車駅・・定期券に記録してある乗車区間の一方の駅
所定下車駅・・定期券に記録してある乗車区間のもう一方の駅
乗車券・・・・主に窓口で駅員が発券する券で、現在の規格では、長辺が80mmまたは120mmで、電車に乗車するために必要な券(特急券は除く)
切符・・・・・主に自動券売機で発券し、近距離の乗車に利用される。現在の規格では、長辺が約57mmの券
特急券・・・・特急に乗車するために必要な券
新幹線回数券・・乗車券と特急券の両方の役割を果たし、これがあれば所定の新幹線に乗車することができる。
特急回数券・・乗車券と特急券の両方の役割を果たし、これがあれば所定の特急に乗車することができる。
回数乗車券・・在来線の乗車に利用し、切符を一定枚数(一般的には11枚が多い)まとめて購入する券片。
乗車券類・・・切符、乗車券、周遊券、定期券、回数乗車券、新幹線回数券、特急回数券等、乗車券の効力を有する券。
さらに、本発明で利用する鉄道システムの前提条件を述べる。
(1)切符、定期券、回数乗車券では新幹線に乗車できない。
(2)本発明の自動改札システムが取り扱う券片は、乗車券類は2枚まで、特急券は1枚までの合計3枚までとする。新幹線回数券、在来線回数券を利用する場合は、乗車券類をあと1枚だけ利用可能とする。
(3)乗車の記録のない券片での下車は認めない。
【0009】
図1は、自動改札機の3種類の信号の例を示す図である。
自動改札機の入口近くに設置したセンサが乗客の接近を感知すれば、CUS1という信号をハイレベル(以下、ハイと記述)にして出力する。別のセンサを自動改札機の中央付近または出口付近に設置し、乗客がそのセンサに接近すれば、CUS2という信号をハイにして出力する。CUS1がハイになってから、CUS2がハイになるまで、1人の乗客が投入する券片(切符、定期券、乗車券、特急券等)を受け付けるために、TKSTをハイレベルにして出力する。TKSTがハイになれば、制御部(図示せず)は投入口のシャッタを開けて、TKSTがローレベル(以下ローと記述)になるまで、乗客1からの入力を受け付ける。次に、乗客2が自動改札機に接近し、CUS1がハイになれば、TKSTがローであれば、TKSTをハイにして、乗客2が投入する券片を受け付ける。CUS1がハイの時、TKSTもハイである場合を図2に示す。図2は、乗客1と乗客2が図1よりも短い時間間隔で自動改札機に接近した例である。乗客2が自動改札機に接近し、CUS1がハイになった時、まだTKSTがハイであった場合は、自動改札機は乗客1の券片を処理している、と判断する。CUS2がハイになれば、一旦TKSTをローにしてから(シャッタ閉)、ハイ(シャッタ開)にして、乗客2の券片を受け付ける。乗客2が自動改札機の中を進行すれば、CUS2をハイにして、TKSTをローにしてシャッタを閉じる。図1、図2に示した方法で、乗客が投入した複数枚の券片を処理することが可能となる。
【0010】
図3以降の図は、新幹線から在来線への乗換え改札口、在来線から新幹線への乗換え改札口、新幹線の乗車下車改札口、在来線の乗車下車改札口での本発明の実施例を示す処理フローチャートである。
前提条件でも示したように、正しい乗車は、自動改札機を通って、乗車記録を券片に記録し、下車する時も自動改札機を通ることとする。したがって、乗車の記録のない券片での下車は認めないこととする。これは、例えばJR東日本発行のプリペイドカードであるイオカードが導入当時は、イオカードで乗車し、定期券で下車する、という利用方法を認めていたのに、最近は乗車も下車もイオカードを使用しないと、次回イオカードでの乗車は認めない、という事例や、乗車、下車を交互に記録しないと使用できない、という阪急電鉄のプリペイドカードであるラガールカードや定期券の運営方法に基づいている。今後も鉄道会社では不正乗車を防止するために、「乗車の記録がない券片での下車を認めない」という運営がなされるものと考えられる。本発明でもその考えを踏襲する。
【0011】
(第1の実施例)
図3、図4は、新幹線から在来線へ(以下、幹在)乗換え口に設置した自動改札機の処理フローチャートである。また、図24は、自動改札機に設置される下車判定テーブルの図である。第1の実施例として、幹在乗換え口の自動改札機での処理フローの各ステップの説明をする。
ステップ301:TKSTがハイであれば、ステップ302の間でループし、乗客からの入力を待つ。ローになれば、ステップ401へ進む。
ステップ302:乗客から入力はあったか?あればステップ303へ進み、なければステップ301へ戻り、入力を待つ。
ステップ303:入力された券片の種類は何かを判断し、種類ごとに異なる処理を行う。
ステップ304:乗車券、周遊券の場合、乗車区間が正しいか、本日は有効日数の中に入っているかのチェックを行う。OKならばステップ305へ、OKでなければステップ408へ進む。
【0012】
ステップ305:乗車券に記録されている乗車駅名は、乗車券で許されている乗車区間内の駅名であるかをチェックする。例えば名古屋〜東京の乗車券に「乗車駅=京都」と記録されていれば、妥当な乗車駅でない、と判断する。妥当な乗車駅名が書かれていれば、ステップ306へ、妥当な乗車駅名でない、や何も書かれていなければ、ステップ408へ進む。
ステップ306:入力された乗車券または周遊券に下車駅、下車日時を記録して乗客に返却する。
ステップ307:特急券の場合、乗車区間が正しいか、本日は有効日数の中に入っているかのチェックを行う。OKならばステップ308へ、OKでなければステップ408へ進む。
ステップ308:特急券と乗車券が1枚に印刷されている券片であれば、ステップ304へ進み、そうでなければステップ309へ進む。
ステップ309:特急券に記録されている乗車駅名は、特急券で許されている乗車区間内の駅名であるかをチェックする。例えば名古屋〜東京の特急券に「乗車駅=京都」と記録されていれば、妥当な乗車駅でない、と判断する。妥当な乗車駅名が書かれていれば、ステップ310へ、妥当な乗車駅名でない、や何も書かれていなければ、ステップ408へ進む。
ステップ310:入力された特急券を回収する(下車の記録をしても良い)。
ステップ311:新幹線回数券の場合、乗車区間が正しいか、本日は有効日数の中に入っているかのチェックを行う。OKならばステップ312へ、OKでなければステップ408へ進む。
【0013】
ステップ312:この回数券に記録されている乗車駅名は、回数券で許されている乗車区間内の駅名であるかをチェックする。例えば名古屋〜東京の回数券に「乗車駅=京都」と記録されていれば、妥当な乗車駅でない、と判断する。妥当な乗車駅名が書かれていれば、ステップ313へ、妥当な乗車駅名でない、や何も書かれていなければ、ステップ408へ進む。
ステップ313:入力された回数券に下車駅、下車日時を記録し、乗客に返却する。
ステップ314:在来線を下車する時に定期券を使う乗客は、定期券に乗車駅の記録をしなければ、下車できないので、この改札口で定期券を入力する。ここで有効期間内であることをチェックし、有効期間内であれば、ステップ301へ、そうでなければステップ408へ進む。
ステップ401:乗車券(周遊券も含む)、特急券ともにOKかどうかを判断する。新幹線回数券の場合、ステップ311で有効、と判断していればこのステップは省略してもよい。OKならばステップ402へ、OKでなければステップ408へ進む。
【0014】
ステップ402:定期券の入力はあったかどうか判断し、あればステップ403へ、なければステップ407へ進む。
ステップ403:乗車券(周遊券、新幹線回数券含む)と定期券の区間が連続しているか否かを判断する。連続していればステップ404へ、連続していなければステップ405へ進む。
ステップ404:乗車区間が連続しているので、乗客がこの定期券で在来線の駅で下車可能(もちろん定期券の有効な区間で)と判断し、定期券に「乗車駅=所定乗車駅」を記録する。
ステップ405:乗車区間が連続していないので、この定期券で在来線の駅から下車を認めない。定期券に「乗車駅=乗換駅(設置駅)」を記録する。
ステップ406:現在の日時を定期券の乗車日時欄に記録する。
ステップ407:自動改札機のゲートを開け、乗客の通過を認める。
ステップ408:乗客が入力した券片をすべて返却し、ゲートを閉じ、ブザーを鳴動する。
ステップ304等で、区間はOKか?と判断するが、その方法を述べる。自動改札機に図24に示す下車判定テーブルを記憶させておいて判断する。設置駅をC駅とすると、図24に○を付けた区間の乗車券、特急券等は区間はOKであり、それ以外(図24に書かれていない区間も含めて)はNG、と判断する。例えば、この駅はC駅であるので、A−C,A−D,A−E区間に乗車できる券片は有効であるが、A−BやX−Yという券片はOKでない。この判断は、公知の自動改札機でも実施されているので詳細は省略する。
【0015】
図5は、定期券のフォーマット例を示す図である。
乗車日時、下車日時、乗車駅、下車駅は、1項目だけの領域しかとらず、上書きする定期券と、複数項目書き込める領域を確保し、時系列的に順次書き込んで、ラップアラウンドさせてもよい。
図3でも述べたが、新幹線から在来線に乗り換える改札口で、何故定期券を入力する必要があるのかを再度説明する。例えば、小田原から東海道新幹線で東京へ行き、中央線に乗換え、「東京−新宿」という定期券で、新宿で下車したい乗客が居たとする。前提条件で述べた規則「乗車記録のない乗車券や定期券等での下車は認めない」を実行すると、この乗客はどこかで「東京−新宿」の定期券(所定乗車駅=東京、所定下車駅=新宿)に「乗車駅=東京」という記録をする必要がある。第1の実施例では、幹在乗換え口で、定期券に乗車駅を記録する方法を述べた。
ステップ403で乗車券と定期券の区間は連続しているかどうかを判断するために、自動改札機では、図6から図9のような判定図を作成する。Aが小田原、Bが東京、Cが新宿とすれば(図6参照)、乗車券がA−B、定期券がB−Cの区間で有効であるので、論理和をとると、AからCまで1が連続する。この場合、乗客の入力した乗車券、定期券の区間は連続している、と判定し定期券の乗車駅にはこの定期券の所定乗車駅である東京を記録する。
【0016】
図7により、もう少し複雑な券片の組合せを説明する。弘済出版社発行の「JR時刻表1996年6月号」の940ページによると、乗車券の規則では都市内の中心駅から営業キロが201km以上ある場合の乗車券は乗車できる範囲が、東京都内、大阪市内、のように単駅ではなくなる。例えば、名古屋から東京までの乗車券で、中央線の西荻窪駅まで乗車できることになる。図7に乗車券が「名古屋市内−東京都内」、定期券が「西荻窪−国分寺」の場合に自動改札機が作成する図を示す。乗車券の中央線方向に有効な駅は、西荻窪であるので、A=名古屋、B=東京、C=西荻窪、D=国分寺であり、乗車券、定期券の論理和をとると、AからDまですべて1が連続するので、この乗客が入力した券片は連続している、と判断し定期券に「乗車駅=西荻窪」と記録する。乗客は西荻窪と国分寺の間で、下車することが可能となる。
【0017】
図8は、乗車券は図7と同じ、定期券が「三鷹−国分寺」の例を示す。したがってA=名古屋、B=東京、C=西荻窪、D=三鷹、E=国分寺、F=立川(図の中では詳細なすべての駅までは図示せず、主な駅だけを記述した)となり、論理和をとると、C−D間は0であるので乗車券と定期券は連続していない、と判断し、定期券には「乗車駅=東京(設置駅)」と記録する。乗客がこの定期券で国分寺で下車しようとしても、「乗車駅が妥当でない」と自動改札機が判断して、下車させない。鉄道会社は不正乗車を防止することができる。
図9は、図6の乗車券(小田原−東京)と図7の定期券(西荻窪−国分寺)を入力された例である。東京−西荻窪間を乗車できる券片がないので、連続していない、と判断し、定期券には「乗車駅=東京」と記録する。
【0018】
図10は、本発明で利用する自動改札機の券片を搬送させる機構の機能ブロック図である。
投入口101から投入された券片を送り出し部102が繰り出し、磁気読取り部103に搬送する。磁気読取り部103では磁気の内容、券片の物理的な大きさから媒体の種類を特定し、切替えゲート131を制御して、乗車券スタッカ104(周遊券も格納)、特急券スタッカ105、切符スタッカ106(回数乗車券も格納)、定期券スタッカ107に格納する。CUS2がハイになれば、乗客の券片の投入が終了した、と判断し、TKSTをローにして投入口101のシャッタ(図示せず)を閉じる。投入が終了すれば、図4で示したように乗車券類の連続性を調査し、一度スタッカに蓄積した券片を切替えゲート132を制御して、1枚ずつ搬送を開始する。この時、磁気の書き込みが必要な場合は、磁気書き込み部108に、磁気書き込みが不必要な場合は、直接搬送路120を通って、切替えゲート133に搬送する。乗客へ返却する券片は、切替えゲート133から送り出し部109を経由して返却口110へ搬送し、回収すべき券片は、切替えゲート133から搬送路120を通って、回収部111へ格納する。
券片に磁気を書き込むのは、乗車駅、下車駅、乗車日時、下車日時があるが、入力された内容によって書き込む内容が変化するのは定期券だけである。つまり、乗車券、特急券は1枚の単体で、OKか否かを判定しその都度、上/下車駅、上/下車日時を書き込んでもよい、一方、定期券は乗車券と区間が連続しているか否か、チェックしなければならないので、すべての券片の入力が終了するのを待つ必要がある。そのため図10に示すように各券片のスタッカを設ける必要があった。しかし、「定期券は最後に入力してもらう。」という仕様にすれば、それまでの乗車券の乗車区間を記憶しておいて、定期券投入後にステップ314とステップ401以降を処理することが可能となり、図10に示した各券片毎のスタッカは不要となる。これは自動改札機を作成するコストが安くなる、という効果がある。
【0019】
図3、図4では、設置駅までの乗車券があれば幹在乗換え口を通過できるフローを記述した。例えば、東京駅までの乗車券があれば幹在乗換え口を通過した後、在来線の改札口から下車できることを考慮している。しかし、駅の構造によっては、新幹線を降りてから外に出る改札口が乗客に便利な場所に設置してあることもある。この場合、設置駅までの乗車券では、不正乗車を防止するために、幹在の乗換え口の通過を認めない、という駅も考えられる。この場合は、ステップ304で、設置駅までならNGと判断すれば、この乗客を在来線のホームに移動することを防ぐことができる。これを実現するためには、自動改札機は図10のように各券片のスタッカを有し、乗客が入力したのは乗車券が1枚だけで、その乗車範囲が設置駅までの時がNG,乗車券と定期券を入力し、乗車券は設置駅までだが、定期券が設置駅から乗車可能であればOK,と判断すればよい。乗車券が設置駅までなら通過を認めるか否かは、駅の構造に依存するので、自動改札機の管理者または製作者は、どちらかのモードを設定し、自動改札機のソフトウェアは、2つのモードを読取り、そのモードによってステップ304の処理を変えればよい。モードを設定したり、変更したりするのは、ハードウェア的にスイッチで切り替えたり、自動改札機を制御するコンピュータでソフトウェア的に切り替えたりすれば容易に実現することが可能である。
【0020】
(第2の実施例)
図11、図12は、在来線から新幹線へ(以下、在幹)乗換え口に設置した自動改札機の処理フローチャートである。
第2の実施例として、在幹乗換え口の自動改札機での処理フローの各ステップの説明をする。なお、図3、図4と同じ処理はステップ***の番号は同一の番号を割り当てた。ここでの説明では図3、図4と同じ処理は省略する。
前提条件で、乗車の記録のない乗車券で乗車は認めない、と述べたが、切符や定期券で最寄りの駅から在来線に乗り、新幹線乗換え駅まで来る乗客のことを考慮する必要がある。この場合、新幹線に乗車するための乗車券、新幹線回数券には、まだ乗車の記録がされていない。在幹乗換え口の自動改札機では、乗車券、周遊券、新幹線回数券に乗車駅が記録されていなくても、その乗客が投入した乗車駅が記録されている他の乗車券類と乗車区間が連続していれば、その乗客に乗車を認める必要がある。それらの券片が入力されれば、一旦乗車券スタッカ104に格納し、他の乗車券類と区間が連続するかどうかを調べる必要がある。以下、図11、図12ではじめて示したステップの説明を行う。
【0021】
ステップ1101:乗車券、周遊券に妥当な乗車駅名が書かれていれば、それを示す変数JFに”OK”という値を代入しておく。
ステップ1102:乗車券、周遊券に妥当な乗車駅名が書かれていなければ、それを示す変数JFに”NG”という値を代入しておく。
ステップ1103:正当な特急券であるので、乗車駅名に設置駅を記録する。
ステップ1104:乗客に特急券を返却する。
スッテプ1105:ステップ1101と同様。
ステップ1106:ステップ1102と同様。
ステップ1107:在来線を乗車してきた切符、定期券、回数乗車券の乗車区間を読み取る。
ステップ1108:この改札口から乗車する前に、精算機で精算した乗客は精算券を入力するので、発行駅、発行してから所定の時間が経過していないか、等の妥当性のチェックを行う。妥当ならばステップ301へ戻り、妥当でないならばステップ408へ進む。精算の方法は第9の実施例で述べる。
ステップ1201:入力された乗車券類(精算券含む)は1枚か2枚かを判断する。1枚ならばステップ1202へ、2枚ならばステップ401へ進む。
ステップ1202:もし、乗車券類が1枚だけでそこには妥当な乗車駅名が書かれていなかったならば(JF=”NG”)、ステップ408へ進み、処理は終了する。もし、妥当な乗車駅名が書かれていれば(JF=”OK”)、ステップ1203へ進み、処理を続ける。
ステップ1203:有効な特急券の入力はあったか、を判断し、あればステップ1205へ、なければステップ408へ進む。
ステップ1204:乗車券、特急券ともに区間、有効日数が有効であり、乗車券と、切符(回数乗車券、定期券)の乗車区間は連続しているので、乗車券に設置駅を乗車駅として記録する。
ステップ1205:切符、回数乗車券、精算券を回収部111に格納し、乗車券、周遊券、新幹線回数券を乗客に返却する。
【0022】
図13に「国分寺−三鷹」の切符と、「東京都内−名古屋市内」の乗車券、「東京−名古屋」の特急券を入力した場合に、切符と乗車券の区間が連続しているかどうかを調べる方法を図示する(図13では、特急券の情報は除く)。A=国分寺、B=三鷹、C=西荻窪、D=東京、E=名古屋を表わす。切符はA−B間だけに1がたち、あとは0である。乗車券は西荻窪から有効なので、C−E間に1が立つ。これらの論理和をとると、0の区間が存在するのでステップ403では、乗車区間は連続でない、と判断する。上記のケースで、「国分寺−西荻窪」という定期券や切符ならば、論理和をとった結果すべて1が並ぶので、区間は連続であると判断し、特急券も有効なので、切符は回収し、その他の券片は乗客に返却して、乗客の乗車を認める。
【0023】
(第3の実施例)
第3の実施例として、外部から新幹線の改札口へ到着し、乗車する例を示す。図14、図15は、本発明の第3の実施例を示す自動改札機の処理フローチャートである。
ここでは、切符、定期券での乗車は認めないので、これまでの実施例よりも比較的簡単な処理で実現可能である。第1、第2の実施例ですでに示した内容だけで実現できるので、個々の説明は省略する。
【0024】
(第4の実施例)
第4の実施例として、新幹線の改札口から外部へ下車する例を述べる。
図16、図15(図16の続きは図15であることに注意)に、その処理フローを示し、本実施例ではじめて記述するステップの説明を行う。
ステップ1601:入力された乗車券、周遊券の乗車区間は、この駅までか?それともこの駅で途中下車可能かを判断する。この駅までならステップ1602へ、途中下車可能ならばステップ1603へ進む。
ステップ1602:乗車区間はこの駅までなので、回収する。
ステップ1603:途中下車可能なので、下車日時、下車駅を記録して返却する。
ステップ1604:有効な新幹線回数券を入力されたので、回収し下車を認める。
【0025】
(第5の実施例)
第5の実施例として、外部から在来線の改札口を通って乗車する例を述べる。ここでは、在来線に乗車するための切符、定期券だけでなく、新幹線乗換え駅まで切符や定期券等で行って、そこから新幹線に乗車する乗客のことを考慮する必要がある。在来線に乗車する前に、新幹線の乗車券を所有している乗客に、この改札口で乗車区間の連続した切符と乗車券を入力することを可能とし、乗車券に妥当な乗車駅を記録する方法を述べる。乗車駅図17、図18に処理フローを示し、本実施例ではじめて記述するステップの説明を行う。
ステップ1701:乗車券、周遊券の有効日数は有効期間内かどうかを判断する。OKならばステップ1104へ、NGならばステップ408へ進む。
ステップ1702:新幹線回数券、特急回数券の有効日数は有効期間内かどうかを判断する。OKならばステップ1104へ、NGならばステップ408へ進む。
ステップ1703:切符、回数乗車券、特急回数券の有効日数は有効期間内かどうか、及びこの券片でこの駅から乗車できるか否かを判断する。OKならばステップ1104へ、NGならばステップ408へ進む。
ステップ1801:乗車券類の入力は2枚あったか、否か(1枚だけであったか)を判断する。2枚入力されていればステップ1802へ、1枚だけであればステップ1807へ進む。
【0026】
ステップ1802:それらの乗車区間が連続であるか否かを判断する。連続であればステップ1803へ、連続でなければステップ408へ進む。
ステップ1803:それらの乗車券類の内、少なくとも1枚は設置駅から乗車可能か否かを判断する。乗車可能であれば、ステップ1804へ、2枚とも乗車不可能であればステップ408へ進む。
ステップ1804:設置駅から乗車可能(先乗)な券片には乗車駅=設置駅名を記録し、後の区間で有効な(後乗)券片には乗車駅=所定乗車駅名を記録する。例えば、「三鷹−西荻窪」の切符と「西荻窪−名古屋市内」の乗車券を三鷹駅で入力されれば、切符には「乗車駅=三鷹」、乗車券には「乗車駅=西荻窪」と記録する。
ステップ1805:入力された乗車券類が1枚だけの場合、その券片で設置駅から乗車可能であるか否かを判断する。乗車可能であれば、ステップ1806へ、乗車不可能であれば、ステップ408へ進む。
ステップ1806:入力された券片に「乗車駅=設置駅」を記録する。
在幹と乗り継ぐ場合、在来線の駅には2枚の乗車券類を受け付ける自動改札機がなければ、第2の実施例で示したように、新幹線乗換え駅で、在来線と新幹線に乗車するための連続した2枚の乗車券類を受け付ける。
一方、在来線の駅に2枚の乗車券類を受け付ける自動改札機があれば、乗客は第5の実施例で示したように、在来線に乗車する時に2枚の乗車券類を入力してもよいし、第2の実施例のように在来線乗車時は、新幹線の乗車券は入力せず、新幹線乗換え口で2枚の乗車券類を入力してもよい。
さらに、本実施例では切符と定期券の2枚の乗車券類(区間は連続している)で在来線を乗車し、定期券に所定乗車駅を記録するので、この乗客が新幹線に乗り継ぐ場合は、その定期券と区間が連続した乗車券で在幹乗換え口の自動改札機から乗車することもできる(第2の実施例で説明済み)。
【0027】
(第6の実施例)
第6の実施例として、在来線の改札口から外部へ下車する例を述べる。この改札口を通過する乗客には次のパターンがある。
(1)在来線だけを乗車し、在来線用の券片で下車する。
(2)下車する直前に精算機で精算し、精算券で下車する。
(3)幹在を乗り継いだ乗客が、新幹線、在来線両方を乗車できる乗車券類で、下車する。
(4)乗車区間の連続した2枚の乗車券類で、下車する。
(5)幹在を乗り継いだ乗客が、新幹線を下車した後、在来線を乗車するための定期券に精算機で乗車の記録をし、その定期券で下車する。
【0028】
図19、図20に処理フローを示し、本実施例ではじめて記述するステップの説明を行う。
ステップ2001:2枚の乗車券類の乗車区間が連続していれば、その中の1枚で下車できるかどうか判断する。下車できればステップ2005へ、できなければステップ408ヘ進む。これは上記のパターン(4)にあたる。
ステップ2002:入力された券片が精算券であれば、図19のステップ1108で妥当な精算券と、判断しているので、ステップ2005へ進む。これは上記パターンの(2)に該当する。精算券でなければステップ2003へ進む。
ステップ2003:1枚だけ入力された券片に妥当な乗車駅名が書かれているか否かチェックする。書かれていればステップ2004へ、書かれていなければステップ408へ進む。
ステップ2004:その券片で下車可能であるか否か判断する。下車可能であればステップ2005へ、下車不可能であればステップ408へ進む。
上記のパターン(1)(3)(5)の場合は1枚の乗車券、新幹線回数券、または定期券であるので、ステップ2003、ステップ2004の処理を行う。
ステップ2005:下車可能と判断し、定期券や途中下車可能な乗車券、周遊券には下車駅、下車日時を記録し、返却する。その他の券片は回収する。
【0029】
(第7の実施例)
これまでの実施例で精算券を利用して下車する、と述べてきたので、図21から図23に精算方法の処理フローを示す。
第7の実施例として図21に、幹在を乗り継ぐ乗客が、幹在の乗換え口を出た直後の精算機で精算し、在来線を下車するための定期券に妥当な乗車記録を行うフローを示す。新幹線を乗車した券片(乗車券、新幹線回数券等)と在来線に乗車するための定期券の区間が連続していれば、第1の実施例、第6の実施例で示したようにその定期券で下車することができるが、乗車券と定期券の区間が連続していなければ、乗客に精算してもらう必要がある。以下、各ステップの説明を行う。
ステップ2101:2枚の乗車券類(例えば乗車券+定期券、新幹線回数券+定期券)を精算機に入力する。
ステップ2102:不連続な区間を求め(求め方は図8、図9、図13で説明済み)、その区間の運賃を運賃テーブルから求める。
ステップ2103:入金を受け付け、おつりを出金する。
ステップ2104:定期券の乗車駅に「所定乗車駅」を記録する。
スッテプ2105:入力された乗車券類を2枚とも返却し、領収書を発行する。この領収書を精算券として、他の乗客に使用させないために、精算券とは印字もしないし、磁気化もしない。真の乗客がトラブルに巻き込まれた時(定期券に乗車駅が記録されなかった、等)、正しく精算したことを証明するために領収書として発行する。
図19のステップ2003、2004に示したように、この定期券で乗客は在来線の所定乗車駅から所定下車駅の間で下車可能となる。
【0030】
(第8の実施例)
第8の実施例として、図22に在来線の改札口から下車する直前の精算機での処理フローを示す。図21と異なるステップを説明する。
ステップ2201:下車を可能とする精算券(公知の精算券と同一でよい)を発券する。乗客は図19のステップ1108以下の処理で、この精算券を利用して下車できる。
ステップ2202:乗車区間外の切符や回数乗車券、乗車区間内であるが新幹線回数券、特急回数券、等途中下車できない券片を回収し、区間内の乗車券、定期券、周遊券、等乗客が再利用できる券片は返却する。
【0031】
(第9の実施例)
第9の実施例として、図23に在幹乗換え口直前の精算機で精算する処理フローを示す。切符で在来線に乗車し、在幹乗換え口で、新幹線に乗車するための乗車券と在来線を乗車した切符の2枚を入力する方法を第2の実施例で述べたが、図12のステップ403で、それらの乗車区間が連続しているか否かを判断する。もし、連続していなければ第9の実施例で述べる方法で、精算し、その精算券を在幹乗換え口の自動改札機に入力して、乗車する。図21と異なるステップを説明する。
ステップ2301:在幹の自動改札機から乗車できる精算券を出力する。
ステップ2302:乗車券に「乗車駅=設置駅」を記録する。
ステップ2303:乗客が入力した切符、回数乗車券、等再利用できない券片を回収し、乗車券、定期券を返却する。
乗客は、ここで発券された精算券、乗車の記録をされた乗車券のどちらでも在幹の自動改札機を通過することが可能となる。
【0032】
以上の実施例をまとめると、以下のようになる。
(1)幹→在と乗り継ぐ場合
乗車券(新幹線用)と定期券等(在来線用)が連続している場合
(a)幹在改札口で、乗車券と定期券を入力し、定期券に乗車の記録をする(第1、第6の実施例)。
(b)在来線を下車する改札口に乗車券と定期券を入力し、下車する(第6の実施例)。
乗車券と定期券が連続していない場合
(c)幹在改札口を出た直後の精算機に、乗車券と定期券を入力し、不足賃を入金し、定期券に乗車の記録をする。乗客はこの定期券で下車する(第6、第7の実施例)。
(d)在来線を下車する直前の精算機に、乗車券と定期券を入力し、不足賃を入金し、精算券を発券する。乗客はこの精算券で下車する(第6、第8の実施例)。
(2)在→幹と乗り継ぐ場合
切符や定期券等(在来線用)と乗車券(新幹線用)が連続している場合
(a)在幹改札口で切符や定期券等+乗車券を入力する(第2の実施例)。
(b)在来線に乗車する改札口で切符や定期券+乗車券を入力する(第5の実施例)。
切符や定期券と乗車券が連続していない場合
(c)在幹改札口を乗車する直前の精算機にこれら2枚の券片を入力し、不足賃を入金し、乗車券に乗車の記録を行う。乗客はこの乗車券で在幹改札口の自動改札機から乗車可能となる(第9の実施例)。
【0033】
(3)在来線のみを乗車した場合
(a)乗車記録のある1枚の乗車券類で下車する(第6の実施例)。
(b)連続した2枚の乗車券類で下車する(第6の実施例)。
(c)精算券で下車する(第8の実施例)。
(4)新幹線のみを乗車した場合
(a)新幹線用の乗車券で下車(第4の実施例)。
本発明では定期券は磁気化されたものを使用する、という前提で説明をしてきたが、非接触ICカードを定期券に利用すれば、他の乗車券類との連続性を調査するのに、乗客は定期券を自動改札機に入力する、というわずらわしさから開放される。これらのことは特開平6−290320号公報に詳しく述べてあるので、ここでは省略する。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、鉄道会社は、正しい乗車をした乗客に不正乗車の疑いをかけることなく正しい運賃を乗客から徴収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における自動改札装置の出力信号の例(その1)を示す図である。
【図2】同じく自動改札装置の出力信号の例(その2)を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す幹在乗換え口の自動改札機の処理フローチャート(その1)である。
【図4】同じく幹在乗換え口の自動改札機の処理フローチャート(その2)である。
【図5】本発明における定期券の磁気フォーマットである。
【図6】本発明における乗車区間連続判定図(その1)である。
【図7】同じく乗車区間連続判定図(その2)である。
【図8】同じく乗車区間連続判定図(その3)である。
【図9】同じく乗車区間連続判定図(その4)である。
【図10】本発明における自動改札機の搬送部の機能ブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施例を示す在幹乗換え口の自動改札機の処理フローチャート(その1)である。
【図12】同じく在幹乗換え口の自動改札機の処理フローチャート(その2)である。
【図13】本発明における乗車区間連続判定図である。
【図14】本発明の第3の実施例を示す新幹線乗車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その1)である。
【図15】同じく新幹線乗車/下車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その2)である(第3および第4の実施例)。
【図16】本発明の第4の実施例を示す新幹線下車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その1)である。
【図17】本発明の第5の実施例を示す在来線乗車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その1)である。
【図18】同じく在来線乗車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その2)である。
【図19】本発明の第6の実施例を示す在来線下車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その1)である。
【図20】同じく在来線下車改札口の自動改札機の処理フローチャート(その2)である。
【図21】本発明の第7の幹在乗換え口の精算機の処理フローチャートである。
【図22】本発明の第8の実施例を示す在来線下車時の精算機処理フローチャートである。
【図23】本発明の第9の実施例を示す在幹乗換え口の精算機の処理フローチャートである。
【図24】本発明の自動改札機に設置される下車判定テーブルの図である。
【符号の説明】
101…券片の投入口、102…送り出し部、103…磁気読取り部、
104…乗車券スタッカ、105…特急券スタッカ、106…切符スタッカ、
107…定期券スタッカ、108…磁気書き込み部、109…送り出し部、
110…返却口、111…回収部、120…搬送路、
131、132、133…切替えゲート。

Claims (4)

  1. 第1路線から第2路線に乗り換える乗り換え口直前に設置された精算機であって、
    乗車記録のある前記第1路線の切符と乗車記録のない前記第2路線の乗車券とから支払われるべき運賃を求める手段と、
    前記運賃を求める手段が求めた前記運賃を取得後、前記乗車券の乗車駅領域に前記精算機の設置駅名を記録する手段と、
    前記第1路線から前記第2路線に乗り継ぐ乗換口の自動改札機からの乗車可を記録した精算券を発行する手段とを有することを特徴とする精算機。
  2. 前記第1路線は在来線であり、前記第2路線は新幹線であることを特徴とする請求項1に記載の精算機。
  3. 第1路線から第2路線に乗り換える乗換口に設置された改札機であって、 乗車記録のある前記第1路線の乗車券で許されている乗車区間と、乗車記録のない前記第2路線の定期券に記録されている乗車区間とが連続しているか否かを判断する手段と、
    連続していると判断したとき、前記定期券の乗車駅欄に、当該定期券に記録されている乗車区間の一方の駅名を記録する手段と、 連続していないと判断したとき、前記定期券の乗車駅欄に前記改札機が設置された駅名を記録する手段とを有することを特徴とする改札機。
  4. 前記第1路線は、新幹線であり、前記第2路線は、在来線であることを特徴とする請求項3に記載の改札機。
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