JP2005100252A - 定期券処理装置と定期券処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 2つの定期券を所持する煩わしさがなくなり、1つのIC定期券で2つの定期券情報からなる区間を利用できる。
【解決手段】 2つの磁気定期券からそれぞれ定期券情報を読み取り、それら2つの磁気定期券における有効区間が連続する場合、それぞれの磁気定期券の定期券情報を1つのIC定期券に記録し、発券するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 2つの磁気定期券からそれぞれ定期券情報を読み取り、それら2つの磁気定期券における有効区間が連続する場合、それぞれの磁気定期券の定期券情報を1つのIC定期券に記録し、発券するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば、鉄道やバスなどの交通機関で用いられる定期券を発行する定期券発行機や定期券などのカードに対する処理を行うカード処理機等の定期券処理装置と、この定期券処理装置と利用者が所持している定期券に基づいて改札処理を行う自動改札機とからなる定期券処理システムに関する。
近年、鉄道やバスなどの交通機関では、定期券情報を記憶したICカードを定期券(以下、IC定期券とも称する)として運用することが多くなってきている。しかしながら、従来の磁気記録部に定期券情報を記録した定期券(以下、磁気定期券とも称する)も存在しているため、1人の利用者がIC定期券及び磁気定期券を併用することも多い。また、2つの定期券を所持している利用者は、自動改札機を通過する場合、状況に応じて2つの定期券を使い分ける必要がある。特に、2つの定期券の区間が連続している場合、それらの定期券を適切に使い分けなければ、自動改札機で通行判定が不可となる。さらに、定期券にストアードフェアカードとして利用可能な機能が備わっている場合、誤って定期券を使用すると、ストアードフェアカードの機能から乗車料金が引き去られてしまうこともありえる。
1人の利用者が区間の連続する2つの定期券を所持するケースとしては、以下のようなケースがある。
(1)分割定期券を使用する場合。この分割定期券とは、1つの区間を連続する2つの区間に分けた2つの定期券のことである。これは、鉄道などの運賃規定によって、ある区間を1枚の定期券として購入するよりも、その区間を2つの区間に分けて2枚の定期券として購入する方が安い場合に発生する。
(2)通勤定期券と通学定期券との併用する場合。通常、通学定期券は、自宅と学校との区間(通学区間)でのみ購入可能であるため、通学区間以外の区間分の定期券は、別途、通勤定期券として購入する必要がある。
(3)職務乗車証などの特殊乗車証と定期券とを併用する場合。
このように、従来は、2種類の区間が連続する定期券を1枚づつ利用した場合、以下のような問題点がある。
(1)区間が連続する2枚の定期券を1枚づつ自動改札機で使用する場合、乗車時、降車時に使用する定期券が異なるため適切な不正判定が行えないという問題点がある。
(2)自動改札機で乗車時あるいは降車時に異なる定期券を利用する場合、間違えて使用した定期券がストアードフェアカードの機能を有していると、不足分の運賃(あるいは初乗り料金)の金額を引き去ってしまうことがあるという問題点がある。
(3)1人の利用者が定期券として利用する媒体を2枚同時に所持しなければならないという煩わしさがあるという問題点がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するものであり、複数の定期券を利用する場合であっても、複数の定期券として複数の媒体を同時に所持する必要がなく、複数の定期券情報を自動改札機で使用する際の利便性を向上できる定期券処理装置と定期券処理システムを提供することを目的とする。
この発明の定期券処理装置は、利用者が所持している複数の磁気券から複数の定期券情報を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った複数の定期券情報における有効区間が連続しているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により複数の定期券情報における有効区間が連続していると判断した場合、前記読取手段により読み取った有効区間が連続している複数の定期券情報を定期券として使用可能な1つのICカードに記録して発券する発券手段とを有する。
この発明の定期券処理装置は、利用者が所持している磁気券から定期券情報を読み取る第1の読取手段と、利用者が所持しているICカードから定期券情報を読み取る第2の読取手段と、前記第1の読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記第2の読取手段により読み取った前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続しているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続していると判断した場合、前記第1の読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報を前記ICカードに記録する記録手段とを有する。
この発明の定期券処理システムは、定期券に対する処理を行う定期券処理装置と複数の定期券情報による組み合わせ判定が可能な自動改札機とを有するシステムにおいて、前記定期券処理装置は、利用者が所持している複数の磁気券から複数の定期券情報を読み取る第1の読取手段と、この第1の読取手段により読み取った複数の定期券情報における有効区間が連続しているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により複数の定期券情報における有効区間が連続していると判断した場合、前記第1の読取手段により読み取った複数の定期券情報を前記自動改札機で使用可能な1つのICカードに記録して発券する発券手段とを有し、前記自動改札機は、前記定期券処理装置にて複数の定期券情報を記録したICカードから複数の定期券情報を読み取る第2の読取手段と、この第2の読取手段により読み取った複数の定期券情報の組み合わせに基づいて当該ICカードを所持している利用者に対する通行の可否を判定する判定手段と、この判定手段による判定結果に基づいて当該利用者の通行を制御する通行制御手段とを有する。
この発明の定期券処理システムは、定期券に対する処理を行う定期券処理装置と複数の定期券情報による組み合わせ判定が可能な自動改札機とを有するシステムにおいて、前記定期券処理装置は、利用者が所持している磁気券から定期券情報を読み取る第1の読取手段と、利用者が所持しているICカードから定期券情報を読み取る第2の読取手段と、前記第1の読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記第2の読取手段により読み取った前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続しているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続していると判断した場合、前記読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報を前記ICカードに記録する記録手段とを有し、前記自動改札機は、前記定期券処理装置にて磁気券の定期券情報を記録したICカードから複数の定期券情報を読み取る第3の読取手段と、この第3の読取手段により読み取った複数の定期券情報の組み合わせに基づいて当該ICカードを所持している利用者に対する通行の可否を判定する判定手段と、この判定手段による判定結果に基づいて当該利用者の通行を制御する通行制御手段とを有する。
この発明によれば、複数の定期券を利用する場合であっても、複数の定期券として複数の媒体を同時に所持する必要がなく、複数の定期券を自動改札機で使用する際の利便性を向上できる定期券処理装置と定期券処理システムを提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の定期券処理システムの実施の形態に係る駅務システムの構成を概略的に示すブロック図である。図1は、鉄道などの交通機関で利用される駅務システム(定期券処理システム)の構成を概略的に示している。この駅務システムは、図1に示すように、自動改札機1、定期券処理装置としての自動定期券発行機2、及び定期券処理装置としてのカード処理機3等の駅務機器と、これらの駅務機器に対する上位装置としてのホストコンピュータ4とを有している。
上記自動改札機1は、駅の改札口などに設置され、利用者が所持している乗車券や定期券に記録されている内容に基づいて、改札口での利用者に対する改札業務を行うものである。例えば、上記自動改札機1は、利用者が所持している定期券に記録されている有効期間、有効区間などの定期券情報に基づいて当該利用者に対する入場あるいは出場の許可不許可を判定することにより入出場処理を実行する。
上記自動定期券発行機2は、定期券処理装置として機能し、利用者の操作に応じて定期券の発行処理などを行うものである。上記カード処理機3は、定期券処理装置として機能し、利用者が所持している券に対して種々の処理を施すものである。上記ホストコンピュータ4は、自動改札機1、自動定期券発行機2及びカード処理機3などの各駅務機器における処理データを集計したり、各駅務機器の動作状況を管理したりするものである。
次に、上記自動改札機1の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、上記自動改札機1は、制御部(判定手段)11、通信部12、メモリ13、表示部14、ドア制御部(通行制御手段)15、磁気券処理部16、及びカードリーダライタ(読取手段)17などを有している。
上記制御部11は、自動改札機1全体の制御を行うものである。上記通信部12は、上位装置としての上記ホストコンピュータ4との通信を行うインターフェースである。上記メモリ13は、入場あるいは出場を判定するための運賃データなどが記録されている。
上記表示部14は、液晶表示器などで構成され、自動改札機1を利用する利用者に対して入出場の判定結果などの案内を表示する。上記ドア制御部15は、当該自動改札機1に設けられている図示しないドアを開閉制御するものである。
上記磁気券処理部16は、乗車券あるいは定期券として使用される磁気券(以下、磁気乗車券、磁気定期券とも称する)を処理するものである。上記磁気券処理部16は、磁気乗車券あるいは磁気定期券を搬送する搬送機構、磁気券から磁気情報を読取る読取手段としての読取ヘッド、磁気券に磁気情報を書込む書込手段としての書込ヘッド、磁気券の券面に印刷を施す印刷手段としての印刷機構、及び、磁気券を選択的に回収する回収手段としての回収機構などを有している。
上記カードリーダライタ17は、乗車券や定期券として使用されるICカード(以下、IC乗車券、IC定期券とも称する)を処理するものである。上記カードリーダライタ17は、IC定期券あるいはIC乗車券に記録されている情報を読取る読取手段としての機能と、IC定期券あるいはIC乗車券に情報を書込む書込手段としての機能を有している。上記IC定期券あるいはIC乗車券は、例えば、無線通信機能を有する無線式のICカード(無線カード)が用いられる。この場合、上記カードリーダライタ17は、利用者が所定の通信位置(読取位置)に翳した無線カードに対して無線通信により情報の読取及び書込みを行うように構成される。なお、以下の説明では、IC定期券として無線式のICカードが用いられるものを想定して説明する。
次に、上記自動定期券発行機2の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、上記自動定期券発行機2は、制御部(判断手段)21、通信部22、メモリ23、表示部24、操作部25、券処理部(読取手段)26、カードリーダライタ(読取手段、記録手段)27、金額処理部28、及び、発券機構部(発券手段)29などを有している。
上記制御部21は、自動定期券発行機2全体の制御を行うものである。上記通信部22は、上位装置としての上記ホストコンピュータ4との通信を行うインターフェースである。上記メモリ23は、定期券を発券する際に定期料金を算出するための運賃データなどが記録されている。上記表示部24は、液晶表示器などで構成され、発券する定期券の内容などの種々の案内を表示するものである。上記操作部25は、利用者が操作指示を入力するものである。上記表示部24及び上記操作部25は、例えば、タッチパネル内蔵の液晶表示器などで構成される。
上記磁気券処理部26は、磁気定期券に記録されている磁気情報を読み取ったり、磁気定期券に磁気情報を書込んだりするものである。上記カードリーダライタ27は、IC定期券などのICカードに記録されている情報を読み取ったり、ICカードに情報を書込んだりするものである。上記金額処理部28は、利用者が投入した現金あるいは金額カード(プリペイドカードやクレジットカード)の金額を処理するものである。上記発券機構部29は、定期券を発行するものである。ここでは、上記発券機構部29は、当該自動定期券発行機2内に予め用意されている初期状態のICカードに定期券情報を記録して発券する機能を有しているものとする。
次に、上記カード処理機3の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、上記カード処理機3は、制御部(判断手段)31、通信部32、メモリ33、表示部34、操作部35、磁気券処理部(読取手段)36、カードリーダライタ(読取手段、記録手段)37、及び金額処理部38などを有している。
上記制御部31は、カード処理機3全体の制御を行うものである。上記通信部32は、上位装置としての上記ホストコンピュータ4との通信を行うインターフェースである。上記表示部34及び上記操作部35は、例えば、タッチパネル内蔵の液晶表示器などで構成される。
上記磁気券処理部36は、磁気乗車券あるいは磁気定期券の記録内容を読み取ったり、磁気乗車券や磁気定期券にデータを書込んだりするものである。上記カードリーダライタ37は、IC定期券などのICカードの記録内容を読み取ったり、IC定期券などのICカードに情報を書込んだりするものである。上記金額処理部38は、利用者が投入した現金あるいは金額カードの金額を処理するものである。
次に、本実施の形態の第1の動作例として2つの磁気定期券(あるいは磁気式の特殊乗車証)を1つのIC定期券にする場合の動作について説明する。
ここでは、利用者が有効区間の連続する磁気定期券あるいは磁気式の特殊乗車証を2つ所持しているものとする。つまり、2つの磁気券の組み合わせとしては、2枚の分割定期券の組み合わせ、通勤定期券と通学定期券との組み合わせ、あるいは、通勤定期券と職務乗車証などの特殊乗車証との組み合わせなどが想定される。
なお、以下の第1の動作例の説明では、2つの磁気定期券の場合について説明するが、磁気定期券と磁気式の特殊乗車証との組み合わせであっても同様な動作となる。また、以下の説明では、上記自動定期券発行機2での処理として説明するが、上記カード処理機3に上記発券機構部29と同様なICカードとしてのIC定期券を発券する発券機構部を設けることにより以下の説明と同様な動作が実現可能である。
上記のような2つの磁気定期券を1つのICカード(IC定期券)にまとめる場合、利用者は、定期券処理装置としての上記自動定期券発行機2あるいは上記カード処理機3において、2つの磁気定期券を1つのIC定期券にまとめる指示を入力し、2つの磁気定期券を図示しない挿入口に挿入する。
上記自動定期券発行機2では、利用者が挿入した2つの磁気定期券を受け入れると、上記磁気券処理部16により利用者が挿入口に挿入した2つの磁気定期券の記録内容をそれぞれ読み取る(ステップS12)。利用者が挿入した2つの磁気定期券から記録内容を読み取ると、上記制御部21は、読み取った記録内容からそれぞれの磁気定期券の定期券情報に含まれる有効区間を判定する。この判定に基づき、上記制御部21は、利用者が挿入口に挿入した2つの磁気定期券の有効区間が連続しているか否かを判断する(ステップS13)。
この判断により利用者が挿入した2つの磁気定期券の有効区間が連続していないと判断した場合(ステップS13、NO)、上記制御部21は、上記表示部24に有効区間が連続していないため1つのIC定期券にまとめることができない旨を表示するとともに、利用者が投入した2つの磁気定期券を返却して当該処理を中止する(ステップS14)。
上記判断により利用者が挿入した2つの磁気定期券の有効区間が連続していると判断した場合(ステップS13、YES)、上記制御部21は、上記発券機構部29において初期状態のICカードを取出し、そのICカードに上記磁気券処理部16にて読み取った2つの磁気定期券の定期券情報を記録する(ステップS15)。この2つの定期券情報を記録したICカードは、IC定期券として上記発券機構部29から図示しない排出部に排出される。これにより、2つの定期券情報を記録したIC定期券が発券されたこととなる。
なお、2つの定期券情報を記録したICカードには、上記発券機構部29にて、券面に2つの定期券情報の有効区間及び有効期間を示す情報をそれぞれ印刷するようにしても良い。また、券面の印刷形式としては、2つの定期券情報の有効区間と有効期間を併記して印刷するようにしても良いし、2つの定期券情報の有効期間が同一であれば、全区間(連続する2つの定期券情報の有効区間からなる区間)を有効区間として印刷するようにしても良い。
また、上記ICカードに2つの定期券情報を記録すると、上記制御部21は、上記磁気券処理部26により利用者が投入した2つの磁気定期券に対してICカード(IC定期券)に定期券情報を記録済みであることを示す情報を記録する(ステップS16)。これにより、IC定期券に記録した定期券情報を有する磁気定期券を不正に利用できないようにすることができる。なお、これらの磁気定期券は、当該自動定期券発行機2内で回収するようにしても良いし、利用者に返却するようにしても良い。
また、上述した処理手順では、新規のICカードに2つの定期券情報を記録して発券するものとして説明したが、ICカードにデポジット料金(保証金)が設定されているような運用である場合、上記ステップS13と上記ステップS14との間で、ICカードに対するデポジット料金を徴収するようにする。この場合、上記ステップS13で2つの定期券情報の有効区間が連続していると判断した後、発券するIC定期券としてのICカードに対するデポジット料金が徴収できれば、上記ステップS15へ進むようにすれば良い。また、上記ステップS13で2つの定期券情報の有効区間が連続していると判断した後、発券するIC定期券としてのICカードに対するデポジット料金が徴収できなければ、上記ステップS14へ進み、エラー表示を行って当該処理を中止するようにすれば良い。
上記のように、2つの磁気定期券からそれぞれ定期券情報を読み取り、それら2つの磁気定期券における有効区間が連続する場合、それぞれの磁気定期券の定期券情報を1つのIC定期券に記録し、発券するようにしたものである。これにより、2つの定期券を所持する煩わしさがなくなり、1つのIC定期券で2つの定期券情報からなる区間を利用できる。
次に、本実施の形態の第2の動作例として磁気定期券(あるいは磁気式の特殊乗車証)を利用者が既に所持しているIC定期券にまとめる場合の動作について説明する。
ここでは、利用者が磁気定期券あるいは磁気式の特殊乗車証と、その磁気定期券あるいは磁気式の特殊乗車証の有効区間と連続する有効区間の定期券情報が記録されているIC定期券とを所持しているものとする。つまり、一方がICカードで他方が磁気券となる2つの券の組み合わせとしては、2枚の分割定期券の組み合わせ、通勤定期券と通学定期券との組み合わせ、あるいは、通勤定期券と職務乗車証などの特殊乗車証との組み合わせなどが想定される。
なお、以下の第2の動作例の説明では、磁気定期券とIC定期券との場合について説明するが、磁気式の特殊乗車証とIC定期券との組み合わせであっても同様な動作となる。また、以下の説明では、カード処理機3での処理として説明するが、上記自動定期券発行機3であっても以下の説明と同様な動作が実現可能である。
上記のように、利用者が既に所持している磁気定期券を利用者が既に所持しているIC定期券に統合する場合、利用者は、定期券処理装置としての上記カード処理機3において、上記操作部35により磁気定期券を既に所持しているIC定期券にまとめる指示を入力し、磁気定期券を図示しない磁気定期券の挿入口に挿入するとともに(ステップS21)、IC定期券をIC定期券の挿入口に挿入する(ステップS22)。
上記カード処理機3では、上記磁気券処理部36により磁気定期券の挿入口に挿入された磁気定期券を受け入れ、当該磁気定期券の記録内容を読み取る(ステップS23)。さらに、上記カード処理機3では、上記カードリーダライタ37によりIC定期券の挿入口に挿入されたIC定期券を受け入れ、当該IC定期券の記録内容を読み取る(ステップS24)。
上記制御部31は、磁気定期券から読み取った記録内容から磁気定期券の定期券情報に含まれる有効区間を判定するとともに、IC定期券から読み取った記録内容からIC定期券の定期券情報に含まれる有効区間を判定する。これらの判定に基づき、上記制御部31は、利用者が挿入した磁気定期券の有効区間とIC定期券の有効区間とが連続しているか否かを判断する(ステップS25)。
この判断により利用者が挿入した磁気定期券の有効区間とIC定期券の有効区間とが連続していないと判断した場合(ステップS25、NO)、上記制御部31は、上記表示部34に有効区間が連続していないため磁気定期券の定期券情報をIC定期券にまとめることができない旨を表示するとともに、利用者が挿入した磁気定期券とIC定期券とを返却して当該処理を中止する(ステップS26)。
上記判断により利用者が挿入した磁気定期券の有効区間とIC定期券の有効区間とが連続していると判断した場合(ステップS25、YES)、上記制御部31は、上記磁気券処理部36により読み取った磁気定期券の定期券情報を上記カードリーダライタ37により利用者が挿入したIC定期券に記録する(ステップS27)。この2つの定期券情報を記録したIC定期券は、上記IC定期券の挿入口から排出されて利用者に返却される。
なお、磁気定期券の定期券情報を記録したIC定期券には、図示しない印刷機構を用いて券面の印刷内容も更新し、2つの定期券情報の有効区間及び有効期間を示す情報をそれぞれ印刷するようにしても良い。この場合、券面の印刷形式としては、2つの定期券情報の有効区間と有効期間を併記して印刷するようにしても良いし、2つの定期券情報の有効期間が同一であれば、全区間(連続する2つの定期券情報の有効区間からなる区間)を有効区間として印刷するようにしても良い。
また、上記IC定期券に上記磁気定期券の定期券情報を記録すると、上記制御部31は、上記磁気券処理部36により利用者が挿入した磁気定期券に対してICカード(IC定期券)に定期券情報を記録済みであることを示す情報を記録する(ステップS28)。これにより、IC定期券に記録した定期券情報を有する磁気定期券を不正に利用できないようにすることができる。また、上記磁気定期券は、当該自動定期券発行機2内で回収するようにしても良いし、利用者に返却するようにしても良い。
上記のように、利用者が既に所持している磁気定期券とIC定期券とからそれぞれ定期券情報を読み取り、磁気定期券の有効区間がIC定期券の有効区間と連続する場合、磁気定期券の定期券情報をIC定期券に記録するようにしてものである。これにより、磁気定期券とIC定期券と同時に所持する煩わしさがなくなり、1つのIC定期券で2つの定期券情報からなる区間を利用できる。
次に、2つの定期券情報が記録されたIC定期券による自動改札機1の動作例について説明する。
なお、以下の説明では、利用者が所持しているIC定期券には複数の定期券情報の他にストアードフェアカード(SFカード)としての機能が搭載可能であるとし、自動改札機1では複数の定期券情報に加えてSFカードの機能を組み合わせた通行判定が可能であるものとする。
まず、IC定期券を所持している利用者は、自動改札機1の所定の読取位置にIC定期券を提示する。すると、自動改札機1の上記通信部12は、利用者から提示されたIC定期券との通信を行って当該IC定期券の記録内容を読み取る(ステップS31)。上記自動改札機1の制御部11は、上記通信部12によりIC定期券から読み取った記録内容から有効な定期券情報を抽出する(ステップS32)。ここで、有効な定期券情報とは、例えば、有効期間内である定期券情報である。
当該IC定期券の記録内容から有効な定期券情報が抽出できた場合(ステップS32、YES)、上記制御部11は、それらの有効な定期券情報の組み合わせに基づいて当該利用者の通行の可否を判定する通行判定処理を行う(ステップS33)。すなわち、IC定期券内に有効な定期券情報が複数存在した場合、上記制御部11は、それらの定期券情報の組み合わせで通行の可否を判定する。
例えば、駅構内への入場時の通行判定処理を行う場合、上記制御部11は、当該自動改札機1が設置されている駅を有効区間に含む有効な定期券情報があるか否かにより通行の可否を判定する。これにより、IC定期券に記録されている複数の定期券情報による入場の可否を判定できるため、IC定期券がストアードフェアカード機能を有している場合であっても、誤って初乗り料金を徴収されることを無くすことができる。
また、駅構外への出場時の通行判定処理を行う場合、上記制御部11は、当該自動改札機1が設置されている駅を有効区間に含む有効な定期券情報があるか否かにより通行の可否を判定するとともに、当該IC定期券に記録されているべき入場情報が有効か否かを判定する。これにより、IC定期券がストアードフェアカード機能を有している場合であっても、誤って料金を徴収されることを無くすことができる。さらに、IC定期券に記録されている複数の定期券情報に基づいて出場判定を行うとともに、入場情報をチェックすることができ、IC定期券の不正利用を防止できる。
また、乗換駅(乗換改札口)での乗り換え時の通行判定処理を行う場合、上記制御部11は、IC定期券に記録されている複数の定期券情報に基づいて、上記したような出場判定を行うとともに、上記したような入場判定を行う。これにより、例えば、鉄道会社が替わるような乗換用の改札口に設けられる自動改札機であっても、複数枚の定期券を処理する必要がなく、1つのIC定期券から記録内容を読み取るだけで、乗換の可否を判定できる。従って、複数の定期券情報に基づいて通行の可否を判定する乗換口用の自動改札機であっても、1人の利用者に対して複数枚の定期券を処理する機構や制御を行わなくともよいため、自動改札機の制御や機構が複雑になることがない。
上記ステップS33の通行判定処理によりIC定期券に記録されている複数の定期券情報の組み合わせで通行可と判定した場合(ステップS34、YES)、上記制御部11は、上記カードリーダライタ17により当該IC定期券に通行履歴情報を記録する(ステップS35)。IC定期券に記録される通行履歴としては、例えば、入場時には入場駅や入場時間を示す入場情報が記録され、出場時には入場情報に対応する出場情報が記録される。
さらに、当該IC定期券に通行履歴情報を記録すると、上記制御部11は、当該利用者に対して通行を促すために上記表示部14に通行可である旨を表示するとともに、上記ドア制御部15により図示しないドアを開放することにより当該利用者の通行を許可する(ステップS36)。
また、上記ステップS32で当該IC定期券に有効な定期券情報がないと判断した場合(ステップS32、NO)、あるいは、上記ステップS33の通行判定処理で通行不可を判断した場合(ステップS34、NO)、上記制御部11は、当該IC定期券が有しているストアードフェアカード機能(SFカード機能)による通行判定処理を行う(ステップS37)。このSFカード機能による通行判定処理では、不足分の乗車料金がSFカード機能の残額から引き去り可能な否かによって当該利用者の通行の可否を判定するものである。
例えば、入場判定において当該IC定期券の定期券情報による入場が不可と判断した場合、上記制御部11は、当該IC定期券のSFカード機能により初乗り料金分の金額を引き去って、上記ステップS35へ進む。また、出場判定において当該IC定期券の定期券情報による出場が不可であると判断した場合、上記制御部11は、当該IC定期券に記録されている入場情報や当該IC定期券内の有効な定期券情報における有効区間などに基づいて利用者から徴収すべき料金を判断し、その金額を当該IC定期券のSFカード機能により引き去って、上記ステップS35へ進む。
また、当該IC定期券のSFカード機能の残額が必要な金額より少ない場合、あるいは当該IC定期券がSFカード機能を有していない場合(ステップS38、NO)、上記制御部11は、上記表示部14に通行不可である旨を表示するとともに、上記ドア制御部15により図示しないドアを閉鎖して当該利用者の通行を不可とする(ステップS39)。
上記のように、本実施の形態によれば、定期券処理装置で複数の定期券のそれぞれの定期券情報を1つのIC定期券に記録することにより複数枚の定期券を1枚のIC定期券にまとめ、複数の定期券情報が記録されているIC定期券に対しては、自動改札機において複数の定期券情報の組み合わせで通行の可否を判定するようにしたものである。
これにより、利用者にとっては、複数の定期券を同時に所持する必要がなく、自動改札機を通過する際も1つのIC定期券を提示するだけでよくなるため、利便性が向上する。また、自動改札機では複数の定期券情報による不正判定を行えるとともに、1人の利用者に対して複数の定期券を処理する必要がなくなるため、改札処理を簡単化することができる。
1…自動改札機、2…自動定期券発行機(定期券処理装置)、3…カード処理機(定期券処理装置)、4…ホストコンピュータ、11…制御部(判定手段)、15…ドア制御部(通行制御手段)、17…カードリーダライタ(読取手段)、21…制御部、26…磁気券処理部(読取手段)、27…カードリーダライタ(読取手段、記録手段)、29…発券機構部(発券手段)、31…制御部(判断手段)、36…磁気券処理部(読取手段)、37…カードリーダライタ(読取手段、記録手段)
Claims (6)
- 利用者が所持している複数の磁気券から複数の定期券情報を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った複数の定期券情報における有効区間が連続しているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により複数の定期券情報における有効区間が連続していると判断した場合、前記読取手段により読み取った有効区間が連続している複数の定期券情報を定期券として利用可能な1つのICカードに記録して発券する発券手段と、
を有することを特徴とする定期券処理装置。 - さらに、前記発券手段により発券したICカードに記録した定期券情報の各磁気券に対して、定期券情報をICカードに記録済みであることを示す情報を記録する処理手段を有する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の定期券処理装置。
- 利用者が所持している磁気券から定期券情報を読み取る第1の読取手段と、
利用者が所持しているICカードから定期券情報を読み取る第2の読取手段と、
前記第1の読取手段により読み取った磁気券の定期券情報における有効区間と前記第2の読取手段により読み取ったICカードの定期券情報における有効区間とが連続しているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続していると判断した場合、前記第1の読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報を前記ICカードに記録する記録手段と、
を有することを特徴とする定期券処理装置。 - さらに、前記記録手段により前記ICカードに記録した定期券情報の磁気券に対して、定期券情報をICカードへ記録済みであることを示す情報を記録する処理手段を有する、ことを特徴とする前記請求項3に記載の定期券処理装置。
- 定期券に対する処理を行う定期券処理装置と複数の定期券情報による組み合わせ判定が可能な自動改札機とを有する定期券処理システムにおいて、
前記定期券処理装置は、
利用者が所持している複数の磁気券から複数の定期券情報を読み取る第1の読取手段と、
この第1の読取手段により読み取った複数の定期券情報における有効区間が連続しているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により複数の定期券情報における有効区間が連続していると判断した場合、前記第1の読取手段により読み取った複数の定期券情報を前記自動改札機で使用可能な1つのICカードに記録して発券する発券手段と、を有し、
前記自動改札機は、
前記定期券処理装置にて複数の定期券情報が記録されたICカードから複数の定期券情報を読み取る第2の読取手段と、
この第2の読取手段により読み取った複数の定期券情報の組み合わせに基づいて当該ICカードを所持している利用者に対する通行の可否を判定する判定手段と、
この判定手段による判定結果に基づいて当該ICカードを所持している利用者の通行を制御する通行制御手段と、を有する、
ことを特徴とする定期券処理システム。 - 定期券に対する処理を行う定期券処理装置と複数の定期券情報による組み合わせ判定が可能な自動改札機とを有する定期券処理システムにおいて、
前記定期券処理装置は、
利用者が所持している磁気券から定期券情報を読み取る第1の読取手段と、
利用者が所持しているICカードから定期券情報を読み取る第2の読取手段と、
前記第1の読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記第2の読取手段により読み取った前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続しているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記磁気券の定期券情報における有効区間と前記ICカードの定期券情報における有効区間とが連続していると判断した場合、前記第1の読取手段により読み取った前記磁気券の定期券情報を前記ICカードに記録する記録手段と、を有し、
前記自動改札機は、
前記定期券処理装置にて磁気券の定期券情報を記録したICカードから複数の定期券情報を読み取る第3の読取手段と、
この第3の読取手段により読み取った複数の定期券情報の組み合わせに基づいて当該ICカードを所持している利用者に対する通行の可否を判定する判定手段と、
この判定手段による判定結果に基づいて当該ICカードを所持している利用者の通行を制御する通行制御手段と、を有する、
ことを特徴とする定期券処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003335373A JP2005100252A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | 定期券処理装置と定期券処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003335373A JP2005100252A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | 定期券処理装置と定期券処理システム |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005100252A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008217112A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Fujitsu Ltd | 定期乗車券媒体の発行処理プログラム,定期乗車券媒体の改札処理プログラム,定期乗車券媒体の発行処理装置,および定期乗車券媒体の改札処理装置 |
JP2020173648A (ja) * | 2019-04-11 | 2020-10-22 | 株式会社東芝 | 駅務機器、駅務処理方法、及びプログラム |
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2003
- 2003-09-26 JP JP2003335373A patent/JP2005100252A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008217112A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Fujitsu Ltd | 定期乗車券媒体の発行処理プログラム,定期乗車券媒体の改札処理プログラム,定期乗車券媒体の発行処理装置,および定期乗車券媒体の改札処理装置 |
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