JP2004326665A - Icカード及びそれを用いた発券システム - Google Patents
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Abstract
【課題】特急券のような高額な特別券をICカードを用いて事前購入できるようにする。
【解決手段】回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機とからなる。
【選択図】 図4
【解決手段】回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機とからなる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード、及びそのICカードを用いて回数券や特急回数券等の特別券を購入することのできるICカードを用いた発券システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、首都圏においては、利用者の利便向上を図るために、定期券やSFカード(ストアードフェアカード)を無線通信機能を備えたICカード、いわゆる非接触券とし、また、自動改札機をその非接触券を処理することのできる非接触式自動改札機として、入出場(入場又は出場を意味している。)が効率よく行えるようになってきている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献】
特開2003−6686号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の非接触券は、SFカードの機能を有しているので、定期券の乗車区間外であってもそのSFカードを利用して入出場できるという特長を有しているが、そのSFカードを利用した乗車が都市間移動のような比較的高額の運賃を必要とするときは、非接触券に記録されている残額がすぐに消費されてしまい、頻繁に金額の積増しを行わなければならないという面倒があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、積増回数を減らすことのできるICカード、及びそのICカードを用いた発券システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るICカードは、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ICカードの本体のメモリに回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したことを示す所定のデータを記憶する特別券購入データ記憶部を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のICカードの本体は、被接触式自動改札機で使用される非接触式であることを特徴としている。
本発明に係るICカードを用いた発券システムは、上記目的を達成するためするために、請求項3に記載の発明は、回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機と、からなることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載のICカードを用いた発券システムは、ICカードは、非接触式自動改札機で使用される非接触式であることを特徴としている。
本発明の請求項5に記載のICカードを用いた発券システムは、入力機で入力された所定の特別券購入データ及び券売機で読取られた所定の特別券購入データは、それら入力機及び券売機と通信回線を介して接続されいている中央装置で管理されることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係るICカードを用いた発券システムの概略構成図である。なお、ここでは、本発明に係るICカードをそのICカードの本体を含めて非接触券Cとして説明する。
【0008】
図1中、aは、入力機であって、駅あるいは旅行会社等の利用者(旅客)に対して所定のサービスを行うことのできる所定の機関に設置されている。この入力機aは、ここでは利用者自身が操作する自動入力機として示されている。この入力機aは、後に詳述するが、利用者の所持する非接触券Cに対して回数券、特急券回数券、あるいは特急券等の比較的高額な所定の特別券を事前に購入していることを示す所定の特別券購入データを記憶するために用いられるものである。
【0009】
上記入力機aは、図2に示されるように、メモリ1に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを基に所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)2を有している。そして、このCPU2には、入力機aの接客面に設けられているタッチパネルや釦群からなる入力ユニット3と、入力機aに投入された特別券購入のための金銭を検銭し、必要に応じて釣り銭を排出する金銭処理ユニット4と、後述する中央装置と通信回線Lを介して通信を行うための通信制御部5と、入力機aの図示しない挿入口に挿入された非接触券Cに記録されているデータを非接触で読取るとともに、その非接触券Cに非接触でデータを書込むための、アンテナ6aを備えたリーダライタ6とが接続されている。なお、特別券の購入金額をプリペイドカード等のカード類で支払うことができるように運用されているときは、CPU2には、カード処理ユニットも接続される。また、このCPU2には、係員処理ユニット等も接続されるが、ここでは省略されている。
【0010】
なお、この入力機aは、上述の入力ユニット3、金銭処理ユニット4及びリーダライタ6を備えているものであれば、周知の自動券売機と兼用することができる。また、この入力機aは、係員に金銭を支払って特別券の購入を行うときは、金銭処理ユニット4の省略された係員処理型とされる。
【0011】
非接触券Cは、周知の非接触式自動改札機で使用されるもので無線機能を備えたICカードから構成されている。すなわち、この非接触券Cは、図2に示されるように、入力機a側と通信を行うためのアンテナ10aを備えた通信制御部10と、非接触券Cを統括的に制御するCPU11と、所定のカードデータを記憶するメモリ12と、入力機aのアンテナ6aから送出される電力波を受信して非接触券Cの駆動電力を生成する電力生成回路13とが設けられている。
【0012】
上記メモリ12に記憶されるカードデータとしては、非接触券Cの識別情報(ID番号)等のICカード(非接触券)特有のデータが記憶されている以外に、そのメモリ12には、所定の定期券データを記憶する定期券データ記憶部m1 、SFデータ(残額データ)を記憶するSFデータ記憶部m2 及び本発明に係る特別券を購入したときのデータを記憶する特別券購入データ記憶部m3 が設けられている。
【0013】
また、この非接触券Cの裏面(定期券の乗車区間等の印字されている面と反対側の面)等の所定の場所には、特別券購入データ記憶m3 に記憶されているデータに対応した内容がリライト式(印字した内容を消去できる方式)で印字できるように構成されている。したがって、上記入力機a及び後述する券売機には、図示しないがリライト式の印字ユニットが組み込まれている。このリライト式の印字としては、所定の発色温度で印字された、所定の消色温度で消字されるような形式が採用される。
【0014】
図1中、bは、駅に設置される券売機であり、ここでは、利用者自身が操作する自動券売機として示されている。この券売機bは、図3に示されるように、メモリ20に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを基に所定の演算処理を行うワーキングデータを基に所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)21を有している。そして、このCPU21には、券売機bの接客面に設けられているタッチパネルや釦群からなる入力ユニット22と、本発明に係る特別券及び券売機bから通常発行される乗車券を印字し、かつ、所定のデータを書込んで発行する発券ユニット23と、券売機bに投入された乗車券購入のための金銭を検銭し、必要に応じて釣り銭を排出する金銭処理ユニット24と、後述する中央装置と通信回線Lを介して通信を行うための通信制御部25と、券売機bの図示しない挿入口に挿入された非接触券Cに記録されているデータを非接触で読取るとともに、その非接触券Cに非接触でデータを書込むための、アンテナ26aを備えたリーダライタ26とが接続されている。なお、乗車券の購入金額をプリペイドカード等のカード類で支払うことができるように運用されているときは、CPU21には、カード処理ユニットも接続される。また、このCPU21には、係員処理ユニット等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0015】
図1中、Hは、鉄道会社の本社等の所定の中央に設置されたホストコンピュータからなる中央装置であり、通信回線Lを介して入力機a及び券売機bと接続されている。そして、この中央装置Hは、入力機aで事前に購入された特別券の情報及びその購入された特別券が券売機bで発行された情報を一元的に管理できるように構成されている。このように、中央装置Hで特別券が一元的に管理されているので、その特別券が座席指定に係るような場合でも効果的に管理することができる。したがって、例えば、入力機aでライナ方式の着席券(号車指定の着席券)を発売した場合、券売機bでは、ライナ方式により座席分の着席を先着順に発行することができるなどのきめ細かな管理を行うことができる。
【0016】
以下、図4(a)のフローチャートを用いて入力機aの制御動作について説明する。今、利用者が特別券を事前に購入しようとし、入力機aに非接触券Cを挿入したとする(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。非接触券Cが入力機aに挿入されると、その非接触券Cと入力機aとの間の通信が開始されて非接触券Cの有効性が判定され、有効と判定されたときにその非接触券Cへの特別券に係るデータの入力が許可される(図4(a)のフローチャートでは省略)。
【0017】
入力ユニット3を介して利用者の希望する特別券の情報が入力され(S102肯定)さらに、その特別券を購入するのに必要な金額を満たす金銭が入力機aに、投入されると(S104肯定)、非接触券Cのメモリ12の特別券購入データ記憶部m3 に特別券を事前に購入したことを示す所定のデータが記憶されるとともに、その所定のデータに対応した内容が非接触券Cの所定の場所に印字される。また、この特別券の購入が入力機aを介して行われたときには、その特別券に係るデータが通信回線Lを介して中央装置Hに送信され、以後、その特別券は中央装置Hにより管理される。非接触券Cに対する一連の処理が終了すると、その非接触券Cは利用者へ返却される(S106)。
【0018】
図4(b)は、券売機bの制御動作を示すフローチャートである。利用者によって入力ユニット22を介して券売機bが特別券発行モードに設定され(S200肯定)、非接触券Cが券売機bの図示しない挿入口に挿入されると、その非接触券Cと券売機bとの間の通信が開始されて非接触券Cのメモリ12に記憶されているデータが券売機b(CPU21)により読取られる(S204)。なお、券売機bの特別券発行モードの設定は、券売機bの挿入口に非接触券Cを挿入したときに自動的に行うようにすることもできる。
【0019】
券売機bの読取りにおいて非接触券Cのメモリ12に特別券に係る有効なデータが記憶されていると判定されたときは(S206肯定)、その記憶されているデータに対応する特別券が発券ユニット23を介して生成されて発行されるとともに、メモリ12の特別券購入データ記憶部m3 に記憶されているデータがクリアされ、さらに、非接触券Cに印字されていた特別券に係る印字内容が消字される。そして、特別券が発行されたことが通信回線Lを介して中央装置Hに送信される。非接触券Cに対する一連の処理が終了すると、非接触券Cは、利用者へ返却される(S208)。特別券の発行を受けた利用者は、その特別券を用いて列車(電車)に乗車することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のICカードは、ICカードの本体のメモリに回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したことを示す所定のデータを記憶する特別券購入データ記憶部を設けたので、事前購入した特別券のデータを効率よく記憶することができる。
本発明の請求項2に記載のICカードは、そのICカードの本体は被接触式自動改札機で使用される非接触式であるので、非接触式自動改札機で使用されている非接触券を利用することができる。
本発明の請求項3に記載したICカードを用いた発行システムは、回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機とからなるので、高額な特別券を事前購入でき、ICカードに対する金額の積増回路を減らすことができる。
本発明の請求項4に記載のICカードは、ICカードは、非接触式自動改札機で使用される非接触式であるので、非接触式自動改札機で使用されている非接触券を利用することができる。
本発明の請求項5に記載のICカードは、入力機で入力された所定の特別券購入データ及び券売機で読取られた所定の特別券購入データは、それら入力機及び券売機と通信回線を介して接続されいている中央装置で管理されるので、特別券を中央装置で一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るICカードを用いた発行システムの概略構成図である。
【図2】入力機及びICカードのブロック図である。
【図3】券売機のブロック図である。
【図4】制御動作を示すブロック図である。
【符号の説明】
a 入力機
b 券売機
H 中央装置
L 通信回路
C ICカード(非接触券)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード、及びそのICカードを用いて回数券や特急回数券等の特別券を購入することのできるICカードを用いた発券システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、首都圏においては、利用者の利便向上を図るために、定期券やSFカード(ストアードフェアカード)を無線通信機能を備えたICカード、いわゆる非接触券とし、また、自動改札機をその非接触券を処理することのできる非接触式自動改札機として、入出場(入場又は出場を意味している。)が効率よく行えるようになってきている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献】
特開2003−6686号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の非接触券は、SFカードの機能を有しているので、定期券の乗車区間外であってもそのSFカードを利用して入出場できるという特長を有しているが、そのSFカードを利用した乗車が都市間移動のような比較的高額の運賃を必要とするときは、非接触券に記録されている残額がすぐに消費されてしまい、頻繁に金額の積増しを行わなければならないという面倒があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、積増回数を減らすことのできるICカード、及びそのICカードを用いた発券システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るICカードは、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ICカードの本体のメモリに回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したことを示す所定のデータを記憶する特別券購入データ記憶部を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のICカードの本体は、被接触式自動改札機で使用される非接触式であることを特徴としている。
本発明に係るICカードを用いた発券システムは、上記目的を達成するためするために、請求項3に記載の発明は、回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機と、からなることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載のICカードを用いた発券システムは、ICカードは、非接触式自動改札機で使用される非接触式であることを特徴としている。
本発明の請求項5に記載のICカードを用いた発券システムは、入力機で入力された所定の特別券購入データ及び券売機で読取られた所定の特別券購入データは、それら入力機及び券売機と通信回線を介して接続されいている中央装置で管理されることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係るICカードを用いた発券システムの概略構成図である。なお、ここでは、本発明に係るICカードをそのICカードの本体を含めて非接触券Cとして説明する。
【0008】
図1中、aは、入力機であって、駅あるいは旅行会社等の利用者(旅客)に対して所定のサービスを行うことのできる所定の機関に設置されている。この入力機aは、ここでは利用者自身が操作する自動入力機として示されている。この入力機aは、後に詳述するが、利用者の所持する非接触券Cに対して回数券、特急券回数券、あるいは特急券等の比較的高額な所定の特別券を事前に購入していることを示す所定の特別券購入データを記憶するために用いられるものである。
【0009】
上記入力機aは、図2に示されるように、メモリ1に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを基に所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)2を有している。そして、このCPU2には、入力機aの接客面に設けられているタッチパネルや釦群からなる入力ユニット3と、入力機aに投入された特別券購入のための金銭を検銭し、必要に応じて釣り銭を排出する金銭処理ユニット4と、後述する中央装置と通信回線Lを介して通信を行うための通信制御部5と、入力機aの図示しない挿入口に挿入された非接触券Cに記録されているデータを非接触で読取るとともに、その非接触券Cに非接触でデータを書込むための、アンテナ6aを備えたリーダライタ6とが接続されている。なお、特別券の購入金額をプリペイドカード等のカード類で支払うことができるように運用されているときは、CPU2には、カード処理ユニットも接続される。また、このCPU2には、係員処理ユニット等も接続されるが、ここでは省略されている。
【0010】
なお、この入力機aは、上述の入力ユニット3、金銭処理ユニット4及びリーダライタ6を備えているものであれば、周知の自動券売機と兼用することができる。また、この入力機aは、係員に金銭を支払って特別券の購入を行うときは、金銭処理ユニット4の省略された係員処理型とされる。
【0011】
非接触券Cは、周知の非接触式自動改札機で使用されるもので無線機能を備えたICカードから構成されている。すなわち、この非接触券Cは、図2に示されるように、入力機a側と通信を行うためのアンテナ10aを備えた通信制御部10と、非接触券Cを統括的に制御するCPU11と、所定のカードデータを記憶するメモリ12と、入力機aのアンテナ6aから送出される電力波を受信して非接触券Cの駆動電力を生成する電力生成回路13とが設けられている。
【0012】
上記メモリ12に記憶されるカードデータとしては、非接触券Cの識別情報(ID番号)等のICカード(非接触券)特有のデータが記憶されている以外に、そのメモリ12には、所定の定期券データを記憶する定期券データ記憶部m1 、SFデータ(残額データ)を記憶するSFデータ記憶部m2 及び本発明に係る特別券を購入したときのデータを記憶する特別券購入データ記憶部m3 が設けられている。
【0013】
また、この非接触券Cの裏面(定期券の乗車区間等の印字されている面と反対側の面)等の所定の場所には、特別券購入データ記憶m3 に記憶されているデータに対応した内容がリライト式(印字した内容を消去できる方式)で印字できるように構成されている。したがって、上記入力機a及び後述する券売機には、図示しないがリライト式の印字ユニットが組み込まれている。このリライト式の印字としては、所定の発色温度で印字された、所定の消色温度で消字されるような形式が採用される。
【0014】
図1中、bは、駅に設置される券売機であり、ここでは、利用者自身が操作する自動券売機として示されている。この券売機bは、図3に示されるように、メモリ20に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを基に所定の演算処理を行うワーキングデータを基に所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)21を有している。そして、このCPU21には、券売機bの接客面に設けられているタッチパネルや釦群からなる入力ユニット22と、本発明に係る特別券及び券売機bから通常発行される乗車券を印字し、かつ、所定のデータを書込んで発行する発券ユニット23と、券売機bに投入された乗車券購入のための金銭を検銭し、必要に応じて釣り銭を排出する金銭処理ユニット24と、後述する中央装置と通信回線Lを介して通信を行うための通信制御部25と、券売機bの図示しない挿入口に挿入された非接触券Cに記録されているデータを非接触で読取るとともに、その非接触券Cに非接触でデータを書込むための、アンテナ26aを備えたリーダライタ26とが接続されている。なお、乗車券の購入金額をプリペイドカード等のカード類で支払うことができるように運用されているときは、CPU21には、カード処理ユニットも接続される。また、このCPU21には、係員処理ユニット等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0015】
図1中、Hは、鉄道会社の本社等の所定の中央に設置されたホストコンピュータからなる中央装置であり、通信回線Lを介して入力機a及び券売機bと接続されている。そして、この中央装置Hは、入力機aで事前に購入された特別券の情報及びその購入された特別券が券売機bで発行された情報を一元的に管理できるように構成されている。このように、中央装置Hで特別券が一元的に管理されているので、その特別券が座席指定に係るような場合でも効果的に管理することができる。したがって、例えば、入力機aでライナ方式の着席券(号車指定の着席券)を発売した場合、券売機bでは、ライナ方式により座席分の着席を先着順に発行することができるなどのきめ細かな管理を行うことができる。
【0016】
以下、図4(a)のフローチャートを用いて入力機aの制御動作について説明する。今、利用者が特別券を事前に購入しようとし、入力機aに非接触券Cを挿入したとする(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。非接触券Cが入力機aに挿入されると、その非接触券Cと入力機aとの間の通信が開始されて非接触券Cの有効性が判定され、有効と判定されたときにその非接触券Cへの特別券に係るデータの入力が許可される(図4(a)のフローチャートでは省略)。
【0017】
入力ユニット3を介して利用者の希望する特別券の情報が入力され(S102肯定)さらに、その特別券を購入するのに必要な金額を満たす金銭が入力機aに、投入されると(S104肯定)、非接触券Cのメモリ12の特別券購入データ記憶部m3 に特別券を事前に購入したことを示す所定のデータが記憶されるとともに、その所定のデータに対応した内容が非接触券Cの所定の場所に印字される。また、この特別券の購入が入力機aを介して行われたときには、その特別券に係るデータが通信回線Lを介して中央装置Hに送信され、以後、その特別券は中央装置Hにより管理される。非接触券Cに対する一連の処理が終了すると、その非接触券Cは利用者へ返却される(S106)。
【0018】
図4(b)は、券売機bの制御動作を示すフローチャートである。利用者によって入力ユニット22を介して券売機bが特別券発行モードに設定され(S200肯定)、非接触券Cが券売機bの図示しない挿入口に挿入されると、その非接触券Cと券売機bとの間の通信が開始されて非接触券Cのメモリ12に記憶されているデータが券売機b(CPU21)により読取られる(S204)。なお、券売機bの特別券発行モードの設定は、券売機bの挿入口に非接触券Cを挿入したときに自動的に行うようにすることもできる。
【0019】
券売機bの読取りにおいて非接触券Cのメモリ12に特別券に係る有効なデータが記憶されていると判定されたときは(S206肯定)、その記憶されているデータに対応する特別券が発券ユニット23を介して生成されて発行されるとともに、メモリ12の特別券購入データ記憶部m3 に記憶されているデータがクリアされ、さらに、非接触券Cに印字されていた特別券に係る印字内容が消字される。そして、特別券が発行されたことが通信回線Lを介して中央装置Hに送信される。非接触券Cに対する一連の処理が終了すると、非接触券Cは、利用者へ返却される(S208)。特別券の発行を受けた利用者は、その特別券を用いて列車(電車)に乗車することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のICカードは、ICカードの本体のメモリに回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したことを示す所定のデータを記憶する特別券購入データ記憶部を設けたので、事前購入した特別券のデータを効率よく記憶することができる。
本発明の請求項2に記載のICカードは、そのICカードの本体は被接触式自動改札機で使用される非接触式であるので、非接触式自動改札機で使用されている非接触券を利用することができる。
本発明の請求項3に記載したICカードを用いた発行システムは、回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機とからなるので、高額な特別券を事前購入でき、ICカードに対する金額の積増回路を減らすことができる。
本発明の請求項4に記載のICカードは、ICカードは、非接触式自動改札機で使用される非接触式であるので、非接触式自動改札機で使用されている非接触券を利用することができる。
本発明の請求項5に記載のICカードは、入力機で入力された所定の特別券購入データ及び券売機で読取られた所定の特別券購入データは、それら入力機及び券売機と通信回線を介して接続されいている中央装置で管理されるので、特別券を中央装置で一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るICカードを用いた発行システムの概略構成図である。
【図2】入力機及びICカードのブロック図である。
【図3】券売機のブロック図である。
【図4】制御動作を示すブロック図である。
【符号の説明】
a 入力機
b 券売機
H 中央装置
L 通信回路
C ICカード(非接触券)
Claims (5)
- ICカードの本体のメモリに回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したことを示す所定のデータを記憶する特別券購入データ記憶部を設けたことを特徴とするICカード。
- 請求項1に記載のICカードにおいて、ICカードの本体は被接触式自動改札機で使用される非接触式であることを特徴とするICカード。
- 回数券、あるいは特急回数券等の特別券を購入したときに、ICカードにその特別券を購入したことを示す所定の特別券購入データを入力する入力機と、
前記ICカードに記憶されている所定の特別券購入データを読取り、その読取られたその所定の特別券購入データに基づいて前記特別券を発行する券売機と、
からなることを特徴とするICカードを用いた発券システム。 - 請求項3に記載のICカードを用いた発券システムにおいて、ICカードは、非接触式自動改札機で使用される非接触式であることを特徴とするICカードを用いた発券システム。
- 請求項3又は4に記載のICカードを用いた発券システムにおいて、入力機で入力された所定の特別券購入データ及び券売機で読取られた所定の特別券購入データは、それら入力機及び券売機と通信回線を介して接続されいている中央装置で管理されることを特徴とするICカードを用いた発券システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123663A JP2004326665A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | Icカード及びそれを用いた発券システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003123663A JP2004326665A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | Icカード及びそれを用いた発券システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004326665A true JP2004326665A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003123663A Pending JP2004326665A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | Icカード及びそれを用いた発券システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004326665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007080226A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Toshiba Corp | 券売機、券売方法および発券システム |
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2003
- 2003-04-28 JP JP2003123663A patent/JP2004326665A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007080226A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Toshiba Corp | 券売機、券売方法および発券システム |
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