JP2001307142A - 自動発券端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用済の指定券をそのまま領収書代わりに使っ
たり、記念券として持ち帰り可能とする自動発券端末を
提供することにある。 【解決手段】発行する切符の記憶部に切符の有効性を表
す情報を記録し、列車利用後は該情報を利用して無効で
ある旨の券面印字及び磁気情報の消去を改札ゲートで行
ない、券片を無効化する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、利用者が自ら操作
して切符を購入する自動発券端末に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の発行機は、特開平１０−３０２０
９３号公報に示す様に、乗車券を挿入して領収書を発行
するものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、一
旦発行された券をさらに券売機等に挿入させて該当券チ
ェックするなどが必要で二度手間という難点があった。
また、列車等を利用した際の改札ゲートは自動化が進ん
でいるが記念に乗車券等を持ち帰りたい場合は有人窓口
で無効化の手続きをする必要が有りわずらわしかった。

【０００４】本発明は、切符自体の再利用に関する情報
を記録し、使用済みの切符を再発行できるようにするこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発行する切符の記憶部に切符の有効性を表す情報を
記録し、列車利用後は該情報を利用して無効である旨の
券面印字及び磁気情報の消去を改札ゲートで行ない、券
片を無効化する構成とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施に必要な構
成要件をブロック図で表す。操作案内を行う表示部１１
（例えばＣＲＴ）、前記表示部１１に表示された内容に
従って入力操作を行う入力部１２（例えばＫＢ）、切符
の購入代金を決済するための現金部１３、紙片に印字す
る切符印字部１４、磁気化券の磁気情報を読み取る又は
ＯＣＲ文字を読み取る切符磁気読み取り／書込み部１
５、少なくとも座席の空き情報を管理するホストコンピ
ュータ２と回線３で結ばれデータの送受信を行う通信部
１７、それらの各部位を制御する為、マイクロプロセッ
サやプログラムや座席データのファイル等を記憶する記
憶部を含む制御部１６から構成されている。以上の様に
構成された自動発券端末１において、具体的な実施例を
図２〜６を交えて詳述する。まず、切符を発行する迄の
ステップのフローを描いたものが図４であるが、利用者
が、表示部１１に表示される案内ガイダンスに従って入
力部１２より切符購入に必要な情報（例えば、列車名、
乗車駅、降車駅、乗車日時、利用人数等）を入力する
と、自動発券端末１はホスト２との交信を行う。ホスト
処理で座席が指定できた場合、ホストからの情報を座席
指定情報として、制御部１６に記憶する。更に、切符を
持ち帰る意志が有るかどうかの情報（再利用情報１）を
表示部１１に表示して入力部１２から入力させることに
よって確認し、該情報を座席指定情報に追加して、購入
金額の決済手段（例えば現金部１３）より、代金が支払
われたことを確認し、切符の発行（磁気情報書込み及
び、印字）を行う。なお、代金の支払いは現金以外（た
とえばクレジットカードなど）も考えられる。

【０００７】この結果出力された券の一例を図２に掲載
する。 座席指定券の場合、少なくとも列車名１０１、列
車番号１０２、乗車区間１０３が印刷される他、持ち帰
る意志がある旨の表示１０４（再利用情報１）を人間の
目で認識可能なフォント又は、ＯＣＲ文字で印字する。
一方、図３は、切符１０の裏面を示しており、全面に、
磁性粉が塗布されている。切符磁気読み取り／書き込み
部１５でエンコードされた結果として列車名、列車番
号、乗車区間の他、持ち帰る意志がある旨（再利用情報
１）および、切符の有効性を表す情報（再利用情報２）
が磁気情報でエンコードされている。当然のことなが
ら、情報処理機器なので実際には、１０進数を変換して
２進数で表示されており、０と１の組み合わせで情報付
与されている。尚、桁数やエンコード位置は任意の桁、
場所で構わない。該当の切符で列車を利用した後、図５
の改札機４をとおった際に、再利用情報１の有無を確認
し、再利用情報１が有りの場合、改札機４は切符の有効
性を表す情報（再利用情報２）を消去する。再利用情報
２が消去されていると切符を無効と判断するため、不正
使用の防止が可能である。

【０００８】次に持ち帰った切符を再利用して、切符を
購入する際のフローを図６に示す。

【０００９】持ち帰った切符１０を自動発券端末１の切
符磁気読み取り／書き込み部１５に挿入すると、切符の
磁気情報を読み取る。再利用情報１が無い場合、選択入
力項目が、列車名、乗車駅、降車駅、乗車日時、利用人
数等すべての項目を入力する必要があるため、わずらわ
しい。

【００１０】再利用情報１が有りの場合、読み取った結
果を表示部１１に表示するとともに、選択入力を利用客
に促す。利用客が変更点を入力すると、自動発券端末１
はホスト２と交信し、座席指定処理を行い、購入代金が
入金されたことを確認して発券処理を行う。

【００１１】尚、使用済切符が挿入された場合、自動発
券端末１はその状態であることを表示するため、例えば
ランプを点灯させて判断できるようにすることで不正利
用を防止する。

【００１２】

【発明の効果】本発明により、切符を領収書代わりに使
用可能な場合において、領収書を窓口で発行してもらう
必要が無くなるため、また、使用済みの切符に記録され
ている情報を利用することで、切符購入時の選択入力項
目を低減し、利用者への利便性向上に寄与する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における発券機のブロック図
である。

【図２】本発明の一実施例における発券された切符であ
る。

【図３】本発明の一実施例における切符裏面の磁気記録
情報で有る。

【図４】本発明の一実施例における切符発行までのフロ
−チャ−トである。

【図５】本発明の一実施例における改札機のブロック図
である。

【図６】本発明の一実施例における切符再利用のフロ−
チャ−トである。

【符号の説明】

１…自動発券端末、２…ホストコンピュータ、３…回
線、４…改札機、１０…切符、１１…表示部、１２…入
力部、１３…現金部、１４…切符印字部、１５…磁気読
取り／書き込み部、１６…制御部、１７…通信部、１０
１…列車名、１０２…列車番号、１０３…乗車区間、１
０４…再利用情報、４１…入力部、４２…制御部、４３
…回収部、４４…出力部、４５…磁気書込（消去）／読
み取り部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】利用者自らが操作して座席指定切符を購入
   する自動発券端末において、 少なくとも利用者の操作案内を行う案内手段と、 当該案内手段に表示された内容に従って入力操作を行う
   入力手段と、 切符に印字する印字手段と、 切符の購入代金を決済するための決済手段と、 座席状況を管理するホストコンピュータに対してデータ
   の送受信を行う通信手段と、 発行する切符に対して、座席情報と、切符の有効性を示
   す情報と、使用済みの切符を持ち帰りたい旨の情報とを
   書き込む書き込み手段と、 それらの制御を司るマイクロプロセッサ及びプログラム
   や座席データのファイル等を記憶する記憶部を含む制御
   部とを備えることを特徴とする自動発券端末。