JP3759374B2 - 有料道路利用履歴生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路、自動車専用道路等のように通行料金が必要な有料道路の利用履歴を生成する有料道路利用履歴生成装置に関し、特に、タクシー等の営業車輌にETC(Electronic Toll Collection)システムを利用して効率的に有料道路利用履歴を生成する有料道路利用履歴生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タクシー等の営業車輌の乗務員は、運行中に高速道路等の有料道路を利用する場合があるが、この場合、通常乗務員は利用領収書を受け取り、乗客から代金を徴収して、後日会社に申告することになる。また空車時等、会社で認められてない場合に有料道路を利用した場合には、利用代金は自己負担となることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような場合以下のような問題が想定される。すなわち、有料道路を利用した際の営業車輌の運行状態が不明確であるため、会社側は乗務員の営業成績を正確に把握することが困難である。例えば、乗務員は営業中に自己負担すべき無駄な高速道路の利用をしても、乗務員は様々な理由をつけて架空の高速代金を請求することが可能である。会社側は、高速道路利用時の該当乗務員の営業状態が即座にわからないので、この請求を認めざるを得なかったり、又は高速道路利用時の該当乗務員の営業状態を調査したりするのに多大な時間がかかることになる。さらに、乗務員は、実際には高速利用してないにも関わらず、領収書を紛失したとして会社に架空の高速代金を請求することも可能である。特に、タクシー営業等の場合には、乗客のある実車状態と、空車状態では高速利用に関する様々なルールがあり、乗客有無と高速利用の関係を正確に把握しないと、会社側は営業成績を把握したり、納金業務に多大な労力を強いられることになる。
【0004】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、乗務員の営業成績を正確に把握し、かつ納金作業の効率を高めた有料道路利用履歴生成装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、料金所とそこを通過する車輌とが無線通信によりデータ交換を行い通行料金収受処理を行うETCシステムから有料道路通行データを取得し、有料道路通行履歴を生成する有料道路利用履歴生成装置であって、ETCシステムから自車輌の前記有料道路通行データを取得する通行データ取得手段と、運行データ発生装置からの空車実車を判別する情報を含む自車輌の運行状態を示す運行データを取得する運行データ取得手段と、前記有料道路通行データ及び運行データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に格納されている複数の有料道路通行データ及び運行データを、前記料金所の通過毎に前記空車実車を判別する情報を盛りこんでひとまとまりにして配列した有料道路利用履歴を生成する履歴生成手段と、前記有料道路利用履歴を出力する履歴出力手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、履歴生成手段40C、6CはETCシステムから自車輌の有料道路通行データ及び運行データ発生装置2Aからの自車輌の運行状態を示す運行データを、料金所の通過毎にひとまとまりにして配列した有料道路利用履歴5を生成する。そして、この利用履歴が履歴出力手段10により出力される。
なお、上記履歴出力手段10は、プリンタ4等の印字手段のみならず、メモリーカード等の各種可搬型記憶手段でもよい。また運行データは、タクシー車輌において生成されるデータのみならず、その他配送業営業車輌等で生成されるデータであってもよい。
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載の有料道路利用履歴生成装置において、前記有料道路利用履歴5は、時系列的に配列されていることを有することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、有料道路利用履歴5は、料金所の通過毎にひとまとまりに時系列的に配列されている。時系列的にまとまって配列されているので、出力された利用履歴を確認しやすくなる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項2記載の有料道路利用履歴生成装置において、前記履歴出力手段10は、前記有料道路利用履歴5を印字する印字手段40Dであることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、有料道路利用履歴5は印字手段40Dにより印字されるので、内容の確認が即座に容易に行える。例えば、利用履歴の印字を参考にしながら納金処理を行うことができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項2又は3いずれか記載の有料道路利用履歴生成装置において、前記運行データ発生装置2Aは、タクシーに搭載されたタクシーメータ2であり、前記運行データは、前記タクシーメータ2からの空車状態であるか実車状態であるかを示すデータであることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、タクシーメータ2からの空車状態であるか実車状態であるかを示すデータが、上記有料道路通行データと共に印字される。これによりタクシー会社は、乗務員の営業成績を正確に把握したり、納金業務の効率を高めることができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項4記載の有料道路利用履歴生成装置において、前記印字手段40Dは、タクシー乗車料金を印字するプリンタ4、4Aであることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、上記有料道路利用履歴5を印字するのにタクシー乗車料金を印字するプリンタ4、4Aが用いられる。このプリンタ4、4Aは、運賃領収書や未収書を発行するためにタクシーに通常搭載されており、本発明ではこれをハードウエア的に何ら変更することなく利用できる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項5記載の有料道路利用履歴生成装置において、プリンタ4、4Aは、領収書を発行指令する領収ボタン41及び未収書を発行指令する未収ボタン42を有し、これら領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたことに応答して、前記履歴生成手段40C、6Cは前記有料道路利用履歴5を生成することを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたことに応答して、有料道路利用履歴5が生成され印字される。すなわち、この種のプリンタが通常備えている領収ボタン41及び未収ボタン42を利用して、有料道路利用履歴5の発行指令ができる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の有料道路利用履歴生成装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項6記載の有料道路利用履歴生成装置において、前記有料道路通行データは、料金所通過時刻、利用料金、及び通過料金所に関する情報を含みそして、前記有料道路利用履歴の印字内容は、前記料金所通過時刻、前記利用料金、前記空車実車を判別する情報、及び前記通過料金所、並びに前記有料道路利用履歴を前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含むことを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明によれば、有料道路利用履歴5の印字内容は、料金所通過時刻、利用料金、空車実車判別、及び通過料金所、並びに有料道路利用履歴5を前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含んでいる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の有料道路利用履歴生成装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【0020】
図2に示すブロック図において、1はETC車載機であり、ETCシステムにおける料金所側と無線によりデータ交換を行い、料金所側から送信されてくる有料道路通行データを受信するものである。この構成については、図4を用いて追加説明する。ETC車載機1は基本的に既存のETC車載機と同じであるが、有料道路通行データを含む通行料金収受処理信号を外部に出力する手段が新たに付加されている。
【0021】
2は、基本的に乗車料金を計算し料金情報を提供するタクシーメータである。このタクシーメータ2は、実際には、基本的なタクシー料金情報を生成する主メータ、及び各タクシー会社毎の料金体型に従ったテーブルを有し、主メータからの料金情報とこのテーブル情報により実際乗客から徴収する料金を算出する外付けメータ、から構成されている。ここでは個々のメータに関しての説明は省略する。タクシーメータ2はまた、空車/実車モードスイッチを有し、乗客を乗せて営業している実車状態では、実車モードに設定して運賃を計算し、乗客を乗せていない空車状態では空車モードに設定して運賃を計算しないようにしている。後述するが、この空車/実車モードが本発明に利用されることになる。
【0022】
3は、ETC車載機1、タクシーメータ2、及びプリンタ4を電気的に接続する接続装置である。ETC車載機1、タクシーメータ2、及びプリンタ4はこの接続装置を介して、データ通信する。
【0023】
4は、タクシーの乗車料金の領収書あるいは未収書、さらには本発明に関わる高速道路利用履歴5等を印字するプリンタである。プリンタ4は、領収書の発行を指令する領収ボタン41、タクシーチケットにより支払いをされた際、未収書の発行を指令する未収ボタン42を含む。そして、プリンタ4はこれらそれぞれのボタン押下に応答して、上記領収書あるいは未収書等を発行する。さらに領収ボタン41及び未収ボタン42の同時押下に応答して、高速道路利用履歴5を発行する。
【0024】
上記プリンタ4は、運賃領収書や未収書を発行するためにタクシーに通常搭載されているものであり、本実施形態ではこれをハードウエア的に何ら変更することなく利用できるので、専用のプリンタを購入する必要がなく経費節減になる。
【0025】
図3は、本発明の有料道路利用履歴生成装置による高速道路利用履歴の例である。図3に示す高速道路利用履歴例は、図2で示したプリンタ4又は後述するプリンタ4Aから印字される。この高速道路利用履歴5の印字内容には、通し番号51、通過時刻52、高速料金53、入口料金所番号54、出口料金所番号55及び空車実車判別情報56が含まれる。
【0026】
通し番号51は、有料道路利用履歴5を前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号である。すなわち、履歴5を印字する度にこの通し番号51は1にもどり、再度料金所通過毎に1ずつカウントアップされていく。この番号51は、各運行が区別できるものであれば、必ずしも数字でなくてもよく、アルファベットあるいはかな文字等でもよい。
【0027】
通過時刻52は、料金収受処理が行われた料金所の通過時刻HH(時) mm(分)を示す。この時刻52は、YYYY(年) MM(月) HH(時) mm(分)等としてもよい。
【0028】
高速料金53は、料金収受処理によって算出された通行料金を示す。54及び55はそれぞれ、入口料金所番号及び出口料金所番号を示す。これらは、料金収受処理が行われた入口又は出口料金所番号のいずれか一方の番号でもよい。また、番号でなく料金所名を直接印字してもよい。
【0029】
56は、料金収受処理が行われた際、空車であったか実車であったかを示す空車実車判別情報を示す。
【0030】
これらの印字内容は、図5で示す通行料金収受処理信号を利用してそれぞれ得ることができる。
【0031】
上述のように、有料道路利用履歴5の印字内容は、料金所通過時刻、利用料金、空車実車判別、及び通過料金所、並びに有料道路利用履歴5を前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含んでいるので様々な効果が得られる。例えば、利用料金及び空車実車判別を参考にしながら納金処理を行えるので、納金作業の効率アップとなる。また、料金所通過時刻により、割り当てられた営業時間内の有料道路利用かどうかの等の確認に役立つ。さらに、通過料金所がわかるので、より正確に乗務員の営業範囲を確認できる。これらにより、タクシー会社及び乗務員の業務負担が大きく軽減される。特に前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含み、これは時系列的に配列されて印字されるので、より正確な視認性が高まり、内容の確認が即座に容易に行えるようになる。
【0032】
図4は、本発明の有料道路利用履歴生成装置に関わるETC車載機の構成を示すブロック図である。
図4に示すETC車載機1は、料金所側と通過車輌とが無線通信によりデータ交換を行い通行料金を自動的に行う通行料金自動徴収システムの車輌側に搭載されるものであり、基本的に既存のETC車載機と同じであるが、有料道路通行データを含む通行料金収受処理信号を外部に出力する手段が新たに付加されている。
【0033】
ETC車載機1は、以下のような基本構成になっている。すなわち、車輌のダッシュボード上に固設されるアンテナ101を介して料金所側と無線通信を行う無線部102は変復調回路を含み、CPU104に接続されている。
103は車輌固有の識別番号である自車IDと、有料道路の通行料金体系上によるこの車輌の車種を示す車種情報等を格納する、通常ダッシュボード上に固設される不揮発メモリであり、CPU104に接続されている。
【0034】
104はETC車載機1全体の制御を司る中央演算装置(CPU)であり、通行料金の収受処理を行い、収受処理信号を生成出力する。このCPU104で行われる収受処理は、ETCシステムにおける一連の通行料金収受処理の車輌側の担当処理であり、この処理により有料道路通行データを含む収受処理信号が生成される。この収受処理信号の詳細は図5において説明を加える。
105はCPU104の制御プログラム等を記憶している読み出し専用のメモリ(ROM)である。106はCPU104に接続され、料金所側との料金収受処理結果等を蓄える読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)である。
【0035】
また、107は各種情報表示、操作案内等を表示する液晶ディスプレイで構成された表示部、108は複数のボタンを備え、ICカード211の使用認証用のカードID等を入力するためのキーで構成される操作部、109はICカード110が挿入され、このICカード110の記憶内容を読み取り及び書き込みをする処理部であり、これらはCPU104に接続されている。またICカード110には銀行等を通じて通行料金支払いように予納してある現金の残額情報である電子現金情報(先払い:プリペイドの場合)や、銀行口座等からの自動引き落としにより後日精算できる通行料金の残額情報である支払い者情報(後払い:ポストペイドの場合)、及びこれらに付随するカードID等が前もって書き込まれている。このICカード110は、内部に全体の制御をするCPU、制御プログラム等を記憶しているROM、課金情報等をを記憶しているRAMを備えている。
【0036】
111は、CPU104からの料金収受処理信号を後述するプリンタやコントロールボックスに出力する際に、所定の電圧変換等を行う出力インターフェース(I/F)である。
112は、プリンタやコントロールボックス等に電気的に接続される出力端子であり、出力I/F111からの料金収受処理に関するデータが供給される。
【0037】
図5は、図4のETC車載機からの収受処理信号のデータフォーマットである。この信号は一般高速の場合入口及び出口、首都高速では入口等の料金所ブースを通過する毎に、上述の車載装置の収受処理部からリアルタイムで得られる。
【0038】
図5において、120はデータ種別情報であり、ETC又は貨物輸送であるか等を示し、これはプロトコル規格に準じるものである。121はデータ長情報である。122は詳細種別情報であり、どこの情報か、例えば一般高速の場合入口又は出口、出口情報がない首都高速等を示す情報である。123及び124はそれぞれ正規通行料金及び割引通行料金を示す情報で、125は料金所番号を示す情報である。126は料金所名を示す情報であり、この後に続く名前が漢字コード又はJISコードかを示す種別情報126Aと漢字コード又はJISコードで表される名前情報126Bとから構成される。127は大型か小型かを示す車種情報、128は車輌番号、129は通過時刻YYYY(年) MM(月) HH(時) mm(分)を示す情報である。130は料金が引き落とされる人物又は法人が特定できるユーザーコード等のカード情報である。なお、この図5において種々の制御ビット及びチェックビット等は省略している。
【0039】
上述の情報において、正規料金情報123及び割引料金情報124を利用して図3に示した高速料金53が生成される。また、料金所名情報126を利用して図3に示した入口及び出口料金所番号54及び55が生成される。さらに、通過時刻情報129を利用して図3に示した通過時刻52が生成される。
【0040】
図6は、本発明の有料道路利用履歴生成装置に関わるプリンタの構成を示すブロック図である。
【0041】
図6において、入出力インターフェース401は入出力端子402に接続されている。この入出力端子402にはデータのやりとりを行うべき外部接続装置が電気的に接続される。入出力インターフェース401はCPU407にも接続されている。また電源オン/オフを指令する電源スイッチ403、並びに前述した領収ボタン41及び未収ボタン42が入力ポートを介してCPU407に接続されている。
【0042】
このCPU407には、(読み出し書き込み自在のメモリ)RAM408及び(読み出し専用のメモリ)ROM409に接続されている。ROM409には後述する本発明に関わるプログラムや各種制御プログラムや固定データが格納されている。CPU407はROM409にあらかじめ格納された制御プログラムに従って動作する。RAM408はCPU407の処理の過程で発生する各種のデータを格納する各種格納エリア等を有して構成されている。
またCPU407は印字I/F410を介して、印字部411に所定の印字データを送信し、領収書、未収書及び高速道路利用履歴等を印字発行させる。
【0043】
図7は、本発明の有料道路利用履歴生成装置の第1実施形態に関わるプリンタのCPU407の行う処理を示すフローチャートである。
【0044】
ステップS1において、CPU407はETC車載機1からの料金収受データの受信を待っている。ここで料金収受データの受信があれば(ステップS1のY)ステップS2に移行し、受信がなければ(ステップS1のN)ステップS6に移行する。後述するが、実車状態であったり(ステップS6のN)、あるいは領収及び未収ボタンのいずれも押されていない限り(ステップS7のNかつステップS10のN)、このステップS1を繰り返して料金収受データの受信を待つ。
【0045】
ステップS2において、CPU407は受信した料金収受データをRAM408の所定のデータ格納エリアに格納し、ステップS3に移行する。
【0046】
ステップS3において、CPU407は上記ステップS1において料金収受データを受信した際にタクシーが実車状態であったか空車状態であったかを判別するため、タクシーメータ2側にその情報を含むタクシーデータを要求し、ステップS4に移行する。
【0047】
ステップS4において、CPU407はタクシーメータ2からのタクシーデータを受信し、ステップS5に移行する。
【0048】
ステップS5において、CPU407は上記タクシーデータをRAM408の所定のデータ格納エリアに格納し、次のデータを受信待ちすべくステップS1に戻る。なお、このステップS5終了時には、ステップS2で取得した料金収受データとステップS4で取得したタクシデータとが同一運行内で発生したものとして上記RAM408の所定のデータ格納エリアに格納されていることになる。すなわち、ここには、各運行に割り当てられた通し番号と共に、少なくとも、通過時刻、高速料金、入口/出口料金所番号、及び空車実車判別を示す各情報が格納されている。
【0049】
一方、ステップS1のNの結果、移行したステップS6においては、CPU407は空車であるかどうかを判断する。すなわち、ここでは図示しないが、CPU407はタクシーメータ2側から、現在実車状態であるか空車状態であるかの情報を含むタクシーデータを取得し、空車であるかどうかを判断する。空車状態でない場合、すなわち実車状態である場合(ステップS6のN)、料金収受データの受信待ちを継続すべくステップS1に戻る。ステップS6において、空車状態であると判断した場合(ステップS6のY)印字指令を検出すべくステップS7に移行する。
【0050】
ステップS7において、CPU407は領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたかを判断する。これらボタン42及びボタン41が同時に押下されたと判断した場合(ステップS7のY)高速道路利用履歴5を印字すべくステップS8に移行する。領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたとは判断しない場合(ステップS7のN)領収又は未収書を発行させるか、あるいは待ち状態を継続すべくステップS10に移行する。
【0051】
ステップS8において、CPU407は、上記RAM408の所定のデータ格納エリアに格納されている運行通し番号、通過時刻、高速料金、入口/出口料金所番号、及び空車実車判別を示す各情報を読み出し、ステップS9に移行する。
【0052】
ステップS9において、CPU407は、ステップS8で読み出した各情報を印字I/F410に送出し、その結果、印字部411から図3で示したような高速道路利用履歴5を印字させる。そして、再び料金収受データの受信待ち状態に移行すべくステップS1に戻る。
【0053】
一方、ステップS7のNの結果、移行したステップS10においては、CPU407は領収ボタン41又は未収ボタン42が独立的に押下されたかどうかを判断する。ここで、いずれか一方のボタンが押下されたと判断する場合(ステップS11のY)該当する印字処理をするためステップS11に移行する。いずれかのボタンも押下されない場合(ステップS11のN)待ち状態を継続すべくステップS1に戻る。
【0054】
ステップS11において、CPU407はタクシーメータ2側にアクセスして該当乗車料金情報を取得して、ステップS12に移行する。
【0055】
ステップS12において、CPU407はステップS10において押下された領収ボタン41又は未収ボタン42のいずれかに対応した印字データを、印字I/F410を介して印字部411に送出し、領収書又は未収書を印字させる。そして、再び料金収受データの受信待ち状態に移行すべくステップS1に戻る。
【0056】
上述したように、第1実施形態によれば、ETCシステムから自車輌の有料道路通行データ及びタクシーメータ2からの自車輌の運行状態を示す運行データを、料金所の通過毎にひとまとまりにして時系列的に配列した有料道路利用履歴5が出力される。時系列的にまとまって配列されているので、出力された利用履歴を確認しやすく、この結果、乗務員の営業成績をより正確に把握することができるようになる。また、有料道路利用履歴5には有料道路通行データ及びその通行の際の自車輌運行状態が含まれている。従って、有料道路通行の際の乗務員の営業状態を正確に知ることができ、会社側は乗務員の営業成績を正確に把握するのに役立つ。また、空車時の高速利用を会社が負担すべきか、乗務員が負担すべきかの判断が容易にできるようになる。この結果、納金業務の効率が高められる。
【0057】
また、第1実施形態によれば、有料道路利用履歴5には、タクシーメータ2からの空車状態であるか実車状態であるかを示すデータが印字される。従って、乗客のある実車状態と、空車状態では高速利用に関する各会社のタクシー営業ルールに従った乗客有無と高速利用の関係が正確に把握できるようになる。従って、タクシー会社は乗務員の営業成績を正確に把握したり、納金業務の効率化に役立つ効果がある。
【0058】
さらに、第1実施形態によれば、有料道路利用履歴5は印字されるので、内容の確認が即座に容易に行えるようになる。例えば、利用履歴の印字を参考にしながら納金処理を行えるので、納金作業の効率アップとなる。
【0059】
またさらに、第1実施形態によれば、領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたことに応答して、有料道路利用履歴5が生成され印字される。このようにこの種のプリンタ4が通常備えている領収ボタン41及び未収ボタン42を利用して、有料道路利用履歴5の発行指令ができる。従って、プリンタ4のハードウエアを何ら変更することなく発行指令でき、改良費の経費節減になる。
【0060】
これらの結果、第1実施形態によれば、タクシー会社及び乗務員の業務負担が大きく軽減される効果が得られる。
【0061】
図8は、本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態を示すブロック図である。
【0062】
図8に示すブロック図に示すように、第2実施形態では、ETC車載機1、タクシーメータ2、プリンタ4A及びカードリーダ/ライタ5は、コントロールボックス6を介して、データ通信可能なように接続されている。
【0063】
ETC車載機1及びタクシーメータ2は、図2で示した第1実施形態と同じものなのでここでは説明を省略する。
【0064】
4Aはタクシーの乗車料金の領収書あるいは未収書、さらには本発明に関わる高速道路利用履歴5等を印字するプリンタである。プリンタ4Aは、領収書の発行を指令する領収ボタン41、タクシーチケットにより支払いをされた際、未収書の発行を指令する未収ボタン42を含む。そして、プリンタ4Aはこれらそれぞれのボタン押下に応答して、上記領収書及び未収書等を発行する。さらに領収ボタン41及び未収ボタン42の同時押下に応答して、高速道路利用履歴5を印字する。これらの印字に関わるデータは、コントロールボックス6から送信されてくる。このプリンタ4Aのハードウエア構成は、第1実施形態に対応する図6で示したものと同じであるが、図6のCPU407、RAM408及びROM409のソフトウエアに関わる部分が異なる。この差異は、前述の図7に示した第1実施形態のプリンタ処理フローと後述の図11に示す第2実施形態のプリンタ処理フローとを比較することで明らかになる。
【0065】
上記プリンタ4Aは、領収書や未収書を発行するためにタクシーに通常搭載されているものであり、本実施形態ではこれをハードウエア的に何ら変更することなく利用できるので、専用のプリンタを購入する必要がなく経費節減になる。
【0066】
6はコントロールボックスであり、ETC車載機1、タクシーメータ2、プリンタ4A、カードリーダ/ライタ5、及び間を電気的に接続する。このにコントロールボックス6は、後述の図10に示すように領収書、未収書及び高速道路利用履歴5を発行するためのデータ取得及び印字に関わるデータの生成等を基本的に行う。
【0067】
7はカードリーダ/ライタ(R/W)であり、データカード8からの情報を読み込んだり、運行データあるいはコントロールボックス6で生成された本発明に関わるデータをデータカード8に書き込んだりする。カードR/W7は、データ読み取り時にデータカード8がスラッシュされるカード挿入孔を有している。
【0068】
データカード8は、可搬型の外部記録媒体であるいわゆるメモリーカードである。このカード8は、コントロールボックス6で生成されたタクシー乗務員の営業データや本発明に関わる高速道路利用履歴データを格納することができる。そして、一日の業務終了後、乗務員は会社にデータカード8を持ち帰り、センターコンピュータにより営業成績や集金データを計算するのに役立てることができる。
【0069】
図9は、図8の第2実施形態に関わるコントロールボックスの構成を示すブロック図である。
【0070】
図9に示すように、コントロールボックス6は、中央演算装置(CPU)601、読み出し専用のメモリ(ROM)602、電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)603、読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)604、各インターフェース部605〜608及び各接続端子609〜612を有して構成されている。
【0071】
CPU601は、基本的に、領収書、未収書あるいは高速道路利用履歴に関わるデータ収集や処理を行い、これは図10の処理フローを用いて後述される。CPU601には、ROM602、EEPROM603及びRAM604が接続されている。
【0072】
ROM602にはプログラムや固定データ等が格納されている。CPU601はROM602に予め格納された制御プログラムに従って動作する。
【0073】
EEPROM603に格納されている格納されている各種データは電力供給が絶たれた場合に、バックアップ電池(不図示)から供給される電力によって所定時間に限って保持される。
【0074】
RAM604はCPU601の処理の過程で発生する各種のデータ及び車載装置からの収受処理信号に基づき生成した通行料金データ等を格納するバッファを含む各種格納エリア等を有して構成されている。
【0075】
またCPU601は、タクシーメータI/F605、リーダライタI/F606、プリンタI/F607及びETC装置I/F608が接続されている。これらのI/F605〜608は、タクシーメータ2、カードR/W7、プリンタ4及びETC装置1とCPU601との間のデータ通信に必要な電圧又は信号レベル変換等の機能を有する。各I/F605、606、607及び608はそれぞれ、タクシーメータ接続端子609、リーダライタ接続端子610、プリンタ接続端子611及びETC装置接続端子612を介して、タクシーメータ2、カードR/W7、プリンタ4及びETC車載機1に接続される。
【0076】
次に、図10及び図11を用いて、本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態に関わる処理を説明する。
【0077】
図10は、本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態に関わるコントロールボックスの行う処理を示すフローチャートである。図11は、本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態に関わるプリンタの行う処理を示すフローチャートである。この第2実施形態では、プリンタ4から各印字指令が出される点は、第1実施形態と同様であるが、主なデータ収集や処理はコントロールボックス6で行われる。また、図11に示すプリンタ処理において、引用するCPU及びRAMの参照番号は、図6で示した第1実施形態と同じ番号を用いるが、その処理及びデータは若干異なるものであることに注意されたい。
【0078】
図10に示すコントロールボックス処理では、ステップS101において、コントロールボックス6のCPU601はETC車載機1からの料金収受データの受信を待っている。ここで料金収受データの受信があれば(ステップS101のY)ステップS102に移行し、受信がなければ(ステップS101のN)ステップS106に移行する。
【0079】
ステップS102において、CPU601は受信した料金収受データをRAM604の所定のデータ格納エリアに格納し、ステップS103に移行する。
【0080】
ステップS103において、CPU601は上記ステップS101において料金収受データを受信した際にタクシーが実車状態であったか空車状態であったかを判別するため、タクシーメータ2側にその情報を含むタクシーデータを要求し、ステップS104に移行する。
【0081】
ステップS104において、CPU601はタクシーメータ2からのタクシーデータを受信し、ステップS105に移行する。
【0082】
ステップS105において、CPU601は上記タクシーデータをRAM604の所定のデータ格納エリアに格納し、次のデータを受信待ちすべくステップS101に戻る。なお、このステップS105終了時には、ステップS102で取得した料金収受データとステップS104で取得したタクシデータとが同一運行内で発生したものとして上記RAM604の所定のデータ格納エリアに格納されていることになる。すなわち、ここには、各運行に割り当てられた通し番号と共に、少なくとも、通過時刻、高速料金、入口/出口料金所番号、及び空車実車判別を示す各情報が格納されている。
【0083】
一方、ステップS101のNの結果、移行したステップS106においては、CPU601はプリンタ4側からのボタン押下信号を受信待機している。ここでボタン押下信号の受信がない限り(ステップS106のN)待状態を継続すべくステップS101に戻る。一方、ここでボタン押下信号の受信があると(ステップS106のY)空車状態でない限り所定の印字処理をする必要があるのでステップS107に移行する。なお、上述のボタン押下信号は、領収ボタン41及び未収ボタン42の同時押下、又はいずれか一方のボタンの押下を識別できるものとする。
【0084】
ステップS107においては、CPU601は空車であるかどうかを判断する。すなわち、ここでは図示しないが、CPU601はタクシーメータ2側から、現在実車状態であるか空車状態であるかの情報を含むタクシーデータを取得し、空車であるかどうかを判断する。空車状態でない場合、すなわち実車状態である場合(ステップS107のN)、プリンタ4側に印字データの送出の拒否信号を送出すべくステップS110に移行する。一方ここで、空車状態であると判断した場合(ステップS107のY)プリンタ4に所定の印字データを送出すべくステップS108に移行する。
【0085】
ステップS108においては、CPU601は所定の印字データをプリンタI/F607及びプリンタ接続端子611を介してプリンタ4側に送信する。説明を加えると、CPU601は、上記ステップS106において受信したボタン押下信号の内容に基づいて所定のデータ生成をして、それを印字データとして送信する。例えば、ボタン押下信号の内容が領収ボタン41及び未収ボタン42の同時押下を示す場合、CPU601は上記RAM604の所定のデータ格納エリアに格納されている運行通し番号、通過時刻、高速料金、入口/出口料金所番号、及び空車実車判別を示す各情報を読み出し、これをプリンタ4側に送出する。ボタン押下信号の内容が領収ボタン41及び未収ボタン42のいずれか一方のボタンの押下を示す場合、CPU601はタクシーメータI/F605及びタクシーメータ接続端子609を介してタクシーメータ2側にアクセスして該当乗車料金情報を取得して、これをプリンタ4側に送出する。そして、ステップS109に移行する。
【0086】
ステップS109において、CPU601はプリンタ4側からの所定の印字が終了したことを示す印字終了信号の受信を待っている(ステップS109のN)。印字終了信号を受信すると(ステップS109のY)、CPU601は待ち状態を継続すべくステップS101に戻る。
【0087】
図11に示すプリンタ処理では、ステップS201において、プリンタ4AのCPU407は領収ボタン41及び未収ボタン42の同時あるいは、いずれかの押下を待機している(ステップS201のN)。もしここで、ボタン押下があると(ステップS201のY)ステップS202に移行する。
【0088】
ステップS202において、CPU407はボタン押下信号を入出力I/F401及び入出力端子402を介してコントロールボックス6側に送出する。上述のボタン押下信号は、領収ボタン41及び未収ボタン42の同時押下、又はいずれか一方のボタンの押下を識別できるものとする。そして、ステップS203に移行する。
【0089】
ステップS203において、CPU407は、コントロールボックス6側からの応答データを待機している(ステップS203のN)。すなわち、コントロールボックス6側では、図10で説明したようにステップS106においてボタン押下信号の受信に応答して、空車状態であるかどうかをチェックして、空車状態でなければ拒否信号を、空車状態であれば所定の印字データを応答データとして返送してくる。このステップS203において、CPU407はコントロールボックス6からの上記応答データを入出力端子402及び入出力I/F401介して受信すると(ステップS203のY)、ステップS204に移行する。
【0090】
ステップS204においては、CPU407はステップS203で受信した応答データが拒否信号であるか印字データであるかを判断する。ここで、応答データが拒否信号である場合、再びボタン押下を待機すべくステップS201に戻る。また、応答データが印字データである場合、この印字データに基づく所定の印字を行うべくステップS205に移行する。
【0091】
ステップS205において、CPU407は、高速道路利用履歴5に関する印字データであるか、あるいは印字データが領収書又は未収書に関する印字データであるかを判定して、それぞれに対応する処理ステップS206及びステップS207に移行する。
【0092】
ステップS206において、CPU407は高速道路利用履歴5に関する印字データを印字I/F410に送出し、その結果、印字部411から図3で示したような高速道路利用履歴5を印字させる。そして、ステップS208に移行する。
【0093】
ステップS207において、CPU407は領収書又は未収書に関する印字データを印字I/F410に送出し、その結果、印字部411から領収書又は未収書を印字させる。そして、ステップS208に移行する。
【0094】
ステップS208において、CPU407は上記ステップS206及びステップS207における所定の印字終了を検知して、入出力I/F401及び入出力端子402を介してコントロールボックス6側に、印字が終了したことを示す印字終了信号を送信する。そして、再び待ち状態に移行すべくステップS201に戻る。
【0095】
上述したように、第2実施形態によれば、ETCシステムから自車輌の有料道路通行データ及びタクシーメータ2からの自車輌の運行状態を示す運行データを、料金所の通過毎にひとまとまりにして時系列的に配列した有料道路利用履歴5が出力される。時系列的にまとまって配列されているので、出力された利用履歴を確認しやすく、この結果、乗務員の営業成績をより正確に把握することができるようになる。また、有料道路利用履歴5には有料道路通行データ及びその通行の際の自車輌運行状態が含まれている。従って、有料道路通行の際の乗務員の営業状態を正確に知ることができ、会社側は乗務員の営業成績を正確に把握するのに役立つ。また、空車時の高速利用を会社が負担すべきか、乗務員が負担すべきかの判断が容易にできるようになる。この結果、納金業務の効率が高められる。
【0096】
また、第2実施形態によれば、有料道路利用履歴5には、タクシーメータ2からの空車状態であるか実車状態であるかを示すデータが印字される。従って、乗客のある実車状態と、空車状態では高速利用に関する各会社のタクシー営業ルールに従った乗客有無と高速利用の関係が正確に把握できるようになる。従って、タクシー会社は乗務員の営業成績を正確に把握したり、納金業務の効率化に役立つ効果がある。
【0097】
さらに、第2実施形態によれば、有料道路利用履歴5は印字されるので、内容の確認が即座に容易に行えるようになる。例えば、利用履歴の印字を参考にしながら納金処理を行えるので、納金作業の効率アップとなる。
【0098】
またさらに、第2実施形態によれば、領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたことに応答して、有料道路利用履歴5が生成され印字される。このようにこの種のプリンタ4Aが通常備えている領収ボタン41及び未収ボタン42を利用して、有料道路利用履歴5の発行指令ができる。従って、プリンタ4Aのハードウエアを何ら変更することなく発行指令でき、改良費の経費節減になる。
【0099】
これらの結果、第2実施形態によれば、タクシー会社及び乗務員の業務負担が大きく軽減される効果が得られる。
【0100】
また、第2実施形態によれば、近年、普及しつつある様々な制御機能を備えたコントロールボックス6を介して、ETC車載機1、タクシーメータ2、プリンタ4A及びカードR/W7が接続されている。コントロールボックス6は各種ハンディテンキーやバーコードリーダ等も接続可能であるので、第2実施形態によれば、様々な拡張性を有する有料道路利用履歴生成装置が得られるようになる。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、履歴生成手段40C、6CはETCシステムから自車輌の有料道路通行データ及び運行データ発生装置2Aからの自車輌の運行状態を示す運行データを、料金所の通過毎にひとまとまりにして配列した有料道路利用履歴5を生成する。そして、この利用履歴が履歴出力手段10により出力される。
このように、有料道路利用履歴5には有料道路通行データ及びその通行の際の自車輌運行状態が含まれている。従って、有料道路通行の際の乗務員の営業状態を正確に知ることができ、会社側は乗務員の営業成績を正確に把握するのに役立つ。また、空車時の高速利用を会社が負担すべきか、乗務員が負担すべきかの判断が容易にできるようになる。この結果、納金業務の効率が高められる。また、料金所の通過毎にひとまとまりにして配列した有料道路利用履歴5が出力される。従って、料金所の通過毎に自車輌の運行状態を示すデータを含む有料道路利用に関する履歴が得られ、乗務員の営業状態を正確に把握するのに役立つ。これらの結果、タクシー会社及び乗務員の業務負担が大きく軽減される効果が得られる。
【0102】
請求項2記載の発明によれば、有料道路利用履歴5は、料金所の通過毎に時系列的にひとまとまりにして配列されている。時系列的にまとまって配列されているので、出力された利用履歴を確認しやすく、この結果、請求項1記載の発明の効果に加えて、乗務員の営業成績をより正確に把握することができるようになるという効果が得られる。
【0103】
請求項3記載の発明によれば、有料道路利用履歴5は印字手段40Dにより印字されるので、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、内容の確認が即座に容易に行えるようになるという効果が得られる。例えば、利用履歴の印字を参考にしながら納金処理を行えるので、納金作業の効率アップとなる。
【0104】
請求項4記載の発明によれば、タクシーメータ2からの空車状態であるか実車状態であるかを示すデータが、上記有料道路通行データと共に印字される。従って、乗客のある実車状態と、空車状態では高速利用に関する各会社のタクシー営業ルールに従った乗客有無と高速利用の関係が正確に把握できるようになる。この結果、タクシー会社は乗務員の営業成績を正確に把握したり、納金業務の効率化に役立つ効果がある。
【0105】
請求項5記載の発明によれば、上記有料道路利用履歴5を印字するのにタクシー乗車料金を印字するプリンタが用いられる。このプリンタは、運賃領収書や未収書を発行するためにタクシーに通常搭載されているものであり、本発明ではこれをハードウエア的に何ら変更することなく利用できるので、専用のプリンタを購入する必要がなく経費節減になる。
【0106】
請求項6記載の発明によれば、領収ボタン41及び未収ボタン42が同時に押下されたことに応答して、有料道路利用履歴5が生成され印字される。このようにこの種のプリンタ4が通常備えている領収ボタン41及び未収ボタン42を利用して、有料道路利用履歴5の発行指令ができる。従って、既成プリンタのハードウエアを何ら変更することなく発行指令でき、改良費節減の効果が得られる。
【0107】
請求項7記載の発明によれば、有料道路利用履歴5の印字内容は、料金所通過時刻、利用料金、空車実車判別、及び通過料金所、並びに有料道路利用履歴5を前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含んでいる。
利用料金及び空車実車判別を参考にしながら納金処理を行えるので、納金作業の効率アップとなる。また、料金所通過時刻により、割り当てられた営業時間内の有料道路利用かどうかの等の確認に役立つ。さらに、通過料金所がわかるので、より正確に乗務員の営業範囲を確認できる。これらにより、タクシー会社及び乗務員の業務負担が大きく軽減される。
特に前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含み、これは請求項2で述べたように、時系列的に配列されて印字されるので、より正確な視認性が高まり、内容の確認が即座に容易に行えるようになる。
【0108】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有料道路利用履歴生成装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の有料道路利用履歴生成装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の有料道路利用履歴生成装置による高速道路利用履歴の例である。
【図4】本発明の有料道路利用履歴生成装置に関わるETC車載機の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のETC車載機からの収受処理信号のデータフォーマットである。
【図6】本発明の有料道路利用履歴生成装置に関わるプリンタの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の有料道路利用履歴生成装置の第1実施形態に関わるプリンタの行う処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態を示すブロック図である。
【図9】図8の第2実施形態に関わるコントロールボックスの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態に関わるコントロールボックスの行う処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の有料道路利用履歴生成装置の第2実施形態に関わるプリンタの行う処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ETC車載機
2 タクシーメータ
3 接続装置
4 プリンタ
5 高速道路利用履歴
51 通し番号
52 通過時刻
53 高速料金
54 入口料金所番号
55 出口料金所番号
56 空車実車判別情報

Claims (7)

  1. 料金所とそこを通過する車輌とが無線通信によりデータ交換を行い通行料金収受処理を行うETCシステムから有料道路通行データを取得し、有料道路通行履歴を生成する有料道路利用履歴生成装置であって、
    ETCシステムから自車輌の前記有料道路通行データを取得する通行データ取得手段と、
    運行データ発生装置からの空車実車を判別する情報を含む自車輌の運行状態を示す運行データを取得する運行データ取得手段と、
    前記有料道路通行データ及び運行データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に格納されている複数の有料道路通行データ及び運行データを、前記料金所の通過毎に前記空車実車を判別する情報を盛りこんでひとまとまりにして配列した有料道路利用履歴を生成する履歴生成手段と、
    前記有料道路利用履歴を出力する履歴出力手段と、
    を有することを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
  2. 請求項1記載の有料道路利用履歴生成装置において、
    前記有料道路利用履歴は、時系列的に配列されている
    ことを有することを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
  3. 請求項2記載の有料道路利用履歴生成装置において、
    前記履歴出力手段は、前記有料道路利用履歴を印字する印字手段である
    ことを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
  4. 請求項2又は3いずれか記載の有料道路利用履歴生成装置において、
    前記運行データ発生装置は、タクシーに搭載されたタクシーメータであり、
    前記運行データは、前記タクシーメータからの空車状態であるか実車状態であるかを示すデータである
    ことを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
  5. 請求項4記載の有料道路利用履歴生成装置において、
    前記印字手段は、タクシー乗車料金を印字するプリンタである
    ことを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
  6. 請求項5記載の有料道路利用履歴生成装置において、
    プリンタは、領収書を発行指令する領収ボタン及び未収書を発行指令する未収ボタンを有し、
    これら領収ボタン及び未収ボタンが同時に押下されたことに応答して、前記履歴生成手段は前記有料道路利用履歴を生成する
    ことを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
  7. 請求項6記載の有料道路利用履歴生成装置において、
    前記有料道路通行データは、料金所通過時刻、利用料金、及び通過料金所に関する情報を含みそして、
    前記有料道路利用履歴の印字内容は、前記料金所通過時刻、前記利用料金、前記空車実車を判別する情報、及び前記通過料金所、並びに前記有料道路利用履歴を前回印字してから現時点までの料金所通過回数を示す通し番号を含む
    ことを特徴とする有料道路利用履歴生成装置。
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