JP2000322608A - 後払料金情報管理装置 - Google Patents

後払料金情報管理装置

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JP2000322608A
JP2000322608A JP11128328A JP12832899A JP2000322608A JP 2000322608 A JP2000322608 A JP 2000322608A JP 11128328 A JP11128328 A JP 11128328A JP 12832899 A JP12832899 A JP 12832899A JP 2000322608 A JP2000322608 A JP 2000322608A
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card
taxi
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Naohiro Watanabe
直洋 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タクシー料金の決裁において決裁カードを有
効利用することができる後払料金情報管理装置を提供す
る。 【解決手段】 タクシーメータのタリフ状態が支払タリ
フに変化した後に、決裁カード情報取込手段12aによ
って取り込まれた決裁カード情報に基づき、かつ、タク
シー料金に対する決裁に応じて後払料金情報を発生する
後払料金情報発生手段12bによって発生された後払料
金情報の管理を行う後払料金情報管理装置において、タ
クシーメータのタリフ状態が支払タリフに変化する前
に、決裁カード情報取込手段12aによって取り込まれ
た決裁カード情報を決裁予約情報として記憶する決裁予
約情報記憶手段14をさらに備え、後払料金情報発生手
段12bは、タクシーメータが支払タリフに変化した際
に決裁予約情報記憶手段14に決裁予約情報が記憶され
ていると、決裁予約情報に基づいて後払料金情報を発生
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タクシーにおける
後払料金情報管理装置に関し、より詳細には、決裁カー
ドが有する決裁カード情報に基づいてタクシー料金に対
する決裁に応じた後払料金情報を発生し管理する後払料
金情報管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タクシー料金の決裁には、後払い契約を
結んだ法人などに発行されたメンバーズカードや、クレ
ジット会社のクレジットカードなどの決裁カードが用い
られている。そのため、タクシー料金の決裁に応じて決
裁カードから取り込まれた顧客コード、契約期間等の利
用者情報を有する決裁カード情報に、料金、利用日付等
の情報を付加して作成される後払料金情報を管理する後
払料金情報管理装置が、タクシーに搭載されている。
【0003】例えば、メンバーズカードを用いてタクシ
ー料金の支払いを行う場合、前記の契約を結んでいる法
人等の乗客は、タクシーを利用して目的地で降車する際
にタクシー料金を現金で支払う代わりにメンバーズカー
ドを乗務員に手渡す。そして、乗務員はカードリーダ等
によってメンバーズカードから顧客コード、契約期間等
の決裁カード情報を読み取り、この決裁カード情報に料
金、日付等の情報を付加して後払料金情報が作成され、
ICカード等の記憶媒体に記憶されるとともに、乗客に
御利用書(領収書)が発行される。
【0004】このように業務で発生した後払料金情報が
記憶された記録媒体は、タクシーの乗務員によって営業
所に持ち帰られる。そして、営業所の読み取り装置によ
って記録媒体から読み取られた後払料金情報は、未収金
としてコンピュータに伝送され記憶される。このように
各営業所に収集された後払料金情報は、タクシー会社の
本社に転送される。
【0005】その後、本社において、例えば毎月定例の
締切日毎に、後払料金情報に基づいてコンピュータから
後払い契約会社毎に利用料金が算出され、この利用料金
の請求書が発行される。そして、この発行された請求書
が後払い契約会社に発送される。一方、この請求書を受
け取った後払い契約会社は、請求書に記載されている金
額の未収金を、銀行振込等によってタクシー会社に支払
う。
【0006】また、クレジットカードによる支払いの場
合、メンバーズカードと同様に営業所に収集された後払
料金情報は、クレジットカード会社に転送される。そし
て、この後払料金情報に基づいて精算処理が行われ、後
日クレジットカード会社からタクシー会社に未収金が支
払われる。
【0007】上述したように、タクシー料金の決裁は、
タクシーが目的地に到着してタクシーメータのタリフ状
態が支払タリフに変化した後に行われており、そのた
め、上述した後払料金情報管理装置における決裁カード
からの決裁カード情報の取り込みも、タクシーメータの
タリフ状態が支払タリフに変化した後に行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た後払料金情報管理装置では、タクシーに乗車しない人
が所持する決裁カードによって、タクシーに乗車する人
のタクシー料金の代替えしようとしても、タクシーメー
タのタリフ状態が支払タリフに変化するまで決裁カード
は認識されなかった。そして、決裁カードで決裁を行う
場合は、所有者による署名が必要であるため、貸し出さ
れた決裁カードでは料金の決裁を行うことは出来ない。
そのため、このような場合は、タクシーに乗車する人に
予想される料金に応じた現金を渡すなどして対処するし
かなかった。以上説明したように、従来の後払料金情報
管理装置は、タクシー料金の決裁に対して決裁カードを
有効利用することできないという不具合を有していた。
【0009】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
タクシー料金の決裁において決裁カードを有効利用する
ことができる後払料金情報管理装置を提供することを課
題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項1記載の後払料金情報管理
装置は、図1の基本構成図に示すように、タクシーに搭
載され、決裁カードが有する決裁カード情報を取り込む
決裁カード情報取込手段12aと、タクシーメータのタ
リフ状態が支払タリフに変化した後に、前記決裁カード
情報取込手段12aによって取り込まれた前記決裁カー
ド情報に基づき、かつ、タクシー料金に対する決裁に応
じて後払料金情報を発生する後払料金情報発生手段12
bとを備え、該後払料金情報発生手段12bによって発
生された前記後払料金情報の管理を行う後払料金情報管
理装置において、前記タクシーメータの前記タリフ状態
が支払タリフに変化する前に、前記決裁カード情報取込
手段12aによって取り込まれた前記決裁カード情報を
決裁予約情報として記憶する決裁予約情報記憶手段14
をさらに備え、前記後払料金情報発生手段12bは、前
記タクシーメータが前記支払タリフに変化した際に前記
決裁予約情報記憶手段14に前記決裁予約情報が記憶さ
れていると、前記決裁予約情報に基づいて前記後払料金
情報を発生することを特徴とする。
【0011】上記請求項1に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、タクシーメータのタリフ状態が
支払タリフに変化する前に、決済カード情報取込手段1
2aによって取り込まれた決済カード情報は、決済予約
情報として決済予約情報記憶手段14に記憶される。そ
して、タクシーメータのタリフ状態が支払タリフに変化
した際に、後払料金情報発生手段12bによって決済予
約情報記憶手段14に記憶された決裁予約情報に基づい
て後払料金情報が発生される。よって、タクシーメータ
のタリフ状態が支払タリフに変化する前でも、決済カー
ド情報が受け付けられる。つまり、決済カードによるタ
クシー料金の決済の予約が可能となる。従って、タクシ
ー料金の決裁に対して決裁カードを有効利用することが
できる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
2に記載の発明は、請求項1に記載の後払料金情報管理
装置において、前記タクシーメータの前記タリフ状態が
前記支払タリフに変化する前に、前記決裁カード情報取
込手段12aによって前記決裁カード情報を取り込む
と、該取り込みに応じて発行器に発行させる前記決裁カ
ードの利用に関する利用情報を生成し、かつ、該生成さ
れた利用情報を前記発行器に出力する利用情報出力手段
12cをさらに備えたことを特徴とする。
【0013】上記請求項2に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、タクシーメータのタリフ状態が
支払タリフに変化する前に、決裁カード情報取込手段1
2aによって前記決裁カード情報を取り込むと、利用書
発行指示手段12cによって利用情報が生成され、この
生成された利用情報が発行器に出力される。そして、利
用情報が入力された発行器は、利用情報に基づいて利用
書などが発行される。つまり、決済カードによるタクシ
ー料金の決済の予約した時点で、決裁に対する利用書を
発行させることができる。よって、タクシーの乗車しな
い決裁カードの所有者に、決裁カードの利用に対する利
用書などを渡すことができる。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の後払料金情
報管理装置において、前記決裁予約情報記憶手段14
は、前記タクシーメータの前記タリフ状態が空車タリフ
でないときに、前記決裁カード情報取込手段12aによ
って取り込まれた前記決裁カード情報を前記決裁予約情
報として記憶することを特徴とする。
【0015】上記請求項3に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、決済予約情報記憶手段14に
は、タクシーメータが空車タリフではないとき、つま
り、空車タリフから賃走タリフに変化してから支払タリ
フに変化するまでの間に、決済カード情報取込手段12
aによって取り込まれた決済カード情報が決済予約情報
として決済予約情報記憶手段14に記憶される。よっ
て、後払料金情報発生手段12bが誤った決済カード情
報に基づいて後払料金情報を発生することがないため、
タクシー料金の決済に対して予約された決済カード情報
と後払料金情報との整合性を向上させることができる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の後払料金情
報管理装置において、前記決裁予約情報記憶手段14
は、前記タクシーメータの前記タリフ状態が空車タリフ
であるときに、前記決裁カード情報取込手段12aによ
って取り込まれた前記決裁カード情報を前記決裁予約情
報として記憶することを特徴とする。
【0017】上記請求項4に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、決済予約情報記憶手段14に
は、タクシーメータが空車タリフであるとき、つまり、
賃走タリフに変化する前に、決済カード情報取込手段1
2aによって取り込まれた決済カード情報が決済予約情
報として決済予約情報記憶手段14に記憶される。よっ
て、決裁の予約可能区間をタクシーメータの空車時のみ
とすることで、決裁の予約のためにタクシーメータのタ
リフ状態を賃走タリフに変化させる必要がなくなる。従
って、タリフ状態が賃走タリフに変化した時点から時間
及び距離を併用して料金演算が開始されるタクシーメー
タに本発明を適用して、決裁カード情報が取り込まれて
から実際に発車するまでにかなりの停車時間を要して
も、実際の賃走が開始されるまではタクシーメータが賃
走タリフに変化しないので、実際の時間と距離に応じた
正確な料金を算出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る後払料金情報
管理装置を適用した一実施の形態を、図2〜図6の図面
を参照して説明する。図2は本発明に係る後払料金情報
収集システムの概略構成を示すシステム構成図であり、
図3は図2のコントロールボックスの構成を示すブロッ
ク図であり、図4は図2のプリンタから出力される御利
用書の出力例を示した図であり、図5は図3のCPUが
行う処理概要の一部を示すフローチャートであり、図6
は本実施の形態における動作の一例を説明するためのタ
イミングチャートである。
【0019】図2において、1は後払料金情報収集シス
テムを示し、この後払料金情報収集システム1はタクシ
ーに搭載されるものであり、コントロールボックス10
とタクシーメータ20とハンディーターミナル30とリ
ーダライタ40とプリンタ50とを備えて構成されてい
る。
【0020】コントロールボックス10には、タクシー
メータ20とハンディーターミナル30とリーダライタ
40とプリンタ50とがそれぞれ接続されている。タク
シーメータ20は、料金等を表示する表示部と、乗務員
によって支払、実車(賃走)等に応じて操作される操作
部とを備え、操作部の操作に応じて賃走、支払、2割
増、迎車等の各タリフ状態に応じたタリフ状態信号など
をコントロールボックス11に出力している。
【0021】ハンディーターミナル30は、乗務員が入
力操作等を行うためのキー操作部33と、乗務員が入力
操作、情報の確認等を行うための表示部32と、クレジ
ットカードやメンバーズカードを読み取るカードリーダ
部33とを備えて構成されている。そして、カードリー
ダ部33で読み取られたデータをコントロールボックス
10に出力している。
【0022】リーダライタ40は、スロットから挿入さ
れたICカードやメモリカード等のカード状記憶媒体
(以下、カードと称する)に、ハンディーターミナル3
0から入力される各種情報等を書き込むもので、カード
のスロットに対する挿入は手動で行い、スロットからの
カードの排出は、ハンディーターミナル30の書込操作
によってカードに対する書込処理が終了した後に、リー
ダライタ40内の排出機構(図示せず)が自動で行う。
また、プリンタ50は、タクシー料金の支払いに応じて
領収書、御利用書等を出力している。
【0023】次に、図2のコントロールボックス10の
構成について、図3を参照して説明する。
【0024】11は読み出し専用のメモリ(ROM)を
示し、ROM11にはプログラムや固定データ等が格納
されている。12は中央演算処理装置(CPU)を示
し、CPU12はROM11に予め格納された制御プロ
グラムに従って動作している。13は電気的消去/書き
換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)を示
し、EEPROM13には車両コードや機能設定情報等
の車両個別の設定情報が格納されている。14は読み出
し書き込み自在のメモリ(RAM)を示し、RAM14
はCPU12の処理の過程で発生する各種のデータを格
納するデータエリアと処理の際に使用するワークエリア
等を有する。
【0025】15はカレンダ機能付きの時計ICを示
し、時計IC15はこれに接続された電源15aからの
給電を受けて、「年」、「月」、「日」、「時」、
「分」、「秒」からなるカレンダデータをCPU12に
出力している。16はインタフェース部を示し、インタ
フェース部16を介してタクシーメータ20、ハンディ
ーターミナル30、リーダライタ40並びにプリンタ5
0がCPU12に接続されている。
【0026】ここで、図4の御利用書の出力例について
説明する。図4において、51は決裁カードによる支払
の際にプリンタ50によって出力される御利用書を示
し、御利用書51は発行日した日付が出力される日付部
51aと、タクシーの車両番号が出力される車番部51
bと、支払の合計金額が出力される合計金額部51c
と、決裁カードの決裁カード情報などが出力される決裁
カード情報部51dと、決裁カードの所有者によって署
名される署名部51eとを備えて構成されている。な
お、御利用書51の出力例は、これに限定するものでは
なく、料金の明細も出力するなど他の実施の形態とする
こともできる。
【0027】次に、図5のフローチャートと図2〜図4
を参照して、コントロールボックス10のCPU12の
本発明に係る動作概要を説明する。
【0028】図5において、コントロールボックス10
の図示しない電源部の投入によって処理が開始される
と、ステップS1において、タクシーメータ20から賃
走タリフ状態を示す信号が入力されたか否かを判定する
ことで、実車中か否かが判定される。賃走タリフ状態を
示す信号が入力された、つまり、実車中と判定された場
合は(ステップS1でY)、ステップS2に進む。一
方、賃走タリフ状態を示す信号が入力されていない、つ
まり、実車中でないと判定された場合は(ステップS1
でN)、ステップS1に戻り、タクシーが運行中の間は
同様の処理を繰り返すこととなる。
【0029】ステップS2において、ハンディーターミ
ナル30のカードリーダ部33で読み取られた決裁カー
ドの決裁カード情報が、ハンディーターミナル30から
入力されたか否かを判定することで、決裁カードのデー
タ入力があったか否かが判定される。決裁カード情報が
入力された、つまり、決裁カードのデータ入力があった
と判定された場合は(ステップS2でY)、ステップS
3に進む。一方、決裁カード情報は入力されていない、
つまり、決裁カードのデータ入力がなかったと判定され
た場合は(ステップS2でN)、ステップS9に進む。
【0030】ステップS3において、ハンディーターミ
ナル30からの決裁カード情報が取得され、その後、ス
テップS4に進む。よって、説明からも明らかなよう
に、ステップS3が請求項中の決裁カード情報取込手段
として機能している。
【0031】ステップS4において、図4に示す御利用
書51をプリンタ50に出力させる。詳細には、日付部
51aには時計IC15のカレンダー情報、車番部51
bにはEEPROM13に格納されている車両コード、
決裁カード情報部51dには決裁カード情報がそれぞれ
設定されるように利用情報を作成させ、この作成された
利用情報はプリンタ50に出力させる。なお、この時点
ではタクシーメータのタリフ状態は賃走タリフであるた
め、タクシー料金が確定していない。よって、合計部5
1cに料金は出力されない。そして、プリンタ50によ
って出力された御利用書51は、タクシーの乗車しない
決裁カードの所有者に渡される。以上の説明からも明ら
かなように、ステップS4が請求項中の利用情報出力手
段として機能している。
【0032】ステップS5において、決裁カード情報が
決裁予約情報としてRAM14の所定の格納位置に格納
され、その後、ステップS6に進む。よって、説明から
も明らかなように、決裁予約情報が記憶されるRAM1
4が、請求項中の決裁予約情報記憶手段として機能して
いる。
【0033】ステップS6において、タクシーメータ2
0から支払タリフ状態を示す信号が入力されたか否かを
判定することで、支払中であるか否かが判定される。支
払中と判定された場合は(ステップS6でY)、ステッ
プS7に進む。一方、支払中でないと判定された場合は
(ステップS6でN)、ステップS6に戻り、タクシー
が運行中の間は同様の処理を繰り返すこととなる。
【0034】ステップS7において、ステップS4の処
理と同様に、作成した利用情報をプリンタ50に出力さ
せることで、図4に示す御利用書51をプリンタ50に
出力させ、その後、ステップS8に進む。なお、ステッ
プS7の時点では、タクシーメータのタリフ状態は支払
タリフであるため、タクシー料金は確定している。よっ
て、御利用書51の合計部51cにRAM14に算出さ
れ格納されているタクシー料金が設定されるように利用
情報が生成され、プリンタ50に出力されるので、御利
用書51の合計部51cには確定した料金が出力され
る。
【0035】ステップS8において、RAM14に格納
されている決裁予約情報と、算出されたタクシー料金を
示す料金情報と、時計IC15のカレンダー情報とを有
する後払料金情報が作成され、RAM14の所定のエリ
アに格納される。その後、ステップS1に戻り、タクシ
ーが運行中の間は同様の処理を繰り返すこととで、次回
の実車を待つ。よって、説明からも明らかなように、ス
テップS8が請求項中の後払料金情報発生手段として機
能している。
【0036】一方、ステップS2で決裁カード情報は入
力されていないと判定された場合は、ステップS9にお
いて、タクシーメータ20から支払タリフ状態を示す信
号が入力されたか否かを判定することで、支払中である
か否かが判定される。支払中と判定された場合は(ステ
ップS9でY)、ステップS10に進む。一方、支払中
でないと判定された場合は(ステップS9でN)、ステ
ップS2に戻り、タクシーが運行中の間は同様の処理を
繰り返すこととなる。
【0037】そして、タクシーメータのタリフ状態が支
払タリフに変化すると、ステップS10において、ハン
ディーターミナル30のカードリーダ部33で読み取ら
れた決裁カードの決裁カード情報がハンディーターミナ
ル30から入力されたか否かを判定される。決裁カード
情報が入力されたと判定された場合は(ステップS10
でY)、ステップS11に進む。一方、決裁カード情報
は入力されていないと判定された場合は(ステップS1
0でN)、ステップS14に進む。
【0038】ステップS11において、ハンディーター
ミナル30からの決裁カード情報が取得され、その後、
ステップ12に進む。よって、説明からも明らかなよう
に、ステップS11が請求項中の決裁カード情報取込手
段として機能している。
【0039】ステップS12において、ステップS7の
処理と同様に、図4に示す御利用書51をプリンタ50
に出力させる。なお、ステップS11でも、既にタクシ
ー料金が確定しているため、御利用書51の合計部51
cにRAM14に算出され格納されているタクシー料金
が設定される。
【0040】ステップS13において、ステップS11
で取得された決裁カード情報と、算出されたタクシー料
金を示す料金情報と、時計IC15のカレンダー情報と
を有する後払料金情報が作成され、RAM14の所定の
エリアに格納される。その後、ステップS1に戻り、タ
クシーが運行中の間は同様の処理を繰り返すこととで、
次回の実車を待つ。よって、説明からも明らかなよう
に、ステップS13が請求項中の後払料金情報発生手段
として機能している。
【0041】また、ステップS10で決裁カード情報は
入力されていないと判定された場合は、ステップS14
において、タクシーメータ20が空車タリフであるか否
かを判定することで、空車中か否かが判定される。空車
中でないと判定された場合は(ステップS14でN)、
ステップS10に戻り、タクシーが運行中の間は同様の
処理を繰り返すこととで、タクシー料金が確定した後の
決裁カード情報の入力が監視される。一方、空車中と判
定された場合は(ステップS14でY)、決裁カード以
外によって支払が終了していると見なすことができるた
め、ステップS1に戻り、タクシーが運行中の間は同様
の処理を繰り返すことで、次回の実車を待つ。
【0042】次に、上述した構成による本実施の形態の
動作(作用)の一例について、図6のタイミングチャー
トを参照して説明する。
【0043】まず、時刻tsにおいて、タクシーの乗務
員によるタクシーメータ20の賃走操作に応じて空車状
態から実車状態への変化を検出すると(ステップS1で
Y)、ハンディーターミナル30のカードリーダ部33
で決裁カードが読み込まれたか否かが監視される。そし
て、決裁カードが読み込まれていない場合(ステップS
2でN)は、その後、目的地に到着した時刻tcにおい
て、乗務員によるタクシーメータ20の支払操作に応じ
て支払タリフ・オンへの変化を検出する(ステップS9
でN)、若しくは、決裁カードが読み込まれる(ステッ
プS2でY)まで、周期的に監視される。
【0044】そして、決裁カードが読み込まれる(ステ
ップS2でY)と、金額が記載されていない御利用書5
1が発行され、読み込まれた決裁カードの決裁カード情
報が決裁予約情報としてRAM14に格納される(ステ
ップS3〜S5)ことで、決裁カードによる支払が予約
されたこととなる。その後、乗務員によるタクシーメー
タ20の支払操作に応じて支払タリフへの変化が監視さ
れる。そして、目的地に到着した時刻tcにおいて、支
払タリフへの変化が検出されると、決裁カードによる支
払が予約されているので、RAMに格納されている決裁
カード情報と算出されたタクシー料金とに基づいて、合
計金額部51cに金額が設定された御利用書51が発行
される(ステップS7)。そして、時刻teにおいて、
乗客の下車に応じて実車状態から空車状態に変化すると
ともに、支払タリフがオフとなると、次の実車を待つ。
【0045】一方、時刻ts〜tcの区間に決裁カードが
読み込まれなかった場合は、従来の装置と同様に、タリ
フ状態が支払タリフ(時刻tc〜te)において、決裁カ
ードが読み込まれたか否かが監視される。そして、決裁
カードが読み込まれると、決裁カード情報が取得され
(ステップS11)、この決裁カード情報と算出された
タクシー料金とに基づいて、合計金額部51cに金額が
記載された御利用書51が発行される(ステップS1
2)。そして、時刻teにおいて、乗客の下車に応じて
実車状態から空車状態に変化するとともに、支払タリフ
がオフとなると、次の実車を待つ。
【0046】上述したように、従来の後払料金情報管理
装置では決裁カードによる決裁処理区間がtc〜te区間
であったのに対し、本発明を適用することで、決裁処理
区間がts〜te区間とすることができるため、決裁処理
区間が従来の装置よりもts〜tc区間分だけ長くなり、
このts〜tc区間が決裁カードによる決裁予約区間とす
ることができる。よって、タクシーメータのタリフ状態
が支払タリフに変化する前でも、決済カード情報が受け
付けられることが可能となるため、タクシー料金の決裁
において、従来の装置よりも決裁カードを有効利用する
ことができる後払料金情報管理装置を提供することがで
きる。
【0047】従って、決裁カードによってタクシー料金
に対する決裁の予約を可能とすることで、タクシーに乗
車しない人が所持する決裁カードによって、タクシーに
乗車する人のタクシー料金の代替えを可能とすることが
できる。その結果、従来の後払料金情報管理装置が有し
ていたタクシーに乗車する人のタクシー料金の代替えし
ようとしても、タクシー料金が確定するまで決裁カード
は認識されなかったという不具合を解消することができ
る。
【0048】ところで、上述した本実施の形態では、タ
クシーメータのタリフ状態が賃走タリフに変化してから
支払タリフに変化するまでの区間(図6のts〜tc
間)を決裁の予約可能区間とし、この区間において取り
込まれた決裁カード情報を予約情報して記憶する後払料
金情報管理装置としているが、本発明はこれに限定する
ものではなく、運用形態等に応じて種々異なる実施の形
態とすることができる。
【0049】例えば、図5に示すフローチャートのステ
ップS1のタクシーメータは実車中か否かの判定処理を
削除した実施の形態について、以下に説明する。なお、
ステップS2に以降の処理については、上述した実施の
形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0050】図4において、コントロールボックス10
の図示しない電源部の投入によってステップS2の判定
処理から実行されることで、常時、ハンディーターミナ
ル30からの決裁カード情報の入力が監視される。そし
て、決裁カードが読み込まれると、金額が記載されてい
ない御利用書51が発行され、読み込まれた決裁カード
の決裁カード情報がRAM14に格納されることで、決
裁カードによる支払が予約されたこととなる。そして、
目的地に到着すると、予約された決裁カード情報と算出
されたタクシー料金とに基づいて金額が記載された御利
用書51が発行される。そして、乗客の下車に応じて実
車状態から空車状態に変化する。
【0051】一方、タクシーメータのタリフ状態が支払
タリフに変化する以前に決裁カードが読み込まれなかっ
た場合は、従来の装置と同様に、決裁カードが読み込ま
れたか否かが監視される。そして、決裁カードが読み込
まれると、決裁カード情報が取得され、この決裁カード
情報と算出されたタクシー料金とに基づいて金額が記載
された御利用書51が発行される。そして、乗客の下車
に応じて実車状態から空車状態に変化する。
【0052】このように、タクシーメータの実車・空車
の状態に関係なく、決裁カードの読み込みを常時監視す
ることで、タクシーメータが実車中となる以前に、取得
された決裁カード情報もタクシー料金の決裁に利用可能
とすることができる。つまり、決裁の予約可能区間を空
車タリフに変化してから次回の支払タリフの変化までと
することができる。よって、上述した実施の形態よりも
予約可能区間を長くすることができるため、決裁カード
をより一層有効利用させることができる。
【0053】しかしながら、時間及び距離を併用してタ
クシー料金を演算するタクシーメータでは、タリフ状態
が賃走タリフに変化した時点から料金演算が開始される
ため、決裁カード情報を受け付けるために賃走タリフに
変化されて、その後すぐに発車しないような場合が生じ
ると、賃走タリフに変化して発車するまでの待ち時間も
タクシー料金に加算されてしまい、実際の料金よりも金
額が多く請求される可能性が生じてしまう。
【0054】このような場合は、タクシーメータが空車
状態のときのみ、決裁カードによる決裁の予約を受け付
けるようにする、つまり、決裁の予約可能区間をタクシ
ーメータの空車時のみとすることで、タクシーメータの
タリフ状態を賃走タリフに変化させる必要がなくなるの
で、タクシーメータの実車・空車の状態を意識せずに、
常時決裁カードによる決裁の予約を受け付けらるように
することができる。よって、決裁カードが取り込まれて
から実際に発車するまでにかなりの停車時間を要して
も、タクシーメータが支払タリフに変化するまでは料金
演算が開始されないため、実際の時間と距離に応じた正
確な料金を算出することができる。
【0055】なお、上述した本実施の形態では、コント
ロールボックスを後払料金情報管理装置としているが、
本発明はこれに限定するものではなく、本発明に逸脱し
なければ、コントロールボックス以外の後払料金情報収
集システムを構成するタクシーメータ、ハンディーター
ミナル等の機器で後払料金情報管理装置を実現させるこ
ともできる。
【0056】さらに、上述した本実施の形態では、コン
トロールボックスを後払料金情報管理装置とし、プリン
タを発行器として実現させているが、本発明はこれに限
定するものではなく、本発明に逸脱しなければ、領収書
発行器、印刷機能を有するハンディーターミナル等によ
って、後払料金情報管理装置と発行器を一体として実現
させることもできる。
【0057】また、上述した本実施の形態では、決裁カ
ード情報をそのまま決裁予約情報として決裁予約情報記
憶手段(RAM)に記憶しているが、本発明はこれに限
定するものではなく、決裁カード情報に読み込まれた時
刻情報等の情報を付加して決裁予約情報とするなどのよ
うに運用形態等に応じて種々異なる実施の形態とするこ
とができる。
【0058】なお、上述した本実施の形態では、請求項
中の決裁カード情報読取手段をハンディーターミナルの
カードリーダ部よって実現しているが、本発明はこれに
限定するものではなく、外部と無線等によってデータを
送受信できるワイヤレスICカードとの送受信によって
カード情報を取り込む装置、読取装置等の異なる実施の
形態とすることもできる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の後払料金情報管理装置によれば、タクシーメー
タのタリフ状態が支払タリフに変化する前でも、決済カ
ード情報が受け付けられる。つまり、決済カードによる
タクシー料金の決済の予約が可能となる。従って、タク
シー料金の決裁に対して決裁カードを有効利用すること
ができるという効果を奏する。
【0060】上記請求項2に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に
加え、決済カードによるタクシー料金の決済の予約した
時点で、決裁に対する利用書を発行させることができ
る。よって、タクシーの乗車しない決裁カードの所有者
に、決裁カードの利用に対する利用書などを渡すことが
できるという効果を奏する。
【0061】上記請求項3に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の
効果に加え、後払料金情報発生手段が誤った決済カード
情報に基づいて後払料金情報を発生することがないた
め、タクシー料金の決済に対して予約された決済カード
情報と後払料金情報との整合性を向上させることができ
るという効果を奏する。
【0062】上記請求項4に記載した本発明の後払料金
情報管理装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の
効果に加え、決裁の予約可能区間をタクシーメータの空
車時のみとすることで、決裁の予約のためにタクシーメ
ータのタリフ状態を賃走タリフに変化させる必要がなく
なる。従って、タリフ状態が賃走タリフに変化した時点
から時間及び距離を併用して料金演算が開始されるタク
シーメータに本発明を適用し、決裁カード情報が取り込
まれてから実際に発車するまでにかなりの停車時間を要
しても、実際の賃走が開始されるまではタクシーメータ
が賃走タリフに変化しないので、実際の時間と距離に応
じた正確な料金を算出することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後払情報収集装置の基本構成を示
す図である。
【図2】本発明に係る後払料金情報収集システムの概略
構成を示すシステム構成図である。
【図3】図2のコントロールボックスの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図2のプリンタから出力される御利用書の出力
例を示した図である。
【図5】図3のCPUが行う処理概要の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本実施の形態における動作の一例を説明するた
めのタイミングチャートである。
【符号の説明】
12a 決裁カード情報取込手段(CPU) 12b 後払料金情報発生手段(CPU) 14 決裁予約情報記憶手段(RAM)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タクシーに搭載され、決裁カードが有す
    る決裁カード情報を取り込む決裁カード情報取込手段
    と、タクシーメータのタリフ状態が支払タリフに変化し
    た後に、前記決裁カード情報取込手段によって取り込ま
    れた前記決裁カード情報に基づき、かつ、タクシー料金
    に対する決裁に応じて後払料金情報を発生する後払料金
    情報発生手段とを備え、該後払料金情報発生手段によっ
    て発生された前記後払料金情報の管理を行う後払料金情
    報管理装置において、 前記タクシーメータの前記タリフ状態が支払タリフに変
    化する前に、前記決裁カード情報取込手段によって取り
    込まれた前記決裁カード情報を決裁予約情報として記憶
    する決裁予約情報記憶手段をさらに備え、 前記後払料金情報発生手段は、前記タクシーメータが前
    記支払タリフに変化した際に前記決裁予約情報記憶手段
    に前記決裁予約情報が記憶されていると、前記決裁予約
    情報に基づいて前記後払料金情報を発生することを特徴
    とする後払料金情報管理装置。
  2. 【請求項2】 前記タクシーメータの前記タリフ状態が
    前記支払タリフに変化する前に、前記決裁カード情報取
    込手段によって前記決裁カード情報を取り込むと、該取
    り込みに応じて発行器に発行させる前記決裁カードの利
    用に関する利用情報を生成し、かつ、該生成された利用
    情報を前記発行器に出力する利用情報出力手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の後払料金情報
    管理装置。
  3. 【請求項3】 前記決裁予約情報記憶手段は、前記タク
    シーメータの前記タリフ状態が空車タリフでないとき
    に、前記決裁カード情報取込手段によって取り込まれた
    前記決裁カード情報を前記決裁予約情報として記憶する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の後払料金情報
    管理装置。
  4. 【請求項4】 前記決裁予約情報記憶手段は、前記タク
    シーメータの前記タリフ状態が空車タリフであるとき
    に、前記決裁カード情報取込手段によって取り込まれた
    前記決裁カード情報を前記決裁予約情報として記憶する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の後払料金情報
    管理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002208040A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Seiko Instruments Inc クレジットカードによるタクシー料金精算システム
KR100515087B1 (ko) * 2002-12-09 2005-09-14 조승호 선승인 방식의 카드결제 시스템 및 방법

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