JP2009048529A - タクシーの領収書発行システム及び領収書発行方法 - Google Patents

タクシーの領収書発行システム及び領収書発行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乗客のETCカードを用いて有料道路の通行料金を決済した場合でも適正な領収書を発行可能に構成したタクシーの領収書発行システム及び領収書発行方法を提供する。
【解決手段】ETC車載器20に装填されているETCカード4が、タクシー会社のETCカードであるときには会社カード処理モードを設定し、乗客のETCカードであるときには乗客カード処理モードを設定するモード設定スイッチ40を設け、領収書発行手段では、領収書発行時の設定モードが、会社カード処理モードのときには、乗車料金データと通行料金データとに基づいて領収書を作成し、乗客カード処理モードのときには、乗車料金データに基づいて領収書を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ETC(Electronic Toll Collection)車載器を備えたタクシーの領収書発行システム及び領収書発行方法に関する。
有料道路などに設置のETC路側装置とETC車載器との間で無線データ通信を行って、通行料金の収受処理を行うことで、ETC路側装置を設置した料金所などをノンストップで通過できるように構成したETCシステムが普及しつつある。このETCシステムでは、ETC車載器に挿入したETCカードにより利用者を特定できるように構成され、またETCカードには、入口ゲートIDと出口ゲートIDと通過時刻(課金時刻)と通行料金などを含むETC利用データが、有料道路を利用する毎に最大100件前後記憶できるように構成されている。
また、タクシー車両においても、タクシーメータとETC車載器と印字装置とを備えさせ、有料道路の通行料金をタクシー会社のETCカードで処理するとともに、タクシーメータからの乗車料金データと、ETC車載器からの通行料金データとに基づいて、乗車料金と通行料金とを印字した領収書を発行できるように構成した料金徴収システムが提案され、実用化されている(例えば特許文献1参照。)。
特許第3019100号公報
ところで、タクシー車両に搭載されたETC車載器には、通常、タクシー会社のETCカードを挿入して、通行料金を処理しているが、ETCマイレージなどのポイントを獲得するために、乗客自身が保有するETCカードで通行料金を処理して欲しいという要望が増えている。しかし、従来の料金徴収システムでは、タクシー会社のETCカードを用いることを前提にシステムが構成されているため、乗客のETCカードを用いて通行料金を処理した場合でも、タクシー会社に支払っていないはずの通行料金が乗車料金とともに領収書に印字されてしまうという問題があった。
本発明の目的は、乗客のETCカードを用いて有料道路の通行料金を決済した場合でも適正な領収書を発行可能に構成したタクシーの領収書発行システム及び領収書発行方法を提供することである。
本発明に係るタクシーの領収書発行システムは、タクシーメータとETC車載器と印字装置とを備え、タクシーメータからの乗車料金データと、ETC車載器からの通行料金データとに基づいて領収書を作成して印字装置から発行させる領収書発行手段を設けたタクシーの領収書発行システムであって、前記ETC車載器に装填されているETCカードが、タクシー会社のETCカードであるときには会社カード処理モードを設定し、乗客のETCカードであるときには乗客カード処理モードを設定するモード設定手段を設け、前記領収書発行手段では、領収書発行時の設定モードが、会社カード処理モードのときには、乗車料金データと通行料金データとに基づいて領収書を作成し、乗客カード処理モードのときには、乗車料金データに基づいて領収書を作成するものである。尚、ETCカードには、利用者を特定するためのIDデータが予め記憶されているが、このIDデータには利用者の個人情報が含まれている関係上、汎用のカードリーダでは読み取ることができないように構成されている。それ故、本発明では、モード設定手段により、乗務員の手動操作或いはETCカードの利用履歴に基づいて、ETC車載器に装填されているETCカードが、タクシー会社のETCカードであるのか、乗客のETCカードであるのかを判定させている。
この領収書発行システムでは、ETC車載器に対してタクシー会社のETCカードが装填されている場合には、会社カード処理モードがモード設定手段により設定され、乗客のETCカードが装填されている場合には、乗客カード処理モードがモード設定手段により設定される。そして、領収書発行時の設定モードが、会社カード処理モードの場合には、乗車料金データと通行料金データとに基づいて領収書を発行し、乗客カード処理モードの場合には、乗車料金データに基づいて領収書を発行することになる。このため、乗客のETCカードを用いて通行料金を払っているにも拘わらず、乗車料金とともに通行料金が印刷されて、あたかもタクシー会社が通行料金を払ったかのような領収書が発行されることを防止することができる。
ここで、前記モード設定手段として、手動操作により、会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに、処理モードを切替え可能なモード設定スイッチを設けることができる。そして、前記モード設定スイッチのスイッチ操作により、ソフトウェア的に処理モードを切替えることも可能であるし、ハードウェア的に処理モードを切替えることも可能である。
ソフトウェア的に処理モードを切替える場合には、モード設定スイッチによりフラグを切替えるなどして処理モードを切替え、前記領収書発行手段では、領収書発行時の処理モードが、会社カード処理モードのときには、乗車料金データと通行料金データとに基づいて領収書を作成し、乗客カード処理モードのときには、乗車料金データに基づいて領収書を作成することになる。
また、ハードウェア的に処理モードを切替える場合には、前記ETC車載器に装填されているETCカードが、タクシー会社のETCカードであるときに、ETC車載器と印字装置とを電気的に接続して、会社カード処理モードを設定し、乗客のETCカードであるときに、ETC車載器と印字装置とを電気的に切断して、乗客カード処理モードを設定し、乗客カード処理モードにおいて、ETC車載器から送信される通行料金データを印字装置が物理的に受信できないようにして、領収書に通行料金が印字されることを防止することになる。このように、ハードウェア的に処理モードを切替える場合には、例えばETC車載器と印字装置とを電気的に接続する信号線の途中部に、信号線を接続状態と切断状態とに切替えるスイッチを設けるだけでよいので、安価に実施できる。
前記モード設定スイッチの操作は、乗務員が行うことになるが、乗務員の誤操作や、操作忘れなどにより、ETC車載器に装填さているETCカードとモード設定スイッチにより設定されているモードとが合致しない可能性がある。そこで、前述のようにモード設定スイッチを設ける場合には、ETC車載器に装填されているETCカードの出庫時における利用履歴を記憶する履歴記憶手段と、ETC車載器に装填されているETCカードのETCカード利用時における利用履歴を読み取って、前記履歴記憶手段に記憶されている出庫時の利用履歴と照合し、同じ履歴か否かを判定する判定手段と、乗客カード処理モードが設定されている状態で、判定手段により同じ履歴と判定された場合、または会社カード処理モードが設定されている状態で、判定手段により異なる履歴と判定された場合には、モード設定スイッチの操作確認を案内する案内手段とを設けることが好ましい。このように構成することで、乗務員によるモード設定スイッチの誤操作や操作忘れを効果的に防止することができる。尚、会社のETCカードの利用履歴と乗客のETCカードの利用履歴は、どちらか一方が少なくとも一度使用されている場合には、両ETCカードの利用履歴が同じになる可能性は殆どないが、両ETCカードが全く新しいカードの場合には、異なるETCカードでありながら利用履歴が同じになり、乗客のETCカードを使用しているにも拘らず会社カード処理モードが設定されてしまうので、出庫時におけるETCカードの利用履歴と、有料道路の利用時におけるETCカードの利用履歴の双方の利用履歴が存在しない場合には、案内手段によりその旨案内することが好ましい。
前記モード設定手段として、ETC車載器に装填されているETCカードの出庫時における利用履歴を記憶する履歴記憶手段と、ETC車載器に装填されているETCカードのETCカード利用時における利用履歴を読み取って、前記履歴記憶手段に記憶されている出庫時の利用履歴と照合し、両者が同じ利用履歴の場合には会社カード処理モードを設定し、異なる利用履歴の場合には乗客カード処理モードを設定する処理モード切替手段を備えたものを用いることもできる。この場合には、モード設定スイッチを用いる場合と比較して製作コストは高くなるが、乗務員の手を煩わせることなく、処理モードを設定できるので好ましい。但し、前述のように、会社のETCカードと乗客のETCカードの双方が、一度も使用されていない全く新しいカードの場合には、異なるETCカードでありながら利用履歴が同じになり、乗客のETCカードを使用しているにも拘らず会社カード処理モードが設定されてしまうので、出庫時におけるETCカードの利用履歴と、有料道路の利用時におけるETCカードの利用履歴の双方の利用履歴が存在しない場合には、案内手段によりその旨案内し、手動でモードを切替えることができるように構成することが好ましい。
前記乗客カード処理モードが設定された状態で、タクシーメータの支払のタリフボタンが操作されたときに、ETCカードの抜き忘れを案内する抜忘案内手段を設けることができる。このように構成すると、乗客のETCカードをETC車載器に装填して、乗客カード処理モードが設定されている状態で、支払のタリフボタンを操作して、乗車料金を決定するとともに、乗客のETCカードを用いて有料道路の通行料金を収受処理するときに、抜忘案内手段により乗客のETCカードを抜き忘れないように案内するので、乗客のETCカードをETC車載器から抜き忘れることを効果的に防止できる。
前記乗客カード処理モードが設定された状態で、タクシーメータの空車のタリフボタンが操作されたときに、モード設定手段による設定モードを会社カード処理モードに復帰させるモード復帰手段を設けることができる。このように構成すると、ソフトウェア的に処理モードを切替える場合において、乗客カード処理モードから会社カード処理モードへの処理モードの切替え忘れを確実に防止できる。
前記乗客カード処理モードが設定されているときに、乗客カードがETC車載器に装填されていることを表示する表示手段を設けることも好ましい実施の形態である。この場合には、表示手段の表示内容を目視することで、処理モードの切替え忘れや操作ミス、乗客カードの抜き忘れなどを防止できるので好ましい。
本発明に係るタクシーの領収書発行方法は、乗客に領収書を発行するタクシーの領収書発行方法であって、タクシー会社のETCカードがETC車載器に装填されているときには、タクシーメータからの乗車料金データと、ETC車載器からの通行料金データとに基づいて、領収書を作成して印字装置から発行し、乗客のETCカードがETC車載器に装填されているときには、タクシーメータからの乗車料金データに基づいて、領収書を作成して印字装置から発行するものである。このため、乗客のETCカードを用いて通行料金を払っているにも拘わらず、乗車料金とともに通行料金が印刷されて、あたかもタクシー会社が通行料金を払ったかのような領収書が発行されることを防止することができる。
本発明に係るタクシーの領収書発行システム及び領収書発行方法によれば、タクシー会社のETCカードがETC車載器に装填されているときには、タクシーメータからの乗車料金データと、ETC車載器からの通行料金データとに基づいて領収書を発行し、乗客のETCカードがETC車載器に装填されているときには、タクシーメータからの乗車料金データに基づいて領収書を発行するので、乗客のETCカードを用いて通行料金を払っているにも拘わらず、乗車料金とともに通行料金が印刷されて、あたかもタクシー会社が乗客から通行料金を受け取ったかのような領収書が発行されることを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明するが、本発明に係るタクシーの領収書発行システムは、手動操作により、会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに、処理モードを切替え可能なモード設定スイッチを設ける第1実施形態と、ETC車載器に装填されているETCカードの利用履歴に基づいて、会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに、処理モードを自動的に切替える第2実施形態の2つの実施形態を有している。先ず、モード設定スイッチを設けた第1実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、タクシーの料金処理システム1は、乗車料金を演算するタクシーメータ10と、有料道路に設置のETC路側装置2との間で無線データ通信を行って、有料道路の通行料金の収受処理を行うETC車載器20と、タクシーメータ10とETC車載器20とに電気的に接続されて、領収書の発行や営業データ記憶カード3への営業データの書き込み処理などを行う処理機30(これが印字装置に相当する)と、ETC車載器20と処理機30とを電気的に接続する配線の途中部に介装したモード設定スイッチ40と、ETC車載器20に装填して、有料道路のETC利用データを順次記憶するETCカード4を備えている。
ETCシステムは、ETC路側装置2とETC車載器20とETCカード4とを主体とした周知の構成のものである。このETCシステムでは、ETC車載器20を搭載した車両が有料道路の料金所などに設置のETC路側装置2を通過する毎に、ETC路側装置2とETC車載器20間において無線データ通信を行って、ETC路側装置2からETC車載器20へ、有料道路の入口ゲートIDと出口ゲートIDと利用日時と通行料金などを含むETC利用データを送信し、ETC車載器20からETC路側装置2へ、ETCカード4のIDデータなどを含むデータを送信する。そして、ETC路側装置2では、有料道路のETC利用データとETCカードのIDデータなどをETCカード発行会社へ送信し、有料道路の料金を決済することになり、またETC車載器20では、有料道路のETC利用データをリーダライタ21によりETCカード4に順次書込み、ETC利用データを管理できるように構成されている。
ETCカード4は、ICカードからなり、このETCカード4のメモリには、有料道路を利用する毎にETC利用データが順次記憶され、例えば有料道路の利用回数で100回分のETC利用データを記憶できるように構成されている。
車載の処理機30は、CPU(中央演算装置)とRAM(ランダム アクセス メモリ)とROM(リード オンリ メモリ)を主体としてなる制御手段31と、営業データ記憶カード3のためのリーダライタ32と、領収書を発行するための印字手段33と、領収書を発行させるための領収書発行スイッチ34とを備えている。制御手段31のROMには、領収書を発行させるための領収書発行制御の制御プラグラムが予め入力格納され、制御手段31のRAMにはETC車載器20から出力されるETC利用データを一時的に記憶する利用データ記憶手段(図示略)が設けられている。尚、本実施の形態では、処理機30に利用データ記憶手段を設けたが、営業データ記憶カード3に利用データ記憶手段を設けることも可能である。
タクシーメータ10は、空車、実車、支払を含む複数のタリフ設定スイッチ11と、走行距離及び走行時間に基づき、その時のタリフ位置に応じた乗車料金を演算する料金演算手段12と、乗車料金やタリフなどを表示する表示手段13とを備えた周知の構成のものである。
モード設定スイッチ40は、ETC車載器20から処理機30へETC利用データを送信するための信号線を電気的に接続した状態と、電気的に切断した状態とに切り替え可能な、スライドスイッチや押しボタンスイッチなどで構成され、電気的に切断した状態では、ETC車載器20から出力されるETC利用データが処理機30に入力されないように構成されている。また、モード設定スイッチ40のキートップ或いはモード設定スイッチ40付近には、乗客のETCカード4の利用を表示する、例えば「お客様のETCカード装填中」というメッセージを表示可能な表示部(図示略)が設けられ、ETC車載器20と処理機30とを電気的に切断すると、この表示部が点灯して、乗務員及び乗客に対して前記メッセージが表示され、ETC車載器20と処理機30とを電気的に接続すると、表示部が消灯するように構成されている。表示部に表示させるメッセージは、現在設定されている処理モードを明確に案内可能であれば、任意の内容に設定できる。また、表示部としては、液晶ディスプレイなどを用いることも可能であるが、メッセージを印刷した樹脂板をLEDなどのバックライトで照明可能に構成したものが安価に実施できるので好適である。更に、乗客のETCカード4をETC車載器20から抜き取るまで表示部を点灯させて、抜き取ったときに表示部を消灯させると、乗客のETCカード4の抜き忘れを防止する上で好ましい。
次に、処理機30の制御手段31でなされる領収書発行制御について、図2、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、図中Si(i=1、2、3・・・)は各ステップを示すものである。
タクシー営業所からの出庫時に、タクシーメータ10とETC車載器20と処理機30に電源が投入されるとともに、ETCカード4がETC車載器20に装填されるとこの制御が開始され、有料道路のETC利用データを記憶する利用データ記憶手段の記憶内容をリセットするなどの初期設定を行う(S1)。
そして、S2において入庫と判定されるまで、即ちタクシーの営業を終了するため営業所に入庫して、ETC車載器20からETCカード4を抜き取るとともに、処理機30のリーダライタ32により営業データ記憶カード3に対して営業データを記憶させるなどして、入庫と判定されるまで、以下に説明する処理を繰り返し行うことになる。尚、ETC車載器20からETCカード4を抜き取るとともに、処理機30のリーダライタ32により営業データ記憶カード3に対して営業データを記憶させることを条件に入庫判定させたが、それ以外の条件で入庫判定させることも可能である。
タクシーメータ10において実車のタリフが設定されているか否かが判定され(S3)、Noの場合には、支払のタリフが設定されているか否かが判定され(S4)、Noの場合には空車のタリフが設定されているか否かが判定される(S5)。
そして、乗客を乗せて営業を行うため、実車のタリフスイッチが操作されると、S3においてYesと判定されて、S6においてETCカード4が利用されたか否か、即ちタクシー車両が有料道路のETC路側装置2を通過して、ETC車載器20にて受信したゲートIDと利用日時と通行料金などの情報を含むETC利用データが、ETC車載器20から処理機30へ送信されたか否かが判定され、有料道路を利用せず、ETC車載器20から処理機30へETC利用データが送信されなかった場合には、Noと判定されてS2に戻る。
一方、S6においてYesと判定された場合、即ち有料道路のETC路側装置2を通過した場合には、ETC車載器20から処理機30へ送信されたETC利用データが利用データ記憶手段に記憶される(S7)。尚、複数の有料道路を利用した場合には、ETCカード4を利用する毎に、ETC利用データが利用データ記憶手段に順次記憶されることになる。
ここで、乗車後、有料道路を利用するまでの間において、乗客が、ETCマイレージなどのポイントを獲得するため、乗客自身が保有するETCカード4を使って、通行料金を処理することを乗務員に依頼した場合には、乗務員は、ETC車載器20から会社のETCカード4を抜き取って、乗客のETCカード4をETC車載器20に装填するとともに、モード設定スイッチ40により、処理モードを、ETC車載器20と処理機30とを電気的に接続した会社カード処理モードから、ETC車載器20と処理機30とを電気的に切断した乗客カード処理モードへ切り替える。また、モード設定スイッチ40を乗客カード処理モードに切替えることにより、モード設定スイッチ40の表示部に例えば「お客様のETCカード装填中」と表示させる。そして、このように、モード設定スイッチ40を乗客カード処理モードに切替えると、有料道路のETC路側装置2を通過しても、ETC車載器20から処理機30へのETC利用データのデータ送信が遮断されるため、S6においてNoと判定されてS2に戻る。
こうして、目的地に到達して、支払のタリフスイッチを操作すると、S4においてYesと判定されて、領収書を発行するか否かが判定され(S8)、領収書発行スイッチ34を操作しなかった場合には、領収書を発行しないでS2に戻り、領収書発行スイッチ34を操作すると、S8においてYesと判定されて、領収書発行処理のルーチンへ移行する(S9)。
領収書発行処理のサブルーチンでは、図3に示すように、利用データ記憶手段に有料道路のETC利用データが記憶されているか否かが判定され(S11)、ETC利用データが記憶されている場合には、タクシーメータ10から送信される乗車料金データと、ETC利用データのうちの通行料金データとに基づいて、乗車料金と通行料金を記載した領収書を発行し(S12)、ETC利用データが記憶されていない場合には、乗車料金データに基づいて、乗車料金を記載した領収書を発行することになる。つまり、会社のETCカード4を用いて有料道路の通行料金を決済した場合には、S7において、ETC利用データが利用データ記憶手段に順次記憶されるので、S11においてYesと判定されて、乗車料金と通行料金が記載された領収書を発行するが、有料道路を利用する場合であっても、乗客のETCカード4を用いて有料道路の通行料金を決済した場合には、ETC車載器20と処理機30とが電気的に切断されて、利用データ記憶手段にはETC利用データが記憶されていないことから、乗車料金が記載され、通行料金が記載されていない領収書が発行されることになる。尚、領収書には、乗車料金や通行料金以外に、車両番号や発行日時、タクシー会社名、利用した有料道路のゲート名なども印字される。
こうして、乗車料金等の支払が完了して乗客が降車した後、次の営業を行うため、空車のタリフスイッチを操作すると、利用データ記憶手段に記憶されていたETC利用データをクリアしてから(S10)、S2に戻り、上記と同様の処理を繰返すことになる。
尚、支払のタリフスイッチが操作された際に、乗客カード処理モードが設定されている場合には、乗客のETCカード4がETC車載器20に装填されていることを、表示や音声により案内して、乗客のETCカード4の抜き忘れを防止することが好ましい。また、空車のタリフスイッチが操作された際に、乗客カード処理モードが設定されている場合には、モード設定スイッチ40を会社カード処理モードへ切替えるように、表示や音声により案内することが好ましい。更に、前記領収書発行制御の制御プログラムは、前記実施の形態に示した以外の周知の制御プログラムで構成することができる。要は、乗客のETCカード4を使用するときには、ETC車載器20と処理機30とを電気的に切断して、ETC車載器20から送信されるETC利用データを処理機30で受信できないようにし、タクシー会社のETCカード4を使用するときには、ETC車載器20と処理機30とを電気的に接続することで、ETC車載器20から送信されるETC利用データを処理機30で受信できるようにすることで、既存の領収書発行制御の制御プログラムにより、領収書を発行するときに、乗客のETCカードを使用したときには、乗車料金のみが領収書に印字され、タクシー会社のETCカードを使用したときには、乗車料金と通行料金が領収書に印字させるように構成したものは本発明の範疇である。
次に、前記第1実施形態の料金処理システム1の構成を部分的に変更した変形例について説明する。尚、前記第1実施形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
(1)前記第1実施形態では、モード設定スイッチ40により、ETC車載器20と処理機30とを電気的に接続した状態と、電気的に切断した状態とに切替えたが、次に説明する第1変形例のように、電気的な接続自体はそのまま維持しつつ、モードのみを会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに切替えるように構成することもできる。
この第1変形例のタクシーの料金処理システム1では、図4に示すように、前記モード設定スイッチ40に代えて、処理機30にモード設定スイッチ40Aを備えさせ、このモード設定スイッチ40Aの信号を制御手段31に入力することになる。尚、このモード設定スイッチ40Aは、必ずしも処理機30に組み込む必要はなく、処理機30とは別に設けて、処理機30に電気的に接続することも可能である。
第1変形例の処理機30においても、前記第1実施形態と同様に図1に示すS1〜S10の処理を行うが、この第1変形例では、ETCマイレージなどのポイントを獲得するため乗客のETCカード4がETC車載器20に装填されて、モード設定スイッチ40Aが乗客カード処理モードに切替えられた場合においても、前記第1実施形態とは異なり、ETC車載器20と処理機30との電気的な接続を切断しないで、両者の電気的な接続を維持するので、乗客を乗せて営業を行うため、実車のタリフスイッチを操作して、S3においてYesと判定され、S6においてETCカード4が利用されたか否かが判定されたときに、会社カード処理モードの場合と同様に、Yesと判定されて、S7において、ETC車載器20から処理機30へ送信されたETC利用データが利用データ記憶手段に順次記憶される。
そして、図2のS8において領収書発行スイッチ34が操作されたときには、図5に示す領収書発行処理のルーチンへ移行して、利用データ記憶手段にETC利用データが記憶されているか否かが判定され(S20)、ETC利用データが記憶されている場合には、会社カード処理モードが設定されているか否かが判定される(S21)。そして、ETC利用データが記憶され、且つ、会社カード処理モードが設定されている場合にのみ、タクシーメータ10から送信される乗車料金データと、ETC利用データのうちの通行料金データとに基づいて、乗車料金と通行料金を記載した領収書を発行し(S22)、ETC利用データが記憶されていない場合、即ち有料道路を利用していない場合や、ETC利用データが記憶されている場合であっても、会社カード処理モードが設定されていない場合、即ち乗客のETCカードで有料道路を利用した場合には、乗車料金データに基づいて、乗車料金を記載した領収書を発行することになる(S23)。
(2)前記第1変形例と同様にモード設定スイッチ40Aにより処理モードのみを会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに切替えるように構成する場合において、乗務員によるモード設定スイッチ40Aの誤操作や操作忘れのフェイルセーフ機能を、次の第2変形例のように備えさせることもできる。
この第2変形例では、図4に示す料金処理システム1を用い、処理機30に備えさせたモード設定スイッチ40Aの信号を制御手段31に入力するとともに、処理機30の制御手段31にETCカード4の利用履歴のうちの少なくとも最新の3つの利用履歴を記憶する履歴記憶手段(図示略)を設けることになる。
また、第2変形例の処理機30においても、前記第1実施形態と同様に図1に示すS1〜S10の処理を行うが、この第2変形例では、S1の初期設定において、利用データ記憶手段の記憶内容をリセットするとともに、ETC車載器20に装填された会社のETCカード4、即ち出庫時における会社のETCカード4の利用履歴のうちの少なくとも最新の3つの利用履歴を履歴記憶手段に記憶させることになる。但し、3つ以外の個数の利用履歴を履歴記憶手段に記憶させることも可能である。
そして、図2のS8において領収書発行スイッチ34が操作されたときには、図6に示すような領収書発行処理のサブルーチンへ移行して、次のような処理を行うことになる。
即ち、利用データ記憶手段に有料道路のETC利用データが記憶されているか否かが判定され(S30)、ETC利用データが記憶されていない場合には、有料道路を利用していないので、S31へ移行して、タクシーメータ10から送信される乗車料金データに基づいて、乗車料金を記載した領収書を発行する。
S30においてYesと判定された場合、即ちETC利用データが利用データ記憶手段に記憶されていると判定された場合には、S32において、モード設定スイッチ40Aにより設定されている現在の処理モードが会社カード処理モードか否かが判定される。そして、会社カード処理モードが設定されている場合には、ETC車載器20に会社のETCカード4が装填されているか否かを検証するため、先ずETC車載器20にセットされているETCカード4の履歴を読み込んで(S33)、履歴記憶手段に記憶されている履歴データと同じ履歴データがETCカード4に記憶されているか否か、即ちETC車載器20に装填されているETCカード4が会社のETCカード4であるか否かが判定される。
S34において、会社のETCカード4であると判定された場合には、モード設定スイッチ40Aにより正しいモードが設定されているものとして、タクシーメータ10から送信される乗車料金データと、ETC利用データのうちの通行料金データとに基づいて、乗車料金と通行料金を記載した領収書を発行し(S35)、履歴記憶手段の履歴データを最新の3つの履歴データに更新して(S36)、S2に戻る。また、S34において、会社のETCカード4ではないと判定された場合、即ちETC車載器20に装填されているETCカード4が乗客のETCカード4であると判定された場合には、S37へ移行して、モード設定スイッチ40Aによる設定モードが不良である旨、乗務員に音声や表示により案内する。
また、S32においてNoと判定された場合、即ち、モード設定スイッチ40Aにより設定されている現在の処理モードが会社カード処理モードではなく、乗客カード処理モードであると判定された場合には、ETC車載器20に乗客のETCカード4が装填されているか否かを検証するため、先ずETC車載器20にセットされているETCカード4の履歴を読み込み(S38)、S39において、履歴記憶手段に記憶されている履歴データと同じ履歴データがETCカード4に記憶されているか否か、即ちETC車載器20に装填されているETCカード4が会社のETCカード4であるか否かが判定され、会社のETCカード4でない場合、即ち乗客のETCカード4の場合には、モード設定スイッチ40Aにより正しいモードが設定されているものとして、S31へ移行して、タクシーメータ10から送信される乗車料金データに基づいて、乗車料金を記載した領収書を発行してから、S2に戻る。
一方、S39においてYesと判定された場合、即ちETC車載器20に装填されているETCカード4が会社のETCカード4であると判定された場合には、S37へ移行して、モード設定スイッチ40Aによる設定モードが不良である旨、乗務員に音声や表示により案内する。
尚、S37において、モード設定スイッチ40Aによる設定モードが不良であると案内された場合、乗務員は、ETC車載器20に装填されているETCカード4を確認して、モード設定スイッチ40Aによる設定モードが不良である場合には、モード設定スイッチ40Aを切替えて、領収書発行スイッチ34を操作することで、適正な印字がなされた領収書を発行させることができる。
(第2実施形態)
次に、モード設定スイッチ40を用いないで、ETC車載器20に装填されているETCカード4の利用履歴に基づいて、会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに、処理モードを自動的に切替える第2実施形態について説明する。尚、前記第1実施形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この第2実施形態のタクシーの料金処理システム1は、前記第1変形例と同様に、図4に示すように、乗車料金を演算するタクシーメータ10と、有料道路に設置のETC路側装置2との間で無線データ通信を行って、有料道路の通行料金の収受処理を行うETC車載器20と、タクシーメータ10とETC車載器20とに電気的に接続されて、領収書の発行や営業データ記憶カード3への営業データの書き込み処理などを行う処理機30(これが印字装置に相当する)と、ETC車載器20に装填して、有料道路の利用データを順次記憶するETCカード4を備えている。
車載の処理機30は、CPU(中央演算装置)とRAM(ランダム アクセス メモリ)とROM(リード オンリ メモリ)を主体としてなる制御手段31と、営業データ記憶カード3のためのリーダライタ32と、領収書を発行するための印字手段33とを備えている。制御手段31のROMには、領収書を発行させるための領収書発行制御の制御プラグラムが予め入力格納され、制御手段31のRAMにはETC車載器20から出力されるETC利用データを一時的に記憶する利用データ記憶手段(図示略)が設けられるとともに、ETCカード4の履歴データのうちの少なくとも最新の3つの履歴データを記憶する履歴記憶手段(図示略)が設けられている。但し、処理機30とは別箇に、履歴記憶手段及び利用データ記憶手段を備えたモード設定手段を設けることも可能であるが、製作コストが高くなるので、処理機30に一体的に設けることが好ましい。
次に、処理機30でなされる領収書発行制御について、図7、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、図中Si(i=40、41、42・・・)は各ステップを示すものである。
タクシーメータ10とETC車載器20と処理機30に電源が投入されるとともに、ETCカード4がETC車載器20に装填されるとこの制御が開始され、利用データ記憶手段及び履歴記憶手段の記憶内容をリセットするなどの初期設定を行う(S40)。
そして、S41において入庫と判定されるまで、即ちタクシーの営業を終了するため営業所に入庫して、ETC車載器20からETCカード4が抜き取られるとともに、処理機30の電源が落されるまで、次の処理を繰り返し行うことになる。
タクシーメータ10において実車のタリフが設定されているか否かが判定され(S42)、Noの場合には、支払のタリフが設定されているか否かが判定され(S43)、Noの場合には空車のタリフが設定されているか否かが判定される(S44)。
そして、乗客を乗せて営業を行うため、実車のタリフスイッチを操作すると、S42においてYesと判定されて、S45においてETCカード4が利用されたか否か、即ちタクシー車両が有料道路のETC路側装置2を通過して、ETC車載器20にて受信したゲートIDと利用日時と通行料金などの情報を含むETC利用データが、ETC車載器20から処理機30へ送信されたか否かが判定され、有料道路を利用せず、ETC車載器20から処理機30へETC利用データが送信されなかった場合には、Noと判定されてS41に戻る。
一方、S45においてYesと判定された場合、即ち有料道路のETC路側装置2を通過した場合には、ETC車載器20から処理機30へ送信されたETC利用データが利用データ記憶手段に順次記憶され(S46)、ETC車載器20に装填されているETCカード4の利用履歴が読み込まれる(S47)。そして、該ETCカード4の利用履歴と履歴記憶手段に予め記憶されているETCカード4の利用履歴とを対比して、両者が同じ利用履歴か否か、即ちETC車載器20に会社のETCカード4が装填されているか否かが判定され(S48)、会社のETCカード4である場合にはS2へ移行し、会社のETCカード4でない場合、即ち乗客のETCカード4である場合には、乗客カード処理モードを設定し(S49)、乗客のETCカード4を使用している旨のメッセージを表示することになる。メッセージの表示は、液晶ディスプレイなどで行うことも可能であるが、メッセージを印刷した樹脂板をLEDなどのバックライトで照明可能としたものを採用することができる。尚、複数の有料道路を利用する場合には、ETCカード4を利用する毎に、ETC利用データが利用データ記憶手段に順次記憶されることになる。
こうして、目的地に到達して、支払のタリフスイッチを操作すると、S43においてYesと判定されて、領収書を発行するか否かが判定され(S51)、領収書発行スイッチ34を操作しなかった場合には、領収書を発行しないでS41に戻る。一方、領収書発行スイッチ34を操作すると、S51においてYesと判定されて、領収書発行処理のルーチンへ移行する(S52)。
領収書発行処理のサブルーチンでは、利用データ記憶手段にETC利用データが記憶されているか否かが判定され(S60)、ETC利用データが記憶されていない場合には、有料道路を利用していないので、S61へ移行して、タクシーメータ10から送信される乗車料金データに基づいて、乗車料金を記載した領収書を発行する。
ETC利用データが利用データ記憶手段に記憶されている場合には、S60においてYesと判定され、モード設定スイッチ40Aにより設定されている現在の処理モードが会社カード処理モードか否かが判定される(S62)。会社カード処理モードが設定されている場合には、タクシーメータ10から送信される乗車料金データと、ETC利用データのうちの通行料金データに基づいて、乗車料金と通行料金を記載した領収書を発行し(S63)、履歴記憶手段の履歴データを最新の3つの履歴データに更新してから(S64)、S41に戻る。
S62において会社カード処理モードが設定されていないと判定された場合には、乗客のETCカード4をETC車載器20に装填して有料道路を利用したので、乗車料金データに基づいて、乗車料金を記載した領収書を発行する(S65)。そして、ETC車載器20に装填されているETCカード4の利用履歴が読み出され(S66)、該ETCカード4の利用履歴と履歴記憶手段に予め記憶されているETCカード4の利用履歴とを対比して、両者に同じ利用履歴が存在するか否か、即ちETC車載器20に会社のETCカード4が装填されているか否かが判定され(S67)、乗客のETCカード4である場合には、S66に戻って、ETC車載器20に装填されているETCカード4が、乗客のETCカード4から会社のETCカード4に差し替えられるまで待ち、会社のETCカード4が装填された場合には、乗客のETCカード4を使用している旨のメッセージの表示を消灯して(S68)、会社カード処理モードを設定してから(S69)S41に戻る。尚、S67において、Noと判定された場合に、乗客のETCカード4がETC車載器20に装填されている旨の案内を音声や表示などで行って、ETCカード4の抜き忘れを防止するようにしてもよい。
こうして、乗車料金等の支払が完了した後、次の営業を行うため、空車のタリフスイッチを操作すると、S44においてYesと判定されて、利用データ記憶手段に記憶されていたETC利用データをクリアしてから(S53)、S41に戻り、前記と同様の処理を繰返すことになる。
尚、支払のタリフスイッチが操作された際に、乗客カード処理モードが設定されている場合には、乗客のETCカード4がETC車載器20に装填されていることを、表示や音声により案内して、乗客のETCカード4の抜き忘れを防止することが好ましい。また、空車のタリフスイッチが操作された際に、乗客カード処理モードが設定されている場合には、モード設定スイッチ40Aを会社カード処理モードへ切替えるように、表示や音声により案内することが好ましい。
尚、前記領収書発行システム1で行う各種案内、例えば乗客のETCカード4をETC車載器20に装填したときの案内や、乗客のETCカード4の抜き忘れの案内などは、文字表示やLED等の点灯表示などにより視覚的に報知することも可能であるし、音声やブザーなどにより聴覚的に報知することも可能であるし、これらを組み合わせて報知することもできる。また、これらの案内は、処理機30やモード設定スイッチ40、40A以外の機器で行うことも可能で、例えばタクシーメータ10の表示手段13を活用して行ったり、タクシーメータ10に表示手段を別途設けて行ったりすると、案内が目に付き易くなるので効果的である。また、乗客のETCカード4が、ETC車載器20に装填されている場合には、後部ドアを開操作しても開かないように構成して、乗客が降車できないようにしつつ、ETCカード4の抜き忘れを案内するように構成するなど、ETCカード4の抜き忘れを確実に防止できるように構成することが好ましい。
また、タクシーメータ10として、処理機30の機能の一部又は全部を組み込んだものを採用することもできる。例えば、領収書発行制御の制御プラグラムをタクシーメータ10の制御手段に予め入力格納し、タクシーメータ10側で領収書発行制御を行って、領収書の印字のみを処理機30で行ってもよいし、領収書発行制御の制御プラグラムをタクシーメータ10の制御手段に予め入力格納するとともに、タクシーメータ10に印字手段33を一体的に組み込んで、タクシーメータ10から領収書を発行させるように構成することも可能である。後者の場合には、処理機30を省略して、ETC車載器20をタクシーメータ10に電気的に接続することもできる。また、処理機30の機能の一部又は全部をタクシーメータ10に組み込む場合には、タクシーメータ10に対してモード設定スイッチ40、40Aを設けることもできる。更に、モード設定スイッチ40、40Aとして、処理機30の機能の一部又は全部を組み込んだものを採用することもできる。例えば、モード設定スイッチ40、40Aに制御手段を組み込んで、この制御手段により領収書発行制御の制御プログラムを実行させ、領収書の印字のみを処理機30で行ってもよい。
第1実施形態のタクシーの領収書発行システムの制御系のブロック図 第1実施形態の領収書発行制御のメインルーチンのフローチャート 第1実施形態の領収書発行処理のサブルーチンのフローチャート 第1変形例のタクシーの領収書発行システムの制御系のブロック図 第1変形例の領収書発行処理のサブルーチンのフローチャート 第2変形例の領収書発行処理のサブルーチンのフローチャート 第2実施形態のタクシーの領収書発行制御のメインルーチンのフローチャート 第2実施形態の領収書発行処理のサブルーチンのフローチャート
符号の説明
1 料金処理システム
2 ETC路側装置
3 営業データ記憶カード
4 ETCカード
10 タクシーメータ
11 タリフ設定スイッチ
12 料金演算手段
13 表示手段
20 ETC車載器
30 処理機
31 制御手段
32 リーダライタ
33 印字手段
34 領収書発行スイッチ
40 モード設定スイッチ
40A モード設定スイッチ

Claims (9)

  1. タクシーメータとETC車載器と印字装置とを備え、タクシーメータからの乗車料金データと、ETC車載器からの通行料金データとに基づいて領収書を作成して印字装置から発行させる領収書発行手段を設けたタクシーの領収書発行システムであって、
    前記ETC車載器に装填されているETCカードが、タクシー会社のETCカードであるときには会社カード処理モードを設定し、乗客のETCカードであるときには乗客カード処理モードを設定するモード設定手段を設け、
    前記領収書発行手段では、領収書発行時の設定モードが、会社カード処理モードのときには、乗車料金データと通行料金データとに基づいて領収書を作成し、乗客カード処理モードのときには、乗車料金データに基づいて領収書を作成する、
    ことを特徴とするタクシーの領収書発行システム。
  2. 前記モード設定手段として、手動操作により、会社カード処理モードと乗客カード処理モードとに、処理モードを切替え可能なモード設定スイッチを設けた請求項1記載のタクシーの領収書発行システム。
  3. 前記モード設定スイッチでは、前記ETC車載器に装填されているETCカードが、タクシー会社のETCカードであるときに、ETC車載器と印字装置とを電気的に接続してなる会社カード処理モードを設定し、乗客のETCカードであるときに、ETC車載器と印字装置とを電気的に切断してなる乗客カード処理モードを設定する請求項2記載のタクシーの領収書発行システム。
  4. ETC車載器に装填されているETCカードの出庫時における利用履歴を記憶する履歴記憶手段と、ETC車載器に装填されているETCカードのETCカード利用時における利用履歴を読み取って、前記履歴記憶手段に記憶されている出庫時の利用履歴と照合し、同じ履歴か否かを判定する判定手段と、乗客カード処理モードが設定されている状態で、判定手段により同じ履歴と判定された場合、または会社カード処理モードが設定されている状態で、判定手段により異なる履歴と判定された場合には、モード設定スイッチの操作確認を案内する案内手段とを設けた請求項2又は3記載のタクシーの領収書発行システム。
  5. 前記モード設定手段として、ETC車載器に装填されているETCカードの出庫時における利用履歴を記憶する履歴記憶手段と、ETC車載器に装填されているETCカードのETCカード利用時における利用履歴を読み取って、前記履歴記憶手段に記憶されている出庫時の利用履歴と照合し、両者が同じ利用履歴の場合には会社カード処理モードを設定し、異なる利用履歴の場合には乗客カード処理モードを設定する処理モード切替手段を備えたものを用いた請求項1記載のタクシーの領収書発行システム。
  6. 前記乗客カード処理モードが設定された状態で、タクシーメータの支払のタリフボタンが操作されたときに、ETCカードの抜き忘れを案内する抜忘案内手段を設けた請求項1〜5のいずれか1項記載のタクシーの領収書発行システム。
  7. 前記乗客カード処理モードが設定された状態で、タクシーメータの空車のタリフボタンが操作されたときに、モード設定手段による設定モードを会社カード処理モードに復帰させるモード復帰手段を設けた請求項1〜6のいずれか1項記載のタクシーの領収書発行システム。
  8. 前記乗客カード処理モードが設定されているときに、乗客カードがETC車載器に装填されていることを表示する表示手段を設けた請求項1〜7のいずれか1項記載のタクシーの領収書発行システム。
  9. ETC車載器を備えたタクシーの領収書発行方法であって、タクシー会社のETCカードがETC車載器に装填されているときには、タクシーメータからの乗車料金データと、ETC車載器からの通行料金データとに基づいて、領収書を作成して印字装置から発行し、乗客のETCカードがETC車載器に装填されているときには、タクシーメータからの乗車料金データに基づいて、領収書を作成して印字装置から発行することを特徴とするタクシーの領収書発行方法。
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