JP2007072780A - 自動改札機、発券機および駅務システム - Google Patents

自動改札機、発券機および駅務システム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数人からなるグループの利用者が1枚の券だけで自動改札機30による入出場を行うことができ、複数人からなるグループの利用者に対して利便性を向上できる。
【解決手段】 発券機1では、乗車券情報と利用者の人数とを記録した1枚の券を発券し、自動改札機30では、有効な乗車券情報とともに利用者の人数が記録されている券が提示された場合、当該券に記録されている人数分の利用者の通行を許可するようにしたものである。
【選択図】 図5

Description

この発明は、例えば、鉄道等の交通機関などで利用され、利用者が所持する乗車券等の記録媒体を用いて入出場処理を行う自動改札機と、この自動改札機で利用される乗車券の発券処理を行う発券機と、上記自動改機および上記発券機などを有する駅務システムに関する。
近年、鉄道等の交通機関などの駅務システムでは、利用者が所持している乗車券を自動改札機により処理することにより改札業務を行っている。従来の自動改札機では、各利用者に対して1人づつ改札業務を行うようになっている。つまり、従来の自動改札機では、各利用者がそれぞれ乗車券を持参していることを前提とし、各利用者に対してそれぞれ入出場を判定するようになっている。このため、少人数のグループが駅改札で入出場する場合であっても、1人ひとりが乗車券を持参し、それぞれを自動改札機に投入することで各利用者の入出場が判定される。従って、従来の自動改札機では、グループの全員がぞれぞれ乗車券を所持しなければならない。これを改善するために、特開2002−92670では、自動改札機に設置した「同時処理人数釦」で人数を指定した後に利用者全員分の乗車券を投入することにより、同時処理人数釦で指定した利用者数分だけ通過を認める技術が提案されている。
しかしながら、上記の提案では、通過したい利用者数分の乗車券類をあらかじめ用意したり、券売機で必要な人数分の乗車券類を購入したりしなければならないため、利便性の向上が望めないという問題点がある。また、自動改札機に「同時処理人数釦」を設置する必要があるため、設置コストがかさむという問題点もある。さらには、自動改札機では、同時投入できる乗車券の数(同時処理が可能な乗車券の数)に限界があるため、人数が多くなればなるほど処理が困難になるという問題点もある。
特開2002−92670号公報 特開2003−308547号公報
この発明の一形態では、複数人からなるグループの利用者に対する入出場処理を効率的に実施することができ、各利用者の利便性を向上させることができる券売機、自動改札機、および、駅務システムを提供することを目的とする。
この発明の一形態としての自動改札機は、記録媒体に記録されている情報に基づいて利用者の通行を制御するものにおいて、利用者が提示した記録媒体に記録されている情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記記録媒体から読取った情報に基づいて当該記録媒体での複数人分の通行を許可するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記記録媒体での複数人の通行を許可すると判定したのに基づいて、通行を許可すると判定した人数分の利用者の通行を許可する通行制御手段とを有する。
この発明の一形態としての発券機は、券情報を記録した記録媒体を発券するものにおいて、複数人数分の券情報を記録した記録媒体の発券要求を指示する指示手段と、この指示手段により複数人分の券情報を記録した記録媒体の発券が指示されたのに基づいて、当該人数分の券の料金を算出する算出手段と、この算出手段により算出した料金を徴収したのに基づいて、前記指示手段により指示された人数分の券情報を記録した1つの記録媒体を発券する発券手段とを有する。
この発明の一形態としての発券機は、券情報を記録した記録媒体を発券するものにおいて、複数人分の複数の記録媒体からそれぞれ情報を読取る読取手段と、この読取手段により各記録媒体から読取った情報に基づいて当該人数分の精算料金を算出する算出手段と、この算出手段により算出した複数人数分の精算料金を徴収したのに基づいて、当該人数分の精算情報を記録した1つの記録媒体を発券する発券手段とを有する。
この発明の一形態としての通行制御システムは、券情報を記録した記録媒体を発券する発券機と前記発券機により発券された記録媒体に記録されている情報に基づいて利用者の通行を制御する自動改札機とを有するシステムにおいて、前記発券機は、複数人数分の券情報を記録した記録媒体の発券要求を指示する指示手段と、この指示手段により複数人分の券情報を記録した記録媒体の発券が指示されたのに基づいて、当該人数分の券の料金を算出する算出手段と、この算出手段により算出した料金を徴収したのに基づいて、前記指示手段により指示された人数分の券情報を記録した記録媒体を発券する発券手段とを有し、前記自動改札機は、記録媒体に記録されている情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記記録媒体から読取った情報に基づいて複数人分の通行を許可するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記記録媒体での複数人の通行を許可すると判定したのに基づいて、通行を許可すると判定した人数分の利用者の通行を許可する通行制御手段とを有する。
この発明の一形態によれば、複数人からなるグループの利用者に対する入出場処理を効率的に実施することができ、各利用者の利便性を向上させることができる券売機、自動改札機、および、駅務システムを提供できる。
以下、この発明の実施を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
この発明の実施の形態に係わる駅務システムは、たとえば、鉄道の各駅などに設置される自動改札機、券売機(発券機)、精算機(発券機)などの駅務器機から構成される。また、この駅務システムでは、乗車券に記憶された乗車券情報に基づいて各駅の改札口での入出場が判定される。
たとえば、利用者は、券売機で所望の乗車区間の乗車券を購入する。乗車券を購入した利用者は、当該乗車券を使用して出発駅の自動改札機により入場し、出場駅の自動改札機により出場する。また、乗り越し等により乗車券の有効な乗車区間を越えた場合、当該利用者は、出場駅の精算機により精算処理を行って精算券を発券し、その精算券を用いて出場駅の自動改札機により出場する。
また、当該駅務システムでは、たとえば、情報を磁気情報として記録する磁気記録媒体、あるいは、カード内に埋設されたメモリに電子情報を記憶するICカード、あるいは、上記ICカードの機能を有する携帯端末機などの記録媒体(あるいは電子機器)が乗車券として使用される。なお、本実施の形態の説明では、主に、乗車券として磁気記録媒体が用いられる場合について説明する。
図1は、券売機1の構成例を示す正面図である。
上記券売機(発券機)1は、たとえば、鉄道の駅等に設けられる。上記券売機1では、発券機として機能し、利用者により指定された条件の乗車券を発券するものである。図1に示すように、この券売機1の前面の接客面には、表示操作部2、カード口3、紙幣口4、硬貨投入口5、発券口6、硬貨放出口8、および、受け皿9が設けられている。
上記表示操作部2は、案内を表示する表示手段および利用者からの指示が入力される操作手段として機能する。上記表示操作部2は、たとえば、タッチパネル内蔵の液晶表示装置(LCD)によって構成される。上記表示操作部2は、表示手段として、操作案内あるいは投入金額などを表示する。上記表示操作部2は、操作手段として、タッチパネルにより選択可能なタッチキーなどを表示する。
上記カード口3では、カードが挿入あるいは排出される。上記カード口3は、利用者によりカードが挿入されたり、機器内で処理したカードが排出される。上記紙幣口4では、紙幣が投入あるいは排出される。上記紙幣口4には、利用者により紙幣が投入されたり、釣銭などの利用者へ返却すべき紙幣が排出される。上記硬貨投入口5には、利用者により硬貨が投入される。上記発券口6では、発券した券が排出される。上記硬貨放出口8では、釣銭などの利用者へ返却すべき硬貨が排出される。上記受け皿9は、上記硬貨放出口8から排出された硬貨の受け皿として機能とする。
図2は、上記したような接客面を有する券売機1の内部構成例を示すものである。
上記券売機1の制御系統は、上記紙幣処理部10、カード処理部11、検銭部12、釣銭部13、発券部14、主制御部20、メモリ21などを有している。上記主制御部20は、当該券売機1全体の制御を司るものである。上記主制御部20は、たとえば、CPUやメモリなどのマイクロコンピュータとその周辺回路などを主体に構成されている。上記メモリ21には、たとえば、運賃データなどが記憶される。上記主制御部20では、上記メモリ21に記憶されている運賃データに基づいて乗車券の料金などを算出するようになっている。
また、上記主制御部20は、上記表示操作部2を制御する機能を有している。上記表示操作部2に表示される内容は、上記主制御部20により制御される。また、上記表示操作部2に表示されるタッチキーへの入力は、上記主制御部20により検出されるようになっている。たとえば、図1に示す例では、上記表示操作部2には、乗車区間を指定するための区間指定釦Aとともに、後述する複数人対応の乗車券(グループ乗車券)の発券釦Bが表示されている。図1に示すグループ乗車券の発券釦Bは、2人グループ釦B2、3人グループ釦B3、4人グループ釦B4、5人グループ釦B5から構成されている。従って、グループ乗車券を購入する利用者は、グループの人数に応じた釦B2〜B5を選択的に入力するようになっている。
また、図2に示すように、券売機1内において、紙幣口4は紙幣処理部10に接続されている。また、上記硬貨投入口5は、検銭部12に接続される。さらに、上記検銭部12には釣銭部13が接続されている。これにより、上記検銭部12で鑑別された硬貨は釣銭として釣銭部13に貯留され、必要に応じて硬貨放出口8から受け皿9に放出されるようになっている。
また、上記カード口3は、上記カード処理部11に接続されている。上記カード処理部11は、カードに記録されている情報を読み取ったり、情報を記録したりするようになっている。カードとしては、磁気情報を記録する磁気カード、あるいは、ICチップを内蔵したICカードなどが想定される。また、磁気カードの形態としては、たとえば、乗車料金として使用可能な金額情報がストアードフェア(SF)カードなどがある。ICカードの形態としては、たとえば、SFカード、あるいは、定期券とSFカードとの両方の機能を有するものなどがある。
また、上記発券口6には、券を発券する発券手段としての発券部14が接続されている。この発券部14は、図示しないホッパに収納されている初期状態の記録媒体としての券の券面に印刷処理を施す印刷部14aと、この印刷部14aにより券面に印刷が施された券に乗車券情報を記録するライタ部(エンコード部)14bとからなる。上記発券部14により処理された乗車券としての記録媒体は、発券口6から排出される。
次に、自動改札機30について説明する。
図3は、上記入場用(出場用)の自動改札機30の外観構成を概略的に示すものである。
自動改札機30は、通常、2台1組として駅の改札口などに設置され、両者の間に通行者が通行する通路が形成される。この通路を通行する利用者に対して、上記自動改札機30は、改札業務を行う。
図3に示すように、自動改札機30本体の上面の一端部には、乗車券が投入される投入口31が設けられ、自動改札機30本体の上面の他端部には、取出口32が設けられている。また、上記自動改札機本体30上の取出口32の近傍には、通行者あるいは駅員などに対して案内を行うための表示部33が設けられている。
また、自動改札機30本体の通路側の側面の両端部には、それぞれ通行者の通行を制御する開閉動作可能なドア34、35が設けられている。上記ドア34、35は、通行可否の判定結果に基づいて、開閉制御されるようになっている。また、自動改札機本体30の各通路側の側面には、通路内を通行する利用者を検知する手段としての複数の検知器36が設けられている。各検知器36は、たとえば、光学的に人物の有無を検知するセンサなどにより構成される。
また、自動改札機本体30内には、券処理部37が設けられている。上記券処理部37には、上記投入口31と取出口32とが接続されている。上記券処理部37は、リーダ部37aとライタ部37bを有している。上記リーダ部37aは、上記投入口31に投入された乗車券から乗車券情報を読取るものである。上記ライタ部37bは、上記投入口31に投入された乗車券に対して情報を書き込むものである。このような構成により上記券処理部37は、上記投入口31に投入された乗車券に対して処理を施し、必要に応じて上記取出口32から当該乗車券を排出するようになっている。
なお、乗車券として非接触式のICカード(無線カード)が使用可能な自動改札機30には、投入口31の近傍に無線アンテナ38が設けられる。この無線アンテナ38は、通行者が携帯する無線カードとの無線電波の送受信を行う。また、非接触式のICカードの代わりに上記無線カードと同等な機能を有する携帯電話機が使用可能な自動改札機30にも、上記のような無線アンテナ38が設けられる。
図4は、自動改札機30の制御系統の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、自動改札機30は、CPU41、ROM42、RAM43、運賃メモリ44、ドア制御回路45、表示制御回路47、無線カードリーダライタ部49、検知器36、および、券処理部37などを有している。
上記CPU41は、当該自動改札機30全体を制御を司る。上記ROM42は、制御プログラム等が記憶されるメモリである。上記RAM43は、作業用のデータなどを記憶するメモリである。上記運賃メモリ44は、運賃データ等が記憶されている。上記ドア制御回路45、ドア34、35の開閉を制御するものである。上記表示制御回路47は、上記表示部33に表示する利用者に対する案内等を制御するものである。
上記無線カードリーダライタ部49は、上記無線アンテナ38を介して通信エリア内の無線カードとのデータの送受信を行い無線カードのカード情報の読取りおよび書込みを行うものである。なお、上記無線カードリーダライタ部49および上記無線アンテナ38は、乗車券として非接触式ICカードあるいは非接触式ICカードの機能を有する携帯電話等の携帯端末が使用可能な運用形態の場合に具備される。
各検知器36は、人物の有無の検知結果としての検知信号をCPU41に出力する。各検知器36の検知信号に基づいて、上記CPU41は、通路に進入してきた人物あるいは通路内の人物の状態などを検知するようになっている。
上記券処理部37は、上記投入口31に投入された乗車券を処理するものである。上記券処理部37は、リーダ部37aおよびライタ部37bなどを有している。上記リーダ部37aは、上記投入口31に投入された乗車券に記録されている情報を読取り、読取った情報を上記CPU41へ供給するものである。上記ライタ部37bは、上記CPU41からの書込み命令に基づいて上記投入口31に投入された乗車券に情報を書き込むものである。
次に、上記券売機1および上記自動改札機30を有する駅務システムの第1の運用例について説明する。
図5は、当該駅務システムの第1の運用例を概略的に説明するための図である。
図5に示す第1の運用例では、3人(複数人数)の利用者からなるグループがある入場駅からある出場駅まで乗車する場合を示している。
まず、3人のグループは、まず、入場駅の駅構外に設置されている発券機としての券売機1により複数人対応の乗車券を1枚購入する。この乗車券には、3人分の乗車券情報が記憶されている。具体的には、複数人対応の乗車券には、有効な乗車区間を示す情報と利用者が3人であることを示す情報が記録されている。なお、上記券売機1による複数人対応の乗車券の発券処理については、後で詳細に説明する。
複数人対応の乗車券を購入した利用者のグループは、入場駅の改札口に設置されている入場用の自動改札機30の投入口31に当該乗車券を投入するとともに、当該自動改札機30の通路を順に通過する。たとえば、当該自動改札機30の通路を先頭で通過する利用者が当該乗車券を投入し、その利用者に続いて当該グループの残りの2人が通過する。この場合、自動改札機30は、当該乗車券から読取った情報に基づいて3人分の利用者の入場(通過)を許可する。なお、上記自動改札機30の複数人対応の乗車券による入場処理については、後で詳細に説明する。
複数人対応の乗車券により入場したグループの各利用者は、当該入場駅から出場駅へ移動する。出場駅に到着すると、当該グループの利用者は、入場時と同様に、出場駅の改札口に設けられている出場用の自動改札機30の投入口31に入場時に使用した複数人対応の乗車券を投入するとともに、当該自動改札機30の通路を順に通過する。たとえば、当該自動改札機30の通路を先頭で通過する利用者が当該乗車券を投入し、その利用者に続いて当該グループの残りの2人が通過する。この場合、自動改札機30は、当該乗車券から読取った情報に基づいて3人分の利用者の出場(通過)を許可する。なお、上記自動改札機30の複数人対応の乗車券による出場処理についても、後で詳細に説明する。
上記のような第1の運用例によれば、複数人からなるグループの利用者は、1枚の乗車券だけで自動改札機30による入出場を行うことができる。従って、各利用者がそれぞれ乗車券を所持したり、それぞれが自動改札機30で入出場処理を行ったりする必要がない。この結果、自動改札機30などの構成を変更することなく、複数人からなるグループの利用者に対して利便性を向上できる。
次に、上記のような第1の運用例に用いられる発券機としての券売機1における複数人対応の乗車券(グループ乗車券)の発券処理について説明する。
図6は、上記券売機1における複数人対応の乗車券(グループ乗車券)の発券処理を説明するためのフローチャートである。
たとえば、上記券売機1では、利用者からの操作待ちの状態において、上記表示操作部2に乗車区間を指定するための区間指定釦Aとグループ乗車券の発券釦Bが表示されている。この状態において、利用者が表示操作部2に表示されている何れかの釦にタッチした場合、カード口3にカードを投入した場合、あるいは、硬貨投入口5あるいは紙幣口4に金額を投入した場合、上記券売機1の主制御部20は、利用者による操作内容に応じて処理を実行する。
たとえば、上記グループ乗車券の発券釦Bへの入力を検知した場合(ステップS12、YES)、上記主制御部20は、グループ乗車券を発券するための処理を実行する(ステップS14〜S19)。また、利用者による上記グループ乗車券の発券釦Bへの入力が検知されない場合(ステップS12、NO)、上記主制御部20は、利用者による操作に応じて通常の処理として、たとえば、1人分の乗車券を発券するための処理などを行う(ステップS13)。
すなわち、複数人からなるグループの利用者は、上記グループ乗車券を購入する場合、図1に示すような表示状態において上記表示操作部2に表示されているグループ乗車券の発券釦Bから当該グループの人数に対応する釦B2〜B5を選択して入力する(ステップS11)。すると、上記主制御部20は、上記表示操作部2のタッチパネルからの検知信号により上記グループ乗車券の発券釦Bが入力されたことを検知する。上記グループ乗車券の発券釦が入力されたことを検知した場合(ステップS12、YES)、上記主制御部20は、乗車区間あるいは行先が入力されているか否かを判断する(ステップS14)。
たとえば、図1に示す表示例では、表示操作部2に表示されている区間指定釦Aにより発券する乗車券の区間を指定するようになっている。上記判断により乗車区間あるいは行先が入力されていないと判断した場合(ステップS14、NO)、上記主制御部20は、上記区間指定釦Aとともに、乗車区間を入力する旨の案内を上記表示操作部2に表示する(ステップS15)。
利用者が区間指定釦Aにより乗車区間を入力すると、上記主制御部20は、上記区間指定釦Aにより指定された乗車区間と上記グループ乗車券の発券釦Bにより指定された人数(グループの人数)とに基づいてグループ全員分の乗車料金を算出する(ステップS16)。つまり、上記主制御部20は、乗車区間とグループの人数とが確定すると、グループ乗車券を発券するための金額としてグループ全員分の乗車料金(グループ乗車券の金額)を算出する。
上記グループ乗車券の金額を算出すると、上記主制御部20は、当該グループ乗車券の金額を満たす金額が投入されたか否かを判断する(ステップS17)。利用者は、グループ全員分の乗車料金を、紙幣および硬貨の現金で投入するようにしても良いし、金額情報を有するカード(SFカードあるいはクレジットカードなど)で投入するようにしても良い。たとえば、紙幣あるいは硬貨により現金が投入された場合、上記主制御部20は、紙幣処理部10あるいは検銭部12により計数した投入金額が上記グループ乗車券の金額を満たすか否かを判断するようになっている。
上記判断により利用者の投入金額が上記グループ乗車券の金額に満たないと判断した場合(ステップS17、NO)、上記主制御部20は、金額を投入する旨の案内を上記表示操作部2に表示する(ステップS18)。上記判断により利用者の投入金額が上記グループ乗車券の金額を満たすと判断した場合(ステップS17、YES)、上記主制御部20は、当該グループ乗車券の発券処理を実行する(ステップS19)。なお、この際、投入された金額の釣銭は紙幣口4あるいは硬貨放出口8から放出され、投入されたカード等は上記グループ乗車券の金額の減算処理が施されてカード口3から放出される。
上記グループ乗車券の発券処理において、上記主制御部20は、まず、グループ乗車券として発券する記録媒体に記録する情報(グループ乗車券情報)を確定する。このグループ乗車券情報は、たとえば、乗車区間を示す情報と有効な利用者の人数を示す情報とが含まれる。つまり、グループ乗車券としての記録媒体には、通常の1人分の乗車券に記録する情報に加えて、グループの人数(利用者の人数)を示す情報が記録される。グループ乗車券に記録すべきグループ乗車券情報が確定すると、上記主制御部20は、上記発券部14に当該グループ乗車券情報を書き込んだ記録媒体(グループ乗車券)を発券する旨を指示する。
グループ乗車券の発券が指示されると、上記発券部14は、図示しないホッパから初期状態の記録媒体を1つ取出す。すると、上記発券部14は、上記主制御部20から供給された情報に基づいて、上記印刷部14aにより当該記録媒体の券面にグループ乗車券としての券面情報(乗車区間やグループ乗車券であることを示す情報)を印刷する。さらに、上記発券部14は、上記ライタ部14bにより当該記録媒体の情報記録部(図示しない)に上記主制御部20から供給されたグループ乗車券情報を書き込む。さらに、上記発券部14は、これらの処理を施した記録媒体をグループ乗車券として上記発券口6から放出する。
上記のように、上記券売機1では、利用者からのグループ乗車券の発券要求に応じて複数人の利用者が利用可能な1枚の乗車券としてのグループ乗車券を発券する。これにより、複数の利用者に対して、それぞれ乗車券を発券する必要がなく、利用者の利便性を向上させることができるとともに、無駄な乗車券を発券することがなくなる。
なお、図6に示す処理例では、発券機としての券売機1にて乗車区間情報を記録したグループ乗車券を発券するものついて説明したが、上記券売機1では、グループ乗車券として使用可能な磁気記録式のストアードフェア(SF)カードあるいはICカードを発券するようにしても良い。この場合、利用者は、乗車料金として使用可能な金額とともに、上記グループ乗車券の発券釦Bにより同時利用する利用者の人数(グループの人数)を入力する。これに対して、上記券売機1では、利用者が指定した乗車料金として使用可能な金額情報と、上記グループ乗車券の発券釦Bにより指定されたグループの人数を示す情報とを記録したSFカードあるいはICカードを発券する。これにより、上記券売機1では、グループ乗車券として利用可能なSFカードあるいはICカードが発券できる。
さらに、上記券売機1では、利用者が既に所持している金額情報が記録されているSFカードあるいはICカードに、同時利用する利用者の人数(グループの人数)を追記するようにしても良い。この場合、利用者は、所持しているSFカードあるいはICカードをカード口3に挿入し、上記グループ乗車券の発券釦Bにより同時利用する利用者の人数(グループの人数)を入力する。これに対して、上記券売機1では、利用者が提示したSFカードあるいはICカードにグループ人数を追記する。これにより、上記券売機1では、グループ乗車券として利用可能なSFカードあるいはICカードが発券できる。
次に、自動改札機30における複数人対応の乗車券に対する処理について説明する。
図7は、上記自動改札機30における複数人対応の乗車券(グループ乗車券)による改札処理(入出場処理)を説明するためのフローチャートである。
上記のようなグループ乗車券を所持しているグループは、入場時あるいは出場時に、当該グループ乗車券を利用して駅の改札口に設置されている自動改札機30を通過する。自動改札機30の通路は、各利用者が順に通行するように構成されている。このため、上記のようなグループ乗車券を所持しているグループは、自動改札機30の通路を先頭で通過する利用者が当該グループ乗車券を投入口31に投入し、その利用者に続いて当該グループの残りの2人が通過する。
上記自動改札機30の投入口31に券が投入されると、当該自動改札機30の券処理部37は、投入された券を図示しない搬送路により取り込む。上記投入口31に投入された券を取り込むと、上記券処理部37では、上記リーダ部37aにより当該券に記録されている情報を読取る(ステップS20)。上記リーダ部37aにより読取った情報は、上記CPU41へ供給される。上記リーダ部37aにより読取った情報を受信すると、上記CPU41は、上記リーダ部37aにより読取った情報に基づいて投入された券が複数人対応の乗車券(グループ乗車券)であるか否かを判断する(ステップS21)。
この判断により投入された券がグループ乗車券でないと判断した場合(ステップS21、NO)、上記CPU41は、通常の改札処理として、当該投入券による1人の利用者に対する改札処理を行う(ステップS22)。また、上記判断により投入された券がグループ乗車券であると判断した場合(ステップS21、YES)、上記CPU41は、当該グループ乗車券から読取った乗車区間情報など情報に基づいて通行の可否を判定する(ステップS23)。
たとえば、当該利用者が駅構外から駅構内への通行を制御する入場処理では、上記CPU41は、当該グループ乗車券から読取った乗車区間が当該駅での入場が可能なものであるか否かにより入場の可否を判定する。また、当該利用者が駅構内から駅構外への通行を制御する出場処理では、上記CPU41は、当該グループ乗車券から読取った乗車区間が当該駅での出場が可能なものであるか否かにより出場の可否を判定する。
上記判定により通行が不可であると判定した場合(ステップS23、NO)、上記CPU41は、当該利用者(当該グループ全員)の通行を不可とする通行不許可処理を行う(ステップS25)。この通行不許可処理としては、投入された券を上記取出口32から排出し、通行を不可とする理由を示す情報を表示部33に表示し、ドア34あるいは35を閉鎖する。たとえば、投入されたグループ乗車券の乗車券区間が当該駅で有効でないと判定した場合、上記CPU41は、投入された券を上記取出口32から排出し、上記表示部33に有効区間外である旨を表示し、ドア34あるいは35を閉鎖する。
また、上記判定により通行を許可すると判定した場合(ステップS24、NO)、上記CPU41は、当該利用者(当該グループ全員)を通行させるための通行許可処理を行う(ステップS26〜S33)。すなわち、投入されたグループ乗車券による通行を許可すると判定した場合(ステップS24、YES)、上記CPU41は、上記RAM43上に通行者を計数するためのカウンタ43aをセットする(ステップS26)。上記カウンタ43aには、たとえば、当該グループ乗車券により通行を許可すると判定した人数に応じた値が初期値としてセットされる。
上記カウンタ43aをセットすると、上記CPU41は、各検知器36の検知信号に基づいて利用者の通行を監視する。まず、上記CPU41は、各検知器36の検知信号に基づいて1人目の利用者が通行したことを検知する(ステップS37)。1人目の利用者が通行したことを検知すると、上記CPU41は、上記カウンタ43aの値を1人分減算する(ステップS28)。上記カウンタ43aの値を減算すると、上記CPU41は、上記カウンタ43aの値が残りの利用者がいないことを示す値(たとえば「0」)となったか否かを判断する(ステップS29)。
この判断により上記カウンタ43aの値が「0」でないと判断した場合(ステップS29、NO)、上記CPU41は、当該自動改札機30の動作モードを、当該自動改札機30の通路を利用者が無札で通過することを許可する無札進入許可モードとする(ステップS30)。この無札進入許可モードでは、上記カウンタ43aの値が「0」となるまで、券を所持していない利用者の通行を許可する動作モードである。
上記無札進入許可モードでは、上記CPU41は、上記ドア34および35を開放状態としたまま、各検知器36の検知信号に基づいて当該自動改札機30の通路に進入(通行)する各利用者を順次検知するようになっている。すなわち、上記無札進入許可モードにおいて次の利用者を検知すると(ステップS31)、上記CPU41は、上記ステップS28へ戻り、上記カウンタ43aの値を1人分減算し(ステップS28)、上記カウンタ43aの値が残りの利用者がいないことを示す値(たとえば「0」)となったか否かを判断する(ステップS29)。
また、上記判断により上記カウンタ43aの値が「0」となったと判断した場合(ステップS29、YES)、上記CPU41は、当該自動改札機30の動作モードとしての無札進入許可モードでの動作を終了する(ステップS32)。この際、上記CPU41は、投入されているグループ乗車券に対して所定の券処理を施し(ステップS33)、当該グループ乗車券による改札処理を終了する。たとえば、入場処理では、所定の券処理として上記ライタ部37bにより当該グループ乗車券に入場情報を記録し、上記取出口32から放出する。また、出場処理では、所定の券処理として図示しない回収部により当該グループ乗車券を回収する。
なお、上記ステップS33の券処理は、上記ステップS24で通行を許可を判定した後であれば良い。たとえば、上記ステップS33の券処理は、上記ステップS24で通行許可と判定した際に、実行するようにしても良い。このような処理の流れによれば、上記取出口32から上記券処理部37で処理したグループ乗車券を放出する場合であっても、先頭の利用者が券処理部37で処理されたグループ乗車券を受け取ることができる。
上記のように、本実施の形態の自動改札機30では、複数人の利用者の通行許可するグループ乗車券が投入されると、当該グループ乗車券が有効であれば、当該グループの人数としての利用者数分の通行を許可するようにしたものである。これにより、複数人からなるグループの利用者が1枚の券で入場あるいは出場することができる。この結果、各利用者がそれぞれ券を所持し、各利用者ごとに入場処理あるいは出場処理を行う必要がなく、利用者の利便性を向上させることができる。
また、上記のような改札処理を実現するための自動改札機30は、従来の自動改札機30にハードウエアなどを追加することなく、制御ソフトウエアを変更するだけで実現できる。このため、多大なコストがかかることなく、上記のような入場あるいは出場処理を実現できる。
なお、図7に示す処理例では、乗車区間情報が記録されているグループ乗車券による改札処理について説明したが、乗車料金として使用可能な金額情報と同時利用する利用者の人数(グループの人数)を示す情報が記録されているSFカードあるいはICカードについても同様な改札処理を行うことができる。この場合、自動改札機30は、上記ステップS23において、グループの人数分の乗車料金が金額情報から引き去ることが可能か否かにより通行の可否を判定し、上記ステップS33において当該SFカードあるいはICカードの金額情報をグループの人数分の乗車料金を引き去った金額情報に書き換えて上記取出口32から放出する。
たとえば、入場処理であれば、自動改札機30は、上記ステップS23において入場時に必要な所定の料金(たとえば初乗料金)をグループの人数分、金額情報から引き去ることが可能か否かにより入場の可否を判定し、上記ステップS33において当該SFカードあるいはICカードの金額情報をグループの人数分の所定の料金を引き去った金額情報に書き換えるととに、入場情報を記録して上記取出口32から放出する。
また、出場処理であれば、自動改札機30は、上記ステップS23において入場駅から出場駅までの乗車料金をグループの人数分、金額情報から引き去ることが可能か否かにより出場の可否を判定し、上記ステップS33において当該SFカードあるいはICカードの金額情報をグループの人数分の乗車料金を引き去った金額情報に書き換えて上記取出口32から放出する。
これにより、乗車料金として使用可能な金額情報が記録されているSFカードあるいはICカードであっても、1つのSFカードあるいはICカードで複数人からなるグループで自動改札機30を利用することが可能となる。
次に、当該駅務システムの第2の運用例について説明する。
図8は、当該駅務システムの第2の運用例を概略的に説明するための図である。
図8に示す第2の運用例では、3人(複数人)の利用者からなるグループがある出場駅で出場する場合の運用例を示している。
まず、3人からなるグループの利用者は、それぞれ乗車券を所持し、各入場駅の改札口に設置されている入場用の自動改札機30により入場処理を行う。ここでは、各利用者が入場時に使用する乗車券は、出場駅での精算処理が可能なものであれば良い。たとえば、各利用者の入場駅は、異なっていても良い。また、各利用者が入場するタイミングが異なっていても良い。また、各利用者が所持している乗車券は出場駅までの乗車が可能なものでなくとも良い。従って、この場合、当該グループの各利用者は、それぞれ入場処理が施された乗車券を所持している状態となる。
この状態において3人からなるグループの全員が出場駅に到着すると、3人のグループは、まず、出場駅の駅構内に設置されている発券機としての精算機により各利用者が所持している乗車券を一括して精算処理する。この精算機による精算処理では、複数人対応の精算券を1枚発券される。この精算券には、3人分の精算券情報が記憶されている。具体的には、複数人対応の精算券には、当該駅で出場可能であることを示す情報(精算済みであることを示す情報)と利用者が3人であることを示す情報が記録されている。なお、上記精算機による複数人対応の精算券の発券処理については、後で詳細に説明する。
グループ全員分の一括精算の結果として複数人対応の精算券が発券されると、当該グループの利用者は、出場駅の改札口に設けられている出場用の自動改札機30の投入口31に複数人対応の精算券を投入するとともに、当該自動改札機30の通路を順に通過する。たとえば、当該自動改札機30の通路を先頭で通過する利用者が当該乗車券を投入し、その利用者に続いて当該グループの残りの2人が通過する。この場合、自動改札機30は、当該精算券から読取った情報に基づいて3人分の利用者の出場(通過)を許可する。なお、上記自動改札機30の複数人対応の精算券による出場処理(複数人対応の乗車券による出場処理を同様)については、後で詳細に説明する。
上記のような第2の運用例によれば、複数人からなるグループの利用者が異なる条件で入場した場合であっても、一括して精算処理を行うことができ、1枚の精算券で自動改札機30による出場を行うことができる。従って、各利用者がそれぞれ乗車券の精算処理を行ったり、それぞれの利用者が自動改札機30で出場処理を行ったりする必要がない。この結果、自動改札機30などの構成を変更することなく、複数人からなるグループの利用者に対して利便性を向上できる。
次に、精算機50の構成例について説明する。
図9は、精算機50の構成例を示す正面図である。図10は、図9に示すような接客面を有する精算機50の内部の構成例を示すものである。
なお、図1及び図2では、発券機としての券売機1のハードウエア構成について示したが、発券機としての精算機50は、基本的なハードウエア構成が上記券売機1と同様である。従って、上記精算機50において上記券売機1と同様な機能を実現するための構成については、同一箇所に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図9及び図10に示すように、上記精算機50は、上述した券売機1の構成に加えて、カード口3に投入される乗車券を処理するための構成を有している。すなわち、図10に示すように、上記精算機50には、上記カード口3に投入された乗車券を処理するための券処理部51と、券処理部51により処理された券を回収するための回収部52とが設けられている。
また、上記精算機50の主制御部53は、上記メモリ21に記憶されている運賃データと乗車券から読取った情報とに基づいて精算金額などを算出する機能を有している。また、上記主制御部53は、上記券売機1の主制御部20と同様に、上記表示操作部2を制御する機能を有している。たとえば、図9に示す例では、上記表示操作部2には、複数人の一括精算と複数人対応の精算券(グループ精算券)の発券とを要求するためのグループ精算釦Cが表示されている。図9に示すグループ精算釦Cは、2人グループ釦C2、3人グループ釦C3、4人グループ釦C4、5人グループ釦C5から構成されている。グループ精算券を購入する利用者は、グループの人数に応じた釦C2〜C5を選択的に入力するようになっている。
図11は、上記精算機50におけるグループ精算処理を説明するためのフローチャートである。なお、ここで、グループ精算処理とは、複数人の一括精算および複数人対応の精算券(グループ精算券)の発券を行う処理である。
たとえば、上記精算機50では、利用者からの操作待ちの状態において、上記表示操作部2にグループ精算釦Cが表示されている。この状態において、利用者が表示操作部2に表示されている何れかの釦にタッチした場合、上記精算機50の主制御部53は、利用者による操作内容に応じて処理を実行する。
また、上記カード口3に乗車券が投入されると、上記券処理部51は、投入された乗車券を取り込んで当該乗車券に記録されている情報を読取る。また、上記カード口3にカードが投入されると、上記カード処理部11は、投入されたカードを取り込んで当該カードに記録されている情報を読取る。また、硬貨投入口5あるいは紙幣口4に金額が投入されると、上記検銭部12あるいは紙幣処理部10は、投入された金額を計数する。
利用者からの操作待ちの状態において、上記グループ精算釦Cへの入力を検知した場合(ステップS42、YES)、上記主制御部53は、グループ全員の一括精算とグループ精算券の発券とを行うためのグループ精算処理を実行する(ステップS44〜S49)。また、利用者による上記グループ精算釦Cへの入力が検知されない場合(ステップS42、NO)、上記主制御部53は、利用者による操作に応じた通常の処理として、たとえば、1人分の乗車券を精算して1人分の精算券を発券するための処理などを行う(ステップS43)。
すなわち、複数人からなるグループの利用者は、上記グループ精算を行う場合、図1に示すような表示状態において上記表示操作部2に表示されているグループ精算釦Cから当該グループの人数に対応する釦C2〜C5を選択して入力し(ステップS40)、精算対象となる全ての券をカード口3に投入する。すると、上記カード口3に投入された乗車券に記録されている情報は、上記券処理部51により読取られる(ステップS41)。また、上記主制御部53では、上記表示操作部2のタッチパネルからの検知信号により上記グループ精算釦Cが入力されたことを検知する。
なお、上記グループ精算釦Cは、精算対象となる券が複数人分投入された場合に、表示するようにしても良い。これは、上記カード口3に複数の券が投入された場合、上記券処理部51により各投入券から読取った基づいて、主制御部53が精算対象となる券が複数人分投入されたか否かを判断し、精算対象となる券が複数人分投入されたことを判断した場合に、グループ精算釦Cを表示操作部2に表示することにより実現される。
上記グループ精算釦Cが入力されたことを検知した場合(ステップS42、YES)、上記主制御部53は、グループ全員分の入場時に使用した乗車券(入場券)が投入されているか否かを判断する(ステップS44)。つまり、上記主制御部53は、釦C2〜C5により指定された人数分の入場券が投入されているか否かを判断する。
上記判断によりグループ全員分の入場券が投入されていないと判断した場合(ステップS44、NO)、上記主制御部53は、グループ全員分の入場券をカード口3に投入する旨の案内を上記表示操作部2に表示する(ステップS45)。また、上記判断によりグループ全員分の入場券が投入されていると判断した場合(ステップS44、YES)、上記主制御部53は、上記券処理部51により読取った上記カード口3に投入された各入場券に記録されていた情報と上記メモリ21に記憶されている運賃データとに基づいて、グループ全員分の精算金額の算出処理を行う(ステップS46)。
この算出処理によりグループ全員分の精算金額を算出すると、上記主制御部53は、精算金額を上記表示操作部2に表示する(ステップS47)。このようなグループ全員分の精算金額を表示した状態において、上記主制御部53は、算出したグループ全員分の精算金額を満たす金額が利用者により投入されたか否かを判断する(ステップS48)。利用者は、グループ全員分の精算金額を、紙幣および硬貨の現金で投入するようにしても良いし、金額情報を有するカード(SFカードあるいはクレジットカードなど)で投入するようにしても良い。たとえば、紙幣あるいは硬貨により現金が投入された場合、上記主制御部20は、紙幣処理部10あるいは検銭部12により計数した投入金額が上記グループ全員分の精算金額を満たすか否かを判断するようになっている。
この判断により投入金額がグループ全員分の精算金額を満たしていないと判断した場合(ステップS48、NO)、上記主制御部53は、残りの金額を投入する旨の案内を上記表示操作部2に表示する(ステップS49)。ここでは、たとえば、算出した精算金額(グループ全員分の精算金額)と、投入された金額と、残りの金額(不足分の金額)とを表示するようにすれば良い。
上記判断により利用者の投入金額が上記グループ全員分の精算金額を満たすと判断した場合(ステップS48、YES)、上記主制御部53は、投入された各入場券のうち回収すべき各券を上記回収部52により回収し(ステップS50)、当該グループのグループ精算券を発券する処理を実行する(ステップS51)。なお、この際、投入された金額の釣銭は紙幣口4あるいは硬貨放出口8から放出され、投入されたカード等は、上記グループ乗車券の金額の減算処理が施されてカード口3から放出される。
上記グループ精算券の発券処理において、上記主制御部53は、まず、グループ精算券として発券する記録媒体に記録する情報(グループ精算券情報)を確定する。このグループ精算券情報は、たとえば、当該グループ精算券で出場を許可する人数を示す情報などがが含まれる。つまり、グループ精算券としての記録媒体には、通常の1人分の精算券に記録される情報に加えて、グループの人数(利用者の人数)を示す情報が記録される。グループ精算券に記録すべきグループ精算券情報が確定すると、上記主制御部53は、上記発券部14に当該グループ精算券情報を書き込んだ記録媒体(グループ精算券)を発券する旨を指示する。
グループ精算券の発券が指示されると、上記発券部14は、図示しないホッパから初期状態の記録媒体を1つ取出す。すると、上記発券部14は、上記主制御部53から供給された情報に基づいて、上記印刷部14aにより当該記録媒体の券面にグループ精算券としての券面情報(グループの人数や当該駅で出場可能な精算券であることを示す情報)を印刷する。さらに、上記発券部14は、上記ライタ部14bにより当該記録媒体の情報記録部(図示しない)に上記主制御部53から供給されたグループ精算券情報を書き込む。さらに、上記発券部14は、これらの処理を施した記録媒体をグループ精算券として上記発券口6から放出する。
上記のように、上記精算機50では、利用者からのグループ精算の要求に応じて、複数人の利用者の乗車料金を一括して精算し、複数人の利用者が利用可能な1枚の精算券としてのグループ精算券を発券する。これにより、複数の利用者に対して、一括して精算処理を行うことができ、それぞれ利用者に対する精算券を発券する必要がなく、利用者の利便性を向上させることができるとともに、無駄な精算券を発券することがなくなる。
また、上記精算機50で発券されたグループ精算券を所持するグループに対して、上記自動改札機30では、図7に示すような改札処理が施される。つまり、出場用の自動改札機30では、グループ精算券が投入されると、当該グループ精算券に記録されている情報を読取って、読取った情報により当該グループ精算券が有効であると判定されれば、当該グループ精算券に記録されているグループ人数分の利用者の出場を許可するようになっている。これにより、上記グループ精算券を用いて複数人からなるグループが自動改札機30により出場することが可能となる。この結果、複数人からなるグループの利用者に対して出場時の利便性を向上できる。
この発明の実施の形態に係る発券機としての券売機の構成例を示す正面図である。 図1の発券機としての券売機の内部構成例を示すものである。 この発明の実施の形態に係る自動改札機の外観構成を概略的に示す図である。 図3の自動改札機の制御系統の構成例を示すブロック図である。 駅務システムの第1の運用例を概略的に説明するための図である。 発券機としての券売機における複数人対応の乗車券(グループ乗車券)の発券処理を説明するためのフローチャートである。 自動改札機における複数人対応の乗車券(グループ乗車券)による改札処理(入出場処理)を説明するためのフローチャートである。 駅務システムの第2の運用例を概略的に説明するための図である。 この発明の実施の形態に係る発券機としての精算機の構成例を示す正面図である。 図9の精算機の内部構成例を示す図である。 精算機におけるグループ精算処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…券売機(発券機)、2…表示操作部、A…区間指定釦、B…グループ乗車券の発券釦、10…紙幣処理部、11…カード処理部、12…検銭部、13…釣銭部、14…発券部、14a…印刷部、14b…ライタ部、20…主制御部、21…メモリ、30…自動改札機、33…表示部、34、35…ドア、36…検知器、37…券処理部、37a…リーダ部、37b…ライタ部、38…無線アンテナ、41…CPU、43a…カウンタ、45…ドア制御回路、47…表示制御回路、49…無線カードリーダライタ部、50…精算機(発券機)、51…券処理部、52…回収部、53…主制御部、C…グループ精算釦

Claims (7)

  1. 記録媒体に記録されている情報に基づいて利用者の通行を制御する自動改札機において、
    利用者が提示した記録媒体に記録されている情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記記録媒体から読取った情報に基づいて当該記録媒体での複数人分の通行を許可するか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記記録媒体での複数人の通行を許可すると判定したのに基づいて、通行を許可すると判定した人数分の利用者の通行を許可する通行制御手段と、
    を有することを特徴とする自動改札機。
  2. 前記通行制御手段は、前記判定手段により前記記録媒体での通行を許可すると判定した人数分に達するまで2人目以降の利用者を記録媒体無しで通行を許可する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の自動改札機。
  3. 前記判定手段は、前記読取手段により利用者の人数を示す人数情報と金額情報とを記録媒体から読み取った場合、前記人数情報により示される人数分の利用者を通行させるための金額を前記金額情報から引き去ることが可能か否かを判定することにより、前記人数分の利用者の通行を許可するか否かを判定し、
    前記通行制御手段は、前記記録媒体の金額情報から前記人数情報の人数分の利用者を通行させるための金額を引き去ったのに基づいて、当該人数分の利用者の通行を許可する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の自動改札機。
  4. 券情報を記録した記録媒体を発券する発券機において、
    複数人数分の券情報を記録した記録媒体の発券要求を指示する指示手段と、
    この指示手段により複数人分の券情報を記録した記録媒体の発券が指示されたのに基づいて、当該人数分の券の料金を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出した料金を徴収したのに基づいて、前記指示手段により指示された人数分の券情報を記録した1つの記録媒体を発券する発券手段と、
    を有することを特徴とする発券機。
  5. 券情報を記録した記録媒体を発券する発券機において、
    複数人分の複数の記録媒体からそれぞれ情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により各記録媒体から読取った情報に基づいて当該人数分の精算料金を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出した複数人数分の精算料金を徴収したのに基づいて、当該人数分の精算情報を記録した1つの記録媒体を発券する発券手段と、
    を有することを特徴とする発券機。
  6. 券情報を記録した記録媒体を発券する発券機と前記発券機により発券された記録媒体に記録されている情報に基づいて利用者の通行を制御する自動改札機とを有する通行制御システムにおいて、
    前記発券機は、
    複数人数分の券情報を記録した記録媒体の発券要求を指示する指示手段と、
    この指示手段により複数人分の券情報を記録した記録媒体の発券が指示されたのに基づいて、当該人数分の券の料金を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出した料金を徴収したのに基づいて、前記指示手段により指示された人数分の券情報を記録した記録媒体を発券する発券手段と、を有し、
    前記自動改札機は、
    記録媒体に記録されている情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記記録媒体から読取った情報に基づいて複数人分の通行を許可するか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記記録媒体での複数人の通行を許可すると判定したのに基づいて、通行を許可すると判定した人数分の利用者の通行を許可する通行制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする通行制御システム。
  7. 券情報を記録した記録媒体を発券する発券機と前記発券機により発券された記録媒体に記録されている情報に基づいて利用者の通行を制御する自動改札機とを有する通行制御システムにおいて、
    複数人分の複数の記録媒体からそれぞれ券情報を読取る第1の読取手段と、
    この第1の読取手段により読取った各券の券情報に基づいて複数人数分の精算料金を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出した複数人数分の精算料金を徴収したのに基づいて当該人数分の精算情報を記録した記録媒体を発券する発券手段と、を有し、
    前記自動改札機は、
    記録媒体に記録されている情報を読取る第2の読取手段と、
    この第2の読取手段により前記記録媒体から読取った情報に基づいて前記記録媒体での複数人分の通行を許可するか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記記録媒体での複数人の通行を許可すると判定したのに基づいて、通行を許可すると判定した人数分の利用者の通行を許可する通行制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする通行制御システム。
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