JP3569032B2 - リソグラフ印刷版の画像形成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は一般的にはリソグラフ印刷(lithographic printing)の画像形成方法に関し、特に親水性支持体及び親油性画像形成層からなる新規なリソグラフ印刷版の画像形成方法に関する。更に詳しくは、本発明は現像液での現像を必要としないで画像形成することが可能な新規なリソグラフ印刷版の画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リソグラフ印刷の技術は、油と水との非混和性をベースにしており、この技術に於いては、油性物質又はインキは画像領域に優先的に留まり、水又はファウンテイン溶液は非画像領域に優先的に留まる。適当に調製した表面を水で湿潤させ、次いでインキを適用したとき、バックグラウンド又は非画像領域は水を留め、インキをはじき、一方画像領域はインキを受け入れ、水をはじく。次いで画像領域上のインキを、紙、布等のような画像を再生すべき材料の表面に転写する。一般的にインキはブランケットと呼ばれる中間材料に転写され、中間材料は次いでこのインキを画像を再生すべき材料の表面に転写する。
【0003】
リソグラフ印刷版用の支持体としては、多年に亘ってアルミニウムが使用されてきた。このような用途のためのアルミニウムを製造するために、アルミニウムを砂目立て方法及びその後の陽極処理方法の両方に付すことが典型的である。砂目立て方法は、その後に適用される放射線感光性塗膜の接着性を改良し、印刷版のバックグラウンド領域の水受容特性を向上させるために機能する。砂目立ては印刷版の性能と耐久性との両方に影響を及ぼし、砂目立ての品質は印刷版の全体的品質を決定する重要な要因である。ピットの無い微細で均一な砂目は本質的に最高の品質性能を与える。
【0004】
機械的及び電気的砂目立て方法がよく知られており、リソグラフ印刷版の製造で広く用いられている。最適な結果は普通、当該技術分野で電気化学砂目立て又は電気化学粗立て(roughening)とも呼ばれている電解砂目立てを用いることによって得られ、リソグラフ印刷版製造で使用するために提案された非常に多数の異なった電解砂目立て方法がある。電解砂目立て方法は、例えば、米国特許第3,755,116号、同第3,887,447号、同第3,935,080号、同第4,087,341号、同第4,201,836号、同第4,272,342号、同第4,294,672号、同第4,301,229号、同第4,396,468号、同第4,427,500号、同第4,468,295号、同第4,476,006号、同第4,482,434号、同第4,545,875号、同第4,548,683号、同第4,564,429号、同第4,581,996号、同第4,618,405号、同第4,735,696号、同第4,897,168号及び同第4,919,774号に記載されている。
【0005】
リソグラフ印刷版の製造に於いて、砂目立て方法は典型的に硫酸又はリン酸のような酸を用いる陽極処理に続き、そして陽極処理方法は典型的に熱ケイ酸塩化(silication) 又は電気ケイ酸塩化の方法のような表面を親水性にする方法に続く。陽極処理工程は、陽極酸化被膜を与えるように機能し、好ましくは少なくとも0.3g/m2 の層を作るように調節される。アルミニウムを陽極処理して陽極酸化被膜を形成し、次いでケイ酸塩化のような方法により陽極処理された表面を親水性にする方法は当該技術分野で非常によく知られており、本明細書に更に記載する必要はない。
【0006】
リソグラフ印刷版の陽極処理方法に関する多数の特許には、米国特許第2,594,289号、同第2,703,781号、同第3,227,639号、同第3,511,661号、同第3,804,731号、同第3,915,811号、同第3,988,217号、同第4,022,670号、同第4,115,211号、同第4,229,266号及び同第4,647,346号が含まれる。親水性バリヤー層を形成する際に有用である多数の物質の例は、ポリビニルホスホン酸、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ケイ酸塩、ジルコン酸塩及びチタン酸塩である。リソグラフ印刷版で用いられる親水性バリヤー層に関する多数の特許には、米国特許第2,714,066号、同第3,181,461号、同第3,220,832号、同第3,265,504号、同第3,276,868号、同第3,549,365号、同第4,090,880号、同第4,153,461号、同第4,376,914号、同第4,383,987号、同第4,399,021号、同第4,427,765号、同第4,427,766号、同第4,448,647号、同第4,452,674号、同第4,458,005号、同第4,492,616号、同第4,578,156号、同第4,689,272号、同第4,935,332号及びヨーロッパ特許第190,643号が含まれる。
【0007】
アルミニウムを陽極処理方法にかけた結果、多孔質である酸化皮膜が形成される。孔サイズは陽極処理方法に用いた条件に依存して広範囲に変わり得るが、典型的に約0.1〜約10μmの範囲内である。親水性バリヤー層を用いることは任意であるが好ましい。バリヤー層の使用の有無に関係なく、アルミニウム支持体は、それをリソグラフ印刷で、特に長いプレス運転が必要な状況下で使用するのに特に適合した多孔質耐摩耗性親水性表面を有することによって特徴付けられる。
【0008】
リソグラフ印刷版に使用する画像形成用に適した広範囲の種々の放射線感光性物質は公知である。露光及び全ての必要な現像及び/又は定着の後で、印刷用に使用することができる画像様分布の領域を与える任意の放射線感光性層も適している。
有用なネガ型組成物には、ジアゾ樹脂、光架橋性ポリマー及び光重合性組成物を含有するものが含まれている。有用なポジ型組成物には、ベンゾキノンジアジド及びナフトキノンジアジドのような芳香族ジアゾオキシド化合物が含まれている。
【0009】
上記の種類のリソグラフ印刷版は普通、画像様に露光された後で現像液で現像される。画像形成層の非画像領域を除去し、それによって下に位置する多孔質親水性支持体を現すために使用される現像液には典型的にアルカリ性水溶液であり、しばしばかなりの量の有機溶媒を含んでいる。かなりの量のアルカリ性現像液を使用し廃棄する必要性は長い間印刷技術分野に於ける重要な関心事であった。
【0010】
アルカリ性現像液での現像を必要としないリソグラフ印刷版の製造に対して長年努力が払われてきた。このような先行する努力に関する多数の特許及び公開特許出願の例には下記のものが含まれる。
【0011】
(1)1974年2月19日発行のMukherjeeの米国特許第3,793,033号。
この特許には、支持体並びにフェノール樹脂、ヒドロキシエチルセルロースエーテル及び光開始剤からなる親水性画像形成層からなるリソグラフ印刷版が記載されている。画像様露光の際に、画像形成層は露光領域で親油性になり、一方未露光領域は親水性のままであり、そうして従来のインキ及びファウンテイン溶液を用い、現像工程を必要とせず、その結果現像液を必要としないでリソフラフ印刷プレスで用いることができる。
【0012】
(2)1977年7月5日発行のUhligの米国特許第4,034,183号。
この特許には、支持体並びにレーザーに放射線で画像様露光して露光領域を親油性にし、それによってリソグラフ印刷表面を形成する親水性画像形成層からなるリソグラフ印刷版が記載されている。この印刷版は現像工程を必要としないで従来のインキ及びファウンテイン溶液を用いてリソグラフ印刷プレスで使用することができる。親水性画像形成層が水不溶性である場合には、この層の未露光領域は画像バックグラウンドとして機能する。親水性画像形成層が水溶性である場合には、使用される支持体は親水性でなくてはならず、次いで画像形成層はファウンテイン溶液によって未露光領域に於いて除去され、下に位置する親水性の支持体を現す。
【0013】
(3)1977年10月18日発行のCaddell他の米国特許第4,054,094号。
この特許には、支持体、支持体上のポリマー層及びポリマー層上の硬質親水性物質の薄いトップ塗膜からなるリソグラフ印刷版が記載されている。この印刷版の表面をエッチ処理するためにレーザービームが使用され、それによって印刷版がエッチ処理した領域でインキを受容でき、エッチ処理しない領域で水を受容できるようにする。
【0014】
(4)1987年9月15日発行のSchwartz他の米国特許第4,693,958号。
この特許には、支持体並びに赤外レーザーのビームような適当な手段によって画像様露光し、これを硬化してこれを露光領域に於いて親油性にする親水性水溶性熱硬化性画像形成層からなるリソグラフ印刷版が記載されている。画像形成層の未硬化部分は次いで単に水を流すことによって除去することができる。
【0015】
(5)1993年8月24日発行のHirai他の米国特許第5,238,778号。
この特許には、その上に着色剤、熱溶融性物質及び光硬化性組成物を含有する熱転写層を有する支持体からなる要素を用いるリソグラフ印刷版の製造方法が記載されている。熱を画像パターンでかけて画像を親水性表面を有する記録材料上に転写し、そして転写した画像を化学放射線に露光してこれを硬化させる。
【0016】
(6)1993年12月8日公開のヨーロッパ特許出願第0 573 091号。
この特許出願には、親油性表面を有する支持体、レーザービーム放射線を熱に転換することができる記録層及び疎油性表面層からなるリソグラフ印刷版が記載されている。この記録層及び疎油性表面層は同じか又は別の層であってよい。印刷版をレーザービームで画像様に露光し、次いで擦って露光領域の疎油性表面層を除去して下に位置する親油性表面を現し、それによってリソグラフ印刷表面を形成させる。
【0017】
(7)1994年1月26日公開のヨーロッパ特許出願第0 580 393号。
この特許出願には、赤外領域で発光するレーザー装置の手段により画像形成させることが意図されるリソグラフ印刷版が記載されている。印刷の間にファウンテイン溶液をしようするウェット版及びインキを直接適用するドライ版の両方が記載されている。レーザー出力は1個又はそれ以上の層を除去するか又は表面層を変形させ、それによって露光領域がインキ又はファウンテイン溶液のようなインキ粘着性液体に対して親和性を示し、未露光領域のものとは異なっている。
【0018】
これまで提案されてきた現像液の必要性を除くように設計されたリソグラフ印刷版は、その有用性を制限する1個又はそれ以上の欠点を持っていた。例えばこれらは親油性画像領域と親水性非画像領域の間の十分な識別度が欠けておりその結果印刷時の画像品質が劣るか又はこれらは長期の印刷運転を可能にするように十分に耐久性のあるものではない親油性画像領域を有するか又はこれらは容易に引っ掻き傷が付きすり減る親水性画像形成層を有するか又はこれらは支持体の上に多層を塗布することが必要であるために甚だしく複雑であり費用がかかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アルカリ性現像液を必要としない、即ち単純で安価な構成の、且つ先行技術の多くの制限及び欠点を克服する改良されたリソグラフ印刷版の画像形成方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るリソグラフ印刷版は、多孔質親水性表面を有する支持体及び多孔質親水性表面の上に位置する親油性画像形成層を含む。この画像形成層は、画像様露光される前には、剥し取るか又は擦ることによって多孔質親水性表面から容易に除去することができ、そして吸収性電磁放射線への画像様露光及びこれに続く下に位置する多孔質親水性表面を現すための未露光領域の除去の結果としてリソグラフ印刷表面を形成するように適合された親油性、放射線吸収性、感熱性、フィルム形成性組成物からなっている。この画像様露光は、画像形成層の露光領域が多孔質親水性表面と相互作用してそれに強く結合し、そうしてリソグラフ印刷で有用である耐久性の親油性画像を与えるのに十分な、画像形成層の露光領域に局部化された熱を発生せしめる。
【0021】
本発明の主要な面は親油性である画像形成層を使用することである。このような画像形成層を使用することによって、画像形成層を画像様露光により親水性状態から親油性状態に転換する必要性が避けられる。対照的に、画像形成層が露光の前には親水性である前記の米国特許第3,793,033号、同第4,034,183号及び第4,693,958号に記載されているもののような先行技術の印刷版では、このような転換が必要である。本発明に於いて、露光工程の機能は、親油性画像形成層を下にある多孔質水性表面に露光領域に於いて強く結合させ、それによって印刷で有用である耐久性の親油性画像を作ることである。本発明で使用される画像形成層は画像様露光する前に親油性であるので、これは下に位置する多孔質親水性表面について強い親和性を有しておらず、従って未露光領域に於いてそれから容易に除去することができる。
【0022】
本発明の第二の主要な面は、多孔質親水性表面を有する支持体を使用することである。特に、露光領域に於いて支持体に対する親油性画像形成層の必要な強い結合を得るために多孔質表面が必要である。本発明者等は本発明が機能する様式の如何なる理論的説明にも結び付けることを望むものではないが、吸収性電磁放射線への画像様露光の結果である局部化加熱は親油性組成物を支持体材料の孔の中に移動させてそれを強く固着させると信じられる。何れにしても、画像様加熱が多孔質親水性表面との相互作用を起こし、そうして露光の前には容易に除去することができる親油性材料を露光後に強く結合させることが確立された。露光の機能は単に画像形成層材料が多孔質親水性支持体に接着する強度を変化させるだけであるので、露光の前に画像形成層によって示される親油性特性は露光後に残っている。換言すると、露光工程の機能は画像をもとの場所に固定することである。
【0023】
本発明で使用するのに好ましい支持体材料は従来のリソグラフ印刷版で広く使用されている陽極処理したアルミニウム支持体である。適当な支持体の例には、前もって砂目立てしないで陽極処理したアルミニウム、砂目立てし陽極処理したアルミニウム及び砂目立てし、陽極処理しそしてケイ酸塩層のような親水性バリヤー層で被覆したアルミニウムが含まれる。本発明に於いて、画像形成層は未露光領域に於いて除去され、下に位置する多孔質親水性表面が現れる。即ち、本発明は陽極処理したアルミニウム表面の優れた摩耗特性を使用することを可能にする。対照的に、ヨーロッパ特許出願第0 573 091号に記載されているもののような親油性表面を有する支持体を必要とする先行技術のリソグラフ印刷版は、アルミニウム支持体上に親油性オーバーコート層を設けることによってのみアルミニウム支持体を使用することができ、このようなオーバーコート層は容易にすり減り、引っ掻き傷を受けるおそれがある。
【0024】
ヨーロッパ特許出願第0 580 393号の複雑で費用のかかる多層版とは対照的に、本発明のリソグラフ印刷版は、多孔質親水性表面を有する支持体及びこのような表面の上に位置する親油性画像形成層のみを必要とする単純な構成のものである。
【0025】
本発明のリソグラフ印刷版は非常に鮮鋭な画像を与えることができる。対照的に、米国特許第5,238,778号に記載されているもののような転写法によって形成された印刷版は、材料が供与体要素と受容体要素との間の隙間を移動しなくてはならないので、「点展開(point spread)」又は汚れを受け得る。
【0026】
本発明のリソグラフ印刷版は任意の種々の方法によって画像形成することもできる。この印刷版は、露光領域に於いて発生した熱が支持体の多孔質親水性表面への所望の強い結合をもたらすと言う意味に於いて感熱性である。本質的な必要条件は必要な熱を発生させるのに十分な吸収性電磁放射線を与えることである。即ち、この印刷版はネガトランスパレンシーを通して露光することによって画像形成することができるか又はレーザービームを使用することによるようなデジタル情報から露光することができる。好ましくは、この印刷版は直接レーザー書き込みし、最も好ましくは赤外で発光するレーザーによって直接レーザー書き込みする。
【0027】
本明細書に記載したリソグラフ印刷版で、アルカリ性現像液の使用を必要とする処理は必要ではない。本発明の親油性画像形成層は、露光の前にはリソグラフ印刷インキ中に可溶性であるように配合することができる。即ち、非画像領域を除去する単純で便利な方法を与えるために、画像様露光した印刷版をリソグラフ印刷プレス上に装着し、インキを流し始め、画像形成層の未露光領域を除去し下に位置する多孔質親水性表面を現すのに十分な時間続けることができる。このような除去が完結すると、従来の印刷インキ及びファウンテイン溶液の両方を用いて印刷を続けることができる。適当な画像形成層の未露光領域を除去する他の方法には、このような領域を擦り取るか又は画像様露光した印刷版を、強く結合している露光領域に悪影響を与えることなく、未露光領域を引き剥がす粘着性のシート材料と接触させることによってこのような領域を除去することが含まれる。露光を受けなかった画像形成層の領域は、この方法を使用することによって下にある多孔質親水性表面から容易にきれいに除去される。
【0028】
本発明の特に好ましい態様に於いて、リソグラフ印刷版は、多孔質親水性表面、このような表面の上に位置する本明細書に記載したような親油性の画像形成層及び一体化剥離層からなっている。一体化剥離層は電磁放射線に対して透明であり、画像形成層の上に重ねて印刷版を露光するのに使用される。画像様露光の後で、剥離層を引き剥がし、未露光領域を剥離層に装着させ、一方露光領域を支持体に接着させる。露光は剥離層を通して行われ、それで剥離層は使用される放射線に対して必要な透明度を示さなくてはならない。剥離を容易にするために、引張りタブのような手段を設けることができる。この方法は普通「剥離現像」と呼ばれ、グラフィックアーツの技術分野でよく知られており、例えば、米国特許第4,334,006号のような多数の特許に記載されている。
【0029】
本発明のリソグラフ印刷版で用いられる支持体は、親水性表面を与える任意の支持体材料であってもよい。前記のように、支持体として陽極層の上に親水性バリヤー層を有するか又は有しない陽極処理したアルミニウムを使用することが特に好ましい。印刷プレスで使用されるファウンテイン溶液についてのその親和性のために及びそれが非常に耐摩耗性であるために、陽極処理したアルミニウム支持体が好ましい。砂目立て及び陽極処理の両方を行ったアルミニウム版が特に好ましい。
【0030】
支持体材料の表面での多孔度及び孔のサイズは限定的ではなく、露光した画像形成層との適当な結合を与える多孔度及び孔サイズの任意のレベルも有用である。典型的には、この親水性多孔質表面は、約0.1〜約10μmの範囲内のサイズを有する孔が存在することによって特徴付けられる。
【0031】
アルミニウムに加えて、例えば、クロム又はステンレススチールのような水を受け入れるための電気化学列で十分高いその他の金属を支持体材料として使用することができる。表面で必要な多孔性を与えるために、例えば、ブラシ砂目立て、グリットブラスト仕上又は塩酸、硝酸、硫酸若しくはリン酸浴中での電解エッチングのようなよく知られた方法によって金属を粗立てすることができる。アルミニウムと紙、金属又はポリマー樹脂との積層板からなる支持体も有用である。
【0032】
支持体材料についての適当な厚さは約0.1〜約1mmの範囲内であり、更に好ましくは約0.1〜約0.3mmの範囲内である。
本発明のリソグラフ印刷版に使用される画像形成層は、親油性、放射線吸収性、感熱性、フィルム形成性組成物からなり、典型的に約0.0003〜約0.02mmの範囲内の、更に好ましくは約0.001〜約0.003mmの範囲内の厚さを有している。
従来のリソグラフ印刷版とは対照的に、本発明の新規なリソグラフ印刷版で用いられる画像形成層は、画像形成が光重合又は光架橋又は光可溶化にするのではなく、熱固定により行われるので放射線感光性である必要はない。
【0033】
赤外線を吸収することができ、そうして赤外で発光するレーザーに露光することによって画像形成することができることが、画像形成層にとって特に有利である。このような画像形成層を形成する適当な方法は、支持体を溶媒可溶性水不溶性ポリマーバインダー及び赤外で吸収する色素のような溶媒可溶性水不溶性赤外吸収剤の有機溶媒溶液で塗布することである。このポリマーバインダーは調節可能な接着及び画像識別を促進するために選択される。加熱したとき容易に流動するポリマーが特に有効である。調節可能で示差的な接着を促進するために組成物に可塑剤を含有させることもできる。
【0034】
適当なポリマーバインダーの例には、ニトロセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネートのようなセルロース系ポリマー;ポリウレタン;ビスフェノールAポリカーボネートのようなポリカーボネート;ポリ(メチルメタクリレート)及びポリシアノアクリレートのようなポリアクリレート;ポリエステル;ポリ(酢酸ビニル);ポリ(ビニルブチラール)及びポリ(ビニルアルコール−共−ブチラール)のようなポリアセタール並びにポリ(α−メチルスチレン)のようなポリスチレンが含まれる。
【0035】
本発明の画像形成層は、レーザーからの赤外線のような適当な電磁放射線への画像様露光の結果である層の局部化加熱が、露光領域を下にある多孔質親水性表面と相互作用させてそれに強く結合させるようにするという点で、感熱性である。この相互作用の正確な性質は現在理解されない。
【0036】
画像形成層に赤外吸収剤を含有させることによって、画像形成層は赤外線に対して感光性になり、赤外領域に於いて発光するレーザーに露光することによって画像形成することができる直接−レーザー−処理可能印刷版として有用な印刷版が作られる。赤外吸収剤は染料又は顔料であってよい。非常に広範囲のこのような化合物は当該技術分野でよく知られており、これにはスクアリリウム、クロコネート、シアニン、メロシアニン、インドリジン、ピリリウム及び金属ジチオレン類の染料又は顔料が含まれる。
【0037】
本発明に於いて有用である追加の赤外吸収剤には、1992年11月24日発行の米国特許第5,166,024号に記載されているものが含まれる。米国特許第5,166,024号に記載されているように、特に有用な赤外吸収剤はフタロシアニン顔料である。
本発明で使用するための好ましい赤外吸収染料の例は下記の通りである。
【0038】
【化1】
【0039】
4−メチルベンゼンスルホン酸との2− [2− [2−クロロ−3− [(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンズ [e] インドール−2−イリデン)エチリデン−1−シクロヘキセ−1−イル] エテニル] −1,1,3−トリメチル−1H−ベンズ [e] インドリウム塩
【0040】
【化2】
【0041】
ヘプタフルオロ酪酸との2− [2− [2−クロロ−3− [(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンズ [e] インドール−2−イリデン)エチリデン−1−シクロヘキセ−1−イル] エテニル−1,1,3−トリメチル−1H−ベンズ [e] インドリウム塩
【0042】
【化3】
【0043】
2−(2−(2−クロロ−(3−(1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリメチル−5−ニトロ−2H−インドール−2−イリデン)エチリデン)−1−シクロヘキセン−1−イル)エテニル)−1,3,3−トリメチル−5−ニトロ−3H−インドリウムヘキサフルオロホスフェート
【0044】
【化4】
【0045】
2,3,4,6−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−6−[ [1−オキソ−2,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−7(1H)−インドリジニリデン] エチリデン] キノリニウムトリフルオロメタンスルホネート
本発明の印刷版を赤外で発光するレーザーを用いることによって画像形成することが好ましいが、適当な電磁放射線の他の発光源も使用することができる。例えば、Nd:YAGレーザー、CO2 レーザー、アルゴンイオンレーザー、クリプトンイオンレーザー、エキシマーレーザー、窒素レーザー、He−Neレーザー、He−Cdレーザー、色素レーザー及び高強度希ガスフラッシュランプがあげられる。
【0046】
本発明に係る画像形成層は典型的に、上記のようなフィルム形成性ポリマーバインダー中に放射線吸収剤を分散させることによって製造される。しかしながら、これは本発明の必要条件を満たす唯一の方法ではない。本質的な必要条件は、画像形成層が、画像様放射線加熱の際に、画像形成層が下に位置する支持体の多孔質親水性表面に固着され、もはや容易に除去できないような親油性放射線吸収材料からなっていることである。即ち、ポリマーフィルム形成性バインダー中に分散された赤外吸収剤を使用するための代わりのものは、ポリマー主鎖に赤外吸収性である置換基を有するフィルム形成性ポリマーを使用することである。
【0047】
本明細書で使用する用語「容易に除去できる」は、多孔質親水性表面から画像形成層の未露光領域を剥がし取るか又は印刷インキのような有機液体組成物で優しく擦ることによって未露光領域を除去するような単純な方法によって除去できることを意味する。
【0048】
本明細書で使用する用語「感熱性」によって、熱の発生の結果として支持体の表面に強く結合した親油性画像を残すように支持体の多孔質親水性表面と、化学的及び/又は物理的意味によって相互作用し得ることが意味される。
本明細書で使用する用語「一体化剥離層」は、印刷版の製造で適用され、それによって印刷版の一体化部分を形成し、そして剥がし取りそれによって画像形成層の剥離現像をもたらすことができる層を指す。
【0049】
この印刷版がデジタル情報から直接画像形成することができ、それによって中間体の時間、取り扱い、貯蔵及び費用を削除できることが本発明の重要な利点である。この印刷版は室内光の下で取り扱うことができるように設計することができ、それによって単純化された設計の印刷システムで使用することを容易にし、オペレーターの疲労を最少にできることが本発明の別の重要な利点である。好ましい態様に於いて、この印刷版は赤外波長に対して感光性であり、それでプリントエンジンが信頼性があり比較的安価であるダイオードレーザーを用いることができることが本発明の印刷版の更に重要な利点である。
【0050】
本発明に於いて陽極処理したアルミニウム支持体を使用する際に、任意であるが好ましい工程は、調節可能な接着を促進する目的で陽極層の表面を界面活性剤溶液で処理することである。例えば、この表面をトリエタノールアミンのような可塑剤及びポリグリシドールエーテル界面活性剤のような界面活性剤の素溶液で処理し、次いで画像形成層を塗布する前に乾燥することができる。本発明の一つの好ましい態様に於いて、水混和性赤外吸収染料を処理溶液に添加して、赤外線の吸収を増大させる。
【0051】
本発明の特別の態様に於いて、この印刷版をレーザー放射線に画像様露光し、次いでオフセット印刷プレスに直接装着する。僅か数回の通しを行った後インキ付け及び印刷工程により画像形成層の未露光領域が除去され、一方インキが露光領域にのみ残っている。
他の態様に於いて、レーザー露光した印刷版を、接着剤が塗布されている紙シート又はポリマーフィルムシートと積層し、次いで積層シートを引き剥がして親油性画像形成層の未露光部分を除去し、一方露光領域にのみインキ受容材料を残す。
【0052】
更に他の態様に於いて、印刷版には画像形成層の上にある一体化剥離層が含まれ、この剥離層はレーザー放射線に対して透明である。この剥離層は印刷版の取り扱い中に保護バリヤーとして作用する。この剥離層は印刷版の製造の一部として塗布又は積層されるので、本明細書に於いてはこれを「一体化」剥離層と言う。画像様露光した後、一体化剥離層を引き剥がし、それによって画像形成層の未露光領域を除去し、インキ受容材料を露光領域にのみ残す。
【0053】
一体化剥離層を形成するために非常に広範囲の種々の材料を使用することができる。有効な剥離層についての必要条件の幾つかは、(1)これが下に位置する画像形成層を溶解又は攻撃しない組成物から塗布又は積層できること、(2)これが強い接着性フィルムの形態で塗布又は積層でき、画像様露光した後に画像形成層の未露光領域を容易に剥がし取ることができること及び(3)これが画像様露光工程の間に画像形成層の如何なる成分とも不利に反応しないことである。
【0054】
本発明で用いられる一体化剥離層は、下に位置する画像形成層を攻撃しない水溶液又は有機溶媒溶液から塗布することができる任意のフィルム形成性ポリマーからも形成することができる。適当なフィルム形成性ポリマーの例には、ヘキサンのような非極性溶媒に可溶性のポリマー、例えば、ポリイソブチレン、ポリイソプレン、ポリブタジエン及びポリメチルペンテン;ポリビニルアルコール、ゼラチン、共−ポリアクリルアミド−ポリアミノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリビニルイミダゾール及びポリビニルピロリドンのような水に可溶性のポリマー;並びにポリメチルメタクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチルヘキシルアクリレート、ポリヘキシルメタクリレート、ポリオクタデシルメタクリレート及びポリプロピオン酸ビニルのような水中に又は水中で重合されたエマルジョン中に分散することができるポリマーが含まれる。この一体化剥離層は手により又は適当な機械装置を使用することによって除去することができる。
【0055】
本発明の範囲内の特に有用な印刷版の例は、(1)多孔質親水性表面を有する支持体、(2)支持体の上に位置する親水性下塗層、(3)赤外線を強く吸収する下塗層の上に位置する親油性画像形成層及び(4)画像形成層の上に位置する赤外線に透過性の一体化剥離層を含む印刷版である。
【0056】
本発明に於いては、画像形成層を約830ナノメーターのレーザービームに露光させることが好ましい。このような露光の結果として、画像形成層は急速に加熱され、レーザービームの作用は画像形成層と下に位置する多孔質親水性支持体表面との所望の相互作用をもたらす。露光領域に形成された生成物は下に位置する多孔質親水性表面に対してしっかり接着し、一方未露光領域は影響を受けないままであり、それで容易に除去可能である。レーザービームの作用によって作られた画像は非常に高いコントラストのものであり容易に見ることができる。例えば、それを明るい緑色にする赤外吸収剤を含有する画像形成層を使用すると、露光領域は明るい黄褐色に変わり、一方未露光領域は明るい緑色のままである。露光した印刷版を例えば布でその上にインキを擦り付けるか又は従来のオフセット印刷プレスで表面にインキ付けすることにより印刷インキと接触させるとき、インキはレーザー露光領域に接着し、一方未露光領域はインキによってきれいに拭われ、それによって支持体の水受容性多孔質親水性表面を残留皮膜が無くインキが無いようにする。僅か数回のスタートアップ通しを行った後に高品質の印刷画像を得ることができる。多数回のスタートアップ通しの助けで印刷プレスを調節することはオフセット印刷産業で普通に実施されていることであり、それで本発明の印刷版を使用することはどのような追加の工程又は追加の努力も必要としない。
【0057】
画像形成層の上に一体化剥離層が無い本発明の態様に於いて、レーザービームの作用は、部分的融蝕、部分的溶融、部分的蒸発及び部分的分解を起こすと信じられる。一体化剥離層を通して露光を行ったとき、蒸気が逃げ得ない以外は同様の結果が起きると信じられる。
【0058】
本発明の印刷版は、当該技術分野で従来知られているレーザー印刷版作製方法に比較して比較的低いパワーの露光を必要とする。このことは本発明の最も重要な利点の一つである。本発明の印刷版と共に使用するための適当なプリントエンジンはBaek及びDeBoerの米国特許第5,168,288号(その開示を参照して本明細書に含める)に記載されているような熱媒体上で画像を形成するためにレーザーを使用する感熱プリンターである。下記の例に於いて、米国特許第5,168,288号に記載されているようなプリントエンジンを用いた。このプリントエンジンは、下記の特徴、即ち12チャンネル、100mW/チャンネル、700線/cm,200rpm 及び約25μmのスポットサイズによって特徴付けられる。使用した試験画像にはポジ及びネガ文字、ポジ及びネガ線、網点パターン及び網点画像が含まれていた。
【0059】
赤外線への露光は適当な量の熱発生を与えるように厳密に調節しなくてはならない。過度の加熱は融蝕により画像形成層の全てを除去するであろう。不十分な加熱は支持体への画像形成層の不十分な結合になるであろう。赤外露光を用いる際に、約50〜約5000ミリジュール/平方センチメートル(mJ/cm2 )の範囲内のエネルギー入力を与えることが好ましい。
【0060】
本発明に於いて金属製の多孔質親水性支持体を使用することが、それが長期のプレス運転を容易にする特に耐久性のバックグラウンド領域を与える点で特に有利である。
上記のように、本発明の印刷版は未露光領域を除去し下に位置する支持体の多孔質親水性表面を現すための種々の方法を使用するのに適合している。このような未露光領域を除去する任意の方法も本発明の範囲内に入ると考えられる。適当な方法の例には、印刷インキとの接触、積層及び剥離現像工程による除去並びに一体化剥離層を使用することによる除去が含まれる。
【0061】
上記のように、本発明の特に好ましい態様に於いて、リソグラフ印刷版は画像形成層の上に位置する一体化剥離層と共に提供される。この層は保護層として機能するが、その主な機能は剥離現像を行うための便利な手段を提供することである。即ち、画像様露光工程が完結した後に、一体化剥離層を引き剥がし、それによって画像形成層の未露光領域を除去し、下に位置する支持体の多孔質親水性表面を現す。未露光領域は容易にきれいに除去され、除去の容易性及び分離の鮮鋭度は少なくとも部分的に、親油性である画像形成層が親水性表面に対して小さい親和性を有するという事実に起因させられる。
【0062】
次いで支持体は印刷操作に於けるバックグラウンド領域として機能し、支持体として陽極処理したアルミニウムのような材料を使用することによって非常に耐久性で長期間持続する表面が得られるので、画像形成層の未露光領域が完全に除去されて下にある支持体を現すことは、本発明の重要な利点である。対照的に、アルカリ性現像液を使用しないでリソグラフ印刷版を用いる多数の先行技術の方法は、親水性層を露光によって親油性層に転換することに依存しており、印刷に於けるバックグラウンド領域としてこのような親水性層の未露光部分を用いている。このような親水性は陽極処理したアルミニウム層のような耐久性及び長期間の持続性は殆ど無い。他の先行技術方法では、支持体の上に多数の皮膜を適用することが必要であり、これも印刷用のバックグラウンドとして機能させるために支持体自体を用いることはできない。
【0063】
本発明の親油性画像形成層は水不溶性であり、そのためにファウンテイン溶液を用いることによって除去することはできない。しかしながら、これはリソグラフ印刷インキ又はその他の適当な有機溶媒ベースの組成物を用いることによって露光の前に容易に除去することができる。画像形成層に用いられる赤外吸収染料は水不溶性でインキ受容性である。一体化剥離層は室温で除去できるように設計されており、それでこのような剥離層を使用することによって剥離現像を行うために加熱工程は必要ではない。多孔質親水性支持体表面の上に下塗層を使用することは任意であるが、支持体からの未露光領域のきれいな除去を容易にすることでしばしば有利である。一体化剥離層の代わりに積層及び剥離現像の方法を使用する際に、画像用露光は積層工程の前又は後ろで行うことができる。
【0064】
【実施例】
下記の例に於いて、印刷版を製造するのに使用される支持体材料は、電気分解的に砂目立てし、そして陽極処理し、珪酸ナトリウム溶液で処理した2.5g/m2 の酸化物質量の多孔質陽極層を有する0.14mm厚さのアルミニウムシートであった。
下記の例で用いた材料及びそれを得た出所を下記の表Iに要約する。
【0065】
【表1】
【0066】
下記の例に於いて、「界面活性剤−下塗り」を使用することは、下記の方法を指す。
4滴の10−G及び4滴のTEAを含有する水溶液50gを、支持体表面に0.054g/m2 (湿潤塗布量)の量で塗布し、49℃で5分間乾燥する。
本発明をその実施の下記の例によって更に示す。
【0067】
例1
上記の陽極処理したアルミニウム支持体を、界面活性剤−下塗りで前処理し、次いでNC及びIR−1を含有するアセトン溶液で塗布し、49℃で5分間乾燥した。乾燥被覆量はNCが2.15g/m2 でIR−1が0.71g/m2 であった。試験画像での画像用露光を、前記のプリントエンジンを用いて、それぞれ600mJ/cm2 及び300mJ/cm2 の最大領域露光に対応させて、100rpm 及び200rpm 両方で行った。
【0068】
画像様露光に続いて、印刷版を大きなアルミニウムシートに面を上にして接着させ、ミエールプレス(Miehle Press) に装着した。中実巻き上げ(solid rollup)を行い、20枚のシートを印刷し、その後水の上に回転させた。約125枚のシートを印刷し、その後インキを止め、ファウンテイン溶液のみを更に50枚のシートについて印刷版に接触させた。次いでインキ供給を回復させ、追加の25枚を印刷した。この時点で水を停止し、追加の25枚について中実巻き上げを起こした。水を再び適用して運転を全部で350枚のシートについて続けた。良好な品質の印刷物が得られた。
【0069】
例2
NCが0.538g/m2 でIR−1が0.269g/m2 である乾燥被覆量で行った以外は、例1を繰り返した。同様の結果が得られた。
【0070】
例3
NCが1.345g/m2 でIR−1が0.441g/m2 である乾燥被覆量で行った以外は、例1を繰り返した。同様の結果が得られた。
【0071】
例4
この例は、NCが0.323g/m2 でIR−1が0.161g/m2 である乾燥被覆量で、露光を200rpm のみで行った以外は、例1と同様であった。露光した後、印刷版を室温で、3Mスコッチ(SCOTCH)接着テープと共に積層することによってドライ処理し、次いで印刷版からテープを剥離して未露光領域を除去し、一方露光領域を支持体に残した。次いで印刷版をキャリヤーにしっかり止め、リソグラフ印刷プレスに装着した。試験は、印刷版を湿潤ローラで約100シリンダー回転の間湿らせ、次いで紙を重ねることによって行った。インキの適用は急速な巻き上げをもたらした。最初の100枚のシートの後で変化させないで約500枚のシートを印刷した。500枚のシートの後で水を止め、印刷版を巻き上げ、次いで水を再適用した。その結果は最初の100枚のシートの結果と同じであった。
【0072】
例5
界面活性剤−下塗り中にトリエタノールアミンを使用しなかった以外は、例4を繰り返した。同様の結果が得られた。
【0073】
例6
界面活性剤−下塗り処理を行わなかった以外は、例4を繰り返した。同様の結果が得られた。
【0074】
例7
この例は、NCが0.324g/m2 でIR−1が0.162g/m2 である乾燥被覆量で、27℃で3分間乾燥した以外は、例1と同様であった。印刷版を例1に記載した方法で露光し、下記のような2種の試験に付した。
露光した印刷版を3Mスコッチ接着テープと共に積層し、剥離することによって異なった剥離試験を行った。未露光領域が容易に剥離され、一方露光領域を後に残す場合には、識別は「優」であると判定される。若し殆どの未露光領域が剥離され、一方露光領域が残る場合には、例は「良」であると判定される。幾らかの識別が起こるが未露光領域の剥離が困難であるか又は大部分の露光領域が除去される場合には、例は「普通」と判定される。未露光領域が剥離されないか又は露光領域が完全に剥離されるために識別が生じない場合には、例は「不良」と判定される。
【0075】
露光した印刷版を軟らかい布を用いて黒色プリンターインキで擦ることによって異なったインキ付け試験を行った。未露光領域が容易に拭い去られ露光領域でインキを後に残す場合には、画像は「優」インキ識別を有すると判定された。「良」等級は示差化にかなりの擦りを必要としたことを示した。「普通」等級はインキが部分的に露光領域に接着したが、未露光領域の幾らかのインキ付けも生じたことを示した。露光領域と未露光領域との間の識別なしに全表面に亘ってインキが接着した場合には、結果は「不良」と判定された。
この例は良の示差剥離及び良の示差インキ付けを示した。
【0076】
例8
IR−1の代わりにIR−2を用いた以外は、例7を繰り返した。示差剥離及び示差インキ付けは共に良であった。
【0077】
例9
IR−1の代わりにIR−3を用いた以外は、例7を繰り返した。示差剥離及び示差インキ付けは共に良であった。
【0078】
例10
この例は、陽極処理したアルミニウム支持体を蒸留水で前処理し、49℃で5分間乾燥した以外は、例1と同様であった。乾燥被覆量はNCが0.324g/m2 であり、IR−1が0.162g/m2 であり、皮膜を27℃で3分間乾燥した。印刷版を200rpm で露光し、露光した試料を上記の示差剥離試験及び示差インキ付け試験に付した。得られた結果を下記の表IIに示す。
【0079】
例11
陽極処理したアルミニウム支持体を、50gの水中に4滴の10−Gからなる溶液で前処理し、0.054g/m2 (湿潤塗布量)で塗布し49℃で5分間乾燥した以外は、例10を繰り返した。得られた結果を下記の表IIに示す。
【0080】
例12
陽極処理したアルミニウム支持体を、50gの水中に8滴のトリエタノールアミンからなる溶液で前処理し、0.054g/m2 (湿潤塗布量)で塗布し、49℃で5分間乾燥した以外は、例10を繰り返した。得られた結果を下記の表IIに示す。
【0081】
例13
陽極処理したアルミニウム支持体を、50gの水中に4滴の10−G及び8滴のトリエタノールアミンからなる溶液で前処理し、0.054g/m2 (湿潤塗布量)で塗布し、49℃で5分間乾燥した以外は、例10を繰り返した。得られた結果を下記の表IIに示す。
【0082】
例14
陽極処理したアルミニウム支持体を、50gの水中に4滴の10−G及び4滴のトリエタノールアミンからなる溶液で前処理し、0.054g/m2 (湿潤塗布量)で塗布し、49℃で5分間乾燥した以外は、例10を繰り返した。得られた結果を下記の表IIに示す。
【0083】
例15
陽極処理したアルミニウム支持体を塗布する前に加熱し、界面活性剤−下塗りを使用しなかった以外は、例10を繰り返した。得られた結果を下記の表IIに示す。
【0084】
【表2】
【0085】
例16〜22
これらの例のそれぞれでは、界面活性剤−下塗り及び下記の表III に示したようなNC及びIR−1の乾燥被覆量を用いた。各場合に於いて、印刷版を画像形成し、剥離及びインキ付けの両方について試験した。試験結果を表III に要約し、1の等級付けが最善であり7の等級付けが最悪である等級順序を付ける。
【0086】
【表3】
【0087】
表III に示された結果は、より厚い皮膜が最善の結果を与える傾向であることを示している。
【0088】
例23〜28
これらの例では下記の表IVに示すようなNC及びIR−1の量を用いた。表IVにも示されているように、幾つかの例では界面活性剤−下塗りを用いたが、他の例では用いなかった。
【0089】
【表4】
【0090】
表IVに示された結果は、より良い識別がより厚い層で及び界面活性剤下塗りをした印刷版で生じることを示している。
【0091】
例29〜36
これらの例は、画像形成層を形成するための異なったポリマーバインダー及び異なった有機溶媒の使用を示している。各場合に於いて、界面活性剤−下塗りを使用し、皮膜は0.648g/m2 のポリマーバインダー及び0.324g/m2 のIR−1を与えた。得られた結果を表Vに示す。
【0092】
【表5】
【0093】
表Vに示された結果は、画像形成層中のフィルム形成性ポリマーバインダーとして広範囲の種々のポリマーを使用することができることを示している。特に良好な結果はニトロセルロースを使用して得られる。
【0094】
例37〜41
これらの例は陽極処理したアルミニウム支持体のための異なった下塗り処理の使用を示す。下塗り皮膜を形成するために使用した材料及びg/m2 の使用量を下記の表VIにまとめる。各場合に於いて、画像形成層は0.648g/m2 のNC及び0.324g/m2 のIR−1を与えるように塗布した。
【0095】
【表6】
【0096】
*この例は反転識別の結果になった。即ち、インキは未露光領域に接着したが、露光領域には接着しなかった。
表VIに示された結果は界面活性剤−下塗りを使用して特に良好な性能が得られることを示している。
【0097】
例42〜43
これらの例は印刷版の性能へのアルミニウム支持体の電解砂目立ての効果を示す。例42に於いて、支持体は大日本スクリーン製造株式会社から得られた陽極処理したが砂目立てしないアルミニウムであった。例43に於いて、支持体は本明細書の他の全ての例で使用した電解的に砂目立てし陽極処理したアルミニウムであった。各例に於いて支持体を1.30g/m2 のNC及び0.648g/m2 のIR−1で塗布した。例42に於いて、示差剥離等級及び示差インキ付け等級は両方とも劣っており、それに反して例43では両方とも優れており、それによって砂目立てしたアルミニウムを使用することによって遙かに優れた性能が得られることが示される。これは砂目立てから得られる非常に増大した多孔度のためであると信じられる。
【0098】
例44
この例に於いて、砂目立てし消極処理したアルミニウム支持体を界面活性剤−下塗りで処理し、次いで0.648g/m2 のNC及び0.324g/m2 のIR−1の乾燥被覆量を得るためにアセトン溶液を塗布し、27℃で3分間乾燥した。印刷版をプリントエンジンで100rpm で露光し、示差剥離試験及び示差インキ付け試験の両方にけかた。得られた結果を表VII に示す。
【0099】
例45
IR−1をIR−2で置き換えた以外は例44を繰り返した。得られた結果を表VII に示す。
【0100】
例46
IR−1をIR−3で置き換えた以外は例44を繰り返した。得られた結果を表VII に示す。
【0101】
例47
IR−1をIR−4で置き換えた以外は例44を繰り返した。得られた結果を表VII に示す。
【0102】
例48
IR−1をIR−5で置き換えた以外は例44を繰り返した。得られた結果を表VII に示す。
【0103】
【表7】
【0104】
表VII に示された結果は、広範囲の種々の赤外吸収剤が本発明に於いて有用であることを示している。IR−5を含有する皮膜は、他の皮膜が接着したように支持体に強く接着せず、インキ付け試験でも全く維持しなかった。
【0105】
例49〜54
上記の砂目立てし陽極処理したアルミニウム支持体を、1500rpm で水中の5重量%のソルビトールからなる溶液でスピンコートし、室温で乾燥させた。1500rpm で、メチルイソブチルケトン及びエタノールの70:30混合物中の2重量%のニトロセルロース、1重量%のIR−1及び0.3重量%のシアン染料2−(4−クロロフェニル)−3− [ [4−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル] イミノ] −1−プロペン−1,1,3−トリカルボニトリルからなる溶液でスピンコートすることによって、画像形成層を適用した。乾燥した後、1500rpm で下記のような塗布組成物でスピンコートすることによって一体化剥離層を適用した。
【0106】
【表8】
【0107】
(1)ブチルアクリレート:ヒドロキシエチルメタクリレート:2−スルホエチルメタクリレートナトリウム塩の80:10:10ターポリマー。
(2)イーストマン・ケミカル社から入手できる水分散性ポリエステル。
(3)アクリルアミド:2−アミノエチルメチルアクリレート塩酸塩の80:20コポリマー。
(4)Avery Dennison Corporation,Framingham,MAから入手できる接着性ゴムセメント組成物。
(5)MTH Corporation,Amherst,N.H.から入手できる接着組成物。
【0108】
各印刷版をその上に合焦させた画像様変調レーザーダイオードビームに露光した。レーザー波長は830nmであり、レーザー出力は100mWであった。レーザービームの線書き込み速度は87.8cm/秒であり、ラスター走査の線のピッチは945/cmであった。印刷版の露光は1.08ジュール/cm2 であった。露光後に、剥離層が自己剥離である例54の場合を除いて、家庭用透明テープを補助にして剥離することによって剥離層を除去した。例49〜54のそれぞれに於いて、露光領域は露光のきれいな画像を与え、一方バックグラウンド(未露光)領域は完全に透明であった。
【0109】
【発明の効果】
長期運転適用のために意図されるリソグラフ印刷版は、最も一般的には、親水性表面を有する砂目立てし陽極処理したアルミニウム支持体及びこのような表面の上にある、適当なトランスパレンシーを通したUV露光により架橋された感光性ポリマーからなる画像形成層かなっている。リソグラフ印刷表面は、画像様露光した印刷版を、未露光領域からフォトポリマーを除去し下にある砂目立てし陽極処理したアルミニウム支持体の親水性表面を現すアルカリ性現像液で現像することによって得られる。このような印刷版は、露光工程に於いてトランスパレンシーとして機能するために必要なフィルム介在物の取り扱い、貯蔵及び費用に含まれる不利を蒙る。更に、これらはアルカリ性現像液を必要とし、それによって環境に廃棄しなくてはならない望ましくない廃液を生じるという別の不利を蒙る。
【0110】
上記の従来の印刷版とは対照的に、本発明は、中間のトランスパレンシーを必要とすることなく、デジタルデータから直接リソグラフ印刷版を製造することを実行可能にする。他のレーザー印刷版作製方法に比較して相対的に低い露光が必要である。本発明の印刷版はレーザー露光の前及び後の両方で室内光の下で便利に取り扱うことができる。更に、この印刷版は安価で非常に信頼性のあるダイオードレーザーを用いて画像様に露光することができる。きっちりと合焦させたレーザーを用いることによって露光された画像を極めて鮮鋭にすることができる。未露光領域は、従来のリソグラフ印刷版の未露光領域のようにリソグラフ印刷工程に対して耐久性である。更に、本発明の印刷版はアルカリ性現像液の必要性を排除し、それによって時間を節約し、印刷版処理機の費用、保守及び床面積を排除する。
【0111】
本発明をその或好ましい態様を特に参照して詳細に記載したが、その変形及び修正が本発明の精神及び範囲内で有効であることはいうまでもない。
Claims (2)
- (1)多孔質親水性表面を有する支持体並びに、画像様露光される前には、剥し取るか又は擦ることによって該多孔質親水性表面から容易に除去することができ、そして吸収性電磁放射線への画像様露光及びこれに続く下に位置する多孔質親水性表面を現すための未露光領域の除去の結果としてリソグラフ印刷表面を形成するように適合された親油性、放射線吸収性、感熱性、フィルム形成性組成物からなる、該多孔質親水性表面の上に位置する親油性画像形成層を含んでなる、リソグラフ印刷版を用意する工程、
(2)該リソグラフ印刷版を吸収性電磁放射線に画像様露光して、該露光領域が該多孔質親水性表面と相互作用してそれに強く結合し、そうしてリソグラフ印刷で有用である耐久性の親油性画像を与えるのに十分な、該画像形成層の露光領域に局部化された熱を発生せしめる工程、並びに
(3)該画像形成層の未露光領域を除去し、それによって下に位置する多孔質親水性表面を現す工程
からなる、リソグラフ印刷版の画像形成方法。 - (1)多孔質親水性表面を有する支持体、該多孔質親水性表面の上に位置する、画像様露光される前には、剥し取るか又は擦ることによって該多孔質親水性表面から容易に除去することができ、そして吸収性電磁放射線への画像様露光及びこれに続く下に位置する多孔質親水性表面を現すための未露光領域の除去の結果としてリソグラフ印刷表面を形成するように適合された親油性、放射線吸収性、感熱性、フィルム形成性組成物からなる、親油性画像形成層並びに該画像形成層の上に位置する一体化剥離層からなり、リソグラフ印刷版を用意する工程、
(2)該リソグラフ印刷版を、該一体化剥離層を通して吸収性電磁放射線に画像様露光して、該露光領域が該多孔質親水性表面と相互作用してそれに強く結合し、そうしてリソグラフ印刷で有用である耐久性の親油性画像を与えるのに十分な、該画像形成層の露光領域に局部化された熱を発生せしめる工程、及び
(3)該一体化剥離層を該剥離層に接着している該未露光領域と共に該画像形成層から引き剥がし、該露光領域を該支持体に強く結合したままにする工程
からなる、リソグラフ印刷版の画像形成方法。
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- 1996-08-16 US US08/698,829 patent/US5677106A/en not_active Expired - Lifetime
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