JP3492616B2 - 赤外線レーザイメージング可能な平版印刷部材及びかかる印刷部材を調製し且つイメージングする方法 - Google Patents
赤外線レーザイメージング可能な平版印刷部材及びかかる印刷部材を調製し且つイメージングする方法Info
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Description
し、より特定的には、デジタル制御されたレーザ出力を
用いて平版印刷プレートを調製するシステムに関連して
いる。さらに具体的には、本発明は、湿式平版印刷機で
直接にイメージングし、利用するのに特に適した、平版
印刷プレートを調製する方法に関するものである。本発
明は又かかる方法により調製された湿式平版印刷プレー
トに関連する。
するための在来の技術には、凸版印刷及びオフセット平
版印刷を含む。これらの印刷方法の両者はプレートを必
要とする。インクをイメージのパターンで転写するため
に、プレートは通常、効率化のために回転印刷機のプレ
ートシリンダ上に装着される。凸版印刷では、イメージ
パターンは隆起した領域の形態でプレート上に表されて
おり、これらの領域がインクを受容して、それを印刷に
よって記録媒体上へと転写する。「平版」という用語は
ここでは、オフセット、オフセット平版、平版印刷その
他といった、同義語的に用いられる種々の用語を含むこ
とを意図して用いられる。ここで用いられる「湿式平
版」という用語は、印刷が油と水の非混和性に基づいて
行われる種類の平版印刷プレートを意図したものであ
り、そこでは油性物質又はインクがイメージ領域により
優先的に保持され、また水又は湿し水が非イメージ領域
により優先的に保持される。適切に準備された表面が水
で加湿され、次いでインクが適用されると、背景又は非
イメージ領域が水を保持してインクを弾き、一方でイメ
ージ領域はインクを受容し、水を弾く。イメージ領域上
のインクは次いで、イメージを複製すべき材料、例えば
紙、布などの表面上に転写される。普通は、インクはゴ
ム胴と呼ばれる中間材料へと転写され、このゴム胴が次
いでそのインクを、イメージを複製すべき材料の表面に
対して転写する。水を使用しない乾式平版印刷システム
では、プレートが単純にインク付けされ、イメージは記
録媒体上へと直接に転写され、或いはゴム胴、次いで記
録媒体へと転写される。
の支持体として、多年にわたって使用されている。こう
した用途に向けてアルミニウムを準備するため、アルミ
ニウムは典型的には、砂目立て処理と、これに続く陽極
処理の両者を受ける。砂目立て処理は、プレートに対す
るイメージの付着性を改良し、また印刷プレートの背景
領域の水受容特性を向上させるのに役立つ。砂目立てと
陽極処理は、印刷プレートの性能と耐久性の両方に影響
する。平版印刷プレートの製造においては、機械的砂目
立て及び電解的砂目立て処理が周知であり、また広く用
いられている。アルミニウムを陽極処理して陽極酸化コ
ーティングを形成し、次いで陽極処理表面を珪化のよう
な技術によって親水化するプロセスもまた、技術的に周
知のものであり、ここでさらに説明する必要はないであ
ろう。かくしてアルミニウム製の支持体は、多孔質で耐
摩耗性のある親水性表面を有することによって特徴付け
られることになるが、これはこの支持体を、特に長期的
な印刷操業が必要とされる場合について、平版印刷に対
して特定的に適合させるものである。
真術的に製造される。上述したアルミニウム基体は典型
的には、平版印刷プロセスで用いるイメージを形成する
のに適した、広範な種々の放射線感応性材料でコーティ
ングされる。この型式の平版印刷プレートは通例、水性
アルカリ現像液で現像されるが、これは多くの場合、相
当量の有機溶剤を付加的に含有する。
ティブ処理を用いて湿式プレートを準備するには、原本
を写真に撮り、写真陰画を生成する。この陰画は、フォ
トポリマーでコーティングされた水受容性の酸化表面を
有するアルミニウムプレート上に置かれる。陰画を通し
て光その他の放射線に露光すると、放射線を受容したコ
ーティングの領域(原本の暗い、即ち印刷された領域に
対応する)は硬化して、耐久性のある親油性状態とな
る。プレートは次いで現像処理にかけられ、コーティン
グの未硬化領域(即ち放射線を受容しておらず、原本の
非イメージ又は背景領域に対応する領域)が除去され、
それによってアルミニウムプレートの親水性表面が露出
される。
許、及び公開特許出願を、識別的な引用を行うことによ
って参照する。本出願で参照するそれらの刊行物、特
許、及び公開特許出願の開示は、参照を行うことによっ
て本書の開示中に取り入れ、本発明が属する技術の先端
水準をより完全に記述するものとする。
プレート作成プロセスは時間消費的となりがちであり、
所要の化学的処理を支援するのに適切な施設及び設備を
必要とする。長年にわたり、水性アルカリ又は溶剤、現
像を必要としない印刷プレートや、現像に水しか使用し
ない印刷プレートを製造しようとする努力が行われてき
た。加えて、当業者たちはプレートのイメージングに対
して数多くの電子的代替物を開発してきており、そのう
ち幾つかのものは機上で使用可能である。これらのシス
テムでは、デジタル制御されたデバイスがブランク(未
加工)プレートのインク受容性を、印刷されるイメージ
を表すパターンでもって変化させる。こうしたイメージ
ングデバイスには、一つ又はより多くのレーザ又は非レ
ーザ源によって形成され、プレートブランク(素材)上
に物理的及び/又は化学的変化を生じさせる電磁放射線
源や、インク反発性又はインク受容性のスポットをプレ
ートブランク上に直接堆積させるインクジェット装置、
及びプレートブランクと接触し又はこれに密接した電極
が電気火花を生成してプレートブランクのトポロジを物
理的に変化させ、それによって集合的に所望のイメージ
を形成する「ドット」を生成する火花放電装置(例えば
米国特許第4,911,075号参照)などがある。レーザ設備
の入手容易性、及びデジタル制御に対するその馴染み易
さの故に、レーザをベースとするイメージングシステム
の開発に向けて、多大の努力が払われてきた。
国特許第3,506,779号、第4,020,762号、第4,868,092
号、第5,153,236号、第5,372,915号、及び第5,629,354
号に記載されたような、在来の化学的処理を行う目的で
感光性ブランクを露光するのに用いられる、アルゴンイ
オンレーザ、周波数増倍Nd-YAGレーザ、及び他の赤外線
レーザが用いられる。この手法に対する代替例では、レ
ーザは、感光性プレートブランクの上側に設けられた不
透明なコーティングを、イメージに関するパターンで選
択的に除去するために用いられている。プレートは次い
で放射線源に露光され、その場合に未だ除去されていな
い材料は、例えば米国特許第4,132,168号に記載されて
いるように、放射線がプレートの下側にある部分に到達
するのを防止するマスクとして作用する。しかしなが
ら、高速書込速度に対する必要性と、産業界により低電
力レーザが嗜好されるという制約とが相俟った結果、非
常に高い感光性を有する印刷プレートが要求されること
になった。残念ながら、高い感光性は必ずと言っていい
ほど、プレートの保存性を低下させる。
熱転写材料を用いることであり、これは例えば、米国特
許第3,945,318号、第3,962,513号、第3,964,389号、第
4,395,946号、及び第5,395,729号に記載されている。こ
れらのシステムでは、レーザにより発光される放射線に
対して透明なポリマーシートが、転写可能な材料でコー
ティングされる。この構造体の転写側は、受容シートと
接触するようにされ、そして転写材料は透明層を介して
選択的に照射される。照射により転写材料は、受容シー
トに対して優先的に付着するようになる。転写材料と受
容材料とは、湿し水及び/又はインクに対して異なる親
和性を示し、透明ポリマーシートを依然としてその上に
ある未照射の転写材料と共に除去すると、適切にイメー
ジングされた、仕上げられたプレートが残ることにな
る。典型的には、転写材料が親油性であり、受容材料が
親水性である。転写型式のシステムで製造されたプレー
トは、有効に転写可能な材料の量が限定されているため
に、有効寿命が短くなりがちである。具体的な構造によ
っては、空中浮遊の塵埃により、イメージ品質の問題が
生じうる。加えて、転写プロセスには材料の溶融及び再
固化を伴うことから、イメージ品質はさらに、他の方法
で得られるものよりも視覚的に劣りがちである。
層からなる平版印刷プレートを記述しており、このイメ
ージング層はイメージに関連してレーザに露光される
と、露光領域で親油性となる一方、未露光領域では親水
性のままである。これは例えば、米国特許第3,793,033
号、第4,034,183号、第4,081,572号、及び4,693,958号
に開示されている。しかしながら、これらの型式の平版
印刷プレートは、親油性のイメージ領域と、親水性の非
イメージ領域との間に十分な度合いの区別がない憾みが
あり、その結果、印刷に際してのイメージ品質は低い。
いてプレートブランクから材料がエッチング除去され
て、例えば米国特許第3,506,779号及び第4,347,785号に
記載されているようにして凹版又は凸版パターンが形成
されていた。この手法は後に、例えば米国特許第4,054,
094号に記載のように、例えば親水性表面を除去して親
油性の下側層を発現させるというように、平版プレート
の製造へと拡張された。これらの初期のシステムは通
例、高価で速度の遅い、高出力レーザを必要としてい
た。
ジングするための、赤外線レーザによる融除をベースと
する他のシステムが開発されてきた。これらは有機コー
ティング層をレーザで誘導された融除で除去することに
よって動作するものであるが、このコーティング層はポ
リエステル/金属の積層体といった基体や、金属支持体
上のポリマーコーティングの上にコーティングされる。
融除されるコーティングと熱吸収性の金属支持体との間
にこうしたポリエステル又はポリマーコーティング材料
を用いると、熱的なバリア材料がもたらされ、例えばカ
ナダ特許第1,050,805号及び米国特許第5,339,737号及び
第5,353,705号に記載されているように、融除吸収層及
び任意の上にある表面層を融除又は完全除去するのに必
要とされるレーザエネルギーの量が低減される。レーザ
露光は、一つ又はより多くのプレート層を融除し、結果
的には、プレート上にイメージに関連した造作のパター
ンが得られる。融除によって除去される層がインクを受
容するイメージ領域である時、プレートはネガティブワ
ーキングである。スポットサイズの大きなレーザがネガ
ティブワーキングプレートをイメージングするのに用い
られた場合、最小の印刷ドットの大きさは、このスポッ
トサイズとほぼ同程度になってしまう。従って、印刷に
際してのイメージ品質は高くない。例えば35マイクロメ
ートルのレーザスポットサイズの場合、ネガティブワー
キングプレートで印刷される最小のドット寸法は35マイ
クロメートルとなる。インチ当たり200ライン(lpi)の
ハーフトーンスクリーン上では、これは5%から6%の
ドットに相当する。
板と放射線吸収性及び融除的吸収表面層の如き、基板と
表面層の間に、二次的融除層を有する平版印刷プレート
の基本的プレート構造を開示している。二次的融除層は
基板をイメージング放射線の熱的効果から遮蔽する保護
的又は熱バリア機能を実行する。'705特許の二次的融除
又は熱バリア層は融除的吸収層の融除に応答して部分的
にだけ融除され、好ましくは実質上レーザ放射線に対し
透明であり、且つそれによりイメージング放射線の融除
的吸収により特徴づけられず、又表面層とはインク及び
インクをはじく流体からなる群から選ばれた少なくとも
一つの印刷流体に対するその親和性において異なり、即
ち表面層がインク受容的であるか及び/又は湿し水に対
して受容的でない時、熱バリア層はそれぞれインク受容
的でないか及び/又は湿し水に対し受容的である。'705
特許において述べられた基本的プレート構造がインク受
容的表面層を有し、且つ熱バリア又は二次的融除層が湿
し水に対し受容的で、又それ故インク受容的でない時、
融除により除かれない部分がインクを受容するイメージ
領域であるから、ポジティブワーキング湿式平版印刷プ
レートが実現する。'705特許の二次的融除層のための適
当な重合材料はポリメチルメタクリレート、セルロース
エーテル及びエステル、ポリエステル及びポリウレタン
を含むが、これらに限定されない。p−トルエンスルホ
ン酸と共にヘキサメトキシメチルメラミンがこれらの重
合材料に対し添加され得る。
ィブワーキング湿式平版印刷プレートの一例を述べてい
る。そのプレートは、親水性金属基体と、接着促進用プ
ライマーとしても作用する重合体の、親水性保護又は熱
バリアコーティングと、イメージング放射線の融除的吸
収により特徴づけられるインク受容性親油性表面層とを
含む。イメージング用のレーザは融除可能な表面層と相
互作用し、その融除をもたらす。少なくとも表面層と'9
71特許の図2に示される如き親水性保護層のあるものも
又除去するレーザ融除イメージングの後に、プレートは
次いで適当な溶剤、例えば水で洗浄され、レーザ露光領
域内に尚残留する親水性保護層の部分を除去する。親水
性保護層は'971特許のおいては部分的に融除されるが、
イメージング放射線の融除的吸収により特徴づけられな
いから、この親水性保護層はレーザイメージング放射線
を吸収してはならない。かくしてそれは部分的に融除さ
れ且つレーザイメージング放射線に対し実質上透明であ
り、それ故表面層の融除的吸収により特徴づけられな
い、'705特許の二次的融除層に類似する。'971特許で
は、洗浄溶剤、例えば水の中の、部分的に融除された親
水保護層の残存する栓状部分の溶解特性に応じて、洗浄
ステップはその当初の厚さよりも少ない親水性保護コー
ティングを現出するか、又は親水性保護コーティングが
洗浄ステップにより全く除去される領域における親水性
金属基板を現出する。洗浄後は、プレートは印刷機上で
従来のポジティブワーキング湿式平版印刷金属プレート
の様に振る舞う。
ンク受容表面コーティングの接着は克服するに困難な課
題であることが判った、接着の喪失はもしプレートのイ
メージ又は印刷領域中の保護的親水性熱バリア層が'971
特許のレーザイメージング及び洗浄プロセスの間損傷又
は劣化されるならば生じ得る。例えば印刷機上の洗浄液
又は湿し水による余りに多くの溶剤又は可溶化作用はイ
メージ領域の壁を侵食でき、イメージ造作の周囲のまわ
りの親水性バリア層により提供される下にある支持体を
除去し、小さなイメージ要素を劣化する。これは親水性
保護コーティング層が部分的に融除され且つ恐らく、洗
浄ステップ及び湿し水の作用により更に除去されてこの
保護コーティング層の当初の表面が除去される様な時に
特に問題である。これはインク受容層及び親水性保護コ
ーティング層の間の界面、並びにイメージ特徴の縁にあ
る親水性保護コーティング層の壁のいくらかをこれらの
湿式洗浄液及び湿し水に対し全部露出する。これはイメ
ージ品質の大きな損失へ導き得る。小さなドット巾活字
が、洗浄ステップ或いは印刷操業の初期の間に除去され
得る。レーザ融除可能な表面コーティングの付着性及び
/又はその耐久性を改良して、より長い印刷操業を可能
にするための努力は、プレートのイメージングに必要な
レーザエネルギーにおける顕著な増大につながる。国際
公開第WO99/37481号はこの接着の課題を克服する新規な
ポジティブワーキング、湿式平版印刷プレート及びかか
る平版印刷プレートを調製するための方法を開示する。
ミニウムの支持体と、その上にあり、フィルム形成性の
シアノアクリレートポリマーバインダー中に分散された
赤外線吸収剤からなる親油性のイメージ形成層とからな
る、レーザ融除可能な平版印刷プレートを記載してい
る。親水性保護層は省かれている。この'780号特許は、
要求されるレーザエネルギーが低いこと、インク受容性
が良好であること、支持体に対する付着性が良好である
こと、及び摩耗特性が良好であることを記述している。
実施例では、8,200回の印刷を越える印刷操業が示され
ている。
5,512号はレーザダイオードイメージング装置に使用す
るための各種の融除型の平版印刷プレートの構成を記述
している。これらの構成は融除層を包含し、これは赤外
イメージング放射線に応答してガス状及び微粒子状の屑
片(デブリ)へと気化する。ここに使用される場合、
「融除」なる用語はイメージング放射線に応答して層又
は物質がガス状及び微粒子状の屑片へと気化することに
言及するもので、この融除は層又は物質における質量又
は重量の損失を生ずる。例えば米国特許第5,493,971号
はレーザ融除イメージングプロセスの間の融除層の完全
即ち100%融除損失を記述し、又国際公開第WO99/37481
号はレーザ融除イメージングプロセスの間の融除可能層
の約50%又はより多くの部分的融除損失を記述してい
る。
レーザ融除イメージング機構によりイメージングされて
いる。平版印刷プレートをイメージングするための赤外
レーザ融除に基づくシステムについての主たる課題は環
境的なものである。これらは基板上に重なる一つ又はよ
り多くの層でコーティングされる有機ポリマー及び他の
有機又は無機物質のレーザ誘導の破壊又は除去により操
業するからレーザ設備及び設備を操作する人員に対し危
険であり得る様な空中に運ばれる屑片及び蒸気がイメー
ジングの間につくり出される。高価な設備が屑片を封じ
込め又ガスを捕捉するために一般に必要とされる。
プレートの開発に向けられた多くの努力にも拘わらず、
アルカリや溶剤の現像液を必要とせず、機上で在来の平
版印刷プレートのように振る舞い、700nmから1150nmの
如き広い波長のレーザエネルギーに感応性であり、高解
像度且つ耐久性のイメージを提供し、そして高価で且つ
複雑な封じ込め設備を必要とする屑片や蒸気をつくり出
さないプレートに対するニーズが、依然として存在して
いる。
湿式平版印刷部材をイメージングする方法であって、こ
の方法は(a)ポジティブワーキング平版印刷部材を提供
し、そのポジティブワーキング部材は、基体と、基体の
上にある親水性層及び親水性層の上にある赤外線吸収表
面層を有し、ここで表面層は赤外イメージング放射線の
吸収により、赤外イメージング放射線の吸収の前の水又
は洗浄溶液での洗浄により除去可能でないことにより、
及び吸収可能な赤外放射線に対するイメージ関連の露光
及び表面層の露光された領域の水又は洗浄溶液で洗浄す
ることによる引き続く除去の結果として下側にある親水
性層を現出させて湿式平版印刷表面を形成させるに適合
されることにより特徴づけられ;且つ親水性層は水又は
洗浄溶液で洗浄することにより除去可能でないことによ
り特徴づけられるステップと;(b)ステップ(a)のポジテ
ィブワーキング部材を赤外線発出レーザを用いる吸収可
能な赤外放射線に対し露光し、表面層のレーザ露光領域
中にレーザ露光領域における表面層が水又は洗浄溶液で
の洗浄により除去可能になる様にさせるには十分である
が、レーザ露光領域中の表面層物質の10重量%より多く
を融除により除去するには不十分である様な赤外放射線
の吸収を行わせるステップ;及び(c)水又は洗浄溶液
で、表面層のレーザ露光領域を除去して下側にある親水
性層を現出させるステップを含むものに関連している。
方法の一つの実施形態では、親水性層はステップ(b)及
び(c)の間にレーザ露光領域において親水性層の除去が
ないことにより特徴づけられる。好ましい実施形態にお
いては、ステップ(b)の表面層のレーザ露光領域におけ
る赤外放射線の吸収は、レーザ露光領域における表面層
を水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能になる様にさ
せるには十分であるが、レーザ露光領域における表面層
の5重量%より多く、更に好ましくは2重量%より多
く、そして最も好ましくは0を融除により除去するには
不十分である。かくして本発明の方法は、ここに記述す
る如く、イメージングの間ガス及び空中に浮遊する屑片
(デブリ)の放出の非常に低い即ちゼロレベルで、一方
又レーザ露光領域の水又は均等の環境的に受容可能な水
溶液による優れた洗浄性及び優れたイメージ解像度及び
赤外線吸収及び親水性層及びそれらの界面の性質による
耐久性を達成する、湿式平版印刷部材を提供する。
する方法の他の側面は、親水性層及び赤外線吸収層の間
に介在させたプライマー層の包含に関連し、ここに記述
される如く、赤外線吸収及び親水性層及びそれらの界面
の望ましい性質を更に増大し、これはレーザイメージン
グの間生成される空中浮遊の物質の量と、レーザイメー
ジングのスピードと、レーザ露光領域の除去の間の水に
よる洗浄性の容易さ及びイメージ解像度及び耐久性に大
いに影響する。方法の一つの実施形態においては、プラ
イマー層が上述された本発明の方法のステップ(a)にお
ける親水性層と表面層の間に介在させられ、このプライ
マー層は接着促進剤を含む。一つの実施形態において
は、ステップ(a)のプライマー層の厚さは0.01から0.1ミ
クロンまでである。一つの実施形態においては、プライ
マー層の接着促進剤は親水性ポリマーと架橋剤との架橋
された、高分子反応生成物を含み、且つ好ましくは、更
に触媒を含む。一つの実施形態において、プライマー層
は有機スルホン酸成分を含む。一つの実施形態におい
て、プライマー層はジルコニウム化合物を含む。
は、「プレート」という用語と同義であり、インク及び
/又は湿し水に対して異なる親和性を示す領域によって
画定されるイメージを記録することのできる、あらゆる
型式の印刷部材又は表面に適合するものである。ここで
使用する「洗浄溶液」という用語は、本発明の方法の印
刷部材のレーザ露光領域からコーティング(単数又は複
数)を洗浄又は除去するために使用される溶液に関連
し、それは水、少なくとも90%の水と10%又はより少な
い有機溶媒及びアルコール、表面活性剤及びグリコール
類の如き添加物との組み合わせ及び湿式平版印刷に対す
る水性湿し水の技術において公知の如き、緩衝された又
は塩含有の中性乃至殆ど中性の水溶液であり得る。ここ
で使用する「洗浄溶液」という用語は、約10より大なる
pHをもつアルカリ水溶液、約3.5より小さいpHをも
つ酸性水溶液又は少なくとも90重量%の水の存在なしの
有機溶剤を含まない。好ましい実施形態において、レー
ザにより露光されない領域内の表面層は更に水又は洗浄
溶液での洗浄により除去可能でないことにより、及び湿
式平版印刷機上の耐久性により特徴づけられる。
印刷部材の赤外線吸収層の重量は約0.05乃至約1.0g/
m2である。言及された実施形態において、赤外線吸収
層の重量は約0.1から約0.5g/m2までである。
基体上の親水性層と赤外線吸収層の二層プレート構造中
の表面層である赤外線吸収層は、一つ又はより多くのポ
リマーと赤外線吸収増感剤とを含む。一つの実施形態に
おいて、赤外線吸収増感剤はカーボンブラックである。
一つの実施形態において、赤外線吸収層はカーボンブラ
ックの表面上にスルホネート基をもつスルホン化カーボ
ンブラック、カーボンブラックの表面上にカルボキシル
基を有するカルボキシル化カーボンブラック、及び1.5m
mol/gより小さくない表面活性水素含量をもつカーボ
ンブラックからなる群から選ばれた一つ又はより多くの
カーボンブラックを含有する。好ましい実施形態におい
て、赤外線吸収増感剤はCAB-O-JET200である。他の好ま
しい実施形態において、赤外線吸収増感剤はBOXJET BLA
CK CW-1である。一つの実施形態において、赤外線吸収
増感剤は赤外線吸収層の55重量%より大きい量で存在す
る。一つの実施形態において、赤外線吸収増感剤は赤外
線吸収層の65重量%より大きい量で存在する。
線吸収層の一つ又はより多くのポリマーの一つはポリビ
ニルアルコール、ポリウレタン、エポキシポリマー、ビ
ニルポリマー、アクリルポリマー及びセルロース系物質
からなる群から選ばれたポリマーを含有する。一つの実
施形態において、赤外線吸収層はポリビニルアルコール
を含む。一つの実施形態ではポリビニルアルコールは赤
外線吸収層中に存在するポリマーの総重量の20乃至95重
量%の量において存在する。ここで用いられる場合、物
質の重量%を決定する目的に対しては、用語「ポリマ
ー」は重合体フィルム前駆体である凡ての物質を含み、
それは重合するか又は例えば単量体架橋剤の如き重合体
種と結合する単量体種を含む。一つの実施形態におい
て、ポリビニルアルコールは赤外線吸収層中に存在する
ポリマーの総重量の25乃至75重量%の量において存在す
る。赤外線吸収層中でポリビニルアルコールと組み合わ
せて使用するに適当なポリマーは、例えばポリウレタ
ン、セルロース系物質、エポキシポリマー、アクリルポ
リマー及びビニルポリマーの如き他の水溶性又は水分散
性ポリマーを包含するが、しかしこれらに限定されな
い。
赤外線吸収層は架橋剤、好ましくはメラミンを含む。一
つの実施形態において、赤外線吸収層の一つ又はより多
くのポリマーはポリマーと架橋剤との架橋された高分子
反応生成物を含む。好ましい実施形態においては架橋高
分子反応生成物は次のポリマーとの架橋剤の架橋された
反応生成物からなる群から選択される:ポリビニルアル
コール;ポリビニルアルコールとビニルポリマー;セル
ロース系物質;ポリウレタン;エポキシポリマー;アク
リルポリマー;及びビニルポリマー。
赤外線吸収層は一つ又はより多くのポリマー、赤外線吸
収増感剤及び有機スルホン酸成分、好ましくはアミンで
ブロックされたp−トルエンスルホン酸を含む。一つの
実施形態において、有機スルホン酸成分は本発明の印刷
部材の赤外線吸収層中に存在するポリマーの総重量の25
乃至75重量%の量において存在する。他の実施形態にお
いて、有機スルホン酸成分は赤外線吸収層中に存在する
ポリマーの総重量の35乃至55重量%の量において存在す
る。一つの実施形態において、赤外線吸収層は有機スル
ホン酸成分の5重量%より多くを含む。一つの実施形態
において、赤外線吸収層は有機スルホン酸成分の12重量
%より多くを含む。
の一つの実施形態において、親水性層は親水性ポリマー
と第一の架橋剤との架橋された、高分子反応生成物を含
む。架橋された高分子反応生成物に対して適当な親水性
ポリマーはポリビニルアルコール及びセルロース系物質
を含むが、これらに限定されない。好ましい実施形態に
おいて、親水性ポリマーはポリビニルアルコールであ
る。一つの実施形態において、第一の架橋剤はジルコニ
ウム化合物である。一つの実施形態では、第一の架橋剤
はアンモニウムジルコニウムカーボネートである。好ま
しい実施形態では、第一の架橋剤はアンモニウムジルコ
ニウムカーボネートであり、且つアンモニウムジルコニ
ウムカーボネートはポリビニルアルコールの10重量%よ
り多くの量において存在し、そして、より好ましくは、
ポリビニルアルコールの20乃至50重量%の量において存
在する。他の好ましい実施形態では、親水性層は更に第
二の架橋剤を含む。一つの実施形態では、親水性層は更
にポリビニルアルコールと第二の架橋剤との架橋された
重合体反応生成物を含む。一つの実施形態では、第二の
架橋剤はメラミンである。一つの実施形態では、親水性
層は更に第二の架橋剤に対する触媒を含む。一つの実施
形態では、触媒は有機スルホン酸成分である。一つの実
施形態では、親水性層は無機キセロゲル層であり、その
キセロゲル層は好ましくはジルコニウムオキシドキセロ
ゲルを含む。
において、親水性層の厚さは約1乃至約40ミクロンであ
る。一つの実施形態において、親水性層の厚さは約2乃
至約25ミクロンである。
する方法の印刷部材の一つの実施形態においては、適当
な基体は非金属基体及び非親水性基体、好ましくは紙、
重合体フィルム及び非親水性アルミニウムの如き非親水
性金属を含む。一つの実施形態において、基体はポリエ
ステル、ポリカーボネート及びポリスチレンからなる高
分子フィルムの群から選択される。一つの実施形態にお
いて、ポリエステル高分子フィルムはポリエチレンテレ
フタレートフィルムである。一つの実施形態において、
非親水性金属基体は非親水性金属基体の少なくとも一つ
の表面上に非親水性ポリマー層を含む。一つの実施形態
において、基体は親水性金属である。親水性金属基体の
ための適当な金属はアルミニウム、銅、鋼及びクロムを
含むが、これらに限定されない。好ましい実施形態にお
いて金属基体は砂目立て、陽極処理、珪化、又はこれら
の組み合わせにより処理される。一つの実施形態では、
金属製基体はアルミニウムである。好ましい実施形態で
は、金属製基体はアルミニウム基体であり、均一で無方
向性の粗さと微視的な凹部を備えた表面を有し、その表
面は親水性層と接触しており、そしてより好ましくは、
アルミニウム基体のこの表面は1インチ(25.4ミリ)の
長さに沿って上下に合計20マイクロインチの帯域幅で延
びるピークが300から450という範囲内にピークカウント
を有する。
調製する方法に関連し、この方法は、(a)第一の液体媒
体、親水性ポリマー及び第一の架橋剤を含む液体混合物
を基体上にコーティングするステップ;(b)ステップ(a)
で形成された層を乾燥して第一の液体媒体を除去し、第
一の架橋剤の一部分を反応させ、そして親水性層を形成
するステップ;(c)親水性層上に第二の液体媒体、ポリ
マー、赤外線吸収増感剤及び第二の架橋剤を含む液体混
合物をコーティングするステップ;(d)ステップ(c)で形
成された層を乾燥して第二の液体媒体を除去し、親水性
層中に存在する第一の架橋剤の追加部分を反応させ、存
在する第二の架橋剤の一部分を反応させ、そしてインク
受容及び赤外線吸収表面層を形成させ;それによりポジ
ティブワーキング平版印刷部材を形成し、そこでは表面
層及び親水性層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可
能ではないことにより特徴づけられるステップ;(e)ス
テップ(d)のポジティブワーキング部材を赤外線発出レ
ーザを用いる吸収可能な赤外放射線に対し露光し、表面
層のレーザ露光領域において赤外放射線の吸収を行わ
せ、これはレーザ露光領域における表面層が水又は洗浄
溶液での洗浄によって除去可能になるようにするには十
分であるが、しかしレーザ露光領域における表面層の10
重量%より多くを融除により除去するには不十分である
ステップ;及び(f)水又は洗浄溶液で、表面層のレーザ
露光領域を除去し、下側にある親水性層を現出させるス
テップ、を含む。方法の一つの実施形態においては、ス
テップ(b)に引き続き且つステップ(c)より前に、(i)親
水性層上に液体媒体及び接着促進剤を含む液体混合物を
コーティングするステップ;及び(ii)ステップ(i)にお
いて形成された層を乾燥してステップ(i)の液体媒体を
除去し、そしてプライマー層を形成するステップの2つ
のステップが存在する;そしてステップ(c)はその時プ
ライマー層上に第二の液体媒体、ポリマー、赤外線吸収
増感剤及び第二の架橋剤を含む液体混合物をコーティン
グすることを含む。方法の一つの実施形態において、親
水性層はステップ(e)及び(f)の間のレーザ露光領域にお
ける親水性層の除去がないことにより特徴づけられる。
好ましい実施形態において、ステップ(e)のレーザ露光
領域における赤外放射線の吸収は、レーザ露光領域にお
ける表面層を水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能に
なる様にさせるには十分であるが、レーザ露光領域にお
ける表面層の5重量%より多く、より好ましくは2重量
%より多く、そして最も好ましくは無しを除去するには
不十分である。一つの実施形態において、本発明の印刷
部材の赤外線吸収層の重量は約0.05乃至約1.0g/m2で
ある。好ましい実施形態では赤外線吸収層の重量は約0.
1乃至約0.5g/m2である。
調製する方法に関連し、この方法は、(a)第一の液体媒
体、親水性ポリマー及び第一の架橋剤を含む液体混合物
を基体上にコーティングするステップ;(b)ステップ(a)
で形成された層を乾燥して第一の液体媒体を除去し、そ
して親水性層を形成するステップ;(c)親水性層上に第
二の液体媒体、ポリマー、赤外線吸収増感剤及び第二の
架橋剤を含む液体混合物をコーティングし;そこで第二
の架橋剤の一部が親水性層中に浸透するステップ;(d)
ステップ(c)で形成された層及び下側にある親水性層を
乾燥して第二の液体媒体を除去し、親水性層中に存在す
る第二の架橋剤の一部分を反応させ、そしてインク受容
及び赤外線吸収表面層を形成させ;それによりポジティ
ブワーキング平版印刷部材を形成し、そこでは表面層及
び親水性層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能で
はないことにより特徴づけられるステップ;(e)ステッ
プ(d)のポジティブワーキング部材を赤外線発出レーザ
を用いる吸収可能な赤外放射線に対し露光し、表面層の
レーザ露光領域において赤外放射線の吸収を行わせ、こ
れはレーザ露光領域における表面層が水又は洗浄溶液で
の洗浄によって除去可能になるようにするには十分であ
るが、しかしレーザ露光領域における表面層の10重量%
より多くを融除により除去するには不十分であるステッ
プ;及び(f)水又は洗浄溶液で、表面層のレーザ露光領
域を除去し、下側にある親水性層を現出させるステッ
プ、を含む。方法の一つの実施形態においては、ステッ
プ(b)に引き続き且つステップ(c)より前に、(i)親水性
層上に液体媒体及び接着促進剤を含む液体混合物をコー
ティングするステップ;及び(ii)ステップ(i)において
形成された層を乾燥してステップ(i)の液体媒体を除去
し、そしてプライマー層を形成するステップの2つのス
テップが存在する;そしてステップ(c)はその時プライ
マー層上に第二の液体媒体、ポリマー、赤外線吸収増感
剤及び第二の架橋剤を含む液体混合物をコーティングす
ることを含む。方法の一つの実施形態において、親水性
層はステップ(e)及び(f)の間のレーザ露光領域における
親水性層の除去がないことにより特徴づけられる。好ま
しい実施形態において、ステップ(e)の表面層のレーザ
露光領域における赤外放射線の吸収は、レーザ露光領域
における表面層を水又は洗浄溶液での洗浄により除去可
能になる様にさせるには十分であるが、レーザ露光領域
における表面層の5重量%より多く、より好ましくは2
重量%より多く、そして最も好ましくは無しを除去する
には不十分である。一つの実施形態において、本発明の
印刷部材の赤外線吸収層の重量は約0.05乃至約1.0g/
m2である。好ましい実施形態では赤外線吸収層の重量
は約0.1乃至約0.5g/m2である。
を調製する方法に関連し、この方法は、(a)第一の液体
媒体、一つ又はより多くの親水性ポリマー及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングし、ここ
で第一の架橋剤は一つ又はより多くの親水性ポリマーの
10重量%より大なる量で存在するステップ;(b)ステッ
プ(a)で形成された層を乾燥して第一の液体媒体を除去
し、そして親水性層を形成するステップ;(c)親水性層
上に第二の液体媒体、ポリマー、赤外線吸収増感剤及び
第二の架橋剤を含む液体混合物をコーティングするステ
ップ;(d)ステップ(c)で形成された層を乾燥して第二の
液体媒体を除去し、そしてインク受容及び赤外線吸収表
面層を形成させ、ここで増感剤は表面層の25乃至80重量
%の量で存在し、且つ一つ又はより多くのポリマーは表
面層の10乃至60重量%の量で存在し、それによりポジテ
ィブワーキング平版印刷部材を形成し、そこでは表面層
及び親水性層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能
ではないことにより特徴づけられるステップ;(e)ステ
ップ(d)のポジティブワーキング部材を赤外線発出レー
ザを用いる吸収可能な赤外放射線に対し露光し、表面層
のレーザ露光領域において赤外放射線の吸収を行わせ、
これはレーザ露光領域における表面層が水又は洗浄溶液
での洗浄によって除去可能になるようにするには十分で
あるが、しかしレーザ露光領域における表面層の10重量
%より多くを融除により除去するには不十分であるステ
ップ;及び(f)水又は洗浄溶液で、表面層のレーザ露光
領域を除去し、下側にある親水性層を現出させるステッ
プ、を含む。方法の一つの実施形態において、親水性層
はステップ(e)及び(f)の間のレーザ露光領域における親
水性層の除去がないことにより特徴づけられる。好まし
い実施形態において、ステップ(e)のレーザ露光領域に
おける赤外放射線の吸収は、レーザ露光領域における表
面層を水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能になる様
にさせるには十分であるが、レーザ露光領域における表
面層の5重量%より多く、より好ましくは2重量%より
多く、そして最も好ましくは無しを除去するには不十分
である。一つの実施形態において、本発明の印刷部材の
赤外線吸収層の重量は約0.05乃至約1.0g/m2である。
一つの実施形態では赤外線吸収層の重量は約0.1乃至約
0.5g/m2である。ステップ(c)及び(d)のインク受容及
び赤外線吸収層を形成するための適当なポリマーはポリ
ビニルアルコール、ポリウレタン、エポキシポリマー、
ビニルポリマー、アクリルポリマー、及びセルロース系
物質を含む。
する方法の他の側面は赤外線吸収層の上に横たわる追加
のインク受容表面層の包含によって、基体上のインク受
容表面層/赤外線吸収層/親水性層の基本的3層製品デ
ザインを提供することに関連する。この追加のインク受
容層はレーザイメージングの速度を増加すること、レー
ザ露光領域の除去の間の水による洗浄性の容易さ、及び
特にイメージ解像度及び耐久性の如き最良の全般的性能
バランスを達成するのに有用であり得る。一つの実施形
態において、湿式平版印刷部材をイメージングする方法
は(a)ポジティブワーキング平版印刷部材を提供し、こ
のポジティブワーキング平版印刷部材は基体と、基体の
上に横たわる親水性層と、親水性層の上に横たわる赤外
線吸収層及び赤外線吸収層上に横たわるインク受容表面
層を含み;その表面層は赤外イメージング放射線の吸収
からの融除がないことにより特徴づけられ;赤外線吸収
層は赤外イメージング放射線の吸収の前には水又は洗浄
溶液での洗浄により除去可能でないことにより且つ吸収
可能な赤外放射線に対するイメージに関連する露光の及
びそれに引き続く水又は洗浄溶液での洗浄による表面層
及び赤外線吸収層を除去して下側にある親水性層を現出
する結果として湿式平版印刷表面を形成するに適合され
ることにより特徴づけられ;そして親水性層は水又は洗
浄溶液での洗浄により除去可能でないことにより特徴づ
けられるステップ;(b)ステップ(a)のポジティブワーキ
ング部材を赤外線発出レーザを用いる吸収可能な赤外放
射線に対し露光して赤外線吸収層のレーザ露光領域にお
いて赤外放射線の吸収を行わせ、これはレーザ露光領域
における表面層及び赤外線吸収層を水又は洗浄溶液での
洗浄により除去可能にさせるには十分であるが、レーザ
露光領域における表面層及び赤外線吸収層の組み合わせ
の10重量%より多くを融除により除去するには不十分で
あるステップ;及び水又は洗浄溶液で表面層及び赤外線
吸収層のレーザ露光領域を除去するステップを含む。
平版印刷部材をイメージングする方法の他の側面は、親
水性層と赤外線吸収層の間に介在させられるプライマー
層の包含に関連しており、これは更に赤外線吸収及び親
水性層及びそれらの界面の望ましい性質を更に増大し、
ここで述べられる如く、それはレーザイメージングの間
につくり出される空中に浮遊する物質の量、レーザイメ
ージングの速度、レーザ露光領域の除去の間の水による
洗浄性の容易さ、及びイメージ解像度及び耐久性に大い
に影響する。方法の一つの実施形態では、プライマー層
は方法のステップ(a)において親水性層と赤外線吸収層
の間に挟まれ、そのプライマー層は接着促進剤を含む。
一つの実施形態では、プライマー層の接着促進剤は親水
性ポリマーと架橋剤の架橋された重合体反応生成物を含
み、且つ好ましくは更に触媒を含む。一つの実施形態で
は、プライマー層は有機スルホン酸成分を含む。一つの
実施形態ではプライマー層はジルコニウム化合物を含
む。
プライマー層をもつ湿式平版印刷部材をイメージングす
る方法の一つの実施形態では、インク受容表面層はポリ
マー及び架橋剤の架橋された高分子反応生成物を含む。
架橋された高分子反応生成物に対し適当なポリマーはセ
ルロース系物質、アクリルポリマー、ポリウレタン及び
エポキシポリマーを含むが、これらに限定されない。一
つの実施形態ではインク受容表面層は更に有機スルホン
酸成分を含む。一つの実施形態ではインク受容表面層の
重量は約0.05乃至約0.5g/m2である。好ましい実施形
態では、インク受容表面層の重量は約0.1乃至約0.3g/
m2である。方法の一つの実施形態では、親水性層はス
テップ(b)と(c)の間において、レーザ露光領域において
親水性層の除去がないことにより特徴づけられる。好ま
しい実施形態では、ステップ(b)の赤外線吸収層のレー
ザ露光領域における赤外放射線の吸収はレーザ露光領域
においてインク受容表面層及び赤外線吸収層が水又は洗
浄溶液での洗浄により除去可能になる様にさせるに十分
であるが、レーザ露光領域におけるインク受容表面層及
び赤外線吸収層の組み合わせの5重量%より多く、より
好ましくは2重量%より多く、そして最も好ましくは無
が融除により除去されるには不十分である。
をもつ湿式平版印刷部材を調製する方法に関連してお
り、この方法は、(a)第一の液体媒体、親水性ポリマー
及び第一の架橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティ
ングするステップ;(b)ステップ(a)で形成された層を乾
燥して第一の液体媒体を除去し、第一の架橋剤の一部分
を反応させ、そして親水性層を形成するステップ;(c)
親水性層上に第二の液体媒体、ポリマー、赤外線吸収増
感剤及び第二の架橋剤を含む液体混合物をコーティング
し;ここで第二の架橋剤の一部が親水性層に浸透するス
テップ;(d)ステップ(c)で形成された層及びその下側に
ある親水性層を乾燥して第二の液体媒体を除去し、親水
性層中に存在する第二の架橋剤の一部分を反応させ、そ
して赤外線吸収表面層を形成させるステップ;(e)赤外
線吸収層上に第三の液体媒体及びインク受容ポリマーを
含む液体混合物をコーティングするステップ;(f)ステ
ップ(e)で形成された層を乾燥して第三の液体媒体を除
去し且つインク受容表面層を形成させ;それによりポジ
ティブワーキング平版印刷部材を形成し、そこでは表面
層、赤外線吸収層及び親水性層が水又は洗浄溶液での洗
浄により除去可能ではないことにより特徴づけられるス
テップ;(g)ステップ(f)のポジティブワーキング部材を
赤外線放出レーザを用いる吸収可能な赤外放射線に対し
露光し、赤外線吸収層のレーザ露光領域において赤外放
射線の吸収を行わせ、これは赤外線吸収層のレーザ露光
領域における表面層及び赤外線吸収層が水又は洗浄溶液
での洗浄によって除去可能になるようにするには十分で
あるが、しかしレーザ露光領域における表面層及び赤外
線吸収層の組み合わせの10重量%より多くを融除により
除去するには不十分であるステップ;及び(h)水又は洗
浄溶液で、表面及び赤外線吸収層のレーザ露光領域を除
去し、下側にある親水性層を現出させるステップ、を含
む。方法の一つの実施形態においては、ステップ(b)に
引き続き且つステップ(c)より前に、(i)親水性層上に液
体媒体及び接着促進剤を含む液体混合物をコーティング
するステップ;及び(ii)ステップ(i)において形成され
た層を乾燥してステップ(i)の液体媒体を除去し、そし
てプライマー層を形成するステップの2つのステップが
存在する;そしてステップ(c)はその時プライマー層上
に第二の液体媒体、ポリマー、赤外線吸収増感剤及び第
二の架橋剤を含む液体混合物をコーティングすることを
含む。
品デザインをもつ湿式平版印刷部材を調製する方法に関
連しており、この方法は、(a)第一の液体媒体、親水性
ポリマー及び第一の架橋剤を含む液体混合物を基体上に
コーティングするステップ;(b)ステップ(a)で形成され
た層を乾燥して第一の液体媒体を除去し、そして親水性
層を形成するステップ;(c)親水性層上に第二の液体媒
体、ポリマー、赤外線吸収増感剤及び第二の架橋剤を含
む液体混合物をコーティングし;ここで第二の架橋剤の
一部が親水性層に浸透するステップ;(d)ステップ(c)で
形成された層及びその下側にある親水性層を乾燥して第
二の液体媒体を除去し、親水性層中に存在する第二の架
橋剤の一部分を反応させ、そして赤外線吸収表面層を形
成させるステップ;(e)赤外線吸収層上に第三の液体媒
体及びインク受容ポリマーを含む液体混合物をコーティ
ングするステップ;(f)ステップ(e)で形成された層を乾
燥して第三の液体媒体を除去し且つインク受容表面層を
形成させ;それによりポジティブワーキング平版印刷部
材を形成し、そこでは表面層、赤外線吸収層及び親水性
層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能ではないこ
とにより特徴づけられるステップ;(g)ステップ(f)のポ
ジティブワーキング部材を赤外線放出レーザを用いる吸
収可能な赤外放射線に対し露光し、赤外線吸収層のレー
ザ露光領域において赤外放射線の吸収を行わせ、これは
赤外線吸収層のレーザ露光領域における表面層及び赤外
線吸収層が水又は洗浄溶液での洗浄によって除去可能に
なるようにするには十分であるが、しかしレーザ露光領
域における表面層及び赤外線吸収層の組み合わせの10重
量%より多くを融除により除去するには不十分であるス
テップ;及び(h)水又は洗浄溶液で、表面及び赤外線吸
収層のレーザ露光領域を除去し、下側にある親水性層を
現出させるステップ、を含む。方法の一つの実施形態に
おいては、ステップ(b)に引き続き且つステップ(c)より
前に、(i)親水性層上に液体媒体及び接着促進剤を含む
液体混合物をコーティングするステップ;及び(ii)ステ
ップ(i)において形成された層を乾燥してステップ(i)の
液体媒体を除去し、そしてプライマー層を形成するステ
ップの2つのステップが存在する;そしてステップ(c)
はその時プライマー層上に第二の液体媒体、ポリマー、
赤外線吸収増感剤及び第二の架橋剤を含む液体混合物を
コーティングすることを含む。
部材の三層デザインの赤外線吸収層はインク受容性であ
る。一つの実施形態では、本発明の方法の印刷部材の三
層デザインの赤外線吸収層は更に湿式平版印刷機上でイ
ンクの受容しないことにより且つ水を受容することによ
り特徴づけられる。
インの両者に対し、高度に架橋された層をもち且つ隣接
する赤外線吸収及び親水性層の間の界面反応による架橋
化学の相互作用に対する種々のアプローチをもつ、ポジ
ティブワーキング平版印刷部材を調製するための方法に
関連している。本発明の高度に架橋された層と共に使用
するための赤外線吸収層中の赤外線吸収増感剤はカーボ
ンブラック及び有機染料の如き有機増感剤に限定され
ず、無機及び金属性増感剤も含み得る。
調製される湿式平版印刷部材に関連する。
レートが非常に低いレーザパワーでイメージされ得て、
それは赤外線吸収層の、及びもし存在すれば、インク受
容表面層の融除を省き、かくして殆ど凡て、又は凡ての
有毒な蒸気及び空中浮遊の屑片(デブリ)を省く。湿式
平版印刷機上の水をベースとする湿し水溶液は容易にレ
ーザ露光された赤外線吸収層、及びもし存在すれば、イ
ンク受容表面層をプレートから取り除くだろうから、プ
レートはオンプレスイメージング及び直刷りに対し適し
ている。又長い印刷操業のコースにおいて、親水性層は
湿し水により可溶化されず、非親水性基体も利用され得
る。更に本発明の非露光イメージ領域下の親水性層はそ
の上に横たわるインク受容イメージ層に対し優れた接着
を提供する。それは、特に親水性層がその赤外線吸収層
に対する界面をも含めて高度に架橋される時、溶解化を
通してアンダーカットすることは殆ど不可能であるから
である。
本発明の方法の平版印刷部材の優秀性は、大きなスポッ
トサイズをもつ比較的安価なダイオードレーザで急速に
イメージングされる能力;その低いレーザパワーイメー
ジング特性;イメージングの間有毒な蒸気及び空中浮遊
屑片の回避;その洗浄の容易性;その優れたイメージ解
像度及び印刷性能;優れた耐久性及び印刷プレス上への
イメージ接着を提供するその水に対する抵抗性;及びそ
の低い製造コストにおいて明白である。
形態及び発明の側面の特性は発明の他の実施形態及び側
面に対し適用可能である。本発明の上記に論じたもの及
び他の特性及び利点は当業者により以下の詳細な記述及
び図面から認識され且つ理解されるであろう。
ら、添付図面と一緒にする時、より容易に理解されるで
あろう。
し且つイメージングする方法 レーザイメージングにより平版印刷部材を調製するにお
いて、融除的レーザイメージングにおいて発生される蒸
気及び空中浮遊屑片を回避するか又は少なくとも大いに
減少するのは高度に望ましいであろう。例えば図1に示
される如く、米国特許第5,493,971号はレーザ融除イメ
ージングプロセスを記載し、そこではイメージング放射
線は表面層10を全く除去し且つ少なくとも保護層12のあ
るものを除去し、保護層物質の残りの栓体を残す。レー
ザイメージングプロセスの間の少なくとも一層の完全融
除の存在は、空中浮遊屑片、及び恐らく不愉快な又は有
毒な蒸気及び臭気を結果として生じ、それは引き続きレ
ーザイメージングシステムにおいて高価な且つ恐らく複
雑な環境制御装置により捕捉される要がある。本発明は
平版印刷部材を調製するための融除的レーザイメージン
グ方法及びシステムのこの制限をレーザイメージング露
光の間凡ての融除又は少なくとも殆ど凡ての融除の不在
を含むレーザイメージング方法及びシステムを提供する
ことにより克服する。
において使用するための平版印刷部材の二層製品の構成
は図2に図示される。この二層製品構成は赤外線吸収及
びインク受容表面層102及び基体106上の親水性層104か
らなる。図3A及び3Bは図2の平版印刷部材のための
本発明の湿式平版印刷部材を調製する方法の一つの実施
形態を示す。図3Aに示される如く、レーザイメージン
グ放射線は空中浮遊屑片及び蒸気の如き融除副生物なし
に層102及び104と相互作用し、且つ親水性層104上にレ
ーザ露光領域108を残す。図3Bに示される如く、レー
ザイメージングされたプレートは次いで水の如き洗浄溶
液により洗浄されるが、これはレーザ露光領域108を除
去し、それにより親水性層104の表面を露出するためで
ある。この親水性層104は図3Aに図示される如く、レ
ーザイメージングステップの間融除されない。又この親
水性層104は図3Bに図示される如く、洗浄ステップの
間融除されない。この親水性層の耐融除及び耐洗浄の性
質及び親水性層と赤外線吸収層の間の界面の性質は、こ
こに述べられる如く、本発明の鍵となる特徴に含まれ
る。
版印刷部材をイメージングする方法であって、この方法
は(a)ポジティブワーキング平版印刷部材を提供し、そ
のポジティブワーキング部材は、基体と、基体の上にあ
る親水性層及び親水性層の上にある赤外線吸収表面層を
有し、ここで表面層は赤外イメージング放射線の吸収に
より、赤外イメージング放射線の吸収の前の水又は洗浄
溶液での洗浄により除去可能でないことにより、及び吸
収可能な赤外放射線に対するイメージ関連の露光及び表
面層の露光された領域の水又は洗浄溶液で洗浄すること
による引き続く除去の結果として下側にある親水性層を
現出させて湿式平版印刷表面を形成させるに適合される
ことにより特徴づけられ;且つ親水性層は水又は洗浄溶
液で洗浄することにより除去可能でないことにより特徴
づけられるステップと;(b)ステップ(a)のポジティブワ
ーキング部材を赤外線発出レーザを用いる吸収可能な赤
外放射線に対し露光し、表面層のレーザ露光領域中にレ
ーザ露光領域における表面層が水又は洗浄溶液での洗浄
により除去可能になる様にさせるには十分であるが、レ
ーザ露光領域中の表面層物質の10重量%より多くを融除
により除去するには不十分である様な赤外放射線の吸収
を行わせるステップ;及び(c)水又は洗浄溶液で、表面
層のレーザ露光領域を除去して下側にある親水性層を現
出させるステップを含むものに関連している。方法の一
つの実施形態では、親水性層はステップ(b)及び(c)の間
のレーザ露光領域において親水性層の除去がないことに
より特徴づけられる。好ましい実施形態においては、ス
テップ(b)の表面層のレーザ露光領域における赤外放射
線の吸収は、レーザ露光領域における表面層を水又は洗
浄溶液での洗浄により除去可能になる様にさせるには十
分であるが、レーザ露光領域における表面層の5重量%
より多く、更に好ましくは2重量%より多く、そして最
も好ましくは0を融除により除去するには不十分であ
る。かくして本発明の方法は、ここに記述する如く、イ
メージングの間ガス及び空中に浮遊する屑片(デブリ)
の放出の非常に低い即ちゼロレベルで、一方又レーザ露
光領域の水又は均等の環境的に受容可能な水溶液による
優れた洗浄性及び優れたイメージ解像度及び赤外線吸収
及び親水性層及びそれらの界面の性質による耐久性を達
成する、湿式平版印刷部材を提供する。
印刷部材の赤外線吸収層の重量は約0.05乃至約1.0g/
m2である。好ましい実施形態において、赤外線吸収層
の重量は約0.1乃至約0.5g/m2である。これらの重量
は、例えばカナダ特許第1,050,805号及び米国特許第5,4
93,971号に述べられる如き、融除的レーザイメージング
平版印刷部材の赤外線吸収層において典型的に使用され
るものと同様又はそれより低い。かくして10重量%又は
それより少ない様な、少量の赤外線吸収層の融除がレー
ザイメージングの間起こる様な本発明の実施形態におい
て、これらの薄い赤外線吸収層、特に重量で0.5g/m2
より少ないもの、からの融除的副生物の量は極めて小さ
く且つ、より厚い赤外線吸収層の完全な融除を含む融除
的レーザイメージング方法と比較して、著しい環境抑制
問題を表さない。
る方法のための親水性層 例えば図2、3A及び3Bに図示される如く、親水性層
104は熱損失及び基体106に対する損傷の可能性を、特に
基体がアルミニウムの如き金属である場合に防止するた
め、レーザ露光の間熱的バリアを提供する。又それはそ
れがイメージングされた湿式平版プレート上で背景をな
す親水性の、即ち水親和性領域として機能し得る様に親
水性である。
収層102に対しよく接着すべきである。一般にこれらの
規準を満足する重合体物質は、ヒドロキシル又はカルボ
キシル基の如き露出された極性部分を有するもの、例え
ばかかる基を取り入れる様に変性された種々のセルロー
ス系物質及びポリビニルアルコールポリマーを含む。
可溶化なしに、印刷に際しての湿し水の繰り返しての適
用に耐えるものである。印刷に際して湿し水の繰り返し
ての適用に耐えるかどうかの一つの試験は、本発明の実
施例2に記載したような、湿式耐摩擦試験である。湿し
水の繰り返しての適用に耐え、水又は洗浄溶液中で過剰
に可溶化されないという満足できる結果は、本発明に関
してここで規定したところによれば、湿式耐摩擦試験に
おいて3%のドットを保持するということである。
ニルアルコールベースのコーティングには、例えばポリ
ビニルアルコールAIRVOL 125と、ニュージャージー州フ
レミントンのMagnesium Elektronから市販されているア
ンモニウムジルコニルカーボネート溶液の商標名である
BACOTE 20と、ウィスコンシン州ミルウォーキーのAldri
ch Chemicalから市販されているグリセロールと、ペン
シルバニア州フィラデルフィアのRohm & Haasから市販
されている界面活性剤の商標名であるTRITON X-100とを
組み合わせることにより得ることができる。
ポリマーを架橋するその能力に加えて、アンモニウムジ
ルコニルカーボネートは、加熱すると、コロイド状ジル
コニウムオキシドゾル及びジルコニウムオキシドゾル−
ゲル又はキセロゲル層を形成する先駆体であることが知
られている。本発明の方法の平版印刷部材の親水性層に
おいては、アンモニウムジルコニルカーボネートの如
き、ゾル−ゲル又はキセロゲル先駆体の大量を組み込ん
で、レーザ露光の間の融除による除去に対し及び水及び
洗浄溶液での洗浄による除去に対する耐久性と、基体及
びその上側にあるコーティング層に対する優れた接着
性、図3Bに図示した如き非融除赤外線吸収層のレーザ
露光領域における親水性層の表面からの洗浄性の容易さ
との組み合わせを提供するという利点を有する。アンモ
ニウムジルコニルカーボネートの如き第一の架橋剤を利
用すること、且つ好ましくはアンモニウムジルコニルカ
ーボネートの如きキセロゲル先駆体を、存在するポリマ
ーの利用し得る架橋可能な基を架橋するために必要とさ
れるものより大なる量で利用することの外に、メラミン
の如き第二の架橋剤を加えて親水性層において更に架橋
し、親水性層と赤外線吸収層との間の界面における洗浄
性の容易さを改良することが好ましい。ここで規定せる
如き有機スルホン酸成分の如き触媒が第一及び第二の架
橋剤の反応速度を増加するために親水性層に対し添加さ
れ得る。第二の架橋剤及び触媒は親水性層のコーティン
グ配合中にあってもよいし、又は赤外線吸収層の如き上
側にある層中にあってもよい。後者のケースにおいて、
第二の架橋剤及び触媒は親水性層中に上側層の液体コー
ティング混合物の親水性層中への浸透により導入され
る。このケースにおいて、上側層の適用の前に親水性層
の硬化の程度を制御することが、洗浄性の容易さ及びイ
メージの解像度及び耐久性の如き望ましい性質の最適な
バランスを達成するために通常重要である。存在する第
一及び第二の架橋剤での追加の硬化はその時上側層の乾
燥及び/又は任意の後続のポスト加熱ステップの間に達
成され得る。
する方法の一つの実施形態において、親水性層は親水性
ポリマーと第一の架橋剤の架橋された高分子反応生成物
を有する。架橋された高分子反応生成物のための適当な
親水性ポリマーはポリビニルアルコール及びセルロース
系物質を含むが、これに限定されない。好ましい実施形
態において、親水性ポリマーはポリビニルアルコールで
ある。一つの実施形態において、第一の架橋剤はジルコ
ニウム化合物である。一つの実施形態において、第一の
架橋剤はアンモニウムジルコニルカーボネートである。
一つの好ましい実施形態において、第一の架橋剤はアン
モニウムジルコニルカーボネートであり、且つアンモニ
ウムジルコニルカーボネートはポリビニルアルコールの
10重量%より大きい量で存在し、より好ましくはポリビ
ニルアルコールの20乃至50重量%の量において存在す
る。他の好ましい実施形態においては、親水性層は更に
第二の架橋剤を含む。一つの実施形態においては、親水
性層は更にポリビニルアルコールと第二の架橋剤の架橋
された高分子の反応生成物を含む。一つの実施形態にお
いては、第二の架橋剤はメラミンである。一つの実施形
態においては、更に第二の架橋剤に対する触媒を含む。
一つの実施形態においては、触媒は有機スルホン酸成分
である。一つの実施形態においては、親水性層は無機の
キセロゲル層を含み、その層は好ましくはジルコニウム
オキシドキセロゲルを含む。
乃至約40ミクロンの範囲内の厚さそしてより好ましくは
約2乃至約25ミクロンの範囲内の厚さでコーティングさ
れる。コーティング後、親水性層はコーティング混合物
から揮発性液体を除くために種々の温度で乾燥され得
る。親水性層の硬化のための温度条件は層中の特定の物
質とか、又引き続くコーティング適用からの架橋剤及び
/又は触媒が親水性層に浸透し且つ更に硬化することを
要するかなどの如き多くの因子に依存する。例えば、引
き続くコーティング適用からの第二の架橋剤及び触媒が
親水性層に浸透し且つ更に硬化する様なケースにおいて
は、親水性層は135℃乃至155℃の温度で乾燥され、且つ
引き続いて145℃乃至185℃の温度で10秒と3分の間で、
より好ましくは145℃と165℃の間の温度で30秒と2分の
間で一部のみ硬化される。
る方法のための赤外線吸収層 赤外線吸収層の主たる特性は、商業的に実用可能なレー
ザイメージング設備を用いる赤外レーザイメージング放
射線の吸収及びそれに対する感受性、長く操業するプレ
ートを提供するための親水性層に対する十分な接着、及
び印刷機上で操業する時の中間調イメージにおける小さ
なIpi 2%及び3%ドットの保持である。又赤外線吸収
層は赤外イメージング放射線の吸収以前、水又は洗浄溶
液での洗浄により除去可能でないことにより特徴づけら
れる。又赤外線吸収層が、赤外線吸収層の融除が起こら
ないが、尚赤外線吸収層のレーザ露光領域が引き続き水
又は洗浄溶液での洗浄により容易に除去され得る様な低
いイメージングレーザパワーレベルにおいてイメージン
グすることが好ましい。親水性層への接着は一部はレー
ザイメージング放射線を吸収する物質の化学構造及び量
と赤外線吸収層中のポリマー上で利用可能な結合サイト
に依存する。
質による結合は、親水性層への適当な接着を提供するに
十分強いが、レーザ露光の間に十分化学的に変性され
て、それが引き続き親水性層からの赤外線吸収層のレー
ザ露光領域の洗浄の容易さを提供する様にすることが重
要である。例えば、ポリビニルアルコールの如きビニル
タイプのポリマーはこれら二つの性質の間に適当なバラ
ンスを達する。例えば親水性層に対する改良された接着
並びにイメージング後の容易な洗浄が、赤外線吸収層中
に組み込まれた、AIRVOL 125及びAIRVOL 325の如きポリ
ビニルアルコールの使用により提供される。架橋剤も又
添加され得る。赤外放射線吸収化合物即ち増感剤は赤外
線吸収層の組成物に対し添加され、その中に分散され
る。種々の赤外線吸収化合物が公知であり、且つ本発明
において放射線吸収増感剤として利用され得る。評価さ
れた赤外線増感剤の中Cabot Corporation, Bedford, MA
から入手可能の表面改質カーボンブラックに対する商品
名CAB-O-JET及びOrient Corporation, Springfield, N.
J.から入手可能の表面改質カーボンブラックの水性分散
液に対する商品名BONJET BLACK CW-1は、イメージング
に対し適当な感度を与えるに要求される量において親水
性層に対する接着性に驚くほど少ししか影響を与えなか
った。かくして例えば、BONJET BLACK CW-1は良好な赤
外線増感性を有し、親水性層に対する増大せる接着を許
容し、且つ又本発明の非融除レーザイメージング条件下
でのレーザ露光後に赤外線吸収層のレーザイメージング
領域を容易に洗浄し且つ除去することを驚くほど許容す
る。
なコーティングは公知の混合方法により調製され得る。
例えば、赤外線吸収層に対してはベースコーティングミ
ックスは最初に凡ての成分、即ち水;2−ブトキシエタ
ノール;AIRVOL 125 ポリビニルアルコール;CYMEL 303
ヘキサメトキシメチルメラミン架橋剤;WITCOBOND240,
Witco Corporationから入手可能の水ベースのポリウレ
タン分散液;及びBONJET BLACK CW-1 カーボンブラック
の如きを、架橋触媒を何も含まないことを除いて、混合
することにより形成され得る。コーティング配合の安定
性を延ばすためには、NACURE 2530の如き何らかの架橋
剤は引き続きベースコーティングミックス即ち分散液に
対しコーティング適用の直前に添加され得る。コーティ
ングミックス即ち分散液はコーティングの公知方法の任
意のものにより適用され得る。しかしながら、本発明の
利益を最も良く達成するためには、親水性層の上側にの
る赤外線吸収層の適用は制御されたやり方で好ましくは
なされねばならない。例えば適用されるコーティングの
量及びパーセント固形分及びコーティングの乾燥前の湿
潤存在時間は、適用が部分的に硬化した親水性層上であ
る時はしっかりと制御されねばならない。典型的には、
より良い結果は親水性層が大量の赤外線吸収コーティン
グミックスにより湿潤されてない時及び湿潤存在時間が
1乃至12秒の間、好ましくは1乃至6秒の間に保持され
る時達成される。例えば巻線ロッドコーティング、リバ
ースロールコーティング、グラビヤコーティング、及び
スロットダイコーティングの如き種々の適用方法が凡て
利用され得る。揮発性液体を除去し、且つ所望の硬化レ
ベルを提供する様乾燥後、固形のコーティング層が形成
される。
重量は約0.05乃至約1.0g/m2である。好ましい実施形
態において、赤外線吸収層の重量は約0.1乃至0.5g/m
2である。種々の乾燥条件が揮発性液体を赤外線吸収層
から除去するため、赤外線吸収層を硬化するため、及び
所望ならば更に親水性層を硬化するため使用される。例
えば、コーティング後、層は乾燥され且つ引き続き135
℃と185℃の間の温度で10秒と3分との間、且つ好まし
くは145℃と175℃との間の温度で30秒と2分との間硬化
される。
印刷部材の赤外線吸収層はインク受容性である。本発明
のインク受容性、赤外線吸収層は例えば図2,3A及び
3B及び実施例2に層102として示される。
湿式平版印刷機上でインク受容性でないことそして水受
容性であることにより特徴づけられ得る。ポジティブワ
ーキングの、湿式平版印刷部材の応用における使用に対
しては、インク受容性のトップコート層が本発明におい
て利用される。
は、基体上の親水性層及び赤外線吸収層の二層プレート
構成における表面層である赤外線吸収層は、一つ又はよ
り多くのポリマーと赤外線吸収増感剤を含む。一つの実
施形態においては、赤外線吸収増感剤はカーボンブラッ
クである。一つの実施形態においては、赤外線吸収層は
カーボンブラックの表面上にスルホン化基をもつスルホ
ン化カーボンブラック、カーボンブラックの表面上にカ
ルボキシル基をもつカルボキシル化カーボンブラック、
及び1.5mmol/gより少ない表面活性水素全量をもつカ
ーボンブラックからなる群から選ばれる一つ又はより多
くのカーボンブラックを含む。1.5mmol/gより少ない
表面活性水素含量をもつカーボンブラックは、例えば米
国特許第5,609,671号中に記述される。好ましい実施形
態において、赤外線吸収増感剤はCAB-O-JET200である。
他の好ましく実施形態において、赤外線吸収増感剤はBO
NJETBLACK CW-1である。一つの実施形態において、赤外
線吸収増感剤は赤外線吸収層の55重量%より大なる量に
おいて存在する。一つの実施形態において、赤外線吸収
増感剤は赤外線吸収層の65重量%より大なる量で存在す
る。
赤外線吸収層の一つ又はより多くのポリマーの一つはポ
リビニルアルコール、ポリウレタン、エポキシポリマ
ー、ビニルポリマー、アクリルポリマー及びセルロース
系物質からなる群から選ばれたポリマーを含む。ここで
使用される場合「アクリルポリマー」はアクリル酸、ア
クリレート又はメタアクリレート基を含むポリマーに関
連する。一つの実施形態において、赤外線吸収層はポリ
ビニルアルコールを含む。一つの実施形態において、ポ
リビニルアルコールは赤外線吸収層中に存在するポリマ
ーの総重量の20乃至95重量%の量において存在する。一
つの実施形態において、ポリビニルアルコールは赤外線
吸収層中に存在するポリマーの25乃至75重量%の量にお
いて存在する。赤外線吸収層中でポリビニルアルコール
と組み合わせて使用するために適当なポリマーは、例え
ばポリウレタン、セルロース系物質、エポキシポリマ
ー、アクリルポリマー及びビニルポリマーの如き他の水
溶性又は水分散性のポリマーを含むが、これらに限定さ
れない。
赤外線吸収層は架橋剤、好ましくはメラミンを含む。一
つの実施形態において、赤外線吸収層の一つ又はより多
くのポリマーはポリマーと架橋剤の架橋された、高分子
の反応生成物を含む。好ましい実施形態において、架橋
された高分子反応生成物は架橋剤の次のポリマーとの架
橋反応生成物からなる群から選ばれる;ポリビニルアル
コール;ポリビニルアルコールとビニルアルコール;セ
ルロース系ポリマー;ポリウレタン;エポキシポリマ
ー;アクリルポリマー;及びビニルポリマー。
赤外線吸収層は更に一つ又はより多くのポリマー及び赤
外線吸収増感剤に加えて一つの触媒を含む。
層は一つ又はより多くのポリマー、赤外線吸収増感剤及
び有機スルホン酸成分、好ましくはアミンブロック化パ
ラトルエンスルホン酸を含む。ここで使用する「有機ス
ルホン酸」という用語は、有機化合物の炭素原子に共有
結合した少なくとも一つのスルホン酸部分-SO3Hを有す
る有機化合物を指している。ここで使用する「有機スル
ホン酸成分」という用語は、遊離の有機スルホン酸に関
連し、またブロック化又は潜伏性有機スルホン酸触媒が
熱や放射線により分解して、当該技術で周知のようにし
て所望の硬化反応を触媒するために有機スルホン酸を遊
離し又はブロックを解除する場合に形成される遊離の有
機スルホン酸に関連している。ここで、ブロック化又は
潜伏性有機スルホン酸触媒から得られる遊離の有機スル
ホン酸の重量は、コーティング層中に存在するポリマー
の合計重量に基づき、有機スルホン酸成分の重量割合を
計算するために用いられる。当該技術で周知のように、
ブロック化有機スルホン酸触媒は有機スルホン酸とアミ
ンの如き錯化物質との付加物又は錯体であってよく、有
機スルホン酸と錯化物質のモル比は、例えば1.0:0.5か
ら1.0:2.0のように大きく変動しうる。代替的に、ブロ
ック化有機スルホン酸触媒は、有機スルホン酸と適当な
物質、例えばアルコールの如きとの反応生成物であって
よく、ブロック化触媒は有機スルホン酸のエステルの形
で提供される。ブロック化又は潜伏性有機スルホン酸触
媒は広汎な種々のものが知られており、本発明に用いて
有機スルホン酸成分をもたらすことができる。適当な有
機スルホン酸成分をもたらす好適なブロック化又は潜伏
性有機スルホン酸触媒の例には、例えば米国特許第4,07
5,176号、第4,200,729号、第4,632,964号、第4,728,545
号、第4,812,506号、第5,093,425号、第5,187,019号、
第5,681,890号、及び第5,691,002号に記載された如きア
ミンブロック化有機スルホン酸、例えば米国特許第4,19
2,826号、第4,323,660号、第4,331,582号、第4,618,564
号、第5,102,961号、第5,364,734号、及び第5,716,756
号に記載された如き有機スルホン酸のエステル、例えば
米国特許第4,839,427号に記載された如き有機スルホン
酸とグリシドアミドの反応生成物、及び例えば米国特許
第4,618,526号に記載された如き有機スルホン酸のアミ
ドなどがあるが、これらに限定されるものではない。ブ
ロック化又は潜伏性有機スルホン酸触媒は典型的には、
基体に適用されるコーティング溶液中に遊離の又はブロ
ック解除された有機スルホン酸を与えるのではなしに、
早期の架橋によって粘度が増加するのを低減させてコー
ティング溶液に安定な保存性を与え、また最終的なコー
ティング層に良好なコーティングの均一性と耐水性がし
ばしば得られることの故に、架橋コーティングに対して
使用されている。
媒の一つの例は、コネチカット州ノーワークのKing Ind
ustriesから市販されている触媒の商標名であるNACURE
2530中である。これらのPTSAベースの触媒は、ニュージ
ャージー州ウェインのCytecCorporationから市販されて
いるメラミン架橋剤の商標名であるCYMEL 303の赤外線
吸収層中ポリマーとの、及び親水性層の如き下側にある
層中に触媒が浸透している時は、これらの下側にある層
中のポリマーとの硬化を助ける。これらの架橋可能なポ
リマーの例はペンシルバニア州アレンタウンのAir Prod
uctsから市販されているポリビニルアルコールポリマー
の商標名であるAIRVOL 125、及びコネチカット州ダンバ
リーのUnion Carbide Corporationから市販されている
ビニル共重合体の水性分散液の商標名であるUCAR WBV-1
10などである。本発明の赤外線吸収層における有機スル
ホン酸成分の重量割合を計算するには、有機スルホン酸
成分の重量(本発明の実施例において、p-トルエンスル
ホン酸はNACURE 2530の25重量%を構成する)を、架橋
剤及び存在する凡てのポリマーの合計乾燥重量で割る。
公知であり、また本発明において使用可能である。好適
な有機スルホン酸成分の例には、例えばp-トルエンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタ
レンスルホン酸、トリデシルベンゼンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、及びドデシル
ベンゼンジスルホン酸の如く4未満のpKa値を有する有機
スルホン酸があるが、これらに限定されるわけではな
い。一つの実施形態では、本発明の有機スルホン酸成分
は芳香族スルホン酸である。好ましい実施形態では、有
機スルホン酸成分はp-トルエンスルホン酸(PTSA)であ
る。一つの実施形態では、本発明の有機スルホン酸成分
はブロック化又は潜伏性有機スルホン酸触媒、好ましく
はアミンブロック化有機スルホン酸の成分である。ここ
で用いられる用語「アミン」は、アンモニア、並びに脂
肪族第一級、第二級、及び第三級アミンに関するもので
あり、飽和環を有する複素環式アミンも含まれる。
ルエンスルホン酸の如き有機スルホン酸成分の著しく増
大されたレベル、即ち存在するポリマーの合計重量の12
%より大きい重量%、好ましくは25%より大きいレベル
が、赤外線吸収層中の水分散性赤外線吸収性カーボンブ
ラック増感剤の大量、即ち乾燥層重量の55%より大なる
増感剤の重量%と組み合わされてレーザ露光領域を洗浄
する容易さにおける、長い印刷機の操業の間プレートの
インク受容領域の耐久性及び接着に悪影響することなく
イメージングに対し要求されるレーザパワーの著しい減
少における、及び達成され得る優れたイメージ解像力及
び印刷品質における顕著な改良を提供する。更により驚
くべきことは、レーザイメージングパワーにおける大き
な減少はより低いイメージング温度及び、最も重要なこ
とは、赤外線吸収層の融除の欠如を結果として生ずる。
イメージングの間の融除の欠如は有毒な蒸気及び空気浮
遊の屑片の回避ではなくても顕著な減少を結果し、かく
してレーザイメージングシステムにおいて高価な蒸気及
び破片の除去及び捕捉設備に対する必要性を回避する。
有機スルホン酸成分の高レベルからのこれらの利点は可
溶化又は水による、湿し水による、又は洗浄溶液による
除去に対するイメージ抵抗性における損失の如き著しい
不利が何らなしに得ることができる。
外線吸収層は有機スルホン酸成分の25重量%より多くを
含有する。一つの実施形態においては、有機スルホン酸
成分は本発明の方法の印刷部材の赤外線吸収層中に存在
するポリマーの25乃至75重量%の量で存在する。他の実
施形態においては、有機スルホン酸成分は赤外線吸収層
中に存在するポリマーの35乃至55重量%の量で存在す
る。一つの実施形態においては赤外線吸収層は有機スル
ホン酸成分の5重量%より多くを含む。一つの実施形態
においては、赤外線吸収層は有機スルホン酸成分の12重
量%より多くを含む。
る方法のための基体 本発明の方法の平版印刷部材の支持基体に適した基体と
しては、数多くの異なる基体があり、それには例えば金
属、紙、及び高分子フィルムの如き、平版印刷プレート
の基体として当該技術で公知のものが含まれる。図2,
3A及び3Bに図示した如き親水性層104は水、洗浄溶
液、或いは湿し水に可溶ではなく、更にレーザイメージ
ング及び洗浄プロセスの間除去されないから、表面層の
インク受容性又は非親水性のイメージ領域と、湿式平版
印刷に必要なプレートの水受容性又は親水性背景領域と
の間に区別をもたらすために、基体106が親水性である
必要はない。ここで用いられる用語「親水性」は、ある
材料又は材料組成物の性質であって、その材料又は材料
組成物が湿式平版印刷において水又は水ベースの湿し水
を優先的に保持することを可能にするものに関連してい
る。これに対し、プレート表面にある非親水性、インク
受容性の材料又は材料組成物は、油性材料又はインクを
優先的に保持する。かくして基体106は親水性であって
もよく、或いはまた赤外線吸収層と基体の間に親水性層
104のような親水性層が介在される場合には、非親水性
/インク受容性であってもよい。
スチール、及びクロムなどがあるが、これらに限定され
ない。好ましくは、砂目立て又は他の処理により、親水
性とされたものである。本発明の印刷部材は好ましく
は、陽極酸化アルミニウム支持基体を用いる。こうした
支持体の例には、事前に砂目立てすることなく陽極酸化
されたアルミニウム、機械的に砂目立てされ陽極酸化さ
れたアルミニウム、および機械的に砂目立てされ、電気
化学的にエッチングされ、陽極酸化され、基体を親水性
とするのに有効な剤で処理された、例えばシリケート層
を形成すべく処理されたアルミニウムなどがある。洗浄
性の容易さを増大し且つイメージ解像度をより良くする
ため、一つの好ましい実施形態では、金属製基体はアル
ミニウム基体であり、これは均一で無方向性の粗さと微
視的に均一な凹部を備えた表面を有し、その表面は親水
性層と接触し、且つより好ましくはこのアルミニウム基
体の表面は、例えばPCT国際出願WO 97/31783に記載
されているように、1インチ(25.4ミリ)の長さに沿っ
て上下に合計20マイクロインチの帯域幅で延びるピーク
が300から450という範囲内に、ピークカウントを有して
いる。一つの実施形態においては、アルミニウム基体
は、SATIN FINISHというアルミニウム製の平版用シート
であるが、これはペンシルバニア州ピッツバーグのAlco
a, Inc.から市販されているアルミニウムシートの商標
名である。
る。それらの紙は通例、高分子処理剤で処理又は飽和さ
れており、寸法安定性、耐水性、及び湿式平版印刷にお
ける強度が改善されている。適当な高分子フィルムの例
には、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナ
フタレートのようなポリエステル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリスルホン、及び酢酸セルロースなど
があるが、これらに限定されない。好ましい高分子フィ
ルムはポリエチレンテレフタレートフィルムであり、例
えばデラウェア州ウィルミントンのE.I. duPont de Nem
ours Co.から市販されているMYLAR及びMELINEXポリエス
テルフィルムの如きである。高分子フィルム基体は水性
コーティング液体により湿潤可能で且つ親水性ポリマー
に付着可能であるのが好ましい。支持基体106に好まし
い厚みは0.003から0.02インチの範囲にあり、0.005から
0.015インチの範囲が特に好ましい。
版印刷部材を調製し且つイメージングする方法 本発明は新規な赤外線吸収層及び親水性層をこれらの二
層の間の界面に対し特別な注意をむけて、レーザイメー
ジング感度、融除及び空中浮遊の副生物の欠如、印刷品
質、洗浄性、インク受容イメージ接着及び平版印刷プレ
ートの微細なドット解像度を向上させるために利用す
る。図2を参照すると、本発明の別の側面は、赤外線吸
収層102と親水性層104の間に介在されるプライマー層を
取り入れることにある。この場合、プライマー層は接着
促進剤を含んでいる。適している接着促進剤には、有機
スルホン酸成分、ジルコニウム化合物、チタネート、及
びシランなどがあるが、これらに限定されない。一つの
実施形態では、プライマー層中の接着促進剤の有機スル
ホン酸成分は、芳香族スルホン酸である。好ましい実施
形態では、プライマー層中の接着促進剤の有機スルホン
酸成分は、p-トルエンスルホン酸である。
親水性層104の間に介在されるプライマー層中の有機ス
ルホン酸成分は、プライマー層の2から100重量%の
量、好ましくはプライマー層の50から100重量%の量、
最も好ましくはプライマー層の80から100重量%の量で
存在する。
親水性層104の間に介在されるプライマー層の厚みは約
0.01から約2マイクロメートルであり、好ましくは約0.
01から約0.1マイクロメートルである。有機スルホン酸
成分を含むこのプライマー層が存在する場合、所望とす
る多重的な利点をもたらすために赤外線吸収層102中の
有機スルホン酸成分のレベルを増大させることは必要で
はなく、赤外線吸収層102中の有機スルホン酸成分のレ
ベルは、赤外線吸収層中に存在するポリマーの合計重量
の25重量%よりも少なくて良く、或いは無いに等しい程
度でもよい。
促進剤は、例えばBACOTE 20の如きアンモニウムジルコ
ニルカーボネートである。BACOTE 20はMagnesium Elekt
ronInc.からのジルコニアゾルで、20%ジルコニウムオ
キシドの重量当量をもつ。適用されたBACOTE 20溶液の
硬化残渣は水不溶性でクロム基体及び光ポリマーでコー
ティングされた平版印刷プレートにおける光ポリマーコ
ーティングに対し優れた接着性を有し、且つ米国特許第
4,522,912号及び4,581,825号に記述される様に上側にあ
るコーティングによって親水性の性質も又有することが
報告される。他の実施形態において、プライマー層中の
接着促進剤はプロピオン酸ジルコニウムである。本発明
のプライマー層における他の適切なジルコニウム化合物
には、Magnesium Elektron Inc., Flemington, NJ.のP.
J. Molesによる「表面コーティングにおけるジルコニウ
ムの使用」Application Information, Sheet 117(仮)
に記載されたジルコニウムベースの接着促進剤などがあ
るが、これらに限定されるものではない。
メージングする方法の一つの側面は親水性層と赤外線吸
収層との間に介在させられたプライマー層を包含するこ
とに関連し、これは赤外線吸収層及び親水性層及びそれ
らの界面の望ましい性質を更に増大し、ここで述べた如
く、レーザイメージングの間につくり出される空中浮遊
の物質の量、レーザイメージングの速度、レーザ露光領
域の除去の間の水による洗浄性の容易さ、及びイメージ
の解像度及び耐久性に影響を与える。一つの実施形態に
おいて、本発明の湿式平版印刷部材をイメージングする
方法は、(a)ポジティブワーキング平版印刷部材を用意
し、このポジティブワーキング部材は基体、基体の上側
に横たわる親水性層、親水性層の上側に横たわる赤外線
吸収表面層、及び親水性層と表面層との間に介在させた
プライマー層を含み;ここで表面層は赤外イメージング
放射線の吸収により、赤外イメージング放射線の吸収の
前に水又は洗浄溶液による洗浄により除去可能でないこ
と、及び吸収可能な赤外放射線に対するイメージに従う
露光及び引き続く表面層の露光された領域の水又は洗浄
溶液での洗浄による除去の結果として湿式平版印刷表面
を形成し、下側にある親水性層を現出するに適合される
こと;プライマー層が接着促進剤を含むこと;そして親
水性層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能でない
ことにより特徴づけられるステップと;(b)ステップ(a)
のポジティブワーキング部材を赤外線放出レーザを用い
る吸収可能な赤外放射線に対し露出して、表面層のレー
ザ露光領域において赤外放射線の吸収を行わせ、この放
射線はレーザ露光領域における表面層を水又は洗浄溶液
での洗浄により除去可能となる様にするには十分である
が、レーザ露光領域において表面層の10重量%より多く
を融除により除去するには不十分であるステップ;及び
(c)水又は洗浄溶液で、表面層のレーザ露光された領域
を除去して下側にある親水性層を現出させるステップ、
を含む。一つの実施形態において、プライマー層の厚さ
は約0.01乃至約0.1ミクロンである。一つの実施形態に
おいて、接着促進剤は親水性ポリマーと架橋剤の架橋さ
れた高分子反応生成物を含む。一つの実施形態において
プライマー層は触媒を含む。方法の一つの実施形態にお
いて、親水性層はステップ(b)及び(c)の間のレーザ露光
領域における親水性層の除去の欠如により特徴づけられ
る。好ましい実施形態において、ステップ(b)の表面層
のレーザ露光領域における赤外放射線の吸収は、レーザ
露光領域における表面層を水又は洗浄溶液での洗浄によ
り除去可能になる様にするに十分であるが、レーザ露光
領域における赤外吸収層即ち表面層の5重量%より多
く、より好ましくは2重量%より多く、そして最も好ま
しくは如何なる部分も融除により除去するには不十分で
ある。
し且つイメージングする方法 本発明の湿式平版印刷部材を調製する方法に使用するた
めの平版印刷部材に対する三層構成は図4に図示され
る。この三層製品構成はインク受容表面層100、赤外線
吸収層102及び基体106上の親水性層104を含む。
対し本発明の湿式平版印刷部材を調製する方法の一つの
実施形態を示す。図5Aに示す如く、レーザイメージン
グ放射線は層100,102及び104と空中浮遊屑片及び蒸気
の如き融除副生物を発生することなく相互作用し、親水
性層104の上にレーザ露光領域108を残す。図5Bに示さ
れる如く、レーザイメージングされたプレートは次いで
水の如き洗浄溶液で洗浄され、レーザ露光領域108を除
去し、それにより親水性層104の表面110を露出する。こ
の親水性層104のどの部分も図5Bに図示される如く、
洗浄ステップの間除去されない。この親水性層の耐融除
性及び耐洗浄性の性質及び親水性層とその上側にある赤
外線吸収層との間の界面の性質は、ここに記述された如
く、本発明の鍵となる特徴に含まれる。
ージングする方法の一つの側面は赤外線吸収層の上側に
横たわる追加のインク受容表面層の包含により基体上の
インク受容表面層/赤外線吸収層/親水性層の基本的三
層製品構成を提供することに関連する。この追加のイン
ク受容層はレーザイメージングの速度、レーザ露光領域
の除去の間の水による洗浄性の容易さ、及び特にイメー
ジ解像度及び耐久性の如き諸性質の最も良い全体的バラ
ンスを達成するのに有効であり得る。一つの実施形態に
おいて、本発明の湿式平版印刷部材をイメージングする
方法は、(a)ポジティブワーキング平版印刷部材を用意
し、このポジティブワーキング部材は基体、基体の上側
に横たわる親水性層、親水性層の上側に横たわる赤外線
吸収層、及び赤外線吸収層の上側に横たわるインク受容
表面層を含み;表面層は赤外イメージング放射線の吸収
による融除の欠如により特徴づけられ;赤外線吸収層は
イメージング放射線の吸収により特徴づけられ;表面層
及び赤外線吸収層は赤外イメージング放射線の吸収の前
に水又は洗浄溶液による洗浄により除去可能でないこ
と、及び吸収可能な赤外放射線に対するイメージに従う
露光及び引き続く表面層及び赤外線吸収層の露光された
領域の水又は洗浄溶液での洗浄による除去の結果として
湿式平版印刷表面を形成し、下側にある親水性層を現出
するに適合されること;そして親水性層が水又は洗浄溶
液での洗浄により除去可能でないことにより特徴づけら
れるステップと;(b)ステップ(a)のポジティブワーキン
グ部材を赤外線放出レーザを用いる吸収可能な赤外放射
線に対し露出して、表面層のレーザ露光領域において赤
外放射線の吸収を行わせ、この放射線はレーザ露光領域
における表面層及び赤外線吸収層を水又は洗浄溶液での
洗浄により除去可能となる様にするには十分であるが、
レーザ露光領域において組み合わされた表面層及び赤外
線吸収層の10重量%より多くを融除により除去するには
不十分であるステップ;及び(c)水又は洗浄溶液で、表
面層及び赤外線吸収層のレーザ露光された領域を除去し
て下側にある親水性層を現出させるステップ、を含む。
方法の一つの実施形態において、親水性層はステップ
(b)及び(c)の間のレーザ露光領域における親水性層の除
去の欠如により特徴づけられる。好ましい実施形態にお
いて、ステップ(b)の赤外線吸収層のレーザ露光領域に
おける赤外放射線の吸収は、レーザ露光領域におけるイ
ンク受容表面層及び赤外線吸収層が水又は洗浄溶液での
洗浄により除去可能になる様にするに十分であるが、レ
ーザ露光領域における組み合わされたインク受容表面層
及び赤外線吸収層の5重量%より多く、より好ましくは
2重量%より多く、そして最も好ましくは如何なる部分
も融除により除去するには不十分である。
おいて、図示された如き三層製品構成のための適当な赤
外線吸収層、親水性層及び基体は、本発明の方法の平版
印刷部材の二層製品構成における対応する層に対しこの
中で述べたものと同じである。例えば一つの実施形態に
おいて、三層デザインの赤外線吸収層はインク受容性で
ある。三層製品構成の表面層はインク受容性であるか
ら、他の実施形態においては、三層デザインの赤外線吸
収層は湿式平版印刷機上でインクを受容しないことによ
り且つ水を受容することにより特徴づけられる。又三層
製品構成は任意に二層製品構成上の対応するプライマー
層に対しこの中で述べたものと同様赤外線吸収層と親水
性層の間にプライマー層を有し得る。
し且つイメージングする方法のためのインク受容表面層 図4,5A及び5Bに図示される如きインク受容表面層
100の主要な特性はその親油性及び疎水性、下側にある
赤外線吸収層102と共同してのイメージングされる能
力、水、洗浄溶液及び湿し水による可溶化又は除去に対
する抵抗性、及び印刷機上の耐久性である。例えば、イ
ンク受容表面層は有機溶剤を包含し得る、印刷機の化学
作用に抵抗性であるべきである。この層に利用される適
当なポリマーは赤外線吸収層102に対する優秀な接着及
び高い耐水性をもたねばならない。それらは水ベースポ
リマーでも又溶剤ベースポリマーの何れでもあり得る。
インク受容表面層100は赤外線吸収増感剤を含むことを
要せず、且つ赤外線イメージング放射線による融除の欠
如により特徴づけられる。この層は又架橋剤を含むこと
ができ、これは赤外線吸収層102に対する改良された結
合と極めて長い印刷操業に対するプレートの増大された
耐久性を提供する。
如きセルロース系材料、アクリルポリマー、ポリウレタ
ン、及びエポキシポリマーなどがあるが、これらに限定
されない。例えばポリウレタンをベースとする材料は通
例、非常に頑丈であり、また熱硬化又は自己硬化性能を
有しうる。インク受容表面層は、当該技術で公知の混合
及びコーティング方法によって調製できる。インク受容
表面層のためのコーティングの一例においては、適当な
溶剤ブレンド中のニトロセルロースポリマーとヘキサメ
トキシメチルメラミン架橋剤の混合物を結合させ、その
後に適当なアミンブロック化p-トルエンスルホン酸触媒
を添加して、最終的なコーティング混合物を形成する。
このコーティング混合物を次いで、巻線ロッドコーティ
ング、リバースロールコーティング、グラビアコーティ
ング、及びスロットダイコーティングといった在来のコ
ーティング適用方法の一つを用いて、赤外線吸収層102
に対して適用し、その後に乾燥して揮発性液体を除去
し、コーティング層を形成する。
に付加的な成分を含有する高分子系もまた、結合によっ
てインク受容性表面層100を形成しうる。例えばエポキ
シポリマーを、架橋剤と触媒の存在下に、ニトロセルロ
ースポリマーに添加することができる。コーティング
後、層は乾燥され、好ましくは75℃から175℃の間の温
度で硬化される。
印刷部材をイメージングする方法の一つの実施形態にお
いて、インク受容表面層はポリマー及び架橋剤の架橋さ
れた高分子反応生成物を含む。架橋された高分子反応生
成物のための適切なポリマーはセルロース系物質、アク
リルポリマー、ポリウレタン、及びエポキシポリマーを
含むが、これらに限定されない。一つの実施形態におい
て、インク受容表面層は更に有機スルホン酸成分を含
む。一つの実施形態において、インク受容表面層の重量
は約0.05乃至0.5g/m2である。好ましい実施形態にお
いて、インク受容表面層の重量は約0.1乃至約0.3g/m
2である。
は、赤外線スペクトルにおいて発光する赤外線レーザ装
置のような、公知のレーザイメージング装置などがある
が、これに限定されるものではない。例としてはPRESST
EK, Inc., Hudson, NHから入手可能なレーザイメージン
グ設備に対する商標であるPEARLSETTER74及びCreo, In
c., Burnaby, British Columbiaから入手可能なレーザ
イメージング設備に対する商標であるCREO TRENDSETTER
1.7Xを含む。レーザ出力は、レンズ又はその他のビー
ム案内部品を介してプレート表面へと直接にもたらすこ
とができ、或いは遠隔に位置するレーザから光ファイバ
ケーブルを用いて、印刷プレートの表面へと伝達するこ
とができる。イメージング装置はそれ自体で作動して、
プレート作成装置としてだけ機能することもでき、また
平版印刷機に直接に組み込むこともできる。この後者の
場合、洗浄ステップが印刷操作のスタートアップの前又
はその間に必要である。
発性のイメージングは、レーザ誘発性イメージングの技
術分野で公知の、広汎な種々のレーザイメージングシス
テムを用いて実行しうる。これには例えば、赤外波長の
連続及びパルス化レーザ源の使用が含まれるが、これら
に限定されない。好ましくは、本発明のレーザ誘発性イ
メージングは、近赤外放射線の連続レーザ源、例えば83
0 nmで発光するダイオードレーザを用いて実行される。
イメージングレーザの出力により、イメージを表すパタ
ーンでもって、選択的に露光される。図5Aを参照する
と、放射レーザ出力は、赤外線吸収層102とインク受容
性表面層100を所望のイメージに応ずるパターンで露光
する。図5Aに示されているように、イメージング放射
線は層100及び102を融除屑片及び空中浮遊粒子の如き融
除生成物を発生することなく変形し、親水性層104の上
にレーザ露光の除去可能な領域108を残す。レーザ露光
されたプレートは次いで、レーザ露光領域108を除去す
るために水又は洗浄溶液で洗浄され、それにより図5B
に示されるように、領域110において親水性層104の表面
が露出される。
を参照すると、赤外イメージング放射線は所望のイメー
ジに従うパターンで赤外線吸収層102を露光する。図3
A中の一つの実施形態に示される如く、赤外イメージン
グ放射線は層102を融除屑片及び空中浮遊粒子を発生す
ることなしに変形し、親水性層104上のレーザで露光さ
れた除去可能領域108を残す。レーザで露光されたプレ
ートは次いで水又は洗浄溶液で洗浄され、これはレーザ
で露光された領域108を除去するためで、それにより図
5Bに示される如く、領域110において親水性層104を露
出する。
メージング層を有する湿式ポジティブワーキング平版印
刷部材をイメージングする方法に関連しており、この部
材はイメージング層のレーザ融除除去による平版印刷表
面を形成するのに十分なエネルギーを用いることなく且
つアルカリ性又は溶剤現像溶液の使用なしにイメージン
グされることができ;その方法は(a)ポジティブワーキ
ング平版印刷部材を提供し、そのポジティブワーキング
部材は基体と、基体の上側に横たわる親水性層及びイン
ク受容性、赤外放射線吸収性、感熱性の高分子表面層を
含み、この表面層は赤外イメージング放射線の吸収の前
には水又は洗浄溶液での洗浄により親水性層から容易に
除去可能ではなく、且つ吸収可能な赤外放射線へのイメ
ージに従う露光を引き続く水又は洗浄溶液による洗浄に
より表面層の露光された領域の容易な除去の結果として
下側にある親水性層を現出させて湿式平版印刷表面を形
成するに適合しており;且つ親水性層は水又は洗浄溶液
での洗浄により除去可能でないことにより特徴づけられ
るステップと;(b)ポジティブワーキング部材を赤外線
発出レーザを用いて吸収可能な赤外放射線に対し露光
し、赤外放射線の吸収と表面層のレーザ露光領域におけ
る熱の局所化された発生を行わせ、これがレーザ露光領
域における表面層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去
可能になるには十分であるが、レーザ露光領域における
表面層の10%より多く、好ましくは5%より多く、より
好ましくは2%より多く、且つ最も好ましくは零より多
くを融除により除去するには不十分であるステップ;及
び(c)水又は洗浄溶液で表面層のレーザ露光領域を除去
し、下側に横たわる親水性層を現出させるステップを含
む。
且つ図2,3A,3B,4,5A及び5Bに図示された
如き、本発明の方法により調製された湿式平版印刷部材
に関連する。
ポジティブワーキング平版印刷部材に関連し、これは
(a)基体;(b)基体の上側に横たわる親水性層;及び(c)
親水性層の上側に横たわるインク受容性表面層を含み;
ここで表面層は赤外イメージング放射線の吸収の前は水
での洗浄によって除去可能ではなく、且つ吸収可能な赤
外放射線に対するイメージに従う露光は、レーザ露光領
域における表面層の10重量%より少なく、好ましくは5
%より少なく、より好ましくは2%より少なく、最も好
ましくは零を融除により除去し、且つ表面層のレーザ露
光領域を水での洗浄により引き続き除去して下側に横た
わる親水性層を現出させ、この結果として湿式平版印刷
表面を形成させるに適合され;且つ該親水性層は水での
洗浄により除去可能でないことにより特徴づけられる。
において述べられるが、これらは説明のために提供され
るもので、限定のためのものではない。
による親水性熱バリア層をもつ平版印刷プレート基体
が、砂目立てされ、陽極酸化され、シリケート化された
アルミニウムのウエブにコーティングすることにより製
造ラインで調製された。親水性の熱バリア層は下記に示
す乾燥重量ベースの組成を有した。
nc.からのポリビニルアルコールの高度加水分解グレー
ドである。BACOTE 20はFlemingtonのMagnesium Elektro
n, Inc.からの20%ZrO2を含む安定化アンモニウムジル
コニウムカーボネートのアルカリ性水溶液である。TRIT
ON X-100はRohm & Haasからの炭化水素界面活性剤であ
る。BYK 333はWallingford, CTのByk Chmie USAからの
シリコン界面活性剤に対する商標である。
液をつくる。この溶液はアルミニウムウエブに対し#18
ワイヤーロッドで適用され、60秒間285°Fで熱空気で
乾燥され、次いで赤外線の熱を用いて60秒間ウエブの温
度を310乃至320°Fへ上げるのに適当な温度で部分的に
硬化された。親水性層の硬度の程度は水で湿潤したWalp
ole, MAのVeratec Corporationから入手可能のリントを
含まないクロスに対する商標であるWEBRIL拭きで非常に
強く摩擦することによりテストされた。湿式摩擦は各々
コーティング層を横切る前後への耐久的なパスを含み、
それ故本発明の湿式摩擦抵抗テストにおける30の耐久的
摩擦は実際はコーティング層を横切る60のパス即ち湿式
摩擦を含む。最終のイメージングされたプレートの最適
なパフォーマンス特性は、ある実施形態において、それ
は30のダブルより多くの摩擦、好ましくは10乃至15ダブ
ル摩擦が親水性層をコーティング、乾燥、親水性層を部
分的に硬化した後、しかし次のコーティング、乾燥及び
硬化ステップの前にテストされる時、基体まで下って親
水性層を除去することが要求される。
組成物のインク受容性、赤外線吸収層を、実施例1に述
べた如き親水性の熱バリアがコーティングされたアルミ
ニウム基体に対し適用することにより調製された。実施
例2Aは融除−イメージングプロセスによってのみ許容
可能にイメージングする湿式平版印刷プレートを表す比
較例である。実施例2Bから2Fまでは、本発明による
平版印刷プレートの実施例である。
り供給されるヘキサメトキシメチルメラミン架橋剤であ
る。BONJET CW-1はOrient Chemicalから供給される高い
活性水素含量を有する約100nm炭素粒子の自己架橋性ポ
リウレタン分散液の商標である。NACURE 2530はKing In
dustries, Inc.により供給されるイソプロパノール/メ
タノール/ブレンド中のアミンブロック化p−トルエン
スルホン酸触媒である。JONCRYL 540はS.C. Johnson, R
acine, WIにより供給されるアクリルラテックスポリマ
ーに対する商標である。JONCRYL 540は49の酸価と42の
ヒドロキシル価を有する。上記の6個の組成は乾燥重量
ベースである。これらの組成物は水及び2−ブトキシテ
ノールを加えた後下記に述べる%固形分でコーティング
されるが、約95重量%の水と5重量%のブトキシエタノ
ール、イソプロパノール及びメタノールの溶剤ブレンド
の全溶剤システムを提供する。溶剤システム中のポリマ
ーの溶解、成分の混合及びコーティング適用はこれらの
タイプの物質及びコーティング配合に対し当業界で知ら
れた方法を利用してなされた。
がコーティングされたアルミニウム基体に対し4%固形
分流体として#4 Meyerワイヤー巻きロッドを用いて生
産コーティングマシン上で適用され、145℃で2分間乾
燥された。Creo TRENDSETTER1.7Xレーザイメージングユ
ニット上で100RPM及び14ワット(400mj/cm2露光エネル
ギー)において露光される時、顕著な融除が起こり、こ
れはレーザ露光領域における減少した密度、表面から発
散する高レベルの臭い及び乾燥した指で拭う時に見られ
る容易に見つけられる弛い屑片により証明される。この
レーザ露光レベルにおいて、プレートは一連のmolleton
ロールを用いて水によりこすられる時に完全にはきれい
にならなかった。プレートを65RPM及び14ワット(60mj/
cm2露光エネルギー)において露光することによりレー
ザ露光レベルを増加することにより、実施例2Aのプレ
ートは完全にきれいにならなかったが、乾燥した指で拭
き取り得る弛い屑片の増大したレベルにより特に証明さ
れる如くそこには増加した融除があった。
は実施例2Aの赤外線吸収層よりもポリビニルアルコー
ルバインダーはより少なく、又水分散可能なブラックは
より多い。実施例2B,2C及び2Dはそれぞれ1.6,
2.0及び2.5%固形分でコーティングされた。これらの赤
外線吸収コーティングの凡て三つは親水性層に対し#4
Meyerワイヤー巻きロッドを利用して適用され且つ145℃
で2分間乾燥された。これらの凡ては実施例2Aで用い
たものよりもCREOレーザイメージングユニット上で種々
のより早いイメージング速度においてイメージングされ
る時、水でよくきれいになった。使用されたイメージン
グ速度は実施例2Aで用いたものより40乃至100%速か
った。100RPM及び14ワットでイメージングされた時赤外
線吸収層の少なくとも40%の著しい融除を示した実施例
2Aに対比して、実施例2B,2C及び2Dは評価した
コーティング重量の範囲に亘って、140乃至200RPM及び1
4ワット範囲(200乃至280mj/cm2露光エネルギー)に亘
ってイメージングされる時、赤外線吸収層の10%より少
ない融除しか示さず、且つ尚完全にレーザ露光領域を除
くための水での優れた洗浄性を示し、優れたイメージ解
像度及び良好な耐久性をもつ湿式平版印刷プレートを提
供した。
わりに175℃で2分間赤外線吸収層を乾燥し且つ硬化す
ることにより良から優へと改善された。実施例1におけ
る所見と同様に赤外線吸収コーティング層に対する乾燥
及び硬化条件は平版印刷部材の全般的品質、特にその洗
浄の容易さ、イメージ解像度、及びプレス上の耐久性に
著しい効果を有し得る。一般に平版印刷部材を調製する
プロセスの各ステージにおけるこれらの乾燥及び硬化条
件及び各コーティング層の硬化の程度は全般的品質を最
適化する様に実験により決定され且つ選ばれる。又、レ
ーザ露光及びレーザ露光領域を除去するための洗浄の
後、印刷部材は更にプレス上の耐久性を増加するために
更に加熱され得る。プレス上の耐久性は湿式摩擦抵抗テ
ストを行うことにより決定される。湿式摩擦抵抗は水で
濡らされたWEBRILクロスによる50回の湿式摩擦に耐えた
プレート上の最も細かいライン又はドッドを測定するこ
とにより評価され、WEBRILはWalpole, MAのVeratec Cor
porationから市販されている毛羽立ちのない布の商標で
ある。湿式摩擦の各々は、イメージングされた領域を前
後に横切る二回のパスを含み、従って本発明の湿式摩擦
抵抗テストにおける50回の湿式摩擦は、実際には、イメ
ージングされた領域を横断する合計で100回のパスを含
むことになる。湿式摩擦抵抗の試験はメチルエチルケト
ンで濡らされたWEBRILクロスでも又なされる。
いて、イメージ領域には二つの型式がある。(1)一連
のピクセルの形を有する細いラインであって、ライン幅
がその幅方向にあるピクセルの数に基づくもの、及び
(2)インチ当たり150ライン(lpi)のハーフトーンス
クリーンイメージングでのハーフトーンドットである。
これらのイメージ領域のおおよその寸法は次の通りであ
る。1ピクセルラインは15マイクロメートル幅であり、
3ピクセルラインは40マイクロメートル幅である。2%
のドットは直径15マイクロメートル、3%のドットは直
径20マイクロメートル、4%のドットは直径25マイクロ
メートル、5%のドットは直径35マイクロメートル、そ
して10%のドットは直径60マイクロメートルである。プ
レート上で達成し維持可能なピクセルラインの幅が小さ
くなり、ドット寸法の直径が小さくなれば、印刷品質は
良好になり、受け入れ可能な品質での印刷操業の長さは
良好になる。従って、洗浄後に1ピクセル幅のラインイ
メージを達成し、湿式摩擦抵抗試験を通じてこの1ピク
セル幅のラインイメージを維持することが、印刷品質に
ついて最高の結果である。同様に、洗浄後に2%のドッ
トイメージ又は直径約15マイクロメートルのドットを達
成し、湿式摩擦抵抗試験を通じてこの2%のドットイメ
ージを維持することが、印刷品質について最高の結果で
あり、最高のドットイメージとして精々5%や10%のド
ットを維持することに比べると、遙かに望ましいもので
ある。
に続く洗浄ステップ後のプレート上に達成されるイメー
ジ又はインク受容性領域の最も細かいライン又はドット
として測定された。
トにおける重量損失は定量的に測定することは困難であ
るが、しかしポリエチレンテレフタレートフィルムの如
きプラスチック基体上の同じコーティングからの較正さ
れた標準に対する比較により、レーザ露光の前後の高精
密分析バランス上で測定されて、推定され得る。
例2Aの赤外線吸収層と比較してより低い及び同様なコ
ーティング重量の範囲に亘ってコーティングされた。実
施例2Eは4.8%固形分でコーティングされ、又実施例
2Fは2.6%及び5.2%固形分の両者でコーティングされ
た。これらのコーティングの凡ては#Meyer巻線ロッド
を用いて適用された。イメージングされたプレートのイ
メージ解像度及び耐久性を増加するために、コーティン
グ2E及び2Fは乾燥され175℃で2分間硬化された。
存在するバインダーの増大された量及び存在する水分散
性カーボンブラックのより低い量にも拘わらず、実施例
2E及び2FはCreoレーザイメージングユニット上のイ
メージング後120乃至160RPM及び14ワット(250乃至330m
j/cm2露光エネルギー)の範囲に亘って水でよくきれい
になった。水での洗浄前、これらのプレートは赤外線吸
収層の10%より少ない融除を示し、且つ洗浄後は、優秀
な湿式平版印刷プレートの性質、特に優れたイメージ解
像度及び優れた耐久性を示した。
つJONCRYL 138を実施例2FにおけるJONCRYL 540、5.2
%固形分に対し代替すると、実施例2Fで見出されたも
のと同様だがそれほど良くはない性能を結果として得
た。
メージング速度及び容易に洗浄される湿式平版印刷部材
及び方法の赤外線吸収層配合及び加工条件に対し可能な
融通性を示す。
イメージングユニット上でイメージングした時、赤外線
吸収層の可視的融除性重量損失に加えて、比較のレーザ
融除の例である実施例2Aは、レーザ露光領域において
かなり弱く結合された屑片を有し、これは指又はクロス
での乾式摩擦により除去可能で且つ又レーザ露光直後レ
ーザイメージングユニットからそれを除去後に評価され
る時強い臭いを有した。対照的に、実施例2B乃至2F
は指又はクロスでの乾式摩擦により除去され得る弱く結
合された屑片は殆ど又は少しも持たず且つ又上述の如く
イメージングされる時レーザ露光の間又は後の如何なる
時も強い臭いは持たなかった。
在時間がCreoレーザイメージングユニット上で、65RPM
乃至85RPMの露光及び14ワット(470乃至610mj/cm2露光
エネルギー)への如く著しく増加されるならば、それら
は赤外線吸収層の20%より多くの融除を、レーザ露光領
域におけるある臭いと適度の量の弱く結合された屑片の
発生と一緒に示すであろう。かくして本発明の印刷部材
の赤外線吸収及びその他のコーティング層は典型的には
湿式平版印刷プレートとしての使用に対しレーザ融除イ
メージングによっても又イメージングされ得る。併しな
がらこの代替は本発明の方法の全くないか又は極めて低
い空中浮遊の流出物及び優れた洗浄性及びイメージ品質
をもつずっとより高いイメージング速度及び非融除のイ
メージングプロセスに比較して商業的には魅力的でな
い。
く、実施例2Dプレートに対し乾燥重量ベースで次の組
成のインク受容層を適用することにより調製された。
Companyからイソプロパノールとの70%ブレンドとして
得られた。
ルと混合され3%固形分溶液を与えた。実施例2Dプレ
ートがこの溶液で#3巻線ロッドを用いてコーティング
され、熱空気オーブン中で1分間175°Fで乾燥され
た。
X上で140RPM及び14ワット(280mj/cm2の露光)でGATFテ
キストイメージを以て露光された。非常に僅かな臭いし
かプレート表面から来るのが探知されず、且つレーザ露
光領域内のイメージは弱く視え得るだけで、乾いた指で
拭き取られる時、弛い屑片は非常に僅かであった。露光
されたプレートは一連のmolletonロールを用いて水でこ
することにより容易に洗浄された。
線吸収コーティングを示さず且つ非常に細かいハイライ
トの特徴は目に見えた。イメージ領域は優秀な耐久性を
有した。2%の150 lpiハーフトーンドット及び0.05の
ポイントラインは水で濡らしたWEBRIL拭きの50回の激し
いダブル摩擦後完全に保持され且つ固形領域は水で濡ら
したWEBRIL拭きでの50回の激しいダブル摩擦又はメチル
エチルケトンで濡らしたWEBRIL拭きでの50回の激しいダ
ブル摩擦の後無視し得る変化しか示さなかった。水はイ
メージ領域上で玉となった。
実施形態に関して記述されたが、当業者にとって各種の
変更及び変形がその中でその精神及び範囲から逸脱する
ことなくなされ得ることが明らかであろう。
金属層を有する湿式平版印刷プレートをイメージングし
且つ洗浄するための、当該技術において知られる機構の
拡大横断面図を示す。
及び基体を有する平版印刷部材の拡大横断面図を示す。
製する方法の一つの実施形態における図2の平版印刷部
材の拡大横断面図を示す:(A)赤外線レーザイメージ
ング放射線に露光後;及び(B)洗浄後。
及び基体を有する平版印刷部材の拡大横断面図を示す。
製する方法の一つの実施形態における図4の平版印刷部
材の拡大横断面図を示す:(A)赤外線レーザイメージ
ング放射線に対し露光後;及び(B)洗浄後。
Claims (121)
- 【請求項1】 湿式ポジティブワーキング平版印刷部材
をイメージングする方法であって、 (a)基体と、前記基体の上側に横たわる親水性層と、
前記親水性層の上側に横たわるインク受容性表面層とを
含むポジティブワーキング平版印刷部材を提供し、
(i)前記表面層が、赤外イメージング放射線の吸収、
前記赤外イメージング放射線の吸収前に水又は洗浄溶液
での洗浄により除去可能でないこと、及び吸収可能な赤
外放射線へのイメージに従う露光とそれに続く水又は前
記洗浄溶液での洗浄による前記表面層の露光領域の除去
により下側に横たわる親水性層が現出される結果として
湿式平版印刷表面を形成するよう適合されていることに
より特徴付けられ、(ii)前記親水性層が水又は前記
洗浄溶液での洗浄により除去可能でないことにより特徴
付けられ、(iii)前記洗浄溶液が10より大きくな
いpHを有することにより特徴付けられるステップと、 (b)赤外線レーザを用いて、前記ポジティブワーキン
グ平版印刷部材を赤外放射線に露光し、前記表面層のレ
ーザ露光領域で赤外放射線の吸収を行わせ、この吸収が
前記レーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液
での洗浄により除去可能とするには十分であるが、前記
レーザ露光領域で前記表面層の10重量%より多くを融
除により除去するには不十分であるステップと、及び (c)水又は前記洗浄溶液で前記表面層の前記レーザ露
光領域を除去して、下側に横たわる親水性層を現出させ
るステップとからなる方法。 - 【請求項2】 前記親水性層が前記ステップ(b)及び
(c)の間、前記レーザ露光領域で前記親水性層の除去
がないことにより特徴付けられる、請求項1の方法。 - 【請求項3】 前記ステップ(b)の前記表面層の前記
レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レー
ザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗浄
により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ露
光領域で前記表面層の5重量%より多くを融除により除
去するには不十分である、請求項1の方法。 - 【請求項4】 前記ステップ(b)の前記表面層の前記
レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レー
ザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗浄
により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ露
光領域で前記表面層の2重量%より多くを融除により除
去するには不十分である、請求項1の方法。 - 【請求項5】 前記ステップ(b)の前記表面層の前記
レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レー
ザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗浄
により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ露
光領域で前記表面層を少しでも融除により除去するには
不十分である、請求項1の方法。 - 【請求項6】 前記表面層の重量が0.05から1.0
g/m2である、請求項1の方法。 - 【請求項7】 前記表面層の重量が0.1から0.5g
/m2である、請求項1の方法。 - 【請求項8】 前記表面層が1又はより多くのポリマー
と赤外線吸収増感剤を含む、請求項1の方法。 - 【請求項9】 前記増感剤がカーボンブラックである、
請求項8の方法。 - 【請求項10】 前記カーボンブラックが、カーボンブ
ラックの表面上にスルホネート基を有するスルホン化カ
ーボンブラック、カーボンブラックの表面上にカルボキ
シル基を有するカルボキシル化カーボンブラック、及び
1.5mmol/gより小さくない表面活性水素含量を
もつカーボンブラックからなる群から選ばれる、請求項
9の方法。 - 【請求項11】 前記増感剤がCAB−O−JET(登
録商標)200である、請求項8の方法。 - 【請求項12】 前記増感剤がBONJET(登録商
標)BLACK CW−1である、請求項8の方法。 - 【請求項13】 前記増感剤が前記表面層の55重量%
より大きい量で存在する、請求項8の方法。 - 【請求項14】 前記増感剤が前記表面層の65重量%
より大きい量で存在する、請求項8の方法。 - 【請求項15】 前記1又はより多くのポリマー中の一
つが、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、エポキシ
ポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリマー及びセル
ロース系物質からなる群から選ばれる、請求項8の方
法。 - 【請求項16】 前記表面層がポリビニルアルコールを
含む、請求項1の方法。 - 【請求項17】 前記ポリビニルアルコールが前記表面
層中に存在するポリマーの総重量の20乃至95重量%
の量で存在する、請求項16の方法。 - 【請求項18】 前記ポリビニルアルコールが前記表面
層中に存在するポリマーの総重量の25乃至75重量%
の量で存在する、請求項16の方法。 - 【請求項19】 前記表面層が更に架橋剤を含む、請求
項8の方法。 - 【請求項20】 前記架橋剤がメラミンである、請求項
19の方法。 - 【請求項21】 前記1又はより多くのポリマーが、ポ
リマーと前記架橋剤との架橋された高分子反応生成物を
含む、請求項19の方法。 - 【請求項22】 前記架橋された高分子反応生成物が、
前記架橋剤と、ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コールとビニルポリマー、セルロース系ポリマー、ポリ
ウレタン、エポキシポリマー、アクリルポリマー、及び
ビニルポリマーとの架橋された反応生成物からなる群か
ら選択される、請求項21の方法。 - 【請求項23】 前記表面層が更に触媒を含む、請求項
19の方法。 - 【請求項24】 前記触媒が有機スルホン酸成分を含
む、請求項23の方法。 - 【請求項25】 前記有機スルホン酸成分がアミンでブ
ロックされたp−トルエンスルホン酸の成分である、請
求項24の方法。 - 【請求項26】 前記有機スルホン酸成分が前記表面層
中に存在するポリマーの総重量の25乃至75重量%の
量で存在する、請求項24の方法。 - 【請求項27】 前記有機スルホン酸成分が前記表面層
中に存在するポリマーの総重量の35乃至55重量%の
量で存在する、請求項24の方法。 - 【請求項28】 前記表面層が前記有機スルホン酸成分
を5重量%より多く含む、請求項24の方法。 - 【請求項29】 前記表面層が前記有機スルホン酸成分
を12重量%より多く含む、請求項24の方法。 - 【請求項30】 前記親水性層が親水性ポリマーと第一
の架橋剤との架橋された高分子反応生成物を含む、請求
項1の方法。 - 【請求項31】 前記親水性ポリマーがポリビニルアル
コール及びセルロース系物質からなる群から選ばれる、
請求項30の方法。 - 【請求項32】 前記親水性ポリマーがポリビニルアル
コールである、請求項30の方法。 - 【請求項33】 前記第一の架橋剤がジルコニウム化合
物である、請求項30の方法。 - 【請求項34】 前記第一の架橋剤がアンモニウムジル
コニルカーボネートである、請求項30の方法。 - 【請求項35】 前記第一の架橋剤がアンモニウムジル
コニルカーボネートであり、このアンモニウムジルコニ
ルカーボネートが前記ポリビニルアルコールの10重量
%より多くの量で存在する、請求項32の方法。 - 【請求項36】 前記第一の架橋剤がアンモニウムジル
コニルカーボネートであり、このアンモニウムジルコニ
ルカーボネートが前記ポリビニルアルコールの20乃至
50重量%の量で存在する、請求項32の方法。 - 【請求項37】 前記親水性層が更に第二の架橋剤を含
む、請求項35の方法。 - 【請求項38】 前記親水性層が更にポリビニルアルコ
ールと前記第二の架橋剤との架橋された高分子反応生成
物を含む、請求項37の方法。 - 【請求項39】 前記第二の架橋剤がメラミンである、
請求項38の方法。 - 【請求項40】 前記親水性層が更に前記第二の架橋剤
に対する触媒を含む、請求項37の方法。 - 【請求項41】 前記触媒が有機スルホン酸成分であ
る、請求項40の方法。 - 【請求項42】 前記親水性層が無機キセロゲル層を含
む、請求項1の方法。 - 【請求項43】 前記親水性層がジルコニウムオキシド
キセロゲルを含む、請求項42の方法。 - 【請求項44】 前記親水性層の厚さが1乃至40ミク
ロンである、請求項1の方法。 - 【請求項45】 前記親水性層の厚さが2乃至25ミク
ロンである、請求項1の方法。 - 【請求項46】 前記基体が非金属基体及び非親水性金
属基体からなる群から選ばれる、請求項1の方法。 - 【請求項47】 前記基体が紙及び重合体フィルムから
なる群から選ばれる、請求項1の方法。 - 【請求項48】 前記基体がポリエステル、ポリカーボ
ネート及びポリスチレンからなる高分子フィルムの群か
ら選ばれる、請求項1の方法。 - 【請求項49】 前記ポリエステル高分子フィルムがポ
リエチレンテレフタレートフィルムである、請求項48
の方法。 - 【請求項50】 前記基体が非親水性金属である、請求
項1の方法。 - 【請求項51】 前記非親水性金属基体がアルミニウム
である、請求項50の方法。 - 【請求項52】 前記非親水性金属基体が前記非親水性
金属基体の少なくとも一つの表面上に非親水性ポリマー
層を含む、請求項50の方法。 - 【請求項53】 前記基体が親水性金属である、請求項
1の方法。 - 【請求項54】 前記金属基体がアルミニウム、銅、鋼
及びクロムからなる金属の群から選ばれる、請求項53
の方法。 - 【請求項55】 前記金属基体が砂目立て、陽極処理、
珪化又はこれらの組み合わせにより処理される、請求項
53の方法。 - 【請求項56】 前記金属基体がアルミニウムである、
請求項53の方法。 - 【請求項57】 前記アルミニウム基体が均一で無方向
性の粗さと微視的な凹部を備えた表面を有し、この表面
は前記親水性層と接触している、請求項56の方法。 - 【請求項58】 前記アルミニウム基体の前記表面が、
上下に合計20マイクロインチの帯域幅で延びる1イン
チ(25.4ミリ)の長さ当たりにピークが300から
450という範囲内にピークカウントを有する、請求項
57の方法。 - 【請求項59】 湿式平版印刷部材を作成する方法であ
って、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去し、前記第一の架橋剤の一部を
反応させて親水性層を形成するステップと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体、ポリマー、
赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混合物
をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去し、前記親水性層中に存在する
前記第一の架橋剤の追加部分を反応させ、前記第二の架
橋剤の一部を反応させてインク受容表面層を形成してポ
ジティブワーキング平版印刷部材を形成し、(i)前記
表面層及び前記親水性層が水又は洗浄溶液での洗浄によ
り除去可能でないことにより特徴付けられ、(ii)前
記洗浄溶液が10より大きくないpHを有することによ
り特徴付けられるステップと、 (e)前記ステップ(d)の前記ポジティブワーキング
平版印刷部材を赤外線レーザを用いて赤外放射線に露光
し、前記表面層のレーザ露光領域で赤外放射線の吸収を
行わせ、この吸収が前記レーザ露光領域で前記表面層を
水又は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするには
十分であるが、前記レーザ露光領域で前記表面層の10
重量%より多くを融除により除去するには不十分である
ステップと、及び (f)水又は前記洗浄溶液で、前記表面層の前記レーザ
露光領域を除去し、下側にある親水性層を現出させるス
テップとからなる方法。 - 【請求項60】 前記親水性層が前記ステップ(e)及
び(f)の間、前記レーザ露光領域で前記親水性層の除
去がないことにより特徴付けられる、請求項59の方
法。 - 【請求項61】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の5重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項59の方法。 - 【請求項62】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の2重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項59の方法。 - 【請求項63】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層を少しでも融除により除去するに
は不十分である、請求項59の方法。 - 【請求項64】 前記ステップ(d)の前記表面層の重
量が0.05乃至1.0g/m2である、請求項59の
方法。 - 【請求項65】 前記ステップ(d)の前記表面層の重
量が0.1乃至0.5g/m2である、請求項59の方
法。 - 【請求項66】 湿式ポジティブワーキング平版印刷部
材を作成する方法であって、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去し、親水性層を形成するステッ
プと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体、ポリマー、
赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混合物
をコーティングし、前記第二の架橋剤の一部が前記親水
性層中に浸透するステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層及び下側にあ
る前記親水性層を乾燥して前記第二の液体媒体を除去
し、前記親水性層中に存在する前記第二の架橋剤の一部
を反応させてインク受容表面層を形成してポジティブワ
ーキング平版印刷部材を形成し、(i)前記表面層及び
前記親水性層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能
でないことにより特徴付けられ、(ii)前記洗浄溶液
が10より大きくないpHを有することにより特徴付け
られるステップと、 (e)前記ステップ(d)の前記ポジティブワーキング
平版印刷部材を赤外線レーザを用いて赤外放射線に露光
し、前記表面層のレーザ露光領域で赤外放射線の吸収を
行わせ、この吸収が前記レーザ露光領域で前記表面層を
水又は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするには
十分であるが、前記レーザ露光領域で前記表面層の10
重量%より多くを融除により除去するには不十分である
ステップと、及び (f)水又は前記洗浄溶液で、前記表面層の前記レーザ
露光領域を除去し、下側にある親水性層を現出させるス
テップとからなる方法。 - 【請求項67】 前記親水性層が前記ステップ(e)及
び(f)の間、前記レーザ露光領域で前記親水性層の除
去がないことにより特徴付けられる、請求項66の方
法。 - 【請求項68】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の5重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項66の方法。 - 【請求項69】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の2重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項66の方法。 - 【請求項70】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層を少しでも融除により除去するに
は不十分である、請求項66の方法。 - 【請求項71】 前記ステップ(d)の前記表面層の重
量が0.05乃至1.0g/m2である、請求項66の
方法。 - 【請求項72】 前記ステップ(d)の前記表面層の重
量が0.1乃至0.5g/m2である、請求項66の方
法。 - 【請求項73】 湿式平版印刷部材を作成する方法であ
って、 (a)第一の液体媒体、1又はより多くの親水性ポリマ
ー、及び第一の架橋剤を含む液体混合物を基体上にコー
ティングし、前記第一の架橋剤が前記1又はより多くの
親水性ポリマーの10重量%より大なる量で存在するス
テップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去して親水性層を形成するステッ
プと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体、1又はより
多くのポリマー、赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤
を含む液体混合物をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去してインク受容表面層を形成し
てポジティブワーキング平版印刷部材を形成し、前記増
感剤が前記表面層の25乃至80重量%の量で存在し、
前記1又はより多くのポリマーが前記表面層の10乃至
60重量%の量で存在し、(i)前記表面層及び前記親
水性層が水又は洗浄溶液での洗浄により除去可能でない
ことにより特徴付けられ、(ii)前記洗浄溶液が10
より大きくないpHを有することにより特徴付けられる
ステップと、 (e)前記ステップ(d)の前記ポジティブワーキング
平版印刷部材を赤外線レーザを用いて赤外放射線に露光
し、前記表面層のレーザ露光領域で赤外放射線の吸収を
行わせ、この吸収が前記レーザ露光領域で前記表面層を
水又は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするには
十分であるが、前記レーザ露光領域で前記表面層の10
重量%より多くを融除により除去するには不十分である
ステップと、及び (f)水又は前記洗浄溶液で、前記表面層の前記レーザ
露光領域を除去し、下側にある親水性層を現出させるス
テップとからなる方法。 - 【請求項74】 前記親水性層が前記ステップ(e)及
び(f)の間、前記レーザ露光領域で前記親水性層の除
去がないことにより特徴付けられる、請求項73の方
法。 - 【請求項75】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の5重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項73の方法。 - 【請求項76】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の2重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項73の方法。 - 【請求項77】 前記ステップ(e)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層を少しでも融除により除去するに
は不十分である、請求項73の方法。 - 【請求項78】 前記ステップ(d)の前記表面層の重
量が0.05乃至1.0g/m2である、請求項73の
方法。 - 【請求項79】 前記ステップ(d)の前記表面層の重
量が0.1乃至0.5g/m2である、請求項73の方
法。 - 【請求項80】 前記ステップ(c)の前記1又はより
多くのポリマーが、ポリビニルアルコール、ポリウレタ
ン、エポキシポリマー、ビニルポリマー、アクリルポリ
マー、及びセルロース系物質からなる群から選ばれたポ
リマーを含む、請求項73の方法。 - 【請求項81】 前記ステップ(a)のポジティブワー
キング平版印刷部材が、前記親水性層と前記表面層との
間に挟まれたプライマー層をさらに含み、前記プライマ
ー層が接着促進剤を含む、請求項1の方法。 - 【請求項82】 前記ステップ(a)の前記プライマー
層の厚さが0.01乃至0.1ミクロンである、請求項
81の方法。 - 【請求項83】 前記接着促進剤が親水性ポリマーと架
橋剤との架橋された高分子反応生成物を含む、請求項8
1の方法。 - 【請求項84】 前記プライマー層が更に触媒を含む、
請求項81の方法。 - 【請求項85】 前記プライマー層が有機スルホン酸成
分を含む、請求項81の方法。 - 【請求項86】 前記プライマー層がジルコニウム化合
物を含む、請求項81の方法。 - 【請求項87】 前記親水性層が前記ステップ(b)と
(c)の間、前記レーザ露光領域で前記親水性層の除去
がないことにより特徴付けられる、請求項81の方法。 - 【請求項88】 前記ステップ(b)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の5重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項81の方法。 - 【請求項89】 前記ステップ(b)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層の2重量%より多くを融除により
除去するには不十分である、請求項81の方法。 - 【請求項90】 前記ステップ(b)の前記表面層の前
記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記レ
ーザ露光領域で前記表面層を水又は前記洗浄溶液での洗
浄により除去可能とするには十分であるが、前記レーザ
露光領域で前記表面層を少しでも融除により除去するに
は不十分である、請求項81の方法。 - 【請求項91】 湿式平版印刷部材を作成する方法であ
って、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去し、前記第一の架橋剤の一部を
反応させて親水性層を形成するステップと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体及び接着促進
剤を含む液体混合物をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去し、プライマー層を形成するス
テップと、 (e)前記プライマー層上に、第三の液体媒体、ポリマ
ー、赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混
合物をコーティングするステップと、 (f)前記ステップ(e)で形成された層を乾燥して前
記第三の液体媒体を除去し、前記親水性層中に存在する
前記第一の架橋剤の追加の部分を反応させ、前記第二の
架橋剤の一部を反応させてインク受容表面層を形成して
ポジティブワーキング平版印刷部材を形成し、(i)前
記表面層及び前記親水性層が水又は洗浄溶液での洗浄に
より除去可能でないことにより特徴付けられ、(ii)
前記洗浄溶液が10より大きくないpHを有することに
より特徴付けられるステップと、 (g)前記ステップ(f)のポジティブワーキング平版
印刷部材を赤外線レーザを用いて赤外放射線に露光し、
前記表面層のレーザ露光領域で赤外放射線の吸収を行わ
せ、この吸収が前記レーザ露光領域で前記表面層を水又
は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするには十分
であるが、前記レーザ露光領域で前記表面層の10重量
%より多くを融除により除去するには不十分であるステ
ップと、及び (h)水又は前記洗浄溶液で前記表面層の前記レーザ露
光領域を除去して、下側にある親水性層を現出させるス
テップとからなる方法。 - 【請求項92】 湿式平版印刷部材を作成する方法であ
って、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去して親水性層を形成するステッ
プと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体及び接着促進
剤を含む液体混合物をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去し、プライマー層を形成するス
テップと、 (e)前記プライマー層上に、第三の液体媒体、ポリマ
ー、赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混
合物をコーティングし、前記第二の架橋剤の一部が前記
親水性層及び前記プライマー層に浸透するステップと、 (f)前記ステップ(e)で形成された層及びその下側
に横たわる前記親水性層及び前記プライマー層を乾燥し
て前記第三の液体媒体を除去し、前記親水性層中に存在
する前記第二の架橋剤の一部を反応させてインク受容表
面層を形成してポジティブワーキング平版印刷部材を形
成し、(i)前記表面層及び前記親水性層が水又は洗浄
溶液での洗浄により除去可能でないことにより特徴付け
られ、(ii)前記洗浄溶液が10より大きくないpH
を有することにより特徴付けられるステップと、 (g)前記ステップ(f)のポジティブワーキング平版
印刷部材を赤外線レーザを用いて赤外放射線に露光し、
前記表面層のレーザ露光領域で赤外放射線の吸収を行わ
せ、この吸収が前記レーザ露光領域で前記表面層を水又
は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするには十分
であるが、前記レーザ露光領域で前記表面層の10重量
%より多くを融除により除去するには不十分であるステ
ップと、及び (h)水又は前記洗浄溶液で前記表面層の前記レーザ露
光領域を除去して、下側にある親水性層を現出させるス
テップとからなる方法。 - 【請求項93】 湿式ポジティブワーキング平版印刷部
材をイメージングする方法であって、 (a)基体と、前記基体の上側に横たわる親水性層と、
前記親水性層の上側に横たわる赤外線吸収層と、前記赤
外線吸収層の上側に横たわるインク受容性表面層とを含
むポジティブワーキング平版印刷部材を提供し、(i)
前記表面層が赤外イメージング放射線の吸収による融除
の欠如により特徴付けられ、(ii)前記赤外線吸収層
が赤外イメージング放射線の吸収により特徴付けられ、
(iii)前記表面層及び赤外線吸収層が、前記赤外イ
メージング放射線の吸収前に水又は洗浄溶液での洗浄に
より除去可能でないこと、及び吸収可能な赤外放射線へ
のイメージに従う露光とそれに続く水又は前記洗浄溶液
での洗浄による前記表面層及び赤外線吸収層の露光領域
の除去により下側に横たわる親水性層が現出される結果
として湿式平版印刷表面を形成するよう適合されている
ことにより特徴付けられ、(iv)前記親水性層が水又
は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能でないことによ
り特徴付けられ、(v)前記洗浄溶液が10より大きく
ないpHを有することにより特徴付けられるステップ
と、 (b)イメージに従うパターンで前記部材を赤外放射線
に露光し、前記赤外線吸収層による吸収を行わせて、前
記レーザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸収層を
水又は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするが、
前記表面層又は前記赤外線吸収層の何れも著しい融除は
されないステップと、及び (c) 水又は前記洗浄溶液で前記表面層及び前記赤外
線吸収層の前記レーザ露光領域を除去して、下側に横た
わる親水性層を現出させるステップとからなる方法。 - 【請求項94】 前記表面層がポリマーと架橋剤との架
橋された高分子反応生成物を含む、請求項93の方法。 - 【請求項95】 前記架橋された高分子反応生成物の前
記ポリマーがセルロース系物質、アクリル系ポリマー、
ポリウレタン、及びエポキシポリマーからなる群から選
ばれる、請求項94の方法。 - 【請求項96】 前記表面層が有機スルホン酸成分を含
む、請求項94の方法。 - 【請求項97】 前記表面層の重量が0.05から0.
5g/m2である、請求項93の方法。 - 【請求項98】 前記表面層の重量が0.1から0.3
g/m2である、請求項93の方法。 - 【請求項99】 前記親水性層が、前記ステップ(b)
及び前記ステップ(c)の間、前記レーザ露光領域で前
記親水性層の除去がないことにより特徴付けられる、請
求項93の方法。 - 【請求項100】 前記ステップ(b)の前記赤外線吸
収層の前記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収
が、前記レーザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸
収層の合わせて10重量%より多くを融除により除去す
るには不十分である、請求項93の方法。 - 【請求項101】 前記ステップ(b)の前記赤外線吸
収層の前記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収
が、前記レーザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸
収層の合わせて2重量%より多くを融除により除去する
には不十分である、請求項93の方法。 - 【請求項102】 前記ステップ(b)の前記赤外線吸
収層の前記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収
が、前記レーザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸
収層を少しでも融除により除去するには不十分である、
請求項93の方法。 - 【請求項103】 湿式平版印刷部材を作成する方法で
あって、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去して親水性層を形成するステッ
プと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体、ポリマー、
赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混合物
をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去して赤外線吸収層を形成するス
テップと、 (e)前記赤外線吸収層上に、第三の液体媒体及びイン
ク受容性ポリマーを含む液体混合物をコーティングする
ステップと、 (f)前記ステップ(e)で形成された層を乾燥し、前
記第三の液体媒体を除去してインク受容性層を形成して
ポジティブワーキング平版印刷部材を形成し、(i)前
記表面層、前記赤外線吸収層、及び前記親水性層が赤外
放射線に対する露光前は水又は洗浄溶液での洗浄によっ
ては除去可能でなく、(ii)前記洗浄溶液が10より
大きくないpHを有することにより特徴付けられるステ
ップと、 (g)イメージに従うパターンで前記部材を赤外放射線
に露光し、前記赤外線吸収層による吸収を行わせて、前
記レーザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸収層を
水又は前記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするが、
前記表面層又は前記赤外線吸収層の何れも著しい融除は
されないステップと、及び (h) 水又は前記洗浄溶液で前記表面層及び前記赤外
線吸収層の前記レーザ露光領域を除去して、下側に横た
わる親水性層を現出させるステップとからなる方法。 - 【請求項104】 前記第二の架橋剤の一部が前記親水
性層中に浸透し、前記ステップ(c)で形成された層を
乾燥するステップが、更に下側に横たわる親水性層を乾
燥することを含む、請求項103の方法。 - 【請求項105】 前記ステップ(a)のポジティブワ
ーキング平版印刷部材が、前記親水性層と前記赤外線吸
収層との間に挟まれたプライマー層をさらに含み、前記
プライマー層が接着促進剤を含む、請求項93の方法。 - 【請求項106】 前記ステップ(a)の前記プライマ
ー層の厚さが0.01乃至0.1ミクロンである、請求
項105の方法。 - 【請求項107】 前記接着促進剤が親水性ポリマーと
架橋剤との架橋された高分子反応生成物を含む、請求項
105の方法。 - 【請求項108】 前記プライマー層が更に触媒を含
む、請求項107の方法。 - 【請求項109】 前記プライマー層が有機スルホン酸
成分を含む、請求項105の方法。 - 【請求項110】 前記プライマー層がジルコニウム化
合物を含む、請求項105の方法。 - 【請求項111】 前記親水性層が前記ステップ(b)
及び(c)の間、前記レーザ露光領域で前記親水性層の
除去がないことにより特徴付けられる、請求項105の
方法。 - 【請求項112】 前記ステップ(b)の前記表面層の
前記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記
レーザ露光領域で前記表面層の10重量%より多くを融
除により除去するには不十分である、請求項105の方
法。 - 【請求項113】 前記ステップ(b)の前記表面層の
前記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記
レーザ露光領域で前記表面層の2重量%より多くを融除
により除去するには不十分である、請求項105の方
法。 - 【請求項114】 前記ステップ(b)の前記表面層の
前記レーザ露光領域での赤外放射線の前記吸収が、前記
レーザ露光領域で前記表面層を少しでも融除により除去
するには不十分である、請求項105の方法。 - 【請求項115】 湿式平版印刷部材を作成する方法で
あって、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去し、前記第一の架橋剤の一部を
反応させて親水性層を形成するステップと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体及び接着促進
剤を含む液体混合物をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去し、プライマー層を形成するス
テップと、 (e)前記プライマー層上に、第三の液体媒体、ポリマ
ー、赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混
合物をコーティングするステップと、 (f)前記ステップ(e)で形成された層を乾燥して前
記第三の液体媒体を除去し、前記親水性層中に存在する
前記第一の架橋剤の追加の部分を反応させ、前記第二の
架橋剤の一部を反応させて赤外線吸収層を形成するステ
ップと、 (g)前記赤外線吸収層上に、第四の液体媒体及びイン
ク受容性ポリマーを含む液体混合物をコーティングする
ステップと、 (h)前記ステップ(g)で形成された層を乾燥して前
記第四の液体媒体を除去し、インク受容性層を形成して
ポジティブワーキング平版印刷部材を形成し、(i)前
記表面層、前記赤外線吸収層、及び前記親水性層が赤外
放射線に対する露光前は水又は洗浄溶液での洗浄によっ
ては除去可能でなく、(ii)前記洗浄溶液が10より
大きくないpHを有することにより特徴付けられるステ
ップと、 (i)イメージに従うパターンで前記部材を赤外線レー
ザを用いて赤外放射線に露光し、レーザ露光領域で前記
赤外線吸収層に赤外放射線の吸収を行わせ、前記レーザ
露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸収層を水又は前
記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするが、前記レー
ザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸収層の合わせ
て10%より多くを融除により除去するには不十分であ
るステップと、及び (j)水又は前記洗浄溶液で前記表面層及び前記赤外線
吸収層の前記レーザ露光領域を除去して、下側に横たわ
る親水性層を現出させるステップとからなる方法。 - 【請求項116】 湿式平版印刷部材を作成する方法で
あって、 (a)第一の液体媒体、親水性ポリマー、及び第一の架
橋剤を含む液体混合物を基体上にコーティングするステ
ップと、 (b)前記ステップ(a)で形成された層を乾燥して前
記第一の液体媒体を除去して親水性層を形成するステッ
プと、 (c)前記親水性層上に、第二の液体媒体及び接着促進
剤を含む液体混合物をコーティングするステップと、 (d)前記ステップ(c)で形成された層を乾燥して前
記第二の液体媒体を除去し、プライマー層を形成するス
テップと、 (e)前記プライマー層上に、第三の液体媒体、ポリマ
ー、赤外線吸収増感剤、及び第二の架橋剤を含む液体混
合物をコーティングし、前記第二の架橋剤の一部が前記
親水性層中に浸透するステップと、 (f)前記ステップ(e)で形成された層及び下側に横
たわる前記プライマー層及び前記親水性層を乾燥して前
記第三の液体媒体を除去し、前記親水性層中に存在する
前記第二の架橋剤の一部を反応させて赤外線吸収層を形
成するステップと、 (g)前記赤外線吸収層上に、第四の液体媒体及びイン
ク受容性ポリマーを含む液体混合物をコーティングする
ステップと、 (h)前記ステップ(g)で形成された層を乾燥して前
記第四の液体媒体を除去し、インク受容性層を形成して
ポジティブワーキング平版印刷部材を形成し、(i)前
記表面層、前記赤外線吸収層、及び前記親水性層が赤外
放射線に対する露光前は水又は洗浄溶液での洗浄によっ
ては除去可能でなく、(ii)前記洗浄溶液が10より
大きくないpHを有することにより特徴付けられるステ
ップと、 (i)イメージに従うパターンで前記部材を赤外線レー
ザを用いて赤外放射線に露光し、レーザ露光領域で前記
赤外線吸収層に赤外放射線の吸収を行わせ、前記レーザ
露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸収層を水又は前
記洗浄溶液での洗浄により除去可能とするが、前記レー
ザ露光領域で前記表面層及び前記赤外線吸収層の合わせ
て10%より多くを融除により除去するには不十分であ
るステップと、及び (j)水又は前記洗浄溶液で前記表面層及び前記赤外線
吸収層の前記レーザ露光領域を除去して、下側に横たわ
る親水性層を現出させるステップとからなる方法。 - 【請求項117】前記ステップ(a)で形成された層の
乾燥が前記第一の架橋剤の一部を反応させ、更にステッ
プ(c)で形成された層の乾燥が前記親水性層中に存在
する前記第一の架橋剤の追加の部分を反応させると共に
前記第二の架橋剤の一部を反応させる、請求項103の
方法。 - 【請求項118】(a)基体と、 (b)前記基体の上側に横たわる親水性層と、及び (c)前記親水性層の上側に横たわるインク受容性表面
層とを含み、 (i)前記表面層が、赤外イメージング放射線の吸収、
前記赤外イメージング放射線の吸収前に水又は洗浄溶液
での洗浄により除去可能でないこと、及びレーザ露光領
域で前記表面層の10重量%より多くを融除しない赤外
放射線へのイメージに従う露光とそれに続く水又は前記
洗浄溶液での洗浄による前記表面層のレーザ露光領域の
除去により下側に横たわる親水性層が現出される結果と
して湿式平版印刷表面を形成するよう適合されているこ
とにより特徴付けられ、(ii)前記親水性層が水又は
前記洗浄溶液での洗浄により除去可能でないことにより
特徴付けられ、及び(iii)前記洗浄溶液が10より
大きくないpHを有することにより特徴付けられる、湿
式ポジティブワーキング平版印刷部材。 - 【請求項119】 前記親水性層と前記表面層との間に
挟まれたプライマー層をさらに含み、前記プライマー層
が接着促進剤を含む、請求項118の湿式ポジティブワ
ーキング平版印刷部材。 - 【請求項120】(a)基体と、 (b)前記基体の上側に横たわる親水性層と、 (c)前記親水性層の上側に横たわる赤外線吸収層と、
及び (d)前記親水性層の上側に横たわるインク受容性表面
層とを含み、 (i)前記表面層が赤外イメージング放射線の吸収によ
る融除の欠如により特徴付けられ、(ii)前記赤外線
吸収層が赤外イメージング放射線の吸収により特徴付け
られ、(iii)前記表面層及び赤外線吸収層が、前記
赤外イメージング放射線の吸収前に水又は洗浄溶液での
洗浄により除去可能でないこと、及びレーザ露光領域で
前記表面層及び赤外線吸収層の10重量%より多くを融
除しない赤外放射線へのイメージに従う露光とそれに続
く水又は前記洗浄溶液での洗浄による前記表面層及び赤
外線吸収層の露光領域の除去により下側に横たわる親水
性層が現出される結果として湿式平版印刷表面を形成す
るよう適合 されていることにより特徴付けられ、(i
v)前記親水性層が水又は前記洗浄溶液での洗浄により
除去可能でないことにより特徴付けられ、(v)前記洗
浄溶液が10より大きくないpHを有することにより特
徴付けられる、湿式ポジティブワーキング平版印刷部
材。 - 【請求項121】 前記親水性層と前記赤外線吸収層と
の間に挟まれたプライマー層をさらに含み、前記プライ
マー層が接着促進剤を含む、請求項120の湿式ポジテ
ィブワーキング平版印刷部材。
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