JP2000221667A - 画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法 - Google Patents

画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像強度、耐刷力の劣化がなく、安定した湿
し水供給ができ、結果として安定した印刷品質を得るこ
との出来る画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用
いた平版印刷版の作製方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に、異なる2種以上のポリマー
粒子を含有する画像形成層を有し、前記ポリマー粒子の
少なくとも1種の熱融着性により画像形成がなされるこ
とを特徴とする画像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用の画像形成
材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作
製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷工程は原稿画像からネガもし
くはポジフィルムを作製し、フィルムを介して、アルミ
砂目支持体上に感光層を有する平版印刷版材料に画像を
露光し、アルカリ性現像液で現像処理を行うことで平版
印刷版を作製し、これを印刷機に取り付け印刷を行って
いた。
【0003】近年、コンピューターの普及に伴い、フィ
ルムなどを介さずに原稿画像の電子データを直接印刷版
に描画するコンピューター・ツー・プレート(CTP)
技術が普及しつつあり、フィルム作製に要していた時間
短縮、コスト削減が可能となってきている。これらの技
術に必要な平版印刷版材料としては、アルミ砂目支持体
上に光重合性感光層を有するものや、銀塩を利用したも
のなどがあるが、これらの材料は画像形成のためアルカ
リ性現像液を使用する。
【0004】又、CTP普及と同期して、印刷現場の作
業環境もオフィス化が進み、また環境適性の面からもア
ルカリ現像を要しない平版印刷版材料が望まれるように
なり、更には全く現像処理を必要としない平版印刷版材
料が望まれるようになってきた。
【0005】特開平9−123387号、同9−123
388号、同9−131850号、同9−171249
号、同9−127683号の各公報には、印刷用親水性
支持体上に親水性結着剤に分散された疎水性熱可塑性重
合体粒子を含有する層を有する平版印刷版と、その作製
方法が開示されている。
【0006】これらの材料は、画像部は疎水性熱可塑性
重合体粒子の熱融着により形成され、非画像部は分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子は親水性結着剤と共に水
で除去できるため、水現像処理可能な平版印刷版材料が
提供できる。しかし画像部には、親水性結着剤が混在し
ているため、画像強度、耐刷力の劣化が懸念される。
【0007】さらに画像描画後、印刷機のシリンダー上
で、印刷用インキ及び/又は湿し水の存在下で現像処理
が可能なため、実質的に現像処理機を必要としない刷版
の作成が可能であるが、現像終了までにかなりの時間を
要する。又、現像時の生成物が印刷機の湿し水に流れ込
むため、湿し水供給の経路の汚染が激しく、安定した湿
し水供給ができなくなり、結果として安定した印刷品質
が得られないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のごと
き問題を解決するためになされた。即ち、本発明の目的
は、画像強度、耐刷力の劣化がなく、安定した湿し水供
給ができ、結果として安定した印刷品質を得ることの出
来る画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平
版印刷版の作製方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成の何れかを採ることにより達成される。
【0010】〔1〕 支持体上に、異なる2種以上のポ
リマー粒子を含有する画像形成層を有し、前記ポリマー
粒子の少なくとも1種の熱融着性により画像形成がなさ
れることを特徴とする画像形成材料。
【0011】〔2〕 MFT(最低成膜温度)が異なる
2種以上のポリマー粒子を含有する画像形成層を有する
ことを特徴とする〔1〕記載の画像形成材料。
【0012】〔3〕 前記MFTが以下の条件を満たす
ことを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の画像形成材
料。
【0013】25℃<ポリマー粒子の最も低いMFT
≦75℃ ポリマー粒子の2番目に低いMFTが90℃以上 〔4〕 前記2番目に低いMFTを呈するポリマー粒子
の融点が150℃以下であることを特徴とする〔3〕記
載の画像形成材料。
【0014】〔5〕 最も低いMFTを呈するポリマー
粒子の含有重量と2番目に低いMFTを呈するポリマー
粒子の含有重量の比率が60:40〜10:90である
ことを特徴とする〔4〕記載の画像形成材料。
【0015】〔6〕 前記画像形成層または支持体の少
なくとも何れかが更に光を吸収して熱に変換する機能を
有することを特徴とする〔1〕,〔2〕,〔3〕,
〔4〕または〔5〕記載の画像形成材料。
【0016】〔7〕 前記画像形成層がポリマー粒子の
み、もしくはポリマー粒子と光を吸収して発熱する物質
のみからなることを特徴とする〔1〕,〔2〕,
〔3〕,〔4〕,〔5〕または〔6〕記載の画像形成材
料。
【0017】〔8〕 前記〔1〕〜〔7〕の何れか1項
記載の画像形成材料の支持体が印刷用親水性支持体であ
ることを特徴とする平版印刷版材料。
【0018】
〔9〕 前記〔8〕記載の平版印刷版材料
を印刷機のシリンダーに固定し、印刷用インク又は湿し
水の少なくとも何れかの存在下で現像処理することを特
徴とする平版印刷版の作製方法。
【0019】本発明の画像形成層には主にポリマー粒
子、親水性結着剤、光熱変換剤などが含有されている。
【0020】本発明に利用可能なポリマー粒子は、種々
の樹脂のラテックス、エマルジョンなど水分散体の形態
をとるものが挙げられ、ポリマー粒子を構成する樹脂と
しては、アクリル系樹脂、アイオノマー樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム類、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン
樹脂、ワックス類などが挙げられる。
【0021】本発明に利用可能なアクリル系樹脂として
は、アクリル酸エステル、メタアクリル酸を必須成分と
した共重合体が挙げられ、例えばメタクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、スチレン等を共重合したものが挙げ
られる。
【0022】本発明に利用可能な合成ゴム類としては、
ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、
スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−
ブタジエン共重合体、メタアクリル酸エステル−ブタジ
エン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−イソプレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体が挙げられる。
【0023】本発明に利用可能なワックス類としてはカ
ルナウバワックス、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、ホホバ
油、ラノリン、オゾケライト、パラフィンワックス、モ
ンタンワックス類、キャンデリンワックス、セレシンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、ライスワック
スなどの天然ワックス、ポリエチレンワックス、フィッ
シャートロプシュワックス、モンタンワックス誘導体、
パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワッ
クス誘導体、高級脂肪酸等が挙げられる。
【0024】画像形成層中のポリマー粒子の含有量は、
画像形成を可能とするために、70wt%以上、好まし
くは95wt%以上、さらに好ましくは100wt%で
あるのがよい。
【0025】本発明における画像形成層には、少なくと
も2種類以上のポリマー粒子を含有していることが好ま
しく、とりわけ異なる最低成膜温度(MFT)が、好ま
しくは15℃以上異なるMFTを示すポリマー粒子を含
んでいるものがよい。
【0026】さらに好ましくは、それらのポリマー粒子
のMFTが、 25℃<ポリマー粒子の最も低いMFT≦75℃、 ポリマー粒子の2番目に低いMFTが90℃以上、の
関係を有していることが好ましく、特に望ましいのは、 前記2番目に低いMFTを呈するポリマー粒子の融点
が150℃以下、 であることが好ましい。
【0027】画像形成層に上記条件のポリマー粒子を
含有させることにより、適度な被膜形成性が付与され、
擦過性などが向上し、画像形成材料の取り扱い性が向上
する。また低い温度で融着が可能であるため、少ない露
光エネルギーで画像形成することにも寄与する。
【0028】又、画像形成層に上記条件、のポリマ
ー粒子を含有させることにより、画像部にハード成分を
付与することができ、耐刷性を向上させることが可能と
なる。また、非画像部においては、低温での融着を防
ぎ、保存時のかぶりを防止できる。ポリマー粒子が上記
の条件を持たせるため、樹脂の組成を選択することにな
る。とりわけ、の条件を満たすポリマー粒子として
上述したスチレン−アクリル系共重合樹脂、ワックス類
の粒子が適している。
【0029】ポリマー粒子の最低成膜温度(MFT)
は、たとえば「高分子ラテックスの化学」(室井宗一
著;高分子刊行会)に記載された方法で測定できる。す
なわち、高温から低温までの温度勾配を有するアルミ板
の上にポリマー粒子分散液を薄く流延し乾燥させる。ポ
リマー粒子が成膜すると透明性が得られるため、透明に
なり始めた点のアルミ板の温度を測定し、それを最低成
膜温度とする。
【0030】との条件を満たす画像形成層に含まれ
るポリマー粒子の重量比率は60:40〜10:90が
好ましく、この比率をはずれると、被膜強度と印刷機上
現像性、耐刷性のバランスが得にくくなることがある。
【0031】本発明の画像形成層には被膜性を向上させ
るために、親水性結着剤を少量含有させても良い。親水
性結着剤としては公知のものが利用でき、水溶性(コ)
ポリマー、即ち、合成ホモポリマーもしくはコポリマー
が用いられる。例えばポリビニルアルコール、ポリ(メ
タ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリビニルメチ
ルエーテル、又は天然結合剤、例えばゼラチン、多糖
類、デキストラン、プルラン、セルロース、アラビアゴ
ム、アルギニン酸等である。また親水性結着剤は、フェ
ノール性ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基を有す
る水に不溶性、アルカリ溶解性又は膨潤性樹脂であって
も良い。
【0032】本発明において親水性結着剤の含有量は、
印刷機上の現像性を早めるため、また印刷機の汚染を防
止するために、画像形成層の被膜形成を確保できる範囲
で少ない方が好ましい。画像形成層の構成成分の5wt
%以下、さらには全く含有しないのが好ましい。親水性
結着剤の量が5wt%を越えると、印刷機上現像性が遅
く、5wt%以下にすると印刷機上現像性が早くなる。
これは親水性結着剤含有量が多い場合には湿し水による
親水性結着剤の溶解が現像に大きく寄与し、親水性結着
剤が少ない場合には、印刷用の粘調なインキによりポリ
マー粒子が支持体から引き剥がされるのが現像に大きく
寄与する、現像機構の違いのためと推測される。
【0033】また親水性結着剤の量が5wt%を越える
と、現像物中のポリマー粒子が親水性結着剤と共に湿し
水に混入やすくなる傾向があり、そうなれば印刷機、と
りわけ湿し水供給部を汚染してしまう。
【0034】本発明の画像形成層には、レーザー記録す
るために、レーザー光を吸収して熱に変換する光熱変換
剤が含有されていても良い。光熱変換剤としてはカーボ
ンブラック、チタンブラック、金属カーバイド、ホウ化
物、窒化物、炭化窒化物、青銅構造酸化物及び構造的に
青銅属に関連するがA成分がない酸化物、例えばWO
2.9、導電性ポリマー分散液、例えばポリピロール又は
ポリアニリンに基づく導電性ポリマー分散液やシアニン
系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、
チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系
色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオ
アミド系の有機金属錯体などが好適に用いられる。
【0035】具体的には特開昭63−139191号、
同64−33547号、特開平1−160683号、同
1−280750号、同1−293342号、同2−2
074号、同3−26593号、同3−30991号、
同3−34891号、同3−36093号、同3−36
094号、同3−36095号、同3−42281号、
同3−97589号、同3−103476号等の各公報
に記載の化合物が挙げられる。
【0036】本発明の画像形成材料の支持体としては公
知のものが利用でき、たとえばアルミニウム、ステンレ
ス、クロム、ニッケル等の金属板、あるいはポリエステ
ルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム等のプラスチックフィルムや、紙、合成紙、樹脂
コーティングした紙に前述の金属薄膜をラミネート又は
蒸着したもの、例えばポリエステルフィルム、塩化ビニ
ルフィルム、ナイロンフィルムなどが利用できる。
【0037】これらの支持体には、レーザー記録をする
ために光熱変換機能を付与することができ、たとえば、
上記支持体上に、カーボンブラックや特開昭52−20
842号公報に記載の金、銀、アルミニウム、クロム、
ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン等の
メタルブラックの蒸着層、蒸着膜を形成する方法が挙げ
られる。またプラスチックフィルムの場合には、前述し
た光熱変換剤をフィルム成形前に練り混んでおく方法も
挙げられる。
【0038】本発明の画像形成材料は支持体として印刷
用親水性支持体を用いることもできる。印刷用親水性支
持体としては表面を砂目立て、陽極酸化処理、封孔処理
を施したアルミニウム板が挙げられる。砂目立て処理の
方法としては、例えば、機械的方法、電解によりエッチ
ングする方法が挙げられる。機械的方法としては、例え
ば、ボール研磨法、ブラシ研磨法、液体ホーニングによ
る研磨法、バフ研磨法が挙げられる。
【0039】アルミニウム材の組成等に応じて上述の各
種方法を単独もしくは組合せて用いることができる。好
ましいのは電解エッチングによる方法である。電解エッ
チングは、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸を単独な
いし2種以上混合した浴で行われる。砂目立て処理の
後、必要に応じてアルカリあるいは酸の水溶液によって
デスマット処理を行い中和して水洗する。
【0040】陽極酸化処理は、電解液として硫酸、クロ
ム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を一種または二種以
上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解し
て行われる。形成された陽極酸化被覆量は、1〜50m
g/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/
dm2である。封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、
ケイ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例
として挙げられる。
【0041】この他にアルミニウム板支持体に対して、
水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属塩の
水溶液による下引き処理を施すこともできる。親水性支
持体はその表面の水に対する接触角が60度以下、より
好ましくは40度以下である。
【0042】親水性支持体の厚さは、50〜1000μ
m、好ましくは75〜500μmの範囲であるものを好
適に使用することができる。
【0043】感光層側の表面粗さがRaで0.2〜0.
8μmの範囲及び/又はRzで3.0〜6.0μmの範
囲であるアルミニウム支持体を用いることが好ましい。
封孔処理された親水性支持体には、珪酸ナトリウムなど
で親水化処理することができる。
【0044】印刷用親水性支持体としては、上述した支
持体に親水性層を塗設することにより作製することもで
きる。親水性層としては、親水性結着剤を架橋すること
で層を形成したもの、金属酸化物微粒子など高親水性の
粒子を自己造膜させたものが挙げられる。
【0045】親水性層を構成する親水性結着剤として
は、親水性(コ)ポリマー、例えば、ポリビニルアルコ
ール、アクリルアミド、メチロールアクリルアミド、メ
チロールメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル
酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレートのホモポリマー又はコポリマーなどのア
クリル樹脂、あるいはマレイン酸/ビニルメチルエーテ
ルコポリマー、ポリエステル類、ポリウレタン類、セル
ロース類、ゼラチン等を用いることができる。
【0046】親水性結着剤を架橋するための架橋剤とし
ては、たとえばメラミン樹脂、ホルムアルデヒド、グリ
オキサル、ポリイソシアナート、加水分解テトラ−アル
キルオルトシリケート等が利用できる。
【0047】金属酸化物微粒子としては、コロイダルシ
リカ、アルミナゾル、チタニアゾル、その他の金属酸化
物のゾルが挙げられる。金属酸化物微粒子の形態として
は、球状、針状、羽毛状、その他のいずれの形態でも良
い。平均粒径としては3〜100nmであることが好ま
しく、平均粒径が異なる数種の金属酸化物微粒子を併用
することもできる。また、粒子表面に表面処理がなされ
ていても良い。上記のなかでも特にコロイダルシリカが
比較的低温の乾燥条件であっても造膜性が高く好まし
い。
【0048】親水性層には、親水性、保水性を高めるた
め、また親水性層表面粗さを好適な範囲にするため、多
孔質無機粒子を含有していても良い。多孔質無機粒子と
しては、多孔質シリカまたは多孔質アルミノシリケート
粒子、あるいはゼオライト粒子が好ましい。又、多孔質
粒子は塗布層全体の30〜95wt%であることが好ま
しい。
【0049】粒子の多孔性としては、分散前の状態で,
細孔容積で1.0cc/g以上であることが好ましく、
1.2cc/g以上であることがより好ましく、さらに
は1.8〜2.5cc/gであることが好ましい。
【0050】多孔質無機粒子の粒径としては,親水性層
に含有されている状態で、実質的に1μm以下であるこ
とが好ましく、さらには0.5μm以下であることが好
ましい。1μmより大きい粗大な多孔質無機粒子を除去
するために、親水性層塗布液を機械的に分散処理を行
い、粗大粒子を破砕してもよい。
【0051】上記親水性層にはレーザー記録をするため
に光熱変換機能を付与することができ、前述した光熱変
換剤を含有させることができる。
【0052】本発明の画像形成材料はサーマルヘッドに
より潜像付与が可能である。また、画像形成層及び/又
は支持体に光熱変換機能がある場合には、レーザー光線
による記録も可能である。レーザー光源としてはアルゴ
ンレーザー、He−Neガスレーザー、YAGレーザ
ー、半導体レーザーなどが挙げられる。
【0053】潜像が付与された画像形成材料は水やアル
カリ性の現像液などで現像処理が可能である。支持体と
して、親水性支持体を使用する場合、上記の現像処理方
法の他に、画像形成材料を印刷機のシリンダーに取り付
け、シリンダーを回転させながら印刷用インキ供給及び
/又は印刷用湿し水を供給することにより、印刷機上で
現像することが出来る。又、同様に印刷用インキ供給及
び/又は印刷用湿し水を供給しながらシリンダーを数回
回転させた後、印刷用紙を搬送することにより、現像物
を印刷用紙で除去する方法も採ることが出来る。更には
シリンダーに画像形成材料を取り付けた後、いきなり印
刷状態(シリンダー回転と同時に印刷用インキ供給、印
刷用湿し水供給及び紙の搬送を行う)にすることによ
り、印刷機上で現像することが出来る。
【0054】
【実施例】次に本発明を実施例にて更に説明するが、本
発明の態様はこれに限定されるものではない。
【0055】親水性支持体の作製1 厚さ200μmのPETフィルムに15W/(m2・m
in)の条件でコロナ放電処理を行った後、コロナ面に
下記組成からなる下引層塗布液をワイヤーバー#9を用
いて塗布し、150℃、10分間乾燥させ乾燥膜厚約3
μmからなる下引層を有する支持体を得た。
【0056】 −下引層組成− バイロン200(線状ポリエステル樹脂;東洋紡績社製) 3.6重量部 コロネート3041(イソシアネート架橋剤、固型分50%溶液;日本ポリウレ タン工業社製) 1.0重量部 メチルエチルケトン 36.5重量部 下記組成をガラスビーズを用いて1時間ミル分散し、親
水性層塗布液を得た。得られた塗布液をワイヤーバー#
10で塗布し100℃、10分間乾燥させて、乾燥膜厚
約3μmからなる親水性層を有する支持体を得た。
【0057】 −親水性層組成− チタンブラック13M(三菱マテリアル社製) 1.6重量部 AMTシリカ(多孔質粒子、水澤化学工業社製) 6.4重量部 スノーテックOS(コロイダルシリカ;固型分20%、日産化学工業社製) 19.2重量部 Z−100(反応性ポリビニルアルコール;日本合成化学工業社製) 0.9重量部 スミレーズレジン613(メラミン樹脂;固型分80%、住友化学工業社製) 0.10重量部 ACX−P(反応促進触媒;固型分35%、住友化学工業社製) 0.02重量部 スミコランダムAA−5(アルミナ粒子、住友化学工業社製) 3.2重量部 純水 48.6重量部 親水性支持体の作製2 厚さ200μmのPETフィルムに15W/(m2・m
in)の条件でコロナ放電処理を行った後、コロナ面に
下記組成からなる下引層塗布液をワイヤーバー#9を用
いて塗布し、150℃、10分間乾燥させ乾燥膜厚約3
μmからなる下引層を有する支持体を得た。
【0058】 −下引層組成− バイロン200(線状ポリエステル樹脂;東洋紡績社製) 3.6重量部 コロネート3041(イソシアネート架橋剤、固型分50%溶液;日本ポリウレ タン工業社製) 1.0重量部 メチルエチルケトン 36.5重量部 下記組成をガラスビーズを用いて1時間ミル分散し、親
水性層塗布液を得た。得られた塗布液をワイヤーバー#
10で塗布し100℃、10分間乾燥させて、乾燥膜厚
約3μmからなる親水性層を有する支持体を得た。
【0059】 −親水性層組成− AMTシリカ(多孔質粒子、水澤化学工業社製) 7.0重量部 スノーテックスOS(コロイダルシリカ;固型分20%、日産化学工業社製) 22.4重量部 Z−100(反応性ポリビニルアルコール、日本合成化学工業社製) 1.0重量部 スミレーズレジン613(メラミン樹脂;固型分80%、住友化学工業社製) 0.12重量部 ACX−P(反応促進触媒;固型分35%、住友化学工業社製) 0.03重量部 スミコランダムAA−5(アルミナ粒子、住友化学工業社製) 3.2重量部 純水 46.2重量部 親水性支持体の作製3 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調
質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水
溶液に浸漬し、1分間脱脂処理を行なった後水洗した。
この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた10
%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗した。
【0060】次いで、このアルミニウム板を0.3重量
%の硝酸水溶液において、温度25℃、電流密度100
A/dm2の条件で交流電流により60秒間電解粗面化
を行なった後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム
水溶液中で10秒間のデスマット処理を行なった。
【0061】デスマット処理を行なった粗面化アルミニ
ウム板を15%硫酸溶液中で、温度25℃、電流密度1
0A/dm2、電圧15Vの条件で1分間陽極酸化処理
を行ない、更に3%硅酸ソーダ、温度90℃で封孔処理
を行なって親水性支持体1を作製した。珪酸処理後の支
持体上のRaは0.43μmであった。
【0062】ポリマー粒子の水分散液1 1,000mlの4つ口フラスコに撹拌器、温度計、滴
下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを
導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350ccを加えて内温
が80℃となるまで加熱した。
【0063】分散剤としてラウリル硫酸ナトリウム3.
5g添加し、さらに開始剤として過硫酸アンモニウム
0.45gを添加し、次いで下記モノマー組成1を滴下
ロートで約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そ
のまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除
去した。その後冷却しアンモニア水でpH7に調整し、
最後に不揮発分が50wt%となるように純水を添加し
てポリマー粒子の水分散液−1を得た。
【0064】得られたポリマー粒子の水分散液をアルミ
板に塗布し、室温で乾燥した。これを加熱器に入れ、2
5℃から2℃/minで昇温させ、ポリマー粒子が溶融
してフィルム状に透明になる温度(MFT)を確認した
結果、60℃であった。また示差熱分析により融点を測
定した結果、融点は63℃であった。
【0065】 モノマー組成1 スチレン 60g ブチルアクリレート 25g メタアクリル酸 5g ポリマー粒子の水分散液2 ポリマー粒子の水分散液1のモノマー組成を下記に変更
した以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散液を
製造した。得られたポリマー粒子のMFTは68℃であ
り、融点は71℃であった。
【0066】 モノマー組成2 スチレン 65g ブチルアクリレート 20g メタアクリル酸 5g ポリマー粒子の水分散液3 ポリマー粒子の水分散液1のモノマー組成1を下記に変
更した以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散液
を製造した。得られたポリマー粒子のMFTは81℃で
あり、融点は85℃であった。
【0067】 モノマー組成3 スチレン 70g ブチルアクリレート 15g メタアクリル酸 5g ポリマー粒子の水分散液4 ポリマー粒子の水分散液1のモノマー組成1を下記に変
更した以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散液
を製造した。得られたポリマー粒子のMFTは95℃で
あり、融点は102℃であった。
【0068】 モノマー組成4 スチレン 75g ブチルアクリレート 10g メタアクリル酸 5g 画像形成層 表1の通り、親水性支持体上に下記の各画像形成層塗布
液をワイヤーバー#5で塗布し、50℃、3分間乾燥し
て積層し平版印刷版材料を得た。画像形成層は乾燥重量
で約1.0g/m2であった。
【0069】 −画像形成層塗布液1− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 ポリマー粒子の水分散液2(MFT68℃、融点71℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 56.0重量部 −画像形成層塗布液2− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 ポリマー粒子の水分散液3(MFT81℃、融点85℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 56.0重量部 −画像形成層塗布液3− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 ポリマー粒子の水分散液4(MFT95℃、融点102℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 56.0重量部 −画像形成層塗布液4− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 8.75重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 56.25重量部 −画像形成層塗布液5− ポリマー粒子の水分散液4(MFT95℃、融点102℃;固型分50%溶液) 7.0重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 8.75重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 54.25重量部 −画像形成層塗布液6− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 10.50重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 4.38重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 55.12重量部 −画像形成層塗布液7− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 0.84重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 16.80重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.00重量部 純水 52.36重量部 −画像形成層塗布液8− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 4.20重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 12.25重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.00重量部 純水 53.55重量部 −画像形成層塗布液9− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 5.70重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 16.63重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 5.00重量部 純水 72.68重量部 −画像形成層塗布液10− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 6.0重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 17.5重量部 純水 76.5重量部 −画像形成層塗布液11− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 5.4重量部 A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 15.75重量部 チタンブラック 純水 68.85重量部 −画像形成層塗布液12− ポリマー粒子の水分散液1(MFT60℃、融点63℃;固型分50%溶液) 14.0重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 56.0重量部 −画像形成層塗布液13− A206(マイクロクリスタリンワックス水分散物、MFT=103℃、融点1 08℃、固型分40%、岐阜セラック製造社製) 17.5重量部 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) の10%水溶液 30.0重量部 純水 52.5重量部 −画像形成層塗布液14− ポリマー粒子の水分散液3(MFT81℃、融点85℃;固型分50%溶液) 20.0重量部 純水 80.0重量部 評価内容 −画像形成層塗膜強度− 作製した平版印刷版材料の画像形成層塗膜の強度を、指
で擦ることにより下記の様に評価した。
【0070】 ○…指の擦り跡が見られず、印刷に十分使用できるレベ
ル、 △…指の擦り跡があるが、印刷には使用できるレベル、 ×…指の擦り跡状に画像形成層の欠落があり、印刷には
使用できないレベル。
【0071】次に、作製した平版印刷版材料に半導体レ
ーザー(波長830nm、出力100mW)で画像露光
を行った。レーザー光径はピークにおける強度の1/e
2で13μmであった。また解像度は走査方向、副走査
方向とも2000dpiとした。
【0072】画像描画した平版印刷版を現像処理するこ
となく印刷機(ハイデルGTO)のシリンダーに設置
し、エッチング液としてSEU−3(コニカ社製)の4
5倍水希釈液を、インキとしてハイエコー紅(東洋イン
キ製造株式会社製)を用い、印刷を行った。
【0073】評価項目 −現像性− 得られた印刷物の非画像部反射濃度が0.05以下にな
った点を現像終点として、印刷開始から反射濃度が0.
05以下になるまでの印刷枚数を現像性の指標とした。
【0074】−感度− 現像終了後の印刷物上の画像で、175線相当の細線が
鮮明に得られる露光エネルギー量を平版印刷版材料の感
度の指標とした。
【0075】−耐刷性− 印刷物上の画像で、175線相当の細線にカスレが生じ
るまでの印刷枚数を耐刷性の指標とした。
【0076】−保存性評価− 相対湿度80%、40℃の環境下で3日間保存した平版
印刷版について、上記と同様に現像性の評価を行った。
【0077】−印刷機の汚染具合の評価− 各平版印刷版材料を印刷機上で連続5回現像処理を行っ
た後、湿し水を供給するためのモルトンを24時間放置
することにより乾燥させた。乾燥させたモルトンを再度
印刷機に設置し、ポジ型PS版VS(富士写真フィルム
工業社製)を用いて印刷を行い以下のように評価した。
【0078】 ○…吸水性は劣化せず、印刷初期から非画像部の汚れは
発生しないレベル、 △…印刷初期において、吸水性は劣化していたが、時間
と共に元の吸水性に回復し、十分印刷に使えるレベル、 ×…吸水性がなく、印刷時に水供給できず使えないレベ
ル。
【0079】結果は下記表1に示した。
【0080】
【表1】
【0081】本発明のごとく、MFTの異なるポリマー
粒子を含む画像形成層を利用することにより塗膜強度と
耐刷性や現像性などの印刷適性が改良された。また画像
形成層に親水性結着剤を含有させないことにより、現像
性がさらに向上し、印刷機汚染性も低減された。
【0082】
【発明の効果】本発明により、画像強度、耐刷力の劣化
がなく、安定した湿し水供給ができ、結果として安定し
た印刷品質を得ることの出来る画像形成材料と平版印刷
版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法を提供す
ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/032 G03F 7/30 7/30 B41M 5/26 S Fターム(参考) 2H025 AA00 AA12 AA13 AB03 AC08 AD01 CB06 CB32 CB51 CC12 CC20 FA03 FA17 2H084 AA14 AE05 BB02 BB04 BB13 CC05 2H096 AA06 AA08 BA16 BA20 CA03 CA20 EA04 GA08 2H111 HA00 HA14 HA23 HA35 2H114 AA04 AA22 AA24 BA02 DA04 DA15 DA25 DA26 DA56 DA73 EA03 EA04 GA09 GA22 GA34 GA38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、異なる2種以上のポリマー
    粒子を含有する画像形成層を有し、前記ポリマー粒子の
    少なくとも1種の熱融着性により画像形成がなされるこ
    とを特徴とする画像形成材料。
  2. 【請求項2】 MFT(最低成膜温度)が異なる2種以
    上のポリマー粒子を含有する画像形成層を有することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成材料。
  3. 【請求項3】 前記MFTが以下の条件を満たすことを
    特徴とする請求項1又は2記載の画像形成材料。 25℃<ポリマー粒子の最も低いMFT≦75℃ ポリマー粒子の2番目に低いMFTが90℃以上
  4. 【請求項4】 前記2番目に低いMFTを呈するポリマ
    ー粒子の融点が150℃以下であることを特徴とする請
    求項3記載の画像形成材料。
  5. 【請求項5】 最も低いMFTを呈するポリマー粒子の
    含有重量と2番目に低いMFTを呈するポリマー粒子の
    含有重量の比率が60:40〜10:90であることを
    特徴とする請求項4記載の画像形成材料。
  6. 【請求項6】 前記画像形成層または支持体の少なくと
    も何れかが更に光を吸収して熱に変換する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の
    画像形成材料。
  7. 【請求項7】 前記画像形成層がポリマー粒子のみ、も
    しくはポリマー粒子と光を吸収して発熱する物質のみか
    らなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5また
    は6記載の画像形成材料。
  8. 【請求項8】 前記請求項1〜7の何れか1項記載の画
    像形成材料の支持体が印刷用親水性支持体であることを
    特徴とする平版印刷版材料。
  9. 【請求項9】 前記請求項8記載の平版印刷版材料を印
    刷機のシリンダーに固定し、印刷用インク又は湿し水の
    少なくとも何れかの存在下で現像処理することを特徴と
    する平版印刷版の作製方法。
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