JP2000221667A - 画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法 - Google Patents
画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法Info
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Abstract
し水供給ができ、結果として安定した印刷品質を得るこ
との出来る画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用
いた平版印刷版の作製方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に、異なる2種以上のポリマー
粒子を含有する画像形成層を有し、前記ポリマー粒子の
少なくとも1種の熱融着性により画像形成がなされるこ
とを特徴とする画像形成材料。
Description
材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作
製方法に関するものである。
くはポジフィルムを作製し、フィルムを介して、アルミ
砂目支持体上に感光層を有する平版印刷版材料に画像を
露光し、アルカリ性現像液で現像処理を行うことで平版
印刷版を作製し、これを印刷機に取り付け印刷を行って
いた。
ルムなどを介さずに原稿画像の電子データを直接印刷版
に描画するコンピューター・ツー・プレート(CTP)
技術が普及しつつあり、フィルム作製に要していた時間
短縮、コスト削減が可能となってきている。これらの技
術に必要な平版印刷版材料としては、アルミ砂目支持体
上に光重合性感光層を有するものや、銀塩を利用したも
のなどがあるが、これらの材料は画像形成のためアルカ
リ性現像液を使用する。
業環境もオフィス化が進み、また環境適性の面からもア
ルカリ現像を要しない平版印刷版材料が望まれるように
なり、更には全く現像処理を必要としない平版印刷版材
料が望まれるようになってきた。
388号、同9−131850号、同9−171249
号、同9−127683号の各公報には、印刷用親水性
支持体上に親水性結着剤に分散された疎水性熱可塑性重
合体粒子を含有する層を有する平版印刷版と、その作製
方法が開示されている。
重合体粒子の熱融着により形成され、非画像部は分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子は親水性結着剤と共に水
で除去できるため、水現像処理可能な平版印刷版材料が
提供できる。しかし画像部には、親水性結着剤が混在し
ているため、画像強度、耐刷力の劣化が懸念される。
で、印刷用インキ及び/又は湿し水の存在下で現像処理
が可能なため、実質的に現像処理機を必要としない刷版
の作成が可能であるが、現像終了までにかなりの時間を
要する。又、現像時の生成物が印刷機の湿し水に流れ込
むため、湿し水供給の経路の汚染が激しく、安定した湿
し水供給ができなくなり、結果として安定した印刷品質
が得られないという問題があった。
き問題を解決するためになされた。即ち、本発明の目的
は、画像強度、耐刷力の劣化がなく、安定した湿し水供
給ができ、結果として安定した印刷品質を得ることの出
来る画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平
版印刷版の作製方法を提供することにある。
成の何れかを採ることにより達成される。
リマー粒子を含有する画像形成層を有し、前記ポリマー
粒子の少なくとも1種の熱融着性により画像形成がなさ
れることを特徴とする画像形成材料。
2種以上のポリマー粒子を含有する画像形成層を有する
ことを特徴とする〔1〕記載の画像形成材料。
ことを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の画像形成材
料。
≦75℃ ポリマー粒子の2番目に低いMFTが90℃以上 〔4〕 前記2番目に低いMFTを呈するポリマー粒子
の融点が150℃以下であることを特徴とする〔3〕記
載の画像形成材料。
粒子の含有重量と2番目に低いMFTを呈するポリマー
粒子の含有重量の比率が60:40〜10:90である
ことを特徴とする〔4〕記載の画像形成材料。
なくとも何れかが更に光を吸収して熱に変換する機能を
有することを特徴とする〔1〕,〔2〕,〔3〕,
〔4〕または〔5〕記載の画像形成材料。
み、もしくはポリマー粒子と光を吸収して発熱する物質
のみからなることを特徴とする〔1〕,〔2〕,
〔3〕,〔4〕,〔5〕または〔6〕記載の画像形成材
料。
記載の画像形成材料の支持体が印刷用親水性支持体であ
ることを特徴とする平版印刷版材料。
を印刷機のシリンダーに固定し、印刷用インク又は湿し
水の少なくとも何れかの存在下で現像処理することを特
徴とする平版印刷版の作製方法。
子、親水性結着剤、光熱変換剤などが含有されている。
の樹脂のラテックス、エマルジョンなど水分散体の形態
をとるものが挙げられ、ポリマー粒子を構成する樹脂と
しては、アクリル系樹脂、アイオノマー樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム類、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン
樹脂、ワックス類などが挙げられる。
は、アクリル酸エステル、メタアクリル酸を必須成分と
した共重合体が挙げられ、例えばメタクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、スチレン等を共重合したものが挙げ
られる。
ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、
スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−
ブタジエン共重合体、メタアクリル酸エステル−ブタジ
エン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−イソプレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体が挙げられる。
ルナウバワックス、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、ホホバ
油、ラノリン、オゾケライト、パラフィンワックス、モ
ンタンワックス類、キャンデリンワックス、セレシンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、ライスワック
スなどの天然ワックス、ポリエチレンワックス、フィッ
シャートロプシュワックス、モンタンワックス誘導体、
パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワッ
クス誘導体、高級脂肪酸等が挙げられる。
画像形成を可能とするために、70wt%以上、好まし
くは95wt%以上、さらに好ましくは100wt%で
あるのがよい。
も2種類以上のポリマー粒子を含有していることが好ま
しく、とりわけ異なる最低成膜温度(MFT)が、好ま
しくは15℃以上異なるMFTを示すポリマー粒子を含
んでいるものがよい。
のMFTが、 25℃<ポリマー粒子の最も低いMFT≦75℃、 ポリマー粒子の2番目に低いMFTが90℃以上、の
関係を有していることが好ましく、特に望ましいのは、 前記2番目に低いMFTを呈するポリマー粒子の融点
が150℃以下、 であることが好ましい。
含有させることにより、適度な被膜形成性が付与され、
擦過性などが向上し、画像形成材料の取り扱い性が向上
する。また低い温度で融着が可能であるため、少ない露
光エネルギーで画像形成することにも寄与する。
ー粒子を含有させることにより、画像部にハード成分を
付与することができ、耐刷性を向上させることが可能と
なる。また、非画像部においては、低温での融着を防
ぎ、保存時のかぶりを防止できる。ポリマー粒子が上記
の条件を持たせるため、樹脂の組成を選択することにな
る。とりわけ、の条件を満たすポリマー粒子として
上述したスチレン−アクリル系共重合樹脂、ワックス類
の粒子が適している。
は、たとえば「高分子ラテックスの化学」(室井宗一
著;高分子刊行会)に記載された方法で測定できる。す
なわち、高温から低温までの温度勾配を有するアルミ板
の上にポリマー粒子分散液を薄く流延し乾燥させる。ポ
リマー粒子が成膜すると透明性が得られるため、透明に
なり始めた点のアルミ板の温度を測定し、それを最低成
膜温度とする。
るポリマー粒子の重量比率は60:40〜10:90が
好ましく、この比率をはずれると、被膜強度と印刷機上
現像性、耐刷性のバランスが得にくくなることがある。
るために、親水性結着剤を少量含有させても良い。親水
性結着剤としては公知のものが利用でき、水溶性(コ)
ポリマー、即ち、合成ホモポリマーもしくはコポリマー
が用いられる。例えばポリビニルアルコール、ポリ(メ
タ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリビニルメチ
ルエーテル、又は天然結合剤、例えばゼラチン、多糖
類、デキストラン、プルラン、セルロース、アラビアゴ
ム、アルギニン酸等である。また親水性結着剤は、フェ
ノール性ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基を有す
る水に不溶性、アルカリ溶解性又は膨潤性樹脂であって
も良い。
印刷機上の現像性を早めるため、また印刷機の汚染を防
止するために、画像形成層の被膜形成を確保できる範囲
で少ない方が好ましい。画像形成層の構成成分の5wt
%以下、さらには全く含有しないのが好ましい。親水性
結着剤の量が5wt%を越えると、印刷機上現像性が遅
く、5wt%以下にすると印刷機上現像性が早くなる。
これは親水性結着剤含有量が多い場合には湿し水による
親水性結着剤の溶解が現像に大きく寄与し、親水性結着
剤が少ない場合には、印刷用の粘調なインキによりポリ
マー粒子が支持体から引き剥がされるのが現像に大きく
寄与する、現像機構の違いのためと推測される。
と、現像物中のポリマー粒子が親水性結着剤と共に湿し
水に混入やすくなる傾向があり、そうなれば印刷機、と
りわけ湿し水供給部を汚染してしまう。
るために、レーザー光を吸収して熱に変換する光熱変換
剤が含有されていても良い。光熱変換剤としてはカーボ
ンブラック、チタンブラック、金属カーバイド、ホウ化
物、窒化物、炭化窒化物、青銅構造酸化物及び構造的に
青銅属に関連するがA成分がない酸化物、例えばWO
2.9、導電性ポリマー分散液、例えばポリピロール又は
ポリアニリンに基づく導電性ポリマー分散液やシアニン
系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、
チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系
色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオ
アミド系の有機金属錯体などが好適に用いられる。
同64−33547号、特開平1−160683号、同
1−280750号、同1−293342号、同2−2
074号、同3−26593号、同3−30991号、
同3−34891号、同3−36093号、同3−36
094号、同3−36095号、同3−42281号、
同3−97589号、同3−103476号等の各公報
に記載の化合物が挙げられる。
知のものが利用でき、たとえばアルミニウム、ステンレ
ス、クロム、ニッケル等の金属板、あるいはポリエステ
ルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム等のプラスチックフィルムや、紙、合成紙、樹脂
コーティングした紙に前述の金属薄膜をラミネート又は
蒸着したもの、例えばポリエステルフィルム、塩化ビニ
ルフィルム、ナイロンフィルムなどが利用できる。
ために光熱変換機能を付与することができ、たとえば、
上記支持体上に、カーボンブラックや特開昭52−20
842号公報に記載の金、銀、アルミニウム、クロム、
ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン等の
メタルブラックの蒸着層、蒸着膜を形成する方法が挙げ
られる。またプラスチックフィルムの場合には、前述し
た光熱変換剤をフィルム成形前に練り混んでおく方法も
挙げられる。
用親水性支持体を用いることもできる。印刷用親水性支
持体としては表面を砂目立て、陽極酸化処理、封孔処理
を施したアルミニウム板が挙げられる。砂目立て処理の
方法としては、例えば、機械的方法、電解によりエッチ
ングする方法が挙げられる。機械的方法としては、例え
ば、ボール研磨法、ブラシ研磨法、液体ホーニングによ
る研磨法、バフ研磨法が挙げられる。
種方法を単独もしくは組合せて用いることができる。好
ましいのは電解エッチングによる方法である。電解エッ
チングは、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸を単独な
いし2種以上混合した浴で行われる。砂目立て処理の
後、必要に応じてアルカリあるいは酸の水溶液によって
デスマット処理を行い中和して水洗する。
ム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を一種または二種以
上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解し
て行われる。形成された陽極酸化被覆量は、1〜50m
g/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/
dm2である。封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、
ケイ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例
として挙げられる。
水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属塩の
水溶液による下引き処理を施すこともできる。親水性支
持体はその表面の水に対する接触角が60度以下、より
好ましくは40度以下である。
m、好ましくは75〜500μmの範囲であるものを好
適に使用することができる。
8μmの範囲及び/又はRzで3.0〜6.0μmの範
囲であるアルミニウム支持体を用いることが好ましい。
封孔処理された親水性支持体には、珪酸ナトリウムなど
で親水化処理することができる。
持体に親水性層を塗設することにより作製することもで
きる。親水性層としては、親水性結着剤を架橋すること
で層を形成したもの、金属酸化物微粒子など高親水性の
粒子を自己造膜させたものが挙げられる。
は、親水性(コ)ポリマー、例えば、ポリビニルアルコ
ール、アクリルアミド、メチロールアクリルアミド、メ
チロールメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル
酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレートのホモポリマー又はコポリマーなどのア
クリル樹脂、あるいはマレイン酸/ビニルメチルエーテ
ルコポリマー、ポリエステル類、ポリウレタン類、セル
ロース類、ゼラチン等を用いることができる。
ては、たとえばメラミン樹脂、ホルムアルデヒド、グリ
オキサル、ポリイソシアナート、加水分解テトラ−アル
キルオルトシリケート等が利用できる。
リカ、アルミナゾル、チタニアゾル、その他の金属酸化
物のゾルが挙げられる。金属酸化物微粒子の形態として
は、球状、針状、羽毛状、その他のいずれの形態でも良
い。平均粒径としては3〜100nmであることが好ま
しく、平均粒径が異なる数種の金属酸化物微粒子を併用
することもできる。また、粒子表面に表面処理がなされ
ていても良い。上記のなかでも特にコロイダルシリカが
比較的低温の乾燥条件であっても造膜性が高く好まし
い。
め、また親水性層表面粗さを好適な範囲にするため、多
孔質無機粒子を含有していても良い。多孔質無機粒子と
しては、多孔質シリカまたは多孔質アルミノシリケート
粒子、あるいはゼオライト粒子が好ましい。又、多孔質
粒子は塗布層全体の30〜95wt%であることが好ま
しい。
細孔容積で1.0cc/g以上であることが好ましく、
1.2cc/g以上であることがより好ましく、さらに
は1.8〜2.5cc/gであることが好ましい。
に含有されている状態で、実質的に1μm以下であるこ
とが好ましく、さらには0.5μm以下であることが好
ましい。1μmより大きい粗大な多孔質無機粒子を除去
するために、親水性層塗布液を機械的に分散処理を行
い、粗大粒子を破砕してもよい。
に光熱変換機能を付与することができ、前述した光熱変
換剤を含有させることができる。
より潜像付与が可能である。また、画像形成層及び/又
は支持体に光熱変換機能がある場合には、レーザー光線
による記録も可能である。レーザー光源としてはアルゴ
ンレーザー、He−Neガスレーザー、YAGレーザ
ー、半導体レーザーなどが挙げられる。
カリ性の現像液などで現像処理が可能である。支持体と
して、親水性支持体を使用する場合、上記の現像処理方
法の他に、画像形成材料を印刷機のシリンダーに取り付
け、シリンダーを回転させながら印刷用インキ供給及び
/又は印刷用湿し水を供給することにより、印刷機上で
現像することが出来る。又、同様に印刷用インキ供給及
び/又は印刷用湿し水を供給しながらシリンダーを数回
回転させた後、印刷用紙を搬送することにより、現像物
を印刷用紙で除去する方法も採ることが出来る。更には
シリンダーに画像形成材料を取り付けた後、いきなり印
刷状態(シリンダー回転と同時に印刷用インキ供給、印
刷用湿し水供給及び紙の搬送を行う)にすることによ
り、印刷機上で現像することが出来る。
発明の態様はこれに限定されるものではない。
in)の条件でコロナ放電処理を行った後、コロナ面に
下記組成からなる下引層塗布液をワイヤーバー#9を用
いて塗布し、150℃、10分間乾燥させ乾燥膜厚約3
μmからなる下引層を有する支持体を得た。
水性層塗布液を得た。得られた塗布液をワイヤーバー#
10で塗布し100℃、10分間乾燥させて、乾燥膜厚
約3μmからなる親水性層を有する支持体を得た。
in)の条件でコロナ放電処理を行った後、コロナ面に
下記組成からなる下引層塗布液をワイヤーバー#9を用
いて塗布し、150℃、10分間乾燥させ乾燥膜厚約3
μmからなる下引層を有する支持体を得た。
水性層塗布液を得た。得られた塗布液をワイヤーバー#
10で塗布し100℃、10分間乾燥させて、乾燥膜厚
約3μmからなる親水性層を有する支持体を得た。
質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水
溶液に浸漬し、1分間脱脂処理を行なった後水洗した。
この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた10
%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗した。
%の硝酸水溶液において、温度25℃、電流密度100
A/dm2の条件で交流電流により60秒間電解粗面化
を行なった後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム
水溶液中で10秒間のデスマット処理を行なった。
ウム板を15%硫酸溶液中で、温度25℃、電流密度1
0A/dm2、電圧15Vの条件で1分間陽極酸化処理
を行ない、更に3%硅酸ソーダ、温度90℃で封孔処理
を行なって親水性支持体1を作製した。珪酸処理後の支
持体上のRaは0.43μmであった。
下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを
導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350ccを加えて内温
が80℃となるまで加熱した。
5g添加し、さらに開始剤として過硫酸アンモニウム
0.45gを添加し、次いで下記モノマー組成1を滴下
ロートで約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そ
のまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除
去した。その後冷却しアンモニア水でpH7に調整し、
最後に不揮発分が50wt%となるように純水を添加し
てポリマー粒子の水分散液−1を得た。
板に塗布し、室温で乾燥した。これを加熱器に入れ、2
5℃から2℃/minで昇温させ、ポリマー粒子が溶融
してフィルム状に透明になる温度(MFT)を確認した
結果、60℃であった。また示差熱分析により融点を測
定した結果、融点は63℃であった。
した以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散液を
製造した。得られたポリマー粒子のMFTは68℃であ
り、融点は71℃であった。
更した以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散液
を製造した。得られたポリマー粒子のMFTは81℃で
あり、融点は85℃であった。
更した以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散液
を製造した。得られたポリマー粒子のMFTは95℃で
あり、融点は102℃であった。
液をワイヤーバー#5で塗布し、50℃、3分間乾燥し
て積層し平版印刷版材料を得た。画像形成層は乾燥重量
で約1.0g/m2であった。
で擦ることにより下記の様に評価した。
ル、 △…指の擦り跡があるが、印刷には使用できるレベル、 ×…指の擦り跡状に画像形成層の欠落があり、印刷には
使用できないレベル。
ーザー(波長830nm、出力100mW)で画像露光
を行った。レーザー光径はピークにおける強度の1/e
2で13μmであった。また解像度は走査方向、副走査
方向とも2000dpiとした。
となく印刷機(ハイデルGTO)のシリンダーに設置
し、エッチング液としてSEU−3(コニカ社製)の4
5倍水希釈液を、インキとしてハイエコー紅(東洋イン
キ製造株式会社製)を用い、印刷を行った。
った点を現像終点として、印刷開始から反射濃度が0.
05以下になるまでの印刷枚数を現像性の指標とした。
鮮明に得られる露光エネルギー量を平版印刷版材料の感
度の指標とした。
るまでの印刷枚数を耐刷性の指標とした。
印刷版について、上記と同様に現像性の評価を行った。
た後、湿し水を供給するためのモルトンを24時間放置
することにより乾燥させた。乾燥させたモルトンを再度
印刷機に設置し、ポジ型PS版VS(富士写真フィルム
工業社製)を用いて印刷を行い以下のように評価した。
発生しないレベル、 △…印刷初期において、吸水性は劣化していたが、時間
と共に元の吸水性に回復し、十分印刷に使えるレベル、 ×…吸水性がなく、印刷時に水供給できず使えないレベ
ル。
粒子を含む画像形成層を利用することにより塗膜強度と
耐刷性や現像性などの印刷適性が改良された。また画像
形成層に親水性結着剤を含有させないことにより、現像
性がさらに向上し、印刷機汚染性も低減された。
がなく、安定した湿し水供給ができ、結果として安定し
た印刷品質を得ることの出来る画像形成材料と平版印刷
版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法を提供す
ることが出来る。
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体上に、異なる2種以上のポリマー
粒子を含有する画像形成層を有し、前記ポリマー粒子の
少なくとも1種の熱融着性により画像形成がなされるこ
とを特徴とする画像形成材料。 - 【請求項2】 MFT(最低成膜温度)が異なる2種以
上のポリマー粒子を含有する画像形成層を有することを
特徴とする請求項1記載の画像形成材料。 - 【請求項3】 前記MFTが以下の条件を満たすことを
特徴とする請求項1又は2記載の画像形成材料。 25℃<ポリマー粒子の最も低いMFT≦75℃ ポリマー粒子の2番目に低いMFTが90℃以上 - 【請求項4】 前記2番目に低いMFTを呈するポリマ
ー粒子の融点が150℃以下であることを特徴とする請
求項3記載の画像形成材料。 - 【請求項5】 最も低いMFTを呈するポリマー粒子の
含有重量と2番目に低いMFTを呈するポリマー粒子の
含有重量の比率が60:40〜10:90であることを
特徴とする請求項4記載の画像形成材料。 - 【請求項6】 前記画像形成層または支持体の少なくと
も何れかが更に光を吸収して熱に変換する機能を有する
ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の
画像形成材料。 - 【請求項7】 前記画像形成層がポリマー粒子のみ、も
しくはポリマー粒子と光を吸収して発熱する物質のみか
らなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5また
は6記載の画像形成材料。 - 【請求項8】 前記請求項1〜7の何れか1項記載の画
像形成材料の支持体が印刷用親水性支持体であることを
特徴とする平版印刷版材料。 - 【請求項9】 前記請求項8記載の平版印刷版材料を印
刷機のシリンダーに固定し、印刷用インク又は湿し水の
少なくとも何れかの存在下で現像処理することを特徴と
する平版印刷版の作製方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2502899A JP3777848B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法 |
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JP2000221667A true JP2000221667A (ja) | 2000-08-11 |
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