JP2001519262A - 光熱変換物質を具備する改善された平版印刷版 - Google Patents

光熱変換物質を具備する改善された平版印刷版

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JP2001519262A JP2000515749A JP2000515749A JP2001519262A JP 2001519262 A JP2001519262 A JP 2001519262A JP 2000515749 A JP2000515749 A JP 2000515749A JP 2000515749 A JP2000515749 A JP 2000515749A JP 2001519262 A JP2001519262 A JP 2001519262A
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Abstract

(57)【要約】 支持体網状構造物を、共示量性のインキ受容性光熱変換層でコーティングし、次いで、ベリリウム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、ゲルマニウム、ヒ素、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、遷移金属、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される金属の酸化物又は水酸化物、並びに光熱変換物質を含んだ架橋済ポリマー性マトリックスを具備したインキ反発性層でオーバーコーティングして改良された平版印刷版を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版一般に関し、特には湿式処理を要しない平版印刷版に関
する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷の技術は、油と水が混ざらないことに基礎を置いているものであり、
油性物質又はインキが画像領域に好ましくは保持される。適切に調製された表面
が水で湿されてインキが適用されると、バックグラウンド又は非画像領域は水を
保持してインキをはじき、一方、画像領域はインキを受容して水をはじく。画像
領域のインキは、次いで画像が再生される材料、例えば紙や布などの表面に転移
される。一般に、インキはブランケットと呼ばれる中間材料であって、画像が再
生される材料の表面にインキを転移するものに転移される。
【0003】 非常に広く使用されている平版印刷版は、アルミニウムベースの支持体に適用
されている感光性コーティングを有している。このコーティングは、露光部分が
現像工程中に除去されるように可溶性になっていることにより、光に反応するこ
とができる。このような版はポジ型と呼ばれる。逆に、露光したコーティング部
が硬化すると、その版はネガ型と呼ばれる。どちらの場合においても、残りの画
像領域はインキ受容性若しくは親油性であり、また非画像領域若しくはバックグ
ラウンドは水受容性若しくは親水性である。画像と非画像との間の区別は、吸引
機で良好な接触を行ってフィルムを十分に版に適用する露光工程で行なわれる。
次いでこの版を光源に露光するが、この一部は紫外線輻射よりなる。ポジ型の版
を使用する場合、フィルム上の領域で版上の画像に対応するものは不透明であっ
て、光が版に当たらないようになっていて、一方、非画像領域に対応するフィル
ム上の領域は透き通っていて、光がコーティングへと通じることを許容し、これ
により更に可溶性となって除去される。ネガ型の版の場合には、この反対となる
。画像領域に対応するフィルム上の領域は透き通っていて、一方、非画像領域は
不透明である。フィルムの透き通った領域の下のコーティングは、光の作用によ
り硬化し、一方、光にあたらない領域は除去される。よってネガ型の版の光硬化
表面は親油性でありインキを受容するが、一方、現像液の作用によりコーティン
グが除去されている非画像領域は、感度が減じられて、よって親水性である。
【0004】 コダック直接画像熱印刷版(Kodak Direct Image Thermal Printing Plate) などの直接的書込光熱平版が知られている。しかしながら、これらはアルカリ溶
液中での湿式処置が必要である。如何なる処理をも必要としない直接的書込光熱
平版が望まれる。 従来技術においては、種々の手段によりこのような版の製造を試みてきた。こ
れらは全ていかなる処理をも行うことなく、高感度な書込性、高品質の画像、巻
き上げにくさ(short roll up)、及び長持ちさ(long run length)を有する版
には及ばない。
【0005】 US-A-5,372,907は、レーザービームに露光して、加熱により架橋して露光領域
の現像を防止して、同時に非露光領域をより現像可能にし、また版を通常のアル
カリ版現像溶液で現像する直接的書込平版を記載している。これについての問題
は、現像溶液とそれを含む容器が、メンテナンス、クリーニング、及び定期的な
現像液補充を必要とすることであるが、その全ては費用がかさみ、また面倒であ
る。 US-A-4,034,183は、現像の不要な直接的書込平版であって、支持体上でコート
されたレーザー吸収性の親水性トップ層がレーザービームに露光されて、吸収体
を燃焼させて、インキをはじく状態からインキを受容する状態へと変換するもの
が記載されている。実施例及び教示事項の全ては、高出力のレーザーを必要とし
ており、また得られる平版のもちのよさは限られている。
【0006】 US-A-3,832,948は、強い光によって疎水性の支持体から除去され得る親水性層
を有する印刷版、及び親水性支持体より除去され得る疎水性層を有する印刷版の
両方を記載している。もっとも、例は全く記載されていない。 US-A-3,964,389は、担体フィルム(ドナー)から平版表面へと材料をレーザー
転移して作製される、無処理印刷版を記載している。この方法の問題は、二層の
間にトラップされた、小さい粒子の埃が、画像の退化を生じる可能性があること
である。また、調製する二つのシートは、より高価である。 US-A-4,054,094は、レーザービームを利用してポリエステルのベース上にある
ポリケイ酸の薄いトップコーティングをエッチングして、これにより露光領域を
インキに対して受容性にすることにより平版を作製する方法が記載されている。
もちのよさ、又は印刷品位についての詳細は全く記載されていないが、ポリケイ
酸等のような非架橋ポリマーが比較的すぐに剥がれ、受容プリントのもちはよく
ないと考えられる。
【0007】 US-A-4,081,572は、基質を親水性ポリアミド酸でコートし、次いで画像に関し
てストロボ又はレーザーからの熱により当該ポリアミド酸を、好黒性の(黒に対
して親和性の有る)(melanophilic)ポリイミドへ変換することにより当該基質
上にプリント原版を調製する方法が記載されている。もちのよさ 、画像品質、 又はインキ/水のバランスについては詳細は一切記載されていない。 US-A-4,731,317は、ポリマー性ジアゾ樹脂を、砂目をつけた(grained)、陽 極酸化処理済アルミニウム平版上にコーティングし、画像領域をYAGレーザー
に露光し、ついで当該版をグラフィックアート用ラッカーで処理することにより
平版を作製する方法が記載されている。ラッカー処理工程は不便であり、高価で
ある。 日本国特許公開公報昭55-105560号は、好黒性の支持体上にコートされた親水 性層(コロイド状のシリカ、コロイド状のアルミナ、カルボン酸又はカルボン酸
の塩が含まれる)をレーザービームで除去することにより、平版を作製する方法
が記載されている。実施例においてのみ、コロイド状のアルミナ、又は酢酸亜鉛
がそれぞれ単独で使用されていて、架橋剤や追加のものはない。インキ/水のバ
ランス、又は限定されたもちのよさについては詳細は一切記載されていない。
【0008】 WO 92/09934は、フォトアシッド(photoacid)発生物、及び酸に対して不安定
なテトラヒドロピラニル基を有するポリマーを含むすべての感光性組成物を記載
し、またこれらについて広く請求している。これは、疎水性/親水性のスイッチ
ング性の平版組成物を含むであろう。しかしながら、このようなポリマー性のス
イッチは、印刷工程中にインキと水の間を十分には区別しないと知られている。 EP 0 562 952 A1は、平版用支持体上にコートされたポリマー性アジ化物を有 し、当該ポリマー性アジ化物がレーザービームへの露光により除去される、印刷
版が記載されている。印刷機の例は全く記載されていない。 US-A-5,460,918は、平版を作製するためにオキサゾリンポリマーを有するドナ
ーからケイ酸塩表面受取体へと熱的に転移する方法が記載されている。このよう
な二シート系では、埃による画像品質の問題及び二枚のシートを作製することの
費用の問題の影響を受ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
処理工程を一切不要とする、高感度な書込性、高品質画像、巻き上げにくさ、
もちのよさを有する平版を調製できることが望まれる。従来技術の例では、いず
れもこれを十分には行えない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(発明の要約) 本発明は、支持体網状構造物(support web)がインキ受容性のレーザー吸収 性層でコーティングされ、次いで架橋済親水層であって金属酸化物基を表面に有
する層でオーバーコーティングされている平版印刷要素である。この版を高強度
のレーザービームに露光して、次に印刷機に載置すると、化学処理を必要としな
い優れた刷り上がりが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願の平版印刷版前駆体要素は、以下を具備する: a)支持体網状構造物; b)共示量性インキ受容性(好黒性)光熱変換層;及び c)i)ベリリウム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、ゲ
ルマニウム、ヒ素、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、遷
移金属、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される金属の酸化物又は水
酸化物のコロイドを含む架橋済ポリマーマトリックスと ii)光熱変換物質 とを具備した共示量性インキ反発性(嫌黒性)層。
【0012】 本発明の一の態様は、以下を具備する、平版印刷版を調製する方法である: I)以下よりなる要素を準備する: a)支持体網状構造物; b)共示量性インキ受容性光熱変換層;及び c) i)ベリリウム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、 ゲルマニウム、ヒ素、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、
遷移金属、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される金属の酸化物又は
水酸化物のコロイドを含む架橋済ポリマーマトリックスと ii)光熱変換物質と を具備する共示量性インキ反発性層;及び II)当該要素を、0.1mW/μ2を越える強度のレーザービームに対して、 全露光量が200mJ/cm2以上となるような時間だけ露光して、露光済平版 印刷版を形成させる。 この態様の更なる利点は、当該要素をレーザービームに露光した後に、露光され
た平版印刷版が直接的に平版印刷機上に載置されることである。
【0013】 (本発明の詳細な記載) 1997年3月13日に出願の米国特許出願番号第08/979,916、及び199 7年12月24日に出願の米国特許出願番号第08/997,958は、支持体網状構造 物がインキ受容性のレーザー吸収性層でコーティングされ、次にこれが表面に金
属酸化物を有する架橋済親水性層でオーバーコーティングされている平版印刷版
を記載している。この版を高強度レーザービームに露光して、次に印刷機に載置
すると、化学処理を行わずに優れた刷り上がりが得られる。光熱変換物質を親水
性トップ層に添加することにより、約300mJ/cm2の高い書込感度が更に 増進される。従って、本発明の平版印刷版は如何なる処理をも必要とせずに、書
込感度が高く、高品位の画像を有し、巻き上げにくく、またもちがよいものであ
る。
【0014】 本発明の平版印刷版は、三つの必須の構成要素を有している:表面がコーティ
ングされた支持体網状構造物、共示量性の好黒性光熱変換ボトム層、共示量性嫌
黒性トップ層。共示量性嫌黒性トップ層は、架橋済ポリマーマトリックスであっ
て、ベリリウム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、ゲルマ
ニウム、ヒ素、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、遷移金
属、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される金属の酸化物又は水酸化
物のコロイドと光熱変換物質とを含むものからなる。
【0015】 本願では、“好黒性(黒に対して親和性のある)(melanophilic)”という用
語は、インキを好む、即ちインキ受容性という意味のギリシャ語である。最も一
般的な印刷インキは、亜麻仁油ベースであり、通常の平版印刷においては水性の
湿し水とともに使用されるので、好黒性であるとは通常は親油性と一致し、嫌黒
性は通常は“親水性”と一致する。
【0016】 (支持体網状構造物) 本発明用の支持体網状構造物は、ポリマー、金属、若しくは紙のホイル、又は
これら三つの積層物とすることができる。“支持体網状構造物”という用語は本
願では、平版印刷で基質として通常使用される組成及び大きさを有する、何れの
基質、シート、フィルム、又は版物質をも意味する。支持体網状構造物(以下に
おいては“支持体”とする)の厚みは、印刷機の摩滅に耐えられ、且つ印刷の型
を包むのに十分なうすさを有するかぎり変化させることができる。好ましい態様
においては、100乃至200ミクロンの厚みのポリエチレンテレフタレート等
のポリエステルフィルムを支持体網状構造物として使用している。別の好ましい
態様においては、支持体網状構造物は100乃至500ミクロンの厚みのアルミ
ニウムシートであり、更に好ましい態様では、支持体は、陽極酸化処理済みのア
ルミニウムシートであり、特には砂目付けした、陽極酸化処理済みアルミニウム
シートである。支持体は、カラー印刷記録がフルカラーの画像で行なわれるよう
に、引き延ばしに対して耐性を有する必要がある。支持体は、一又はそれ以上の
「下塗り(subbing)」層でコートされて、最終的な集合体の付着性を改善して もよい。支持体の裏側は、帯電防止剤及び/又は滑り層又はつや消し層でコート
して、平版の操作性と感触を改善してもよい。
【0017】 (光熱変換底面層) 共示量性光熱変換底面層は好黒性、即ちインキ受容性であり、光熱変換物質と
、典型的には好黒性バインダー物質とを含んでいる。 光熱変換物質(本願では吸収体とも呼ぶ)は、レーザー輻射を吸収してそれを
熱に変換する。これは、フォトンを熱フォトンに変換する。これを行うには、非
蛍光性の吸収体を含む必要がある。このような吸収体は、染料、顔料、金属、又
はその屈折率及び厚みにより吸収性を示す物質の二色性スタックとすることがで
きる。当該層を加熱するだけでなく、吸収体はレーザーに露光後は好黒性となる
性質を有するはずである。通常の印刷インキのほとんどは、亜麻仁油ベースであ
り、好黒性は親油性と一致するのが普通である。吸収性染料と好黒性バインダー
の混合物を含んだ粒子状の放射吸収体の有益な形態は、米国特許第5,234,890 に記載される蒸発性限定融着法で調製することができる。近赤外ダイオードレー
ザービーム用吸収体として有益な染料の例としては、米国特許第4,973,572に 記載のものがある。本発明での使用において好ましい赤外(IR)吸収性染料は
、4−メチルベンゼンスルホン酸の、2−{2−{2−クロロ−3−{(1,3
−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンズ{e}インドール−2−イ
リデン)エチリデン}−1−シクロヘキセン−1−イル}−エテニル}−1,1
,3−トリメチル−1H−ベンズ{e}インドリウム塩;及び2−{2−{2−
クロロ−3−{(1,3−ジヒドロ−1,1−ジメチル−3−スルホナトプロピ
ル−2H−ベンズ{e}インドール−2−イリデン)エチリデン}−1−シクロ
ヘキセン−1−イル}エテニル}−1,1−ジメチル−3−スルホナトプロピル
−1H−ベンズ{e}インドリウムナトリウム塩である。本発明の好ましい態様
において、吸収体は顔料である。本発明のより好ましい態様においては、顔料は
炭素、特にスルホン酸で表面を改変したサブミクロン炭素粒子である。この粒子
のサイズは、層の厚さよりも大きくてはいけない。好ましくは粒子のサイズは、
層の厚さの半分未満、即ち約0.1ミクロン乃至約0.5ミクロンの範囲である
【0018】 バインダーを使用して染料又は顔料を光熱変換層中に維持する場合には、それ
はフィルム形成性ポリマーについての広範なリストより選択することができる。
有益なポリマーは、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリビニルブチラール、
及びポリアクリレートのファミリーに見られる。化学修飾したセルロース誘導体
は特に有益であり、これには例えばニトロセルロース、酢酸プロピオン酸セルロ
ース、酢酸セルロース等がある。ポリマーの例としては、米国特許第4,695,28
6;4,470,797;4,775,657;及び4,962,081に記載のものがある。この種の
好ましい光熱変換層には、セルロース製バインダー中に分散された炭素を具備し
た層、特にはニトロセルロース中に分散された炭素を具備した層が含まれる。炭
素を分散させるのに特に有益なポリマーは、ポリビニルブチラールであり、例え
ばMonsantoのButvar B76ポリ(ビニルブチラール-コ-ビニルアルコール-コ-ビニ
ルアセテート)(80%,18%,2%)がある。
【0019】 或いは、共示量性のインキ受容性光熱変換層は、吸収体層から直接的に支持体
網状構造物上に沈着させた金属物質の薄膜とすることができる。本発明の好まし
い態様において光熱変換層は、典型的には約0.40以上の光学密度を有するチ
タンの蒸着層を具備している。
【0020】 (嫌黒性トップ層) トップの共示量性嫌黒性、即ちインキ反発性又は親水性である層は、ベリリウ
ム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、ゲルマニウム、ヒ素
、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、遷移金属、又はこれ
らの組み合わせについての酸化物若しくは水酸化物を含む、架橋済ポリマー物質
と、光熱変換物質とからなる。 非露光領域においては、親水性層は平版印刷工程中に水性の湿し水で効果的に
湿らされるためのものであり、湿らされるとインキをはじく。更に親水性層が幾
分多孔性である場合には、ぬれがより効果的になり有益である。もちのよさを得
るためには、親水性層は架橋されている必要があるが、これは非架橋層は非常に
すぐにはがれてしまうからである。インキ反発性又は親水性の層は、ベリリウム
、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、ゲルマニウム、ヒ素、
インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、遷移金属、又はこれら
の組み合わせからなる群より選択される金属の酸化物又は水酸化物のコロイドを
含んだ架橋済ポリマー性マトリックスであるゾル-ゲル層である。このような多 くの架橋済親水性層が入手可能である。本発明においては、ジ、トリ、又はテト
ラアルコキシシランの誘導体や、チタン酸、ジルコン酸及びアルミン酸が有益で
ある。例としてはヒドロキシシリコン、ヒドロキシアルミニウム、ヒドロキシチ
タン、及びヒドロキシジルコニウムについてのコロイドがある。これらのコロイ
ドは米国特許第2,244,325;2,574,902;及び2,597,872に十分に記載され ている方法により形成される。このようなコロイドの安定な分散物は、デラウェ
ア州ウィルミントンのDuPont社などの会社より購入することができる。親水性層
は、水に対して強い親和性を有することが重要である。親水性層が水を十分に保
持しない場合、バックグラウンド領域がインキをある程度有することとなるが、
これは一般に平版の「浮きかす(scumming)」と呼ばれるものである。この問題
を補償するため、印刷機のオペレーターは、印刷型へ送る湿し水の量を増やす必
要があり、これにより、インキが湿し水と乳化してしまうかもしれず、濃暗領域
において外見がまだらになってしまう。この問題の重大さは、実際のインキ及び
湿し水、並びに使用する印刷機に依存するが、一般には版のバックグラウンドの
水への親和性が高くなると、印刷の問題が低減する。本発明においては、イオン
性基を含む架橋剤で架橋された金属コロイドのオーバーコートによって、水が保
持されて印刷のパフォーマンスが改善されることが見出された。本発明の好まし
い態様においては、金属コロイドはコロイド状シリカであり、架橋剤は塩化N-ト
リメトキシシリルプロピル-N,N,N-取りメチルアンモニウムである。同じ理 由により、親水性層にメチル等の疎水性基又はアルキル基が最小量で含まれる場
合に、親水性層は最も効果的である。架橋性且つポリマー形成性の層の厚さは0
.05乃至1μmであり、最も好ましくは0.1乃至0.3μmである。層に添
加するシリカの量は、架橋剤の100乃至5000%とすることができ、最も好
ましくは架橋剤の500%乃至1500%である。書き込まれた画像を可視化す
るのに有益な界面活性剤、染料、着色料、その他の添加物を当該親水性層に添加
してもよいが、そのレベルは、当該層が水を保持してインキをはじく能力を顕著
に阻害することのないほど低いものである必要がある。好ましくは、インキ反発
性層には5重量%未満の炭化水素基が含まれている。親水性層の好ましい態様の
記載は、1997年12月24日出願の米国特許出願08/997,958である“LITHO
GRAPHIC PRINTING PLATES WITH A SOL-GEL LAYER”に記載されている。このよう
な好ましい親水性層には、5nmのアンモニア安定化コロイド状シリカであるNa
lco 2326(Illinois, Naperville, Nalco Corporation);チタン酸テトラブチ ル;コロイド状アルミナ(Dispal 18N4-20)と加水分解済オルトケイ酸テトラエ
チルとの混合物;オルトケイ酸テトラエチルと塩酸との混合物;ジルコニウムブ
トキシド等より調製される。これらの親水性層中で使用される好ましい硬化剤に
は、3-アミノプロピルトリエトキシシラン;ジメチルジメトキシシランとメチ ルトリメトキシシランとの混合物(Dow Corning社のZ-6070);グリシドキシプ ロピルトリメトキシシラン等が含まれる。
【0021】 親水性トップ層中で使用される光熱変換物質は、インキ受容性ボトム層中で使
用するのに記載された何れの光熱変換物質とすることができる。それぞれの層に
おいては異なる物質を使用することができるが、典型的には光熱変換物質が双方
の層において使用される。本発明の好ましい態様においては、光熱変換物質は顔
料である。本発明のより好ましい態様においては、顔料は炭素、特にスルホン酸
で表面を改変したサブミクロンの炭素粒子である。別の好ましい態様においては
、光熱変換物質は、赤外(IR)吸収性染料である。本発明において使用するの
に特に好ましいIR染料は、4−メチルベンゼンスルホン酸の、2−{2−{2
−クロロ−3−{(1,3−ジヒドロ−1,1−ジメチル−3−スルホナトプロ
ピル−2H−ベンズ{e}インドール−2−イリデン)エチリデン}−1−シク
ロヘキセン−1−イル}エテニル}−1,1−ジメチル−3−スルホナトプロピ
ル−1H−ベンズ{e}インドリウムナトリウム塩;又は2−{2−{2−クロ
ロ−3−{(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンズ{e}
インドール−2−イリデン)エチリデン}−1−シクロヘキセン−1−イル}−
エテニル}−1,1,3−トリメチル−1H−ベンズ{e}インドリウム塩であ
る。
【0022】 本発明の要素の層は典型的には、スピンコーティング、ナイフコーティング、
グラビアコーティング、ディップコーティング、押出しホッパーコーティング等
の周知のコーティング方法の何れかにより、支持体又は予めコーティングされた
中間層上でコーティングされる。界面活性剤をコーティングされた層へ含ませて
、コーティングの均一性を促進してもよい。コーティングされたポリマー層用に
特に有益な界面活性剤は、Delaware, WilmingtonのDuPont社のZonyl FS
Nである。
【0023】 (使用方法) 得られる平版を使用する方法は、以下の工程を具備する: 1)印刷画像中にインキが要求される領域内で、焦点のあったレーザービームに
版を露光する; 2)通常の平版印刷機上で当該版を使用する。 印刷操作前に、加熱、処理、洗浄を一切行う必要はない。レーザー露光段階中に
、焦点レンズを清浄に保つためには、陰圧粉塵回収洗浄機が有益であろう。この
ような回収機は米国特許第5,574,493に十分に記載されている。
【0024】 本発明で平版を露光するのに使用されるレーザーは、好ましくはダイオードレ
ーザーであるが、これはその信頼性、及びダイオードレーザーシステムのメンテ
ナンス頻度の低さのためであるが、もっともガスレーザー又は固体レーザー等の
他のレーザーも使用することができる。上記の平版印刷版を調製する方法におい
て、これらの要素を、0.1mW/μ2を越える強度を有する焦点のあったレー ザーに全露光が約200ミリジュール/cm2以上となるのに十分な時間だけ露 光することにより、操作効率が改善されて、より良好な印刷工程が低レーザー露
光エネルギーでもって成し遂げられる。良好な印刷工程とは、1.0よりも大き
い均一な反射光学密度を有するものとして定義される。この効率の改善は予期せ
ぬものであるが、それは露光ランプの強度に関らず、同じレベルの露光、即ち1
平方センチメートル当たり、同じ量のジュールが要求されるということが、ネガ
フィルムからの平版印刷版の露光において一般に見いだされているからである。
典型的な操作モードにおいては、本発明の印刷版は、赤外スペクトル領域、例え
ば830nmの波長にあるものを放射する、焦点のあったダイオードレーザービ
ームであって米国特許第5,446,477に記載されているものと同等の装置に取り 付けられたものに露光するが、露光レベルは約600mJ/cm2であり、ビー ムの強度は約3mW/μ2である。この操作モードにおいては、レーザービーム は典型的には変調されてハーフトーンのドット画像を作りだす。画像形成露光後
、画像形成した本発明の版を通常の平版印刷機、例えばABDick印刷機等に
直接載置し、如何なる中間処理工程をも行わずに、通常の印刷工程を開始する。
【0025】 本発明において請求している改良事項は、印刷版の親水性最上位層に光熱変換
物質を添加することにあり、これによって当該版の書込速度が改善される。これ
が重要である理由は、レーザーの熱的処置は典型的には、ハロゲン化銀フィルム
よりも約100万回を越える露光が必要だからである。高強度レーザーがより入
手容易になっているが、ほとんどのレーザー熱的書込装置は出力が限られていて
、処理量又は書込速度は、書き込まれるメディアの露光要求により決まる。従っ
て、書込速度の改善又は要求される露光エネルギーの低下により、処理量が改善
され、待ち時間が短くなり、装置の利用効率が上がる。実施例が湿すように、吸
収体をトップ層に添加することによって、印刷版の書込速度が改善される。
【0026】 本発明の印刷版及びその使用は、以下の実施例により例示されるが、これらに
よって限定されるものではない。
【実施例】
(実施例1) 102ミクロンの厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上のチタ
ン蒸着層(光学密度=0.41)を、1%のシリカ(Nalco 2326、5nmのコロ
イド状シリカ、アンモニア安定化、Nalco Corporation, Naperville, Illinois )と、0.5%の炭素(Cabojet 300、Cabot Corporation, Bellerica, MAの炭 素の15%水分散液)と、0.1%のZonyl FSN界面活性剤(DuPont Corporatio
n, Wilmington, DE)と、0.1%の3-アミノプロピルトリエトキシシランとを
、一滴づつ全て水へ添加して攪拌した溶液でオーバーコーティングした。1ミル
(mil)のナイフを使用してこの溶液をコーティングし、乾燥後、100°C
で1時間焼成して実験用印刷版を作製した。得られた乾燥平版を次いで、米国特
許第5,446,477に記載されるものと同等の装置上におかれた、830nmの波 長に焦点があったダイオードレーザービームに露光した。露光レベルは、1平方
cm当たり約600mJであり、ビームの強度は、1平方cm当たり約3mWで
あった。レーザービームを変調して段階的なくさび形(stepwedge)のパターン を作製したが、それぞれの段階は、直前の段階よりも6/256だけ、より出力
を小さくした。露光後、版をABDick印刷機に載置し、数百回の刷りを行っ
た。必要な露光は、印刷した最終固体インキ密度ステップ(the last solid ink
density step)により決定した。この実施例では、版を400rpmで露光し た場合、24ステップが印刷された。
【0027】 (実施例2) 本実施例においては、オーバーコーティング中の炭素を、0.2%の2-{2-
{2-クロロ-3-{(1,3-ジヒドロ-1,1-ジメチル-3-スルホナトプロピル
-2H-ベンズ{e}インドール-2-イリデン)エチリデン}-1-シクロヘキセン
-1-イル}エテニル}-1,1-ジメチル-3-スルホナトプロピル-1H-ベンズ{ e}-インドリウムナトリウム塩で置換する以外は、実施例1と同様にして版を 調製した。この場合に400rpmで露光すると、29ステップが印刷された。
【0028】 (対照1) この場合、オーバーコーティング中に吸収体を一切添加しないこと以外は実施
例1と同様にして版を調製した。版を400rpmで露光すると、22ステップ
が印刷された。
【0029】 (実施例3) 4%の炭素(Cabot Corporation, Bellerica, MAのBlack Pearl 700)と、メ チルイソブチルケトン中2%のButvar B76(Monsanto, St. Louice, MO)との懸
濁液を、2ミルのナイフで102ミクロンの厚さのポリエチレンテレフタレート
フィルム支持体にコーティングした。これを実施例1で使用したオーバーコーテ
ィング試料でオーバーコーティングし、同じようにして露光した。600rpm
で露光すると、印刷した刷りは、18のソリッドステップを示した。
【0030】 (実施例4) 本実施例においては、オーバーコーティング中の炭素を、0.2%の2-{2-
{2-クロロ-3-{(1,3-ジヒドロ-1,1-ジメチル-3-スルホナトプロピル
-2H-ベンズ{e}インドール-2-イリデン)エチリデン}-1-シクロヘキセン
-1-イル}エテニル}-1,1-ジメチル-3-スルホナトプロピル-1H-ベンズ{ e}-インドリウムナトリウム塩で置換する以外は、実施例3と同様にして版を 調製した。この場合、版を600rpmで露光すると、25ステップが印刷され
た。
【0031】 (対照2) この場合、吸収体をオーバーコーティング中に一切添加しないこと以外は実施
例3と同様にして、版を調製した。版を600rpmで露光すると、わずかに1
7ステップしか印刷されなかった。
【0032】 (実施例5) 砂目付けした陽極酸化処理済アルミニウム支持体を、24gのCabot Black Pe
arls 700炭素と、24gのニトロセルロース(Herculese Corporation、70% のニトロセルロースを30%のプロパノールで湿らしたもので、1000-15 00cpsの粘度を有する)と、1600mlのメチルイソブチルケトンの混合
物により、1平方メートル当たり25mlでコーティングした。(コーティング
前に、当該混合物を1.8mmのジルコニアビーズとともに数日間攪拌して炭素
を分散させた)。乾燥後、コーティングされた支持体を、70mlの水、30g
のNalco 2326コロイド状シリカ、0.05gのノニル−フェノキシポリグリシド
ール、0.5gの3-アミノプロピルトリエトキシシラン、及び1gのCabojet20
0炭素分散液(スルホン酸で表面を改変したサブミクロンの炭素が水に分散され たもの、Cabot Corporation, Bellerica, MA)の混合物により、1平方メートル
当たり20mlでオーバーコーティングした。コーティングは118°Cで3分
間乾燥した。得られた乾燥済平版を次いで、実施例1に記載の焦点があったダイ
オードレーザービームに露光した。露光後、版をABDick平版印刷機に直接
載置し、数百回の非常に良好な刷りを行った。
【0033】 本発明をその好ましい態様を特に参照して詳細に記載したが、本発明の視野及
び意図をもって、変形及び修飾を行うことができるものと理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,CN,J P Fターム(参考) 2H084 AA14 AE05 BB02 BB04 CC05 2H114 AA22 AA24 AA30 BA01 BA10 DA03 DA04 DA08 DA21 DA43 DA47 DA50 DA51 DA56 DA57 DA64 DA75 DA79 EA01 EA03 EA08 FA01 FA06 FA18 GA01 GA09

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)支持体網状構造物; b)共示量性インキ受容性光熱変換層;及び c)i)ベリリウム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、ガドリニウム、ゲ
    ルマニウム、ヒ素、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、鉛、ビスマス、遷
    移金属、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される金属の酸化物又は水
    酸化物のコロイドを含む架橋済ポリマーマトリックスと ii)光熱変換物質と を具備する共示量性インキ反発性層 を具備する平版印刷版前駆体要素。
  2. 【請求項2】 前記支持体網状構造物が、ポリエステルフィルムであること
    を特徴とする請求項1に記載の要素。
  3. 【請求項3】 前記支持体網状構造物が、陽極酸化処理済アルミニウムシー
    トであることを特徴とする請求項1に記載の要素。
  4. 【請求項4】 前記光熱変換層が、セルロース製バインダー中に分散された
    炭素を含むことを特徴とする請求項1に記載の要素。
  5. 【請求項5】 前記光熱変換層が、ニトロセルロースに分散された炭素を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の要素。
  6. 【請求項6】 前記の光熱変換層が、ポリビニルブチラール中に分散された
    炭素を含むことを特徴とする請求項1に記載の要素。
  7. 【請求項7】 前記ポリビニルブチラールが、ポリ(ビニルブチラール−共
    −ビニルアルコール−共−酢酸ビニル)(80%、18%、2%)であることを
    特徴とする請求項6に記載の要素。
  8. 【請求項8】 前記光熱変換層が、セルロース製バインダー中に分散された
    IR染料を具備することを特徴とする請求項1に記載の要素。
  9. 【請求項9】 前記IR染料が、4−メチルベンゼンスルホン酸の、2−{
    2−{2−クロロ−3−{(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H
    −ベンズ{e}インドール−2−イリデン)エチリデン}−1−シクロヘキセン
    −1−イル}−エテニル}−1,1,3−トリメチル−1H−ベンズ{e}イン
    ドリウム塩;又は2−{2−{2−クロロ−3−{(1,3−ジヒドロ−1,1
    −ジメチル−3−スルホナトプロピル−2H−ベンズ{e}インドール−2−イ
    リデン)エチリデン}−1−シクロヘキセン−1−イル}エテニル}−1,1−
    ジメチル−3−スルホナトプロピル−1H−ベンズ{e}インドリウムナトリウ
    ム塩であることを特徴とする請求項8に記載の要素。
  10. 【請求項10】 前記光熱変換層が、チタンの蒸着層を具備することを特徴
    とする請求項1に記載の要素。
  11. 【請求項11】 前記インキ反発性層が親水性層であることを特徴とする請
    求項1に記載の要素。
  12. 【請求項12】 前記インキ反発層の厚さが、0.05乃至1μmであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の要素。
  13. 【請求項13】 前記インキ反発性層の厚さが、0.1乃至0.3μmであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の要素。
  14. 【請求項14】 前記インキ反発性層に、5重量%未満の炭化水素基が含ま
    れることを特徴とする請求項1に記載の要素。
  15. 【請求項15】 前記コロイドが、ヒドロキシケイ素であることを特徴とす
    る請求項1に記載の要素。
  16. 【請求項16】 前記コロイドが、ヒドロキシアルミニウムであることを特
    徴とする請求項1に記載の要素。
  17. 【請求項17】 前記コロイドが、ヒドロキシチタンであることを特徴とす
    る請求項1に記載の要素。
  18. 【請求項18】 前記コロイドが、ヒドロキシジルコニウムであることを特
    徴とする請求項1に記載の要素。
  19. 【請求項19】 前記光熱変換物質が、炭素であることを特徴とする請求項
    1に記載の要素。
  20. 【請求項20】 前記炭素が、スルホン酸で表面を改変させたサブミクロン
    の炭素粒子であることを特徴とする請求項19に記載の要素。
  21. 【請求項21】 前記光熱変換物質が、IR染料であることを特徴とする請
    求項1に記載の要素。
  22. 【請求項22】 前記IR染料が、4−メチルベンゼンスルホン酸の、2−
    {2−{2−クロロ−3−{(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2
    H−ベンズ{e}インドール−2−イリデン)エチリデン}−1−シクロヘキセ
    ン−1−イル}−エテニル}−1,1,3−トリメチル−1H−ベンズ{e}イ
    ンドリウム塩;又は4−メチルベンゼンスルホン酸の2−{2−{2−クロロ−
    3−{(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンズ{e}イン
    ドール−2−イリデン)エチリデン}−1−シクロヘキセン−1−イル}−エテ
    ニル}−1,1,3−トリメチル−1H−ベンズ{e}インドリウム塩であるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の要素。
  23. 【請求項23】 I)請求項1乃至22の何れか一項の要素を準備し; II)当該要素を、0.1mW/μ2を越える強度のレーザービームに対して、 全露光量が200mJ/cm2以上となるような時間だけ露光して、露光済平版 印刷版を形成させる ことを具備した平版印刷版の作製方法。
  24. 【請求項24】 前記要素のレーザービームへの露光後に、露光済平版印刷
    版を平版印刷機に直接載置することを特徴とする請求項23に記載の方法。
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