JP3567872B2 - 釣り用両軸受形リールのサイドカバー着脱構造 - Google Patents

釣り用両軸受形リールのサイドカバー着脱構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り用両軸受形リールのサイドカバーの着脱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
釣り餌を投げて巻き取られるルアー(lure)釣り用のキャスティングリールにおいて、釣り餌あるいは誘引用餌を遠投するときに釣り糸がスプールに縺れる場合がある。そのため、これを解けて整理しなければならない。そして、より円滑なキャスティングのためにスプールの一側に装置されるブレーク12を調整すべきときは、上記のようにスプールに釣り糸が縺れたときにリール本体1からサイドカバー2を分離させなければならない。したがって、サイドカバーの分解及び組立はキャスティングリールにおいて非常に重要な作用をする。
【0003】
言い換えれば、スプール11やブレーク12などの部品を交換しあるいは操作するためにサイドカバー2は必須的に備えられるべきであり、これはリール本体と分解及び組立が容易であり、使用するのに不便さがないのが望ましい。
【0004】
しかし、従来のサイドカバーでは、長い長さを有する2つあるいは3つのボルトをリール本体に貫通するようにし、前記ボルトにサイドカバーを組み立てる構造があった。これは、サイドカバーを組み立てあるいは分解するときに工具が必要であり、組立及び分解に長時間がかかり、扱いに不便さがあるなど短所があり、リール本体からサイドカバーが弛緩されやすい問題があった。そして、サイドカバーとスプールカバー6を一体に組み立てた後、サイドカバーをリール本体に組み立てるとき、サイドカバーを回転させてスプールカバーの突起とリール本体の突起が相互に係合されるようにするなどの構造がある。これはスプールカバーの突起の位置及び距離、リール本体の突起の位置及び距離などが正確に合わなければならないので、機械加工時に多くの難しさがあり、不良の発生可能性が高く、長期間を使用すれば突起または溝などの磨耗のため、サイドカバーとリール本体との間に隙間が生じて異物が付き、またはリールの使用時に騒音及び振動が発生するという短所があった。
【0005】
また、サイドカバーにレバーを装置し、これを取り上げて回すようにしてから、スプールカバーに雄ねじを形成させると共にリール本体には雌ねじを形成させて前記レバーを回すことにより、サイドカバーがリール本体に組み立てられるようにする構造があるが、これも加工上の難しさが多く、部品の組立が難しく、サイドカバーを締めてリール本体に組み立てるために前記レバーを2回り以上回転させなければならないなどの使用上の多くの不便さがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、工具を使用せずに手で着脱が可能なので、部品の交替や操作などが迅速・容易に行える釣り用両軸受形リールのサイドカバー着脱構造を提供することにある。
【0007】
また本発明の目的は、サイドカバーの組立状態が堅固で、ワンタッチ操作でサイドカバーをリール本体に組み立てあるいは分解することができる釣り用両軸受形リールのサイドカバー着脱構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、リール本体1の側面に着脱されるサイドカバー2の構造において、分解のための止め溝2aと組立のための多数の止め溝2bが孔2eの内側に形成され、前記止め溝2aと止め溝2bに連接する壁2cが形成されるサイドカバーと、前記サイドカバーの内側部に組み立てられ、円周上3方向にはウェッジ形のカム突起6aが形成され、ストッパが装置される孔6eが一側に形成され、前記孔6eに組み立てられるストッパとの間に組み立てられるストッパバネ9が填められる溝6bが形成され、ねじ組立のための多数の孔6c、6fが形成されるスプールカバーと、前記サイドカバーの外側部に組み立てられながら、前記スプールカバーとねじを通じて組み立てられ、ストッパが挿入される孔4bとねじが貫通する孔4dが形成され、中央には長方形の突起4aが形成され、外側の円周上には止め突起4cが形成されるレバーと、前記スプールカバーの孔6eに底面が組み立てられ、その上方には前記レバーの孔4bに挿入されたまま摺動され、傾斜面8bと連接する係止突起8aが形成されるストッパと、前記レバーの外側部に組み立てられ、前記レバーの突起4aが貫通される長孔3aが形成され、押し板バネ7が外部に組み立てられつつ前記レバーとの組立のためのねじ5が組み立てられるねじ孔が内側に形成される多数の突出管3cと、ストッパの傾斜面8bを押す押し突起3bとが形成される押し板とから構成され、前記押し板を押したまま、レバーの突起を左側に回転させあるいは右側に回転させるにしたがってストッパがロックされあるいはオープンされると同時にスプールカバーのカム突起がリール本体に形成された締結突起1aに係脱されるようにしてリール本体にサイドカバーが組み立てられあるいは分解されることを特徴とする釣り用両軸受形リールのサイドカバー着脱構造を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の望ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。そして、下記の説明において、本発明による動作を理解するのに必要な部分のみを説明し、それ以外の部分についての説明は本発明の要旨を不明にする恐れがあるので省略する。
【0010】
まず、図1において、図2に示すように押し板3を押して押し突起3bがストッパ8の傾斜面8bに沿って挿入されると、ストッパ8は内側に移動される(図4を参照)。この状態は、ストッパ8の係止突起8aがサイドカバー2の係止溝2aから離脱されることである。次に、レバー4の突起4aを“ロック(lock)”方向に回すと、スプールカバー6のカム突起6aがリール本体1の締結突起1aと接触されたまま回転し、このときカム突起6aは図10のように厚さがだんだん厚くなるウェッジ形で構成されているので、カム突起6aはリール本体の締結突起1aに堅固に締結されて固定される。ここで、押し板3を押している手を外すと、押し板バネ7の弾性により押し板は元の位置に戻り、ストッパバネ9の弾性によりストッパ8は外部に移動して係止突起8aはサイドカバーの止め溝2bのうちいずれか一つに挿入される(図7を参照)。したがって、サイドカバーはリール本体に堅固に固定されたまま分離されない。
【0011】
次に、サイドカバーをリール本体から分離させるためには押し板3を押すと同時にレバーの突起4aをロック状態の反対方向、すなわち“オープン(open)”方向に回すと、上述したように押し突起3bがストッパ8を内側に移動させることにより、ストッパの係止突起8aは係止溝2bから離脱され、レバーのカム突起6aはリール本体の係止突起1aから摺動して柔らかく係止突起1aから外れる。このとき、レバーの止め突起4cはサイドカバーの壁2cに掛かってこれ以上レバーが回転しないようにするが、この状態はサイドカバーがリール本体から分離される状態である。そして、押し板を押している圧力を除去すると、ストッパ8の係止突起8aは上述したようにストッパバネ9の弾性によりサイドカバーの係止溝2aの中に挿入され、つまりスプールカバーのカム突起6aはこれ以上動かずに固定される(図6を参照)。
【0012】
【発明の効果】
上述したように本発明は、ウェッジ形のカム突起が形成されるスプールカバーと係止溝が形成されるサイドカバー、そして止め突起と突起が形成されるレバー及び押し突起が形成される押し板、ストッパを備える構造を取ることで、別途の工具なしに手で簡単に、そして迅速な操作が可能であり、サイドカバーの締結状態が堅固なので耐久性が良好で、カム突起の構造により長時間を使用してもサイドカバーがリール本体から緩むようになるという問題がなくなるなど多数の有用な効果がある。また、本発明は構造的特性上、機械加工に無理がないので生産性が良好であることはもちろん、不良が発生する恐れが非常に低く、誤動作や故障が発生する恐れがほぼないなど多様な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態を示す縦断面図。
【図2】図1で押し板を押す状態を示す断面図。
【図3】図1の“F”部分の拡大図。
【図4】図2の“H”部分の拡大図。
【図5】本発明の分解斜視図。
【図6】本発明において、レバーの位置が“開”状態であることを示す正面図。
【図7】本発明において、レバーの位置が“閉”状態であることを示す正面図。
【図8】本発明の使用状態を示す横断面図。
【図9】本発明のスプールカバーを示す正面図。
【図10】図9のK−Kに沿った断面図。
【図11】本発明と組み立てられるリール本体の正面図。
【図12】本発明のリール側板の内部を示す正面図。
【図13】本発明が組み立てられた状態を示す正面図。
【符号の説明】
1:リール本体 2:サイドカバー
3:押し板 6:レバー
6:スプールカバー 8:ストッパ

Claims (1)

  1. リール本体(1)の側面に着脱されるサイドカバー(2)構造において、
    分解のための止め溝(2a)と組立のための多数の止め溝(2b) が孔(2e)の内側に形成され、前記止め溝(2a) 及び止め溝(2b)に連接する壁(2c)が形成されるサイドカバー(2)と、
    前記サイドカバー(2)の内側部に組み立てられ、円周上3方向にはウェッジ形のカム突起(6a)が形成され、ストッパ(8)装着される孔(6e)が一側に形成され、前記孔(6e)に組み付けられるストッパ(8)との間に組み付けられるストッパバネ(9) 填め(6b)が形成され、ねじ組み付けのための多数の孔(6c,6f)が形成されるスプールカバー(6)と、
    前記サイドカバー(2)の外側部に組み付けられるとともに、前記スプールカバー(6) ねじを通じて組み付けられ、ストッパ(8)が挿入される孔(4b)とねじが貫通する孔(4d)が形成され、中央には長方形の突起(4a)が形成され、外側の円周上には止め突起が形成されるレバー(4)と、
    前記スプールカバー(6)の孔(6e)に底面が組み付けられ、その上方には前記レバーの孔(4b)に挿入されたまま摺動され、傾斜面(8b)と連接する係止突起(8a)が形成されるストッパ(8)と、
    前記レバー(4)の外側部に組み付けられ、前記レバー(4)の突起が貫通される長孔(3a)が形成され、押し板バネ(7)が外部に組み付けられつつ前記レバー(4)との組立のためのねじが組み立てられるねじ孔が内側に形成される多数の突出管(3c)と、
    ストッパの傾斜面(8b)を押す押し突起(3b)とが形成される押し板(3)とから構成され、
    前記押し板(3)を押すことでストッパ (8) が係止から外れ、この状態で、レバー(4)の突起を左側に回転させあるいは右側に回転させることでスプールカバー(6)のカム突起(6a)がリール本体(1)に形成された締結突起(1a)に係脱されるようにしてリール本体(1)にサイドカバー(2)が組み付けられあるいは分解されることを特徴とする釣り用両軸受形リールのサイドカバー着脱構造。平成15年9月30日付けの拒絶理由通知でご指摘を受けました不明瞭な点を全て解消すべく唯一の請求項1を補正しました。
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