JP6031381B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール Download PDF

Info

Publication number
JP6031381B2
JP6031381B2 JP2013039057A JP2013039057A JP6031381B2 JP 6031381 B2 JP6031381 B2 JP 6031381B2 JP 2013039057 A JP2013039057 A JP 2013039057A JP 2013039057 A JP2013039057 A JP 2013039057A JP 6031381 B2 JP6031381 B2 JP 6031381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front cover
rear end
inclined surface
side frame
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013039057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014166151A (ja
Inventor
秀太 狩野
秀太 狩野
樋口 大輔
大輔 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2013039057A priority Critical patent/JP6031381B2/ja
Publication of JP2014166151A publication Critical patent/JP2014166151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6031381B2 publication Critical patent/JP6031381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、リール本体の側板間の前方にフロントカバーを有する両軸型の魚釣用リールに関する。
両軸型の魚釣用リールは、一般的に、リール本体の左右側板間に回転自在に支持されるスプールを備えており、このスプールに対して釣糸を平行に巻回するレベルワインド機構を備えている。レベルワインド機構は、ハンドルの回転操作に連動して左右に往復動する釣糸案内体を有しており、釣糸案内体には、釣糸を案内するラインガイドが設けられている。
従来、釣糸案内部(ラインガイド)の強度的保護やリール本体を握持した際の手の指を保護するために、釣糸案内部の前方の左右側板間にフロントカバーを装着したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、フロントカバーとしては、平面視略コ字形状に形成されたものも知られており、このフロントカバーは、左右の側枠間に配置される支柱部と、この支柱部の両端部から後方へ向けて延出する一対の腕部と、を備えている。一対の腕部は、左右の側枠に装着固定される。
特開平11−113461号公報
ところで、フロントカバーは、軽量化のため、樹脂を含む材料で形成されることが主流となっており、また、リール前部のデザインに合わせてその形状も複雑化してきている。このため、成形時にフロントカバーを所望の形状に形成することが難しくなってきており、変形を生じてしまうおそれがあった。
フロントカバーに変形が生じてしまうと、フレームに装着固定する際に隙間や段差が生じて見栄えが悪くなるとともに、安定した状態で装着固定することが難しくなるため、これを改善したいという要望があった。
なお、このことは、フロントカバーが金属製である場合にも、生じ得るおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、フロントカバーを安定した状態で装着固定することができ、見栄えのよい魚釣用リールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用リールは、リール本体の前部の側枠間に、ハンドルの回転操作に連動して左右に往復動するラインガイドを設け、前記ラインガイドの前方において前記側枠間に装着されるフロントカバーを設けた魚釣用リールであって、前記フロントカバーは、前記側枠間に配置される支柱部と、前記支柱部の両端部から後方へ延出する一対の腕部と、を備え、一対の前記腕部のうち、少なくとも片側の前記腕部の後端部と前記側枠との合わせ面には、一対の前記後端部同士を所定の間隔に補正する補正手段が設けられており、前記補正手段は、前記後端部と前記側枠との合わせ面の少なくとも一方に傾斜面が形成されてなり、前記傾斜面は、前記側枠間に前記フロントカバーを組み付ける過程において、前記後端部同士をその間隔が広がる方向に補正することを特徴とする。
ここで、合わせ面とは、腕部の後端部と側枠とがリール本体の左右方向(ラインガイドが往復動する方向)に重ね合わされる面を言う。
この魚釣用リールによれば、リール本体の前部の側枠間にフロントカバーを取り付ける際に、補正手段によって一対の腕部の後端部同士の間隔が補正されるようになり、後端部同士が所定の間隔に補正された状態でフロントカバーが側枠間に装着されることとなる。
そして、フロントカバーの腕部の後端部同士の間隔が狭まる方向に変形していたとしても、側枠間にフロントカバーを組み付ける過程において、後端部同士の間隔が広がる方向に補正されるようになり、後端部同士が所定の間隔に補正された状態でフロントカバーが側枠間に装着されることとなる。
また、本発明は、「前記傾斜面は、テーパ面で形成されている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、テーパ面により、腕部の後端部と側枠との突き合わせがスムーズに行われるようになり、側枠間にフロントカバーを組み付ける過程において、より好適に後端部同士の間隔が広がる方向に補正されることとなる。
本発明によれば、後端部同士が所定の間隔に補正された状態で側枠間に装着されるので、仮に成形時においてフロントカバーに変形が生じていたとしても、その変形を補正しつつフロントカバーを側枠間に好適に装着することができる。したがって、フロントカバーと側枠との間に隙間や段差が生じ難くなり、フロントカバーを側枠に安定した状態で装着固定することができる。これにより、見栄えがよく製品精度の高い魚釣用リールが得られる。
また、成形時においてフロントカバーの腕部の後端部同士の間隔が狭まる方向に変形していたとしても、傾斜面により後端部同士の間隔を広げる方向に補正しつつフロントカバーを側枠間に好適に装着することができる。
また、補正手段は、後端部と側枠との合わせ面の少なくとも一方に傾斜面が形成されてなるので、後端部同士の間隔を広げる方向の補正がスムーズに行われるようになり、フロントカバーのスムーズな装着が実現される。
また、傾斜面がテーパ面とされているので、合わせ面により後端部同士の間隔をスムーズに広げることができ、フロントカバーのよりスムーズな装着が実現される。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールの下面側から見た内部構造図である。 (a)はフロントカバーを装着したリール本体の前面図、(b)はフレームの前面図である。 (a)は魚釣用リールの側面図、(b)は左側板およびフロントカバーを取り外した状態の魚釣用リールの側面図である。 (a)は傾斜面を示す前面拡大図、(b)は前面斜め下方から見た傾斜面を示す斜視図である。 フロントカバーを示す図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は前面図、(d)は後面図である。 フロントカバーの傾斜面とフレームの傾斜面との対応関係を示す前面図である。 フロントカバーを装着する際の様子を示した斜視図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは、図2に示した方向を基準とする。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、左右一対の側枠2a,2bを複数の支柱2c(図2(a)(b)参照、以下同じ)で連結して一体の枠体構造を形成するフレーム2を有し、この側枠2a,2bのそれぞれの外側に、左側板3aおよび右側板3bを取り付けてハウジングとして形成される。
ここで、左側の側枠2aと左側板3aとの間、右側の側枠2bと右側板3bとの間には内部空間がそれぞれ形成され、このうち側枠2aと左側板3aとの間に形成される内部空間には、リール本体1の構成要素としてバックラッシュ防止装置6等が設置されている。また、右側の側枠2bと右側板3bとの間に形成される内部空間には、駆動機構8、クラッチ機構9、連結機構10等が設置されている。
スプール5は、ハンドル7を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル7は、右側板3bから突出したハンドル軸7aの端部に取り付けられて、右側板3bとの間に介在された逆転防止機構7b(転がり式一方向クラッチ)によって、クラッチON操作時に釣糸巻き取り方向にのみ回転可能となっている。
バックラッシュ防止装置6は、スプール軸5cの端部に設けられており、公知の構造により、スプール軸5cの過回転を防止して、釣糸放出時のバックラッシュを防止する。
駆動機構8は、公知のように、ハンドル軸7aに回転可能に支持された駆動歯車8aと、この駆動歯車8aに噛合するピニオン8bとを備えている。ピニオン8bは、スプール軸5cと同軸上に設置されており、ピニオン軸8cに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン8bの外周には、円周溝8dが形成されており、この円周溝8dに、クラッチ機構9のヨーク9dが係合して、ピニオン8bを軸方向に移動させるようになっている。すなわち、ピニオン8bが軸方向に移動することで、スプール軸5cとの間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON状態)/動力遮断状態(クラッチOFF状態)に切り換えられるようになっている。
スプール5の前方において、側枠2a,2b間には、レベルワインド機構15が配置されている。レベルワインド機構15は、駆動機構8、連結機構10を介して回転駆動される螺軸16と、螺軸16に装着されて左右方向に往復動可能に設けられた図示しない釣糸案内体と、この釣糸案内体に設けられたラインガイド18(図3(a)参照)とを備えている。
螺軸16は、側枠2a,2b間に回転可能に支持されており、駆動機構8を介して回転駆動されるようになっている。螺軸16の端部には、連結機構10を構成する連動歯車16aが取り付けられており、この連動歯車16aには、ハンドル軸7aの駆動歯車8aに隣接して設けられた歯車8eが噛合している。これにより、ハンドル7を巻き取り回転操作すると、ハンドル軸7aの回転が、駆動歯車8aおよび連動歯車16aを通じて螺軸16に伝わり、螺軸16が回転駆動される。
螺軸16の外周面には、螺旋溝16bが形成され、この螺旋溝16bには、釣糸案内体に設けられた図示しない摺動子が係合している。これにより、釣糸案内体のラインガイド18は、螺軸16が連動歯車16aによって回転駆動されることで、螺旋溝16bに係合する図示しない摺動子を介して左右往復動するようになっている。
フレーム2は、図2(b)に示すように、左右に間隔を空けて配置された側枠2a,2bと、側枠2a,2bを連結する複数の支柱2cと、側枠2a,2bの前側上部に架け渡されたサムレスト4と、を備え、これらが一体的に構成されてなる。なお、下部に設けられた支柱2cには、図2(a)(b)に示すように、釣竿のリールシート(不図示)に装着される釣竿取付脚2c1が設けられている。
側枠2a,2bの前端部2a1,2b1(図2(b)参照)には、フレーム2と別体で形成されたフロントカバー30(図1,図2(a)参照)が取り付けられるようになっている。フロントカバー30の詳細は後記する。
側枠2a,2bの前部には、図3(b)に示すように、側面視でサムレスト4との間に切欠部20aが形成されている。ここで切欠部20aの形状は、側枠2aおよび側枠2bにおいて側面視同形状であるので、以下では側枠2aに形成される切欠部20aについて説明する。切欠部20aは、前端部2a1に連続する円弧部210を有する第1ガイド部21と、この第1ガイド部21よりも一段高く形成され、第1ガイド部21に連続する円弧部220を有する第2ガイド部22と、第2ガイド部22に連続して鉛直に立ち上がる立上部23と、立上部23に連続して第2ガイド部22に対向するように前方へ延出する上部24と、により囲まれて形成されている。
第1ガイド部21および第2ガイド部22は、フレーム2にフロントカバー30を装着する際の案内部として機能し、フロントカバー30の腕部32(図5各図参照、以下同じ)の下部を支持する。
立上部23は、側枠2aの外方(左方)に向けて突出する突出部230を有している。突出部230は、フロントカバー30の後端部33との合わせ面となる傾斜面としての側枠傾斜面231を有している。側枠傾斜面231は、補正手段として機能する部位であり、図2(b)、図4(a)(b)に示すように、側枠2aの外方(左方)に向けて上り傾斜状とされたテーパ面で形成されている。なお、側枠傾斜面231は、前後方向に非テーパ状とされ、前後方向には傾斜しない面とされている。
このような側枠傾斜面231は、フレーム2にフロントカバー30を組み付ける過程において、フロントカバー30の後記する腕部傾斜面331(図5(a)(c)参照、図6参照、以下同じ)に面接触し、フロントカバー30の一対の腕部32,32の後端部33(図5(a)参照、以下同じ)同士をその間隔が広がる方向に補正する役割をなす。
側枠傾斜面231の下端部233は、図4(a)(b)に示すように、水平方向に切り欠かれており、フロントカバー30の後端部33に鉛直方向に対向する面となっている(図6参照)。
また、突出部230には、正面視三角形状の当接面232が形成されている。当接面232は、側枠傾斜面231の後部に連続しており、側枠傾斜面231に対して直交する面とされている。この当接面232は、フロントカバー30の後端面33a(図5(b)(d)参照)に対向しており、フロントカバー30の後端部33の位置決め部として機能する。
上部24は、図4(a)(b)に示すように、側枠2aの外方(左方)に向けて膨出形成された膨出部240を有している。膨出部240は、フロントカバー30の後端部33の上面332(図5各図参照、図6参照)に対向しており、図3(a)に示すように、フロントカバー30の上面332が当接して接続される。
フロントカバー30は、釣糸案内部(ラインガイド18)の強度的保護やリール本体1を握持した際の手の指を保護する役割、さらにはリール本体1の前部を補強する役割をなすものであり、リール本体1の前端部に取り付けられる。
フロントカバー30は、図5各図に示すように、支柱部31と、支柱部31の両端部から後方へ延出する一対の腕部32,32と、を備え、図5(a)に示すように、平面視略コ字形状を呈している。そして、フロントカバー30は、一対の腕部32,32の後端部33同士を広げる方向に補正(弾性変形)することが可能な樹脂材を含む材料から形成されている。
支柱部31は、図5(a)に示すように、前方へ向けて若干湾曲状に膨出しており、図1,図2(a)に示すように、側枠2a,2bの前端部2a1,2b1(図2(b)、図3(b)参照)に亘るようにして配置される。なお、支柱部31の上面31a(図5(a)(c)参照)は、平坦面とされ、釣糸放出時等の釣糸案内面としても機能する。
図5(b)に示すように、支柱部31と腕部32との角部には、後方へ向けて延出する固定片320が設けられている。この固定片320は、フレーム2にフロントカバー30を装着した状態で、図3(b)に示すように、側枠2a(2b)の外面に位置し、側枠2a(2b)に設けられたねじ穴2dに図示しないねじにより固定される。なお、フロントカバー30のねじによる固定は、この固定片320を介した固定のみである。
一対の腕部32,32は、図5各図に示すように、支柱部31の両端部から後方斜め上方に延出しており、図3(b)に示すように、切欠部20aの第1ガイド部21、第2ガイド部22、立上部23および上部24に囲まれるようにして側枠2a(2b)とサムレスト4の間に配置される(収まる)ようになっている。
図5各図に示すように、腕部32の後端部33には、側枠2aの側枠傾斜面231との合わせ面となる傾斜面としての腕部傾斜面331が形成されている(図6参照)。腕部傾斜面331は、補正手段として機能する部位であり、図6に示すように、側枠2aの側枠傾斜面231に対応して、側枠2aの内方(右方)に向けて下り傾斜状とされたテーパ面(前後方向には非テーパ状とされた面)で形成されている。
このような腕部傾斜面331は、フレーム2にフロントカバー30を組み付ける過程において、側枠2a(2b)の側枠傾斜面231に面接触することで、後端部33同士の間隔を広げる方向に補正するための面として機能する。
腕部傾斜面331の下端部333は、側枠2aの内方(右方)に向けて水平に延出しており、側枠2aの側枠傾斜面231の下端部233に対向する面を有している。このような下端部333は、フロントカバー30の装着時に側枠傾斜面231の下端部233に当接して、側枠傾斜面231に対する腕部傾斜面331の滑りを規制する。この規制により、必要以上に後端部33が広がることが規制され、フロントカバー30の後端部33同士の間隔が所定の間隔(フロントカバー30がフレーム2に対して隙間や段差を生じることなく見栄えのよい状態で、かつ安定した状態で装着固定される間隔)に保持されるようになっている。
腕部32の後端部33の上面332は、平らに形成されており、フロントカバー30をフレーム2に装着した状態で、切欠部20aの上部24の膨出部240に当接して密着するようになっている。
また、腕部32の後端部33には、切欠部20aの立上部23の当接面232に当接する後端面33aが形成されている。
図3(b)に示すように、腕部32の下部32a(図5(b)参照)は、側枠2a(2b)の第1ガイド部21および第2ガイド部22に沿って下方へ延出しており、第1ガイド部21および第2ガイド部22の外方(左方)縁部を覆う状態に装着されるようになっている。なお、腕部32の下部32aは、左側板3aを側枠2aに装着することにより、左側板3aの前部によって外方(左外方)から押さえられる状態に保持され、また、これとは反対側において、右側板3bを側枠2bに装着することにより、右側板3bの前部によって外方(右外方)から押さえられる状態に保持される。
このような保持と相俟って、腕部32は、前記した腕部傾斜面331の下端部333による滑り規制、当接面232による後方への移動規制、および膨出部240による上方への移動規制によって、フレーム2に対して移動不能に保持されるようになっている。
次に、フレーム2に対してフロントカバー30を装着する際の作用について説明する。なお、ここでは、フロントカバー30の腕部32の後端部33同士の間隔が所定の幅よりも狭まる方向に変形している場合について説明する。
フレーム2に対してフロントカバー30を装着する際は、図7に示すように、フレーム2の前側から切欠部20aにフロントカバー30を近付け、フロントカバー30の一対の腕部32,32を切欠部20aの第1ガイド部21および第2ガイド部22に沿って後方へ移動させる。
その後、腕部32,32の後端部33同士を若干広げるようにして、それぞれの腕部傾斜面331,331を切欠部20aの立上部23の側枠傾斜面231,231にかかるように合わせ、フロントカバー30を切欠部20aの奥まで押し込む。そうすると、腕部傾斜面331,331と側枠傾斜面231,231とが面接触し、腕部32,32の後端部33同士の間隔が広げられた状態で所定の間隔とされた状態で保持される。これにより、面接触を利用して後端部33同士を所定の間隔に押し広げることができる。
なお、側枠傾斜面231,231は、フレーム2の左右側方に向けてそれぞれ上り傾斜状に形成されており、面接触によって、腕部傾斜面331,331を左右側方に押し広げつつ、一対の腕部32,32の後端部33,33を第2ガイド部22に向けて押し付けるように作用するので、後端部33,33は、第2ガイド部22に対して密着するようになり、第2ガイド部22に対して後端部33,33が押圧固定されることとなる。
これによって、後端部33同士の間隔が狭まる方向に移動することが規制されることとなり、後端部33同士の間隔が所定の間隔に保持される。
したがって、フロントカバー30の装着後に、フレーム2(側枠2a,2b)に対する後端部33の位置ずれを生じることがない。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、後端部33同士が所定の間隔に補正された状態で側枠2a,2b間にフロントカバー30が装着されるので、仮にフロントカバー30に変形が生じていたとしても、その変形を補正しつつフロントカバー30を側枠2a,2b間に好適に装着することができる。したがって、フロントカバー30と側枠2a,2bとの間に隙間や段差が生じ難くなり、フロントカバー30を側枠2a,2bに安定した状態で装着固定することができる。これにより、見栄えがよく製品精度の高い魚釣用リールが得られる。
特に、フロントカバー30の腕部32からサムレスト4の基端部にかけて連続した面(傾斜面)が形成されるとともに、左側板3aからフロントカバー30、さらにはサムレスト4にかけて滑らかに連続した面を容易に形成することができるので、握時し易く、操作フィーリングに優れた魚釣用リールが得られる。
また、装着する際に、フロントカバー30の腕部32の後端部33同士の間隔が狭まる方向に変形していたとしても、側枠傾斜面231と腕部傾斜面331との面接触により、後端部33同士の間隔を広げる方向に好適に補正することができ、フロントカバー30を側枠2a,2b間に好適に装着することができる。
また、一対の腕部32,32は、後端部33にて間隔が広げられるので、所定の間隔に補正することによる腕部32,32の応力を最小限とすることができる。これにより、長期的に安定した状態でフロントカバー30を側枠2a,2bに装着固定することができる。また、長期間の使用によるフロントカバー30の反り等も生じ難い。
また、補正手段は、側枠傾斜面231とこれに対応する腕部傾斜面331とを有してなるので、後端部33同士の間隔を広げる方向の補正がスムーズに行われるようになり、フレーム2に対するフロントカバー30のスムーズな装着が実現される。
また、フロントカバー30の腕部32の変形を補正することができるので、フロントカバー30を比較的複雑な形状とすることもでき、デザインの自由度を図ることができる。
また、側枠傾斜面231とこれに対応する腕部傾斜面331は、テーパ面とされているので、これらの合わせ面による面接触により後端部33同士の間隔をスムーズに広げることができ、フロントカバー30の装着がよりスムーズとなる。
前記実施形態では、一対の腕部32,32の後端部33,33と、側枠2a,2bとの合わせ面の全てに傾斜面(腕部傾斜面331、側枠傾斜面231)を設けたが、本発明は、これに限られることなく、左右の片側においてのみ傾斜面を設けてもよい。
また、一対の腕部32,32の後端部33,33の合わせ面にのみ傾斜面(腕部傾斜面331)を設けてもよく、また、片側の腕部32の後端部33の合わせ面にのみ傾斜面(腕部傾斜面331)を設けてもよい。これらの場合において、対向する側となる側枠2a(側枠2b)の合わせ面には、例えば、腕部傾斜面331に当接して面上を案内される突起部等を設けることでも、一対の後端部33同士の間隔を所定の間隔に補正することができる。
さらに、側枠2a,2bの合わせ面にのみ傾斜面(側枠傾斜面231)を設けてもよく、また、片側の側枠2a(または側枠2b)の合わせ面にのみ傾斜面(側枠傾斜面231)を設けてもよい。これらの場合において、対向する側となる腕部32の後端部33の合わせ面には、例えば、側枠傾斜面231に当接して面上を案内される突起部等を設けることでも、一対の後端部33同士の間隔を所定の間隔に補正することができる。
なお、フロントカバー30は、一対の腕部32,32の後端部33同士を広げる方向に補正(弾性変形)することが可能な金属材料から形成されていてもよい。
また、前記実施形態において、側枠傾斜面231は、前後方向に非テーパ状とされ、前後方向には傾斜しない面とされたものを示したが、これに限られることはなく、前方から後方へ向けて広がるように形成されたテーパ面を有するものとし、このテーパ面に案内される傾斜面や突起を腕部32の合わせ面に設けてもよい。
このようなテーパ面を有する構成とすることにより、フロントカバー30の装着過程において、テーパ面に腕部32の傾斜面や突起が案内されて、腕部32の後端部33同士をその間隔が広がるように補正することができる。
また、前記実施形態では、側枠傾斜面231は、前後方向に非テーパ状とされ、前後方向には傾斜しない面とされたものを示したが、これに限られることはなく、側枠傾斜面231の前部側を面取りして、フロントカバー30の装着過程において、腕部傾斜面331が側枠傾斜面231上に乗り上げるようにして面接触するように構成してもよい。
このように構成することによって、装着の際に腕部32の後端部33同士を若干広げるという操作が不要となったり、より簡易となったりするので、装着操作がより行い易くなる。
1 リール本体
2 フレーム
2a,2b 側枠
7 ハンドル
18 ラインガイド
30 フロントカバー
31 支柱部
32 腕部
33 後端部

Claims (2)

  1. リール本体の前部の側枠間に、ハンドルの回転操作に連動して左右に往復動するラインガイドを設け、前記ラインガイドの前方において前記側枠間に装着されるフロントカバーを設けた魚釣用リールであって、
    前記フロントカバーは、前記側枠間に配置される支柱部と、前記支柱部の両端部から後方へ延出する一対の腕部と、を備え、
    一対の前記腕部のうち、少なくとも片側の前記腕部の後端部と前記側枠との合わせ面には、一対の前記後端部同士を所定の間隔に補正する補正手段が設けられており、
    前記補正手段は、前記後端部と前記側枠との合わせ面の少なくとも一方に傾斜面が形成されてなり、
    前記傾斜面は、前記側枠間に前記フロントカバーを組み付ける過程において、前記後端部同士をその間隔が広がる方向に補正することを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記傾斜面は、テーパ面で形成されていることを特徴とする請求項に記載の魚釣用リール。
JP2013039057A 2013-02-28 2013-02-28 魚釣用リール Active JP6031381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039057A JP6031381B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 魚釣用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039057A JP6031381B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 魚釣用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014166151A JP2014166151A (ja) 2014-09-11
JP6031381B2 true JP6031381B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=51616262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013039057A Active JP6031381B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 魚釣用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6031381B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102083429B1 (ko) 2017-10-26 2020-03-02 유한책임회사 도요엔지니어링 프론트커버의 탈착이 편리한 낚시 릴

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0437426Y2 (ja) * 1986-08-20 1992-09-02
JP2922790B2 (ja) * 1994-07-27 1999-07-26 ダイワ精工株式会社 魚釣用両軸受型リ−ル
JP3560448B2 (ja) * 1996-10-01 2004-09-02 株式会社シマノ 両軸受リールのリール本体
JP3041637U (ja) * 1997-03-19 1997-09-22 ダイワ精工株式会社 魚釣用リール
KR100320405B1 (ko) * 1999-09-02 2002-01-15 현광호 낚시용 양 베어링형 릴의 사이드카바 착탈구조
JP2002153180A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Daiwa Seiko Inc 魚釣用両軸受型リ−ル
JP2011258439A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Denso Corp 二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014166151A (ja) 2014-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6389370B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP6031381B2 (ja) 魚釣用リール
JP2010273586A (ja) リールシート
JP6026870B2 (ja) 魚釣用リール
JP5576820B2 (ja) 魚釣用リール
JP2012139159A (ja) 魚釣用リール
JP6738261B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP5775298B2 (ja) 魚釣用リール
JP2012029650A (ja) 魚釣用スピニングリール
CN207337038U (zh) 安装机构、电子设备及摄像装置
JP2019110822A (ja) 釣竿用リールシート及び釣竿
JP2011036465A (ja) 引出し用前板の位置調整構造、前板位置調整方法及び引出し
JP5047879B2 (ja) 魚釣用リール
JP2016208860A (ja) 魚釣用リール
JP2009131158A (ja) 魚釣用リール
JP6505405B2 (ja) ハンドル組立体
US20230371486A1 (en) Fishing reel having metal front cover
JP5797613B2 (ja) 魚釣用リール
JP5514753B2 (ja) 角度調整金具
JP6257456B2 (ja) 組立玩具
JP6772750B2 (ja) 車両のステアリング装置
JP6109091B2 (ja) シフト機構及びそれを備えた変速機
JP2020103195A (ja) 魚釣用リール、及び、魚釣用リールの動力伝達機構に用いられるギア
JP2015208313A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2014124175A (ja) 魚釣用リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6031381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250