JP2016208860A - 魚釣用リール - Google Patents

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Shuta Karino
秀太 狩野
雄一 梅沢
Yuichi Umezawa
雄一 梅沢
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Abstract

【課題】強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることができる魚釣用リールを提供する。
【解決手段】リール本体1の側部に取り付けられるカバー部材3bの内面において、少なくとも支持部301,302の周囲には、リブで囲われる複数の区画部303〜305が形成されており、リブは、支持部301,302を中心として放射方向に延びる第一リブ31と、第一リブ31に連続し、第一リブ31と角度を有して延びる第二リブ32と、を備えており、放射方向に隣接する区画部304(305)において、第一リブ31同士は、離間配置されており、第二リブ32を介して接続されている構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、魚釣用リールに関する。
従来、魚釣用リールとして、両軸受け型タイプのものが知られている。魚釣用リールは、スプールを回転駆動するハンドルを左右の一方の側に備えている。リール本体のフレームにはカバー部材が取り付けられている。ハンドルが備わる側のフレームとカバー部材との間には、空間が形成されている。この空間には、ハンドルの回転駆動力をスプール軸に伝達する公知の駆動力伝達機構が配設されている。駆動力伝達機構は、ハンドル軸や、スプールに連結されるピニオン軸等を備えている(例えば、特許文献1参照)。
カバー部材には、ハンドル軸が挿通される支持部や、ピニオン軸が支持される支持部が設けられている。これらの支持部は、肉厚に形成されており、強度アップが図られている。
特開2012−44967号
ところで、カバー部材は、強度を確保しつつ成形性の向上を図るために、肉厚を均等に設計することが行われている。特に、カバー部材が合成樹脂成形品である場合には、肉厚を均等化することで、成形収縮によるヒケ(凹み、窪み)の発生を抑制している。しかしながら、肉厚の均等化は、強度に対する寄与度の低い部分に対して余肉をつけることとなり、その結果、重量が増加する要因となっている。重量の増加は、魚釣用リールにおける軽快な巻き取り操作の実現を図る上で、マイナスの要素である。このため、これを改善したいという要望があった。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、カバー部材の強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることができる魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、リール本体の側部に取り付けられるカバー部材と、前記リール本体に取り付けられる軸部材と、前記カバー部材に設けられ、前記軸部材が挿通される支持部と、を備えた魚釣用リールであって、前記カバー部材の内面において、少なくとも前記支持部の周囲には、リブで囲われる複数の区画部が形成されており、前記リブは、前記支持部を中心として放射方向に延びる第一リブと、前記第一リブに連続し、前記第一リブと角度を有して延びる第二リブと、を備えており、前記放射方向に隣接する前記区画部において、前記第一リブ同士は、離間配置されており、前記第二リブを介して接続されていることを特徴とする。
本発明の魚釣用リールによれば、リブで囲われる複数の区画部によって、支持部の周りの強度を確保することができる。また、支持部の周りの強度を確保することができるので、カバー部材を薄肉に形成することができる。この場合、カバー部材の内面の略全体に区画部を形成することによって、カバー部材の薄肉化をより効果的に図ることができる。
また、隣接する区画部において、リブを構成する第一リブ同士は、離間配置されており、第二リブを介して接続されている。これにより、支持部を中心とする放射方向に応力を好適に分散することができる。
また、本発明は、前記カバー部材が合成樹脂で形成されていることを特徴とする。この構成では、リブで囲われる複数の区画部によって、成形収縮によるヒケ(凹み、窪み)の発生を好適に抑制することができる。
また、本発明は、前記カバー部材は、両軸受け型リールの側板であり、前記支持部は、前記カバー部材に二つ備っており、一方の前記支持部にはピニオン軸(の端部)またはスプール軸(の端部)が挿通され、他方の前記支持部にはハンドル軸が挿通されることを特徴とする。この構成では、ピニオン軸やスプール軸、およびハンドル軸をカバー部材で好適に支持することができる。
また、本発明は、前記リブが形成される部分の前記カバー部材の厚みをD1、前記カバー部材の縁部の厚みをD2、前記区画部の底部の厚みをD3としたときに、これらの関係が、D1>D2>D3であることを特徴とする。この構成では、リブが存在する箇所では、リブの厚み分だけ厚肉とすることができる。
また、本発明は、前記区画部の深さは、前記カバー部材の肉厚の20〜50%であり、前記リブの幅は、前記カバー部材の肉厚の50〜80%であることを特徴とする。区画部の深さおよびリブの幅をこのような範囲に設定することが、成形作業の容易さおよび強度の観点から望ましく、支持部周りの強度が増大する。
本発明によれば、支持部の周りの強度を確保することができるとともに、カバー部材を薄肉に形成することができる。したがって、カバー部材の強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることができる魚釣用リールが得られる。また、第一リブ同士が第二リブを介して接続されており、支持部を中心とする放射方向に応力が分散されるので、カバー部材の強度の低下を好適に防止することができる。
また、カバー部材が合成樹脂で形成されている場合に、成形収縮によるヒケ(凹み、窪み)の発生を好適に抑制することができるので、カバー部材として必要な強度を容易に確保することができる。したがって、強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることができる魚釣用リールが得られる。
また、ピニオン軸の端部またはピニオンを挿通するスプール軸の端部(延設部)、およびハンドル軸をカバー部材で好適に支持することができるので、操作性の向上を図ることができる魚釣用リールが得られる。
また、リブが形成される部分のカバー部材の厚みをD1、カバー部材の縁部の厚みをD2、区画部の底部の厚みをD3としたときに、これらの関係が、D1>D2>D3である構成では、リブが存在する箇所を、リブの厚み分だけ厚肉とすることができるので、カバー部材を全体的に薄肉に形成しつつ、強度を確保することができる。また、カバー部材が合成樹脂で形成されている場合に、成形時に溶湯が他の部位に比して厚肉なリブによって容易に流動し、成形性が向上する。
また、区画部の深さがカバー部材の肉厚の20〜50%、リブの幅がカバー部材の肉厚の50〜80%である構成では、支持部周りの強度が増大するので、カバー部材の変形をより好適に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールを示し、釣糸案内体部分を露出させた平面図である。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図である。 (a)は図1に示す魚釣用リールの右側面図、(b)は右カバー部材の右側面図である。 右カバー部材の内面の構造を示す側面図である。 右カバー部材の内面の構造を示す斜視図である。 (a)は図4のA−A線拡大端面図、(b)は基準肉厚のカバー部材を示す図であり、(a)に相当する拡大端面図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは、図2,図3に示した方向を基準とする。
(第1実施形態)
本実施形態に係る魚釣用リールは、図1に示すように、左右側板1A,1Bを備えたリール本体1を有している。左右側板1A,1Bは、左右のフレーム2a,2bを左右カバー部材3a,3bで覆って構成される。リール本体1には、左右側板1A,1B間に位置し、図示しない釣竿に装着されるリール脚1Cが一体形成されている。また、左右のフレーム2a,2b間には、スプール軸5が軸受を介して回転可能に支持されており、スプール軸5には、釣糸Sが巻回されるスプール5Aが一体的に固定されている。
本実施形態では、スプール5Aを回転駆動するハンドル8を右側板1B側に設置している。右フレーム2bと右カバー部材3bとの間には空間が形成され、この空間には、ハンドル8の回転駆動力をスプール軸5に伝達する公知の駆動力伝達機構10が配設されている。また、右フレーム2bと右カバー部材3bとの間には、スプール軸5を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換える公知のクラッチ機構20が配設されている。クラッチ機構20は、スプール5Aの後方側の左右側板1A,1B間に配設されたクラッチ切り換え操作部材21を押し下げ操作することで、クラッチON状態(動力伝達状態であり釣糸巻き取り状態)からクラッチOFF状態(動力遮断状態であり釣糸放出状態)に切り換えるようになっている。なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、後記する自動復帰機構30(図2参照)によってハンドル8を回転操作することで行うことが可能である。なお、右カバー部材3bに詳細は後記する。
駆動力伝達機構10は、ハンドル8のハンドル軸8aにドラグ装置8bと関連して装着された駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。駆動歯車11は、釣糸巻き取り時にハンドル8が回転操作されると、図2中X1方向(時計回り)に回転する。また、駆動歯車11は、ドラグ装置8bにより付与されたドラグ力に抗して釣糸Sが引き出された際に、図2中Y1方向(反時計回り)に回転するようになっている。
ハンドル軸8aは、公知のように、右カバー部材3bに設けられた一方向クラッチ(楔作用を利用した転がり式一方向クラッチ)Kにより、釣糸巻き取り方向の回転を許容し、釣糸繰り出しに伴う逆回転を防止する逆回転防止機構を構成している。
ピニオン12は、スプール軸5と同軸上に設置されており、ピニオン軸12aに沿って軸方向に移動可能となっている。なお、図示しないが公知のように、ピニオン軸12aを削除して、スプール軸5をピニオン12に挿通するまで延設して延設部5Bを一体形成し、ピニオン12がスプール軸5の延設部5B上を軸方向に移動可能に構成してもよい。また、ピニオン12の外周には、円周溝12bが形成されており、この円周溝12bに、後記するクラッチ機構20のヨーク22(図2参照)が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるように構成されている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5との間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるように構成されている。
クラッチ機構20は、図2に示すように、右フレーム2bに対して回動可能に支持されるクラッチプレート25を備えている。クラッチプレート25は、振り分けバネ23によって、図2に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、動力遮断状態(クラッチOFF状態、不図示)に振り分け保持される。クラッチプレート25は、右フレーム2bに上下方向に形成された連結孔2dを介して操作部材21と連結されており、クラッチプレート25に形成された長孔25aに、右フレーム2bに突出するように設けられたピン2eが挿入されて、その回動駆動が案内される。
クラッチプレート25の表面には、一対のカム面26が形成されている。一対のカム面26は、ピニオン12の円周溝12b(図1参照)に係合したヨーク22と係合可能である。ヨーク22の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン27によって保持されており、ヨーク22は、支持ピン27に配設されたバネ部材27aによって常時、スプール軸5側に付勢されている。なお、図2では、ヨーク22がバネ部材27aによってスプール軸5側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12はスプール軸5の端部に形成されている係合部5a(図1参照)に嵌合してクラッチON状態となっている。
クラッチプレート25は、操作部材21が押下げ操作されると反時計回り方向に回動する。クラッチプレート25は、この回動により、カム面26およびヨーク22を介して、ピニオン12(図1参照)を右側にバネ部材27aの付勢力に抗して移動し、スプール軸5の端部に形成されている係合部5a(図1参照)から離脱させ、クラッチOFF状態に切り換える。なお、この状態は、振り分けバネ23によって保持される。
また、クラッチプレート25には、図2に示すように、クラッチをOFF状態からクラッチON状態にする自動復帰機構200のキック部材201が揺動可能に連結されている。自動復帰機構200は、キック部材201と、ハンドル軸8aに回り止め固定されるラチェット202とを備えている。キック部材201は、クラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、ラチェット202の回転軌道内に侵入する。このため、クラッチOFF状態において、ハンドル8を巻き取り操作すると、ラチェット202の回転によりキック部材201はキックされて上方に移動し、自動的にクラッチプレート25を(時計回り方に回転して)クラッチON状態に復帰させる。クラッチON状態は振り分けバネ23のバネ力で保持される。なお、クラッチの復帰は、操作部材21の押し上げ操作でも行うことが可能である。
左右側板1A,1B間には、図1に示すように、スプール5Aの釣糸繰出し方向側(前側)に、レベルワインド装置50が配設されている。このレベルワインド装置50には、釣糸Sが挿通される釣糸案内体60が備わる。釣糸案内体60は、ハンドル8を回転操作することで左右に往復動するよう構成されており、釣糸Sの巻き取り操作に伴って、スプール5Aに対して釣糸Sを均等に巻回させる機能を有する。
釣糸案内体60は、左右側板1A,1B間に回動可能に支持される螺軸(ウォームシャフト)51(図2参照)によって、左右往復駆動される。螺軸51は、駆動力伝達機構10により駆動される。螺軸51は、左右側板1A,1B間に回動可能に保持される案内筒(管状体)55内に収容され、ハンドル8の回転駆動と同期して回転駆動される。
釣糸案内体60は、図2に示すように、釣糸挿通部60Aと保持部60Bを備えている。釣糸挿通部60Aは、図示しない固定ネジを締め付けることによって保持部60Bに対して固定されている。釣糸案内体60は、クラッチ機構20の切換操作に連動して前後方向に回動する構成となっている。
回動プレート59は、クラッチプレート25に設けられた突片25bに連結している。突片25bは、舌片状を呈しており、クラッチプレート25から前方の回動プレート59に向けて延出している。突片25bの先端には、右フレーム2b側に向けて突出する係合突起25cが一体形成されている。係合突起25cは、回動プレート59の連結片59aの係合孔59bに遊挿されている。
これにより、回動プレート59は、クラッチプレート25の回動に伴って螺軸51の軸芯を中心に回動可能であり、振り分けバネ23によって、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との2つの位置で切り換えられるようになっている。
釣糸案内体60は、回動プレート59を介して案内筒55が回動駆動されることで、スプール5Aの前方において前後方向に回動する。釣糸案内体60には、左右幅広とされた釣糸挿通部60Aが備わる。釣糸挿通部60Aは、左右方向に幅狭(細溝状)とされた幅狭案内部67と、その幅狭案内部67の上方側で、略対称となるように左右方向に拡がる幅広案内部68とを備えている。釣糸案内体60は、クラッチON状態において後方へ回動し、上端後部69で釣糸Sを抑えつつ幅狭案内部67で釣糸Sを案内する。これによって、幅狭案内部67を通して釣糸Sが巻き取られる。また、クラッチOFF状態において、釣糸案内体60は前方へ回動し、幅広案内部68で釣糸Sを案内する。これにより、釣糸放出時の糸抵抗が軽減されるようになっている。
右カバー部材3bには、図3(a)に示すように、軸部材としてのハンドル軸8aが挿通されており、また、軸部材としてのピニオン軸12aの端部(またはスプール軸5の端部)が支持されている。図3(b)に示すように、右カバー部材3bには、ハンドル軸8a(図3(a)参照)を支持する支持部301、およびピニオン軸12aの端部(またはスプール軸5の端部)を支持する支持部302が設けられている。
右カバー部材3bは、図4,図5に示すように、底面部300と周壁部310とを備えている。右カバー部材3bの内面(内側面)となる底面部300には、リブで囲われて肉抜き凹形状とされた複数の区画部303,304,305が形成されている(一部、底面部300から周壁部310に亘って形成されている)。複数の区画部303,304,305のうち、区画部303は、支持部301の周りを囲むように配置されている。区画部303は、略長四角形状を呈しており、支持部301の放射方向に延びる第一リブ306と、支持部301と同心円上に延びる第二リブ307とで囲われて形成されている。第一リブ306および第二リブ307は、肉厚に形成されている。本実施形態では、第一リブ306および第二リブ307の肉厚が、右カバー部材3bの縁部(周縁部)の厚みと略同等に形成されている。
区画部304および区画部305は、支持部301の周りにおいて区画部303の周りに連続して複数形成されている。また、区画部304および区画部305は、支持部302の周りにおいても支持部302を囲むように複数形成されている。区画部304は、側面視で、略正六角形状を呈している。また、区画部305は、平面視で略長四角形状、略五角形状、略三角形状、一部に曲線部分を含んだ形状等、種々の形状を呈している。本実施形態では、支持部301および支持部302の周囲を埋めるように、適所適所のスペースに合わせた形状のものを配置している。なお、図5に示すように、周壁部310近傍に配置される区画部305は、周壁部310をリブの一部として形成されている。
区画部304および区画部305は、支持部301,302を中心としてそれぞれ放射方向に延びる第一リブ31と、第一リブ31に連続し、第一リブ31と角度を有して延びる第二リブ32と、を備えている。第一リブ31,31同士は、支持部301,302を中心としてそれぞれ放射方向に隣接する区画部304,305において、相互に離間して配置されている。つまり、放射方向に隣接する区画部304,305において、第一リブ31,31同士は連続して接続されておらず、第二リブ32を介して接続されている。なお、右カバー部材3bの内面において、形状の異なる区画部305同士が放射方向やこれと交差する方向に隣接する部分においては、第一リブ31,31同士や第二リブ32,32同士が接続されていてもよい。
なお、支持部301の周りにおいて、区画部303の第一リブ306は、第二リブ307を介して隣接する区画部304の第一リブ31に接続されている。
本実施形態では、右カバー部材3bの周壁部310(図5において立ち上がる部分)を除いて、右カバー部材3bの略全面に区画部303,304,305を形成している。なお、前記した第一リブ306,第二リブ307,第一リブ31および第二リブ32は、いずれも側方へ向けて(右フレーム2bへ向けて、成形時に型を抜く方向へ向けて)立設されている。
支持部301は大径の円筒状を呈しており、その内面には、図5に示すように、前記した一方向クラッチKが装着されている。ハンドル軸8a(図1参照)は、一方向クラッチKを介して支持部301に支持されている。
支持部302は小径の円筒状を呈しており、その内面には、軸受またはカラーJが装着されている。軸受またはカラーJは、ピニオン軸12aの端部またはピニオン12を挿通するスプール軸5の端部に一体形成した延設部5Bを支持する部材である。支持部302の開口内面には、図4,図5に示すように、支持部材312が装着されている。支持部材312は、前記した軸受またはカラーJを脱落不能に保持している。
支持部302の縁部には、略半円形状を呈する一対の区画部309,309が形成されている。この区画部309,309は、図2で説明したヨーク22のバネ部材27a,27aに対向しており、右フレーム2bに右カバー部材3bを取り付けた際に、バネ部材27a,27aの端部を保持する役割をなす。
また、支持部302の近傍部位には、長丸筒状の突出部330が形成されている。突出部330は、図2で説明したクラッチプレート25の基部25eに対向して突出しており、右フレーム2bに右カバー部材3bを取り付けた際に、基部25eに当接してクラッチプレート25の摺動を案内する役割をなす。なお、突出部330には、図4に示すように、周辺に形成された3つのリブ35が接続されている。突出部330は、右カバー部材3bを補強するリブとしても機能している。
周壁部310の縁部には、図4,図5に示すように、右フレーム2bに右カバー部材3bを固定するための固定部341、位置決め突部342、およびフランジ部343が設けられている。固定部341は周壁部310に二箇所設けられており、固定用ねじ345(図3(a)参照)が挿通される。位置決め突部342は、右フレーム2b側に設けられた凹部(不図示)に嵌合可能であり、右フレーム2bに対する右カバー部材3bの位置決め部として機能する。フランジ部343には、固定用ねじ345(図3(a)参照)が挿通される。
図6(a)は図4のA−A線拡大端面図である。図6(a)に示すように、本実施形態では、第二リブ32が形成される部分の右カバー部材3bの厚みをD1、右カバー部材3bの縁部(周壁部310)の厚みをD2、区画部304の底部の厚みをD3としたときに、これらの関係が、D1>D2>D3となる関係を有するように設定されている。これにより、第二リブ32(第一リブ31)が形成される部分の厚みD1が、右カバー部材3bにおける最大の肉厚部となっている。つまり、支持部301および支持部302が形成される右カバー部材3bの底面部300が、他の部分よりも肉厚を有するように形成された第一リブ31や第二リブ32によって、強度が十分に高められた構造となっている。
また、区画部304や区画部305の深さDHは、右カバー部材3bの基準肉厚に対して20〜50%であることが好ましい。基準肉厚とは、右カバー部材3bに一般に要求される所定強度を備えるための肉厚であり、図6(b)に示すように、前記した厚みD2に相当する厚みD21を備えて形成されるカバー部材3b1の肉厚である。深さDHが基準肉厚の20%未満であると、軽量化の程度が低くなりすぎる傾向にある。50%超であると、右カバー部材3bの強度が低くなる傾向にある。そのため、区画部304や区画部305にかかる応力を分散し難くなる。したがって、深さDHを右カバー部材3bの基準肉厚に対して20〜50%に設定することにより、強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることが可能である。
また、第一リブ31および第二リブ32の幅W1は、右カバー部材3bの基準肉厚に対して50〜80%であることが好ましい。幅W1が基準肉厚の50%未満であると、右カバー部材3bの強度が低くなる傾向にある。そのため、区画部304や区画部305にかかる応力を分散し難くなる。80%超であると、軽量化の程度が低くなりすぎる傾向にある。したがって、幅W1を右カバー部材3bの基準肉厚に対して50〜80%に設定することにより、強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることが可能である。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、第一リブ31等によって囲われる複数の区画部303,304,305によって、支持部301,302の周りの強度を確保することができる。また、支持部301,302の周りの強度を確保することができるので、右カバー部材3bを薄肉に形成することができる。この場合、右カバー部材3bの内面の略全体に区画部303,304,305を形成することによって、右カバー部材3bの薄肉化をより効果的に図ることができる。したがって、カバー部材3bの強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることができる魚釣用リールが得られる。
また、隣接する区画部304(305)において、リブを構成する第一リブ31,31同士は、離間配置されており、第二リブ32を介して接続されている。これにより、支持部301,302を中心とする放射方向に応力を好適に分散することができる。したがって、右カバー部材3bの強度の低下を好適に防止することができる。
したがって、
また、右カバー部材3bが合成樹脂で形成されているので、リブで囲われる複数の区画部303,304,305によって、成形収縮によるヒケ(凹み、窪み)の発生を好適に抑制することができる。
また、支持部301,302によって、ハンドル軸8aおよびピニオン軸12aの端部またはスプール軸5の端部を右カバー部材3bに好適に支持することができるので、操作性の向上を図ることができる魚釣用リールが得られる。
また、第一リブ31(第二リブ32)が形成される部分の右カバー部材3bの厚みD1、右カバー部材3bの縁部の厚みD2、区画部304,305の底部の厚みD3の関係が、D1>D2>D3であるので、第一リブ31(第二リブ32)が存在する箇所を、第一リブ31(第二リブ32)の厚み分だけ厚肉とすることができるので、右カバー部材3bを全体的に薄肉に形成しつつ、強度を確保することができる。また、右カバー部材3bの成形時に溶湯が他の部位に比して厚肉な第一リブ31(第二リブ32)によって容易に流動し、成形性が向上する。また、第一リブ306,第二リブ307においても、肉厚に成形されているので、成形時に溶湯が容易に流動する。これにより、成形性が向上する。
また、区画部304,305の深さDHを、右カバー部材3bの基準肉厚の20〜50%、第一リブ31(第二リブ32)の幅W1を、右カバー部材3bの基準肉厚の50〜80%とすることで、支持部301,302の周りの強度が増大するので、右カバー部材3bの変形をより好適に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、前記実施形態では、右カバー部材3bの底面部300の略全体に区画部303〜305を形成したが、これに限られることはなく、支持部301,302の周りに部分的に形成してもよい。また、区画部303〜305の形状は、リブの作用によって強度の向上を図ることができるものであれば、種々の形状のものを採用することができる。
また、前記実施形態では、右カバー部材3bに区画部303〜305を形成したが、これに限られることはなく、左カバー部材3aに対して区画部を設けてもよい。このようにすることで、左カバー部材3aの強度を向上させることができ、魚釣り操作性の向上を図ることができる。
また、前記実施形態では、両軸受け型の魚釣用リールについて本発明を適用した例を説明したが、これに限られることはなく、魚釣用スピニングリールについて本発明を適用してもよい。この場合、魚釣用スピニングリールのリール本体に取り付けられるカバー部材としての蓋体の内面に、複数の区画部を設ける。この場合にも、蓋体に支持されるハンドル軸の支持強度を向上させることができ、強度および成形性の向上を図りながら、軽量化の実現を図ることが可能である。
また、右カバー部材3bは、合成樹脂製としたが、金属製、例えば、アルミニウム系合金、チタン系合金、マグネシウム系合金等によって形成してもよい。
1 リール本体
3a 左カバー部材
3b 右カバー部材
8a ハンドル軸
12a ピニオン軸
31 第一リブ
32 第二リブ
301 支持部
302 支持部
303 区画部
304 区画部
305 区画部
306 第一リブ
307 第二リブ
D1 カバー部材の厚み
D2 カバー部材の縁部の厚み
D3 区画部の底部の厚み
DH 区画部の深さ
W1 リブの幅
S 釣糸

Claims (5)

  1. リール本体の側部に取り付けられるカバー部材と、
    前記リール本体に取り付けられる軸部材と、
    前記カバー部材に設けられ、前記軸部材が挿通される支持部と、を備えた魚釣用リールであって、
    前記カバー部材の内面において、少なくとも前記支持部の周囲には、リブで囲われる複数の区画部が形成されており、
    前記リブは、
    前記支持部を中心として放射方向に延びる第一リブと、
    前記第一リブに連続し、前記第一リブと角度を有して延びる第二リブと、を備えており、
    前記放射方向に隣接する前記区画部において、
    前記第一リブ同士は、離間配置されており、前記第二リブを介して接続されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記カバー部材は合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記カバー部材は、両軸受け型リールの側板であり、
    前記支持部は、前記カバー部材に二つ備っており、
    一方の前記支持部にはピニオン軸またはスプール軸が挿通され、他方の前記支持部にはハンドル軸が挿通されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記リブが形成される部分の前記カバー部材の厚みをD1、前記カバー部材の縁部の厚みをD2、前記区画部の底部の厚みをD3としたときに、これらの関係が、
    D1>D2>D3
    であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項にに記載の魚釣用リール。
  5. 前記区画部の深さは、前記カバー部材の肉厚の20〜50%であり、
    前記リブの幅は、前記カバー部材の肉厚の50〜80%であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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