JP3567803B2 - Icデバイスの試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICデバイス(集積回路素子)の電気的特性についての試験・測定を行うためのICデバイスの試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICデバイスの電気的特性の試験・測定を行う装置としては、ICテスタとICハンドラとから大略構成されるものであり、ICハンドラはローダ部,試験・測定部及びアンローダ部を備えている。ローダ部にはトレー等のデバイス収納治具に多数のICデバイスが設置されており、適宜のハンドリング手段で試験・測定を行うのに適したテストボードに所定数のICデバイスが移載され、このテストボードは試験・測定部に搬送される。試験・測定部にはテストボードを位置決めすると共に、このテストボードをICテスタのテストヘッドに接離する接離手段が設けられている。従って、ICデバイスは、試験・測定部にまで搬送されたテストボードに載置したままでテストヘッドのソケットに接続されて、その間に通電することによって、電気的特性の試験・測定が行われる。ICデバイスに対する試験が終了した後には、テストボードをアンローダ部に搬送して、試験結果に基づいてICデバイスを分類分けしてトレー等に収納させる。
【0003】
ICデバイスの試験を効率的に行うためには、テストボードに多数のICデバイスを載置したままで、各ICデバイスを同時にICテスタに接続するが、このための装置構成としては、水平搬送路を設けて、この水平搬送路にローダ部,試験・測定部及びアンローダ部を配置するのが一般的である。つまり、ローダ部で試験すべきICデバイスをテストボードに移載した後に、このテストボードを水平搬送することによって、試験・測定部に送り込んで、このテストボードを所定の位置に位置決めして、ICテスタのテストヘッドに接続するようになし、また試験が終了した後にはそのまま水平搬送路に沿ってアンローダ部にまで移行して、アンロード作業が行われる。従って、ICテスタは、テストボードを搬送する水平搬送路の上部位置または下部位置に配置し、テストボードを押し上げるか、引き下げるかによって、このテストボードに載置した各ICデバイスをテストヘッドにおけるソケットに接続するようになっている。
【0004】
しかしながら、ICテスタと、ICハンドラにおける水平搬送路のテストボードの搬送面とを上下に配置すると、装置全体の高さ寸法が大きくなってしまう。近年においては、ICデバイスのパッケージ方式及びサイズとしては様々なものが用いられるようになってきており、ICデバイスの試験装置としては、いくつかの種類乃至サイズのICデバイスを試験できるように構成するのが一般的である。従って、異なるICデバイスを試験する際には、装置を構成する一部の段取り替えを行わなければならない。ICテスタについては、テストヘッドにおけるインタフェースボード等一部の部材を交換しなければならず、このためにICテスタが高所に配置されていると、このテストヘッドの段取り替えを行う作業が困難になり、特に交換部材はかなりの重量物であることから、ICテスタの位置が高ければ高いほど、段取り替え作業が困難になる。また、テストボードの搬送面をICテスタの上部に配置すると、テストボードの下部側をICテスタのテストヘッドに接続しなければならない。このために、ICデバイスのリードに直接コンタクトすることができず、従ってテストボードにテストヘッドのコンタクト部に接続するための電極を設けなければならない等、テストボードの構成が複雑化する。また、テストボードを反転させて、テストヘッドに接続することも考えられるが、そうすると、ロード,アンロード作業、つまりローダ部に試験すべきICデバイスを載置したトレーをセットし、アンローダ部では試験済のICデバイスが収納されたトレーを取り出す作業が面倒になる等といった問題点がある。
【0005】
以上の点を考慮して、特開平9−152466号公報にテストボードを垂直状態にして試験・測定部に搬送し、また試験・測定部からのテストボードの搬出も垂直状態にして行うように構成したものが示されている。従って、ICテスタのテストヘッドへのテストボードの接離は、このテストボードを垂直状態にしたままで行えることになる。このように構成すれば、ICテスタとテストボードの搬送面とを実質的に同じ高さ位置に配置できるようになる。ここで、この従来技術による試験装置では、ICデバイスを所定の温度条件下で試験する関係から、試験・測定部の前段にはテストボードに載置した各ICデバイスを設定温度となるように加熱または冷却するプリヒート部が、また試験・測定部の後段にはICデバイス及びテストボードを外気温度に近い状態にまで温度を戻すデフロスタ部が設けられる。以上のように構成することによって、異なる種類のICデバイスを試験する場合における段取り替え作業や、トレーのセット及び取り出し作業、さらには装置全体のメンテナンス作業が容易に行えることになる。
【0006】
ここで、ローダ部においては、トレー等からテストボードに試験が行われるICデバイスを移載し、またアンローダ部では試験済のICデバイスをテストボードからトレー等に移し替えなければならない。この作業は、通常、ICデバイスのパッケージ部を真空吸着するハンドリング手段により行われることから、テストボードは水平状態にする必要がある。このために、前述した公知の試験装置においては、テストボードの垂直搬送路の上方位置にローダ部及びアンローダ部を配置し、ローダ部からプリヒート部にテストボードを搬入する前の段階でこのテストボードを水平状態から垂直状態に回動させることにより姿勢を反転させ、またデフロスタ部からテストボードを搬出した後に、垂直状態から水平状態に戻すようにしている。また、プリヒート部からICテスタのテストヘッドにテストボードを接離する試験・測定部を通り、デフロスタ部に至るテストボードの垂直状態での搬送経路は直線的になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年においては、ICデバイスの試験は、より迅速かつ効率的に行うという要請が強くなってきており、このために複数、例えば2つのテストボードを同時に位置決めしてテストヘッドに接離させるように構成するのが望ましいが、前述した従来技術においては、単一のテストボードをテストヘッドに接続する構成が示されているのみで、複数のテストボードをテストヘッドに接離する機構については何等の記載されていない。この従来技術においては、プリヒート部から試験・測定部を経てデフロスタ部に至るテストボードの垂直状態での搬送経路は直線的になっていることから、複数のテストボードを同時にテストヘッドに接離しようとすると、テストボードを横並びに配置して、テストヘッドに接離しなければならない。しかも、その間にはテストボードを搬送する手段が必要となること等から、装置の全体構成が横方向に長尺化することになり、またプリヒート部を含めて、試験・測定部までに設けられる恒温槽が横長になり、正確な温度管理を行うのが困難になる等の問題点がある。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、小型でコンパクトな構成によって、2つのテストボードを垂直状態にして、同時にテストヘッドに接離して各テストボードに載置した各々のICデバイスの電気的特性の試験・測定を円滑かつ迅速に行えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、所定数のICデバイスが設置されるテストボードをローダ部からプリヒート部に移行させ、このプリヒート部でICデバイスを所定の温度状態にした上で、試験・測定部に移行させて、テストヘッドに接続することにより各ICデバイスの電気的特性の試験・測定を行った後、デフロスタ部を介してアンローダ部に移行させるようにしたICデバイスの試験装置において、前記ローダ部及びアンローダ部は概略同一の水平面で前記テストボードを水平に配置し、前記プリヒート部,試験・測定部及びデフロスタ部では前記テストボードを垂直状態で搬送する垂直搬送手段を設け、前記水平面を基準として、前記プリヒート部は上部位置に、また前記デフロスタ部は下部位置に配置し、さらに前記試験・測定部は、前記水平面の上部位置と下部位置とにそれぞれ2つのテストボードを垂直状態に位置決めした上で前記テストヘッドに接続するための接離手段を設け、さらに、前記アンローダ部でアンロード作業が終了した前記テストボードを前記ローダ部に帰還させる手段を設ける構成としたことをその特徴とするものである。
【0010】
ここで、テストボードには所定数のICデバイスを載置する載置部を縦横に配列して設けられるが、これら各載置部にICデバイスのクランプ部材を開閉可能に設ける構成とすることによって、テストボードを垂直にしても、ICデバイスを位置決めした状態で安定的に保持され、みだりに位置ずれすることがない。ローダ部からプリヒート部への移行部には、テストボードを水平状態から下方に向けて垂直状態となるように反転させる第1のボード反転手段を設けるが、プリヒート部は水平面より上部に位置しているので、テストボードの反転をプリヒート部の下部で行わせるのが望ましい。そして、第1のボード反転手段により垂直状態となったテストボードは押し上げ手段でプリヒート部の高さ位置まで押し上げるようにする。また、アンローダ部は水平面より下方に位置しているから、デフロスタ部からアンローダ部への移行部には、第2の反転手段を設けて、テストボードの上部を中心として反転させて、水平面乃至その近傍の高さ位置で水平状態となるように反転させる。そして、アンローダ部でテストボードからICデバイスを取り出して試験結果に基づいて分類分けするアンロード作業が終了した後、テストボードはローダ部に帰還させて、新たなICデバイスの試験が開始される。
【0011】
接離手段はテストボードを上下2段に位置決めするボード位置決めユニットと、このボード位置決めユニットをテストヘッドに接離させるプッシャユニットとを備える構成とする。ボード位置決めユニットは、少なくともテストヘッドに近接・離間する方向に変位可能なホルダフレームを有し、このホルダフレームには第1,第2のテストボード配置部を上下に設けると共に、一方側の側部に上部位置にテストボードの入口を、また他方側の側部には下部位置にテストボードの出口を設け、また第1のテストボード配置部から第2のテストボード配置部へのテストボードの移行通路を形成することができる。このような構成において、第1,第2のテストボード配置部は、ホルダフレームのテストヘッドに対面する側とは反対側の面に形成することができる。そして、このホルダフレームには、これら第1,第2のテストボード配置部にテストボードのうちのICデバイスが載置されている部分を露出させる開口を形成し、また各テストボード配置部には、テストボードの下端部と一方の側部とをガイドするガイド部材と、このテストボードに係脱可能な位置決めピンとからなる位置決め手段を設け、またテストボードにはこの位置決めピンが係入可能な位置決め孔を設ける。さらに、第1のテストボード配置部でテストボードをガイドするガイド部材を移行通路に設け、このガイド部材は第1のテストボード配置部から第2のテストボード配置部に至る通路に開閉可能に臨む構成とすることができる。ホルダフレームは、前述したように、少なくともテストヘッドに近接・離間する方向に変位可能となっているが、さらにテストボードに載置したICデバイスの配置ピッチ間隔分だけ横方向に移動可能な構成とすることができる。一方、プッシャユニットは、ホルダフレームにおけるテストヘッドと対面する側とは反対側に配置したプッシャベースと、このプッシャベースに支持されて、第1,第2のテストボードは一部に配置された各テストボードを個別的にテストヘッドに向けて押動するプッシャとを備える構成とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1にICデバイスの試験装置の概略構成を示し、図2及び図3には、この試験装置においてICデバイスを搬送するテストボードの一例を示す。而して、図2において、1はテストボードを示し、このテストボード1には多数(図2に示した例では4×16=64)のソケット2が装着されるソケット設置用開口1aが4列にわたって形成されている。また、このテストボード1の周囲は外周枠部1bとなっており、この外周枠部1bには上下の各位置に2箇所位置決め孔3,3が板厚方向に貫通するように穿設されている。ソケット2は、図3に示したように、テストボード1のソケット設置用開口1aに設けた支軸4,4に支持されており、この支軸4にはストッパ部4aが連設されており、ソケット2はテストボード1の表面に当接する位置とストッパ部4aに当接する位置との間において、テストボード1の板厚方向に僅かな距離だけ移動可能となっている。
【0013】
ソケット2には、図示は省略するが、ICデバイス5(以下、単にデバイス5という)を位置決めする位置決め壁が設けられると共に、そのパッケージ部をクランプするクランプ爪6が2箇所設けられており、このクランプ爪6は軸7を中心として回動可能となっている。クランプ爪6にはデバイス5のパッケージ部を押えるデバイス押え部6aと、このデバイス押え部6aをデバイス5から離間する方向に押動する解除用押動部6bとを備えており、このクランプ爪6において、これらデバイス押え部6aと解除用押動部6bとの間の位置が軸7に上下方向に揺動可能に支持されている。そして、クランプ爪6にはばね8が作用しており、このばね8によってデバイス押え部6aはデバイス5をクランプする方向に付勢される。従って、デバイス5はクランプ爪6によりクランプされると、テストボード1を垂直にしても、また表裏を反転させても、デバイス5が位置ずれすることなく、所定の位置に安定的に保持される。
【0014】
ここで、テストボード1は、デバイス5の電気的特性の試験を行う際に、試験装置内において、多数のデバイス5を所定の位置に位置決めした状態で搬送し、またICテスタのテストヘッドにデバイス5を接離するための機能を発揮するデバイスキャリア手段を構成するものである。一方、この装置の外では、デバイス5は所定の治具に整列した状態にして設置される。この治具としては、通常平板状の部材に縦横に短いピッチ間隔をもってデバイス5を収容する凹部を形成したトレーが用いられる。ここで、トレーは単にデバイス5を整列状態にしてできるだけ多数収容するものであり、その凹部内ではデバイス5を格別位置決めしない点で、前述したクランプ爪6によりデバイス5を正確に位置決めした状態に保持するように構成したテストボード1とは異なる部材である。
【0015】
以上の構成を有するテストボード1に載置したデバイス5の電気的特性の試験・測定を行うICデバイスの試験装置は、図1に示した構成となっている。同図において、10はローダ部,11はプリヒート部,12は試験・測定部,13はデフロスタ部,14はアンローダ部である。ローダ部10には試験すべきデバイス5を多数設置したトレー15が複数列段積み状態にして設置されており、これらトレー15からデバイス5を取り出して、テストボード1における各ソケット2に載置される。また、アンローダ部14では試験が終了したデバイス5がテストボード1から取り出されて、試験結果に基づいて分類分けした状態にしてトレー16に移載される。従って、アンローダ部14には、少なくとも良品のデバイス5を収容するトレーと不良品のデバイス5を収容するトレーとが設置され、さらに必要に応じて再検品のデバイス5を収納するトレーを設置したり、良品についても複数の等級に分けたりすることもできる。そして、ローダ部10に設置されるトレー15と、アンローダ部14に設置されるトレー16とは、トレーそのものの構造が異なるものであっても、また同じ構造的のもので構成しても良い。要するに、ローダ部10ではデバイス5が予め収容されたトレーが、またアンローダ部14では空のトレーがセットされる。
【0016】
ここで、前述したICデバイスの試験装置においてはデバイス5を所定の温度状態にして、その電気的特性の試験・測定を行うようにしている。そのために、プリヒート部11及び試験・測定部12は恒温槽19内に設けられる。この恒温槽19は、デバイス5を例えば100℃乃至それ以上にまで加熱したり、また−50℃乃至それ以下にまで冷却した状態で試験することができるようになっている。なお、この範囲内における中温域であっても、恒温槽により温度管理を行うことによって、全てのデバイス5を実質的に同じ温度条件で試験することができるようになる。また、デフロスタ部13は、試験温度と外気温度との中間の温度状態に保持したチャンバである。
【0017】
前述した構成のテストボード1は、この試験装置において、デバイス5を搬送するための手段であって、テストボード1は、図1に矢印で示したように、ローダ部10からプリヒート部11,試験・測定部12及びデフロスタ部13を経てアンローダ部14に移行し、さらにアンローダ部14でのアンロード作業が終了した後には、ローダ部10に帰還するようになっている。従って、テストボード1は装置内を循環することになる。また、テストボード1の姿勢は、ローダ部10及びアンローダ部14では水平状態となり、またプリヒート部11から試験・測定部12を経てデフロスタ部13に至るまでの間は垂直状態にして搬送される。ロード作業、つまりデバイス5をトレー15からテストボード1に移載する作業を行うローダ部10と、アンロード作業、つまり試験終了後のデバイス5を分類分けしてトレー16に収容させる作業を行うアンローダ部14では、テストボード1がテストボード1は概略同じ高さ位置に配置される。このロード作業及びアンロード作業を行う時にテストボード1が位置する水平面をHとした時に、プリヒート部11はこの水平面Hより上部に位置し、またデフロスタ部13はこの水平面Hより下部に位置している。また、試験・測定部12では、2枚のテストボード1が同時にICテスタ17のテストヘッド18と接離されるようになっており、この2枚のテストボード1,1は水平面Hを挟んで上下に配置されることになる。
【0018】
以上のことから、テストボード1の移動軌跡としては、ローダ部10では水平面Hの高さ位置で水平状態に保持され、プリヒート部11に移行する際に、垂直状態に姿勢変更がなされた上で、水平面Hより高い位置になり、試験・測定部12に移行した後に、水平面Hの上部位置から下部位置に下降し、さらに水平面Hより下部位置に保持してデフロスタ部13に移行し、このデフロスタ部13からアンローダ部14に移行する際に、垂直状態から水平状態に姿勢変更がなされると共に、概略水平面Hの高さ位置に戻されることになる。
【0019】
ローダ部10においては、トレー15からデバイス5を取り出して、テストボード1のソケット2に移載される。このデバイス5の移載手段の構成を図4に示す。同図において、20はクランプ解除用板体であり、このクランプ解除用板体20はテストボード1とほぼ同じ大きさまたはそれより大きい板体からなり、テストボード1における各ソケット2に対応する位置には、デバイス5の外形より大きいデバイス挿通用開口21が形成され、またデバイス5をクランプするクランプ爪6における解除用押動部6bに対応する位置には押動杆22が垂設されている。従って、このクランプ解除用板体20はテストボード1がローダ部10において所定の位置に配置された時に、その上方位置から下降することによって、押動杆22によりクランプ爪6の解除用押動部6bをばね8に抗する方向に押動して、クランプ爪6を開放すると共に、このデバイス挿通用開口21からデバイス5をソケット2に載置できるようになっている。トレー15からデバイス5を取り出して、テストボード1に移載するのは、真空吸着手段23であり、この真空吸着手段23は図示しないロボット等により駆動されて、トレー15から1個乃至同時に数個ずつデバイス5を吸着して取り出し、テストボード1のソケット2に移載される。これがロード作業であり、テストボード1における全てのソケット2にデバイス5が移載されると、クランプ解除用板体20が上昇する。これによって、クランプ爪6に対する作用力が失われることになる結果、ばね8の付勢力によりデバイス押動え部6aがデバイス5の表面に当接して、各デバイス5はソケット2内において、所定の位置に位置決めされた状態で固定される。この状態では、デバイス5は、ソケット2に設けた図示しない位置決め壁と、このクランプ爪6とにより固定的に保持され、テストボード1を垂直状態にしても、デバイス5が位置ずれするようなことはない。
【0020】
ローダ部10において、テストボード1に対するロード作業が終了すると、このテストボード1は恒温槽19内におけるプリヒート部11に搬入される。ここで、ローダ部10においては、テストボード1は水平状態に保持されており、プリヒート部11ではテストボード1は垂直状態にすることから、ローダ部10からプリヒート部1への移行時に、テストボード1は水平状態から垂直状態に姿勢変更が行われる。このように水平方向に搬送してきたテストボード1を垂直状態にしてプリヒート部11内に移行させるために、ローダ部−プリヒート部移行機構30を備えている。そこで、このローダ部−プリヒート部移行機構30の構成を図5及び図6に示す。
【0021】
図5において、31は水平搬送ベルト、32は押し込みシリンダ、33は第1のテストボード反転手段、34はリフタである。水平搬送ベルト31はローダ部10からテストボード1を搬出するための搬送手段であり、この水平搬送ベルト31により搬送されたテストボード1は、さらに押し込みシリンダ32により第1のテストボード反転手段33内に収納させるようにしている。
【0022】
第1のテストボード反転手段33は図6からも明らかなように、左右の支持板体35,35を有し、これら両支持板35,35は、架橋部材35aによりその間隔が一定になるように保持されている。両支持板体35には相対向するようにして複数の受けローラ36が回転自在に装着されており、これら各受けローラ36は水平搬送ベルト31による搬送面と概略同じ平面に列設されている。また、受けローラ36に対して、テストボード1の厚み寸法より僅かに広い間隔だけ離れた上方位置には、倒れ防止ローラ37が回転自在に設けられている。押し込みシリンダ32によりテストボード1が第1のテストボード反転手段33内に送り込まれると、このテストボード1は、その外周枠部1bの左右の側面部が受けローラ36により受承されることになる。また、第1のテストボード反転手段33におけるテストボード1の送り方向の前方位置には、オーバーランを防止するためのストッパ用シリンダ38が対向配設されて、テストボード1が第1の反転手段33から飛び出さないように保持される。
【0023】
第1のテストボード反転手段33における左右の支持板体35には張り出し部35bが連設されており、これら両張り出し部35b,35bには反転軸39が連結して設けられている。そして、反転軸39には作動板40が取り付けられており、この作動板40には長孔40aが穿設されており、押動軸41の先端に設けた駆動ピン41aが長孔40aに係合しており、この押動軸41を図5の矢印方向に回動変位させると、第1のテストボード反転手段33は、同図に仮想線で示したように、鉛直状態となるように反転する。この結果、第1のテストボード反転手段33内に受け入れたテストボード1が水平状態から垂直状態に姿勢変更がなされる。
【0024】
ここで、第1のテストボード反転手段33は、テストボード1を受け入れる際には、その受入側が開放されていなければならない。そして、反転時には受入側が下方に向くようになるので、開放状態に保たれていると、反転時にテストボード1が脱落してしまう。このために、第1のテストボード反転手段33における受入側に開閉可能なシャッタ板42を備えている。シャッタ板42の先端は概略90°曲折した曲折部42aとなっており、このシャッタ板42は板状のレバー43に連結されている。レバー43の中間位置は一方の支持板体35に軸支部44により揺動可能に支持されており、他端には駆動用シリンダ45が連結されている。従って、駆動用シリンダ45を作動させることによって、シャッタ板42は、第1のテストボード反転手段33の受入側を開放して、テストボード1を受け入れる状態(図5に仮想線で示した状態)と、この受入側を閉鎖して、反転時に受け入れたテストボード1が脱落しないように保持する作動状態(図5に実線で示した状態)とに変位できるようになっている。これによって、第1のテストボード反転手段33内のテストボード1は、その一側側面が受けローラ36により、また他側側面はこの受けローラ36に対してテストボード1の厚み寸法より僅かに広い間隔だけ離れた位置に設けた倒れ防止ローラ37により、さらに下面がシャッタ板42により支持されることになり、しかもシャッタ板42は倒れ防止ローラ37への当接面側に回り込む曲折部42aが形成されていることから、確実に垂直状態に保持される。
【0025】
しかも、テストボード1を受け入れた後に、シャッタ板42を作動状態に変位させる際に、受け入れたテストボード1と干渉しないようにするために、ストッパ用シリンダ38に当接して、テストボード1が停止する位置は、シャッタ板42の移動軌跡より前方位置とする。また、第1のテストボード反転手段33が反転する際には、ストッパ用シリンダ38が縮小することによって、この反転動作を支障なく行うことができる。
【0026】
第1のテストボード反転手段33によりテストボード1が反転して垂直状態になった時には、水平面Hの下方に位置するようになる。一方、恒温槽19内におけるプリヒート部11は水平面Hより上方に位置している。そこで、テストボード1をこのプリヒート部11の位置まで押し上げることになる。この作業はリフタ34により行われる。リフタ34は押し上げシリンダ34aのロッドに連結されており、この押し上げシリンダ34aを伸長させることによって、テストボード1は第1のテストボード反転手段33から導出されて、プリヒート部11に移行することになる。なお、リフタ34はテストボード1において、シャッタ板42が当接している位置とは異なる位置に当接することになる。また、プリヒート部11が設けられている恒温槽19には、図示は省略するが、このリフタ34によりテストボード1を受け入れる上で必要最小限の開口が形成されており、またこの開口はシャッタ等により開閉可能となっている。
【0027】
プリヒート部11は、所定数のテストボード1を収容して、それに載置したデバイス5を所定の設定温度にまで加熱または冷却するためのものである。従って、ローダ部−プリヒート部移行機構30におけるリフタ34により搬入されたテストボード1は所定のタイミングでピッチ送りされる。従って、プリヒート部11は、テストボード1の受入手段46と、テストボード1のピッチ送り手段47とを備えている。そこで、これらの具体的な構成例を図7及び図8に基づいて説明する。
【0028】
図7から明らかなように、受入手段46及びピッチ送り手段47は、垂直状態となったテストボード1の下部側を2点で、また上部側を1点で支持するようになっている。受入手段46は、テストボード1の下部側の2つ及び上部側の1つの角隅部を収容するポケット部材48を有し、これらポケット部材48は揺動ブロック49に連結して設けられている。ここで、ポケット部材48はテストボード1の角隅部におけるコーナに当接するL字状の面と、この角隅部における表裏両面に当接する板面とを備えている。また、揺動ブロック49には回動軸50が取り付けられており、この回動軸50により所定角度往復揺動できるようになっている。この揺動ブロック49を揺動させることによって、ポケット部材48は図8の実線で示したテストボード保持位置と、仮想線で示した退避位置とに変位するようになっている。
【0029】
3個設けたポケット部材48のうち、上方に位置するポケット部材48をテストボード保持位置に保持し、また下方に位置する2つのポケット部材48,48は退避位置に保持しておき、この状態でリフタ34によりテストボード1が押し上げられて、プリヒート部11に移行させる。そして、テストボード1の上部における1つの角隅部がポケット部材48内に入り込んだ後に、下方に位置する2つのポケット部材48,48を退避位置からテストボード保持位置に変位させる。これによって、テストボード1は、その3つの角隅部がそれぞれポケット部材48で保持される。その後に、リフタ34を下降させることによって、テストボード1はプリヒート部11に移行させられる。
【0030】
ピッチ送り手段47は、昇降駆動される支持バー51と、矩形運動する送りバー52とから構成される。そして、図8から明らかなように、これら各支持バー51及び送りバー52はテストボード1の下面の2点と、上面の1点とに接離するようになっており、このために支持バー51及び送りバー52には、それぞれ同じピッチ間隔で受け溝51a,52aが所定数設けられている。下方側の2つの支持バー51及び送りバー52は同じ動きをし、また上方側に設けた支持バー51及び送りバー52の昇降動作は下方側に対して反対方向の動きとなる。つまり、下方側の支持バー51及び送りバー52が下降する際には、上方側の支持バー51及び送りバー52は上昇する。ただし、上下の送りバー52の送り方向は同じである。
【0031】
次に、テストボード1のピッチ送り動作を説明する。支持バー51における最初の受け溝51aは、受入手段46におけるポケット部材48の配設位置から、受け溝51aのピッチ間隔における1ピッチ間隔分だけ離れた位置にあり、その昇降動作ストロークは、少なくとも受け溝51aの深さ以上となっている。また、送りバー52の昇降ストロークは、受け溝52aの深さ以上であり、しかも前後動ストロークは受け溝52aの1ピッチ間隔と一致する。そして、送りバー52における最初の受け溝52aは、前後動における後退位置では、ポケット部材48と同じ位置であり、前進位置では支持バー51における最初の受け溝51aと一致する位置となる。
【0032】
受入手段46を構成する3個のポケット部材48によりテストボード1が保持され、リフタ34が下降すると、下方の送りバー52が下降し、上方の送りバー52が上昇している状態で、後退位置にまで変位し、次いで下方の送りバー52が上昇し、かつ上方の送りバー52が下降することによって、これらの送りバー52における最初の受け溝52aがテストボード1に係合する。この時に、先行するテストボード1が存在していると、各テストボード1は後続の受け溝52aに係合することになる。この状態で、ポケット部材48を退避位置に変位させると共に、支持バー51を作動させて、つまり下方の支持バー51を下降させ、上方の支持バー51を上昇させる。これによって、全てのテストボード1は3本の送りバー52により支持され、他の部材とは非係合状態になる。そこで、送りバー52の高さ位置を保ったまま1ピッチ前進させる。これによって、受入手段46からピッチ送り手段47にテストボード1が受け渡され、またプリヒート部11内に位置する他のテストボード1は1ピッチ分だけピッチ送りされる。この後に、支持バー51を作動させて、各支持バー51に設けた受け溝51aを1ピッチ分送られたテストボード1に係合させ、さらに送りバー52をテストボード1から離間させる。この動作の間に、ローダ部−プリヒート部移行手段30が作動して、次のテストボード1が受入手段46により受け入れられる。そこで、送りバー52を後退させた後に、前述した動作を繰り返すことによって、テストボード1をさらに1ピッチ分だけピッチ送りされる。
【0033】
以上のようにして、順次プリヒート部11に送り込まれたテストボード1は、このプリヒート部11内でピッチ送りされる間に、その温度が設定温度になるまで加熱または冷却される。そして、テストボード1が最前進した位置に至ると、テストボード1に載置したデバイス5が設定温度の状態になる。従って、このように所定の温度となったデバイス5を載置しているテストボード1は、垂直状態を保ったまま試験・測定部12に移行する。このテストボード1の移行用の垂直姿勢搬送手段は、例えば図9に示したように構成することができる。
【0034】
この図9から明らかなように、テストボード1の垂直姿勢搬送手段としては、テストボード1の上下の端面をガイドするガイドウエイ53,53を有し、これらガイドウエイ53には、テストボード1の端面に対して転動するローラ54が設けられている。そして、このガイドウエイ53に沿ってテストボード1の送り駆動を行う送り駆動手段としては、例えばスイングアーム55または引き込みアーム56等が用いられる。従って、プリヒート部11と試験・測定部12との間はガイドウエイ53で結ばれており、前述した送り駆動手段に駆動されて、テストボード1が試験・測定部12に移行することになる。なお、この垂直姿勢搬送手段は、プリヒート部11から試験・測定部12への移行用としてだけでなく、後述するように試験・測定部12からデフロスタ部13にテストボード1を移行するためにも用いられる。
【0035】
次に、試験・測定部12の構成を図10乃至図13に示す。ここで、試験・測定部12は、プリヒート部11で設定温度にまで加熱または冷却されたデバイス5をその温度状態に維持し、試験が終了するまで設定温度に保持するために恒温槽19内に設けられる。しかも、試験時における設定温度に対する誤差を最小限に抑制するために、試験・測定部12の領域では、さらに温度管理が厳格に行われる。また、恒温槽19における試験・測定部12の位置には、図10から明らかなように、ICテスタ17のテストヘッド18が臨む開口が設けられている。試験・測定部12においては、垂直状態で搬送されてくるテストボード1を所定の位置に位置決めして、テストヘッド18に接離させる接離手段60が設けられている。接離手段60は、ボード位置決めユニット61と、プッシャユニット62とから構成される。
【0036】
ここで、テストヘッド18は、上下2段に設けられており、従って2枚のテストボード1に載置した各デバイス5に対して同時に電気的特性の試験を行うことができるようになっている。ここで、テストボード1に載置されている全てのデバイス5を1回の接離動作で試験できるように構成しても良いが、テストヘッド18にテストボード1に載置したデバイス5の数に相当するコンタクト部18aを設置するスペースが確保できない場合がある。このためには、テストボード1に載置した全てのデバイス5を同時に試験を行うのではなく、図10の紙面と直交する方向、つまり図11における左右方向に配列したデバイス5に対して1個置きにテストヘッド18のコンタクト部18aと接続するようにすることもできる。而して、図面には、1枚のテストボード1に対して2回に分けて試験を行うように構成したものとする。そこで、テストボード1を一度テストヘッド18に接続した後に、テストボード1を1ピッチ横に移動させて再びテストヘッド18に接続されることになる。なお、テストボード1におけるデバイス5の載置数だけの数のコンタクト部を備えたテストヘッドを用いる場合には、テストボード1の横送り機構は必要としない。
【0037】
ボード位置決めユニット61は、図11から明らかなように、垂直状態に設けたホルダフレーム63を有し、このホルダフレーム63は、水平面Hを中心として、上方に第1の開口が、また水平面Hの下方に第2の開口が形成されている。これら第1,第2の開口はテストボード1の外形より小さく、実質的に外周枠部1bの内側と概略同じ形状となっており、2枚のテストボード1,1がこれらの開口を介してテストヘッド18に接離される。従って、上部側の第1の開口部の位置は第1のテストボード配置部63a、下部側の第2の開口部の位置は第2のテストボード配置部63bとなる。プリヒート部11から送り込まれたテストボード1は、まず第1のテストボード配置部63aを通過して第2のテストボード配置部63bに移行し、次いで第1のテストボード配置部63aに送り込まれる。このようにして第1,第2のテストボード配置部63a,63bに送り込まれた2枚のテストボード1,1はそれぞれ所定の位置に位置決めし、かつその位置に固定的に保持される。つまり、テストボード1は図11の矢印I方向からボード位置決めユニット61の第1のテストボード配置部63aに搬入され、次いでこのボード位置決めユニット61内において、矢印Dで示したように、第1のテストボード配置部63aから第2のテストボード配置部63bに向けて下降する。さらに、矢印Oで示したように、第2のテストボード配置部63から外部に搬出される。
【0038】
以上のようにして移動するテストボード1の移動方向をガイドし、しかも第1,第2のテストボード配置部63a,63bにおいてそれぞれ所定の位置に位置決め保持するために、ホルダフレーム63の上下の両端部にはガイドブロック64a,64bが固着して設けられている。上部側のガイドブロック64aは第1のテストボード配置部63aにおけるテストボード1の上端部をガイドするものであり、このために下方に向けて張り出し部分を備え、もって逆L字状の受け部が形成される。また、下部側のガイドブロック64bは第2のテストボード配置部63bにおいて、テストボード1の下端部をガイドするものであり、従って上方に向けて張り出して、L字状の受け部が形成される。第1,第2のテストボード配置部63a,63bの間には可動ガイド65が設けられている。
【0039】
可動ガイド65は第1のテストボード配置部63aにおいて、テストボード1の下端部をガイドするものであり、従って上方への張り出し部を備えている。テストボード1が第1のテストボード配置部63aに入り込む際には、可動ガイド65はテストボード1をガイドするが、第1のテストボード配置部63aから第2のテストボード配置部63bに移行する際には、この可動ガイド65は通路を開放させるようになっている。このために、可動ガイド65には回動軸66が連結して設けられ、この回動軸66を所定角度往復回動させることによって、テストボード1の下端部を摺動ガイドする作動位置と、テストボード1が下方に移動できる開放位置とに変位させるようにしている。また、第1のテストボード配置部63aにおいては、テストボード1の進行方向前方の位置に側部ガイド67がホルダフレーム63に固着して設けられ、また第2のテストボード配置部63b側には、第1のテストボード配置部63aに設けた側部ガイド67とは反対側の位置に側部ガイド68が設けられている。
【0040】
第1のテストボード配置部63aでは、図11の左側からテストボード1が搬入されて、その右端部が側部ガイド67に当接する位置で停止する。また、第2のテストボード配置部63bでは、テストボード1の右端部が側部ガイド68にガイドされることになる。さらに、可動ガイド65の左右両側の位置には、昇降板69が設けられており、この昇降板69は、可動ガイド65におけるテストボード1のガイド面と同じ高さ位置と、下部側のガイドブロック64bにおけるテストボード1のガイド面より下方の位置との間に昇降駆動されるようになっており、可動ガイド65を開放位置とした状態で、この昇降板69をストローク上端位置から下端位置に下降させることによって、テストボード1を第1のテストボード配置部63aから第2のテストボード配置部63bに移行させることになる。
【0041】
而して、テストボード1をそれぞれ第1,第2のテストボード配置部63a,63bにおいて、所定の位置となるように正確に位置決めするために、上段の第1のテストボード配置部63aでは、可動ガイド65と側部ガイド67とが基準壁となり、これによってテストボード1は相隣接する2辺が基準壁に当接した状態にして位置決めされる。そして、テストボード1がみだりに位置ずれしないようにするために、ガイドブロック64aには位置決めピン70が設けられ、またガイドブロック64aにはこの位置決めピン70が挿通される透孔71が設けられている。ここで、テストボード1には、上下1箇所に位置決め孔3が穿設されており、位置決めピン70はこの位置決め孔3に嵌入するようになっている。また、ガイドブロック64bと側部ガイド68とがテストボード1の基準壁として機能するものであり、しかもテストボード1がこれら基準壁に当接した状態に安定的に保持するために、ガイドブロック64bにはテストボード1の下側に設けた位置決め孔3に嵌入する位置決めピン72が装着されており、ガイドブロック64bには位置決めピン72を挿通させる透孔73が穿設されている。そして、これら両位置決めピン70,72は、常時にはばね等の手段でテストボード1に設けた位置決め孔3内に係入する深さ位置にまで進入する状態に保持されており、図示しない押動部材により透孔71,73の内部に位置し、かつテストボード1とは接触しない位置まで引き出すことができるようになっている。
【0042】
以上のように構成することによって、まず位置決めピン70,72を引き出すようにすると共に、可動ガイド65を作動位置に保持し、かつ昇降板69を上昇位置に保持した状態にしてテストボード1をプリヒート部11から試験・測定部12における接離手段60に送り込む。テストボード1は、ガイドブロック64aと可動ガイド65とにより上下の両端部がガイドされながら、ホルダフレーム63における第1のテストボード配置部63aに送り込まれる。そして、テストボード1が側部ガイド67に当接すると、その位置で送りを停止させる。この状態で、可動ガイド65を退避位置に変位させて、第1のテストボード配置部63aから第2のテストボード配置部63bへの通路を開く。次いで、昇降板69を下降させると、テストボード1はこの昇降板69の動きに応じて下降して、第2のテストボード配置部63bに移行する。このテストボード1の下降時においては、側部ガイド67,68にガイドされる。テストボード1の下部がガイドブロック64bに当接すると、位置決めピン72が作動して、テストボード1の位置決め孔3内に係入することになる。これによって、第2のテストボード配置部63bに1枚のテストボード1が位置決め保持される。なお、昇降板69はさらに下降することになり、その結果テストボード1の下端部から離間する。
【0043】
以上の状態から、可動ガイド65を作動位置に戻し、次のテストボード1を第1のテストボード配置部63aに搬入する。そして、このテストボード1が側部ガイド67と当接する位置になると、ガイドブロック64aに設けた位置決めピン70を作動させて、テストボード1の位置決め孔3に係入させる。これによって、2枚目のテストボード1が位置決め固定される。この結果、テストボード1を2枚同時にテストヘッド18に接続するに当って、1枚のホルダフレーム63に2枚のテストボード1,1が同時に固定され、テストヘッド18と接離する際には、2枚のテストボードが実質的に1枚構成のものと同じ状態になる。また、これら2枚のテストボード1,1は水平面Hを挟んだ上下に位置している。
【0044】
このようにして2枚のテストボード1,1がホルダフレーム63において位置決め固定されるが、ホルダフレーム63をテストヘッド18に向けて押動することによって、このホルダフレーム63に固定した2枚のテストボード1に載置したデバイス5がテストヘッド18のコンタクト部18aに接続される。そして、テストヘッド18のコンタクト部18aの数はテストボード1に載置したデバイス5の数の半分であるから、一度接続が行われ、デバイス5の試験を行った後に、デバイス5の1ピッチ分だけホルダフレーム63を横移動させて、再びホルダフレーム63を押動する。その後に、ホルダフレーム63を元の位置に戻すように動作する。
【0045】
このために、ホルダフレーム63に固着して設けた上下のガイドブロック64a,64bの左右両側から水平方向に向けて水平方向支持軸74を連結して設ける。そして、これら4本の水平方向支持軸74はそれぞれ支持ブロック75に摺動可能に挿通されている。そして、上下の水平方向支持軸74のそれぞれ一方の端部は支持ブロック75を貫通して延び、その端部にはスライド駆動板76が連結されている。そして、これら各スライド駆動板76にはローラ76aが取り付けられており、このローラ76aは回動軸77に連結した作動板78に設けたガイド溝78aに係合している。従って、回動軸77を所定角度回動させて、ホルダフレーム63が横方向に1ピッチずらせるようにしている。
【0046】
4箇所設けた支持ブロック75にはそれぞれ前後方向支持軸79が挿通されており、従って支持ブロック75はこれら前後方向支持軸79に沿って摺動可能となっている。これらの前後方向支持軸79はテストヘッド18側に向けて延在させれており、このために支持ブロック75を前後方向支持軸79に沿って摺動させると、水平方向支持軸74を介してこの支持ブロック75に連結されているホルダフレーム63がテストヘッド18に対して近接・離間する方向に移動することになる。
【0047】
プッシャユニット62はテストボード1,1を位置決め固定したホルダフレーム63をテストヘッド18側に向けて押動するためのものであり、このプッシャユニット62による押動力は、具体的には上下に配置したテストボード1に対して作用するようになっている。従って、プッシャユニット62はホルダフレーム63に対して、テストヘッド18とは反対側でほぼ平行に配置されており、試験・測定部12の内部に固定的に設置したプッシャベース80を有し、このプッシャベース80には、上下にブロック状のプッシャ81a,81bが設けられており、これらプッシャ81a,81bはプッシャベース80に開設した開口80a,80bからホルダフレーム63の配置側に向けて突出可能となっている。プッシャ81a,81bの表面側、つまりホルダフレーム63に対面する側にはソケット押動部82が弾性的に支持されており、またその裏面側は押動駆動部材83に連結されている。
【0048】
この押動駆動部材83は、図12に示したように、両端がプッシャベース80に支持された軸83aと、この軸83aに取り付けたレバー83bとを有し、レバー83bはプッシャ81a,81bの裏面側に連結したアーム84に枢動可能に連結されている。従って、軸83aを軸回りに回動させて、レバー83bを回動駆動すると、アーム84はその動きに応じて前後動することになる。そして、軸83aを回動させるために、駆動軸85が上下方向に延在されており、この駆動軸85には軸83aに連結した回動レバー86の端部が枢着されている。従って、駆動軸85を上下動することによって、プッシャ81a,81bが変位するが、これらプッシャ81a,81bはプッシャベース80に形成した開口80a,80bの周壁に対して摺動するようになっており、この結果プッシャ81a,81bは前後動して、ホルダフレーム63に保持されているテストボード1を介してホルダフレーム63をテストヘッド18に向けて押動できるようになっている。そして、ホルダフレーム63がテストヘッド18側に押動されると、テストボード1に設けたソケット2に載置したデバイス5がテストヘッド18におけるコンタクト部18aに当接するが、この時にはプッシャ81a,81bに弾性的に支持させたソケット押動部82により各ソケット2が個別的にコンタクト部18aに圧接される。その結果、デバイス5の各電極がコンタクト部18aの各電極と確実に電気的に接続されることになる。
【0049】
また、プッシャ81a,81bがプッシャベース80側に引き込まれる際、またはその後に、ホルダフレーム63をテストヘッド18から離脱させなければならないが、このホルダフレーム63の復帰動作は、例えば図示しないばねを前後方向支持軸79に装着する構成とするか、またはホルダフレーム63に係合する引き戻し部材を連結する等の手段によることができる。
【0050】
以上のように構成することによって、試験・測定部12に搬入されたテストボード1に設置した全てのデバイス5の電気的特性の試験が行われるが、2枚のテストボード1,1に対して同時に試験を行うことができる。つまり、最初に試験・測定部12に搬入されたテストボード1は、ボード位置決めユニット61を構成するホルダフレーム63において、上段に位置する第1のテストボード配置部63aに送り込まれるが、さらにこのテストボード1は第1のテストボード配置部63aから第2のテストボード配置部63bに移行する。この第1のテストボード配置部63aの下部位置に第2のテストボード配置部63bがあるので、テストボード1のこの移行は昇降板69にガイドされるものの、実質的に自重で下降するものであるから、格別の駆動力は作用させる必要がなく、またテストボード1が第2のテストボード配置部63bに配置された時には、ガイドブロック64bと側部ガイド68により支持されることから、昇降板69はさらに下降することによって、テストボード1及びそれを支持するボード位置決めユニット61全体から完全に離脱させることができる。次いで、もう1枚のテストボード1が第1のテストボード配置部63aに送り込まれる。
【0051】
これら2枚のテストボード1,1は位置決めピン70,72をそれぞれ位置決め孔3に係入させることによって、所定の位置に位置決め固定された後に、これら2枚のテストボード1に載置したデバイス5の電気的特性の試験が実行される。まず、プッシャユニット62を作動させることによって、2枚のテストボード1,1を支持しているホルダフレーム63がテストヘッド18に向けて移動し、図13に示したように、このテストヘッド18におけるコンタクト部18aにデバイス5が接続される。その結果、各テストボード1に載置した全デバイス5のうちの半分のデバイスの試験が行われる。その後に、プッシャユニット62及びホルダフレーム63を元の位置に引き戻して、ホルダフレーム63を横方向にデバイス5の1ピッチ分ずらせた後に、再びプッシャユニット62を作動させて、ホルダフレーム63をテストヘッド18側に変位させることにより再び各テストボード1に載置した残りの半分のデバイス5に対して試験が行われる。
【0052】
全てのデバイス5に対する試験が終了すると、ホルダフレーム63をテストヘッド18から離脱させ、さらに1ピッチ横送りすることにより元の原点となる位置に復帰させた後に、ホルダフレーム63から2枚のテストボード1,1を順次払い出して、デフロスタ部13に送り込む。この動作は、まず第2のテストボード配置部63bからテストボード1を引き出し、次いで第1のテストボード配置部63aに位置しているテストボード1を第2のテストボード配置部63bに移行させた後に、デフロスタ部13に送り出される。
【0053】
以上のように、2枚のテストボード1,1を同時にテストヘッド18と接続させるようにしているが、これら2枚のテストボード1,1をホルダフレーム63に位置決め固定した後、このホルダフレーム63を移動させるようにしている。従って、テストヘッド18に対しては、個別的にテストボード1を位置合わせする必要がなく、1枚のホルダフレーム63との間で位置合わせを行えば良いことから、テストボード1のテストヘッド18に対する位置合わせを極めて簡略化、迅速化できる。特に、試験を実行するに当って、1ピッチ横送りを行うようにして2度接離させるというように複雑な動きを行わせることから、位置合わせを簡略化できることは、極めて有利になる。
【0054】
しかも、テストヘッド18への位置合わせはホルダフレーム63により行うが、実際にコンタクトするのは、2枚のテストボード1の各ソケット2に載置したデバイス5と、テストヘッド18の各コンタクト部18aとの間である。プッシャユニット62において、実際に各デバイス5をコンタクト部18aに接続するように押圧する機構としては、プッシャベース80に支持させ、上下のテストボード1,1を個別的に押動するプッシャ81a,81bであり、しかもこれらプッシャ81a,81bにはソケット押動部82が弾性的に支持されており、これらソケット押動部82が独立してデバイス5を押動するので、上下のテストボード1,1を均一に押動させることができ、かつそれらに載置した各デバイス5に対してテストヘッド18の各コンタクト部18aに所要の圧接力を作用させることができ、一部のデバイス5にコンタクト不良が生じるおそれはない。
【0055】
また、テストボード1は垂直状態にして横方向に搬送するようにしているが、2枚のテストボード1,1を同時に試験するために、それらを上下に配置しているので、ホルダフレーム63の第1のテストボード配置部63aから第2のテストボード配置部63bへのテストボード1の移行は格別の搬送手段を必要とすることなく、実質的に重力の作用により行われる。従って、ボード位置決めユニット61の構成をコンパクト化できる結果、試験・測定部12の容積を小さくすることができる。ここで、試験・測定部12は試験を行っている間にデバイス5の温度が変化しないようにして、正確に設定温度を維持させるために恒温槽19内に配置されるが、試験精度の向上を図るためには、この試験・測定部12における温度管理を極めて厳格に調整する必要がある。従って、試験・測定部12での温度管理は、プリヒート部11とはある程度独立した形で行われることになる。このために、試験・測定部12の内容積を小さくできるということは、それだけ温度管理を容易に、しかも正確に行えるようになる。その結果、試験精度が著しく向上することになる。
【0056】
デフロスタ部13に移行したテストボード1は、このデフロスタ部13内で外気温度に近い状態にまで冷却または昇温される。このデフロスタ部13内では、テストボード1はピッチ送りされるが、そのピッチ送り機構の構成は、プリヒート部11に設けたものと実質的に同じものを用いることができる。
【0057】
デフロスタ部13内ではテストボード1は垂直状態に保たれるが、アンローダ部14においては、テストボード1を水平状態にしてアンロード作業が行われる。このために、デフロスタ部13からアンローダ部14にテストボード1を移行させる間に、このテストボード1を垂直状態から水平状態となるように姿勢変更を行わせなければならない。ここで、デフロスタ部13は、試験・測定部12に配置したボード位置決めユニット61を構成するホルダフレーム63において、水平面Hより下部に位置する第2のテストボード配置部63bからテストボード1が送り込まれることから、デフロスタ部13は水平面Hより下方に位置している。従って、テストボード1は水平面Hより下方の位置から、ほぼ水平面Hの高さ位置で水平状態になるように姿勢を変えなければならない。このために、デフロスタ部14の出口位置には、図14に示したデフロスタ部−アンローダ部移行手段を構成する第2のテストボード反転手段90が設けられる。
【0058】
第2のテストボード反転手段90は、反転軸91に固定して設けた一対の板体92,92を有し、これら両板体92,92は、テストボード1の幅寸法より十分広い間隔だけ離れた位置に配置されている。そして、両板体92,92の相対向する面には、断面がコ字状のボードクランパ93がシリンダ94により相互に近接・離間する方向に移動可能に設けられている。そして、反転軸91の一端にはピニオン95が取り付けられており、このピニオン95は駆動軸96に連結して設けたラック97と噛合している。
【0059】
以上の構成とすることによって、この第2のテストボード反転手段90を構成する両板体92,92を垂直な状態に保持しておき、それらに設けたボードクランパ93,93間の間隔をテストボード1の幅寸法より広い間隔に保持してデフロスタ部13内におけるピッチ送り手段の終端位置に配置する。ピッチ送り手段によりテストボード1がボードクランパ93の位置にまで進行すると、シリンダ94を作動させて、両ボードクランパ93によりテストボード1を左右からクランプする。この状態で、駆動軸96を図14の矢印方向に押動すると、反転軸91が反転して、同図に仮想線で示したように、両板体92,92を水平状態にする。これによって、テストボード1は垂直状態から水平状態に姿勢が変更され、しかもほぼ水平面Hの高さ位置に保持されることになる。
【0060】
以上のようにして、第2のテストボード反転手段90により水平状態になったテストボード1は適宜の搬送手段によりアンローダ部14に移行して、アンロード作業を行う。このアンロード作業は、テストボード1における各ソケット2に載置されているデバイス5を試験結果に基づいて分類分けしてそれぞれ分類毎に設けたトレー16に移載するが、この移載手段の構成は、ローダ部10に設けたクランプ解除用板体20と真空吸着手段23と同様の構成のものを採用することができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、2つのテストボードに載置したICデバイスを同時に試験・測定できるようになり、迅速かつ効率的な試験を行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICデバイスの試験装置を示す全体構成図である。
【図2】テストボードの平面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】ICデバイスの移載機構の概略構成図である。
【図5】ローダ部−プリヒート部移行手段の構成説明図である。
【図6】第1のテストボード反転手段の構成を示す斜視図である。
【図7】プリヒート部における受入手段とテストボードピッチ送り手段とを示す外観斜視図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】テストボードの垂直搬送手段の一例を示す構成説明図である。
【図10】試験・測定部における接離手段の側面図である。
【図11】接離手段を構成するボード位置決めユニットの構成説明図である。
【図12】接離手段を構成するプッシャユニットの要部構成図である。
【図13】接離手段の作動状態を示す図10と同様の側面図である。
【図14】デフロスタ部−アンローダ部移行手段を構成する第2のテストボード反転手段の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 テストボード 2 ソケット
5 デバイス 6 クランプ爪
10 ローダ部 11 プリヒート部
12 試験・測定部 13 デフロスタ部
14 アンローダ部 17 ICテスタ
18 テストヘッド 18a コンタクト部
19 恒温槽 30 ローダ部−プリヒート部移行手段
33 第1のテストボード反転手段 46 受入手段
47 テストボードピッチ送り手段 60 接離手段
61 ボード位置決めユニット 62 プッシャユニット
63 ホルダフレーム 63a 第1のテストボード配置部
63b 第2のテストボード配置部
64a,64b ガイドブロック
65 可動ガイド 67,68 側部ガイド
70,72 位置決めピン 74 水平支持軸
79 前後動支持軸 80 プッシャベース
81a,81b プッシャ 82 ソケット押動部
90 第2のテストボード反転手段
Claims (9)
- 所定数のICデバイスが設置されるテストボードをローダ部からプリヒート部に移行させ、このプリヒート部でICデバイスを所定の温度状態にした上で、試験・測定部に移行させて、テストヘッドに接続することにより各ICデバイスの電気的特性の試験・測定を行った後、デフロスタ部を介してアンローダ部に移行させるようにしたICデバイスの試験装置において、
前記ローダ部及びアンローダ部は概略同一の水平面で前記テストボードを水平に配置し、
前記プリヒート部,試験・測定部及びデフロスタ部では前記テストボードを垂直状態で搬送する垂直搬送手段を設け、
前記水平面を基準として、前記プリヒート部は上部位置に、また前記デフロスタ部は下部位置に配置し、
さらに前記試験・測定部は、前記水平面の上部位置と下部位置とにそれぞれ2つのテストボードを垂直状態に位置決めした上で前記テストヘッドに接続するための接離手段を設け、
さらに、前記アンローダ部でアンロード作業が終了した前記テストボードを前記ローダ部に帰還させる手段を設ける
構成としたことを特徴とするICデバイスの試験装置。 - 前記テストボードには所定数のICデバイスを載置する載置部を縦横に配列して設け、これら各載置部にはICデバイスのクランプ部材を開閉可能に設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイスの試験装置。
- 前記ローダ部から前記プリヒート部への移行時には、前記テストボードを水平状態から下方に向けて垂直状態となるように姿勢を変更させる第1のボード反転手段と、この第1のボード反転手段により垂直状態となったテストボードを前記プリヒート部の高さ位置まで押し上げる押し上げ手段とが設けられ、また前記デフロスタ部から前記アンローダ部への移行部には、前記テストボードを垂直状態から、その上部位置を中心として前記水平面乃至その近傍の高さ位置で水平状態となるように姿勢を変更させる第2のボード反転手段を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイスの試験装置。
- 前記接離手段は前記テストボードを上下2段に位置決めするボード位置決めユニットと、このボード位置決めユニットを前記テストヘッドに接離させるプッシャユニットとを備える構成としたことを特徴とする請求項1記載のICデバイスの試験装置。
- 前記ボード位置決めユニットは、少なくとも前記テストヘッドに近接・離間する方向に変位可能なホルダフレームを有し、このホルダフレームには第1,第2のテストボード配置部を上下に設けると共に、一方側の側部には上部位置にテストボードの入口を、また他方側の側部には下部位置にテストボードの出口を設け、また第1のテストボード配置部から第2のテストボード配置部へのテストボードの移行通路を形成する構成としたことを特徴とする請求項4記載のICデバイスの試験装置。
- 前記第1,第2のテストボード配置部は、前記ホルダフレームの前記テストヘッドに対面する側とは反対側の面に形成し、このホルダフレームには、これら第1,第2のテストボード配置部に前記テストボードのうちのICデバイスが載置されている部分を露出させる開口を形成し、また各テストボード配置部には、前記テストボードの下端部と一方の側部とをガイドするガイド部材と、このテストボードに係脱可能な位置決めピンとからなる位置決め手段を設け、また前記テストボードにはこの位置決めピンが係入可能な位置決め孔を設ける構成としたことを特徴とする請求項5記載のICデバイスの試験装置。
- 前記第1のテストボード配置部で前記テストボードをガイドするガイド部材を前記移行通路に設け、このガイド部材は第1のテストボード配置部から第2のテストボード配置部に至る通路に開閉可能に臨む構成としたことを特徴とする請求項6記載のICデバイスの試験装置。
- 前記ホルダフレームは、前記テストボードに載置したICデバイスの配置ピッチ間隔分だけ横方向に移動可能な構成としたことを特徴とする請求項5記載のICデバイスの試験装置。
- 前記プッシャユニットは、前記ホルダフレームにおける前記テストヘッドと対面する側とは反対側に配置したプッシャベースと、このプッシャベースに支持されて、前記第1,第2のテストボードは一部に配置された各テストボードを個別的に前記テストヘッドに向けて押動するプッシャとを備える構成としてことを特徴とする請求項5記載のICデバイスの試験装置。
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